JP2867652B2 - セラミックス成形体の製造方法 - Google Patents

セラミックス成形体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は連続金属により補強したセラミックス成形体
の製造方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、タイル等セラミックスによる成形体は靱性が低
く、耐熱衝撃性が低いため、住宅用ビル用の外装材とし
て使用した場合、温冷の繰り返しによる熱割れあるいは
火炎時の割れが生ずる可能性が高い。
単純に焼成前の成形体に、連続金属繊維の挿入を行っ
た場合には、成形体の乾燥による収縮および焼成中の熱
膨張率の差により割れが生じ、良好な成形体を作ること
が不可能であった。
また、従来のタイル等のセラミックスは焼成温度が高
いため、例えばステンレス等を同時に焼成した場合、補
強材へのダメージが大きいため、たとえ成形,焼成が可
能であったとしても、冷却後のステンレス等の脆化が予
想される。
[発明の解決しようとする問題点] 本発明の目的は従来技術が有していた上記課題を解消
し、耐熱衝撃性に優れたセラミックス成形体の製造方法
の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は無機成分として重量%表示で粉末ガラス30〜
79%,セラミック骨材20〜60%,マイクロシリカ1〜20
%を含有する混合物を所定形状に成形して中間成形体を
得,該中間成形体を焼成してセラミックス成形体を製造
する方法であって、中間成形体中にパンチングメタル又
はワイヤメッシュを挿入してなるセラミックス成形体の
製造方法を提供するものである。
パンチングメタル又はワイヤメッシュに使用する金属
は熱膨張率が10〜20×10-6/℃であることが好ましく、
また焼成温度、通常800〜1000℃程度、の範囲で形状,
強度を保持していることが好ましい。
金属の熱膨張率が10×10-6/℃より小さいと次のよう
な好ましくない点を生じる。
セラミックス成形体の焼結後の膨張収縮変化に追随し
ない。
また金属の熱膨張率が20×10-6/℃より大きくなると
次のような点を生ずるので好ましくない。
小さい場合と同様、膨張収縮変化に追随しない。
この条件に合い、しかもコスト面でも安い材料とし
て、ステンレス鋼,ニッケル鋼,等が挙げられる。屋外
で使用する可能性を考え、耐食性に優れたステンレス鋼
のメッシュが特に好ましい。
メッシュに使用する金属線材はΦ0.5mm〜Φ1.5mm程度
の範囲で可能であり、汎用性の面からΦ1.1mm程度が好
ましい。太い線材についてはコスト面で高く、セラミッ
クス成形体の面重量が増加するので好ましくない。細い
線材では、耐熱衝撃性を充分に向上させることが難し
い。
またメッシュの目の間隔は5mm〜15mm特に5mm〜8mmの
範囲であることが好ましい。目の間隔が狭い場合には、
面重量が増加するとともに、メッシュによって分割され
る上下の素地の接触面積が減少するために、焼成後、成
形体がメッシュ部分で分離する可能性が大である。ま
た、メッシュの目の間隔が大きい場合、焼成時の昇温中
に生ずる若干の金属,マトリックス間の熱膨張率差をマ
トリックスによって吸収することができず、焼成時、マ
トリックスが溶融状態にあるときにおいてもこの差によ
り生じたクラックを溶着することが難しくなる。
マトリックスとしては焼成時の収縮率が5%以下で、
好ましくは3%以下、熱膨張率が15〜25×10-6で、特
に、17.5〜22×10-6の範囲のものが好ましい。
かかる特性を有するマトリックとしては無機成分とし
て重量%表示で粉末ガラス30〜79%,セラミックス骨材
20〜60%,マイクロシリカ1〜20%を含有する混合物を
用いる。粉末ガラスが30%未満では充分な焼結を行なえ
ず強度が低下する。79%を越えるとマトリックスの熱膨
張率が小さくなり、金属との熱膨張率の差により、クラ
ックが生ずる。かかる粉末ガラスとしては、特に限定さ
れるものではないが、コスト面から通常窓ガラスに使用
されているものが好ましい。
また、セラミック骨材は20%未満では熱膨張率が低下
する。60%を越えると焼結性が低下し強度がなくなる。
かかるセラミック骨材としては、アルミナ,ケイ砂,長
石,が例示される。
マイクロシリカは1%未満では成形時の流動性が低下
する。20%を越えると焼結性が低下する。
以上の成分の外にメチルセルロース,バルブ等を微量
添加することにより中間成形体の保形性を向上すること
ができる。
かかる成分に適量の水を添加して混合し、この混合体
をプレス,押出し等により中間成形体を得る。かかる水
の量は限定されるものではないが15〜25%である。この
際混合体中にパンチングメタル又は金属のワイヤメッシ
ュを挿入し同時に中間成形体を得てもよく、また混合体
のみで予備成形しパンチングメタル又は金属のワイヤメ
ッシュを該予備成形したもので挟み、これをプレスして
一体化し中間成形体を得てもよい。
かくして得られた中間成形体を通常110℃で3〜24時
間程度乾燥器中で乾燥した後900〜1000℃に1〜3時間
保持して焼成する。
[作用] 本発明において金属とマトリックスが固着する理由は
定量的には明らかではないが、定性的には以下の様に説
明できると思われる。
従来の陶磁器の原料とはまったく異なった材料である
粉末ガラスを使用することにより、熱膨張率を粘土を用
いた陶磁器等の2〜3倍にすることが可能となった。こ
のことより、極めて実用的な材料である、鉄,ステンレ
ス等の熱膨張率とほぼ等しくなり、組み合わせることが
できた。また上記の粉末ガラスを使用した成形体は焼成
時の収縮が他の粘土を用いた陶磁器に比較し半分以下で
あり、冷却後も金属線材と固着している。
[実施例] 表1に示した調合による混合体を押出し成形して、約
10mm厚の予備成形体を得た。次いで、この予備成形体の
間に表2に示すワイヤメッシュ,パンチングメタルを挟
み、20〜30kg/cm2の圧力でプレスし一体化し中間体を得
た。次いでこれを次の条件で焼成しセラミックス成形体
を製造した。即ち、調合1については100℃/hrで昇温し
500℃に1時間保持した。次いで100℃/hrで昇温し950℃
に1時間保持した後炉冷した。一方調合2については10
0℃/hrで昇温し、1050℃に1時間保持した後、炉冷し
た。
かくして得られたセラミックス成形体について肉眼に
より観察した結果を表2に併記した。なお、表中調合2
は比較例であり、表中○印は微小クラックもほとんど見
られなかったもので、◎印は微小クラックが全く見られ
なかったものである。
同表より明らかな通り、本発明によれば、割れ,剥離
が生じることはない。
次いで本発明におけるセラミックス成形体について耐
熱衝撃試験を行なった。建設省告示1828号に基づく表面
試験を行なった結果、割れ,爆裂はまったく認められな
かった。また、750℃の炉中に20分間保持し、急速に気
中で冷却した場合におおいても、割れはまったく認めら
れなかった。一方比較例について同様の試験をした結
果、全て割れ破壊をおこしている。なお,表には、予備
成形体をそのまま焼成したものについて測定した焼成収
縮、熱膨張率も併記した。
以上から明らかなように本発明により得られる成形体
は耐熱衝撃性に優れ、曲げ破壊強度も優れる。
[発明の効果] 本発明によれば熱衝撃特性に優れ、曲げ強度に優れた
セラミックス成形体が得られる。かかる成形体は上記特
性を有するので壁材等の建材に特に適している。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機成分として重量%表示で粉末ガラス30
    〜79%,セラミック骨材20〜60%,マイクロシリカ1〜
    20%を含有する混合物を所定形状に成形して中間成形体
    を得,該中間成形体を焼成してセラミックス成形体を製
    造する方法であって、中間成形体中にパンチングメタル
    又はワイヤメッシュを挿入してなるセラミックス成形体
    の製造方法。
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