JP2867421B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2867421B2
JP2867421B2 JP13175289A JP13175289A JP2867421B2 JP 2867421 B2 JP2867421 B2 JP 2867421B2 JP 13175289 A JP13175289 A JP 13175289A JP 13175289 A JP13175289 A JP 13175289A JP 2867421 B2 JP2867421 B2 JP 2867421B2
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明彦 藤野
玲二 関
則行 石井
定伸 上田
信行 谷口
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カメラに関し、より詳しくは撮影レンズの
焦点距離の変化に応じて照射角を変更する閃光発光装置
を制御するカメラに関する。
〔従来の技術〕
従来、レンズ交換式のカメラにおいて、撮影レンズの
焦点距離に応じて閃光発光装置つまりフラッシュ装置の
照射角を変更するように制御するものがある。このよう
なカメラでは、カメラ本体のレリーズボタンの操作によ
り照射角の変更制御が開始されるようになっている。
一方、上記のレンズ交換式のカメラに装着する交換レ
ンズとして、電動により焦点距離を変更可能なパワーズ
ームレンズが提供されている。かかるパワーズームレン
ズは、通常、レンズ本体に焦点距離を変更するための操
作手段(スイッチなど)を備えている。
〔発明が解決しようとする課題〕
通常、撮影の手順として、まずレンズの焦点距離を調
節し、しかる後、レリーズボタンを操作してシャッター
を切る。しかし、上記の従来のレンズ交換式のカメラで
は、交換レンズの焦点距離調節操作によってはフラッシ
ュ装置の照射角が変更されず、カメラ本体のレリーズボ
タンが操作されて初めて照射角の変更制御が開始される
ため、かかる照射角の変更が完了するまでレリーズボタ
ンを完全に押し込んでシャッターを切るのを待たねばな
らないという問題点があった。
本発明の目的は、撮影レンズの焦点距離の変化に応じ
て照射角を変更する閃光発光装置を制御するレンズ交換
式のカメラにおいて、撮影レンズの焦点距離調節操作か
ら撮影開始までの時間を短縮し、操作性、速写性を向上
させることである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するための手段として、本発明は、
撮影レンズの焦点距離の変化に応じて照射角を変更する
閃光発光装置を制御するカメラであって、焦点距離を変
更するための操作手段を有する交換レンズを装着可能な
カメラにおいて、前記交換レンズの操作手段が操作され
たことを検出する検出手段と、検出手段による前記操作
の検出に応じて、前記閃光発光装置の照射角の変更制御
を開始する制御手段とを有することを特徴とする。
〔作用〕
本発明にかかるカメラによれば、交換レンズに備えら
れた焦点距離変更のための操作手段の操作により、閃光
発光装置の照射角の変更制御が開始される。
〔実施例〕
第1図は本実施例の全体回路構成を示す概略図であ
る。本図中で抵抗は全て端子のプルアップに用いられて
おり、電源VDDに接続されている。ここでは電源につい
ては詳細を省略する。
カメラ本体のマイクロコンピュータ1(以下、カメラ
マイコンと称する)は、カメラのシーケンス,露出等を
制御する。カメラマイコン1の端子IP0〜IP10は入力ポ
ートを、OP0〜OP3は出力ポートを示す。フィルム感度読
み取り部2は、フィルムパトローネ状のISOコードデー
タを読み取り、カメラマイコン1へ伝達する。露出制御
部3は、カメラマイコン1の制御のもとにミラー,絞
り,シャッター(いづれも不図示)の駆動制御を行う。
巻上げ制御部4は、カメラマイコン1の制御のもとに、
巻上げモーター(WM)を駆動し、シャッターチャージ及
びフィルム巻上げを行う。AF(オートフォーカス)制御
部5は、測距演算,AFモーター(AFM)の駆動を行い、焦
点を自動的に調節する。この動作はカメラマイコン1か
らの制御信号AFSにより開始又は停止される。即ち、AF
制御部5の動作は、AFSが“L"のとき許可され、“H"の
とき禁止される。
スイッチSLLKは、レンズ着脱に連動し、レンズが装着
されているとONとなり、レンズが取外されたときにOFF
となる。スイッチS1,S2は、それぞれシャッタレリーズ
釦(不図示)の第1段押し、第2段押しにてONするスイ
ッチであり、スイッチS1がONしている間カメラは測光,
測距,AF動作を行い、スイッチS2のONにてシャッターレ
リーズ動作に入る。スイッチS3は、フィルム巻上げ完了
検出スイッチであり、露出制御中にONし、フィルム巻上
げ完了にて、OFFとなる。スイッチSFLは内蔵フラッシュ
のモード設定スイッチであり、ONにて自動発光モードと
なり、OFFにて発光禁止モードとなる。スイッチSDRV1,S
DRV2は、連写/単写/セルフの設定スイッチであり、2
つのスイッチにて公知の方法で上記3つのモードを設定
する。スイッチSXはシャッター先幕の走行完にてONする
フラッシュシンクロ用のスイッチである。
測光部6は、撮影レンズを通過した被写体の明るさを
測光し、輝度データとしてカメラマイコン1へ伝達す
る。又、フラッシュ撮影時の自動調光用測光回路をも含
み、露出制御時にカメラマイコン1から出力される積分
開始信号(INTST)にて、調光用積分をスタートさせ、
所定の積分レベルに達した時に、フラッシュ発光停止信
号(FLSTP)を出力する。なお、前記所定積分レベル
は、カメラマイコン1から伝達されるフィルム感度デー
タに応じて自動的に設定される。
内蔵フラッシュ回路7は、昇圧回路,充電完了検出回
路,発光トリガー回路,発光停止回路を含む。信号CHGC
NTは、カメラマイコン1から出力される昇圧制御用信号
であり、内蔵フラッシュ回路7の昇圧スタート/ストッ
プを制御する。信号MONは、充電完了検出信号であり、
充電の完了/未完をカメラマイコンへ伝達する。信号TR
Gは、内蔵フラッシュの発光トリガー信号であり、カメ
ラマイコン1は、前記シンクロスイッチSXのOFF→ONを
検出するとトリガー信号TRGを出力することで、内蔵フ
ラッシュを発光させる。又、前記信号FLSTPは内蔵フラ
ッシュ回路7に入力され、内蔵フラッシュの発光をスト
ップさせる。配光位置検出部9は、内蔵フラッシュの現
在の配光位置即ち、変位により照射角を可変な部材(例
えば発光パネルや反射傘,Xe管)の現在位置を検出し、
カメラマイコン1へ伝達する。この位置検出にはコード
板を使用する等種々の方法が公知であるため、ここでは
詳述しない。配光制御部9は、カメラマイコン1からの
データに応じて、内蔵フラッシュ配光切換駆動用のモー
ター(FM)を駆動して照射角可変部材所を所望位置まで
移動させる。
外部フラッシュ10は、本実施例のカメラに脱着可能と
なっている。外部フラッシュ10の制御用マイクロコンピ
ュータ11(フラッシュマイコン)は、カメラマイコン1
とデータ交信を行い、外部フラッシュ10の作動を制御す
る。外部フラッシュ回路12には、昇圧回路、充電完了検
出回路、発光トリガー回路、調光回路を含む。信号CHGC
NT2は、フラッシュマイコン11から出力される昇圧制御
用信号であり、外部フラッシュ回路12の昇圧スタート/
ストップを制御する。信号MON2は、充電完了検出信号で
あり、外部フラッシュ回路12の充電の完了/未完をフラ
ッシュマイコン11へ伝達する。信号TRG2は外部フラッシ
ュ10の発光トリガー信号であり、フラッシュマイコン11
は前記シンクロスイッチSXのOFF→ONを検出すると信号T
RG2を出力することで、外部フラッシュ10を発光させ
る。又、カメラ本体の測光部6からの信号FLSTPは、外
部フラッシュ回路12にも入力され、外部フラッシュ10の
発光をもストップさせる。外部フラッシュの配光位置検
出部13は、外部フラッシュの現在の配光位置を検出し、
フラッシュマイコン11へ伝達する。これについても詳述
はしない。外部フラッシュの配光制御部14は、フラッシ
ュマイコン11からのデータに応じて、外部フラッシュ配
光切換駆動用のモーター(FM2)を駆動する。
スイッチSMは、外部フラッシュ10のメインスイッチで
あり、OFF時は外部フラッシュ10の動作を全て禁止し、O
N時は発光を含め全ての動作を許可する。
スイッチFS1,FS2,FS3は、マニュアル配光設定スイッ
チであり、外部フラッシュの配光をマニュアル設定する
ことができる。ここでは、この組み合わせについては詳
述しない。スイッチFSAMは、フラッシュ配光の自動/マ
ニュアル選択スイッチであり、OFFのときはフラッシュ
配光をレンズの焦点距離に応じて自動的に設定し、ONの
ときは前記マニュアル配光設定スイッチに応じて設定す
る。又、スイッチFSAMによりマニュアル配光設定が選択
されている時に、スイッチFS1〜FS3によるマニュアル配
光設定値と、配光位置検出部からの現在配光位置とが異
なっている場合、フラッシュマイコン11は信号FLWAKEを
“L"とし、カメラマイコン1を起動する。これにより、
外部フラッシュ10側でマニュアル配光設定が行われた場
合、外部フラッシュの配光設定と同期して、内蔵フラッ
シュの配光設定も行われる。
電動による焦点距離が可変なパワーズームレンズ15
は、本実施例のカメラ本体に脱着可能となっている。こ
のパワーズームレンズ15のマイクロコンピュータ16(レ
ンズマイコン)は、レンズデータのカメラマイコン1へ
の伝達や、パワーズームの制御を行う。パワーズーム制
御部17は、レンズマイコン16からのデータに応じてパワ
ーズーム駆動用のモーター(ZM)を駆動する。ズーム位
置検出部18は、レンズの現在の焦点距離に応じたデータ
をレンズマイコン16に伝達する。
スイッチST,SWはパワーズーム操作用のスイッチであ
り、ONすることでそれぞれテレ側、ワイド側へとレンズ
の焦点距離がズーミングされる。又、スイッチST,SWの
うちどちらかが、ONすればアンド回路(AN)の出力(IN
SWAKE)が“L"となり、カメラマイコン1を起動する。
これにより、パワーズームレンズ15側でズーミング操作
が行われた場合、パワーズームに同期して、カメラマイ
コン1はフラッシュの配光を制御することができる。
ノーマルレンズ19は、パワーズーム機能を有さず、ズ
ーミングが手動で行われるマニュアルズームのレンズで
あり、前記パワーズームレンズ15の替わりに、ノーマル
レンズを本実施例のカメラ本体に装着することができ
る。このノーマルレンズ18のレンズROM20は手動設定さ
れた焦点距離に応じたレンズデータをカメラマイコン1
へ伝達する。尚、ノーマルレンズ19は、パワーズーム操
作スイッチは不要であるため、カメラマイコン1へ伝達
される信号LNSWAKEは、常時“H"になるよう構成されて
いる。ズーム位置検出部21は、レンズの現在の焦点距離
に応じたデータをレンズROM20へ伝達する。
次に、第2図に基づき、カメラマイコン1の概略フロ
ーを説明する。
まず、電池(不図示)の装着により、カメラマイコン
1は、リセットルーチンから始動する。リセットルーチ
ンでは、出力ポートとRAMのイニシャライズが行われ
(ステップ#1)、次のスタンバイへと進む。スタンバ
イルーチンでは、まずS1起動判別が行われ(#2)、ス
イッチS1がONであれば、次のWAKEルーチンへと進み、ス
イッチS1がOFFであればステップ#3の他の起動判別及
び配光制御へと進む。ステップ#3では、レンズの脱着
(SLLKによる)、パワーズーム操作(LNSWAKEによ
る)、マニュアル配光切換(FLWAKEによる)を判別し、
又、配光切換の必要があれば、配光切換を行う。この配
光切換の完了後、あるいは、起動要因がなくなった場合
は、スタンバイへと戻る。このルーチンは後で詳述す
る。
S1ONによりWAKEへと進んだ場合は、まずステップ#4
にて信号AFSを“L"とし、AF制御部5へスタート信号を
送る。これによりAF制御部5は測距動作を開始し、測距
演算からAFM駆動へと制御を進める。
次に、ステップ#5にて、フィルム感度読み取り部2
よりISOコードを読み取り内部RAMへ格納する。そして、
ステップ#6へ進み、カメラ本体に装着されたパワーズ
ームレンズあるいはノーマルレンズから焦点距離情報等
のレンズデータを入力する。
その後、ステップ#7にて、AF制御部5で測距演算、
AFM駆動に必要なレンズデータをカメラマイコン1からA
F制御部5へ伝達する。次に、測光部6より測光データ
を読み取り(#8)、フラッシュマイコン11より外部フ
ラッシュ10のデータ(充電の完了/未完、フラッシュ配
光の自動/マニュアル、マニュアル配光切換時の設定配
光位置)を読み取る(#9)。又、外部フラッシュが未
装着あるいは、装着されていてもスイッチFSMがOFFであ
れば装着データが入力されず、自動発光モードであれば
装着データが入力される。その後、ステップ#10におい
て、まず前記スイッチSFLを検知して、内蔵フラッシュ
が自動発光モードであるか、発光禁止モードであるかを
判別する。そして、以上で得られたデータに基づき、露
出演算を行い、フラッシュ発光の有無、シャッタースピ
ード、制御絞り値を決定する。内蔵フラッシュあるい
は、外部フラッシュのうち少なくとも一方が自動発光モ
ードであれば、それらの充電の完了/未完に関わらず
(即ち両方とも未充完であっても)フラッシュ撮影用の
シャッタースピード、絞り値(以下、フラッシュ撮影モ
ードと呼ぶ)を選択することが許可される。尚、被写体
が暗いときにフラッシュ撮影モードが自動的に選択され
る。
次に、ステップ#11に進むが、ここでは露出演算で選
択された撮影モードがフラッシュ撮影であるかどうかを
判別し、フラッシュ撮影モードであれば、ステップ#12
へ進む。ステップ#12では、内蔵フラッシュの充電制
御、及び未充電時のレリーズロックを行う。外部フラッ
シュ10の充電は、スイッチFSMがONであれば自動的に行
われるため、ここではふれない。
これらステップ#11,#12については、後で詳述する
が、内蔵フラッシュ、外部フラッシュのうち、どちらか
1つしか自動発光モードに設定されていない場合は、そ
の自動発光モードに設定されているフラッシュが、充電
完了でなければ、レリーズロックとする。また、内蔵フ
ラッシュ、外部フラッシュの両方が自動発光モードに設
定されている場合は、少なくとも一方が充電完了であれ
ばレリーズを許可する。次に、ステップ#13の配光制御
を実行する。外部フラッシュの配光制御はこのステップ
において、レンズの焦点距離情報を外部フラッシュマイ
コン11へ伝達することで自動的に行われる。この配光制
御ルーチンについても後で詳述する。
その後、ステップ#14にてAF動作の合焦判別を行い、
非合焦であればステップ#28へ、また、合焦であっても
ステップ#15にてスイッチS2がOFFである場合もステッ
プ#28へ進む。ステップ#28ではスイッチS1を判別し、
ONであれば、WAKEへと戻る。この場合は、ステップ#4
以降を順次実行してゆく。従って、AF動作(AFは連続的
に焦点調節を行う)。測光露出演算等の一連動作がスイ
ッチS1がONされている限り継続する。
又、ステップ#28でスイッチS1がOFFであることが判
別されると、ステップ#29へ進み、AF動作をストップす
る。これは、カメラマイコン1が信号AFSを“H"とする
ことで、AF制御部5により自動的に行われる。そして、
ステップ#30にて、配光切換をストップさせる。このと
き、外部フラッシュ10への配光切換禁止データの伝達も
行うことで、外部フラッシュ10の配光切換もフラッシュ
マイコン11にて自動的にストップされる。
次にステップ#31にて、内蔵フラッシュの充電をスト
ップさせる。本来、内蔵フラッシュの充電制御は、ステ
ップ#12で終了しているはずであるが、外部フラッシュ
10が自動発光モードで、かつ充電が完了している場合
は、内蔵フラッシュが未充電でも次のステップ#13へと
進むため、内蔵フラッシュの充電を継続しながらステッ
プ#4〜#28のループを回り続けることもある。そのた
め、ステップ#31にて内蔵フラッシュの充電をストップ
させてからスタンバイへと進む。この充電ストップは信
号CHGCNTを“H"とすることで行う。
一方、ステップ#14,#15にて、合焦かつS2ONであれ
ば、以降のレリーズ動作を行う。まず、ステップ#16に
てスイッチSDRV1,SDRV2を検知し、セルフモードが設定
されているかどうかを判別する。セルフ撮影モードが設
定されている場合は、ステップ#17へと進み、セルフカ
ウント時間(露出制御までの遅延時間:約10秒)をカメ
ラマイコン内タイマーにセットし、スタートさせる。そ
して、ステップ#18にてレンズデータ読み取り(#6と
同じ)、ステップ#19にて配光制御(#10と同じ)を行
いながら、前記セルフカウント時間が終了するまでステ
ップ#18〜#20のループを回る。そして、前記タイマー
のカウントが終了したことを検知すると、ステップ#21
へと進む。又、ステップ#16にてセルフ撮影モードが設
定されていない場合は、直接ステップ#21へと進む。ス
テップ#21では、内蔵及び外部フラッシュへの配光切換
をストップさせる。このルーチンは前述のステップ#30
と同じであるが、ここでは、露出制御中にフラッシュの
配光が変化することがないようにしている。
次に、ステップ#22にて露出制御を行う。この部分は
後で詳述する。そして、露出制御が終了すると、フィル
ム巻上げをスタートさせる(#23)。これは、カメラマ
イコン1から巻上げ制御部4へ、データを伝達すること
で、巻上げ駆動部4が自動的に巻上げモータWMを駆動す
る。このとき、ミラー、絞り、シャッター(不図示)も
同時にチャージされる。そして、ステップ#24にてスイ
ッチS3のON→OFF、すなわちフィルム巻上げの完了を待
つ。スイッチS3からの信号は巻上げ駆動部4へも入力さ
れていて、巻上げ駆動部4は、スイッチS3のON→OFFを
検知すると自動的に巻上げモータWMの駆動を停止する。
その後、ステップ#25にて配光制御を実行する。この
ルーチンはステップ#13と同じであるが、ここではレリ
ーズ後、すぐに配光制御をスタートさせることで、配光
切換が未完了のままレリーズしてしまった場合、あらか
じめ配光切換をスタートしておくことで次のレリーズに
備えることができる。
次に、ステップ#26にて、スイッチSDRV1,SDRV2を検
知し、連写が設定されているかどうかを判別する。連写
が設定されている場合は、WAKEへ戻り、ステップ#4以
降を実行し、次のレリーズが許可される。一方、連写が
設定されていないと判別された場合は、ステップ#27へ
進み、スイッチS2の判別を行い、スイッチS2がOFFされ
るまで待つ。これにより、不用意に連写されることを防
ぐ。そして、スイッチS2がOFFされた場合は、ステップ
#28へと進み、スイッチS1がOFFされた場合は、前述の
ごとくスタンバイとなり、スイッチS1がONしている場合
は、WAKEへと戻り、前述の動作を順次実行する。
第3図は第2図のステップ#3における起動判別・処
理ルーチンの具体的フローである。まず、ステップ#10
0でレンズ検出スイッチSLLKをチェックし、レンズが装
着されていれば(SLLK=ON)、ステップ#110へ分岐
し、前回のSLLKチェック時にスイッチSLLKがONだったか
どうかを示すフラグ〔前回SLLK〕をチェックする。前回
SLLKがOFFであったのなら、今回レンズが脱状態から装
着されたということであり、この場合は装着されたレン
ズの焦点距離に応じて内蔵フラッシュの配光を合わせる
ためにステップ#120へ進む。ここではレンズの焦点距
離を知るためにレンズマイコン16あるいはレンズROM20
と交信し、レンズデータを受けとる。次の後述の配光制
御サブルーチン(#130)をコールし、内蔵フラッシュ
の配光切換え動作を行う。また外部フラッシュの配光切
りかえも許可される。次に配光切換え動作が完了したか
どうかをステップ#140でチェックし、未完了であれば
ステップ#150でスイッチSLLKをチェックする。これ
は、レンズが装着されて配光切換動作が完了しない間
に、再びレンズをはずされた場合には焦点距離データが
得られないので、配光切換動作を中断しなければならな
いからである。スイッチSLLKがONであった場合は再びス
テップ#120に戻り、配光切換が完了するまで#120→#
130→#140→#150→#120というループを続ける。配光
切換が完了すると、ステップ#155へ進み配光制御をコ
ールした後、ステップ#160へ進み、フラッシュモータ
ーFMを停止させてスタンバイへ戻る。配光切換途中にレ
ンズがはずされた場合はステップ#150からステップ#1
55へ分岐し、配光制御をコールした後同様にフラッシュ
モーターFMを停止してスタンバイへ戻る。ここでステッ
プ#155を行うのはレンズが脱されたために、外部フラ
ッシュの配光切りかえを止めるためである。
一方、ステップ#110において、前回もスイッチSLLK
がONだった場合は(すなわちレンズが装着されたままの
ときには)、ステップ#170へ分岐し、レンズからの起
動信号LNSWAKEをチェックする。LNSWAKE=Lであれば、
第1図におけるスイッチSTあるいはSWがONされ、レンズ
がパワーズーム作動中であるということなので、パワー
ズームによるレンズ焦点距離の変化に内蔵フラッシュの
配光を合わせるためのステップ#180のレンズ交信で焦
点距離データを得、ステップ#190で配光制御サブルー
チンをコールして配光切換をスタートする。SLLK ONか
つLNSWAKE=Lの間はステップ#180→ステップ#190→
ステップ#200→ステップ#210→ステップ#180という
ループで配光切換を続ける。この間にレンズが取外され
スイッチSLLKがOFFしたとき、あるいは、スイッチST,SW
ともにOFFされ、LNSWAKE=Hになった場合は、それぞれ
ステップ#200、ステップ#210よりステップ#155へ分
岐し、外部フラッシュの配光切りかえを停止した後フラ
ッシュモーターFMをストップさせ、スタンバイへ戻る。
ステップ#170において、LNSWAKE=Hだった場合、あ
るいはステップ#100においてSLLK=OFF(レンズなし)
だった場合、ステップ#220へ進んで外部フラッシュ10
からの起動信号FLWAKEをチェックする。外部フラッシュ
10において、マニュアル配光切換操作が行われた場合、
外部フラッシュ10は自身の配光切換動作をするととも
に、信号FLWAKEをLにしてカメラ本体側に起動をかけ
る。これをステップ#220で検出すると、カメラマイコ
ン1はステップ#230へ分岐し、ステップ#230で外部フ
ラッシュ10と交信し、外部フラッシュ10において手動設
定された配光位置情報を得る。そして、ステップ#240
で配光制御サブルーチンをコールし、この配光制御サブ
ルーチン内で外部フラッシュがセットしている配光位置
と内蔵フラッシュの配光位置を比較し、異なっていれば
内蔵フラッシュの配光切換動作をスタートさせる。次に
ステップ#250で配光切換動作が完了したかどうかチェ
ックし、まだであればステップ#260へ進んで信号FLWAK
Eをチェックし、Lであればステップ#230へ戻る。こう
してFLWAKE=Lの間はステップ#230→ステップ#240→
ステップ#250→ステップ#260→ステップ#230という
ループをまわりながら外部フラッシュがマニュアルセッ
トした配光位置と内蔵フラッシュの配光位置が一致する
まで内蔵フラッシュの配光制御9を駆動する。一致した
時点で配光制御サブルーチン内で外部フラッシュ10に対
して内蔵フラッシュが配光切換を完了したことを送信す
る(第5図ステップ#780)。外部フラッシュ10は、こ
れをキャッチして信号FLWAKEをHにする。カメラマイコ
ン1はこれをキャッチしてステップ#260からステップ
#160へ分岐し、フラッシュモーターFMをストップさせ
(このとき既に配光制御サブルーチン内でストップされ
ている)、スタンバイへ戻る。
通常、信号FLWAKE,LNSWAKEがともにHのときに、SLLK
=ONであればステップ#100→ステップ#110→ステップ
#170→ステップ#220→ステップ#270という経路で,SL
LK=OFFであればステップ#100→ステップ#220→ステ
ップ#270という経路でステップ#270へ進み、次に測光
スイッチS1をチェックし、ONであれば第2図に示すWAKE
ルーチンへ進む。スイッチS1がOFFであればスタンバイ
へ戻る。
第4図は第2図のステップ#11,#12における内蔵フ
ラッシュ充電制御ルーチンの具体的フローである。第2
図のステップ#10での露出演算の結果、露出がフラッシ
ュ制御(フラッシュ撮影モード)かどうかをステップ#
300でチェックし、フラッシュ制御であれば(すなわち
内蔵フラッシュ、外部フラッシュのうち少なくとも一方
が自動発光モードであれば)ステップ#310へ進み、ス
イッチSFLをチェックする。SFL=ON(内蔵フラッシュO
N)即ち自動発光モードであればステップ#320へ進んで
内蔵フラッシュが充電完了状態(以下、充完と称する)
かどうかチェックし、充完でなければステップ#330で
信号CHGCNTをHにセットし、内蔵フラッシュの充電を開
始する。ステップ#310でSFL=OFF、即ち発光禁止モー
ドであればステップ#340へ分岐する。ステップ#340で
は、外部フラッシュ10が充完かどうか判別し、未充完で
あればステップ#350へ進み、フラッシュモーターFMを
ストップさせ、ステップ#360で外部フラッシュ10に対
する配光切換禁止データをセットし、そのデータをステ
ップ#370のフラッシュ交信で、外部フラッシュ10へ送
信した後ステップ#300へ戻る。尚、外部フラッシュ10
がスイッチFSMにより発光禁止に設定されている場合
は、たとえ充完していても充完データはカメラへ伝達し
ない。こうして、露出がフラッシュ制御であるにもかか
わらず、内蔵・外部フラッシュともに未充完の場合はス
テップ#300→ステップ#310→ステップ#320→ステッ
プ#330→ステップ#340→ステップ#350→ステップ#3
60→ステップ#370→ステップ#300というループをまわ
りながら、内蔵・外部フラッシュのどちらかが充完にな
るまで待ち、この間レリーズ禁止となり、また配光切換
もしない。そのうち、内蔵フラッシュが充電完了すれば
ステップ#320より#325へ進みCHGCNTをリセット(充電
停止)し、ステップ#380へ、又、外部フラッシュが充
電完了すればステップ#340よりステップ#380へ進んで
配光制御サブルーチンをコールし、次のルーチンへと進
む。また#300でフラッシュ制御でなかった場合#305へ
進み内蔵フラッシュの充電を停止し次へ進む。
第5図は第2図のステップ#13等における配光制御サ
ブルーチンを説明する。まず、ステップ#590にてレン
ズの焦点距離情報を読み込む。そして、ステップ#600
で外部フラッシュの状態をチェックする。外部フラッシ
ュが装着されていない、あるいは装着されていてもマニ
ュアル配光切換に設定されていなければステップ#610
へ進み、レンズが装着されているかどうかチェックす
る。レンズが装着されていなければ、ステップ#720へ
分岐し、フラッシュモーターFMを止める。ステップ#60
0で外部フラッシュが装着されていて、かつマニュアル
配光切換が設定されていれば、ステップ#610をスキッ
プしてステップ#620へ分岐する。これは外部フラッシ
ュがマニュアル配光切換された場合、レンズの有無にか
かわらず、内蔵フラッシュにも配光切換動作をさせるた
めである。次にステップ#620でスイッチSFLをチェック
し、SFL=OFF(内蔵フラッシュOFF、即ち発光禁止)で
あれば、ステップ#720へ分岐し、内蔵フラッシュは配
光切換動作をしない。
SFL=ONならステップ#620からステップ#630へ進
み、外部フラッシュの配光切換モードがオートかマニュ
アルかをチェックし、オートならステップ#650へ分岐
する。ステップ#650では、露出がフラッシュ制御(フ
ラッシュ撮影モード)かどうかをチェックし、フラッシ
ュ制御であれば、ステップ#670へ分岐し、内蔵フラッ
シュが充完かどうかチェックする。未充完であればステ
ップ#675へ進み外部フラッシュへの配光切りかえ禁止
データをセットしステップ#680へ進み、フラッシュモ
ーターFMをストップする。よって、外部フラッシュが充
完で内蔵フラッシュが未充完の場合は、内蔵フラッシュ
は配光切りかえより充電が優先される。ステップ#650
で露出がフラッシュ制御でない場合はステップ#660へ
進み、レンズ焦点距離と配光位置が一致しているかどう
かチェックする。一致していればステップ#680へ分岐
し、フラッシュモーターFMをストップする。一致してい
なければステップ#700へ進み、配光きりかえのため、
フラッシュモーターの駆動をスタートし、ステップ#71
0で外部フラッシュへの配光切りかえ禁止データをリセ
ットする。
一方、ステップ#630において外部フラッシュの配光
切換モードがマニュアルであった場合は、ステップ#64
0へ進み、外部フラッシュのマニュアル配光セット位置
と内蔵フラッシュの配光位置が一致しているかどうかチ
ェックし、一致していなければステップ#700へ進み、
配光切換をスタートする。一致していればステップ#72
0へ分岐し、フラッシュモーターFMをストップする。同
様にステップ#610でレンズ無し、ステップ#620でSFL
=OFFの場合もステップ#720へ分岐し、内蔵フラッシュ
の配光切換をストップする。
そして、ステップ#740でレンズが装着されているか
どうかを判断する。レンズが未装着の場合はステップ#
770へ進み、外部フラッシュへ伝達するレンズなしデー
タをセットした後、ステップ#780へ進む。ステップ#7
40にてレンズ装着と判別された場合は、ステップ#750
にて前記レンズなしデータをリセットし、ステップ#76
0にて、装着されているレンズから入力した焦点距離デ
ータを、外部フラッシュへ伝達するためにセットする。
その後ステップ#780へ進み、外部フラッシュへ、前記
レンズ装着の有無データ、レンズ焦点距離データ、外部
フラッシュの配向切換の許可/禁止データ、内蔵フラッ
シュが配光切換中か否かのデータを伝達する。レンズ未
装着であることを外部フラッシュが識別すると、外部フ
ラッシュは、マニュアル配光切換時を除き、外部フラッ
シュの配光切換を禁止する。次にステップ#790へ進
み、サブルーチンは終了し、メインルーチンへ戻る。
第6図は第2図のステップ#10における露出制御ルー
チンの具体的フローである。この露出制御ルーチンで
は、フィルムの露光開始から、フィルムの露光完了まで
を説明する。
まず、ステップ#400では第2図ステップ#5にて読
み取ったフィルム感度データを測光部6へ送信する。こ
のデータにより測光部はフラッシュ調光用の積分レベル
を自動的に設定する。次にステップ#410では内蔵フラ
ッシュの配光切換用モーターFMをストップする。ステッ
プ#420では、外部フラッシュの配光切換をストップさ
せるための配光切換禁止データをセットし、ステップ#
430にて外部フラッシュへ送信する。これは露出中にフ
ラッシュの配光が変化しないようにするためである。次
にステップ#440にて、ミラーをアップさせ、ミラーア
ップが完了すると、スイッチS3がONする。スイッチS3の
ONにて、信号INTSTを“L"にして測光部6の、積分を開
始させる。次にステップ#450に進みシャッター1幕を
スタートさせステップ#460にて、シャッタースピード
タイマーをスタートさせステップ#470に進む。ステッ
プ#470では第2図のステップ#10の露出演算の結果、
露出がフラッシュ制御かどうかチェックし、フラッシュ
制御であるならば、ステップ#480へ進み、第3図のス
テップ#120やステップ#180によるレンズの焦点距離情
報が内蔵フラッシュの配光可能な焦点距離の限界を越え
ているときは、ステップ#490にて、外部フラッシュの
状態をチェックする。外部フラッシュが未充完ならステ
ップ#500へ進み、充完ならステップ#530へ進む。又、
ステップ#480で前記配光限界を越えていなければステ
ップ#500へ進む。
例えば、レンズ焦点距離が28mmで内蔵フラッシュの配
光の切換レンジが35mm〜70mmであった場合、内蔵フラッ
シュの配光がフィルム画面全体をカバーできないことが
ある。そのため、通常内蔵フラッシュと外部フラッシュ
では外部フラッシュの方が配光切換レンジが広いことを
利用して、外部フラッシュも自動発光モードであって発
光可能(充電完了)であれば外部フラッシュのみで発光
させ、内蔵フラッシュ発光による露光ムラを防ぐように
している。
ステップ#500では、SXがONになるのを待ち、SXがON
になると、外部フラッシュも発光モードなら外部フラッ
シュが先に発光し始める。外部フラッシュの発光につい
ては、ここでは省略する。内蔵フラッシュはステップ#
510で外部フラッシュの発光を待ち、ステップ#520にて
信号TRGを“L"にし、内蔵フラッシュを発光させる。
本実施例でステップ#510のWAITにより内蔵フラッシ
ュの発光を外部フラッシュの発光より遅らせてするの
は、内蔵フラッシュはレンズ光軸に近いため、赤目現象
が発生しやすいという欠点をもつためである。外部フラ
ッシュを先に発光させ、外部フラッシュのみで調光でき
た場合は、内蔵フラッシュを発光させずに済み、赤目現
象の発生を防止できるからである。
又、本実施例のステップ#480、ステップ#490の処理
を省略した場合でも外部フラッシュを先に発光させてお
けば、内蔵フラッシュの発光量は、少なくて済み、上記
露出ムラを極力少なくすることが可能となる。
外部フラッシュ、内蔵フラッシュの発光により、測光
部6は調光の所定の積分レベルになると、発光ストップ
信号(FLSTP)を出力して外部フラッシュや内蔵フラッ
シュの発光を止める。そして、次のステップ#530へ進
む。ステップ#530では、前記ステップ#470でフラッシ
ュ制御でない場合からもジャンプしてきていて、シャッ
タースピードのタイマーの終了を待っている。タイムア
ウト(シャッタースピードの計時が完了)するとステッ
プ#540へ進み、シャッター2幕を走らせてフィルムの
露光を終了し、さらに測光部6を、積分終了させるため
に信号INTSTを“H"にする。
第7図に基づき、パワーズームレンズ15のレンズマイ
コン16のフローを説明する。まず電池(不図示)装着に
より、パワーズームレンズマイコン16はリセットスター
トし、リセットルーチンからソフトが稼動する。リセッ
トルーチンではRAM(不図示)の初期化が行われ(ステ
ップ#201)、0ポート設定が行われ(ステップ#201
1)、パワーズーム制御部17に同制御部がパワーズーム
モーター(ZM)をブレーキ制御する信号を送り(ステッ
プ#2012)次のLOOPルーチンへ進む。
LOOPルーチンでは、ズーム位置検出部18より、ズーミ
ング位置信号を読みとり(ステップ#2020)、パワーズ
ームレンズ15よりカメラマイコン1に送るデータ(焦点
距離データ、及び各焦点距離でのレンズ特性をあらわす
データ)を送信ルーチン内(ステップ#2032)で送信時
に読み出されるRAMにセットする(ステップ#2030)。
カメラマイコン1より送信要求があれば(ステップ#20
31)、パワーズームレンズマイコン16は送信ルーチン
(ステップ#2032)を実行し、既知の方法で送信データ
セットルーチン(ステップ#2030)でセットされた上記
データをカメラマイコン1に送り、その後パワーズーム
レンズテレ端判断(ステップ#2040)を行う。上記送信
要求がなければ、そのままパワーズームレンズテレ端判
断(ステップ#2040)を行う。パワーズームレンズテレ
端判断(ステップ#2040)では上記ズーム位置読みとり
(ステップ#2020)で読みとった焦点距離がパワーズー
ムレンズ15のTele端にあたるかの判断を行い、Tele端で
あればそのままパワーズームレンズWide端判別(ステッ
プ#2043)に移り、Tele端でなければ、STON判別(ステ
ップ#2041)を行う。STON判別(ステップ#2041)でス
イッチSTがONされていれば、次にSWON判別(ステップ#
2042)を行いスイッチSWがOFFならば、ズーム駆動Tele
側(ステップ#2052)を行い、スイッチSWがONならば、
ズーム駆動ブレーキ(ステップ#2051)を行う。STON判
別(ステップ#2041)でSTがOFFならばパワーズームレ
ンズテレ端判断(ステップ#2040)でTele端であった時
と同じく、パワーズームレンズワイド端判別(ステップ
#2043)を行い、上記焦点距離がパワーズームレンズ15
のWide端であれば、ズーム駆動ブレーキ(ステップ#20
51)を行う。Wide端でなければ次にSWON判別(ステップ
#2044)を行い、スイッチSWがONされていればSTON判別
(ステップ#2045)を行い、スイッチSTがOFFならズー
ム駆動Wide側(ステップ#2050)を行う。SWON判別(ス
テップ#2044)でスイッチSWがOFFのとき及びSTON判別
(ステップ#2045)でスイッチSTがONのときはズーム駆
動ブレーキ(ステップ#2051)を行う。
ズーム駆動Wide側(ステップ#2050),ズーム駆動ブ
レーキ(ステップ#2051)及びズーム駆動Tele側(ステ
ップ#2052)ではパワーズーム制御部17にパワーズーム
モーター(ZM)をそれぞれWide側回転、ブレーキ、Tele
側回転と制御する信号を送る。ズーム駆動Wide側(ステ
ップ#2050),ズーム駆動ブレーキ(ステップ#205
1),ズーム駆動Tele側(ステップ#2052)をそれぞれ
行った後、LOOPへ戻り、以後同部分をまわり続ける。
第8図に基づき外部フラッシュ10のフラッシュマイコ
ン11のフローを説明する。電池(不図示)装着により外
部フラッシュマイコン11はリセットスタートし、リセッ
トルーチンよりソフトが稼動する。
まず、RAM(不図示)の初期設定が行われ(ステップ
#1010),充完データ(FLOK),マニュアル配光中デー
タ(FSAMON)をリセットする。次にポートの初期設定
(ステップ#1011)を行いその後FSMON判別(ステップ
#1012)を行う。FSMON判別(ステップ#1012)にて、
ポートFIP0に接続されているスイッチFSMがOFFであれ
ば、制御は上記FSMON判別(ステップ#1012)に移り、
スイッチFSMがONするのを待ち続ける。上記FSMON判別
(ステップ#1012)にてスイッチFSMがONであれば、次
のステップに進みXINT許可を行う(ステップ#1013)。
ここで後述するXINTルーチンへの制御を許可することに
より、カメラの発光要求に応じることが可能となる。次
に、ポートFIP5に接続されている信号MON2をチェック
し、フラッシュ回路部12が充電完了状態か否かの判別を
する(ステップ#1020)。すなわち、MON2信号が“H"な
ら、上記フラッシュ回路部12は充電未完了状態を示し、
外部フラッシュマイコン11はポートFOP0に“L"を出力す
ることにより、CHGCNT2信号を“L"とし、上記フラッシ
ュ回路部12に、充電を開始させる(ステップ#1023)。
その後上記FLOKをリセットし、外部フラッシュ10が充電
未完了状態であることをRAMに記憶しておく(ステップ
#1024)。上記充完判別部(ステップ#1020)にて上記
MON2信号が“L"で上記フラッシュ回路部12が充電完了状
態を示していれば、上記CHGCNT2信号を“H"とし、上記
フラッシュ回路部12に充電動作を停止させる(ステップ
#1021)とともに、上記FLOKをセットし、外部フラッシ
ュ10が充電完了状態であることをRAMに記憶しておく
(ステップ#1022)。
FLOKのセット(ステップ#1023)またはリセット(ス
テップ#1024)後、配光位置検出部13より配光現在位置
読みとりを行い、配光現在位置(FZNOW)をRAM中に記憶
する(ステップ#1030)。次に、送信データセットを行
う(ステップ#1040)。ここでは上記FLOKデータに基づ
く充電完了/未完了データ、上記FSAMONデータに基づく
フラッシュ配光自動/手動データ、後述する手動配光指
定位置(FZMANU)データを後述する送信ルーチン(ステ
ップ#1042)内で読み出されるRAMにセットする。その
後カメラマイコン1よりのデータ送信要求を判別し(ス
テップ#1041)、データ送信要求があれば既知の方法に
よる送信(ステップ#1042)を行い、上記送信データセ
ットルーチン(ステップ#1040)内でセットされたデー
タをカメラマイコン1に送る。
次にカメラマイコン1よりの受信要求を判別し(ステ
ップ#1050)、受信要求があれば、既知の方法による受
信を行い、レンズ焦点距離データ(ZFZ),外部フラッ
シュ配光切りかえ許可データ(FMEN),外部フラッシュ
発光許可データ(FFEN),内蔵フラッシュ配光切りかえ
中データ(BNMOVE),レンズなしデータ(NOLENS)を受
信する(ステップ#1051)。受信要求判別(ステップ#
1050)時に受信要求がなかった場合は直ちに、また、受
信要求があったときは受信(ステップ#1051)終了後に
(ステップ#1060)に移行し、ポートFIP4の状態によ
り、スイッチFSAMがOFFしているかの配光自動判別を行
う。スイッチFSAMがOFFの時、すなわち、配光が自動に
設定されていれば、上記FSAMONをリセットし、RAMに自
動配光中であることを記憶し、配光目標位置(FZNEW)
として上記ZFZをカバーする自動配光位置(FZAUTO)を
セットする。その後カメラにレンズ(パワーズームレン
ズ15,ノーマルレンズ19)が装着されていないことを示
すデータであるNOLENSがセットされているかを判断し
(ステップ#1064)、上記NOLENSがセットされていれ
ば、後述するFLWAKE“H"出力(ステップ#1073)へと分
岐する。
一方、配光自動判別(ステップ#1060)にてスイッチ
FSAMがONの時、すなわち、配光が手動設定に設定されて
いれば、スライドスイッチFS1,FS2,FS3の状態を示すFIP
1,FIP2,FIP3より、手動配光指定位置(FZMANU)を読み
とり(ステップ#1062)、上記FSAMONをセットし、RAM
に手動配光中であることを記憶し、配光目標位置(FZNE
W)として上記手動配光指定位置FZMANUをセットする
(ステップ#1063)。以上、配光目標位置(FZNEW)へ
自動配光位置(FZAVTO)をセットし(ステップ#1061)
または手動配光指定位置(FZMANU)をセット(ステップ
#1063)した後、上記配光目標位置(FZNEW)と上記配
光現在位置(FZNOW)とが一致しているかの判別を行う
(ステップ#1071)。
上記判別(ステップ#1071)にて、上記両位置(FZNE
W及びFZNOW)が一致していた時、上記BNMOVEがセットさ
れている(すなわち、カメラ内蔵フラッシュ配光制御部
14にカメラマイコン1が動作させている状態である)か
の判別をし(ステップ#1072)、BNMOVEがセットされて
いれば(すなわち、内蔵フラッシュが配光切りかえ中で
あれば)、外部フラッシュ配光切りかえモーターFM2に
ブレーキ信号を出力し、同モーター(FM2)を停止させ
る、即ち配光駆動ストップ(ステップ#1074)を行う。
BNMOVEがリセットされていれば(すなわち内蔵フラッシ
ュの配光切りかえが完了していれば)FOP2に“H"信号を
出力し、カメラマイコン1を起動させる信号FLWAKEをリ
セットし、カメラマイコン1の起動要求をなくし(ステ
ップ#1073)BNMOVEがリセットされていた時と同じく、
上記配光駆動ストップ(ステップ#1074)を行う。
以上の処理は、内蔵フラッシュの配光切りかえ中に上
記FLWAKEを“H"にすると内蔵フラッシュの配光切りかえ
が途中で停止してしまうことを防ぐためである。
一方、上記判別(ステップ#1071)で上記両位置(FZ
NEW及びFZNOW)が不一致である時、上記FLWAKEをセット
し(ステップ#1075)カメラマイコン1の起動を要求す
る。次に、上記FMENがセットされているかの判別を行い
(ステップ#1076)FMENがセットされていれば、上記両
位置(FZNEW及びFZNOW)を比較し、上記配光現在位置
(FZNOW)を上記配光目標位置(FZNEW)に一致させる方
向に外部フラッシュ配光切りかえモーター(FM2)を回
転させる信号を配光制御部14に、出力し、配光切りかえ
を開始させる(ステップ#1077)FMENがリセットされて
いれば、上記配光駆動ストップ(ステップ#1074)を行
う。よって、カメラマイコン1が上記FMENをセット又
は、リセットすることにより外部フラッシュの配光切り
かえを許可、禁止させることが可能となり、例えば露出
中の配光切りかえを禁止したりすることが可能である。
以上、配光駆動ストップ(ステップ#1074)または、配
光駆動スタート(ステップ#1077)を行った後、再びFS
MON判別(ステップ#1012)を行い、以後ループをくり
返す。
上記ループをくり返している間に、カメラのシャッタ
ー1幕の走行完を示すスイッチ(SX)がONすれば、FINT
Oが“L"となり、割り込み処理要求がおこる。上記割り
込み処理要求発生時に、SXINT許可(ステップ#1013)
がすでに行われていれば、制御はSXINT処理に移る。SXI
NT処理では、上記割り込み処理要求を禁止するととも
に、すでに発生した上記割り込み処理要求をクリアする
(ステップ#1100)。その後、上記FLOKがセットされて
いるかの判断を行い(ステップ#1101)、上記FLOKがセ
ットされていれば、上記FFENがセットされているかの判
別を行う(ステップ#1102)。FFENがセットされていれ
ば、FOP1に一定時間“H"を出力し、フラッシュ回路12に
発光を開始させる信号(TRG2)を発生させる(ステップ
#1103)。上記TRG2信号発生(ステップ#1103)後また
は上記FLOK判別(ステップ#1101)でFLOKがリセットさ
れていた時、または上記FFEN判別(ステップ#1102)で
FFENがリセットされていた時はSXINT許可(ステップ#1
104)を行い、割り込み処理より、通常処理に制御を戻
す。
本実施例では、内蔵フラッシュ、外部フラッシュの同
時使用を可能としたが、内蔵フラッシュが自動発光モー
ド(SFL ON)となっていても、外部フラッシュが自動発
光モード(FSM ONかつ装着)となれば、内蔵フラッシュ
を発光禁止としてもよい。その場合は、外部フラッシュ
が自動発光モードであることを外部フラッシュのデータ
読み取りで検知し、本実施例中のSFL判別で、SEL OFFで
あると考えればよい。この場合、外部フラッシュの装着
かつFSM ONにより、内蔵フラッシュの配光切換も自動的
に禁止される。
尚、本実施例の説明中の“配光”、“配光切換”は、
全て、それぞれ“フラッシュ光の照射範囲”、“フラッ
シュ光の照射範囲切換”のことである。又、これらは、
“フラッシュの照射角”、“フラッシュの照射角切換”
としても同じ意味で使用している。
〔発明の効果〕
本発明にかかるカメラによれば、交換レンズに備えら
れた焦点距離変更のための操作手段の操作により、閃光
発光装置の照射角の変更制御が開始されるので、交換レ
ンズの焦点距離調節操作から撮影開始までの時間が従来
より短縮され、操作性、速写性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例によるカメラシステムの全
体回路構成を示すブロック図、第2図はカメラ本体の動
作を示すフローチャート、第3図ないし第6図は第2図
のフローの詳細を示すフローチャート、第7図はパワー
ズームレンズの動作を示すフローチャート、第8図は外
部フラッシュの動作を示すフローチャートである。 ZM……第1の電磁手段、ST,SW……手動操作部材、AN…
…起動信号出力手段、15……交換レンズ、S1,S2……レ
リーズ操作手段、IP10……起動信号入力手段、#6……
データ読取り手段、#13……決定手段、FM……第2の電
磁手段、1……制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 定伸 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 谷口 信行 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 審査官 佐藤 昭喜 (56)参考文献 特開 昭61−138242(JP,A) 特開 昭55−117134(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 15/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズの焦点距離の変化に応じて照射
    角を変更する閃光発光装置を制御するカメラであって、
    焦点距離を変更するための操作手段を有する交換レンズ
    を装着可能なカメラにおいて、 前記交換レンズの操作手段が操作されたことを検出する
    検出手段と、 検出手段による前記操作の検出に応じて、前記閃光発光
    装置の照射角の変更制御を開始する制御手段とを有する
    カメラ。
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