JP2869256B2 - ドット印字ヘッドの駆動方法 - Google Patents

ドット印字ヘッドの駆動方法

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JP2869256B2
JP2869256B2 JP17420092A JP17420092A JP2869256B2 JP 2869256 B2 JP2869256 B2 JP 2869256B2 JP 17420092 A JP17420092 A JP 17420092A JP 17420092 A JP17420092 A JP 17420092A JP 2869256 B2 JP2869256 B2 JP 2869256B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルプリンタにお
けるドット印字ヘッドの駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ドット印字ヘッドにおいては、永
久磁石の磁気吸引力によって印字ワイヤを駆動してお
り、例えば、印字ワイヤを固定したアーマチュアをバイ
アス用の板ばねによって揺動自在に支持し、上記アーマ
チュアをあらかじめ上記板ばねのばね力に抗して永久磁
石によってコアに吸引させておき、印字する際に、上記
コアに巻かれたコイルを励磁させて上記永久磁石の磁束
と逆方向の磁束を発生させ、上記アーマチュアを解放さ
せる構造となっている。
【0003】図2は従来のドット印字ヘッドの断面図で
ある。図の(a)はアーマチュア解放時の状態を、
(b)はアーマチュア吸引時の状態を示している。図に
おいて、1はベースであり、該ベース1上の外周縁部に
永久磁石2、台板3、スペーサ4、ヨーク5が順次積層
される。6は板ばねであり、スペーサ4とヨーク5の間
に固定端が挟持される。そして、上記ヨーク5の上には
ストッパ8を介してガイド7の基部が重ねられ、一方、
ベース1側にキャップ10が設けられ、ガイド7とキャ
ップ10間がクランプ11によって一体的に固定され
る。
【0004】12は上記板ばね6の自由端において揺動
自在に支持されるアーマチュアであり、該アーマチュア
12の先端には印字ワイヤ13の基部が固着される。該
印字ワイヤ13の先端は、上記ガイド7の中央から前方
に突出するように配置される。14は上記ベース1の中
央部に設けられたコアであり、該コア14の外周にコイ
ル15が巻装され、両者によって電磁石を形成してい
る。16は上記コイル15に接続され、通電を行うため
の基板である。
【0005】上記構成のドット印字ヘッドにおいて、コ
イル15に通電しない状態においては、永久磁石2の発
生した磁束が台板3、スペーサ4、ヨーク5、アーマチ
ュア12、コア14及びベース1から成る磁気回路を形
成し、コア14とアーマチュア12との間に磁気吸引力
が生じる。そして、アーマチュア12を取り付けた板ば
ね6がコア14に吸引されて撓み、板ばね6に歪エネル
ギが蓄積される。
【0006】この状態でコイル15に通電すると、該コ
イル15が磁束を発生する。この磁束は、コア14とア
ーマチュア12の間の空隙部において、永久磁石2の発
生した磁束を打ち消し、その結果、アーマチュア12は
コア14から解放される。この時、蓄積されている歪エ
ネルギを解放しながら上記板ばね6が復旧することによ
って、アーマチュア12に固着されている印字ワイヤ1
3の先端をガイド7から突出させて飛翔させ、図示しな
いインクリボンを介して印字媒体を打撃して印字を行
う。
【0007】上記構成のドット印字ヘッドにおいて、永
久磁石2が発生した磁束は、ベース1、コア14を通
り、アーマチュア12、ヨーク5、スペーサ4及び台板
3を通って再び永久磁石2に戻る。そして、1本の印字
ワイヤ13を駆動するための上記各部材によってワイヤ
駆動素子が構成される。ところで、上記構成のドット印
字ヘッドを小型化し、低コスト化するためにコア14を
固着しているベース1、永久磁石2、ヨーク5等の部材
を各ワイヤ駆動素子で共通とし一体部品として製造する
ことが多い。この場合、上記ワイヤ駆動素子への磁気回
路は多くの部分で共通化される。その結果、あるコイル
15が発生した磁束が他のワイヤ駆動素子の磁気回路に
入り込み、磁気干渉によって該ワイヤ駆動素子の磁気回
路を変化させてしまう。
【0008】この磁気干渉は、コイル15の磁気電流値
を変化させてしまうだけでなく、アーマチュア12の解
放タイミングにずれを発生させるなど、アーマチュア1
2の印字動作に多くの影響を与えている。ドット印字ヘ
ッドを高速化し、高出力化するためには、この磁気干渉
によるアーマチュア12の動作の変化を少なくする必要
がある。
【0009】そこで、同時に励磁されるコイル15の数
によってコイル15に通電する時間を可変とし、アーマ
チュア12の印字動作の変化を極力小さくする印字制御
方法が提供されている(特公昭63−30154号公報
参照)。この場合、ドット印字ヘッドを駆動するドライ
バに印字データが供給されると、同時に励磁されるコイ
ルの総数が検知回路によって検出され、該コイルの総数
に対応する信号が出力され、コイルの駆動時間が設定さ
れる。すなわち、同時に励磁されるコイルの総数が多い
ほど駆動時間が長くされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のドット印字ヘッドの駆動方法においては、同時に励
磁されるコイル15の総数のみによって制御が行われる
ため、実際にはアーマチュア12の印字動作が一定には
ならない。これは、磁気干渉の影響力はワイヤ駆動素子
相互の位置関係によっても異なるため、隣接するワイヤ
駆動素子による同時印字と、離れた箇所にあるワイヤ駆
動素子による同時印字の場合とでは、磁気干渉の程度が
全く異なってくるからである。一般的に該当するワイヤ
駆動素子に近いほど磁気干渉の影響は大きく、該当する
ワイヤ駆動素子からはなれるほど磁気干渉による影響は
少なくなっていく。
【0011】そして、24ピンのドット印字ヘッドの場
合、一定した条件で印字することができるのは任意の一
つのワイヤ駆動素子のみを駆動した場合か、24個のす
べてのワイヤ駆動素子を同時に駆動した場合だけであっ
て、2〜23個の間の所定の数のワイヤ駆動素子を同時
に駆動する場合は、駆動されるワイヤ駆動素子の組合せ
は各種考えられ、その組合せによって印字の条件が異な
ってしまう。
【0012】そこで、通常は、同時に駆動されるワイヤ
駆動素子の組合せのうち最もアーマチュア12の動作が
悪くなるワイヤ駆動素子の組合せに対応させてコイル通
電時間を補正するようにしている。このため、アーマチ
ュア12の動作に対して通電時間の補正が不要なワイヤ
駆動素子の組合せに対しては必要以上のエネルギをコイ
ル15に供給することになり、コイル15が発熱した
り、印字力が過大となってしまう。
【0013】さらに、磁気干渉はアーマチュア12及び
印字ワイヤ13の動作時間にも影響を与えてしまう。そ
して、動作時間が長くなり、アーマチュア12がコア1
4位置へ戻る前に次の印字タイミングとなってコイル1
5に通電が始まると、板ばね6の歪が小さい状態でイン
パクトが開始されることになり、印字力が低下したり脱
ドットなどを発生させることがある。
【0014】本発明は、上記従来の問題点、即ち、印字
力の低下および脱ドットの発生という問題点を解決し、
印字力が向上し、脱ドットの発生を防止した優れたドッ
ト印字ヘッドの駆動方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、ドット印字ヘッドは、先端に印字
ワイヤを固着したアーマチュアと、該アーマチュアに対
向して設けられるコアと、前記アーマチュアが接合され
るとともに片持ち梁式に支持される板ばねと、磁束を発
生して該板ばねの弾性力に抗して前記アーマチュアをコ
アに吸引させる永久磁石と、前記コアに巻装され通電に
よってコアから磁束を発生させて永久磁石の磁束を打ち
消しアーマチュアを解放するコイルを備えている。
【0016】上記構成のドット印字ヘッドの駆動方法に
おいて、印字データに基づき、該当する各ワイヤ駆動素
子毎に、同時駆動されるワイヤ駆動素子および所定時間
前に駆動された他のワイヤ駆動素子との相対位置を算出
してアドレスを生成し、駆動開始タイミング補正用デー
タを格納してある記憶部から、前記生成したアドレスに
より該補正データを読み出し、読み出した値、駆動周期
の変更を示す駆動周期変更データおよび該当するワイヤ
駆動素子の前回駆動開始タイミング補正データに基づい
て、該当する各ワイヤ駆動素子毎に駆動開始タイミング
補正データを演算部で演算し、パルスを生成して分周
し、前記演算した駆動開始タイミング補正データに基づ
いて、ワイヤ駆動素子を駆動するスタートパルスを発生
させるようにしたものである。
【0017】
【作用】本発明によれば、印字データが送られてくる
と、この印字データに基づき、該当する各ワイヤ駆動素
子毎に、同時駆動されるワイヤ駆動素子および所定時間
前に駆動された他のワイヤ駆動素子との相対位置を算出
してアドレスを生成する。記憶部には駆動開始タイミン
グ補正用データが格納されており、この補正用データ
前記生成したアドレスにより読み出す。
【0018】他方、装置には、各ワイヤ駆動素子の駆動
周期の変更を示す駆動周期変更データと、各ワイヤ駆動
素子について前回駆動した際に駆動開始タイミングを補
正した前回駆動開始タイミング補正データが格納されて
おり、これら2つのデータと、前記読み出した値に基づ
いて、各ワイヤ駆動素子についての駆動開始タイミング
補正データを演算する。そしてこの駆動開始タイミング
補正データに基づいてスタートパルスが発生され、この
タイミングでコイルに励磁電流が流される。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。なお各図面に共通する要素には同
一の符号を付す。図1は本発明に係る実施例のドット印
字ヘッドの駆動方法が適用されるプリンタの制御ブロッ
ク図である。図1において、CPU21はプリンタ全体
の制御を行う。モードレジスタ22はCPU21の指示
により、モードデータ(例えば印字モード,180DP
Iフルモード,180DPI擬似モード等)の書き込み
を行うとともに、補正処理を行う対象となる該当ワイヤ
駆動素子に対し、該当ワイヤ駆動素子の駆動タイミング
より時間Tc/n(nは整数、Tc は駆動タイミング周
期である)だけ前の駆動開始タイミング補正データを加
味するか否かの判断を行うためのスライスレベルの書き
込みを行う。このスライスレベルは、該当ワイヤ駆動素
子に対し時間Tc /n前の他のワイヤ駆動素子が何ピン
以上の場合に補正をかけるかのスライスレベルである。
【0020】ピンデータ記憶回路23は、外部で生成さ
れた印字データを各タイミング毎に記憶しておく回路で
ある。基本クロックカウンタ24は、図示しないスペー
スモータに取付けられているスリットセンサにより生成
される、速度に対するパルス波形(以下S720とい
う)をシステムクロック(例えば16MHzCLK)で
カウントする回路である。同時ピンアドレス生成回路2
5は、ピンデータ記憶回路23に記憶されたピンデータ
をもとに、補正対象の該当ワイヤ駆動素子に対する、
発/単発情報及び該当ワイヤ駆動素子に対し同時駆動す
る他のワイヤ駆動素子の有無により後述の補正データメ
モリ回路26から駆動開始タイミング補正用データを読
み出すためのアドレスを生成する回路である。
【0021】Tc /n隣接ピンアドレス生成回路27
は、ピンデータ記憶回路23に記憶されたピンデータを
もとに、補正対象の該当ワイヤ駆動素子に対する、時間
Tc /n前の駆動タイミングにおける隣接ピンの有無に
より補正データメモリ回路26から駆動開始タイミング
補正用データを読み出すためのアドレスを生成する。T
c /n隣接同時ピンカウンタ28は、ピンデータ記憶回
路23に記憶されたピンデータをもとに、補正対象の
ワイヤ駆動素子に対し、時間Tc /n前の駆動タイミ
ングにおける同時駆動ピン数をカウントする回路であ
る。
【0022】分周パルス生成回路29は、基本クロック
カウンタ24で生成されたカウント値を、CPU21よ
りモードレジスタ22に書き込んだ分周数に応じて分周
したパルスを発生させる回路である。(例えば分周数が
8であればS720パルスの間に8発のパルスを発生さ
せる。)レジスタメモリ回路30は、CPU21により
書き込み可能なレジスタのメモリ回路で、該当ワイヤ駆
動素子に対して時間Tc/n前の駆動タイミングにおけ
る同時駆動ピン数による時間Tc /n前の駆動開始タイ
ミング補正データの値、および駆動周期を徐々に変える
ための値(以下Tc 加速データという)が書き込まれ
る。補正データメモリ回路26は、同時ピンアドレス生
成回路25およびTc /n隣接ピンアドレス生成回路2
7で生成されたアドレスにより読み出すことができる駆
動開始タイミング補正用データを格納するメモリであ
り、CPU21により読み書き可能である。比較回路3
1は、モードレジスタ22から出力されたデータとTc
/n隣接同時ピンカウンタ28から出力されたデータと
を比較する。演算回路32は、補正データメモリ回路2
6から出力されたデータとレジスタメモリ回路30から
出力されたデータとを加減算する回路である。
【0023】スタートパルス生成回路33は、演算回路
32で演算された結果と分周パルス生成回路29により
生成された分周パルスとにより、駆動開始タイミング用
スタートパルスを発生させる回路である。DT1 タイマ
ー34は、スタートパルス生成回路33で発生されたス
タートパルスによりタイマーをスタートさせ、一定時間
後にオフさせる回路である。DT2 タイマー35は、ス
タートパルス生成回路33で発生されたスタートパルス
によりタイマーをスタートさせ、一定時間後にオフさせ
るタイマー回路である。
【0024】次に本実施例の動作を順次図面にしたがっ
て説明する。まずCPU21が、図3に示すように、プ
リンタのイニシャル時又は非印字時に、モードレジスタ
22にモードデータを書き込むとともに、レジスタメモ
リ回路30にDPIデータ、Tc 加速データ、時間Tc
/n前の同時駆動ピン数用スライスデータ(Tc /n前
スライスデータ)および時間Tc /n前の駆動開始タイ
ミング補正データを書き込む。なお図3は実施例におけ
るデータ書き込み状態を示す説明図である。また補正デ
ータメモリ回路26に、ワイヤ駆動素子に対する駆動開
始タイミング補正用データを書き込む。
【0025】レジスタメモリ回路30に書き込まれるT
c 加速データおよび時間Tc /n前の駆動開始タイミン
グ補正データの最上ビットは符号ビットとして使用し、
この最上ビットには+又は−のデータが書き込まれる。
図4に書き込み例を示す。この例では、01(H)であ
れば+1、11(H)であれば−Fという形で書き込
む。
【0026】次に外部から印字データを受けとり、ピン
データ記憶回路23に格納される。印字データはワイヤ
駆動素子の駆動タイミング毎に受け、そのタイミングは
各印字モード(各DPIモード)により異なる。ピンデ
ータ記憶回路23には各タイミングにおける印字データ
が、図5に示すように、記憶A→記憶B→記憶Cという
ように順次書き込まれる。したがって記憶Aには常に最
新の駆動タイミングのデータが書き込まれ、記憶B、記
憶Cには、印字モードにより時間Tc /n前のタイミン
グの印字データが書き込まれる。
【0027】次にピンデータ記憶回路23に記憶された
印字データに基づいて、同時ピンアドレス生成回路25
およびTc /n隣接ピンアドレス生成回路27によりア
ドレスの生成が行われる。同時駆動ピンのアドレス生成
は、次のように行われる。即ち、印字ヘッドのピン配列
を図6に示すように4つの区分(A1,A2,G1,G
2)に分け、それぞれの区分における、補正対象の該当
するピンに対する距離(a1 ,b1 ,a2 ,b2 等)に
応じてアドレスを生成する。たとえば図6に示すよう
に、該当ピンを#1ピンとし、同時駆動ピンを#2ピ
ン,#3ピン,#4ピン,#5ピン,#21ピン,#2
2ピンとすると、各区分A1,A2,G1,G2におけ
るアドレスは図7に示すようになる。なお図6はピン配
列の区分を示す説明図であり、図7は同時駆動ピンアド
レスを示す説明図である。
【0028】1本の該当ピンに対し各区分(A1,A
2,G1,G2)のアドレスが生成された後、図8に示
すシフトレジスタ37によりピンをシフトし、今度は#
3ピンに対して#1ピンと同様にアドレスを生成する。
これを24回繰り返し、24本のピン全てに対してそれ
ぞれ4つのアドレスを生成する。なお図8はピンのシフ
トを示す説明図である。このように同時駆動ピンアドレ
スは全部のピンに対してそれぞれ4つ生成されるが、こ
れらのアドレスは後述の連発/単発アドレス及び隣接ア
ドレスと組み合わせて使用される。
【0029】磁気干渉による影響でワイヤ素子の動作時
間が長くなるとアーマチュアがコア位置へ戻る前に次の
印字タイミングとなってコイルに通電が始まることがあ
る。従って、該当ピンが連続で動作するか単独で動作す
るかによって該当ピンに対する磁気干渉の影響は異な
る。本願はこの影響をも考慮するために該当ピンに対す
る連発/単発の情報としてアドレスを割り当てている。
連発/単発アドレスの連発ピン(連続して駆動されるピ
ン)情報は、モードデータに基づいてピンデータ記憶回
路23を読み取ることにより該当するピンの連発情報
(連発ピンか単発ピンかの情報)を取り込み、該当ピン
が連続して駆動されるか否かの情報として連発/単発
ドレスに追加する。またTc /n隣接ピンアドレス生成
回路27により、時間Tc /n前において該当ピンに隣
接する駆動ピンの有無を示すデータをピンデータ記憶回
路23から読み出し、Tc/n前隣接ピンアドレスとし
て追加する。たとえば、図9および図10に示すよう
に、該当ピンに対し、時間Tc /2前と、時間Tc /4
前に隣接する(本実施例では該当ピンに対して一つとな
りを隣接、二つとなりを準隣接として2つ隣りまでをT
c/n前隣接ピンとして扱う)ピンがあれば、それをそ
れぞれのアドレスに書き込む。図9,図10はTc/n
前隣接アドレスを示す説明図である。
【0030】以上のように同時駆動ピンアドレス、連発
アドレスおよびTc /n前隣接ピンアドレスを一つの
ドレスとして生成し、図11に示す状態で補正データメ
モリ回路26へ出力する。図11は生成アドレスを示す
説明図である。図11において、アドレスa0〜a6が
同時駆動ピンアドレスを表わし該当ピンに対して同時駆
動されるピンの配置を示しており、アドレスa7が連発
/単発アドレスを表わし該当ピンが連続して駆動される
か否かを示しており、アドレスa8〜a13がTc/n
前隣接ピンアドレスを表わし該当ピンに対しTc/n前
に駆動された隣接及び準隣接が駆動されているかを示し
ている。これにより、該当ピンに対して同時に駆動され
るピンの位置、該当ピンが連続して駆動されるか否か、
該当ピンに対してTc/n前の隣接・準隣接ピンの有無
により該当ピンに対する補正データの読み出しアドレス
が決定され、駆動開始タイミング補正用データが補正デ
ータメモリ回路26から読み出される。 又、磁気干渉に
よる影響は該当ピンに対し近い方のピンによる影響は大
きく、離れるほど小さくなっている。しかし、印字ヘッ
ドの高速化に伴い該当ピンに対し離れたピンの駆動の影
響も無視できない場合がある。そのために、該当ピンに
対しTc/n前に同時駆動された他のワイヤ駆動素子の
数により補正を行うようになっている。該当ピンに対し
てTc/n前に同時駆動された他のワイヤ駆動素子数の
補正は、上記動作と並行して、Tc /n前隣接同時ピン
カウンタ28により、該当ピンに対し時間Tc /n前に
同時駆動された他のワイヤ駆動素子の数がカウントされ
る。このカウント値は比較回路31へ出力される。比較
回路31にはモードレジスタ22から、時間Tc /n前
の同時駆動ピン数用スライスデータが取り込まれてお
り、このスライスデータと上記カウント値とが比較さ
れ、この比較結果はレジスタメモリ回路30へ出力され
る。
【0031】レジスタメモリ回路30では、入力した前
記比較結果に応じた、該当ワイヤ駆動素子に対して時間
Tc /n前に駆動された他のワイヤ駆動素子数による時
間Tc/n前の補正データを読み出し、演算回路32へ
出力する。またこのレジスタメモリ回路30からは、T
c 加速データが演算回路32へ出力される。
【0032】補正データメモリ回路26では、同時ピン
アドレス生成回路25およびTc /n隣接ピンアドレス
生成回路27から得られた同時駆動ピンアドレス、連発
/単発アドレス及びTc/n前隣接ピンアドレスからな
アドレス(図11に示す)により、今回駆動する該当
ワイヤ駆動素子の駆動開始タイミング補正用データを読
み出し、演算回路32へ出力する。
【0033】演算回路32では、上記アドレスにより指
定された該当ワイヤ駆動素子に対する前記駆動開始タイ
ミング補正用データと、該当ワイヤ駆動素子に対して時
間Tc/n前に駆動された他のワイヤ駆動素子数による
時間Tc /n前の補正データと、さらにTc 加速データ
とを加減算し、値を求める。ここで加減算されて求めら
れた値が該当ピンに対する補正データであるが、ここで
は該当ピンに対して前回の駆動タイミングが考慮されて
いない。従って、該当ピンに対する最終的な補正値は、
該当ピンの前回駆動タイミングにおける駆動開始タイミ
ングの補正値を加えて加減算が行われる。これを式で表
わすと次の通りとなる。 Tc B+A1+W1+A2+W2+G1+W3+G2 (1) ここで、A1,A2,G1,G2はアドレス生成(図1
1に示すアドレス)により読み出されたデータ、W1,
W2は該当ワイヤ駆動素子に対して時間Tc/n前に駆
動されたワイヤ駆動素子数による時間Tc /n前の補正
データ、W3はTc 加速データ、Tc Bは該当ピンに対
する前回印字タイミング時の補正データである。この加
減算を各ピン毎に繰り返し、各ピン毎の最終的な補正デ
ータ(加減算後のデータ)を求め、各ピンのスタートパ
ルス生成回路33へ送信する。
【0034】他方、上記動作とは別に、基本クロックカ
ウンタ24ではシステムクロックによりS720パルス
をカウントし、そのカウント値を分周パルス生成回路2
9へ送る。分周パルス生成回路29では、送られてきた
カウント値を基に、モードレジスタ22から受け取った
DPIデータにより分周パルスを発生させる。分周パル
スは1つ前のS720パルスから生成させる。この動作
を図12に示す。図12は分周パルス発生動作を示す説
明図である。生成された分周パルスはスタートパルス生
成回路33へ送られる。
【0035】各ピン毎のスタートパルス生成回路33
は、演算回路32から得られた最終的な補正値により分
周パルスの数を数えてスタートパルスを発生させる。こ
のスタートパルスが各ワイヤ駆動素子の駆動開始タイミ
ングとなる。スタートパルスは、図13に示すように、
ある一定のインパクト範囲内で発生するようになってお
り、このインパクト範囲内で、補正値が00(H)の場
合は最も早い時点となり、補正値が1F(H)の場合は
最も遅い時点となる。また補正値が00(H)以下の場
合は、00(H)の場合と同様にインパクト範囲内の最
も早い時点となり、補正値が1F(H)以上の場合は、
1F(H)の場合と同様にインパクト範囲内の最も遅い
時点とすることで、演算回路32から得られた補正値が
インパクト範囲外であっても強制的にスタートパルスを
発生させるようにしている。なお図13はスタートパル
ス発生動作を示す説明図である。
【0036】またインパクト周期が短くならないよう
に、−(マイナス)側の補正値については、演算回路3
2の演算結果に対してある一定のリミット値を設けてい
る。たとえば図14に示すように、前回の補正値が1F
(H)でインパクト範囲の最も遅い時点にスタートパル
スを発生したとすると、次のインパクト範囲は10
(H)〜1F(H)となる。なお図14はスタートパル
ス発生動作を示す説明図である。
【0037】次に、DT1 タイマー34およびDT2 タ
イマー35において、スタートパルスによりそれぞれタ
イマーをスタートさせる。タイマー34,35は一定時
間経過後ストップする。
【0038】以上説明したように本実施では、各ワイヤ
駆動素子毎に駆動開始タイミングを補正している。また
本実施例では、印字データを受け取ってから駆動開始タ
イミングを決定するまで、外部回路を使用せず、全て内
部的に処理するので、CPU等の負荷を軽減できる効果
もある。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、駆動される各ワイヤ駆動素子ごとに駆動開始タイミ
ングを補正して駆動するので、磁気干渉による印字力の
低下および脱ドットの発生を防止でき、印字力の向上が
期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例を示す制御ブロック図であ
る。
【図2】従来のドット印字ヘッドの断面図である。
【図3】実施例のデータ書き込み状態を示す説明図であ
る。
【図4】データの書き込み例を示す説明図である。
【図5】ピンデータ記憶回路を示す説明図である。
【図6】ピン配列の区分を示す説明図である。
【図7】同時駆動ピンアドレスを示す説明図である。
【図8】ピンのシフト動作を示す説明図である。
【図9】Tc /n隣接アドレスを示す説明図である。
【図10】Tc /n隣接アドレスを示す説明図である。
【図11】生成アドレスを示す説明図である。
【図12】分周パルス発生動作を示す説明図である。
【図13】スタートパルス発生動作を示す説明図であ
る。
【図14】スタートパルス発生動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
23 ピンデータ記憶回路 25 同時ピンアドレス生成回路 26 補正データメモリ回路 27 Tc /n隣接ピンアドレス生成回路 28 Tc /n隣接同時ピンカウンタ 30 レジスタメモリ回路 31 比較回路 32 演算回路 33 スタートパルス生成回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−69597(JP,A) 特開 平2−69249(JP,A) 特開 平2−151450(JP,A) 特開 昭61−222760(JP,A) 特開 昭63−112161(JP,A) 特開 昭63−118268(JP,A) 特開 昭60−179271(JP,A) 特開 平3−258556(JP,A) 特開 平3−268949(JP,A) 特開 平1−174454(JP,A) 特公 昭63−30154(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワイヤ駆動素子を有する印字ヘッ
    ドの各ワイヤ駆動素子に対応したコイルに通電すること
    により印字を行うドット印字ヘッドの駆動方法におい
    て、 印字データに基づき、該当する各ワイヤ駆動素子毎に、
    同時駆動されるワイヤ駆動素子および所定時間前に駆動
    された他のワイヤ駆動素子との相対位置を算出してアド
    レスを生成し、 駆動開始タイミング補正用データを格納してある記憶部
    から、前記生成したアドレスにより該補正データを読み
    出し、 読み出した値、駆動周期の変更を示す駆動周期変更デー
    タおよび該当するワイヤ駆動素子の前回駆動開始タイミ
    ング補正データに基づいて、該当する各ワイヤ駆動素子
    毎に駆動開始タイミング補正データを演算部で演算し、 パルスを生成して分周し、前記演算した駆動開始タイミ
    ング補正データに基づいて、ワイヤ駆動素子を駆動する
    スタートパルスを発生させることを特徴とするドット印
    字ヘッドの駆動方法。
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