JPH0752416A - ドット印字ヘッドの駆動制御装置 - Google Patents

ドット印字ヘッドの駆動制御装置

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Publication number
JPH0752416A
JPH0752416A JP19969793A JP19969793A JPH0752416A JP H0752416 A JPH0752416 A JP H0752416A JP 19969793 A JP19969793 A JP 19969793A JP 19969793 A JP19969793 A JP 19969793A JP H0752416 A JPH0752416 A JP H0752416A
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JP
Japan
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timing
print
energization time
coil
correction data
Prior art date
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Pending
Application number
JP19969793A
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English (en)
Inventor
Nobuo Arai
延男 新井
Hideo Niiyama
英生 新山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要以上のエネルギーをコイルに供給される
ことがなく、印字力が低下したり脱ドット及びゴースト
印字などが発生しないようにする。 【構成】 CPU21が補正データ及び印字モード等を
読み書きする第1記憶部100と、入力された印字デー
タを順次格納する第2記憶部200と、格納された印字
データを基に第1記憶部の補正データを選択する指定部
300と、TC/n前の同時ピン数をカウントし所定の
スライスレベル値と比較する同時ピン数比較回路400
と、予めCPU21により設定された補正値と前記TC
/n前の同時ピン数による補正値及び前記指定部300
により選択された第1記憶部100の補正値とを入力し
演算する演算回路500と、前記演算されたタイミング
補正値を基にスタートパルスを生成するパルス生成回路
600と、前記スタートパルス及び前記にて同様に生成
された通電時間補正値に基づきワイヤ駆動素子を駆動す
る為の駆動時間を生成するタイマー回路700とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドットインパクトプリン
タにおけるドット印字ヘッドの駆動制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来ドット印字ヘッドは永久磁石の磁気
吸引力によって印字ワイヤを駆動している。例えば、印
字ワイヤを固定したアーマチュアをバイアス用の板バネ
によって揺動自在に支持し、上記アーマチュアを予め上
記板バネのバネ力に対抗して永久磁石によってコアに吸
引させておく。そして、印字する際に上記コアに巻かれ
たコイルを励磁させて上記永久磁石と逆方向に磁束を発
生させ、上記アーマチュアを解放させる構造となってい
る。
【0003】図2(a)は、従来のドット印字ヘッドの
断面図である。1はベースを示し、該ベース1上の外周
に永久磁石2、台板3、スペーサ4、ヨーク5が順次積
層される。6は板バネを示し、スペーサ4とヨーク5の
間に固定端が挟持される。そして、上記ヨーク5の上に
はストッパ8を介してガイド7の基部が重ねられる。一
方ベース1側にギャップ10が設けられ、ガイド7とギ
ャップ10間がクランプ11によって一体的に固定され
る。12はアーマチュアを示し、上記板バネ6の自由端
にて揺動自在に支持される。該アーマチュア12の先端
には印字ワイヤ13の基部が固着される。該印字ワイヤ
の13の先端は、上記ガイド7の中央から前方に突出す
るように配置される。14はコアを示し、上記ベース1
の中央部に設けられている。該コア14の外周にコイル
15が巻かれ、両者によって電磁石を形成している。1
6は基板を示し、上記コイル15に接続され通電を行な
う為のものである。
【0004】上記構成のドット印字ヘッドのコイル15
に通電しない状態は、永久磁石2の発生した磁束が台板
3、スペーサ4、ヨーク5、アーマチュア12、コア1
4及びベース1から成る磁気回路を形成する。そして、
コア14とアーマチュア12との間に磁気吸引力が生じ
る。その結果、アーマチュア12を取り付けた板バネ6
がコア14に吸引されて撓み、板バネ6に歪エネルギー
が蓄積される。この状態でコイル15に通電すると、該
コイル15が磁束を発生する。この磁束は、コア14と
アーマチュア12の間の空隙部で、永久磁石2の発生し
た磁束を打ち消す。その結果、アーマチュア12はコア
14から解放される。この時、蓄積されている歪エネル
ギーを解放しながら上記板バネ6が復旧することによっ
て、アーマチュア12に固着されている印字ワイヤ13
の先端を、ガイド7から突出させて、図示しないインク
リボンを介して印字媒体を打撃して印字を行なう。 上
記構成のドット印字ヘツドの永久磁石2が発生した磁束
は、ベース1、コア14を通りアーマチュア12、ヨー
ク5、スペーサ4及び台板3を通って再び永久磁石2に
戻る。そして、1本の印字ワイヤ13を駆動するための
上記各部材によって、ワイヤ駆動素子が構成される。
【0005】次に実際の印字ヘッドの構成について説明
する。図2(b)は、実際の印字ヘッドの構成を示した
図である。ドット印字ヘッドを小型化し低コスト化する
為には、コア14を固着しているベース1、永久磁石
2、ヨーク5等の部材を各ワイヤ素子で共通とし、一体
部品として製造する事が多い。この場合、上記ワイヤ駆
動素子への磁気回路は多くの部分で共通化される。その
結果、コイル15が発生した磁束が、他のワイヤ駆動素
子の磁気回路に入り込み、磁気干渉によって該ワイヤ駆
動素子の磁気回路を変化させてしまう。この磁気干渉
は、コイル15の磁気電流値を変化させてしまうだけで
なく、アーマチュア12の解放タイミングにずれを発生
させるなど、アーマチュア12の印字動作に多くの影響
を与える。ドット印字ヘッドを高速化し高出力化するた
めには、この磁気干渉によるアーマチュア12の動作の
変化を少なくする必要がある。
【0006】そこで従来は、同時に励磁されるコイル1
5の数によりコイル15に通電する時間を可変とし、ア
ーマチュア12の印字動作の変化を極力小さくする印字
制御方法が提供されている。この場合、ドット印字ヘツ
ドを駆動するドライバに印字データが供給されると、同
時に励磁されるコイルの総数が検知回路によって検出さ
れ、該コイルの総数に対応する信号が出力され、コイル
の駆動時間が設定される。すなわち、同時に励磁される
コイルの総数が多いほど駆動時間が長くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のドット印字ヘッドの駆動装置では、同時に駆動される
コイル15の総数のみにより制御が行なわれる。その
為、実際にはアーマチュア12の印字動作が一定にはな
らない。これは、磁気干渉の影響力がワイヤを駆動する
コイル15の位置関係によって異なる為、隣接するコイ
ル15に通電することにより印字を行なう同時印字と、
離れた箇所にあるコイル15に通電することにより印字
を行なう同時印字の場合とでは、磁気干渉の程度が全く
異なるからである。そして、複数(n個)の印字ヘッド
ピンを有するドット印字ヘッドの場合一定した条件で印
字する事が出来るのは、任意の一つのコイル15に通電
することにより印字を行なう場合か、複数(n個)のピ
ン全てのコイル15に通電することにより印字を行なう
場合だけでる。2〜(n−1)個の間の所定の数のコイ
ル15に通電することにより印字を行なう場合、コイル
15に通電する組合せは各種考えられ、その組合せによ
って印字の条件が異なってしまう。
【0008】(1)この為アーマチュア12及び印字ワ
イヤ13の動作時間にも影響を与えてしまい、アーマチ
ュア12及び印字ワイヤ13の戻りが一定とならない。
そして、次に印字データがある場合は、コイル15に通
電が始まり板バネ6の歪が小さい状態で印字ワイヤの動
作が開始される事になる。その結果、印字力が低下した
り、脱ドット等を発生させる事がある。 (2)又、通電時間の補正が不要なワイヤ駆動素子の組
合せは、必要以上のエネルギーをコイル15に供給する
事になり、コイルが発熱したり印字力が過大となってし
まう。 (3)そして印字ワイヤ13の戻りを早くし印字ヘッド
ピンの駆動を高速にすると、印字ワイヤ13のリバウン
ドも大きくなりゴースト印字(リバウンドの影響により
印字用紙にワイヤの後がつく現象)などを発生させる事
がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】その為、本発明のドット
印字ヘッドの駆動制御装置は、(1)同時に駆動させる
コイルの距離及び現タイミングより前に同時に駆動され
るコイルの距離により、基本印字タイミングを中心にし
て印字タイミングを前後させる為の第1の補正データと
第2の補正データ及びコイルに通電する為の通電時間を
基本通電時間を中心にして増減させる為の第4の補正デ
ータと第5の補正データ及びコイルに通電することによ
り印字ヘッドの印字ワイヤをコアより解放させ該解放し
た印字ワイヤの戻り時間を変える為に基本通電時間を中
心にして通電時間を増減させる為の第7の補正データと
第8の補正データとを入力し格納する第1記憶部と、
(2)入力した印字データを基本印字タイミングごとに
順次記憶する第2記憶部と、(3)前記第2記憶部に記
憶された印字データにより前記第1記憶部に格納された
第1、第2、第4、第5、第7、第8の補正データをア
クセスする為の指定信号を出力する指定部と、(4)現
タイミングより前の同時インパクトピン数と所定のスラ
イスレベル値と比較し比較の大小により、基本印字タイ
ミングを中心にして印字タイミングを前後させる為の所
定の第3の補正データ及びコイルに通電する為の通電時
間を基本通電時間を中心にして増減させる為の所定の第
6の補正データ及びコイルに通電することにより印字ヘ
ッドの印字ワイヤをコアより解放させ該解放した印字ワ
イヤの戻り時間を変える為に基本通電時間を中心にして
通電時間を増減させる為の所定の第9の補正データと
を、前記第2記憶部に記憶された印字データを入力し現
タイミングより前の同時インパクトピン数をカウント
し、所定のスライスレベル値と該カウント値を比較し該
カウント値の大小により第3、第6、第9の補正データ
を演算回路へ出力する同時ピン数比較回路と、(5)前
記指定部の指定信号により選択された第1の選択補正デ
ータと第2の選択補正データとを入力し、更に前記同時
ピン数比較回路の該カウント値の大小により選択された
第3の選択補正データを入力し、第1、第2、第3の選
択補正データに基づいて各ピン毎に基本印字タイミング
を中心にして印字タイミングを前後させる為のずらすタ
イミングを演算する演算回路と、前記指定部の指定信号
により選択された第4の選択補正データと第5の選択補
正データとを入力し、更に前記同時ピン数比較回路の該
カウント値の大小により選択された第6の選択補正デー
タを入力し、第4、第5、第6の選択補正データに基づ
いて各ピン毎に基本通電時間を中心にして通電時間を増
減させる為の第1通電時間補正値を演算する演算回路
と、前記指定部の指定信号により選択された第7の選択
補正データと第8の選択補正データとを入力し、更に前
記同時ピン数比較回路の該カウント値の大小により選択
された第9の選択補正データを入力し、コイルに通電す
ることにより印字ヘッドの印字ワイヤをコアより解放さ
せ該解放した印字ワイヤの戻り時間を変える為に第7、
第8、第9の選択補正データに基づいて各ピン毎に基本
通電時間を中心にして通電時間を増減させる為の第2通
電時間補正値とを演算する演算回路とを有し、(6)前
記演算回路よりタイミング補正値を入力し各ピン毎に印
字を開始させる為のスタートパルスを生成し、印字タイ
ミングを一定の範囲内とする為の所定のリミット値によ
り該リミット値の範囲内となるように印字を開始させる
為のスタートパルスを生成し、該タイミング補正値に基
づいて生成されたスタートパルスが次の基本印字タイミ
ングよりも遅れたタイミングとなる場合次の印字ドット
の印字を開始させる為のスタートパルスの生成を停止し
て、該印字ドットを間引くパルス生成回路と、(7)前
記パルス生成回路のスタートパルスを入力し該スタート
パルスによりタイマーをオンし、所定の基本通電時間を
前記第1通電時間補正値にて増減させ増減した第1通電
時間と、所定の基本通電時間を前記第2通電時間補正値
にて増減させ増減した第2通電時間によりタイマーをオ
フするタイマー回路を設けたものである。
【0010】
【作用】本発明は該当コイルと同時に駆動されるコイル
が存在した場合そのコイルの距離に基づいて該当コイル
に通電するタイミングを変化させることができるので、
各コイル間の磁気干渉による影響を減少させることがで
きる。又、該当コイルと現印字タイミングより前に駆動
されるコイルが存在した場合そのコイルの距離に基づい
て該当コイルに通電するタイミングを変化させることが
できるので、現印字タイミングより前に駆動される各コ
イル間の磁気干渉による影響も減少させることができ
る。さらに、現印字タイミングより前の印字タイミング
に駆動されるコイルが存在した場合そのコイルの総数に
基づいて該当コイルに通電するタイミングを変化させる
ことができるので、現印字タイミングより前に駆動され
るコイルの総数による磁気干渉の影響も減少させること
ができる。
【0011】本発明はこれに加えて、該当コイルと同時
に駆動されるコイルが存在した場合そのコイルの距離に
基づいて該当コイルへの第1通電時間を増減させること
ができるので、各コイル間の磁気干渉による影響を減少
させることができる。又、該当コイルと現印字タイミン
グより前に駆動されるコイルが存在した場合そのコイル
の距離に基づいて該当コイルへの第1通電時間を増減さ
せることができるので、現印字タイミングより前に駆動
される各コイル間の磁気干渉による影響も減少させるこ
とができる。さらに、現印字タイミングより前に駆動さ
れるコイルが存在した場合そのコイルの総数に基づいて
該当コイルへの第1通電時間を増減できるので、現印字
タイミングより前に駆動されるコイルの総数による磁気
干渉の影響も減少させることができる。
【0012】本発明は又、該当コイルと同時に駆動され
るコイルが存在した場合そのコイルの距離に基づいて、
コイルに通電することにより印字ヘッドの印字ワイヤを
コアより解放させ該解放した印字ワイヤの戻り時間を変
える為の第2通電時間を増減させることができるので、
各コイル間の磁気干渉による影響を減少させることがで
きる。又、該当コイルと現印字タイミングより前に駆動
されるコイルが存在した場合そのコイルの距離に基づい
て、コイルに通電することにより印字ヘッドの印字ワイ
ヤをコアより解放させ該解放した印字ワイヤの戻り時間
を変える為の第2通電時間を増減させることができるの
で、現印字タイミングより前に駆動される各コイル間の
磁気干渉による影響も減少させることができる。さら
に、現印字タイミングより前に駆動されるコイルが存在
した場合そのコイルの総数に基づいて、コイルに通電す
ることにより印字ヘッドの印字ワイヤをコアより解放さ
せ該解放した印字ワイヤの戻り時間を変える為の第2通
電時間を増減できるので、現印字タイミングより前に駆
動されるコイルの総数による磁気干渉の影響も減少させ
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。尚、現時点で印字しようとする
ピンを駆動する為のコイルのグループを「同時コイルグ
ループ」、同時コイルグループの特定のコイルを「該当
コイル」という。最初に図1、図5、図6を用いて本発
明の概略について説明する。図1は本発明の概略ブロッ
ク図を示し、図5はコイルの配列の一例を示す。説明上
24個の印字ヘッドピンを有する印字ヘッドについて説
明する。図6はコイルを駆動することによる印字ワイヤ
の動作を示した図である。図5の○付き数字は印字ヘッ
ドピンのピン番号に対応するコイルの番号を示す。この
場合各々のコイルは所定の間隔をもって並んでおり、コ
イル1に対するコイル2の相対距離及びコイル1に対す
るコイル3の相対距離は同一である。
【0014】該当コイル1を駆動する場合、このコイル
への磁気干渉の影響が最も強いのは隣接するコイル(コ
イル2またはコイル3)を同時に駆動する場合である。
そして同時に駆動されるコイルの相対距離が長くなるに
つれ磁気干渉による影響が弱まっていく。つまり、該当
コイル1がコイル3と同時に駆動されたときよりも、該
当コイル1がコイル5と同時に駆動されたときの方が該
当コイル1が受ける磁気干渉は少なくなる。又、磁気干
渉の影響は同時に駆動されるコイルの総数により異な
る。該当コイル1がコイル3、コイル5と同時に駆動さ
れる場合と、該当コイル1がコイル3、コイル5、コイ
ル7と同時に駆動される場合とでは、駆動されるコイル
の総数が違うため該当コイル1が受ける磁気干渉は異な
ってしまう。上記のように該当コイルと同時に駆動され
るコイルがある場合、コイルの距離及びコイルの総数に
より磁気干渉の大きさが異なる。磁気干渉の影響はコア
より解放させ印字を行なう印字ワイヤの動作に影響を及
ぼす。そしてその影響により印字ワイヤの戻りが一定と
ならない。
【0015】図6はコイルを駆動することによる印字ワ
イヤの動作を示した図である。図6(a)は該当コイル
1を単体で駆動した場合の印字ワイヤの動作を示す。図
6(b)は該当コイル1と隣接コイル(例えばコイル
2)を同時に駆動した場合の印字ワイヤの動作を示し、
図6(c)は該当コイル1と隣接コイルより離れた位置
にあるコイル(例えばコイル7)を同時に駆動した場合
の印字ワイヤの動作を示す。該当コイル1が隣接コイル
(例えばコイル2)と同時に駆動されると該当コイル1
の駆動による印字ワイヤの動作は基本印字タイミングよ
りも早くなり、逆に、該当コイル1と隣接コイルより遠
い位置にあるコイル(例えばコイル7)が同時に駆動さ
れると該当コイル1の駆動による印字ワイヤの動作は基
本印字タイミングよりも遅くなる。本発明の第1実施例
は該当コイルと同時に駆動されるコイルの距離に対応し
て、コイルを駆動するタイミングを基本印字タイミング
を中心にして前後させ磁気干渉による影響を減少させる
為のものである。
【0016】図6(d)は該当コイル1と隣接コイル
(例えばコイル2)を同時に駆動した場合における本実
施例の制御による印字ワイヤの動作を示し、図6(e)
は該当コイル1と隣接コイルより離れた位置にあるコイ
ル(例えばコイル7)を同時に駆動した場合における本
実施例の制御による印字ワイヤの動作を示す。該当コイ
ル1が隣接コイル(コイル2)と同時に駆動されると該
当コイル1の駆動による印字ワイヤの動作は基本印字タ
イミングよりも早くなる。よって、該当コイル1を駆動
するタイミングを基本印字タイミングよりも遅れたタイ
ミングとすることにより、印字ワイヤの動作は基本印字
タイミングに近づき次の印字ワイヤの動作に必要なタイ
ミングで駆動することができる。逆に、該当コイル1が
隣接コイルより離れた位置にあるコイル(コイル7)と
同時に駆動されると該当コイル1の駆動による印字ワイ
ヤの動作は基本印字タイミングよりも遅くなる。よっ
て、該当コイル1を駆動するタイミングを基本印字タイ
ミングよりも早めたタイミングとすることにより、印字
ワイヤの動作は基本印字タイミングに近づき次の印字ワ
イヤの動作に必要なタイミングで駆動することができ
る。
【0017】次に図1を用いて同時に駆動されるコイル
の距離によるタイミング補正の概略動作について説明す
る。図1の100は第1記憶部を示し、プリンタのイニ
シャル中及び印字行外時に該当コイルと同時に駆動され
るコイルの距離により印字タイミングを基本印字タイミ
ングを中心にして前後させる為の第1の補正データを入
力し格納する。そして、印字モードが変わった場合(1
80DPI、120DPI等の印字密度が変わった場
合)などは第1の補正データを書き換える。ここでいう
印字行外とは、スペーシングモータの加減速状態時及び
改行時の印字領域外をいう。
【0018】図7に第1の補正データの一例を示す。図
7(a)は8ビットで構成された第1の補正データを示
す。第1の補正データのビット数は任意であるが説明上
8ビットとする。そして、第1の補正データの最上位ビ
ットを符号ビットとし、最上位ビットが“1”のとき基
本印字タイミングに対して早める方向に補正し、最上位
ビットが“0”のとき基本印字タイミングに対して遅れ
る方向に補正される。図7(b)はタイミング補正値の
例を示す。第1の補正データを16進法で表わすと“0
F(H) ”となり印字タイミングが基本印字タイミングに
対し分周パルス15発分遅れる方向に補正される。ここ
でいう分周パルスとは図示しないスペースモータに取り
付けられたスリットセンサにより生成されたパルス波形
(以後、「センサパルス波形」という)をシステムクロ
ック(例えば16「MHzCLK」)でカウントし所定
の分周数により生成された値を示す。
【0019】図1の200は第2記憶部を示し入力した
印字データを順次格納する。図8は第2記憶部の詳細ブ
ロック図である。210a〜210nはラッチ回路を示
し各々24ビット(印字ヘッドのピン数による)で構成
されている。印字データは各ピン毎にピンデータとして
第1ピン(#1)〜第24ピン(#24)のピンデータ
が順次記憶されるようになっている。従ってラッチ回路
210aには、常時最新の印字タイミングにおける第1
ピン〜第24ピンのピンデータが格納されている。
【0020】図1の300は指定部を示し、前記第2記
憶部に格納された印字データを入力し前記第1記憶部の
第1の補正データを選択する為の指定信号を出力する。
説明を簡単にする為に該指定信号をアドレス(以後同時
ピンアドレスという)として説明する。
【0021】図9は同時ピンアドレス生成方法の動作説
明図である。図の〇付き数字は印字ヘッドピンに対応す
るコイルの番号を示し、a1、a2、b1、b2、・・
l1、l2は該当コイルに対する相対距離を示す。該当
コイルがコイル1とすると相対距離はa1=a2、b1
=b2、・・l1=l2となる。同時に駆動されるコイ
ルの有無は駆動されるコイルがある場合は“1”、無い
場合は“0”で示している。図9の場合コイル1、3、
5、2、4、21、22のコイルが同時に駆動される。
印字ヘッドのコイルを4つのグループA1、A2、G
1、G2に分ける。これは指定信号をアドレスとして説
明する為アドレスのビット数を少なくし簡易的に説明す
る為である。
【0022】例えば該当コイルがコイル1の場合、同時
に駆動されるコイルがコイル3、5、2、4、21、2
2となり、該当コイル1に対する各コイルの距離と対応
するアドレスのbitは、A1グループにおいてコイル
3がa1の距離となりbit0が“1”、コイル5がb
1の距離となりbit1が“1”となる。又、c1、d
1、e1、f1に対応するコイル7、9、11、13は
駆動されない為bit2〜bit5は“0”となり“0
00011”となる。A2グループにおいてコイル2が
a2の距離となりbit0が“1”、コイル4がb2の
距離となりbit1が“1”となる。又、c2、d2、
e2、f2に対応するコイル6、8、10、12は駆動
されない為bit2〜bit5は“0”となり“000
011”となる。G1グループにおいてコイル21がj
1の距離となりbit3が“1”となる。又、g1、h
1、i1、k1、l1に対応するコイル15、17、1
9、23、24は駆動されない為bit0〜bit2、
bit4、bit5は“0”となり“001000”と
なる。G2グループでコイル22がk2の距離となりb
it4が“1”となる。又、g2、h2、i2、j2、
l2に対応するコイル14、16、18、20、24は
駆動されない為bit0〜bit3、bit5は“0”
となり“010000となる。”上記の場合でAグルー
プ(A1、A2)とGグループ(G1、G2)の区別は
bit6で行い“1”でAグループ“0”でGグループ
を表わす。上記場合の各グループの同時ピンアドレス
は、 A1グループでは“1000011”で“43(H) ” A2グループでは“1000011”で“43(H) ” G1グループでは“0001000”で“08(H) ” G2グループでは“0010000”で“10(H) ” となり4つの同時ピンアドレスが生成される。このよう
にしてコイル1に対して4つの同時ピンアドレスを生成
した後、ピンデータをシフトしてコイル3に対して同様
に同時ピンアドレスを生成する。
【0023】図10はピンデータのシフト回路のブロッ
ク図、図11はピンデータのシフト状態を表わす状態図
である。200は第2記憶部を示し210a、210b
は第2記憶部の一部を構成するラッチ回路を示す。22
0a〜220cはシフトレジスタを示し前記同時ピンア
ドレスを生成するたびにピンデータが1つづつシフトす
る。
【0024】図11の2回目はコイル1の同時ピンアド
レスが生成された後ピンデータをシフトした状態を示し
ており、この時のコイル3を該当コイルとして上記と同
様に同時ピンアドレスを生成する。この場合コイル3と
同時に駆動されるコイルは、コイル1、5、2、4、2
1、22となり、該当コイル3に対する各コイルの距離
と対応するアドレスのbitは、A1グループでコイル
5がa1の距離となりbit0が“1”となる。又、b
1、c1、d1、e1、f1に対応するコイル7、9、
11、13、15は駆動されない為bit1〜bit5
は“0”となり“000001”となる。A2グループ
でコイル1がa2の距離となりbit0が“1”、コイ
ル2がbit2の距離となりb1が“1”、コイル4が
c2の距離となりbit2が“1”となる。又、d2、
e2、f2に対応するコイル6、8、10は駆動されな
い為bit3〜bit5は“0”となり“00011
1”となる。G1グループでコイル21がi1の距離と
なりbit2が“1”となる。又、g1、h1、j1、
k1、l1に対応するコイル17、19、23、24、
22は駆動されない為bit0、bit1、bit3〜
bit5は“0”となり“000100”となる。G2
グループでコイル22がl2の距離となりbit5が
“1”となる。又、g2、h2、i2、j2、k2に対
応するコイル12、14、16、18、20は駆動され
ない為bit0〜bit4は“0”となり“10000
0となる。”上記の場合でAグループ(A1、A2)と
Gグループ(G1、G2)の区別はbit6で行い
“1”でAグループ“0”でGグループを表わす。 上
記場合の各グループの同時ピンアドレスは、 A1グループでは“1000001”で“41(H) ” A2グループでは“1000111”で“47(H) ” G1グループでは“0000100”で“04(H) ” G2グループでは“0100000”で“20(H) ” となり4つの同時ピンアドレスが生成される。このよう
にしてコイル3に対して4つの同時ピンアドレスが生成
される。これを24回繰り返し24個のコイル全てに対
して4つのアドレスを生成する。そして生成されたアド
レスにより前記第1記憶部に格納された第1の補正デー
タを選択し演算回路500に出力する。つまり該当コイ
ル一つにつき4つの第1の選択補正データが演算回路に
送られる。
【0025】図1の500は演算回路を示し、前記同時
ピンアドレスにより選択された第1の選択補正データを
入力し、印字タイミングを所定のタイミング前または後
ろにずらす値を示す第1の選択補正データに基づいて印
字タイミングを各ピン毎に基本印字タイミングを中心に
して前後させる為のずらすタイミングを演算しタイミン
グ補正値として出力する。例えば前記同時ピンアドレス
により選択された第1の選択補正データが、 A1グループ“43(H) ”では“05(H) ” A2グループ“43(H) ”では“05(H) ” G1グループ“08(H) ”では“88(H) ” G2グループ“10(H) ”では“03(H) ” となった場合前記演算回路500において演算されるタ
イミング補正値は、 “05(H) ”+“05(H) ”+“88(H) ”+“03
(H) ” となり10進法で示すと、 |+5|+|+5|+|−8|+|+3|=+5(05
(H) ) となる。そして上記演算は各コイル毎に行なわれ該演算
された値は各コイル毎にスタートパルス生成回路600
に出力される。
【0026】図1の600はスタートパルス生成回路を
示し、前記演算回路500よりタイミング補正値を入力
し、該タイミング補正値により各ピン毎に印字を開始す
る為のスタートパルス生成する。前記演算回路500よ
り入力された値が+5(05(H) )の場合、印字タイミ
ングは基本印字タイミングを中心にして前記分周パルス
5発分遅れる方向に補正され、印字を開始する為のスタ
ートパルスを基本印字タイミングより該分周パルス5発
分遅れた場所にて発生させる。
【0027】次に本発明の第2実施例について概略を説
明する。本発明の第2実施例は現タイミングより前に同
時に駆動されるコイルの距離により印字タイミングを基
本印字タイミングを中心にして前後させスタートパルス
を生成する。尚、現タイミングより前に同時に駆動され
るコイルのグループをTC/2同時コイルグループ、T
C/4同時コイルグループという。ここでは説明を簡単
にする為該当ピンよりTC/4前とTC/2前の二つの
タイミングを考慮する例に基づいて説明する。図12は
TC/4同時コイルグループ及びTC/2同時コイルグ
ループの概念についての説明図である。該当ピンの基本
印字タイミングの周期をTCとした場合、TC/4及び
TC/2は基本印字タイミングに対し1/2及び1/4
前のタイミングをいう。又、図の〇付き数字は各ピンを
駆動する為のコイルに対応している。図12は1ピンを
駆動する場合のコイル1を該当コイル1とした場合のT
C/4同時コイルグループ及びTC/2同時コイルグル
ープを示している。この場合のTC/4同時コイルグル
ープはコイル3、4、7、9、11であり、TC/2同
時コイルグループはコイル2、5、6、8、10、12
となる。該当コイル1を駆動しようとした時、TC/4
同時コイルグループのコイルが駆動されていると該当コ
イル1の駆動による印字ワイヤの動作は磁気干渉の影響
をうける。又、該当コイル1と隣接するTC/4前コイ
ル(例えばコイル3)が駆動されているほど磁気干渉に
よる影響力が強く、該当コイル1より離れた距離に位置
するTC/4前コイル(例えばコイル7)ほど磁気干渉
による影響力が弱くなる。同様に該当コイル1を駆動し
ようとした時、TC/2同時コイルグループのコイルが
駆動されていると該当コイル1の駆動による印字ワイヤ
の動作は磁気干渉の影響をうける。又、該当コイル1と
隣接するTC/2前コイル(例えばコイル2)が駆動さ
れているほど磁気干渉による影響力が強く、該当コイル
1より離れた距離に位置するTC/2前コイル(例えば
コイル6)ほど磁気干渉による影響力が弱くなる。又、
該当コイル1に対する影響力はTC/2同時コイルグル
ープよりTC/4同時コイルグループの方が強い。その
為本発明の第2実施例は現タイミングより前に同時に駆
動されるコイルの距離により印字タイミングを基本印字
タイミングを中心にして前後させスタートパルスを生成
する。次に図1を用いて現タイミングより前に駆動され
るコイルの距離によるタイミング補正の概略動作につい
て説明する。尚、本発明の第1実施例で説明した内容と
同様な箇所は省略する。第1記憶部100は、プリンタ
のイニシャル中及び印字行外時に現タイミングより前に
駆動されるコイルの距離により印字タイミングを基本印
字タイミングを中心にして前後させる為の第2の補正デ
ータを入力し格納する。図1の指定部300は、前記第
2記憶部に格納された印字データを入力し前記第1記憶
部に格納された第2の補正データを選択する為の指定信
号を出力する。
【0028】次にTC/4同時ピンアドレス生成方法に
ついて説明する。図12を用いて説明すると該当コイル
がコイル1の場合、この時TC/4同時コイルグループ
で同時に駆動されるコイルがコイル3、4、7、9、1
1とする。この場合生成されるTC/4同時ピンアドレ
スは同時ピンアドレスと同様に生成される。 A1グループで“1011101”=“5D(H) ” A2グループで“1000010”=“42(H) ” G1グループで“0000000”=“00(H) ” G2グループで“0000000”=“00(H) ” となり4つのTC/4同時ピンアドレスが生成される。
このようにしてコイル1に対して4つのTC/4同時ピ
ンアドレスを生成した後、ピンデータをシフトしてコイ
ル3に対して同様にTC/4同時ピンアドレスを生成す
る。
【0029】次にTC/2同時ピンアドレスをTC/4
同時ピンアドレスと同様に生成する。 例えば図12を
用いて説明すると該当コイルがコイル1の場合、この時
TC/2同時コイルグループで同時に駆動されるコイル
がコイル2、5、6、8、10、12とする。この場合
生成されるTC/2同時ピンアドレスは同時ピンアドレ
スと同様に生成される。 A1グループで“1000010”=“42(H) ” A2グループで“1111101”=“7D(H) ” G1グループで“0000000”=“00(H) ” G2グループで“0000000”=“00(H) ” となり4つのTC/2同時ピンアドレスが生成される。
このようにしてコイル1に対して4つのTC/2同時ピ
ンアドレスを生成した後、ピンデータをシフトしてコイ
ル3に対して同様に同時ピンアドレスを生成する。生成
された前記TC/4同時ピンアドレス及びTC/2同時
ピンアドレスにより第1記憶部に格納してある第2の補
正データを選択し演算回路500に出力する。つまり該
当コイル一つにつき各々4つの補正データが演算回路5
00に送られる。
【0030】図1の演算回路500は、前記TC/4同
時ピンアドレス及びTC/2同時ピンアドレスにより選
択された第2の選択補正データを入力し印字タイミング
を所定のタイミング前または後ろにずらす値を示す第2
の選択補正データに基づいて各ピン毎に印字タイミング
を基本印字タイミングを中心にして前後させる為のずら
すタイミングを演算しタイミング補正値として出力す
る。ここでは説明を簡単にする為TC/4とTC/2で
は同じ第2の補正データを使用して説明しているがTC
/4とTC/2で補正データを分けることもできる。前
記TC/4同時ピンアドレスにより選択された第2の選
択補正データが、 A1グループ“5D(H) ”では“82(H) ” A2グループ“42(H) ”では“83(H) ” G1グループ“00(H) ”では“00(H) ” G2グループ“00(H) ”では“00(H) ” となった場合前記演算回路500において演算されるタ
イミング補正値は、 “82(H) ”+“83(H) ”+“00(H) ”+“00
(H) ” となり10進法で示すと、 |−2|+|−3|+|0|+|0|=−5(85(H)
) となる。そして上記演算は各コイル毎に行なわれる。
【0031】又、前記TC/2同時ピンアドレスにより
選択された第2の選択補正データが 、A1グループ“42(H) ”では“83(H) ” A2グループ“7D(H) ”では“06(H) ” G1グループ“00(H) ”では“00(H) ” G2グループ“00(H) ”では“00(H) ” となった場合前記演算回路500において演算されるタ
イミング補正値は、 “83(H) ”+“06(H) ”+“00(H) ”+“00
(H) ” となり10進法で示すと、 |−3|+|+6|+|0|+|0|=+3(03(H)
) となる。そして上記演算は各コイル毎に行なわれる。
【0032】次にTC/4同時ピングループ及びTC/
2同時ピングループで得られた各々のタイミング補正値
の和を求める。 |−5(85(H) )|+|+3(03(H) )|=−2
(82(H) ) 上記にて演算された値は各コイル毎にスタートパルス生
成回路600に出力される。前記スタートパルス生成回
路600は、前記演算回路500よりタイミング補正値
を入力し該タイミング補正値により各ピン毎に印字を開
始する為のスタートパルス生成する。前記演算回路50
0より入力された値が−2(82(H) )の場合、印字タ
イミングは基本印字タイミングを中心にして前記分周パ
ルス2発分早める方向に補正され、基本印字タイミング
より該分周パルス2発分早めた場所にて印字を開始する
為のスタートパルスを発生させる。
【0033】次に本発明の第3実施例について概略を説
明する。本発明の第3実施例は現タイミングより前の同
時に駆動されるコイルの総数をカウントし、所定のスラ
イスレベル値と該カウント値を比較し該カウント値の大
小により、印字タイミングを基本印字タイミングを中心
にして前後させスタートパルスを生成する。図1を用い
て現タイミングより前の同時に駆動されるコイルの総数
をカウントし、所定のスライスレベル値と該カウント値
を比較し該カウント値の大小により、印字タイミングを
基本印字タイミングを中心にして前後させる為のタイミ
ング補正の概略動作について説明する。尚、本発明の第
2実施例で説明した内容と同様な箇所は省略する。
【0034】図1の400は同時ピン数比較回路を示
し、前記第2記憶部200より現タイミングより前の同
時インパクトピン数をカウントし、所定のスライスレベ
ル値と該カウントを比較し該カウント値の大小により、
印字タイミングを基本印字タイミングを中心にして前後
させる為の所定の第3の補正データを入力し格納する。
又、前記同時ピン数比較回路400は前記第2記憶部2
00よりTC/4同時コイルグループの印字データを入
力し該当コイルに対しTC/4同時コイルグループで同
時に駆動されるコイルの総数をカウントする。又、該第
2記憶部200よりTC/2同時コイルグループの印字
データを入力し該当コイルに対しTC/2同時コイルグ
ループで同時に駆動されるコイルの総数をカウントす
る。
【0035】例えば図12において、TC/4同時コイ
ルグループの同時に駆動されるコイルの総数は5個(コ
イル3、4、7、9、11が駆動される)となる。スラ
イスレベル値を4とした場合 コイルの総数>スライスレベル値 (5>4) となり、前記同時ピン数比較回路400に格納してある
第3の補正データを前記演算回路500へ出力する。図
12において同様に、TC/2同時コイルグループの同
時に駆動されるコイルの総数は6個(コイル2、5、
6、8、10、12が駆動される)となる。スライスレ
ベル値を4とした場合 コイルの総数>スライスレベル値 (6>4) となり、TC/4同時コイルグループの場合と同様に前
記同時ピン数比較回路400に格納してある第3の補正
データを前記演算回路500へ出力する。上記同時ピン
数比較回路400より出力される第3の補正データを+
3(03(H) )(説明を簡単にする為TC/4同時コイ
ルグループとTC/2同時コイルグループの補正データ
及びスライスレベル値を同じ値として説明する)とする
と、前記演算回路500は、該同時ピン数比較回路40
0よりTC/4同時コイルグループの補正データ+3
(03(H) )とTC/2同時コイルグループの補正デー
タ+3(03(H) )とを入力し、各ピン毎に基本印字タ
イミングを中心にして印字タイミングを前後させる為の
ずらすタイミングを演算しタイミング補正値として出力
する。
【0036】前記の場合は、 |+3(03(H) )|+|+3(03(H) )|=+6
(06(H) ) となり、上記結果を前記スタートパルス生成回路600
に出力する。 そして前記スタートパルス生成回路60
0は、前記演算回路500よりタイミング補正値を入力
し該タイミング補正値により各ピン毎に印字を開始する
為のスタートパルス生成する。前記演算回路500より
入力された値が+6(06(H) )であるから、印字タイ
ミングは基本印字タイミングを中心にして前記分周パル
ス6発分遅れる方向に補正され、基本印字タイミングよ
り該分周パルス6発分遅れた場所にて印字を開始する為
のスタートパルスを発生させる。
【0037】次に印字タイミングを一定の範囲内とする
為の所定のリミット値により、該リミット値の範囲内と
なるように印字を開始させる為のスタートパルス生成方
法について説明する。図13は一定の範囲内(リミット
値の範囲内)で生成されるスタートパルスの生成状態を
示す図である。前記パルス生成回路600は前記演算回
路500よりタイミング補正値を入力し、印字タイミン
グを一定の範囲内とする為に入力されたリミット値によ
り、該リミット値の範囲内となるように印字を開始させ
る為のスタートパルスを生成し出力する。
【0038】例えば前記リミット値が15(0F(H) )
の場合、該リミット値15(0F(H) )によるスタート
パルス生成範囲は基本印字タイミングを中心に±15
(8F(H) 〜0F(H) )となる。前記タイミング補正値
が−15(8F(H) )〜+15(0F(H) )の範囲内の
場合はそのままスタートパルスを生成し出力する。前記
タイミング補正値が−15(8F(H) )〜+15(0F
(H) )の範囲以外の場合、例えば該タイミング補正値が
+37(25(H) )の場合は+15(0F(H) )の位置
でスタートパルスが生成され出力される。又、該タイミ
ング補正値が−37(A5(H) )の場合−15(8F
(H) )の位置でスタートパルスが生成され出力される。
【0039】次に生成されたスタートパルスが次の基本
印字タイミングよりも遅れたタイミングとなる場合次の
印字ドットの印字を開始させる為のスタートパルスの生
成を停止して、該印字ドットを間引くスタートパルス生
成回路600について説明する。図14は印字ドットの
間引き方法の状態説明図である。前記スタートパルス生
成回路600は前記演算回路500よりタイミング補正
値を入力し、該タイミング補正値が次の基本印字タイミ
ングを越えた補正となっている場合次の印字ドットのス
タートパルスの生成を停止して印字ドットを間引く。例
えば図14の印字ドット4のタイミング補正値が次の印
字ドット5の基本印字タイミングを越えている為、印字
ドット5のスタートパルスの生成を停止して印字ドット
5を間引く。そして間引かれた次の印字ドット6のスタ
ートパルスは印字ドット4で生成されたスタートパルス
から基本印字タイミング周期離れた位置にて生成され出
力される。
【0040】次に第1通電時間補正値について概略を説
明する。図15は通電時間の概念を説明する図である。
図15の第1通電時間とは、コイルに通電することによ
り印字ワイヤをコアより解放させ該解放した印字ワイヤ
により印字を行なう為にコイルに通電する通電時間をい
い、基本通電時間とはコイルを駆動するのに必要な最小
の通電時間をいう。該当コイル1が隣接コイル(例えば
コイル2)と同時に駆動されると該当コイル1の駆動に
よる印字ワイヤの動作は、該当コイル1を単独で駆動す
る場合よりも強くなる。よって、該当コイル1を単独で
駆動する場合よりも短い通電時間で駆動することが可能
となる。又、該当コイル1が隣接コイルより離れた位置
にあるコイル(例えばコイル7)と同時に駆動されると
該当コイル1の駆動による印字ワイヤの動作は、該当コ
イル1を単独で駆動する場合よりも弱くなる。よって、
該当コイル1を単独で駆動する場合よりも長い通電時間
で駆動する必要がある。
【0041】次に図1を用いて該当コイルと同時に駆動
されるコイルの距離によりコイルに通電する通電時間を
補正する為の第1通電時間補正値の生成方法について説
明する。第1記憶部100は、プリンタのイニシャル中
及び印字行外時に同時に駆動されるコイルの距離により
基本通電時間を中心にして通電時間を前後させる為の第
4の補正データを入力し格納する。そして、印字モード
が変わった場合(180DPI、120DPI等の印字
密度が変わった場合)などは第4の補正データを書き換
える。
【0042】図7を基に第4の補正データの一例につい
て説明する。図7(a)は8ビットで構成された第4の
補正データを示す。第4の補正データのビット数は任意
であるが説明上8ビットとする。そして、第4の補正デ
ータの最上位ビットを符号ビットとし最上位ビットが
“0”の場合通電時間を増やす方向に補正し、最上位ビ
ットが“1”の場合通電時間を減らす方向に補正され
る。図7(a)の例で示す第4の補正データを16進法
で表わすと“0F(H) ”となり通電時間を分周クロック
15周期分だけ増やす方向に通電時間が補正される。こ
こでいう分周クロックとはシステムクロック(例えば1
6「MHzCLK」)を所定の分周数で分周した値を示
す。分周された分周クロックを1[μS]とすると、上
記第4の補正データの値は15[μS]だけ通電時間が
増やす方向に補正される。図7(c)は基本通電時間を
15[μS]増やした通電時間を示す。 前記指定部
300は、前記第2記憶部に格納された印字データを入
力し前記第1記憶部に格納された第4の補正データを選
択する為の指定信号を出力する。説明を簡単にする為に
該指定信号をアドレス(以後同時ピンアドレスという)
として説明する。
【0043】次に同時ピンアドレス生成方法について説
明する。生成方法は前記タイミング補正値の同時ピンア
ドレス生成方法と同様に行なわれる。例えば該当コイル
がコイル1の場合、この時同時に駆動されるコイルがコ
イル3、5、2、4、21、22の場合各グループの同
時ピンアドレスは、 A1グループで“1000011”=“43(H) ” A2グループで“1000011”=“43(H) ” G1グループで“0001000”=“08(H) ” G2グループで“0010000”=“10(H) ” となり4つの同時ピンアドレスが生成される。このよう
にしてコイル1に対して4つの同時ピンアドレスを生成
した後、ピンデータをシフトしてコイル3に対して同様
に同時ピンアドレスを生成する。この場合コイル3の同
時ピンアドレスは、 A1グループで“1000001”=“41(H) ” A2グループで“1000111”=“47(H) ” G1グループで“0100100”=“24(H) ” G2グループで“0100000”=“20(H) ” の4つの同時ピンアドレスが生成される。これを24回
繰り返し24個のコイル全てに対して4つのアドレスを
生成する。生成された前記同時ピンアドレスにより前記
第1記憶部100に格納してある第4の補正データを選
択し演算回路500に出力する。つまり該当コイル一つ
につき4つの補正データが演算回路500に送られる。
【0044】演算回路500は、前記同時ピンアドレス
により選択された第1記憶部の第4の選択補正データを
入力し通電時間を増減させる為の値を示す第4の選択補
正データに基づいて各ピン毎に基本通電時間を中心にし
て通電時間を増減させる為の補正値を演算し第1通電時
間補正値として出力する。例えば前記同時ピンアドレス
により選択された第4の選択補正データが、 A1グループ“43(H) ”では“82(H) ” A2グループ“43(H) ”では“82(H) ” G1グループ“08(H) ”では“08(H) ” G2グループ“10(H) ”では“01(H) ” となった場合前記演算回路500において演算される第
1通電時間補正値は、 “82(H) ”+“82(H) ”+“08(H) ”+“01
(H) ” となり10進法で示すと、 |−2|+|−2|+|+8|+|+1|=+5(05
(H) ) となる。そして上記演算は各コイル毎に行なわれ該演算
された値は各コイル毎にタイマー回路700に出力され
る。
【0045】上記の場合、前記演算回路600で求めら
れた値が+5(05(H) )となり基本通電時間を中心に
して前記分周クロック5周期分通電時間を増やす方向に
補正され第1通電時間は 第1通電時間=基本通電時間+5μS となる。図1の700はタイマー回路を示し、前記スタ
ートパルス生成回路600よりスタートパルスと前記演
算回路500より第1通電時間補正を入力する。そして
タイマー回路700は入力された前記スタートパルスで
タイマーをオンし、入力された前記第1通電時間だけオ
ンし続けた後タイマーはオフする。
【0046】次に現タイミングより前に同時に駆動され
るコイルの距離により基本通電時間を中心にして通電時
間を前後させる為の第1通電時間補正値の生成方法につ
いて説明する。TC/4とTC/2同時コイルグループ
の場合も前記同時コイルグループの場合と同様に該当コ
イル1を駆動しようとした場合、TC/4前及びTC/
2前のコイルが駆動されていると、TC/4前及びTC
/2前に駆動されたコイルの磁気干渉が該当コイル1に
影響を及ぼす。又、同時コイルグループと同様に該当コ
イル1に隣接するコイルが駆動されているほど磁気干渉
による影響力が強く、該当コイル1より離れた距離に位
置するコイルほど磁気干渉による影響力が弱くなり、コ
イルの組合せによっても影響力がかなり違ってしまう。
又、該当コイル1に対する影響力はTC/2同時コイル
グループよりTC/4同時コイルグループの方が強い。
上記のようにTC/4前及びTC/2前に駆動されるコ
イルがある場合、該当コイルが磁気干渉を受けると印字
ワイヤのインパクト力は一定とならない。その為本発明
は現タイミングより前に同時に駆動されるコイルの距離
により基本通電時間を中心にして通電時間を増減させる
為の第1通電時間補正値の生成方法について説明する。
【0047】図1を用いて現タイミングより前に駆動さ
れるコイルの距離による第1通電時間補正値の概略動作
について説明する。尚、本発明のタイミング補正及び同
時に駆動されるコイルによる通電時間補正について同様
な箇所は省略する。第1記憶部100は、プリンタのイ
ニシャル中及び印字行外時に現タイミングより前に駆動
されるコイルの距離により基本通電時間を中心にして通
電時間を増減させる為の第5の補正データを入力し格納
する。そして、印字モードが変わった場合(180DP
I、120DPI等の印字密度が変わった場合)などは
第5の補正データを書き換える。指定部300は、前記
第2記憶部に格納された印字データを入力し前記第1記
憶部に格納された第5の補正データを選択する為の指定
信号を出力する。
【0048】次にTC/4同時ピンアドレス生成方法に
ついて説明する。例えば該当コイルがコイル1の場合、
この時TC/4前に同時に駆動されるコイルがコイル
3、4、7、9、11の場合各グループのTC/4同時
ピンアドレスは、 A1グループで“1011101”=“5D(H) ” A2グループで“1000010”=“42(H) ” G1グループで“0000000”=“00(H) ” G2グループで“0000000”=“00(H) ” となり4つのTC/4同時ピンアドレスが生成される。
このようにしてコイル1に対して4つのTC/4同時ピ
ンアドレスを生成した後、ピンデータをシフトしてコイ
ル3に対して同様にTC/4同時ピンアドレスを生成す
る。
【0049】次にTC/2同時ピンアドレスをTC/4
同時ピンアドレスと同様に生成する。
【0050】該当コイルがコイル1の場合、この時TC
/2前に同時に駆動されるコイルがコイル2、5、6、
8、10、12の場合各グループのTC/2同時ピンア
ドレスは、 A1グループで“1000010”=“42(H) ” A2グループで“1111101”=“7D(H) ” G1グループで“0000000”=“00(H) ” G2グループで“0000000”=“00(H) ” となり4つのTC/2同時ピンアドレスが生成される。
このようにしてコイル1に対して4つのTC/2同時ピ
ンアドレスを生成した後、ピンデータをシフトしてコイ
ル3に対して同様に同時ピンアドレスを生成する。生成
された前記TC/4同時ピンアドレス及びTC/2同時
ピンアドレスにより第1記憶部に格納された第5の補正
データを演算回路500に出力する。つまり該当コイル
一つにつき各々4つの補正データが演算回路に送られ
る。
【0051】演算回路500は、前記TC/4同時ピン
アドレス及びTC/2同時ピンアドレスにより選択され
た第5の選択補正データを入力し通電時間を増減する為
の値を示す第5の選択補正データに基づいて各ピン毎に
基本通電時間を中心にして通電時間を増減させる為の第
1通電時間補正値を演算し第1通電時間として出力す
る。ここでは説明を簡単にする為TC/4とTC/2で
は同じ第5の補正データを使用して説明しているがTC
/4とTC/2で補正データを分けることもできる。前
記TC/4同時ピンアドレスにより選択された第5の選
択補正データが、 A1グループ“5D(H) ”では“02(H) ” A2グループ“42(H) ”では“83(H) ” G1グループ“00(H) ”では“00(H) ” G2グループ“00(H) ”では“00(H) ” となった場合前記演算回路500において演算される第
1通電時間補正値は、 “02(H) ”+“83(H) ”+“00(H) ”+“00
(H) ” となり10進法で示すと、 |+2|+|−3|+|0|+|0|=−1(81(H)
) となる。そして上記演算は各コイル毎に行なわれる。次
に前記TC/2同時ピンアドレスにより選択された第5
の選択補正データが 、A1グループ“42(H) ”では“83(H) ” A2グループ“7D(H) ”では“0F(H) ” G1グループ“00(H) ”では“00(H) ” G2グループ“00(H) ”では“00(H) ” となった場合前記演算回路500において演算される第
1通電時間補正値は、 “83(H) ”+“0F(H) ”+“00(H) ”+“00
(H) ” となり10進法で示すと、 |−3|+|+15|+|0|+|0|=+12(0C
(H) ) となる。そして上記演算は各コイル毎に行なわれる。
【0052】次にTC/4同時ピングループ及びTC/
2同時ピングループで得られた各々の第1通電時間補正
値の和を求める。 |−1(81(H) )|+|+12(0C(H) )|=+1
1(0B(H) ) 上記にて演算された第1通電時間補正値により、基本通
電時間を中心にして通電時間が前記分周クロック11周
期分増加する方向に補正される。よって、第1通電時間
は 第1通電時間=基本通電時間+11μS となる。タイマー回路700は、前記スタートパルス生
成回路600よりスタートパルスと前記演算回路500
より第1通電時間を入力する。そしてタイマー回路70
0は入力された前記スタートパルスでタイマーをオン
し、入力された前記第1通電時間だけオンし続けた後タ
イマーはオフする。
【0053】次に現タイミングより前の同時に駆動され
るコイルの総数をカウントし、所定のスライスレベル値
と該カウント値を比較し該カウント値の大小により、基
本通電時間を中心にして通電時間を増減させる為の第1
通電時間補正値の生成方法について説明する。図1を用
いて現タイミングより前の同時に駆動されるコイルの総
数をカウントし、所定のスライスレベル値と該カウント
値を比較し該カウント値の大小により、基本通電時間を
中心にして通電時間を増減させる為の第1通電時間補正
の概略動作について説明する。尚、本発明のタイミング
補正と同時に駆動されるコイル及び現タイミングより前
に駆動されるコイルによる通電時間補正とで説明した内
容と同様な箇所は省略する。前記同時ピン数比較回路4
00は、前記第2記憶部200より現タイミングより前
の同時インパクトピン数をカウントし、所定のスライス
レベル値と該カウントを比較し該カウント値の大小によ
り、基本通電時間を中心にして通電時間を前後させる為
の所定の第6の補正データを入力し格納する。又、前記
同時ピン数比較回路400は前記第2記憶部200より
TC/4同時コイルグループの印字データを入力し該当
コイルに対しTC/4同時コイルグループで同時に駆動
されるコイルの総数をカウントする。又、該第2記憶部
200よりTC/2同時コイルグループの印字データを
入力し該当コイルに対しTC/2同時コイルグループで
同時に駆動されるコイルの総数をカウントする。
【0054】例えばTC/4同時コイルグループの同時
に駆動されるコイルの総数を5個とすると、スライスレ
ベル値が4の場合 コイルの総数>スライスレベル値 (5>4) となる。そして前記同時ピン数比較回路400に格納し
てある補正データを前記演算回路500へ出力する。同
様にTC/2同時コイルグループで同時に駆動されるコ
イルの総数を6個とすると、 コイルの総数>スライスレベル値 (6>4) となる為、TC/4同時コイルグループの場合と同様に
前記同時ピン数比較回路400に格納してある補正デー
タを前記演算回路500へ出力する。 上記同時ピン数
比較回路400より出力される補正データを+3(03
(H) )とする。説明を簡単にする為TC/4同時コイル
グループとTC/2同時コイルグループの補正データ及
びスライスレベル値を同じ値として説明する。前記演算
回路500は、前記同時ピン数比較回路400よりTC
/4同時コイルグループの補正データ+3(03(H) )
とTC/2同時コイルグループの補正データ+3(03
(H) )とを入力し、各ピン毎に基本通電時間を中心にし
て通電時間を増減させる為の値を演算し第1通電時間補
正値として出力する。前記の場合は、 |+3(03(H) )|+|+3(03(H) )|=+6
(06(H) ) 上記にて演算された第1通電時間補正値により、基本通
電時間を中心にして通電時間が前記分周クロック6周期
分増やす方向に補正される。よって、第1通電時間は 第1通電時間=基本通電時間+6μS となる。タイマー回路700は、前記スタートパルス生
成回路600よりスタートパルスと前記演算回路500
より第1通電時間を入力する。そしてタイマー回路70
0は入力された前記スタートパルスでタイマーをオン
し、入力された前記第1通電時間だけオンし続けた後タ
イマーはオフする。
【0055】次に第2の通電時間補正値について概略を
説明する。図15は通電時間の概念を説明する図であ
る。図15の第2通電時間とは、コイルに通電すること
により印字ワイヤをコアより解放させ該解放した印字ワ
イヤの戻り時間を制御する為の通電時間をいい、第1通
電時間との関係は、 第1通電時間≦第2通電時間 となる。該当コイル1が隣接コイル(例えばコイル2)
と同時に駆動されると、磁気干渉の影響によりコイル1
を駆動することにより印字ワイヤをコアより解放させ該
解放した印字ワイヤにより印字を行なう場合印字ワイヤ
の戻り時間がコイル1を単独で駆動する場合よりも早く
なり、その為リバンドが大きくなる。よってコイル1を
単独で駆動する場合よりも長い第2通電時間を持つ必要
がある。又、該当コイル1が隣接コイルより離れた位置
にあるコイル(例えばコイル7)と同時に駆動される
と、磁気干渉の影響によりコイル1を駆動することによ
る印字ワイヤの戻り時間がコイル1を単独で駆動する場
合よりも遅くなり、その為印字ワイヤの戻り時間を早く
する必要がある。よって、コイル1を単体で駆動する場
合よりも短い第2通電時間が必要となる。
【0056】次に図1を用いてコイルに通電することに
より印字ヘッドの印字ワイヤをコアより解放させ該解放
した印字ワイヤの戻り時間を制御する為に、同時に駆動
されるコイルの距離により該戻り時間を制御する為の第
2通電時間を増減させる為の第2通電時間補正値につい
て説明する。第1記憶部100は、プリンタのイニシャ
ル中及び印字行外時に同時に駆動されるコイルの距離に
より基本通電時間を中心にして通電時間を前後させる為
の第7の補正データを入力し格納する。そして、印字モ
ードが変わった場合(180DPI、120DPI等の
印字密度が変わった場合)などは第7の補正データを書
き換える。補正データの構成は第1通電時間補正値の場
合と同様である。
【0057】指定部300は、前記第2記憶部に格納さ
れた印字データを入力し前記第1記憶部に格納された第
7の補正データを選択する為の指定信号を出力する。説
明を簡単にする為に該指定信号をアドレス(以後同時ピ
ンアドレスという)として説明する。
【0058】同時ピンアドレス生成方法については、前
記タイミング補正値生成方法と同様に行なわれる。該当
コイルがコイル1の場合、この時同時に駆動されるコイ
ルがコイル3、5、2、4、21、22の場合各グルー
プの同時ピンアドレスと該同時ピンアドレスにより選択
された第7の選択補正データが、 A1グループ“43(H) ”では“82(H) ” A2グループ“43(H) ”では“82(H) ” G1グループ“08(H) ”では“08(H) ” G2グループ“10(H) ”では“04(H) ” となった場合前記演算回路500において演算される第
2通電時間補正値は、 “82(H) ”+“82(H) ”+“08(H) ”+“01
(H) ” となり10進法で示すと、 |−2|+|−2|+|+8|+|+4|=+8(08
(H) ) となる。そして上記演算は各コイル毎に行なわれ該演算
された値は各コイル毎にタイマー回路700に出力され
る。上記の場合、前記演算回路600で求められた値が
+8(08(H) )の場合基本通電時間を中心にして通電
時間が前記分周クロック8周期分増やす方向に補正され
第2通電時間は、 第2通電時間=基本通電時間+8μS となる。図1の700はタイマー回路を示し、前記スタ
ートパルス生成回路600よりスタートパルスと前記演
算回路500より第2通電時間補正を入力する。そして
タイマー回路700は入力された前記スタートパルスで
タイマーをオンし、入力された該第2通電時間だけオン
し続けた後タイマーはオフする。
【0059】次に現タイミングより前に同時に駆動され
るコイルの距離により基本通電時間を中心にして通電時
間を前後させる為の第2通電時間補正値の生成方法につ
いて説明する。図1を用いて現タイミングより前に駆動
されるコイルの距離による第2通電時間補正の概略動作
について説明する。尚、本発明のタイミング補正及び同
時に駆動されるコイルによる第2通電時間補正について
同様な箇所は省略する。第1記憶部100は、プリンタ
のイニシャル中及び印字行外時に現タイミングより前に
駆動されるコイルの距離により基本通電時間を中心にし
て通電時間を増減させる為の第8の補正データを入力し
格納する。そして、印字モードが変わった場合(180
DPI、120DPI等の印字密度が変わった場合)な
どは第8の補正データを書き換える。ここでいう印字行
外とは、スペーシングモータの加減速状態時及び改行時
の印字領域外をいう。指定部300は、前記第2記憶部
に格納された印字データを入力し前記第1記憶部に格納
された第8の補正データを選択する為の指定信号を出力
する。
【0060】次にTC/4同時ピンアドレス生成方法に
ついて説明する。該当コイルがコイル1の場合、この時
TC/4前に同時に駆動されるコイルがコイル3、4、
7、9、11の場合各グループのTC/4同時ピンアド
レスと該TC/4同時ピンアドレスにより選択された第
8の選択補正データが、 A1グループ“5D(H) ”では“02(H) ” A2グループ“42(H) ”では“83(H) ” G1グループ“00(H) ”では“00(H) ” G2グループ“00(H) ”では“00(H) ” となった場合前記演算回路500において演算される第
2通電時間補正値は、 “02(H) ”+“83(H) ”+“00(H) ”+“00
(H) ” となり10進法で示すと、 |+2|+|−3|+|0|+|0|=−1(81(H)
) となる。そして上記演算は各コイル毎に行なわれる。
【0061】次にTC/2同時ピンアドレスをTC/4
同時ピンアドレスと同様に生成する。 該当コイルがコ
イル1の場合、この時TC/2前に同時に駆動されるコ
イルがコイル2、5、6、8、10、12の場合各グル
ープのTC/2同時ピンアドレスと該TC/2同時ピン
アドレスにより選択された第8の選択補正データが、 A1グループ“42(H) ”では“83(H) ” A2グループ“7D(H) ”では“0C(H) ” G1グループ“00(H) ”では“00(H) ” G2グループ“00(H) ”では“00(H) ” となった場合前記演算回路500において演算される第
2通電時間補正値は、 “83(H) ”+“0C(H) ”+“00(H) ”+“00
(H) ” となり10進法で示すと、 |−3|+|+13|+|0|+|0|=+10(0A
(H) ) となる。そして上記演算は各コイル毎に行なわれる。
【0062】次にTC/4同時ピングループ及びTC/
2同時ピングループで得られた各々の第2通電時間補正
値の和を求める。 |−1(81(H) )|+|+10(0A(H) )|=+9
(09(H) ) 上記にて演算された第2通電時間補正値により、基本通
電時間を中心にして通電時間が前記分周クロック9周期
分増減する方向に補正される。よって、第2通電時間は 第2通電時間=基本通電時間+9μS となる。タイマー回路700は、前記スタートパルス生
成回路600よりスタートパルスと前記演算回路500
より第2通電時間を入力する。そしてタイマー回路70
0は入力された前記スタートパルスでタイマーをオン
し、入力された前記通電時間だけオンし続けた後タイマ
ーはオフする。
【0063】次に現タイミングより前の同時に駆動され
るコイルの総数をカウントし、所定のスライスレベル値
と該カウント値を比較し該カウント値の大小により、基
本通電時間を中心にして通電時間を増減させる為の第2
通電時間補正値の生成方法について説明する。次に図1
を用いて現タイミングより前の同時に駆動されるコイル
の総数をカウントし、所定のスライスレベル値と該カウ
ント値を比較し該カウント値の大小により、基本通電時
間を中心にして通電時間を増減させる為の第2通電時間
補正の概略動作について説明する。尚、本発明の同時に
駆動されるコイル及び現タイミングより前に駆動される
コイルによるタイミング補正値で説明した内容と同様な
箇所は説明を省略する。前記同時ピン数比較回路400
は、前記第2記憶部200より現タイミングより前の同
時インパクトピン数をカウントし、所定のスライスレベ
ル値と該カウントを比較し該カウント値の大小により、
基本通電時間を中心にして通電時間を前後させる為の所
定の第9の補正データを入力し格納する。又、前記同時
ピン数比較回路400は前記第2記憶部200よりTC
/4同時コイルグループの印字データを入力し該当コイ
ルに対しTC/4同時コイルグループで同時に駆動され
るコイルの総数をカウントする。又、該第2記憶部20
0よりTC/2同時コイルグループの印字データを入力
し該当ピンに対しTC/2同時コイルグループで同時に
駆動されるコイルの総数をカウントする。説明を簡単に
する為TC/4同時コイルグループとTC/2同時コイ
ルグループの第9の補正データ及びスライスレベル値を
同じ値として説明する。
【0064】例えばTC/4同時コイルグループの同時
に駆動されるコイルの総数を5個とし、スライスレベル
値が4の場合 コイルの総数>スライスレベル値 (5>4) となる。そして前記同時ピン数比較回路400に格納し
てある第9の補正データを前記演算回路500へ出力す
る。同様にTC/2同時コイルグループで同時に駆動さ
れるコイルの総数を6個とすると、 コイルの総数>スライスレベル値 (6>4) となる為、TC/4同時コイルグループの場合と同様に
前記同時ピン数比較回路400に格納してある第9の補
正データを前記演算回路500へ出力する。上記同時ピ
ン数比較回路400より出力される第9の補正データを
+3(03(H) )とする。前記演算回路500は、前記
同時ピン数比較回路400よりTC/4同時コイルグル
ープの補正データ+3(03(H) )とTC/2同時コイ
ルグループ+3(03(H) )とを入力し、各ピン毎に基
本通電時間を中心にして通電時間を増減させる為の値を
演算し第2通電時間補正値として出力する。前記の場合
は、 |+3(03(H) )|+|+3(03(H) )|=+6
(06(H) ) 上記にて演算された第2通電時間補正値により、基本通
電時間を中心にして通電時間が前記分周クロック6周期
分増やす方向に補正される。よって、第2通電時間は、 第2通電時間=基本通電時間+6μSとなる。タイマー
回路700は、前記スタートパルス生成回路600より
スタートパルスと前記演算回路500より第2通電時間
を入力する。そしてタイマー回路700は入力された前
記スタートパルスでタイマーをオンし、入力された前記
第2通電時間だけオンし続けた後タイマーはオフする。
又、前記で説明したタイミング補正値及び通電時間補正
値において、前記補正値の補正をより細かくする為に紙
厚補正値、端ピン補正値、DPI補正値、TC加速補正
値等の印字ドット毎に変化しない補正値を加味すること
もできる。紙厚補正値は用紙の厚さに応じた補正値を示
し、例えば厚い用紙ほど通電時間を増加させる。端ピン
補正値は図示しないプラテンとピンとの距離が長くなる
ことによる補正値を示す。例えば図示しないプラテンが
円柱の場合印字ヘッドの中央ピンより端ピンの方がプラ
テンに対する距離が長くなる為、端ピンほど通電時間を
増加させる。DPI補正値とは印字モードによる補正値
を示し、例えば180DPIモード(180ドット/イ
ンチの印字)より360DPIモード(360ドット/
インチの印字)の方が印字密度が高い。このように各D
PIにより印字密度が違う為印字密度により通電時間を
増減させる。TC加速補正値とは印字開始直後(スペー
シング速度が加速領域から定速領域になったとき)印字
周期が安定していない時に、一定範囲内で印字タイミン
グを基本印字タイミング中心にして前後させる為の補正
値を示す。
【0065】次に本発明の詳細について同時に駆動され
るコイルの距離、現タイミングより前に同時に駆動され
たコイルの距離、現タイミングより前に同時に駆動され
たコイルの総数、印字ドット毎に変化しない補正値の全
てを加味した方法について説明する。外部よりの入力手
段は多種考えられるが、ここでは説明を簡単にする為外
部よりの入力手段をCPU21として説明する。又、同
時に駆動されるコイルの距離により印字タイミングを基
本印字タイミングを中心にして前後させる為の補正デー
タを第1の補正データとする。現タイミングより前に同
時に駆動されるコイルの距離により印字タイミングを基
本印字タイミングを中心にして前後させる為の補正デー
タを第2の補正データとする。現タイミングより前の同
時インパクトピン数をカウントし、所定のスライスレベ
ル値と該カウント値を比較し該カウント値の大小によ
り、印字タイミングを基本印字タイミングを中心にして
前後させる為の補正データを第3の補正データとする。
同時に駆動されるコイルの距離によりコイルに通電する
第1通電時間を基本通電時間を中心に増減させる為の補
正データを第4の補正データとする。現タイミングより
前に同時に駆動されるコイルの距離によりコイルに通電
する第1通電時間を基本通電時間を中心に増減させる為
の補正データを第5の補正データとする。現タイミング
より前の同時インパクトピン数をカウントし、所定のス
ライスレベル値と該カウント値を比較し該カウント値の
大小により、コイルに通電する第1通電時間を基本通電
時間を中心に増減させる為の補正データを第6の補正デ
ータとする。コイルに通電することにより印字ヘッドの
印字ワイヤをコアより解放させ該解放した印字ワイヤの
戻り時間を、同時に駆動されるコイルの距離により第2
通電時間を基本通電時間を中心に増減させ該戻り時間を
変化させる為の補正データを第7の補正データとする。
コイルに通電することにより印字ヘッドの印字ワイヤを
コアより解放させ該解放した印字ワイヤの戻り時間を、
現タイミングより前に同時に駆動されるコイルの距離に
より第2通電時間を基本通電時間を中心に増減させ該戻
り時間を変化させる為の補正データを第8の補正データ
とする。コイルに通電することにより印字ヘッドの印字
ワイヤをコアより解放させ該解放した印字ワイヤの戻り
時間を、現タイミングよりも前の同時インパクトピン数
をカウントし所定のスライスレベル値と該カウント値を
比較し該カウント値の大小により第2通電時間を基本通
電時間を中心に増減させ該戻り時間を変化させる為の補
正データを第9の補正データとする。
【0066】最初に図3、図4を用いて本発明のドット
印字ヘッドの構成について説明する。図3は本発明の実
施例を示すドット印字ヘッドの駆動制御装置のブロック
図を示し、図4は本発明の実施例を示すドット印字ヘッ
ドの駆動制御装置におけるモードレジスタ回路110と
レジスタメモリ回路130の詳細図である。
【0067】図3の点線部100は第1記憶部を示しモ
ードレジスタ回路110、レジスタメモリ回路130、
補正データメモリ回路150とにより構成され、各々の
回路はCPU21によりアクセスされる。又、モードレ
ジスタ回路110は、レジスタメモリ回路130、比較
回路420、分周パルス生成回路620、リミット回路
640、スタートパルス比較回路650に対してモード
データを出力する。前記モードレジスタ回路110の構
成について図4を用いて詳細に説明する。111はアド
レスデコーダを示し、前記CPU21が指定したアドレ
スをアドレスデコーダ111が解読する。そして、各モ
ードデータをそれぞれのモードレジスタに格納する。1
12はメモリ回路ライトモードレジスタを示し、補正デ
ータメモリ回路150へ第1〜第9の補正データを書き
込む為のモードレジスタである。113はメモリ回路リ
ードレジスタを示し、補正データメモリ回路131の第
1〜第9の補正データを読むためのモードレジスタであ
る。114はDPIモードレジスタを示し、例えば18
0DPIフルモード(180ドット/インチのフル印
字)や180DPI疑似モード(180ドット/インチ
の疑似印字)等の印字モードを書き込むためのモードレ
ジスタである。115は端ピン指定モードレジスタを示
し、複数の印字ヘッドピンのどのピンを端ピンとして扱
うかを格納するモードレジスタである。ここでいう端ピ
ン指定とは、図示しないプラテンとピンとの距離が長く
なることにより補正を行なう為の指定をいう。116は
TC/nスライスモードレジスタを示し、該当コイルに
対し現タイミングより前に同時に駆動されるコイルが、
何個以上の場合補正をかけるかを決定する為の所定のス
ライスレベルを格納するモードレジスタである。現タイ
ミングより前のTC/nのタイミングは印字モードによ
り種々変わるが、説明上今後TC/2とTC/4の印字
モードについて説明する。117はスタートパルス指定
モードレジスタを示し、後述するリミット回路640と
スタートパルス比較回路650の使用を選択する為のス
タートパルス指定を格納するモードレジスタである。1
18は紙厚モードレジスタを示し、用紙の厚さに対応し
た補正データを読みだす為の指定を格納するモードレジ
スタである。上記構成によりモードレジスタ回路110
が構成される。
【0068】次にレジスタメモリ回路130について説
明する。レジスタメモリ回路130は、前記CPU21
により印字ドット毎に変化しない第10〜第13の補正
データが書き込まれる。書き込まれた第10〜第13の
補正データは演算回路500、スタートパルス生成回路
630、リミット回路640、DT1タイマー回路71
0、DT2タイマー回路720に必要に応じて出力す
る。上記印字ドット毎に変化しない第10〜第13の補
正データとは、紙厚補正値(第10の補正データ)、端
ピン補正値(第11の補正データ)、DPI補正値(第
12の補正データ)、TC加速補正値(第13の補正デ
ータ)をいう。前記レジスタメモリ回路130の構成に
ついて図4を用いて詳細に説明する。131は上位アド
レスラッチレジスタを示し132は下位アドレスラッチ
レジスタを示す。それぞれラッチされたアドレスにより
補正データメモリ回路150の第1〜第9の補正データ
を読み書きする。133はDPIデータレジスタを示
し、前記DPIモードレジスタ114に格納された印字
モードに対応して第12の補正データが格納される。
134は端ピンデータレジスタを示し、前記端ピン指定
モードレジスタ115に格納された端ピン指定に対応し
た第11の補正データが格納される。135はTC/n
補正データレジスタを示し、前記TC/nスライスモー
ド116に格納されたスライスレベル値とTC/n同時
ピンカウンタ回路410にてカウントされた値と比較し
て、該カウント値の大小により補正を行なう為の第3、
第6、第9の補正データが格納される。136はTC加
速補正データレジスタを示し、基本印字タイミングに対
し一定範囲内でタイミングを前後させる為の第13の補
正データが格納される。137は紙厚データレジスタを
示し、前記紙厚モードレジスタに格納された用紙厚に応
じた第10の補正データが格納される。138はコイル
に通電する為の基本通電時間を示し、コイルに通電する
ことにより印字ワイヤをコアより解放させる第1通電時
間と該解放した印字ワイヤの戻り時間を早くしたり遅く
したりする為の第2通電時間の基本となる通電時間が格
納される。139はリミットデータレジスタを示し、リ
ミット回路640にて使用するタイミング補正の範囲
(以後リミット値1という)及び後述する演算回路50
0にて使用する図示しない印字ヘッドピンドライバー回
路の保護の為、所定値以上の駆動電流を流さないように
する通電時間補正値の範囲(以後リミット値2という)
が書き込まれる。上記構成により前記レジスタメモリ回
路130が構成される。
【0069】図3の150は補正データメモリ回路を示
し、前記CPU21により同時に駆動されるコイルの距
離による補正データ(第1、第4、第7補正データ)と
現タイミングより前に駆動されるコイルの距離による補
正データ(第2、第5、第8の補正データ)が格納され
る。そして、DT1/DT2/TCセレクタ27により
入力された指定信号により随時補正値を選択し演算回路
500に出力する。
【0070】図3の200は第2記憶部を示し、入力さ
れた印字データを印字タイミング毎にピンデータとして
順次格納する。そして、格納されたピンデータは必要に
応じて同時テーブル指定回路310、TC/n隣接テー
ブル指定回路320、TC/n同時ピンカウンタ回路4
10に送られる。前記補正データメモリ回路150をア
クセスする為のテーブル指定信号は種々考えられるが、
ここでは説明を簡単にする為テーブル指定信号をアドレ
スとして説明する。310は同時テーブル指定回路を示
し、前記第2記憶部200に格納してあるピンデータを
入力し、該当コイルとの相対距離によりアドレスを生成
する。そして、生成されたアドレスに該ピンデータによ
る連発/単発情報を加えDT1/DT2/TCセレクタ
27に出力される。320はTC/n隣接テーブル指定
回路を示し、前記第2記憶部200に格納してあるピン
データを入力し、該当コイルに対してTC/2及びTC
/4前のタイミングに駆動されたコイルの距離によりア
ドレスを生成する。そして、生成されたアドレスはDT
1/DT2/TCセレクタ27に出力される。330は
DT1/DT2/TCセレクタを示し、前記同時テーブ
ル指定回路310と前記TC/n隣接テーブル指定回路
320より入力されたアドレスを一つのアドレスとして
生成する。その時、最上位2ビットを利用して第1通電
時間を演算する為の補正データを選択するアドレス、第
2通電時間を演算する為の補正データを選択するアドレ
ス、タイミング補正値を演算する為の補正データを選択
するアドレスとを生成し補正データメモリ回路150に
出力する。
【0071】図3の点線部400は同時ピン数比較回路
を示し、TC/n同時ピンカウンタ回路410と比較回
路420により構成される。410はTC/n同時ピン
カウンタ回路を示し、前記第2記憶部200に格納して
あるピンデータを入力し、該当コイルに対してTC/2
とTC/4前のタイミングに駆動されたコイルの総数を
各々カウントする。カウントされた値は比較回路420
へ出力される。420は比較回路を示し、前記TC/n
同時ピンカウンタ回路410より入力された各々のカウ
ント値と前記モードレジスタ回路110により入力され
たスライスレベル値とを比較し、該カウント値の大小を
前記レジスタメモリ回路130に出力する。
【0072】図3の500は演算回路を示し、前記レジ
スタメモリ回路130及び前記補正データメモリ回路1
50より第1〜第13の選択補正データを入力し、タイ
ミングを前後させる為のタイミング補正値とコイルに通
電し印字ワイヤをコアより解放させる為の第1通電時間
補正値及び該解放した印字ワイヤの戻り時間を早くした
り遅くしたりする為の第2通電時間補正値とを演算す
る。演算されたタイミング補正値はスタートパルス生成
回路630へ、演算された第1通電時間補正値はDT1
タイマー回路710へ、演算された第2通電時間補正値
はDT2タイマー回路720へと必要に応じて出力され
る。
【0073】図3の点線部600はパルス生成回路を示
し、基本クロックカウンタ回路610、分周パルス生成
回路620、スタートパルス生成回路630、リミット
回路640、スタートパルス比較回路650により構成
される。610は基本クロックカウンタを示し、図示し
ないスペースモータに取り付けられたスリットセンサに
より生成されたパルス波形(以下、「センサパルス波
形」という)をシステムクロック(例えば、16「MH
zCLK」)でカウントするとともに、システムクロッ
クの分周クロックも生成する。カウントされたカウント
値と生成された分周クロックは、分周パルス生成回路6
20に出力される。620は分周パルス生成回路を示
し、前記基本クロックカウンタ610により入力された
カウント値と前記モードレジスタ110より入力された
DPIモードレジスタの印字モードとにより、基本印字
タイミングと分周パルスを生成する。生成された基本印
字タイミングと分周パルスはスタートパルス生成回路6
30に出力される。630はスタートパルス生成回路を
示し各ピン毎に設けられている。該スタートパルス生成
回路630は、前記演算回路500よりタイミング補正
値と前記分周パルス生成回路620より基本印字タイミ
ングと分周パルスを入力し、印字を開始する為のスター
トパルスを生成する。生成されたスタートパルスは、D
T1タイマー回路710、DT2タイマー回路720、
リミット回路640、スタートパルス比較回路650に
必要に応じて出力する。640はリミット回路を示し、
前記モードレジスタ回路110のスタートパルス指定モ
ードにより選択され、前記レジスタメモリ回路130の
リミット値1を入力し、前記スタートパルス生成回路6
30より入力されたスタートパルスと該リミット値1を
比較しリミット値1の範囲以内か判定する。リミット値
1の範囲以内であればそのままスタートパルスを生成
し、リミット値1の範囲以外であればリミット値1の端
においてスタートパルスを生成し、DT1タイマー回路
710とDT2タイマー回路720に必要に応じて出力
する。650はスタートパルス比較回路を示し、前記モ
ードレジスタ回路110のスタートパルス指定モードに
より選択され、前記スタートパルス生成回路630より
入力されたスタートパルスと次の基本印字タイミングと
を比較する。入力されたスタートパルスが次の基本印字
タイミングよりも遅れた補正となった場合は、次の印字
ドットの印字を開始させる為のスタートパルスの生成を
停止して、該印字ドットを間引く処理を行なう。又、間
引かれた印字データの次のスタートパルスを基本印字タ
イミング周期とする為、前記スタートパルス生成回路6
50に指令する。そして生成されたスタートパルスはD
T1タイマー回路710とDT2タイマー回路720に
必要に応じて出力する。
【0074】図3の点線部700はタイマー回路を示
し、DT1タイマー回路710とDT2タイマー回路7
20により構成される。710はDT1タイマー回路を
示し、スタートパルス生成回路630、リミット回路6
40、スタートパルス比較回路650とより入力された
スタートパルスによりタイマーをオンする。そして、前
記レジスタメモリ回路130より入力された基本通電時
間と前記演算回路500より入力された第1通電時間補
正値とDT2タイマー回路720のオフ信号とによりタ
イマーをオフする。720はDT2タイマー回路を示
し、スタートパルス生成回路630、リミット回路64
0、スタートパルス比較回路650とにより入力された
スタートパルスによりタイマーをオンする。そして、前
記レジスタメモリ回路130より入力された基本通電時
間と前記演算回路500より入力された第2通電時間補
正値とによりタイマーをオフする。
【0075】次に、前記構成のドット印字ヘッドの駆動
制御装置の動作について説明する。最初にCPU21に
より、プリンタのイニシャル中及び印字行外時に各モー
ドデータ(印字モード、紙厚モード等)をモードレジス
タ回路110に格納する。又、印字ドット毎に変化しな
い第10〜第13の補正データをレジスタメモリ回路1
30に格納する。そして、同時に駆動されるコイルの距
離よる補正データ(第1、第4、第7の補正データ)と
現タイミングより前に駆動されるコイルの距離よる補正
データ(第2、第5、第8の補正データ)とを補正デー
タメモリ回路150に格納する。ここでいう印字行外と
は、スペーシングモータの加減速状態時や改行時の印字
領域外をいう。そしてCPU21は、印字モードが変わ
った場合などはモードレジスタ回路110を書き換え
る。又、レジスタメモリ回路130及び補正データメモ
リ回路150も印字モードによっては書き換えを行な
う。前記補正データメモリ回路150及び前記レジスタ
メモリ回路130に書き込まれる補正データ1〜13の
ビット数は任意であるが、該補正データ1〜13におけ
るビットデータ“1”が、通電時間補正の場合基本クロ
ックカウンタ610で生成された1分周クロックに相当
する時間に対応する。又、タイミング補正の場合分周パ
ルス生成回路620で生成された1分周パルスに相当す
る時間に対応する。
【0076】次に前記第2記憶部200についてその動
作について説明する。
【0077】図8は第2記憶部200の詳細説明図であ
る。印字ヘッドのピン数は任意であるが説明上24ピン
の印字ヘッドについて説明する。210a〜210nは
ラッチ回路を示し各々24ビットで構成されている。印
字タイミングごとに第1ピン(#1)〜第24ピン(#
24)のピンデータが順次記憶されるようになってい
る。従ってラッチ回路210aには、常時最新の印字タ
イミングにおける第1ピン〜第24ピンのピンデータが
格納される。又、ラッチ回路210b〜210nは、D
PIモードに対応して該当ピンに対するTC/2とTC
/4のタイミングのピンデータ及び該当ピンに対する連
発のタイミングのピンデータが格納される。例えば、1
80DPI疑似モードの場合210eに現タイミングの
第1ピン〜第24ピンのピンデータが格納され、210
dにTC/4前の印字タイミングの第1ピン〜第24ピ
ンのピンデータが格納され、210cにTC/2前の印
字タイミングの第1ピン〜第24ピンのピンデータが格
納され、210aには現タイミングの次のタイミングの
第1ピン〜第24ピンのピンデータが格納される。21
0aに格納されたピンデータは連発か単発かの判定に使
用される。
【0078】前記第2記憶部200に格納されたピンデ
ータにより、前記補正データメモリ回路150をアクセ
スする為のアドレスが生成される。次にそのアドレス生
成方法について説明する。最初に同時に駆動されるコイ
ルの距離により前記補正データメモリ回路150をアク
セスする為のアドレス生成方法についてその動作につい
て説明する。図9は同時テーブル指定回路310の動作
説明図である。図の〇付き数字はピン及びピンを駆動す
る為のコイルの番号を示し、a1 、a2 、b1 、b2 ・
・l1、l2は、該当コイルについて同時に駆動される
コイルの相対的な距離を示す。同時に駆動されるコイル
の有無は、同時に駆動されるコイルが有る場合を
“1”、無い場合を“0”で示す。前記同時テーブル指
定回路310は、ドット印字ヘッドのピンを4つのグル
ープA1 、A2 、G1 、G2 に分け、各グループA1 、
A2 、G1 、G2 について該当コイルに対する同時に駆
動されるコイルの相対距離に応じたアドレスを生成す
る。
【0079】例えば該当コイルが第1コイルである場合
で、同時に駆動されるコイルがコイル3、5、2、4、
21、22の場合、 グループA1 では“43(H) ” グループA2 では“43(H) ” グループG1 では“08(H) ” グループG2 では“10(H) ” の4つの同時に駆動されるコイルに対するアドレスが生
成される。同時に駆動されるコイルに対するアドレスの
最上位ビットは“1”でAグループ(A1、A2)を
“0”でGグループ(G1、G2)を示す。このように
して、第1コイルに対して4つの同時に駆動されるコイ
ルに対するアドレスを生成した後、ピンデータをシフト
して第3コイルに対して同様に同時に駆動されるコイル
に対するアドレスを生成する。この場合第3コイルの同
時に駆動されるコイルに対するアドレスは、 グループA1 では“41(H) ” グループA2 では“47(H) ” グループG1 では“24(H) ” グループG2 では“20(H) ” の4つの同時に駆動されるコイルに対するアドレスが生
成される。これを24回繰り返し、24個のコイル全て
に対して4つのアドレスを生成する。
【0080】図10は同時テーブル指定回路310のブ
ロック図を示す。図11は同時ピンテーブル指定回路3
10におけるピンシフトの状態図である。200は前記
第2記憶部を示し、210a、210b・・210nは
前記第2記憶部200の一部を構成するラッチ回路を示
す。220a〜220cはシフトレジスタを示し、同時
に駆動されるコイルに対するアドレスを生成するたびに
ピンデータが1つづつシフトする。又、上記にて生成さ
れた4つの同時ピンアドレスは、後述する隣接ピンアド
レスと連発/単発情報及びDT1/DT2/TC情報を
加え1つのアドレスとして生成される。連発/単発情報
は、該当コイルが連続で駆動される場合に連発ピンの有
無を示すピンデータによって生成さる。第2記憶部20
0より、DPIモードによるタイミングで格納されてい
る連発ピン情報を入力し同時ピンアドレスに追加する。
【0081】次にTC/n隣接アドレス生成方法につい
てその動作説明をする。図16は隣接コイルの第1の例
を示す図、図17は隣接コイルの第2の例を示す図、図
18は組合せ後のアドレスを示す図である。図16と図
17の(a)はTC/n隣接コイルの状態を示し、図1
6と図17の(b) はTC/n隣接ピンテーブル指定回
路320により生成されたTC/n隣接アドレスを示
す。
【0082】前記TC/n隣接アドレスは6ビットのビ
ットデータからなり、TC/2前のタイミングが4ビッ
トのデータで、TC/4前のタイミングが2ビットのデ
ータで表わされる。TC/n隣接アドレスはTC/n隣
接テーブル指定回路320が、第2記憶部200から該
当するピンのTC/2前及びTC/4前のタイミングで
駆動されるコイルの隣接ピンデータを取り込んで、TC
/n隣接アドレスを生成する。
【0083】図16を用いて説明すると、該当コイルを
第11コイルとすれば(a11)は第9コイル、(a13)
は第7コイル、(a9 )は第13コイル、(a8 )は第
15コイルを示し、この場合のTC/n隣接アドレスの
ビットデータは、“101011”となる。
【0084】次に図17を用いて説明すると、該当コイ
ルを第11コイルとすれば(a11)は第9コイル、(a
13)は第7コイル、(a10)は第13コイル、(a11)
は第15コイルを示し、この場合のTC/n隣接アドレ
スのビットデータは、“111100”となる。ここで
生成されたTC/n隣接アドレスは、DT1/DT2/
TCセレクタ27に出力される。DT1/DT2/TC
セレクタ27は、上記にて生成された同時アドレス、T
C/n隣接アドレスを入力し、一つのアドレスとして生
成する。この時、DT1/DT2/TCセレクタ27は
アドレスの最上位2ビットを使用し、“01”で第1通
電時間補正値を演算する為の補正データを選択するアド
レス、“10”で第2通電時間補正値を演算する為の補
正データを選択するアドレス、“00”でタイミング補
正値を演算する為のの補正データを選択するアドレスと
を生成する。例えば上記図9と図16の例に従ってアド
レスを生成すると、A1 グループ同時ピンアドレスは、
1000011 となり TC/n隣接ピンアドレス
は、101011 となり該当コイルが単発で駆動さ
れる場合のタイミング補正のアドレスは、 00 101011 0 1000011 2B43H となる。同様にしてA2 、G1 、G2 のアドレスも求め
られる。このようにして組合せられて生成されたアドレ
スは、16ビットの構成を有しており上位ビットから順
に、DT1/DT2/TCセレクトアドレス、TC/n
隣接アドレス、連発アドレス、同時アドレスから成る。
そして、該アドレスを補正データメモリ回路150に出
力する。そして、該補正データメモリ回路150では、
前記DT1/DT2/TCセレクタ27より入力された
アドレスに対応する補正データを演算回路500に出力
する。又、DT1/DT2/TCセレクトアドレスは、
必要とするデータのみを選択でき、例えばDT1/TC
のみ必要な場合は、上記16ビット構成を15ビット構
成とすることもでき、必要に応じてビット数を選択す
る。
【0085】前記処理と並行してTC/n同時ピンカウ
ンタ28は、第2記憶部に印字タイミングごとに格納さ
れているピンデータを読み出し、TC/2前とTC/4
前に駆動されるコイルの数をカウントする。そして比較
回路420にて、前記で求められたTC/2前同時ピン
カウント値及びTC/4前同時ピンカウント値と、モー
ドレジスタ回路110のTC/nスライスモードレジス
タのスライス値とを比較し、該カウント値の大小をレジ
スタメモリ回路130に対して出力する。該レジスタメ
モリ回路130は、該カウント値の大小により第3、第
6、第9の補正データを選択し演算回路500に対して
出力する。(第3の補正データはDT1/DT2/TC
セレクトアドレスでTCをセレクトされた場合。第6の
補正データはDT1/DT2/TCセレクトアドレスで
DT1をセレクトされた場合。第9の補正データはDT
1/DT2/TCセレクトアドレスでDT2をセレクト
された場合である。)次に演算回路500により最終的
な通電時間補正値の求め方を説明する。演算回路500
は生成された前記アドレスに対する第4、第5、第7、
第8の補正データを、補正データメモリ回路150より
取り込み、又、前記比較回路420の出力に応じた第
6、第9の補正データと前記レジスタメモリ回路130
より端ピン指定により出力される第11の補正データ及
び紙厚モードにより出力する第10の補正データ及びD
PIモードにより出力する第12の補正データを取り込
み、次式により最終的な補正データの値(以下「通電時
間補正値」という)X0 を求める。下記式は第1通電時
間補正値及び第2通電時間補正値の双方に共通な為、第
4〜第12の補正データを単に補正データとして表わ
す。 X2 +A1 +X3 +A2 +X4 +G1 +X5 +G2 +X
1 =X0 ≦X6 A1,A2,G1,G2 : 生成されたアドレスにより補正デー
タメモリ回路をアクセスし読みだされた補正データ X2 : 紙厚補正データ X3 : TC/2同時ピン数比較により読みだされ
た補正データ X4 : TC/4同時ピン数比較により読みだされ
た補正データ X5 : 端ピン補正データ X1 : DPI補正データ X6 : リミット値2 X0 : ドライブ時間補正値 上記式により加減算を各コイル毎に繰り返し、各コイル
毎の第1通電時間補正値と第2通電時間補正値各々につ
いて求める。又、ドライブ時間リミット値X6 はレジス
タメモリ回路130より入力し、図示しない印字ピンド
ライバー回路の保護の為、一定以上の駆動電流を流さな
いようにする為のものである。上記演算式のX0 がX6
以上となった場合は、X6 のドライブ時間リミット値を
各通電時間補正値とする。上記式にて演算された各々の
通電時間補正値は、それぞれDT1タイマー回路710
とDT2タイマー回路720に送られる。
【0086】次に、演算回路500にて最終的なタイミ
ング補正値の求め方を説明する。演算回路500は生成
された前記アドレスに対する第1、第2の補正データを
補正データメモリ回路150より取り込み、又、前記比
較回路420の出力に応じた第3の補正データと前記レ
ジスタメモリ回路130よりTC加速第13の補正デー
タを取り込む。又、該当コイルに対する前の印字タイミ
ングの補正値(以後TCBという)をフィードバックす
る。そして、次式により最終的な印字タイミング補正値
の値(以下「タイミング補正値」という)W0 を求め
る。 TCB+A1 +W1 +A2 +W2 +G1 +W3 +G2 =
W0 A1,A2,G1,G2 : 生成されたアドレスにより補正デー
タメモリ回路をアクセスし読みだされた補正データ W1 : TC/2同時ピン数比較により読み出され
た補正データ W2 : TC/4同時ピン数比較により読み出され
た補正データ W3 : TC加速補正データ TCB :該当ピンに対する前インパクトタイミング
補正値のフィードバックデータ W0 : タイミング補正値上記式により加減算を各
コイル毎に繰り返し、各コイル毎のタイミング補正値を
求め、各コイルのスタートパルス生成回路630へ出力
する。又、上記動作と並行して分周パルス生成回路62
0では分周パルスが生成される。図19は分周パルス生
成状態を示す図である。分周パルス生成回路620は、
前記基本クロックカウンタ610によりカウントされた
値を入力し分周パルスを生成する。又、前記モードレジ
スタ110に書き込まれたDPIモードに応じて基本印
字タイミングを生成する。該分周パルスは一つ前のセン
サ波形により生成され、各ピン毎に設けられたスタート
パルス生成回路630に出力される。
【0087】次に第1のスタートパルス生成方法を使用
した場合の動作について説明する。スタートパルス生成
回路630は、分周パルス生成回路620より入力され
た基本印字タイミングと分周パルス及び演算回路500
により出力されたタイミング補正値によりスタートパル
スが生成される。図13はスタートパルスの生成状態を
示す図である。前記スタートパルス生成回路630は、
前記分周パルス生成回路620より基本印字タイミング
を入力し、前記分周パルス生成回路620より生成され
た分周パルスと、前記演算回路500よりタイミング補
正値を入力し、該基本印字タイミングを中心に該タイミ
ング補正値だけ分周パルスを数え、その分だけ印字タイ
ミングを前後させスタートパルスを生成する。前記DT
1タイマー回路710とDT2タイマー回路720は、
前記スタートパルス生成回路630よりスタートパルス
を入力し、前記レジスタメモリ回路130より基本通電
時間を入力する。そして、該スタートパルスにより各々
のタイマーをスタートさせ、該基本通電時間により各々
のタイマーをストップさせる事により、印字ヘッドピン
駆動時間を生成し印字ヘッドピンを駆動する。この場合
のスタートパルスは、印字タイミングが極端に早くなら
ないようにする為、前タイミング補正値と今回のタイミ
ング補正値を比較し、予め定められた範囲外であれば、
強制的に予め定められた範囲内でスタートパルスを発生
させる機能も備えている。
【0088】次に第2のスタートパルス生成方法を使用
した動作について説明する。前記スタートパルス生成回
路630は、前記分周パルス生成回路620より基本印
字タイミングを入力し、前記分周パルス生成回路620
より生成された分周パルスと、前記演算回路500より
タイミング補正値を入力し、該基本印字タイミングを中
心に該タイミング補正値だけ分周パルスを数え、その分
だけタイミングを前後させスタートパルスを生成する。
そして、リミット回路640へ出力する。リミット回路
640は、スタートパルス生成回路630により入力さ
れたスタートパルスを、前記レジスタメモリ回路130
より入力されたリミット値1の範囲内であるかを比較
し、リミット値1の範囲内であればそのままスタートパ
ルスとして、DT1タイマー回路710とDT2タイマ
ー回路720に各々出力する。又、リミット値の範囲外
であればリミット値の端にて強制的にスタートパルスを
生成し、前記DT1タイマー回路710とDT2タイマ
ー回路720に各々出力する。又、インパクトタイミン
グが極端に早くならないようにする為、前タイミング補
正値と今回のタイミング補正値を比較し、予め定められ
た範囲外であれば強制的に予め定められた範囲で、スタ
ートパルスを発生させる機能も備えている。前記DT1
タイマー回路710とDT2タイマー回路720は前記
スタートパルスを入力し、前記レジスタメモリ回路13
0より基本通電時間を入力する。そして、該スタートパ
ルスにより各々のタイマーをスタートさせ、該基本通電
時間により各々のタイマーをストップさせる事により、
印字ヘッドピン駆動時間を生成し印字ヘッドピンを駆動
する。
【0089】次に第3のスタートパルス生成方法を使用
した動作について説明する。前記スタートパルス生成回
路630は、前記分周パルス生成回路620より基本印
字タイミングを入力し、前記分周パルス生成回路620
より生成された分周パルスと、前記演算回路500より
タイミング補正値を入力し、該基本印字タイミングを中
心に該タイミング補正値だけ分周パルスを数え、その分
だけタイミングを前後させスタートパルスを生成する。
そして、スタートパルス比較回路650へ出力する。ス
タートパルス比較回路650は、スタートパルス生成回
路630により入力されたスタートパルスと基本印字タ
イミングを比較する。該スタートパルスが次の基本印字
タイミングよりも遅れたタイミングとなる場合次の印字
ドットの印字を開始させる為のスタートパルスを停止し
て該印字ドットを間引く。間引き処理された次の印字ド
ットのスタートパルスは前回のスタートパルスに対し、
基本印字タイミングの周期でスタートパルスが生成され
る。以後同様に前記処理が繰返される。又、該スタート
パルスが次の基本印字タイミングを越えない場合は、そ
のままスタートパルスを出力する。前記にて生成された
スタートパルスは、DT1タイマー回路710とDT2
タイマー回路720に出力される。又、インパクトタイ
ミングが極端に早くならないようにする為、前タイミン
グ補正値と今回のタイミング補正値を比較し、予め定め
られた範囲外であれば、強制的に予め定められた範囲
で、スタートパルスを発生させる機能も備えている。前
記DT1タイマー回路710とDT2タイマー回路72
0は、前記スタートパルスを入力し、前記レジスタメモ
リ回路130より基本通電時間を入力する。そして、該
スタートパルスにより各々のタイマーをスタートさせ、
該基本通電時間により各々のタイマーをストップさせる
事により、印字ヘッドピン駆動時間を生成し印字ヘッド
ピンを駆動する。
【0090】次に第1通電時間補正値を使用する場合に
ついて説明する。図20はDT1タイマーの動作状態の
第1の例を示す図であり、図21はDT1タイマーの動
作状態の第2の例を示す図である。DT1タイマー回路
710は、前記第1〜第3にて生成されたスタートパル
ス及び基本印字タイミングによりDT1タイマーをオン
する。そして、レジスタメモリ回路130より入力され
た基本通電時間値だけオンする。この間並行して前記に
て説明した第1通電時間補正値(通電時間補正値X0 )
の演算が行なわれ、第1通電時間が求められている。そ
して、基本通電時間が終了すると同時に第1通電時間補
正値がDT1タイマーにロードされ、再びタイマーがオ
ンしカウントを続行する。この間DT1タイマーの出力
はオン/オフすることなく連続的にオン状態となる。そ
して、DT1の第1通電時間補正値による時間だけオン
しつづけた後オフとなる。又、DT1タイマーはスター
トパルスが入力され、DT2タイマーがオフになってか
ら一定時間経過した後にオンするようになっている。そ
して、DT1タイマーは、DT2タイマーのオフにより
強制的にオフするようにもなっている。
【0091】次に第2通電時間補正値を使用する場合に
ついて説明する。図21はDT2タイマーの動作状態の
第1の例を示す図であり、図22はDT2タイマーの動
作状態の第2の例を示す図である。DT2タイマー回路
720は、前記第1〜第3にて生成されたスタートパル
ス及び基本タイミングによりDT2タイマーをオンす
る。そして、レジスタメモリ回路130より入力された
基本通電時間値だけオンする。この間並行して前記にて
説明した第2通電時間補正値(通電時間補正値X0 )の
演算が行なわれ、第2通電時間補正値が求められてい
る。そして、基本通電時間が終了すると同時に第2通電
時間補正値がDT2タイマーにロードされ再びタイマー
がオンしカウントを続行する。この間DT2タイマーの
出力はオン/オフすることなく連続的にオン状態とな
る。そして、第2通電時間補正値による時間だけオンし
つづけた後オフとなる。
【0092】又、DT2タイマーはスタートパルスが入
力され、DT2タイマーがオフになってから一定時間経
過した後にオンするようになっている。このように、印
字データを受信してから印字タイミング及び通電時間を
決定するまで外部回路を使用することがないので、CP
U21などの負荷を小さくすることができる。尚、本発
明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の主
旨に基づいて種々変形する事が可能であり、これらを本
発明の範囲から排除するものではない。
【0093】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明のドッ
ト印字ヘッドの駆動制御装置は、該当コイルと同時に駆
動されるコイルが存在した場合そのコイルの距離に基づ
いて、該当コイルにより駆動されるピンの印字タイミン
グと該当コイルへの第1通電時間及び第2通電時間を変
化させることができるので、各コイル間の磁気干渉によ
る影響を減少させることができる。又、該当コイルと現
印字タイミングより前に駆動されるコイルが存在した場
合そのコイルの距離に基づいて、該当コイルにより駆動
されるピンの印字タイミングと該当コイルへの第1通電
時間及び第2通電時間を変化させることができるので、
各コイル間の磁気干渉による影響を減少させることがで
きる。更に、該当コイルと現タイミングより前に駆動さ
れるコイルが存在した場合そのコイルの総数に基づい
て、該当コイルにより駆動されるピンの印字タイミング
と該当コイルへの第1通電時間及び第2通電時間を変化
させることができるので、各コイル間の磁気干渉による
影響を減少させることができる。本発明はこれに加え
て、より補正を細かくするために用紙の厚さによる紙厚
補正値、プラテンと印字ヘッドピンとの距離による端ピ
ン補正値、印字データの印字密度によるDPI補正値、
スペースの加速状態での印字によるTC加速補正値等印
字ドット毎に変化しない補正値を加味することができ
る。従って、駆動される各コイルごとにタイミング補正
値及び通電時間補正値の必要性の有無が判断されるの
で、必要以上のエネルギーをコイルに供給することがな
く、インパクト周期及びインパクト力が均一になる。そ
れにより印字ワイヤの動作時間が変化して印字力が低下
したり、脱ドットが発生したり、又、ゴースト印字など
が発生することもなくなり、印字品位の優れたドットイ
ンパクトプリンタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すドット印字ヘッドの駆動
制御装置の概略ブロック図である。
【図2】従来のドット印字ヘッドの断面図及び構成図で
ある。
【図3】本発明の実施例を示すドット印字ヘッドの駆動
制御装置の詳細ブロック図である。
【図4】本発明のモードレジスタ回路及びレジスタメモ
リ回路の詳細ブロック図である。
【図5】コイルの配列を示す説明図である。
【図6】印字ワイヤの動作説明図である。
【図7】補正データの説明図である。
【図8】第2記憶部の詳細ブロック図である。
【図9】同時ピンアドレス生成方法の動作説明図であ
る。
【図10】ピンデータシフト回路のブロック図である。
【図11】ピンデータのシフト状態図である。
【図12】TC/n同時コイルグループの概念説明図で
ある。
【図13】リミット回路を使用した場合のスタートパル
スの生成方法説明図である。
【図14】スタートパルス比較回路を使用した場合のス
タートパルスの生成方法説明図である。
【図15】通電時間の概念説明図である。
【図16】隣接コイルの第1の例を示す図である。
【図17】隣接コイルの第2の例を示す図である。
【図18】組み合わせたアドレスの説明図である。
【図19】分周パルス生成状態説明図である。
【図20】DT1タイマーの第1の動作説明図である。
【図21】DT1タイマーの第2の動作説明図である。
【図22】DT2タイマーの第1の動作説明図である。
【図23】DT2タイマーの第2の動作説明図である。
【符号の説明】
21 CPU 100 第1記憶部 110 モードレジスタ回路 130 レジスタメモリ回路 150 補正データメモリ回路 200 第2記憶部 300 指定部 310 同時テーブル指定回路 320 TC/n隣接テーブル指定回路 330 DT1/DT2/TCセレクタ 400 同時ピン数比較回路 410 TC/n同時ピンカウンタ 420 比較回路 500 演算回路 600 パルス生成回路 610 基本クロックカウンタ 620 分周パルス生成回路 630 スタートパルス生成回路 640 リミット回路 650 スタートパルス比較回路 700 タイマー回路 710 DT1タイマー回路 720 DT2タイマー回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/10 110 114 E

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の印字ヘッドピンを有する印字ヘッ
    ドの各コイルに通電することにより印字ヘッドの印字ワ
    イヤをコアより解放させ該解放した印字ワイヤにより印
    字を行なうドット印字ヘッドの駆動制御装置において、
    (1)同時に駆動されるコイルの距離により基本印字タ
    イミングを中心にして印字タイミングを前後させる為の
    第1の補正データを入力し格納する第1記憶部と、
    (2)入力した印字データを基本印字タイミングごとに
    順次格納する第2記憶部と、(3)前記第2記憶部に格
    納された印字データを入力し該印字データにより前記第
    1記憶部に格納された第1の補正データを選択する為の
    指定信号を出力する指定部と、(4)前記指定部の指定
    信号により選択され、基本印字タイミングを中心にして
    印字タイミングを所定のタイミング前または後ろにずら
    す値を示す第1の選択補正データを入力し、該第1の選
    択補正データに基づいて各ピン毎に印字タイミングを演
    算しタイミング補正値として出力する演算回路と、
    (5)前記演算回路よりタイミング補正値を入力し、該
    タイミング補正値により各ピン毎に印字を開始させる為
    のスタートパルスを生成し出力するパルス生成回路とを
    有することを特徴とするドット印字ヘッドの駆動制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドット印字ヘッドの駆動
    制御装置において、(1)前記第1記憶部は現タイミン
    グより前に同時に駆動されるコイルの距離により基本印
    字タイミング中心にして印字タイミングを前後させる為
    の第2の補正データを更に格納し、(2)前記指定部は
    前記第2記憶部に格納された印字データを入力し該印字
    データにより前記第1記憶部に格納された第2の補正デ
    ータを選択する為の指定信号を出力し、(3)前記演算
    回路は前記指定部の指定信号により選択され、基本印字
    タイミングを中心にして印字タイミングを所定のタイミ
    ング前または後ろにずらす値を示す第2の選択補正デー
    タを入力し、該第2の選択補正データに基づいて各ピン
    毎に印字タイミングを演算しタイミング補正値として出
    力することを特徴とするドット印字ヘッドの駆動制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のドット印字ヘッドの駆動
    制御装置において、(1)前記第2記憶部に格納された
    印字データを入力し現タイミングより前の同時インパク
    トピン数をカウントし、所定のスライスレベル値と該カ
    ウント値を比較し該カウント値の大小により、基本印字
    タイミングを中心にして印字タイミングを前後させる為
    の所定の第3の選択補正データを前記演算回路へ出力す
    る同時ピン数比較回路と、(2)前記演算回路は前記同
    時ピン数比較回路より第3の選択補正データを入力し、
    基本印字タイミングを中心にして印字タイミングを所定
    のタイミング前または後ろにずらす値を示す第3の選択
    補正データに基づいて各ピン毎に印字タイミングを演算
    しタイミング補正値として出力することを特徴とするド
    ット印字ヘッドの駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のドット印字ヘッドの駆動
    制御装置において、(1)前記第1記憶部は現タイミン
    グより前に同時に駆動されるコイルの距離により基本印
    字タイミング中心にして印字タイミングを前後させる為
    の第2の補正データを更に格納し、(2)前記演算回路
    は前記第1記憶部に格納された第1の選択補正データと
    第2の選択補正データとを入力し、更に前記同時ピン数
    比較回路より第3の選択補正データを入力する。該演算
    回路は基本印字タイミングを中心にして印字タイミング
    を所定のタイミング前または後ろにずらす値を示す第
    1、第2、第3の選択補正データとに基づいて各ピン毎
    に印字タイミングを演算しタイミング補正値として出力
    することを特徴とするドット印字ヘッドの駆動制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のドット印字ヘッドの駆動
    制御装置において、前記パルス生成回路は前記演算回路
    よりタイミング補正値を入力し、印字タイミングを一定
    の範囲内とする為の所定のリミット値により、該リミッ
    ト値の範囲内となるように印字を開始させる為のスター
    トパルスを生成し出力することを特徴とするドット印字
    ヘッドの駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のドット印字ヘッドの駆動
    制御装置において、前記パルス生成回路は前記演算回路
    よりタイミング補正値を入力し、該タイミング補正値に
    基づいて生成されたスタートパルスが次の基本印字タイ
    ミングよりも遅れたタイミングとなる場合次の印字ドッ
    トの印字を開始させる為のスタートパルスの生成を停止
    して、該印字ドットを間引くことを特徴とするドット印
    字ヘッドの駆動制御装置
  7. 【請求項7】 請求項4記載のドット印字ヘッドの駆動
    制御装置において、(1)前記第1記憶部は同時に駆動
    されるコイルの距離によりコイルに通電する通電時間を
    基本通電時間を中心に増減させる為の第4の補正データ
    を更に格納し、(2)前記指定部は第2記憶部に格納さ
    れた印字データを入力し該印字データにより前記第1記
    憶部に格納された第4の補正データを選択する為の指定
    信号を出力し、(3)前記演算回路は前記指定部の指定
    信号により選択された第4の選択補正データを入力し、
    第4の選択補正データに基づいて各ピン毎にコイルに通
    電する通電時間を基本通電時間を中心に増減させる為の
    増減値を第1通電時間補正値として出力し、(5)前記
    パルス生成回路のスタートパルスと前記演算回路の第1
    通電時間補正値とを入力し、該スタートパルスにてタイ
    マーをオンし所定の基本通電時間を該第1通電時間補正
    値にて増減させ増減した第1通電時間によりタイマーを
    オフするタイマー回路を有することを特徴とするドット
    印字ヘッドの駆動制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のドット印字ヘッドの駆動
    制御装置において、(1)前記第1記憶部は現タイミン
    グより前に同時に駆動されるコイルの距離によりコイル
    に通電する通電時間を基本通電時間を中心に増減させる
    為の第5の補正データを更に格納し、(2)前記指定部
    は前記第2記憶部に格納された印字データを入力し該印
    字データにより前記第1記憶部に格納された第5の補正
    データを選択する為の指定信号を出力し、(3)前記演
    算回路は前記指定部の指定信号により選択された第5の
    選択補正データを入力し、第5の選択補正データに基づ
    いて各ピン毎にコイルに通電する通電時間を基本通電時
    間を中心に増減させる為の増減値を第1通電時間補正値
    として出力することを特徴とするドット印字ヘッドの駆
    動制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のドット印字ヘッドの駆動
    制御装置において、(1)前記同時ピン数比較回路は前
    記第2記憶部に格納された印字データを入力し現タイミ
    ングより前の同時インパクトピン数をカウントし、所定
    のスライスレベル値と該カウント値を比較し該カウント
    値の大小により、コイルに通電する通電時間を基本通電
    時間を中心に増減させる所定の第6の選択補正データを
    出力する同時ピン数比較回路と、(2)前記演算回路は
    前記同時ピン数比較回路より第6の選択補正データを入
    力し、第6の選択補正データに基づいて各ピン毎にコイ
    ルに通電する通電時間を基本通電時間を中心に増減させ
    る為の増減値を第1通電時間補正値として出力すること
    を特徴とするドット印字ヘッドの駆動制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のドット印字ヘッドの駆
    動制御装置において、(1)前記第1記憶部は現タイミ
    ングより前に同時に駆動されるコイルの距離によりコイ
    ルに通電する通電時間を基本通電時間を中心に増減させ
    る為の第5の補正データを更に格納し、(2)前記演算
    回路は前記第1記憶部に格納された第4の選択補正デー
    タと第5の選択補正データとを入力し、更に前記同時ピ
    ン数比較回路より第6の選択補正データを入力する。該
    演算回路はコイルに通電する通電時間を基本通電時間を
    中心に増減させる値を示す第4、第5、第6の選択補正
    データとに基づいて各ピン毎に通電時間を増減させる為
    の増減値を演算し第1通電時間補正値として出力するこ
    とを特徴とするドット印字ヘッドの駆動制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項4記載のドット印字ヘッドの駆
    動制御装置において、(1)前記第1記憶部はコイルに
    通電することにより印字ヘッドの印字ワイヤをコアより
    解放させ該解放した印字ワイヤの戻り時間を同時に駆動
    されるコイルの距離により変える為に、基本通電時間を
    中心に通電時間を増減させる為の第7の補正データを更
    に格納し、(2)前記指定部は第2記憶部に格納された
    印字データを入力し該印字データにより前記第1記憶部
    に格納された第7の補正データを選択する為の指定信号
    を出力し、(3)前記演算回路は前記指定部の指定信号
    により選択された第7の選択補正データを入力し、第7
    の選択補正データに基づいて各ピン毎にコイルに通電す
    る通電時間を基本通電時間を中心に増減させる為の増減
    値を第2通電時間補正値として出力し、(5)前記パル
    ス生成回路のスタートパルスと前記演算回路の第2通電
    時間補正値とを入力し、該スタートパルスにてタイマー
    をオンし所定の基本通電時間を該第2通電時間補正値に
    て増減させ増減した通電時間によりタイマーをオフする
    タイマー回路を有することを特徴とするドット印字ヘッ
    ドの駆動制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のドット印字ヘッドの
    駆動制御装置において、(1)前記第1記憶部はコイル
    に通電することにより印字ヘッドの印字ワイヤをコアよ
    り解放させ該解放した印字ワイヤの戻り時間を現タイミ
    ングより前に同時に駆動されるコイルの距離により変え
    る為に、基本通電時間を中心に通電時間を増減させる為
    の第8の補正データを更に格納し、(2)前記指定部は
    前記第2記憶部に格納された印字データを入力し該印字
    データにより前記第1記憶部に格納された第8の補正デ
    ータを選択する為の指定信号を出力し、(3)前記演算
    回路は前記指定部の指定信号により選択された第8の選
    択補正データを入力し、第8の選択補正データに基づい
    て各ピン毎にコイルに通電する通電時間を基本通電時間
    を中心に増減させる為の増減値を第2通電時間補正値と
    して出力することを特徴とするドット印字ヘッドの駆動
    制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項11記載のドット印字ヘッドの
    駆動制御装置において、(1)前記同時ピン数比較回路
    は前記第2記憶部に格納された印字データを入力し現タ
    イミングより前の同時インパクトピン数をカウントし、
    所定のスライスレベル値と該カウント値を比較し該カウ
    ント値の大小により、コイルに通電する通電時間を基本
    通電時間を中心に増減させコイルに通電することにより
    印字ヘッドの印字ワイヤをコアより解放させ該解放した
    印字ワイヤの戻り時間を変える所定の第9の選択補正デ
    ータを出力し、(2)前記演算回路は前記同時ピン数比
    較回路より第9の選択補正データを入力し、第9の選択
    補正データに基づいて各ピン毎にコイルに通電する通電
    時間を基本通電時間を中心に増減させる為の増減値を第
    2通電時間補正値として出力することを特徴とするドッ
    ト印字ヘッドの駆動制御装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のドット印字ヘッドの
    駆動制御装置において、(1)前記第1記憶部はコイル
    に通電することにより印字ヘッドの印字ワイヤをコアよ
    り解放させ該解放した印字ワイヤの戻り時間を現タイミ
    ングより前に同時に駆動されるコイルの距離により変え
    る為に、基本通電時間を中心に通電時間を増減させる為
    の第8の補正データを更に格納し、(2)前記演算回路
    は前記第1記憶部に格納された第7の選択補正データと
    第8の選択補正データとを入力し、更に前記同時ピン数
    比較回路より第9の選択補正データを入力する。該演算
    回路はコイルに通電する通電時間を基本通電時間を中心
    に増減させる値を示す第7、第8、第9の選択補正デー
    タとに基づいて各ピン毎に通電時間を増減させる為の増
    減値を演算し第2通電時間補正値として出力することを
    特徴とするドット印字ヘッドの駆動制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149522A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Ricoh Printing Systems Ltd 印刷装置の印刷制御方法
JP2014080015A (ja) * 2012-09-25 2014-05-08 Seiko Epson Corp ドットインパクトプリンター

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