JP3100782B2 - ドット印字ヘッドの駆動制御装置 - Google Patents

ドット印字ヘッドの駆動制御装置

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JP3100782B2
JP3100782B2 JP27030092A JP27030092A JP3100782B2 JP 3100782 B2 JP3100782 B2 JP 3100782B2 JP 27030092 A JP27030092 A JP 27030092A JP 27030092 A JP27030092 A JP 27030092A JP 3100782 B2 JP3100782 B2 JP 3100782B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルプリンタにお
けるドット印字ヘッドの駆動制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ドット印字ヘッドにおいては、永
久磁石の磁気吸引力によって印字ワイヤを駆動してお
り、例えば、印字ワイヤを固定したアーマチュアをバイ
アス用の板ばねによって揺動自在に支持し、前記アーマ
チュアをあらかじめ前記板ばねのばね力に抗して永久磁
石によってコアに吸引させておき、印字する際に、前記
コアに巻かれたコイルを励磁させて前記永久磁石と逆方
向に磁束を発生させ、前記アーマチュアを解放させる構
造となっている。
【0003】図2は従来のドット印字ヘッドの断面図で
ある。図の(a)はアーマチュア解放時の状態を、
(b)はアーマチュア吸引時の状態を示している。図に
おいて、1はベースであり、該ベース1の上の外周縁部
に永久磁石2、台板3、スペーサ4、ヨーク5が順次積
層される。6は板ばねであり、スペーサ4とヨーク5間
に固定端が挟持される。そして、前記ヨーク5の上には
ストッパ8を介してガイド7の基部が重ねられ、一方、
ベース1側にはキャップ10が設けられ、ガイド7とキ
ャップ10間がクランプ11によって一体的に固定され
る。
【0004】12は前記板ばね6の自由端において揺動
自在に支持されるアーマチュアであり、該アーマチュア
12の先端には印字ワイヤ13の基部が固着される。該
印字ワイヤ13の先端は、前記ガイド7の中央から前方
に突出するように配置される。14は前記ベース1の中
央部に設けられたコアであり、該コア14の外周にコイ
ル15が巻装され、両者によって電磁石を形成してい
る。16は前記コイル15に接続され、通電を行うため
の基板である。
【0005】前記構成のドット印字ヘッドは、コイル1
5に通電しない状態において、永久磁石2の発生した磁
束が台板3、スペーサ4、ヨーク5、アーマチュア1
2、コア14及びベース1から成る磁気回路を形成し、
コア14とアーマチュア12間に磁気吸引力が生じる。
そして、アーマチュア12を取り付けた板ばね6がコア
14に吸引されて撓(たわ)み、板ばね6に歪(ひず)
みエネルギが蓄積される。
【0006】この状態でコイル15に通電すると、該コ
イル15が磁束を発生する。この磁束は、コア14とア
ーマチュア12間において、永久磁石2の発生した磁束
を打ち消し、その結果、アーマチュア12はコア14か
ら解放される。この時、蓄積されている歪みエネルギを
解放しながら前記板ばね6が復起することによって、ア
ーマチュア12に固着されている印字ワイヤ13の先端
をガイド7から突出させて飛翔させ、図示しないインク
リボンを介して図示しない印字媒体を打撃して印字を行
う。
【0007】前記構成のドット印字ヘッドにおいて、永
久磁石2が発生した磁束は、ベース1、コア14を通
り、アーマチュア12、ヨーク5、スペーサ4及び台板
3を通って再び永久磁石2に戻る。そして、1本の印字
ワイヤ13を駆動するための前記各部材によって一つの
ワイヤ駆動素子が構成され、複数のワイヤ駆動素子によ
ってドット印字ヘッドが構成される。
【0008】ところで、前記構成のドット印字ヘッドを
小型化し、低コスト化するためにコア14が固定された
ベース1、永久磁石2、ヨーク5等の部材を各ワイヤ駆
動素子間で共通とし、一体部品として製造することが多
い。この場合、前記ワイヤ駆動素子への磁気回路は多く
の部分で共通化される。その結果、あるコイル15が発
生した磁束が他のワイヤ駆動素子の磁気回路に入り込
み、磁気干渉によって該ワイヤ駆動素子の磁気回路を変
化させてしまう。
【0009】この磁気干渉は、コイル15の磁気電流値
を変化させてしまうだけでなく、アーマチュア12の解
放タイミングにずれを発生させるなど、アーマチュア1
2の印字動作に多くの影響を与えてしまう。したがっ
て、ドット印字ヘッドを高速化し、高出力化するために
は、この磁気干渉によるアーマチュア12の印字動作の
変化を小さくする必要がある。
【0010】そこで、同時に励磁されるコイル15の数
によってコイル15に通電するドライブ時間を可変と
し、アーマチュア12の印字動作の変化を極力小さくし
たドット印字ヘッドが提供されている(特公昭63−3
0154号公報参照)。この場合、ドット印字ヘッドを
駆動するドライバに印字データが供給されると、同時に
励磁されるコイルの総数が検知回路によって検出され、
該コイルの総数に対応する信号が出力され、コイルのド
ライブ時間が設定される。すなわち、同時に励磁される
コイルの総数が多いほどドライブ時間が長くされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のドット印字ヘッドにおいては、同時に励磁されるコ
イルの総数のみによって印字制御が行われるため、実際
にはアーマチュアの印字動作が一定にはならない。これ
は、磁気干渉の影響力がワイヤ駆動素子相互の位置関係
によっても異なるため、隣接するワイヤ駆動素子による
同時印字と、離れた箇所にあるワイヤ駆動素子による同
時印字の場合とでは、磁気干渉の程度が全く異なってく
るからである。
【0012】そして、例えば、24ピンのドット印字ヘ
ッドの場合、一定した条件で印字することができるのは
任意の一つのワイヤ駆動素子のみを駆動した場合か、2
4個のすべてのワイヤ駆動素子を同時に駆動した場合だ
けであって、2〜23個の間の所定の数のワイヤ駆動素
子を同時に駆動する場合は、駆動されるワイヤ駆動素子
の組合せが各種考えられ、その組合せによって印字の条
件が異なってしまう。
【0013】そこで、通常は、同時に駆動されるワイヤ
駆動素子の組合せのうち最もアーマチュア12の印字動
作が悪くなるワイヤ駆動素子の組合せに対応させて基本
ドライブ時間を補正し、それをドライブ時間としてい
る。このため、補正が不要なワイヤ駆動素子の組合せに
対しては、必要以上のエネルギをコイル15に供給する
ことになり、コイル15が発熱したり、印字力が過大と
なってしまう。
【0014】さらに、磁気干渉は印字ワイヤ13の動作
時間にも影響を与えてしまう。そして、印字ワイヤ13
の動作時間が長くなり、アーマチュア12がコア14の
位置へ戻る前に次の印字タイミングとなってコイル15
に通電が始まると、板ばね6の歪みが小さい状態で駆動
が開始されることになり、印字力が低下したり脱ドット
などを発生させることがある。
【0015】本発明は、前記従来のドット印字ヘッドの
問題点を解決して、印字力が過大になったり、印字力が
低下して脱ドット等が発生したりすることがないドット
印字ヘッドの駆動制御装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のド
ット印字ヘッドの駆動制御装置においては、入力された
印字データをドットデータとして記憶するデータ記憶回
路と、該当するドットと、基本の駆動周期で同時に駆動
される他のドットとの相対的な位置に基づく補正デー
タ、及び基本の駆動周期の1/nだけ前のタイミングで
駆動された隣接ドットの有無に基づく補正データが格納
された補正データメモリ回路と、前記印字データに基づ
いて、該当するドットごとに、該当するドットと、基本
の駆動周期で同時に駆動される他のドットとの相対的な
位置、及び基本の駆動周期の1/nだけ前のタイミング
で駆動された隣接ドットの有無の組合せに基づいて、補
正データのアドレスを生成するアドレス生成回路とを有
する。
【0017】そして、基本の駆動周期の1/nだけ前の
タイミングで駆動されたドットの数に基づく補正データ
が格納されたレジスタメモリ回路と、前記アドレスに基
づいて前記補正データメモリ回路及びレジスタメモリ回
路から読み出された前記補正データ、並びに前記レジス
タメモリ回路に格納された補正データに基づいて、補正
値を演算する演算回路と、前記補正値に基づいて駆動時
間を補正する駆動回路とを有する。
【0018】
【作用】本発明によれば、前記のようにドット印字ヘッ
ドの駆動制御装置においては、入力された印字データを
ドットデータとして記憶するデータ記憶回路と、該当す
るドットと、基本の駆動周期で同時に駆動される他のド
ットとの相対的な位置に基づく補正データ、及び基本の
駆動周期の1/nだけ前のタイミングで駆動された隣接
ドットの有無に基づく補正データが格納された補正デー
タメモリ回路と、前記印字データに基づいて、該当する
ドットごとに、該当するドットと、基本の駆動周期で同
時に駆動される他のドットとの相対的な位置、及び基本
の駆動周期の1/nだけ前のタイミングで駆動された隣
接ドットの有無の組合せに基づいて、補正データのアド
レスを生成するアドレス生成回路とを有する。
【0019】そして、基本の駆動周期の1/nだけ前の
タイミングで駆動されたドットの数に基づく補正データ
が格納されたレジスタメモリ回路と、前記アドレスに基
づいて前記補正データメモリ回路及びレジスタメモリ回
路から読み出された前記補正データ、並びに前記レジス
タメモリ回路に格納された補正データに基づいて、補正
値を演算する演算回路と、前記補正値に基づいて駆動時
間を補正する駆動回路とを有する。この場合、印字デー
タに基づいて、該当するドットごとに、該当するドット
と、基本の駆動周期で同時に駆動される他のドットとの
相対的な位置、及び基本の駆動周期の1/nだけ前のタ
イミングで駆動された隣接ドットの有無の組合せに基づ
いて、補正データのアドレスが生成され、該アドレスに
基づいて補正データメモリ回路及びレジスタメモリ回路
から補正データが読み出される。そして、該補正デー
タ、及びレジスタメモリ回路に格納された補正データに
基づいて、補正値が演算され、該補正値に基づいて駆動
時間が補正される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。なお、ドライブタイミング及び
ドライブ時間の制御に関し、以下の説明においてワイヤ
駆動素子を「ピン」という。図1は本発明の実施例を示
すドット印字ヘッドの駆動制御装置のブロック図であ
る。
【0021】図において、21はCPU、22はモード
レジスタであり、前記CPU21によって例えば、印字
モード、180DPIフルモードや180DPI擬似モ
ードなどのDPIモード、Tc/nスライス、端ピン指
定、紙厚モード等のモードデータが書き込まれる。ここ
で、Tc/nとは、1ドットの駆動周期をTcとした場
合におけるその1/nだけ前のタイミングをいい、Tc
/nスライスは、該当ピンに対するタイミングTc/2
〜Tc/6前の駆動ピンの有無によるTc/n補正デー
タをスライスするスライスレベルである。該Tc/nス
ライスは、タイミングTc/n前の同時駆動ピンが何ピ
ン以上の場合に基本ドライブ時間を補正するかの設定を
行うためのものである。また、端ピン指定は、端ピンと
図示しないプラテン間の距離が長くなることによる端ピ
ンデータを設定するためのものであり、ここではどのピ
ンを端ピンとするかの設定を行う。
【0022】また、23は各DPIモードに対応して生
成されたタイミングごとに外部から受けた印字データを
ピンデータとして記憶するピンデータ記憶回路、24は
基本クロックカウンタである。該基本クロックカウンタ
24は、図示しないスペースモータに取り付けられたス
リットセンサが生成したパルス波形(S720)(以
下、「センサパルス波形」という。)をシステムCLK
(例えば、16〔MHzCLK〕)でカウントする。
【0023】また、25は記憶されたピンデータに基づ
いて、該当ピンについての同時駆動ピンの有無による補
正データを後述する補正データメモリ回路から読み出す
ための同時ピンアドレスを生成する同時ピンアドレス生
成回路、26は記憶されたピンデータに基づいて、該当
ピンについてのタイミングTc/n前に駆動された隣接
ピンの有無による補正データを補正データメモリ回路か
ら読み出すためのTc/n隣接ピンアドレスを生成する
Tc/n隣接ピンアドレス生成回路、28は記憶された
ピンデータに基づいて、該当ピンについてのタイミング
Tc/n前に駆動された同時ピンの数をカウントするT
c/n同時ピンカウンタ、30は前記基本クロックカウ
ンタ24が生成したカウント値をモードレジスタ22に
書き込まれたDPIモードに応じてn分周し、分周パル
スを生成する分周パルス生成回路である。ここで、例え
ば8分周する場合、センサパルス波形の1パルスの間に
8個の分周パルスを生成する。
【0024】そして、31はレジスタメモリ回路であ
り、前記CPU21によってタイミングTc/n前のT
c/n補正データ、端ピン指定による端ピンデータ、紙
厚モードによる紙厚データ、基本ドライブ時間を示す基
本ドライブデータ等の各データが書き込まれる。また、
32は補正データを格納する補正データメモリ回路であ
り、前記同時ピンアドレス生成回路25及びTc/n隣
接ピンアドレス生成回路26が生成した同時ピンアドレ
ス及びTc/n隣接ピンアドレスの補正データの読出し
及び書込みを行うことができる。
【0025】そして、34はレジスタメモリ回路31及
び補正データメモリ回路32から読み出されたデータに
基づいて補正値を演算する演算回路、35はTc/n同
時ピンカウンタ28のカウント値と前記Tc/nスライ
スを比較する比較回路、36は各ピンごとに設けられ、
前記演算回路34が演算した補正値と、分周パルス生成
回路30が生成した分周パルスによってピンを駆動する
タイミングのスタートパルスを生成するスタートパルス
生成回路、38は該スタートパルス生成回路36が生成
したスタートパルスによってオンになり、前記補正値に
よってオフになるDT1 タイマ、39も該DT1 タイマ
38と同様にスタートパルス生成回路36が生成したス
タートパルスによってオンになり、演算回路34が演算
した補正値によってオフになるDT2 タイマである。
【0026】次に、前記構成の駆動制御装置の動作につ
いて説明する。最初に、CPU21は、プリンタのイニ
シャル状態及び印字行外時にモードレジスタ22にモー
ドデータを書き込む。ここで、印字行外時とは、スペー
シングモータの加減速状態時や改行時をいう。そして、
CPU21は、例えばDPIモードが変化した場合に
は、モードレジスタ22内に格納されたモードデータを
書き換える。
【0027】ここで、モードレジスタ22及びレジスタ
メモリ回路31の詳細について説明する。図3は本発明
の実施例を示すドット印字ヘッドの駆動制御装置におけ
るモードレジスタ及びレジスタメモリ回路の詳細図であ
る。図において、21はCPU、22はモードレジス
タ、31はレジスタメモリ回路、32は補正データメモ
リ回路である。また、41はアドレスデコーダであり、
前記CPU21が指定したアドレスをアドレスデコーダ
41が解読する。
【0028】そして、42はRAMメモリライトモード
のモードデータを、43はRAMメモリリードモードの
モードデータを、44はDPIモードのモードデータ
を、45は端ピン指定のモードデータを、46はTc/
nスライスモードのモードデータを、47はTc/nデ
ータモードのモードデータをそれぞれ格納するレジスタ
であり、前記モードレジスタ22を構成する。
【0029】また、48は上位アドレスラッチのデータ
を、49は下位アドレスラッチのデータを、50はDP
Iデータを、51は端ピンデータを、52はTc/nス
ライスデータを、53はTc/n補正データを、54は
紙厚データを、55は基本ドライブデータを、56はリ
ミットデータをそれぞれ格納するレジスタであり、前記
レジスタメモリ回路31を構成する。
【0030】前記補正データメモリ回路32に書き込ま
れる各補正データや、前記レジスタメモリ回路31に書
き込まれる各レジスタデータのビット数は任意である
が、前記補正データ及びレジスタデータにおけるビット
データ“1”が、一つの分周パルスに相当する時間に対
応させられる。次に、前記補正データメモリ回路32に
書き込まれる補正データについて説明する。
【0031】図4は補正データの例を示す図である。図
において、58は8ビットで構成された補正データであ
る。この場合、該補正データを16進法で示すと“0F
(H) ”である。したがって、システムCLKをn分周し
て生成した分周パルスを1〔μs〕とすると、前記補正
データによって15〔μs〕だけ基本ドライブ時間が補
正されることになる。
【0032】ところで、前記ピンデータ記憶回路23
(図1)は、各DPIモードに対応して生成されるタイ
ミングごとに印字データを受け、該印字データをピンデ
ータとして格納する。図5はピンデータ記憶回路の詳細
図である。図において、23はピンデータ記憶回路、2
3a〜23nはラッチ回路であり、前記タイミングごと
に第1ピン(#1)〜第24(#24)ピンのピンデー
タが順次送られるようになっている。したがって、ラッ
チ回路23aには、常時最新のタイミングにおけるピン
データが書き込まれ、また、ラッチ回路23b〜23n
には、タイミングTc/2前のピンデータ、タイミング
Tc/4前のピンデータ等がそれぞれ書き込まれてい
る。
【0033】したがって、前記ピンデータ記憶回路23
に格納されたピンデータに基づいて各補正データのため
のアドレスを生成することができる。そのため、ピンデ
ータ記憶回路23に同時ピンアドレス生成回路25(図
1)、Tc/n隣接ピンアドレス生成回路26及びTc
/n同時ピンカウンタ28が接続される。図6は同時ピ
ンアドレス生成回路の動作説明図である。
【0034】図において、○付き数字はピン及びピン番
号を示し、a1 ,a2 ,b1 ,b2,…は該当ピンにつ
いて同時駆動ピンの有無を“1”又は“0”で示すピン
データである。前記同時ピンアドレス生成回路25(図
1)においては、ドット印字ヘッドのピンが四つのグル
ープA1 ,A2 ,G1 ,G2 に分けられ、各グループA
1 ,A 2 ,G1 ,G2 について該当ピンと同時駆動ピン
間の距離に応じて同時ピンアドレスが生成される。例え
ば、該当ピンが第1ピンである場合、第3ピン、第5ピ
ン、第2ピン、第4ピン、第21ピン及び第22ピンが
同時に駆動されれば、グループA1 では03(H) 、グル
ープA2 では03(H) 、グループG1 では08(H ) 、グ
ループG2 では10(H) の同時ピンアドレスが生成され
る。
【0035】このように、第1ピンに対して四つの同時
ピンアドレスを生成した後、ピンをシフトして第3ピン
に対して同様に同時ピンアドレスを生成する。これを2
4回繰り返し、24ピンすべてに対して四つずつの同時
ピンアドレスを生成する。図7は同時ピンアドレス生成
回路のブロック図、図8は同時ピンアドレス生成回路に
おけるピンのシフト状態図である。
【0036】図において、23はピンデータ記憶回路、
23a,23bは前記ピンデータ記憶回路23の一部を
構成するラッチ回路、60a〜60cはシフトレジスタ
である。また、○付き数字はピン及びピン番号を示す。
この場合、該シフトレジスタ60a〜60cによって2
4個のピンデータが順にシフトされる。前記同時ピンア
ドレスを生成するたびにシフトレジスタ60a〜60c
のピンデータが一つシフトされる。
【0037】前記構成の同時ピンアドレス生成回路25
(図1)が生成した同時ピンアドレスは、Tc/n隣接
ピンアドレス生成回路26が生成したTc/n隣接ピン
アドレス、及び連発ピンアドレスと組み合わせられ、一
つのアドレスを構成する。図9は隣接ピンの第1の例を
示す図、図10は隣接ピンの第2の例を示す図、図11
は組合せ後のアドレスを示す図である。図9及び10の
(a)は隣接ピンの状態を、(b)はTc/n隣接ピン
アドレス生成回路26(図1)が生成したTc/n隣接
ピンアドレスを示す。
【0038】前記Tc/n隣接ピンアドレスは、タイミ
ングTc/2前の隣接ピンのアドレス及びタイミングT
c/4前の隣接ピンのアドレスから成る。この場合、ピ
ンの配列上、タイミングTc/2前の隣接ピンのアドレ
スが4ビット分のビットデータから成り、タイミングT
c/4前の隣接ピンのアドレスが2ビット分のビットデ
ータから成る。したがって、前記Tc/n隣接ピンアド
レスは6ビットのビットデータになる。
【0039】前記Tc/n隣接ピンアドレスは、Tc/
n隣接ピンアドレス生成回路26がピンデータ記憶回路
23から該当ピンのタイミングTc/2前の隣接ピン及
びタイミングTc/4前の隣接ピンのピンデータを取り
込むことによって生成され、前記同時ピンアドレスに追
加される。また、連発ピンアドレスは、連続して駆動さ
れるピン、すなわち連発ピンの有無を示すドットデータ
によって構成され、モードレジスタ22がピンデータ記
憶回路23から連発ピンのピンデータを取り込むことに
よって生成され、前記同時ピンアドレスに追加される。
そのため、前記ピンデータ記憶回路23と補正データメ
モリ回路32間が図示しないゲート回路によって接続さ
れる。
【0040】このようにして組み合わせられたアドレス
は、14ビットの構成を有しており、上位ビットから順
にTc/n隣接ピンアドレス、連発ピンアドレス及び同
時ピンアドレスから成る。そして、該アドレスで指定さ
れる補正データが補正データメモリ回路32から演算回
路34に対して出力される。また、前記処理と並行し
て、Tc/n同時ピンカウンタ28はタイミングTc/
2前及びタイミングTc/4前の同時駆動ピンの数をカ
ウントし、比較回路35が、Tc/n同時ピンカウンタ
28のカウント値とモードレジスタ22に書き込まれた
Tc/nスライスを比較する。そして、該比較回路35
の比較結果はレジスタメモリ回路31に対して出力さ
れ、該レジスタメモリ回路31は、比較結果に対応した
Tc/n補正データを演算回路34に対して出力する。
【0041】なお、Tc/n同時ピンカウンタ28がカ
ウントする同時駆動ピンから隣接ピンは除かれるように
なっている。前記演算回路34においては、補正データ
メモリ回路32の指定された前記アドレスに対応する補
正データ、前記レジスタメモリ回路31から出力され、
比較結果に対応したTc/n補正データ、モード指定に
よって出力される端ピンデータ及び紙厚モードによる紙
厚データを次式によって演算し、最終的な補正データの
値(以下、「補正値」という。)x0 を求めることがで
きる。
【0042】x2 +A1 +x3 +A2 +x4 +G1 +x
5 +G2 =x0 ≦x61 ,A2 ,G1 ,G2 :アドレスの指定による補正デ
ータ x2 :紙厚データ x3 ,x4 :Tc/n補正データ x5 :端ピンデータ x6 :ドライブ時間リミット値 なお、補正値x0 がドライブ時間リミット値x6 より大
きい場合、補正値x0はドライブ時間リミット値x6
する。
【0043】そして、各ピンごとに前記演算が繰り返さ
れ、各ピンごとの補正値x0 が演算され、該補正値x0
がスタートパルス生成回路36に対して出力される。前
記補正値x0 は、DT1 タイマ38に書き込まれる。ま
た、前記処理とは別に基本クロックカウンタ24におい
て、センサパルス波形がシステムCLKでカウントさ
れ、そのカウント値が、分周パルス生成回路30におい
てモードレジスタ22の指定によって分周され、分周パ
ルスが生成させられる。
【0044】図12は分周パルスの生成状態を示す図で
ある。前記基本クロックカウンタ24(図1)がカウン
トしたカウント値は、分周パルス生成回路30に対して
出力され、該分周パルス生成回路30において分周パル
スが生成される。該分周パルスは、一つ前のセンサパル
ス波形によって生成される。そして、各ピンごとに設け
られたスタートパルス生成回路36は、所定の方法で演
算した値によって分周パルスの数をカウントし、スター
トパルスを生成する。
【0045】図13はスタートパルスの生成状態を示す
図である。前記スタートパルスは基本インパクトのタイ
ミングを中心とする所定のインパクト範囲内で生成さ
れ、スタートパルス生成回路36(図1)は前記インパ
クト範囲から外れる場合に強制的にスタートパルスを発
生させる機能を備える。また、駆動周期が短くならない
ように、駆動周期のリミット値が設けられている。
【0046】次に、前記スタートパルスによってDT1
タイマ38及びDT2 タイマ39のカウントを開始す
る。図14はタイマの作動状態の第1の例を示す図、図
15はタイマの作動状態の第2の例を示す図である。こ
こで、DT2 タイマ39(図1)は、図14に示すよう
に紙厚データx2 から成る補正データ値に対応する時間
だけオンし続けた後、オフになる。一方、DT1 タイマ
38は、最初にレジスタメモリ回路31に書き込まれて
いる基本ドライブ時間の間オンし続け、この間補正値x
0 の演算が行われる。そして、基本ドライブ時間が終了
すると同時に補正値x0 がDT1 タイマ38にロードさ
れ、再びオンになってカウントを開始する。ただし、こ
の間DT1 タイマ38の出力はオン・オフすることなく
連続的にオンの状態になる。そして、補正値x0 による
時間だけオンし続けた後、オフになる。
【0047】また、DT1 タイマ38及びDT2 タイマ
39は、スタートパルスが入力され、かつ、DT2 タイ
マ39がオフになってから一定時間が経過した後にオン
になるようになっている。そして、DT1 タイマ38
は、前記ドライブ時間リミットx6 のほか、DT2 タイ
マ39のオフによっても強制的にオフになる。このよう
に、印字データを受信してからドライブ時間を決定する
まで、外部回路を使用することがないので、CPU21
などの負荷を小さくすることができる。
【0048】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ドット印字ヘッドの駆動制御装置においては、入
力された印字データをドットデータとして記憶するデー
タ記憶回路と、該当するドットと、基本の駆動周期で同
時に駆動される他のドットとの相対的な位置に基づく補
正データ、及び基本の駆動周期の1/nだけ前のタイミ
ングで駆動された隣接ドットの有無に基づく補正データ
が格納された補正データメモリ回路と、前記印字データ
に基づいて、該当するドットごとに、該当するドット
と、基本の駆動周期で同時に駆動される他のドットとの
相対的な位置、及び基本の駆動周期の1/nだけ前のタ
イミングで駆動された隣接ドットの有無の組合せに基づ
いて、補正データのアドレスを生成するアドレス生成回
路とを有する。そして、基本の駆動周期の1/nだけ前
のタイミングで駆動されたドットの数に基づく補正デー
タが格納されたレジスタメモリ回路と、前記アドレスに
基づいて前記補正データメモリ回路及びレジスタメモリ
回路から読み出された前記補正データ、並びに前記レジ
スタメモリ回路に格納された補正データに基づいて、補
正値を演算する演算回路と、前記補正値に基づいて駆動
時間を補正する駆動回路とを有する。
【0050】この場合、印字データに基づいて、該当す
るドットごとに、該当するドットと、基本の駆動周期で
同時に駆動される他のドットとの相対的な位置、及び基
本の駆動周期の1/nだけ前のタイミングで駆動された
隣接ドットの有無の組合せに基づいて、補正データのア
ドレスが生成され、該アドレスに基づいて補正データメ
モリ回路及びレジスタメモリ回路から補正データが読み
出される。そして、該補正データ、及び基本の駆動周期
の1/nだけ前のタイミングで駆動されたドットの数に
基づく補正データに基づいて、補正値が演算され、該補
正値に基づいて駆動時間が補正される。
【0051】したがって、駆動されるドットごとに、該
当するドットと、基本の駆動周期で同時に駆動される他
のドットとの相対的な位置、及び基本の駆動周期の1/
nだけ前のタイミングで駆動された隣接ドットの有無の
組合せ、並びに基本の駆動周期の1/nだけ前のタイミ
ングで駆動されたドットの数に基づいて、駆動時間の補
正の必要性の有無が判断されることになる。その結果、
必要以上のエネルギによって印字力が過大になったり、
印字力が低下して脱ドット等が発生したりすることがな
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すドット印字ヘッドの駆動
制御装置のブロック図である。
【図2】従来のドット印字ヘッドの断面図である。
【図3】本発明の実施例を示すドット印字ヘッドの駆動
制御装置におけるモードレジスタ及びレジスタメモリ回
路の詳細図である。
【図4】補正データの例を示す図である。
【図5】ピンデータ記憶回路の詳細図である。
【図6】同時ピンアドレス生成回路の動作説明図であ
る。
【図7】同時ピンアドレス生成回路のブロック図であ
る。
【図8】同時ピンアドレス生成回路におけるピンのシフ
ト状態図である。
【図9】隣接ピンの第1の例を示す図である。
【図10】隣接ピンの第2の例を示す図である。
【図11】組合せ後のアドレスを示す図である。
【図12】分周パルスの生成状態を示す図である。
【図13】スタートパルスの生成状態を示す図である。
【図14】タイマの作動状態の第1の例を示す図であ
る。
【図15】タイマの作動状態の第2の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
23 ピンデータ記憶回路 25 同時ピンアドレス生成回路 26 Tc/n隣接ピンアドレス生成回路 31 レジスタメモリ回路 32 補正データメモリ回路 34 演算回路 38 DT1 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−258556(JP,A) 特開 平1−174454(JP,A) 特開 平2−151450(JP,A) 特開 平3−268949(JP,A) 特開 昭60−179271(JP,A) 特開 昭55−154177(JP,A) 特開 平6−15849(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)入力された印字データをドットデ
    ータとして記憶するデータ記憶回路と、 (b)該当するドットと、基本の駆動周期で同時に駆動
    される他のドットとの相対的な位置に基づく補正デー
    タ、及び基本の駆動周期の1/nだけ前のタイミング
    駆動された隣接ドットの有無に基づく補正データが格納
    された補正データメモリ回路と、 (c)前記印字データに基づいて、該当するドットごと
    に、該当するドットと、基本の駆動周期で同時に駆動さ
    れる他のドットとの相対的な位置、及び基本の駆動周期
    の1/nだけ前のタイミング駆動された隣接ドットの
    有無の組合せに基づいて、補正データのアドレスを生成
    するアドレス生成回路と、 (d)基本の駆動周期の1/nだけ前のタイミング
    動されたドットの数に基づく補正データが格納されたレ
    ジスタメモリ回路と、 (e)前記アドレスに基づいて前記補正データメモリ回
    路及びレジスタメモリ回路から読み出された前記補正デ
    ータ、並びに前記レジスタメモリ回路に格納された補正
    データに基づいて補正値を演算する演算回路と、 (f)前記補正値に基づいて駆動時間を補正する駆動回
    路とを有することを特徴とするドット印字ヘッドの駆動
    制御装置。
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