JP3382702B2 - セッターとその製造方法 - Google Patents
セッターとその製造方法Info
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
法に関し、さらに詳しくは、原料粉粒体に高純度のコー
ジェライトを使用することによって、セッターの耐火度
を低下させることなく焼成品中に不純物の混入すること
を防止し、高品質の焼成品を得ることができるセッター
とその製造方法に関する。本セッターは、タイル等の焼
成用として好適に使用されているローラーハースキルン
用に特に適している。
省エネルギー、生産性の向上等の観点から、ローラーハ
ースキルンが使用され、焼成の迅速化、短時間化が図ら
れており、このため、ローラーハースキルン用セッター
は、短時間における昇温、焼成、冷却の繰り返しに耐え
る、耐スポール性に優れた性能が望まれている。従来、
ローラーハースキルン用セッターには、低熱膨張性に優
れたコージェライトを使用することが行なわれている。
した従来のローラーハースキルン用セッターにあって
は、原料コージェライト中に、Fe2 O3 の他TiO
2 ,MnO,K2 O,CuO,Na2 O,K2 O等の不
純物が含まれており、このため、これらの不純物が、タ
イル等の焼成品の成分と反応して焼成品に脱粒を生ず
る。また、焼成品搬送用ローラーに付着し易く、操業率
を低下させ、また、セッターの寿命を縮める等の問題が
あった。本発明者は、セッターの原料として、所定以上
の高純度のコージェライトを使用することにより、上記
した従来の問題を解決できることを見いだし、本発明に
到達した。
ば、結合材としてコージェライトを含むセッターであっ
て、焼成時にコージェライト化して結合材となる原料を
含み、該結合材のコージェライトの純度を95%以上と
したことを特徴とするセッターが提供される。
ージェライトを含むセッターの製造にあたり、焼成時に
コージェライト化して純度95%以上のコージェライト
結合材となる原料を用いて、骨材原料とともに混合、成
形し、得られた成形体を焼成することを特徴とするセッ
ターの製造方法が提供される。 尚、本発明のセッター
は、耐スポール性に優れているため、迅速焼成に使用さ
れているローラーハースキルン用として特に好ましく用
いられる。
むセッターであって、焼成時にコージェライト化して結
合材となる原料を含み、結合材のコージェライトの純度
を95%以上としたものである。 ここで、コージェライ
トの純度は、96%以上がさらに好ましく、97%以上
が特に好ましい。コージェライト骨材原料及び/又はコ
ージェライト微粒粉を骨材及び結合部に使用したセッタ
ーの場合、コージェライト骨材原料またはコージェライ
ト微粒粉の純度が95%未満では、Fe2O3 ,TiO2
,MnO,K2O,CuO等の不純物の影響を受け、タ
イル等の焼成品の低融化やコージェライト自身のガラス
化が起こり、セッターがタイル等の焼成品に付着した
り、焼成品搬送用ローラーに付着して焼成品の品質低下
や焼成炉の操業度の低下を起こし、更に、セッターの寿
命が縮まる等の問題があり、好ましくない。
コージェライト骨材の純度を95%以上とした場合であ
っても、上記とほぼ同様の効果がある。また、コージェ
ライトからなる結合材として、コージェライト化する原
料を成形、焼成して得られた物を粉砕してこれを使用す
ると、コージェライト原料がガラス化せず、タイルへの
付着がないため好ましい。
ことによってコージェライト化し、純度95%以上のコ
ージェライトとなるような組成の原料を使用することも
可能である。このような原料としては、タルク、粘土、
アルミナなどを挙げることができる。上記コージェライ
ト骨材原料の粒度範囲は500〜4000μmが好まし
く、更に500〜2000μmが好ましい。また結合材
となるコージェライト微粒粉の粒度範囲は500μm以
下が好ましい。なお、コージェライト以外の骨材原料、
結合材の粒度範囲についても上記の範囲が好ましい。コ
ージェライト以外の骨材原料、結合材の種類としては、
アンダリュサイト、ムライト、アルミナ等を挙げること
ができる。さらに、骨材原料と結合材となる微粒粉の混
合割合(少なくとも骨材原料及び結合材の一方にコージ
ェライトを含む)としては、一般に3:7〜7:3(重
量割合)、好ましくは5:5〜6:4(重量割合)であ
る。
ついて説明する。まず、骨材原料と焼成時にコージェラ
イト化して結合材となる原料(コージェライト化原料)
をバインダーとともに混合する。 次いで、混合物を所定
圧力で成形し、得られた成形体を1200〜1400℃
で焼成することによりセッターが製造される。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるもので
はない。 (実施例1)原料として、表1に示すような粒度、配合
割合、及び純度のコージェライトの骨材原料及び微粒粉
を用い、金型により500g/cm2 の圧力で加圧成形して
450mm×450mm×厚さ10mmの成形体を作製し、こ
れを1350℃で3時間焼成して試験体を作製した。こ
の試験体を、温度1300℃の窯内に1回1時間の条件
で200回ローラーハースキルンへの通窯試験を行な
い、セッターの焼成品への付着、セッターのクラック発
生状況、セッターの残存強度について評価した。残存強
度は、1200℃まで昇温後常温へ冷却するサイクルを
250回繰り返した時の残存強度を測定した。その結果
を表1に示す。
原料及び/又は結合材として純度95%以上のコージェ
ライトを用いて得られたセッターによれば、残存強度が
高いため、セッターの割れも発生し難く、また、不純物
が極めて少ないので、タイルとの反応、付着、ローター
との反応、付着がないことがわかる。
ライト原料の純度を高めることにより、安定した組成の
セッターを得ることができ、焼成品の焼成中において、
セッター中の不純物成分が焼成品と反応して製品に脱粒
を起こすことがない。また、焼成中に焼成品や搬送用ロ
ーラーなどに付着することもなく、高品質の焼成品を効
率よく製造することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 結合材としてコージェライトを含むセッ
ターであって、焼成時にコージェライト化して結合材と
なる原料を含み、該結合材のコージェライトの純度を9
5%以上としたことを特徴とするセッター。 - 【請求項2】 ローラーハースキルン用である請求項1
に記載のセッター。 - 【請求項3】 結合材としてコージェライトを含むセッ
ターの製造にあたり、焼成時にコージェライト化して純
度95%以上のコージェライト結合材となる原料を用い
て、骨材原料とともに混合、成形し、得られた成形体を
焼成することを特徴とするセッターの製造方法。 - 【請求項4】 セッターが、ローラーハースキルンに用
いられる請求項3に記載のセッターの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03156994A JP3382702B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | セッターとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03156994A JP3382702B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | セッターとその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07243772A JPH07243772A (ja) | 1995-09-19 |
JP3382702B2 true JP3382702B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=12334817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03156994A Expired - Lifetime JP3382702B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | セッターとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3382702B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2502892A1 (en) * | 2011-03-21 | 2012-09-26 | Center for Abrasives and Refractories Research & Development C.A.R.R.D. GmbH | Shaped or unshaped refractory or kiln furniture composition |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP03156994A patent/JP3382702B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07243772A (ja) | 1995-09-19 |
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