JP2868470B2 - パドル回転式めっき方法およびめっき装置 - Google Patents

パドル回転式めっき方法およびめっき装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属膜の電気めっ
き方法およびめっき装置に関し、特に、パーマロイ等の
磁性合金,銅などの金属のめっき方法およびめっき装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のめっき攪拌用のパドルを用いた電
気めっき方法を実施するめっき装置を図3に示す。この
図は、特開昭61−170591号公報に記載された図
3,および特開昭61−177392号公報に記載され
た図6を簡略化したものである。この電気めっき方法
は、めっき槽6,陰極1,陽極5,丸型基板8,パドル
3,モータ7により構成される電気めっき装置を用いて
行われる。パドル3は、めっき槽6内にパドル3が設け
られ、めっき槽6の縁を横切って延びるリンク−クラン
ク手段9によりモータ7に連結されている。めっき槽6
中に設けた陰極1と陽極5との間に電流を流して陰極1
の近傍に配置した丸型基板8上に金属膜を電気的にめっ
きする際、まず、モータ7を始動し、リンク−クランク
手段9により、モータ7の軸の回転を往復運動に変えて
パドル3に伝達する。パドル3は、図中のA方向に往復
運動しながら、丸型基板8の表面上にめっきを行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例におい
ては、パドルの往復運動のうちの折り返しの際、パドル
の移動速度が小さくなり、パドルはめっき液の攪拌を十
分に行うことができない。従って、丸型基板上にパドル
の移動方向に沿っていびつな形の膜質ができ、全体の膜
厚に差が生じてしまう。このように、パドルの往復運動
のみでは、丸型の基板上に均一な膜質と膜厚の金属めっ
き膜を形成することは、極めて困難であるという問題を
有している。従って、例えば、薄膜磁気ヘッドの磁性合
金においては、基板上により均一な電磁変換特性の磁気
ヘッドを製造できる等、主に基板上の製品の品質均一化
を図ることのできるめっき方法が必要になる。
【0004】本発明の目的は、上述の問題点を解消する
ために、基板上に均一な膜質と膜厚の金属膜を形成でき
るパドル回転式めっき方法を提供することにある。
【0005】また、本発明の他の目的は、基板上に均一
な膜質と膜厚の金属膜を形成できるパドル回転式めっき
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、本発明の
パドル回転式めっき方法、すなわち、陰極の外周沿い
に、めっき槽の内径よりも小さい外径を有する補助電極
を設け、陰極の上に、めっき槽の内径よりも小さい長さ
の棒状のパドルを設け、パドルを回転させながら丸型基
板の表面上と補助電極上と陰極上とを移動させ、補助電
極と陰極とに、それぞれ独立して電流を供給し、この2
つの電流の比を調整することによって、丸型基板上に均
一な膜質と膜厚の金属膜を形成することを特徴とするパ
ドル回転式めっき方法によって達成できる。
【0007】また、基板と、陰極と、補助電極との上面
の高さが、全て同一であれば好ましい。さらに、基板の
中心と、陰極の中心と、補助電極の中心とが、同一の中
心軸を有するようにすれば好ましい。また、パドルの回
転軸が、丸型基板の中心を通過すれば尚好ましい。
【0008】さらに、陰極を流れる電流との比を調整す
る際は、基板上に形成される金属膜の中心とその外周方
向との膜質の差が、最小となるように調整しても良い
し、基板上に形成される金属膜の中心とその外周方向と
の膜厚の差が、最小となるように調整しても良い。
【0009】またさらに、形状については、補助電極の
外径が、陽極の外径とほぼ同じであると好ましい。パド
ルの長さは、補助電極の外径とほぼ同じであると好まし
い。パドルの断面の形状は、三角形であるとより好まし
い。また、パドルの上面が、滑らかな面であれば良い
し、パドルの下面が、基板の面と平行であれば尚良い。
【0010】本発明のめっき方式は、陰極の外周沿いに
補助電極を有し、陰極の表面に配置した丸型基板上を丸
型基板の中心を軸として、めっき液攪拌用のパドルを回
転させながら、補助電極と陰極に独立して電流を供給し
ている。
【0011】さらに、めっき時に、丸型基板の中心を軸
としてめっき液攪拌用のパドルを回転させると、パドル
の相対速度差により、丸型基板の円周方向に均一で、中
心から外周方向にかけて徐々に変化する膜質と膜厚の差
が生じる。その膜質と膜厚の差は、陰極の外周沿いに有
する補助電極と、陰極に独立して流す電流の比を調整し
て解消する。このため丸型基板上に均一な膜質と膜厚の
金属膜が、形成される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明のパドル回転式めっ
き方法およびパドル回転式めっき装置の実施例につい
て、図面を参照にして詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明のパドル回転式めっき方法
を実施するめっき装置を示す断面図である。円筒状のめ
っき槽6の円形の底面に設けた円形の陰極1の中に丸型
基板2を配置し、円形の陰極1の外周沿いにドーナッツ
型の補助電極4を配置し、円形の陰極1の上方のめっき
槽6内に陰極1に対して平行に円形の陽極5を配置して
いる。その際、陰極1の表面高さと丸型基板2の表面高
さと補助電極4の表面高さとは、全て同一となるように
配置する。また、陽極5とめっき槽6とは、補助電極4
の外寸法よりやや大きい円形である。また、丸型基板2
の中心と、円形の陰極1の中心と、ドーナッツ型の補助
電極4の中心とは同一であり、さらに、その中心の直ぐ
上に、パドル3の中心が配置されると良い。パドル3
は、めっき槽6の外部駆動装置であるモータ7によって
回転する。
【0014】図2は、図1のめっき装置の陰極1とパド
ル3の位置関係を示す上からの斜視図である。円形の陰
極1及び丸型基板2及びドーナッツ型の補助電極4の表
面に平行にめっき液攪拌用のパドル3を設置し、パドル
3は、丸型基板2の中心を軸としてめっき槽外部のモー
タ7により、図のB方向に回転する。パドル3は、棒状
で、その断面がほぼ三角形で、その底辺が丸型基板2の
表面とほぼ平行になるように配置し、その頂点ができる
だけ滑らかで、長さは補助電極4の外径の直径とほぼ同
じであると良い。また、パドル3の中心は、モータ7の
軸方向の延長上にあると良い。
【0015】次に、本発明のパドル回転式めっき方法を
実施するめっき装置により、実際に丸型基板2上に金属
膜を形成するに際しては、めっき槽6にめっき液を充満
させ、モータ7により、パドル3を図2のB方向に回転
させながら陽極5と陰極1の間と、陽極5と補助電極4
との間にそれぞれ独立の電流を供給する。本発明のめっ
き方式では、円形の陰極1の外周沿いにドーナッツ型の
補助電極4を設け、円形の陰極1の表面に配置した丸型
基板2上を丸型基板2の中心を軸として、めっき液攪拌
用のパドル3を回転させながら、補助電極4と陰極1に
独立して電流を供給している。めっき時に、丸型基板2
上を丸型基板2の中心を軸としてめっき液攪拌用のパド
ル3を回転させると、パドル3の相対速度差により、丸
型基板2の円周方向に均一で、中心から外周方向にかけ
て徐々に変化する膜質と膜厚の差が生じる。その膜質と
膜厚の差は、陰極1と、陰極1の外周沿いに設けられた
補助電極4とに独立して電流を流し、この2つの電流の
比を調整して解消する。すなわち、補助電極4に流す電
流を陰極1に流す電流よりも小さくする。これによっ
て、丸型基板上に均一な膜質と膜厚の金属膜が形成され
る。そのそれぞれの電流値の比は、丸型基板2上に形成
される金属めっき膜の中心から外周方向の膜質の差が最
小となるように調整する。
【0016】
【発明の効果】本発明のパドル回転式めっき方法および
パドル回転式めっき装置によれば、パドルを回転させる
ことにより、丸型基板の円周方向に均一な膜質と膜厚が
形成でき、陰極と補助電極に流す電流値を調整すること
により、丸型基板の中心から外周にかけての膜質と膜厚
の差が解消できる。従って、丸型基板上に均一の膜質と
膜厚の金属膜を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパドル回転式めっき方法を実施するめ
っき装置を示す断面図である。
【図2】図1の陽極とパドルの位置関係を示す上からの
斜視図である。
【図3】従来のめっき方法を実施するめっき装置の断面
図である。
【符号の説明】
1 陰極 2 丸型基板 3 パドル 4 補助電極 5 陽極 6 めっき槽 7 モータ 8 基板 9 リンク−クランク手段

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状のめっき槽の底面に設けられた水平
    な円形の陰極に、丸形の基板を支持させ、前記陰極およ
    び前記丸型基板の面に沿ってめっき液を移動させなが
    ら、前記陰極と、前記陰極の上方に平行に設けられた陽
    極との間を通電するめっき方法において、 前記陰極の外周沿いに、前記めっき槽の内径よりも小さ
    い外径を有する補助電極を設け、前記陰極の上に、前記
    めっき槽の内径よりも小さい長さの棒状のパドルを設
    け、前記パドルを回転させながら前記丸型基板の表面上
    と前記補助電極上と前記陰極上とを移動させ、前記補助
    電極と前記陰極とにそれぞれ独立して電流を供給し、こ
    の2つの電流の比を調整することによって、前記丸型基
    板上に均一な膜質と膜厚の金属膜を形成することを特徴
    とするパドル回転式めっき方法。
  2. 【請求項2】前記丸型基板と、前記陰極と、前記補助電
    極との上面の高さが、全て同一であることを特徴とす
    る、請求項1に記載のパドル回転式めっき方法。
  3. 【請求項3】前記丸型基板の中心と、前記陰極の中心
    と、前記補助電極の中心とが、同一の中心軸を有するこ
    とを特徴とする、請求項1または2に記載のパドル回転
    式めっき方法。
  4. 【請求項4】前記パドルの回転軸が、前記丸型基板の中
    心を通過することを特徴とする、請求項1〜3のいずれ
    かに記載のパドル回転式めっき方法。
  5. 【請求項5】前記丸型基板上に形成される金属膜の、中
    心とその外周方向との膜質の差が、最小となるように、
    前記補助電極を流れる電流と、前記陰極を流れる電流と
    の比を調整することを特徴とする、請求項1〜4のいず
    れかに記載のパドル回転式めっき方法。
  6. 【請求項6】前記丸型基板上に形成される金属膜の、中
    心とその外周方向との膜厚の差が、最小となるように、
    前記補助電極を流れる電流と、前記陰極を流れる電流と
    の比とを調整することを特徴とする、請求項1〜5のい
    ずれかに記載のパドル回転式めっき方法。
  7. 【請求項7】前記補助電極の外径が、前記陽極の外径と
    ほぼ同じであることを特徴とする、請求項1〜6のいず
    れかに記載のパドル回転式めっき方法。
  8. 【請求項8】前記パドルの長さが、前記補助電極の外径
    とほぼ同じであることを特徴とする、請求項1〜7のい
    ずれかに記載のパドル回転式めっき方法。
  9. 【請求項9】前記パドルの断面の形状が、ほぼ三角形で
    あることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載
    のパドル回転式めっき方法。
  10. 【請求項10】前記パドルの上面が、滑らかな面である
    ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のパ
    ドル回転式めっき方法。
  11. 【請求項11】前記パドルの下面が、前記丸型基板の面
    と平行であることを特徴とする、請求項1〜10のいず
    れかに記載のパドル回転式めっき方法。
  12. 【請求項12】円筒状のめっき槽の底面に設けられた水
    平な円形の陰極に、丸型の基板を支持させ、前記陰極お
    よび前記丸型基板の面に沿ってめっき液を移動させなが
    ら、前記陰極と、前記陰極の上方に平行に設けられた陽
    極との間を通電するめっき装置において、 前記陰極の外周沿いに、前記めっき槽の内径よりも小さ
    い外径を有する補助電極を設け、前記陰極の上に、前記
    めっき槽の内径よりも小さい長さの棒状のパドルを設
    け、前記パドルを回転させながら前記丸型基板の表面上
    と前記補助電極上と前記陰極上とを移動させ、前記補助
    電極と前記陰極とにそれぞれ独立して電流を供給し、こ
    の2つの電流の比を調整することによって、前記丸型基
    板上に均一な膜質と膜厚の金属膜を形成することを特徴
    とするパドル回転式めっき装置。
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