JP2867300B2 - かつらの装着方法、これに使用する固着部材及びかつらベース - Google Patents

かつらの装着方法、これに使用する固着部材及びかつらベース

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はかつらの装着技術に係
り、特に部分かつらの装着方法の改良とこれに使用する
固着部材並びにかつらベースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々のかつらの装着技術が提
案されており、その代表的な技術として、接着剤を用い
てかつらを使用者の頭皮に直接貼り付ける技術、金属製
の止着部材を用いてかつらを使用者の自毛に取り付ける
技術及び擬毛を植設したネット製かつらベースの網目か
ら自毛を出して該自毛と上記擬毛とを混合してかつらを
使用者の頭部に保持する技術等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の接着
剤を用いるかつらの装着技術にあっては、頭皮の皮膚呼
吸を妨げ、蒸れたりかぶれたり等するので、かつらの装
着感が悪く、また、前記止着部材を用いるかつらの装着
技術にあっては、該止着部材はかつらを確実に保持する
ことができその脱着が自由にできるので非常に優れたも
のであるが、かつらと頭部との間に止着部材の厚みに相
当する隙間が生じるという問題があった。さらに、前記
ネット製かつらベースの網目から出た自毛と擬毛とを混
合するかつらの装着技術では、使用者の頭部の脱毛部分
が少ない場合に、かつらベースの深さを浅くするとかつ
らが頭部から離脱し易くなるという問題があった。
【0004】上記課題に鑑み、本発明の目的は、かつら
の装着感を向上させることができ、かつらの密着性及び
保持力を増大させることができるかつらの装着方法及び
これに使用する固着部材並びにかつらベースを提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るかつらの装着方法にあっては、脱毛部
分にこれを覆うように、複数のストッパ付線状部材が周
縁部に沿って形成されたかつらベース及び多数の擬毛か
らなるかつらを載せ、上記各ストッパ付線状部材と自毛
とを集束部材の挿通路にそれぞれ挿通させ、該自毛の所
定位置で上記線状部材のストッパ部にて上記集束部材を
固定することにより、使用者の頭部にかつらを保持する
ようにしたことを特徴とする。
【0006】また、本発明に係るかつらベースは、少な
くとも脱毛部分を覆うように形成されたかつらベース本
体と、このかつらベースの周縁部にこれに沿って設けら
れた複数の線状部材と、該線状部材に形成された拡幅さ
れたストッパ部とを有していて、該線状部材が挿通路を
有する集束部材に挿通されるようになっており、そのス
トッパ部は上記集束部材を固定することを特徴としてい
る。
【0007】さらに、本発明に係る固着部材は、毛髪を
挿通させるための挿通路が形成される、好ましくはゴム
製の筒状体にて形成された集束部材と、該集束部材の挿
通路に上記毛髪と共に挿通される線状部材とからなって
おり、該線状部材に上記集束部材を毛髪の所定位置に固
着するための拡幅されたストッパ部が形成されているこ
とを特徴としている。
【0008】
【作 用】前記かつらの装着方法によれば、集束部材の
挿通路に、かつらベースの周縁部に設けられたストッパ
付線状部材と自毛とを挿通させることにより、これらス
トッパ付線状部材と自毛とは束ねられ、上記線状部材の
ストッパ部により自毛の所定位置に上記集束部材が固定
されるので、上記かつらベースに設けられたストッパ付
線状部材と自毛とは上記集束部材によって固着される。
従って、集束部材を線状部材のストッパ部にて自毛の根
元部分に固定すれば、かつらベースは線状部材及び集束
部材を介して自毛に確実に固定され、使用者頭部へのか
つらの密着性及び保持力が増大する。そして、線状部材
及び集束部材を使用してかつらベースを自毛に固定する
ことによって、かつらを保持するので、頭皮の皮膚呼吸
が妨げられたり、蒸れたりかぶれたり等することがな
く、かつらの装着感が向上する。
【0009】また、前記かつらベースの構成によれば、
かつらベース本体にストッパ付線状部材が形成されるの
で、該線状部材を集束部材を使用して自毛と束ね、その
ストッパ部により上記集束部材を固定すれば、線状部材
が設けられている部位は該線状部材及び集束部材を介し
て自毛に確実に固定される。そして、このストッパ付線
状部材がかつらの周縁部に沿って複数設けられているの
で、これら線状部材をかつらの周縁部に沿って均等間隔
で形成すれば、かつらベースが頭部に複数の線状部材及
び集束部材を介して均一に保持されることになる。
【0010】上記かつらベースの構成において、線状部
材のストッパ部を該線状部材の基部に向かって順次拡幅
された錐状体に形成すれば、集束部材の挿通路内への線
状部材の挿通作業が上記ストッパ部のテーパにより容易
になり、一方、集束部材の線状部材の先端部側への移動
は上記ストッパ部の拡幅側により有効に阻止され固定さ
れることになる。
【0011】さらに、前記固着部材の構成によれば、集
束部材の挿通路に毛髪と共に線状部材を挿通させて、こ
の線状部材に拡幅して形成されたストッパ部により毛髪
の所定位置に集束部材を固定することにより、かつらベ
ース本体に設けられたストッパ付線状部材と毛髪とは集
束部材によって固着される。
【0012】上記固着部材の構成において、集束部材を
ゴム製の筒状体にて形成すれば、線状部材にストッパ部
が拡幅して形成されていても、その伸縮性により該集束
部材内にストッパ付線状部材を挿通させるのが容易にな
る。また、線状部材のストッパ部を該線状部材の基部に
向かって順次拡幅された錐状体にて形成すれば、集束部
材の挿通路内への線状部材の挿通作業がストッパ部のテ
ーパによりさらに容易になり、一方、集束部材の線状部
材の先端部側への移動はストッパ部の拡幅側により有効
に阻止され固定されることになる。
【0013】固着部材の構成において、挿通路に線状部
材と毛髪とを挿通させて束ねる集束部材の外周部を覆う
ように擬毛を植設すれば、該集束部材を上記線状部材の
ストッパ部により毛髪に固着しても、該集束部材がその
擬毛により隠蔽される。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係るかつらの装着方法、これ
に使用する固着部材及びかつらベースの好適な実施例を
詳細に説明する。
【0015】図1〜8は本発明のかつらの装着方法の一
実施例を装着順に示している。先ず、図1に示されてい
るように、かつら使用者の頭部1にかつら2を装着する
に際して、頭部1の脱毛部分1aを覆い且つその周辺の
自毛部分1bに重なるようにかつらベース3を載置す
る。ここで脱毛部分とは、完全な脱毛状態のみを指すも
のではなく、薄毛状態を含む広い概念で用いられる。図
示されているように、本発明に係るかつらの装着方法で
は、発明者の創作による新規なかつらベース3が使用さ
れ、該かつらベース3についても上記かつらの装着方法
の一実施例の説明を行いながら、これに使用する添付図
面に基づいて逐次説明していく。
【0016】本実施例のかつらベース3は、かつら使用
者の頭部1の少なくとも脱毛部分1aを覆うように形成さ
れたかつらベース本体3aと、該かつらベース本体3a
の周縁部にこれに沿って設けられる複数の線状部材4と
から主に構成されている。上記かつらベース本体3a
は、本実施例にあっては、ネットベースにて形成されて
いるが、人工皮膚等で形成しても良い。また、本実施例
のかつらベース本体3aの周縁部3bは帯体にて形成さ
れており、この帯体にはこれに沿って複数の線状部材4
が均等間隔で一体的に設けられている。そして、この線
状部材4は合成樹脂材等の柔軟性のある材料にて形成さ
れ、かつら使用者の自毛6と迷彩を図れる色彩に着色さ
れており、この線状部材4には、ストッパ部4aが拡幅
して形成されている。尚、上記図1はかつらベース本体
3aのネットフィラメント3cに植設された擬毛5の大
部分を省略して一部分のみを図示しており、さらに説明
の便宜上擬毛5を上向きに描いている。ここで、かつら
ベースに植設される擬毛は人髪又は人工毛或いはこれら
の混合毛が適用され得る。
【0017】このように使用者の頭部1にかつら2を載
置した状態で、図2に示されているように、上記かつら
ベース本体3aの周縁部3bに形成された各ストッパ付
線状部材4の直下に位置する一部の自毛6をそれぞれ取
り出す。例えば、使用者の前頭部に自毛6が残存してい
ない場合には、側頭部及び後頭部の自毛6のみを取り出
す。このように自毛6が残存していない個所に相当する
かつらベース本体3aの周縁部3bには上記線状部材4
を設けない。
【0018】次に、図3に示されているように、予め用
意しておいた集束部材7の挿通路7aに毛通し治具8を挿
通させる。この集束部材7は、本実施例にあっては、ゴ
ム製のラグビーボール状の筒体にて形成され、このゴム
材の軸芯部には、図示されているように上記挿通路7a
が貫通して形成されている。この集束部材7は、必ずし
も本実施例のように挿通路7aの穿設されたラグビーボ
ール状の筒体である必要はなく、リング形状や筒体の一
部を切り欠いた形状等を呈していても良い。さらに、こ
の集束部材7の材質は、ゴム材に限らず合成樹脂材や金
属材等でもよいが、柔軟性があり且つ摩擦力等が高くな
るよう工夫されていることが望ましい。
【0019】また、毛通し治具8は、例えばカギ針等を
採用しても良いが、本実施例では毛髪の径に近い径を有
する針金を二重に折り曲げ且つ交差させて、その先端部
にループ部8aが形成されたものを用いており、そのル
ープ幅Sは、集束部材7の挿通路7aの孔径Dよりも大
きく形成されているが、この集束部材7はゴム材にて形
成されているので、集束部材7の挿通路7a内に上記毛
通し治具8が挿入されると、毛通し治具8の幅の増減に
応じて挿通路7aの孔径Dは伸縮する。
【0020】このように集束部材7の挿通路7aに毛通
し治具8を挿通させた状態で、図4に示されているよう
に、毛通し治具8の先端のループ部8a内に、上記かつ
らベース本体3aの周縁部3bに設けたストッパ付線状
部材4と、その直下から取り出した自毛6とを通して引
っ掛ける。その後、図5に示されているように、毛通し
治具8を矢印Pの方向に引っ張り、そのループ部8aに
引っ掛けたストッパ付線状部材4及び自毛6を集束部材
7の挿通路7a内に引き込む。
【0021】毛通し治具8をさらに上記矢印Pの方向に
引っ張り、そのループ部8aを集束部材7の挿通路7a
から引き出し、そのまま引っ張ると、図6に示されてい
るように、かつらベース本体3aの周縁部3bに設けた
ストッパ付線状部材4、及びその直下から取り出した自
毛6の各先端部は一旦上記挿通路7aを通過して集束部
材7の下端部から垂下されることになる。そして、この
まま図中、矢印Yで示す自毛の根元方向に集束部材7を
ずらしていけば、線状部材4に形成されたストッパ部4
aが集束部材7の挿通路7aから抜け出て、該ストッパ
部4aにより上記集束部材7の自毛の先端部側への移動
が阻止され、線状部材4は集束部材7を介して自毛6に
固着される。
【0022】本実施例は、具体的には図7に示されてい
るように固着されている。図示のように、線状部材4に
は三つのストッパ部4aが形成され、該線状部材4の最
先端側に位置するストッパ部4aのみが集束部材7の挿
通路7aから抜け出て、この抜け出たストッパ部4aに
より上記集束部材7の自毛の先端部側への移動が阻止さ
れるようになっている。この状態において、線状部材4
の基部側に位置する他の二つのストッパ部4aは、上記
集束部材7の挿通路7a内に位置している。この挿通路
7a内に位置している二つのストッパ部4aは、集束部
材7がゴム材にて形成されているため、その伸縮性によ
って付勢されており、且つ自毛6にその柔軟性により密
着し摩擦力が高められることにより、これによっても上
記集束部材7の自毛の先端部側への移動が阻止されるよ
うになっている。上述のように、ストッパ付線状部材4
と集束部材7とは新規な固着部材9として構成されてい
る。このストッパ付線状部材4はかつらベース本体3a
と一体的に設けず、別体に設けても良い。この場合に
は、例えば自毛6同士の間にかつらベース本体3aの周
縁部3bを挟んで束ね、該毛束と上記線状部材4とを集
束部材7内に挿通させて、該線状部材4に形成されたス
トッパ部4aを集束部材7の挿通路7aから抜け出させ
て、該ストッパ部4aにより集束部材7の自毛の先端部
側への移動を阻止するようにして、本発明に係る固着部
材9を自毛6に固着するようにすれば良い。尚、本実施
例では、上記線状部材4にこれに沿って三つのストッパ
部4aを均等間隔で設けているが、これに限らず該線状
部材4の長さに応じて、適宜の間隔で適宜の数のストッ
パ部4aを設けても構わない。
【0023】このようにかつらベース本体3aの周縁部
3bに沿って、例えば均等間隔に設けたストッパ付線状
部材4と、その直下に位置する自毛とを集束部材7の挿
通路7a内に挿通させ、線状部材4のストッパ部4aに
より上記集束部材7を固定して、線状部材4を自毛6に
固着していけば、図8に示されているように、かつらベ
ース本体3aはその周縁部3bの数箇所でストッパ付線
状部材4及び集束部材7を介して自毛6に固定保持され
ることになる。かくして、かつらベース3に多数の擬毛
4を植設したかつらは、使用者の頭部1に保持されるこ
とになる。
【0024】最後に、かつらベース本体3aに植設され
た擬毛のうち、線状部材4及び集束部材7を固着した部
分よりも上方に位置する擬毛5を該線状部材4及び集束
部材7上に下ろして覆い、ブラッシングすれば、これら
は全て隠蔽される。
【0025】次に、上記かつらの装着方法の一実施例に
おける作用を述べる。上述したように、ゴム製の集束部
材7に貫通して形成された挿通路7aに、かつらベース
本体3aの周縁部3bにこれに沿って均等間隔で設けら
れたストッパ付線状部材4と自毛6とを挿通させること
により、これらストッパ付線状部材4と自毛6とが束ね
られる。そして、集束部材7の挿通路7aから線状部材
4のストッパ部4aを引き出せば、該ストッパ部4aに
より自毛6の所定位置に集束部材7が固定さるので、か
つらベース本体3aに設けたストッパ付線状部材4と自
毛6とはこの集束部材7によって固着される。このよう
に、集束部材7から引き出した線状部材4のストッパ部
4aが該集束部材7の移動を阻止しているが、該線状部
材4に複数のストッパ部4aを形成した場合には、該集
束部材7から引き出すストッパ部4aの数を変化させれ
ば自毛6の適宜の位置に集束部材7を固着させることが
できる。従って、集束部材7を線状部材4のストッパ部
4aにより自毛6の根元部分に固定すれば、かつらベー
ス本体3aは線状部材4及び集束部材7を介して自毛6
に確実に固定され、かつら使用者の頭部1への密着性及
び保持力を増大させることができる。また、本かつらを
装着し続けている間に、自毛が伸びて集束部材7が緩ん
できたときは、この集束部材7をさらに引き上げること
により、上方のストッパ部4aにて該集束部材7を係着
し得るので、自毛の伸びによってもかつらの取り外しを
行う必要がない。さらに、線状部材4及び集束部材7を
使用してかつらベース本体3aを自毛6に固定しかつら
2を保持するので、頭皮の皮膚呼吸が妨げられ、蒸れた
りかぶれたり等することがなく、かつらの装着感を向上
させることができる。
【0026】また、本発明に係るかつらの装着方法に使
用する新規なかつらベース3の実施例によれば、かつら
ベース本体3aにストッパ付線状部材4が設けられてい
るので、この線状部材4を集束部材7を用いて自毛6と
束ね、そのストッパ部4aにて集束部材7の移動を阻止
して固定すれば、線状部材4が設けられている部位を自
毛6に該線状部材4及び集束部材7を介して確実に固定
することができる。このストッパ付線状部材4は、かつ
らベース本体3aの周縁部にこれに沿って複数設けられ
るので、これら線状部材4をかつらベース本体3aの周
縁部3bに沿って均等間隔で配設すれば、頭部1に複数
の線状部材4及び集束部材7を介してかつらベース本体
3bを均一に保持することができる。特に、本実施例の
ように、線状部材4のストッパ部4aを該線状部材4の
基部に向かって順次拡幅された錐状体に形成すれば、ス
トッパ部4aのテーパにより線状部材4を集束部材7の
挿通路7a内へ容易に挿通させることができる。一方、
線状部材4の先端部側へ集束部材7が移動しようとした
場合には、錐状体のストッパ部4aの拡幅側によりその
移動を有効に阻止し得るので、集束部材7は確実に固定
される。
【0027】さらに、本発明に係る固着部材の実施例に
よれば、集束部材7の挿通路7aに毛髪と共に線状部材
4を挿通させて、この線状部材4に拡幅して形成された
ストッパ部4aにて毛髪の所定位置に集束部材7を固定
することにより、かつらベース本体3aに設けられたス
トッパ付線状部材4と毛髪とは集束部材7によって固着
される。本発明に係るかつらの装着方法に使用する新規
な固着部材9の実施例にあっては、集束部材7をゴム製
の筒状体にて形成している。従って、線状部材4にスト
ッパ部4aを拡幅して形成しても、ゴム材の伸縮性によ
り該集束部材7内にストッパ付線状部材4を容易に挿通
させることができる。また、線状部材4のストッパ部4
aを上述のように線状部材4の基部に向かって順次拡幅
された錐状体にて形成すれば、集束部材7の挿通路7a
内への線状部材4の挿通作業をストッパ部4aのテーパ
によりさらに容易にすることができ、一方、集束部材7
の線状部材4の先端部側への移動を錐状体のストッパ部
4aの拡幅側により有効に阻止して、固定することがで
きる。
【0028】図9は本発明に係る固着部材の改良例を示
すもので、この固着部材19には、その外周部を覆うよ
うに擬毛15が植設され、みの毛付固着部材として形成
されている。この集束部材17に植設する擬毛15は、
使用者の自毛及びかつらに取り付ける擬毛と同等の毛色
や毛質の人毛或いは人工毛が好適に用いられる。上記み
の毛付固着部材19を使用して上記実施例のかつらの装
着を行う場合、基本的には前記固着部材9を用いた場合
と同様の作用効果を示すが、特に該みの毛付固着部材1
9を用いれば、集束部材17の外周部を覆うように擬毛
15が存在するので、その擬毛15により集束部材17
が一層隠蔽される。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のかつらの装
着方法、これに使用するかつらベース及び固着部材によ
れば、かつらの装着感を向上させることができ、かつら
の密着性及び保持力を増大させることができるという、
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用者の頭部にかつらを載置する工程の側面
図、
【図2】かつらベースの周縁部に形成されたストッパ付
線状部材の直下の自毛を取り出す工程の概略側面図、
【図3】集束部材の挿通路に毛通し治具を挿通させる工
程の概略図、
【図4】集束部材に挿通させた毛通し治具によりストッ
パ付線状部材と共にその直下から取り出した自毛を引っ
掛ける工程を示す要部拡大図、
【図5】毛通し治具により集束部材内にストッパ付線状
部材と共にその直下から取り出した自毛を引き込む工程
を示す要部拡大図、
【図6】ストッパ付線状部材のストッパ部により自毛の
所定位置に集束部材を固着する工程を示す要部拡大図、
【図7】図6の集束部材の内部状況を示す要部拡大図、
【図8】かつらベース装着完了状態を示す概略側面図、
【図9】本発明によりかつらの装着に用いる固着部材の
改良例を示す概略図である。
【符号の説明】
1・・・頭部、 1a・・・脱毛部分、 1b・・
・自毛部分、2・・・かつら、 3・・・ かつらベー
ス、3a・・・かつらべース本体、3b・・・かつらベ
ースの周縁部、 3C・・・ネットフィラメント、4
・・・線状部材、 4a・・・ストッパ部、 5,
15・・・擬毛、6,16・・・自毛、 7,17・・
・集束部材、 7a・・・挿通路、8・・・毛通し治
具、 8a・・・ループ部、 S・・・ループ幅、
D・・・孔径、 P・・・引張る方向、 Y・・
・根元方向。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱毛部分にこれを覆うように、複数のス
    トッパ付線状部材が周縁部に沿って形成されたかつらベ
    ース及び多数の擬毛からなるかつらを載せ、上記各スト
    ッパ付線状部材と自毛とを集束部材の挿通路にそれぞれ
    挿通させ、該自毛の所定位置に上記線状部材のストッパ
    部により上記集束部材を固定することにより、使用者の
    頭部にかつらを保持するようにしたことを特徴とする、
    かつらの装着方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも脱毛部分を覆うように形成さ
    れたかつらベース本体と、かつらベース本体の周縁部に
    これに沿って設けられた複数の線状部材と、該線状部材
    に形成された拡幅されたストッパ部とを有していて、該
    線状部材が挿通路を有する集束部材に挿通されるように
    なっており、そのストッパ部は上記集束部材を固定する
    ようになっていることを特徴とする、かつらベース。
  3. 【請求項3】 前記線状部材のストッパ部が該線状部材
    の基部に向かって順次拡幅された錐状体にて形成されて
    いることを特徴とする、請求項2に記載のかつらベー
    ス。
  4. 【請求項4】 毛髪を挿通させるための挿通路が形成さ
    れる集束部材と、該集束部材の挿通路に上記毛髪と共に
    挿通される線状部材とからなっており、該線状部材に上
    記集束部材を毛髪の所定位置に固着するための拡幅され
    たストッパ部が形成されていることを特徴とする、固着
    部材。
  5. 【請求項5】 前記集束部材がゴム製の筒状体にて形成
    され、前記線状部材のストッパ部が該線状部材の基部に
    向かって順次拡幅された錐状体にて形成されていること
    を特徴とする、請求項4に記載の固着部材。
  6. 【請求項6】 前記集束部材にその外周部を覆うように
    擬毛が植設されることを特徴とする、請求項4または請
    求項5に記載の固着部材。
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