JP2872874B2 - 半導体記憶装置およびその製法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体記憶装置およびそ
の製法に関する。さらに詳しくは、フローティングゲー
トとコントロールゲートとを有する不揮発性メモリセル
のアレイからなり、ソースラインの抵抗を低下させた半
導体記憶装置およびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】フローティングゲートとコントロールゲ
ートとを有する不揮発性メモリセルがマトリックス状に
配列されてなる半導体記憶装置は、従来フローティング
ゲートとコントロールゲートにそれぞれポリシリコン層
が使用されると共に、ソースラインが半導体基板内に各
メモリセルのソース領域を連結するように不純物領域を
設けて形成されている。
【0003】フローティングゲートとする第1のポリシ
リコン層は、半導体基板の表面全面に堆積されたのち、
ドレイン領域とソース領域を結ぶ線と垂直方向のフロー
ティングゲートの長さを定めるパターニングを行い、さ
らに層間絶縁膜を介してコントロールゲートとする第2
のポリシリコン層を堆積し、そののち、ゲート電極の形
状にあわせて第2および第1のポリシリコン層をパター
ニングすることにより、フローティングゲートおよびコ
ントロールゲートを形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フローティングゲート
とコントロールゲートをそれぞれポリシリコン層で形成
する半導体記憶装置では、前述のように第1のポリシリ
コン層がエッチング除去されている部分では、第2のポ
リシリコン層のエッチングによるコントロールゲートや
フローティングゲートのパターニングの際に、半導体基
板までオーバーエッチングされる。このオーバーエッチ
ングされる部分は各メモリセルのソース領域を連結する
ソースラインの連結部分であり、オーバエッチングされ
ることにより図5にソースライン部の断面図が示される
ように、半導体基板31の表面側から導入された不純物領
域32が段差部により不連続となるため、ソースラインの
抵抗が高くなるという問題がある。ソース領域は消去の
際の高圧に耐えうる必要があるため、不純物濃度を一定
値以上に濃くすることができず、一層ソースラインの抵
抗が大きくなる。
【0005】一方、前述の製法では、第1のポリシリコ
ン層を堆積後、ポリシリコン層に不純物を導入して低抵
抗化し、そののちパターニングしてポリシリコン層の表
面を酸化させることにより層間絶縁膜を設け、その表面
に第2のポリシリコン層を堆積しているため、第1のポ
リシリコン層のエッチングにより露出した側壁部におい
ては、図6に示すように、半導体基板31の表面にトンネ
ル絶縁膜35を介して設けられた第1のポリシリコン層33
の表面側Pは不純物濃度が高いため厚い酸化膜34が形成
されるが、底面側Qでは不純物濃度が低いため、酸化膜
が薄く、第2のポリシリコン層とのあいだでリーク特性
が劣化し、電荷保持が不充分であるという問題がある。
【0006】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、半導体記憶装置において、ソースライ
ンの抵抗を下げ、メモリセルの書込み時の電圧の低減化
と共に書込みのバラツキの抑制を図ること、ならびに第
1および第2のポリシリコン層間のリーク特性の改善に
より、電荷保持特性の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、半導体基板に設けられたドレイン領域およびソース
領域と、該ドレイン領域およびソース領域とのあいだの
前記半導体基板表面上にトンネル絶縁膜を介して順次設
けられたフローティングゲート、層間絶縁膜およびコン
トロールゲートとからなるメモリセルがマトリックス状
に形成され、横または縦方向に隣り合うメモリセルの各
ソース領域を前記半導体基板の不純物領域で連結してソ
ースラインが形成されてなる半導体記憶装置であって、
前記ソース領域が消去時の耐圧がえられる一定値以下の
不純物濃度で形成され、かつ、前記ソースラインにおけ
る隣り合うメモリセルの各ソース領域のあいだの半導体
基板にリセスが形成され、該リセスの周囲全体前記
ソース領域の不純物濃度より濃い不純物領域が形成され
ていることを特徴とする。
【0008】また、本発明の半導体記憶装置の製法は、
(a)半導体基板に横(または縦)方向のメモリセルを
分離するセル分離絶縁膜を設け、 (b)前記半導体基板の表面にトンネル絶縁膜を介して
第1のポリシリコン層を堆積し、 (c)第1のポリシリコン層を縦(または横)方向の溝
状にエッチングすることにより、前記セル分離絶縁膜上
におけるフローティングゲートのパターニングをし、 (d)前記セル分離絶縁膜のあいだであって、第1のポ
リシリコン層のエッチングにより露出した半導体基板に
イオン打込みをすることにより高濃度不純物領域を設
け、 (e)()工程ののちいずれかの工程で第1のポリシ
リコン層に不純物を導入しておき、該不純物の導入され
た第1のポリシリコン層表面に層間絶縁膜を設け、 (f)前記半導体基板の表面全面に第2のポリシリコン
層を堆積すると共に不純物を導入し、 (g)第2のポリシリコン層および第1のポリシリコン
層をエッチングして各メモリセルのフローティングゲー
トおよびコントロールゲートを形成し、 (h)各メモリセルの前記ゲートの両側の半導体基板に
それぞれ不純物を導入することによりソース領域および
ドレイン領域を設けることによりメモリセルのアレイ部
を形成することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、各メモリセルのソース領域を
半導体領域で連結するソースラインの各セルのソース領
域同士のあいだで第1のポリシリコン層がエッチングさ
れた部分に高濃度の不純物領域が深く形成されているた
め、第2のポリシリコン層のエッチングの際に半導体基
板がエッチングされてリセスが形成されても、その部分
に高濃度領域が残り、ソースラインの抵抗が低減化され
る。その結果、ソースラインでの電圧降下が少なくな
り、書込み電圧を低減できると共に、各メモリセルでの
書込みのバラツキを低減できる。
【0010】また、第1のポリシリコン層をエッチング
したのち、熱拡散法により第1のポリシリコン層に不純
物を導入し、酸化させて層間絶縁膜を設けることによ
り、エッチングにより露出した第1のポリシリコン層の
側壁部分も均一な厚さの酸化膜となり、充分な厚さの層
間絶縁膜になる。その結果、第1および第2のポリシリ
コン層のあいだのリーク特性が改善され、電荷の保持特
性が向上する。
【0011】
【実施例】つぎに、図面を参照しながら、本発明の半導
体記憶装置について説明する。図1は本発明の半導体記
憶装置の一実施例の部分平面説明図、図2は図1の部分
断面図で(A)は図1のA−A線断面図、(B)は図1
のB−B線断面図、(C)は図1のC−C線断面図であ
る。図3〜4は本発明の半導体記憶装置の製法の一実施
例の各工程図である。
【0012】図1〜2において、半導体基板1にセル分
離絶縁膜2がマトリックス状に形成され、図1において
横方向に並ぶメモリセルを分離している。メモリセルは
図2(B)に示されるように、ソース領域11とドレイン
領域13のあいだのチャネル領域14の半導体基板1の表面
にトンネル絶縁膜3を介して第1のポリシリコン層から
なるフローティングゲート4a、層間絶縁膜7aおよび
第2のポリシリコン層からなるコントロールゲート8a
が積層され、層間膜15に設けたコンタクト孔にビットコ
ンタクト16が設けられ、保護膜17により覆われている。
さらに横方向に並ぶメモリセルのコントロールゲートを
連結してワードラインWが設けられている。また、ソー
スラインSにおける第2のポリシリコン層8のエッチン
グにより、セル分離絶縁膜2のあいだのソースラインS
における半導体基板1にリセス9が形成される。その部
分の断面図が図2(C)に示されるように、本実施例で
は、リセス9が形成される部分に高濃度不純物領域6が
設けられているため、リセス9の周囲に高濃度不純物領
域6が存在している。ソースラインSにおける各メモリ
セルのソース領域11同士のあいだ、すなわち第2のポリ
シリコン層8のエッチングにより半導体基板の上面がエ
ッチングされた部分にソース領域11の不純物濃度より濃
い不純物領域6が形成されていることに本発明の特徴が
ある。ソース領域11は、このメモリセルを消去にする際
に12V程度の電圧を印加する必要があるため、高耐圧の
必要がある。そのため、ソース領域11の不純物濃度をあ
まり上げることができず、ソース領域を連結するソース
ラインの抵抗を下げることができない。その上、ソース
ラインSにおける隣り合うメモリセルのソース領域11同
士のあいだに半導体基板1のエッチングによりリセス9
が形成されると一層ソースラインSの抵抗を増大させる
が、本発明によればこの連結部に高濃度の不純物領域6
が形成されているため、リセス9が形成されるにもかか
わらず、ソースラインSの抵抗を従来より低下させるこ
とができ、書込み電圧の低減化および書込みのバラツキ
の減小を達成できる。なお、消去時の耐圧を一層を向上
させるため、ソース領域の周囲11に低濃度領域11aが形
成されることがある。
【0013】本発明の半導体記憶装置の製法の一実施例
を後述するように、本発明の製法によれば、マスク数
(マスク工程)を増やすことなく、前記のソースライン
における隣り合ったメモリセルのソース領域11間に高濃
度不純物領域6を簡単に形成できる。
【0014】つぎに、本発明の半導体記憶装置の製法の
一実施例について説明する。図3〜4においても、
(A)は図1のA−A線断面図、(B)は図1のB−B
線断面図、(C)は図1のC−C線断面図を示してい
る。
【0015】まず、図3(a)に示されるように、横
(または縦)方向のメモリセルを分離するセル分離絶縁
膜2を設ける。ついで、トンネル絶縁膜3を介して第1
のポリシリコン層4を堆積する。さらに第1のポリシリ
コン層4を縦(または横)方向の溝18状にエッチングす
ることにより前記セル分離絶縁膜2上におけるフローテ
ィングゲート4aのパターニングをする。
【0016】具体例としては、ケイ素からなる半導体基
板1上にチッ化ケイ素膜をマスクとして1000〜1100℃、
約300 分間の熱処理により、分離用酸化膜2を10000 〜
11000 Åの厚さで設けた。この例では、分離用酸化膜2
は横方向に並ぶ各メモリセルを分離し、縦方向で切れて
いる部分で横方向に並ぶ各メモリセルのソース領域11を
連結するソースラインSを構成している。ついで、前記
チッ化ケイ素膜を除去し、チャネル領域の濃度合わせ
(スレッショルド電圧調整)のためのBのイオン打込
みを行ったのち、900 〜950 ℃、約13分間の熱酸化法に
より約100 Åのトンネル酸化膜を形成した。つぎにシラ
ン(SiH4 )ガスを導入して600 〜650℃で気相反応
させ、第1のポリシリコン層を約2500Åの厚さ堆積させ
た。そののちフォトレジスト膜5でマスクしてドライエ
ッチングでエッチングし、縦方向の溝18状に第1のポリ
シリコン層4を除去した。この第1のポリシリコン層の
エッチングはフローティングゲート4aの分離用酸化膜
2上での位置を規定するもので、大部分は分離用酸化膜
2上でエッチングされるが、分離用酸化膜2のない部分
は直接半導体基板1が露出する。
【0017】つぎに、前記第1のポリシリコン層4のエ
ッチングにより露出した半導体基板1にイオン打込みを
する。さらにレジスト膜5を除去して第1のポリシリコ
ン層4に不純物を導入する(図3(b)参照)。第1の
ポリシリコン層4への不純物の導入は、電気伝導性を向
上するためである。第1のポリシリコン層4への不純物
の導入は、第1のポリシリコン層の堆積後直ちに行って
もよいが、第1のポリシリコン層のパターニング後に行
うことにより、エッチングにより露出した側壁の底面側
にも充分に不純物が導入され、のちに酸化させて層間絶
縁膜を設けるばあいに、底面側でも均一の厚さで絶縁膜
を形成できるため、好ましい。
【0018】具体例としては、前述の第1のポリシリコ
ン層4のエッチングに引き続き、レジストマスク5をそ
のままでリンイオンをドーズ量5E15/cm2 、打込みエ
ネルギー200keVでイオン打込みし、不純物濃度が1E20
/cm3 の不純物領域6を形成した。そののち、レジスト
マスク5を除去して800 〜850 ℃、約30分間の熱処理を
することにより、第1のポリシリコン層4に不純物を拡
散させた。
【0019】つぎに、第1のポリシリコン層4の表面全
面に層間絶縁膜を設け、引き続き第2のポリシリコン層
8を堆積し、第1のポリシリコン層4と同様に電気伝導
性を向上させるための不純物を導入する(図3(c)参
照)。
【0020】具体例としては酸化法により800 〜850
℃、約60分間の熱処理をして100 Åの厚さの酸化ケイ素
膜を設け、さらにCVD法により、チッ化ケイ素膜を約
200 Åの厚さ設け、さらにシラン(SiH4 )ガスとア
ンモニア(NH3 )ガスを導入して酸化ケイ素膜を50Å
の厚さを設けたいわゆるONO膜の三層構造で設けた。
ONO膜の三層構造とすることにより層間絶縁膜形成プ
ロセスの低温化が可能であるが、いずれかまたは他の絶
縁膜による一層のみで設けてもよい。ついで、第1のポ
リシリコン層4と同じ条件で第2のポリシリコン層8を
約4500Åの厚さ堆積させ、リンイオンをドーズ量1E16
/cm2 、打込みエネルギー60keV でイオン注入して不純
物を導入した。
【0021】つぎに第2のポリシリコン層8および第1
のポリシリコン層4をエッチングして各メモリセルのフ
ローティングゲート4aおよびコントロールゲート8a
を形成する(図4(d)参照)。この際、ソースライン
S上で分離酸化膜2のあいだの第1のポリシリコン層4
がすでに除去されている部分18は半導体基板1までエッ
チングされて図4(d)の(C)にソースラインS部の
断面図が示されるようにリセス9が形成される。
【0022】具体例としては形成すべきコントロールゲ
ート8aの形状にレジスト膜19をパターニングしてか
ら、たとえばドライエッチングでエッチングして第2の
ポリシリコン層8、層間絶縁膜7および第1のポリシリ
コン層4をエッチングして各メモリセルのゲート電極を
形成した。
【0023】ついで、各メモリセルのゲート電極の両側
にそれぞれ不純物を導入してソース領域11およびドレイ
ン領域13をそれぞれ設けることによりメモリセルのアレ
イ部を形成する(図4(e)、(f)参照)。
【0024】具体例としてレジスト膜10でドレイン領域
13側を覆い、リンイオンをドーズ量1E14/cm2 、打込
みエネルギー150keVの条件でイオン注入し、さらにヒ素
イオンをそれぞれドーズ量1E15/cm2 、打込みエネル
ギー60keV の条件でイオン打込みをした。リンイオンを
イオン打込みして低濃度領域11aを設け、さらにヒ素イ
オンをイオン打込みする理由は消去時ソースには12V程
度の高電圧が印加されるため高耐圧構造とするためであ
る。この際、各メモリセルのソース領域11とソース領域
11のあいだのソースラインS形成場所も同様にイオン打
込みされ、不純物領域が形成される。前述の条件でイオ
ン打込みされることにより、ソース領域は不純物濃度5
E19/cm3 程度に形成されるが、ソースラインS上のリ
セス9が形成された部分は高濃度不純物領域が深く形成
されているため、1E20/cm3 程度の不純物領域でリセ
スの下側で連結され、ソースライン全体としては低抵抗
に形成されている。ついで、ソース領域11やソースライ
ンS側をレジスト膜12でマスクしてドレイン領域側にボ
ロンイオンをドーズ量4E13/cm2 、打込みエネルギー
80keV 、ヒ素イオンをドーズ量3E15/cm2 、打込みエ
ネルギー60keV の条件でそれぞれイオン打込みすること
により、p型の高濃度領域13aおよびドレイン領域13
を形成した。p型の高濃度領域13aを設けるのは、書
込みの際ドレインでのホットエレクトロンの注入で行う
ため、該ホットエレクトロンの発生効率を高め、書込み
時間、書込み電圧の低減を行なうためである。
【0025】そののち層間膜15を設けドレイン領域13の
ビットコンタクト16を形成し、各メモリセルのビットコ
ンタクト16を連結することによりビット線を形成し、そ
の上に保護膜17を設けることにより、図1〜2に示され
る半導体記憶装置がえられる。
【0026】具体例としては、BPSG膜をCVD法に
より堆積し、コンタクト孔を設けてアルミニウムを蒸着
法により堆積し、パターニングすることにより配線膜を
形成し、さらにその上にCVD法によりチッ化ケイ素膜
を設けた。
【0027】前記製法ではメモリセルのアレイ部の製法
について説明したが、マイコンなどに使用される半導体
記憶装置ではメモリセルのアレイ部の周辺にメモリセル
を駆動する周辺回路部が同時に形成される。この周辺回
路部の形成はたとえば、前記セルの分離用酸化膜を形成
する前に、たとえばp型半導体基板にnウェルを形成す
る。また、メモリセルのアレイ部形成の際に設けた第1
のポリシリコン層をフローティングゲート4aの分離絶
縁膜2上のパターニングの際にも周辺回路部ではそのま
ま残存させて、高濃度不純物領域6を形成する際のマス
クとし、第1のポリシリコン層に不純物を導入したの
ち、周辺回路部での第1のポリシリコン層をエッチング
により除去し、引き続き周辺回路部でのゲート酸化膜を
エッチング除去する。この際、メモリセル部をレジスト
膜などでマスキングして行うが、第1のポリシリコン層
とゲート酸化膜を同一のマスクでエッチングできるた
め、従来と同じマスクで第1のポリシリコン層をエッチ
ングできる。そのため、ソースライン上で露出した半導
体基板に高濃度不純物を導入する際に周辺回路部で改め
てマスクを設ける必要がなく、特別のマスク工程を要し
ないで、メモリセルのアレイ部でソースライン上の高濃
度不純物領域を形成できると共に、周辺回路部での回路
を形成することができる。
【0028】そののち、周辺回路部のゲート酸化膜を設
け、前述の第2のポリシリコン層を堆積させて周辺部ト
ランジスタのゲート電極とし、イオン注入によりソース
領域およびドレイン領域を形成する。
【0029】前記実施例ではp型半導体基板の例で説明
したが、n型半導体基板でも導入する不純物を前記実施
例と逆の導電型にすることにより、同様にできる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、特別のマスク工程を増
やさないでソースラインの抵抗を下げることができるた
め、メモリセル書込み時におけるソースラインでの電圧
降下を抑制させることができ、その結果、低電圧による
書込みが可能となる。これに伴い、各メモリセルでの書
込みのバラツキを低減させることができる。
【0031】さらに第1のポリシリコン層への不純物の
導入を、第1のポリシリコン層をエッチングしたのちに
熱拡散法により行うことにより、エッチングにより露出
したポリシリコン層の側壁の底面側も均一な酸化膜厚で
層間膜を形成することができるため、第1および第2の
ポリシリコン層間のリーク特性を向上させることがで
き、メモリセルの電荷保持特性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置の一実施例の部分平面
説明図である。
【図2】図1の部分断面図で(A)は図1のA−A線断
面図、(B)は図1のB−B線断面図、(C)は図1の
C−C線断面図である。
【図3】本発明の半導体記憶装置の製法の一実施例の各
工程を示す断面説明図である。
【図4】本発明の半導体記憶装置の製法の一実施例の各
工程を示す断面説明図である。
【図5】従来の半導体記憶装置のソースラインのオーバ
エッチングされた部分の断面説明図である。
【図6】従来の半導体記憶装置の第1のポリシリコン層
をエッチングしたのちの酸化膜を設けた状態の断面説明
図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 セル分離絶縁膜 3 トンネル絶縁膜 4 第1のポリシリコン層 4a フローティングゲート 6 高濃度不純物領域 7a 層間絶縁膜 8 第2のポリシリコン層 8a コントロールゲート 9 リセス 11 ソース領域 13 ドレイン領域 S ソースライン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に設けられたドレイン領域お
    よびソース領域と、該ドレイン領域およびソース領域と
    のあいだの前記半導体基板表面上にトンネル絶縁膜を介
    して順次設けられたフローティングゲート、層間絶縁膜
    およびコントロールゲートとからなるメモリセルがマト
    リックス状に形成され、横または縦方向に隣り合うメモ
    リセルの各ソース領域を前記半導体基板の不純物領域で
    連結してソースラインが形成されてなる半導体記憶装置
    であって、前記ソース領域が消去時の耐圧がえられる一定値以下の
    不純物濃度で形成され、かつ、 前記ソースラインにおけ
    る隣り合うメモリセルの各ソース領域のあいだの半導体
    基板にリセスが形成され、該リセスの周囲全体前記
    ソース領域の不純物濃度より濃い不純物領域が形成され
    てなる半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 (a)半導体基板に横(または縦)方向
    の各メモリセルを分離するセル分離絶縁膜を設け、 (b)前記半導体基板の表面にトンネル絶縁膜を介して
    第1のポリシリコン層を堆積し、 (c)第1のポリシリコン層を縦(または横)方向の溝
    状にエッチングすることにより、前記セル分離絶縁膜上
    におけるフローティングゲートのパターニングをし、 (d)前記セル分離絶縁膜のあいだであって、第1のポ
    リシリコン層のエッチングにより露出した半導体基板に
    イオン打込みをすることにより高濃度不純物領域を設
    け、 (e)()工程ののちいずれかの工程で第1のポリシ
    リコン層に不純物を導入しておき、該不純物の導入され
    た第1のポリシリコン層表面に層間絶縁膜を設け、 (f)前記半導体基板の表面全面に第2のポリシリコン
    層を堆積すると共に不純物を導入し、 (g)第2のポリシリコン層および第1のポリシリコン
    層をエッチングして、各メモリセルのフローティングゲ
    ートおよびコントロールゲートを形成し、 (h)各メモリセルの前記ゲートの両側の半導体基板に
    それぞれ不純物を導入することによりソース領域および
    ドレイン領域を設けることによりメモリセルのアレイ部
    を形成することを特徴とする半導体記憶装置の製法。
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