JP2868712B2 - 金属部材の接合方法 - Google Patents

金属部材の接合方法

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JP2868712B2
JP2868712B2 JP7233589A JP23358995A JP2868712B2 JP 2868712 B2 JP2868712 B2 JP 2868712B2 JP 7233589 A JP7233589 A JP 7233589A JP 23358995 A JP23358995 A JP 23358995A JP 2868712 B2 JP2868712 B2 JP 2868712B2
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bonding
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剛巳 藤田
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ろう材、はんだ材
等の接合材を溶融させて金属部材同士を接合する金属部
材の接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウムめっき鋼板の孔加工
した部位に、めっき処理した金属パイプ部材をろう付け
する場合、アルミニウムろう材として、例えば日本アル
ミット(株)製のAM−055:JIS−Z−3263
等が用いられている。また、アルミニウム用はんだ材、
例えば種類Sn91Zn、記号AH−S91Z等を用いて
アルミニウムめっき鋼板の孔加工した部位に金属パイプ
部材をはんだ付けする場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウムろう材
(AM−055)でろう付けした場合には、パイプの曲
げ強度テストで所定のろう付け強度を満足するものの、
さらなる強度を要求するとろう材の伸びが5%と低いた
め、ろう材自体に割れが生じてろう付け強度の向上が図
れない。また、アルミニウム用はんだ材(記号AH−S
91Z)は、伸びが90%と高く、パイプの曲げ強度テ
ストで所定のはんだ付け強度を満足するものの、母材
(アルミニウムめっき鋼板)との接合力(母材と接合材
との接合強さ)があまり強くないため、さらなる強度を
要求するとはんだが母材から剥がれはんだ付け強度の向
上が図れない。
【0004】本発明は、従来の技術が有するこのような
課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、さらなる信頼性の向上が図れる金属部材の接合方
法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、熱伝導によってろう材、はんだ材等の接合材を
溶融させて金属部材同士を接合する金属部材の接合方法
であって、前記接合材として伸び率及び接合力が異なる
複数の接合材を用い、これらの接合材のうち融点の高い
接合材を加熱源に近い側に、融点の低い接合材を加熱源
から遠い側になるように重ねて前記金属部材同士の係合
部にセットし、この係合部にセットした接合材を加熱溶
融して前記金属部材を接合するものである。
【0006】また、前記金属部材は、一方がアルミニウ
ムめっき鋼板で、他方がNi、Cu等のめっきを施した棒
状金属体である。
【0007】また、前記接合材は、前記棒状金属体の周
りを囲むようリング状に形成するとよい。
【0008】また、前記接合材は、2種からなり、一方
はBAI−1、BAI−2、BAI−3またはBAI−
4であり、他方はSn91Zn、Sn85ZnまたはSn8
0Znであることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る
金属部材の接合方法を燃料タンクにフィードパイプを接
合する場合に適用した説明図、図2は燃料タンクとフィ
ードパイプの接合後の状態を示す断面図である。
【0010】本発明に係る金属部材の接合方法を適用し
て燃料タンクにフィードパイプを接合する場合において
は、図1に示すように、先ず燃料タンクアッパ1に形成
した筒状折曲孔部2内に、この筒状折曲孔部2の内径よ
り若干小径のNi、Cu等のめっきを施した棒状金属体で
あるフィードパイプ3を挿通する。燃料タンクを構成す
る燃料タンクアッパ1は、アルミニウムめっき鋼板を成
形したものである。
【0011】次いで、燃料タンクアッパ1の上面にフィ
ードパイプ3の周りを囲むようリング状に形成したアル
ミニウムろう材(例えば:JIS規格BAI−4)4を
置き、更にアルミニウムろう材4に重ねてリング状に形
成したアルミニウム用はんだ材(種類Sn91Zn、記号
AH−S91Z)5を置く。ここで、アルミニウムろう
材4とアルミニウム用はんだ材5は、所定の重量%にな
るようにセットされる。例えば、Niめっきを施したフ
ィードパイプ3と燃料タンクアッパ1との接合において
は、BAI−4が5%から25%で、Sn91Znが95
%から75%の範囲、またCuめっきを施したフィード
パイプ3と燃料タンクアッパ1との接合においては、B
AI−4が1%から50%で、Sn91Znが99%から
50%の範囲等である。また、燃料タンクアッパ1の下
側にフィードパイプ3の周りを囲むように加熱手段であ
るリング状の高周波誘導加熱コイル6を配置する。
【0012】従って、融点の高いアルミニウムろう材
(BAI−4では融点が約600℃)4を加熱源である
高周波誘導加熱コイル6の近い側に、融点の低いアルミ
ニウム用はんだ材(Sn91Znでは融点が約198℃)
5を高周波誘導加熱コイル6から遠い側になるように重
ねて燃料タンクアッパ1とフィードパイプ3の係合部に
セットされる。
【0013】そして、高周波誘導加熱コイル6に電流を
流すことによってフィードパイプ3を加熱すると、フィ
ードパイプ3を加熱した熱が燃料タンクアッパ1の筒状
折曲孔部2、筒状折曲孔部2に接触しフィードパイプ3
の周囲に位置するアルミニウムろう材4及びアルミニウ
ム用はんだ材5に伝わる。
【0014】すると、高周波誘導加熱コイル6に近いア
ルミニウムろう材4が先ず溶融し、更にアルミニウム用
はんだ材5が溶融し、アルミニウムろう材4とアルミニ
ウム用はんだ材5が溶融しながら混合される。
【0015】そして、高周波誘導加熱コイル6による加
熱が終了する(加熱時間は約5〜8秒)と、溶融して混
合したアルミニウムろう材4とアルミニウム用はんだ材
5が筒状折曲孔部2とフィードパイプ3で形成される溝
部7を満たして凝固し、図2に示すように、接合部8を
形成して燃料タンクアッパ1の筒状折曲孔部2とフィー
ドパイプ3が接合される。
【0016】このように、アルミニウムろう材4とアル
ミニウム用はんだ材5が溶融しながら所定の重量比率で
混合し凝固した接合部8を形成することで、アルミニウ
ムろう材4の利点である引張り強さ(例えば、JIS規
格BAI−4では、約20.3kg/mm2)と、アル
ミニウム用はんだ材5の利点である伸び(例えば、種類
Sn91Znでは、約90%)が互いの欠点(JIS規格
BAI−4では伸びが約5%、種類Sn91Znでは引張
り強さが約5.1kg/mm2)を補完し合って、接合
材としての引張り強さと伸びを兼ね備えた望ましい性質
を形成することができる。
【0017】従って、アルミニウムめっき鋼板のアルミ
ろう付け部(接合部)8において、アルミニウムろう材
4の引張り強さにアルミニウム用はんだ材5の伸びが加
わり、パイプの曲げ強度テストにおいて接合部8の割れ
やアルミニウムめっき鋼板からの剥がれが発生せず、強
度の向上が図れる。
【0018】また、アルミニウムろう材4としては、J
IS規格BAI−4の他にJIS規格BAI−1、JI
S規格BAI−2、JIS規格BAI−3を用いること
ができ、アルミニウム用はんだ材5としては、種類Sn
91Zn(記号AH−S91Z)の他に種類Sn85Zn
(記号AH−S85Z)または種類Sn80Zn(記号A
H−S80Z)を用いることができる。
【0019】なお、本発明に係る金属部材の接合方法の
適用対象としては、燃料タンクにフィードパイプを接合
する場合の他、アルミニウムめっき鋼板全般に適用で
き、特に振動を受ける部材、例えば自動車のラジエー
タ、電気洗濯機やその他の車両部品などに有効である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、金
属部材同士の接合部における強度の強化が図られ信頼性
が向上し、接合部に曲げ応力が加わった場合の接合部の
クラック発生を可及的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属部材の接合方法を燃料タンク
にフィードパイプを接合する場合に適用した説明図
【図2】燃料タンクとフィードパイプの接合後の状態を
示す断面図
【符号の説明】
1…燃料タンクアッパ(金属部材)、2…孔部、3…フ
ィードパイプ(金属部材)、4…アルミニウムろう材
(接合材)、5…アルミニウム用はんだ材(接合材)、
6…高周波誘導加熱コイル、8…接合部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 1/00 310 B23K 1/18 B23K 35/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導によってろう材、はんだ材等の接
    合材を溶融させて金属部材同士を接合する金属部材の接
    合方法であって、前記接合材として伸び率及び接合力が
    異なる複数の接合材を用い、これらの接合材のうち融点
    の高い接合材を加熱源に近い側に、融点の低い接合材を
    加熱源から遠い側になるように重ねて前記金属部材同士
    の係合部にセットし、この係合部にセットした接合材を
    加熱溶融して前記金属部材を接合することを特徴とする
    金属部材の接合方法。
  2. 【請求項2】 前記金属部材は、一方がアルミニウムめ
    っき鋼板で、他方がNi、Cu等のめっきを施した棒状金
    属体である請求項1記載の金属部材の接合方法。
  3. 【請求項3】 前記接合材は、前記棒状金属体の周りを
    囲むようリング状に形成した請求項2記載の金属部材の
    接合方法。
  4. 【請求項4】 前記接合材は、2種からなり、一方はB
    AI−1、BAI−2、BAI−3またはBAI−4で
    あり、他方はSn91Zn、Sn85ZnまたはSn80Zn
    である請求項1、2又は3記載の金属部材の接合方法。
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