JP2866853B2 - 屋根構造体の構築方法 - Google Patents

屋根構造体の構築方法

Info

Publication number
JP2866853B2
JP2866853B2 JP6179717A JP17971794A JP2866853B2 JP 2866853 B2 JP2866853 B2 JP 2866853B2 JP 6179717 A JP6179717 A JP 6179717A JP 17971794 A JP17971794 A JP 17971794A JP 2866853 B2 JP2866853 B2 JP 2866853B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof structure
roof
block
constructing
inner roof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6179717A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0821101A (ja
Inventor
俊之 川添
光男 三浦
孝 佐藤
芳郎 古沢
典夫 正岡
洋一 向山
龍雄 林
一博 斉藤
登也 佐藤
裕士 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOMOE KOOHOREESHON KK
Original Assignee
TOMOE KOOHOREESHON KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOMOE KOOHOREESHON KK filed Critical TOMOE KOOHOREESHON KK
Priority to JP6179717A priority Critical patent/JP2866853B2/ja
Publication of JPH0821101A publication Critical patent/JPH0821101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2866853B2 publication Critical patent/JP2866853B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野球場やサッカー場な
どの競技場等の構築物に設けられる屋根構造体の構築方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】国際競技などが開催される競技場が近年
各所に建設されるようになっている。これらは多数の観
客が収容できるものであるから、競技場を形成する構造
物の規模も大型のものである。これらの構造物は、グラ
ンドを中心にその周りに観客席を設け、この観客席を屋
根構造体で覆うものが一般的である。そして、この屋根
構造体は観客者の視界を充分に得るために、観客席に柱
のないものが望まれ、競技場の躯体外周に支持される片
持ち梁状に形成されている。
【0003】そして、従来の、競技場等に設けられる屋
根構造体の構築方法は、図10に示すように屋根構造体
40を多数の屋根ブロック41の集合体で構成して、各
屋根ブロック41を地組みにより、例えば、左右の端側
トラスをトラス部材で接続して構成し、この屋根ブロッ
ク41をクレーン42で吊り上げて、屋根ブロック41
の基端部を競技場の躯体43の外周部に取り付けると共
に、屋根ブロック41の中間部を観客席44に立設され
て上端部にジャッキ46を備えたサポート45で支持
し、上記の手順にしたがって次々に屋根ブロック41を
競技場の躯体43の外周部に取り付け、また、サポート
45で支持し、隣り合う屋根ブロック41同志をボルト
で接続する。そして、屋根構造体40として組立てが完
了した後、すべてのサポート45先端のジャッキ46を
一度にジャッキダウンすることにより屋根構造体40を
自立させることで構築するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の屋根構造体の構築方法にあっては、各屋根ブロック
41を支えるサポート45やこのサポート45先端のジ
ャッキ46が必要になり、その準備作業が必要になって
いた。また、クレーン42の使用頻度が多くなる等によ
り工期の短縮、コストの低減を図ることができないとい
う問題点があった。
【0005】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、サポートや
このサポート先端のジャッキ等が不要になり、その準備
作業がなくなるばかりか、大型の揚重機の使用頻度を少
なくすることができて、工期の短縮と大幅なコストの低
減を可能にする屋根構造体の構築方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係わる屋根構造体の構築方法は、円形あ
るいは多角形状の構築物の躯体に、この構築物の内方に
向けて外郭屋根構造体を構築し、この外郭屋根構造体の
内周部に、内郭屋根構造体を構成する多数の内郭屋根ブ
ロックの外端部をピン接合し、外郭屋根構造体に内郭屋
根ブロックが連結された後に前記内郭屋根ブロックを建
て起こし手段により建て起こすようにしたことを特徴と
する。
【0007】また、上記の目的を達成するために、本発
明に係わる屋根構造体の構築方法は、構築物の躯体に、
この構築物の内方に向けて外郭屋根構造体を構築し、こ
の外郭屋根構造体の内周部に内郭屋根ブロックの外端部
をピン接合し、前記内郭屋根ブロックを建て起こし手段
により建て起こした後、隣り合う前記内郭屋根ブロック
同志を内郭トラス部材で接続して内郭屋根構造体を構築
し、前記建て起こし手段を用いて前記内郭屋根構造体全
体の組立て完了後の緩め作業を行うようにしたことを特
徴とする。
【0008】そして、前記建て起こし手段を、前記構築
物の躯体に仮設柱を構築すると共に、この仮設柱に荷重
を支えるバックテンション装置を設け、前記仮設柱と内
郭屋根ブロックとにそれぞれ滑車を設け、これら滑車に
掛け渡された索を揚重機等で伸縮するようにして構成し
てもよい。
【0009】また、前記建て起こし手段を、前記構築物
の躯体に仮設柱を構築すると共に、この仮設柱に荷重を
支えるバックテンション装置を設け、前記仮設柱と内郭
屋根ブロックとにそれぞれ滑車を設け、これら滑車に掛
け渡された索を揚重機等で緊張して建て起こしを行った
後に、この索を、この索を緩めることが可能な固縛手段
に置き換えて固縛するようにしてもよいし、また、前記
構築物が、平面視して丸形または多角形からなる競技場
であってもよい。
【0010】
【作用】本発明に係わる屋根構造体の構築方法によれ
ば、従来の屋根構造体の構築方法において使用されたサ
ポートやこのサポート先端のジャッキ等が不要になり、
その準備作業がなくなるばかりか、大型の揚重機の使用
頻度が少なくなり、工期の短縮と大幅なコストの低減を
可能にする。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係わる屋根構造体の構築方法で構
築された屋根構造体を有する競技場の平面図、図2は本
発明に係わる屋根構造体の構築方法で構築された屋根構
造体の一部の平面図、図3は同屋根構造体の内郭屋根ブ
ロック及び外郭屋根ブロックの平面図、図4は図3のX
方向からの矢視図である。
【0012】野球場やサッカー場などの構築物である競
技場1は、グランド2を中心にしてその周りに観客席3
が設けられており、この観客席3を屋根構造体4が覆っ
ている。この屋根構造体4は、競技場1の躯体5の外周
部から競技場1の中心に向い構築されて地上から支持さ
れた適宜の長さを有する外郭屋根構造体6と、この外郭
屋根構造体6の内周側に設けられて片持ち梁で構築され
た内郭屋根構造体7とから構成されている。
【0013】前記外郭屋根構造体6は、競技場1の躯体
5の周方向に所定の間隔で放射状に構築された多数本の
キ−ルトラス8と、隣り合うキ−ルトラス8を接続する
トラス部材9とで構成されており、外郭屋根構造体6
は、何本かのキ−ルトラス8の位置において躯体5およ
び支柱10により支えられている。そして、この外郭屋
根構造体6は、前記内郭屋根構造体7のそれぞれの内郭
屋根ブロックが連結されるための外郭屋根ブロック11
を周方向に位置させ、隣り合う外郭屋根ブロック11を
トラス部材9で接続して構成したものである。
【0014】前記内郭屋根構造体7は、多数の内郭屋根
ブロック13と、隣り合う内郭屋根ブロック13を接続
するための内郭トラス部材14との集合体であり、この
内郭屋根ブロック13は、左右の端側トラス(キールト
ラス)15L、15Rと、これらの端側トラス15L、
15Rを接続するトラス部材16とで構成されている。
この内郭屋根構造体7が、前記競技場1の形状に合わせ
て平面視でほぼ円形であるために、内郭屋根ブロック1
3は、その外端部の幅寸法が内端部の幅寸法よりやや大
きくなる四辺形になっている。
【0015】次に、上記のように構成された屋根構造体
4の構築方法を説明する。まず、競技場1の躯体5の外
周部から競技場1の中心に向い前記外郭屋根構造体6が
構築され、何本かのキ−ルトラス8の位置において地上
から躯体5および支柱10により支えられる。
【0016】前記内郭屋根ブロック13は地組みにより
形成される。すなわち、図7に示すように地上に、左右
の端側トラス15L、15Rを所定の間隔に設置して、
これらの端側トラス15L、15Rをトラス部材16で
接続して内郭屋根ブロック13が形成される。
【0017】そして、このように地組みにより形成され
た内郭屋根ブロック13を、クレーン等により吊り上げ
て、図5に示すように、その左右の端側トラス15L、
15Rの下弦材17のそれぞれの基部(外端部)を、前
記外郭屋根構造体6の外郭屋根ブロック11のキ−ルト
ラス8の下弦材18の先側にピン19で結合する。その
場合の姿勢は、内郭屋根ブロック13の先側を接地する
か、もしくは支持体(図示せず)で支えるかして安定さ
せ、クレーン等の吊り下げフック(図示せず)を内郭屋
根ブロック13から外し、クレーン等による組立てを完
了する。
【0018】次に、前記内郭屋根ブロック13を建て起
こし手段により建て起こす。この建て起こし手段は、仮
設柱20と、バックテンション装置21と、建て起こし
装置22とを備えており、前記仮設柱20は競技場1の
躯体5の外周部に立設されると共に、この仮設柱20の
外側にバックテンション装置21が設置され、前記仮設
柱20と前記内郭屋根ブロック13とに、この内郭屋根
ブロック13を建て起こすための建て起こし装置22が
装着される。
【0019】この建て起こし装置22の装着は次のよう
になされる。すなわち、仮設柱20の足元にウインチ等
の揚重機Aを設置すると共に、仮設柱20の上端部に第
1滑車23と、ガイド用滑車24とを装着し、前記内郭
屋根ブロック13の上面部の中間位置に支え部材25を
取り付けると共に、予め用意された、先側に第2滑車2
6が取り付けられた保持ワイヤロープ27の端部を、内
郭屋根ブロック13の上面部の支え部材25より先側に
係止し、この保持ワイヤロープ27の中間部を支え部材
25で保持する。そして、前記揚重機Aのドラム(図示
せず)から繰り出されたワイヤロープ28を第1、第2
滑車23、26に複数回に亘って掛け渡し、このワイヤ
ロープ28の端部を第1滑車23側に係止する。なお、
支え部材25を用いない程度に内郭屋根ブロック13を
ほぼ水平に近い状態に置くこともできる。
【0020】次に、前記揚重機Aを駆動してワイヤロー
プ28をドラムに巻き取り、第1、第2滑車23、26
を介して前記内郭屋根ブロック13を、前記ピン19を
支点にして上方に回動させて、すなわち建て起こして、
図6に示すようにこの内郭屋根ブロック13の軸線が前
記外郭屋根ブロック11の軸線の延長より上に来るよう
に位置させ、屋根構造体4の完成時よりも少し上げて、
屋根構造体4の自重による垂れ下がりによる変形を補正
するようにする。
【0021】そして、前記内郭屋根ブロック13の左右
の端側トラス15L、15Rの上弦材29のそれぞれの
基部を、前記外郭屋根ブロック11のキ−ルトラス8の
上弦材30の先側にボルトで結合する。
【0022】上記のような内郭屋根ブロック13のクレ
ーン等による吊り上げから前記ワイヤロープ28の前記
揚重機Aによる前記内郭屋根ブロック13の保持に至る
一連の作業は、前記外郭屋根構造体6の、一つおきの外
郭屋根ブロック11の箇所で行われる。
【0023】次に、地組みにより構築された内郭トラス
部材14をクレーン等で吊り上げて隣り合う前記内郭屋
根ブロック13間に位置させて、この内郭トラス部材1
4の左側の上、下弦材31を、左の内郭屋根ブロック1
3の右端側トラス15Rの上、下弦材29、17にボル
トにより接続すると共に、内郭トラス部材14の右側の
上、下弦材32を、右の内郭屋根ブロック13の左端側
トラス15Lの上、下弦材29、17にボルトにより接
続し、前記内郭トラス部材14の外端部の上、下弦材3
3を前記外郭屋根ブロック11の内端部の上、下弦材3
4にボルトにより接続する。
【0024】次に、各内郭屋根ブロック13が前記外郭
屋根ブロック11に連結され、また、隣り合う内郭屋根
ブロック13が前記内郭トラス部材14により接続さ
れ、各内郭屋根ブロック13が前記揚重機Aにより、屋
根構造体4の完成時よりも少し上げて保持された状態で
全ての組立てが完了した屋根構造体4は、その後すべて
の揚重機Aに緊張されていたワイヤーロープ28を緩め
ることにより、一度にジャッキダウンさせて屋根構造体
4を自立させる。
【0025】そして、この屋根構造体4の自立後に、前
記仮設柱20、バックテンション装置21及び建て起こ
し装置22が撤去されて、屋根構造体4が完成する。
【0026】上記の実施例においては、揚重機Aにより
各内郭屋根ブロック13が、屋根構造体4の完成時より
も少し上げて保持されるようにしたが、揚重機Aにより
保持される状態で前記ワイヤロープ28を、ジャッキダ
ウン可能な固縛手段、例えば、ジャッキ(スクリュジャ
ッキ、空気圧作動ジャッキ、油圧作動ジャッキ等)(図
示せず)に固縛するようにしてもよい。この場合、前記
揚重機Aは、次に建て起こされる前記内郭屋根ブロック
13用に用いるべく移される。前記ワイヤロープ28の
ジャッキへの固縛により、前記内郭屋根ブロック13は
前記外郭屋根構造体6の外郭屋根ブロック11の軸線延
長上に屋根構造体4の完成時よりも少し上げて保持され
る。
【0027】この場合、各内郭屋根ブロック13が前記
外郭屋根ブロック11に連結され、また、隣り合う内郭
屋根ブロック13が前記内郭トラス部材14により接続
され、各内郭屋根ブロック13が前記ワイヤロープ28
のジャッキへの固縛により、屋根構造体4の完成時より
も少し上げて保持された状態から、すべてのジャッキを
操作して一度にジャッキダウンさせて前記ワイヤロープ
28を緩めることにより、屋根構造体4を自立させるよ
うになる。そして、この屋根構造体4の自立後に、前記
仮設柱20、バックテンション装置21及び建て起こし
装置22が撤去されて、屋根構造体4が完成する。
【0028】また、上記の実施例において、前記内郭屋
根ブロック13の構築を、地上において左右の端側トラ
ス15L、15Rを所定の間隔に設置して、これらの端
側トラス15L、15Rをトラス部材16で接続して地
組みにより行うようにしたが、図8に示すように左右の
端側トラス15L、15Rをクレーン等により吊り上げ
て、その左右の端側トラス15L、15Rの下弦材17
のそれぞれの基部を、前記外郭屋根構造体部6の外郭屋
根ブロック11のキ−ルトラス8の下弦材18の先側に
ピン19で結合して、その姿勢を左右の端側トラス15
L、15Rの先側を接地するか、もしくは支持体(図示
せず)で支えるかして安定させ、クレーン等により、前
記トラス部材16で左右の端部トラス15L,15Rを
接続して前記内郭屋根ブロック13を構築するようにし
てもよいし、また、図9に示すように予め、地組みした
トラス部材16をクレーン等で吊り上げて左右の端側ト
ラス15L、15R間に位置させ、このトラス部材16
で左右の端側トラス15L、15Rを接続して前記内郭
屋根ブロック13を構築するようにしてもよい。
【0029】また、上記実施例では屋根構造体の構築方
法を円形状の競技場1における屋根構造体ついて述べた
が、楕円形状または多角形状の競技場1における屋根構
造体4においても本発明の屋根構造体の構築方法が適応
されるものである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる屋
根構造体の構築方法は、円形あるいは多角形状の構築物
の躯体に、この構築物の内方に向けて外郭屋根構造体を
構築し、この外郭屋根構造体の内周部に、内郭屋根構造
体を構成する多数の内郭屋根ブロックの外端部をピン接
合し、外郭屋根構造体に内郭屋根ブロックが連結された
後に前記内郭屋根ブロックを建て起こし手段により建て
起こすようにしたことにより、従来の屋根構造体の構築
方法において使用されたサポートやこのサポート先端の
ジャッキ等が不要になり、その準備作業がなくなるばか
りか、大型の揚重機の使用頻度を少なくすることが可能
になる。このために、工期の短縮と大幅なコストの低減
が可能になる。
【0031】また、本発明に係わる屋根構造体の構築方
法は、構築物の躯体に、この構築物の内方に向けて外郭
屋根構造体を構築し、この外郭屋根構造体の内周部に内
郭屋根ブロックの外端部をピン接合し、前記内郭屋根ブ
ロックを建て起こし手段により建て起こした後、隣り合
う前記内郭屋根ブロック同志を内郭トラス部材で接続し
て内郭屋根構造体を構築し、前記建て起こし手段を用い
て前記内郭屋根構造体全体の組立て完了後の緩め作業を
行うようにしたことにより、前記建て起こし手段で屋根
構造体の自立作業をも可能になるし、従来の屋根構造体
の構築方法において使用されたサポートやこのサポート
先端のジャッキ等が不要になり、その準備作業がなくな
るばかりか、大型の揚重機の使用頻度を少なくすること
が可能になる。このために、工期の短縮と大幅なコスト
の低減が可能になる。
【0032】また、本発明に係わる屋根構造体の構築方
法において、前記建て起こし手段を、前記構築物の躯体
に仮設柱を構築すると共に、この仮設柱に荷重を支える
バックテンション装置を設け、前記仮設柱と内郭屋根ブ
ロックとにそれぞれ滑車を設け、これら滑車に掛け渡さ
れた索を揚重機等で伸縮するようにすることにより、従
来の屋根構造体の構築方法において使用されたサポート
やこのサポート先端のジャッキ等、大型の揚重機が不要
になり、さらに工期の短縮と大幅なコストの低減が可能
になる。
【0033】また、本発明に係わる屋根構造体の構築方
法において、前記建て起こし手段を、前記構築物の躯体
に仮設柱を構築すると共に、この仮設柱に荷重を支える
バックテンション装置を設け、前記仮設柱と内郭屋根ブ
ロックとにそれぞれ滑車を設け、これら滑車に掛け渡さ
れた索を揚重機等で緊張して建て起こしを行った後に、
この索を、この索を緩めることが可能に固縛手段に置き
換えて固縛するようにすることにより、従来の屋根構造
体の構築方法において使用されたサポートやこのサポー
ト先端のジャッキ等、大型の揚重機が不要になるばかり
か、索の緊張に使用した揚重機等を他の場所で使用する
ことが可能になり、この揚重機等の台数を少なくするこ
とができ、工期の短縮と大幅なコストの低減が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる屋根構造体の構築方法で構築さ
れた屋根構造体を有する競技場の平面図である。
【図2】本発明に係わる屋根構造体の構築方法で構築さ
れた屋根構造体の一部の平面図である。
【図3】同屋根構造体の内郭屋根ブロック及び外郭屋根
ブロックの平面図である。
【図4】図3のX方向空の矢視図である。
【図5】本発明に係わる屋根構造体の構築方法における
仮設柱の仮設、バックテンション装置及び建て起こし装
置の取付工程の説明図である。
【図6】本発明に係わる屋根構造体の構築方法における
建て起こし工程の説明図である。
【図7】地組みした内郭屋根ブロックを外郭屋根ブロッ
クに仮設する状態の説明図である。
【図8】外郭屋根ブロックに仮設された端側トラス間を
トラス部材で接続する状態の説明図である。
【図9】外郭屋根ブロックに仮設された端側トラス間を
地組みしたトラス部材で接続する状態の説明図である。
【図10】従来の屋根構造体の構築方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 競技場(構築物) 5 躯体 6 外郭屋根構造体 7 内郭屋根構造体 13 内郭屋根ブロック 14 内郭トラス部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古沢 芳郎 東京都中央区銀座6−2−10 株式会社 巴コーポレーション内 (72)発明者 正岡 典夫 東京都中央区銀座6−2−10 株式会社 巴コーポレーション内 (72)発明者 向山 洋一 東京都中央区銀座6−2−10 株式会社 巴コーポレーション内 (72)発明者 林 龍雄 東京都中央区銀座6−2−10 株式会社 巴コーポレーション内 (72)発明者 斉藤 一博 東京都江東区豊州3−4−5 株式会社 巴技研内 (72)発明者 佐藤 登也 東京都江東区豊州3−4−5 株式会社 巴技研内 (72)発明者 黒川 裕士 東京都江東区豊州3−4−5 株式会社 巴技研内 (56)参考文献 特開 昭62−117956(JP,A) 特開 平7−76933(JP,A) 特開 昭62−125163(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形あるいは多角形状の構築物の躯体
    に、この構築物の内方に向けて外郭屋根構造体を構築
    し、この外郭屋根構造体の内周部に、内郭屋根構造体を
    構成する多数の内郭屋根ブロックの外端部をピン接合
    し、外郭屋根構造体に内郭屋根ブロックが連結された後
    前記内郭屋根ブロックを建て起こし手段により建て起
    こすようにしたことを特徴とする屋根構造体の構築方
    法。
  2. 【請求項2】 構築物の躯体に、この構築物の内方に向
    けて外郭屋根構造体を構築し、この外郭屋根構造体の内
    周部に内郭屋根ブロックの外端部をピン接合し、前記
    内郭屋根ブロックを建て起こし手段により建て起こした
    後、隣り合う前記内郭屋根ブロック同志を内郭トラス部
    材で接続して内郭屋根構造体を構築し、前記建て起こし
    手段を用いて、前記内郭屋根構造体全体の組立完了後の
    緩め作業を行うようにした屋根構造体の構築方法。
  3. 【請求項3】 前記建て起こし手段を、前記建築物の躯
    体に仮設柱を構築すると共に、この仮設柱に荷重を支え
    るバックテンション装置を設け、前記仮設柱と内郭屋根
    ブロックとにそれぞれ滑車を設け、これら滑車に掛け
    渡された索を揚重機等で伸縮するようにした請求項1ま
    たは請求項2記載の屋根構造体の構築方法。
  4. 【請求項4】 前記建て起こし手段を、前記構築物の躯
    体に仮設柱を構築すると共に、この仮設柱に荷重を支え
    るバックテンション装置を設け、前記仮設柱と内郭屋根
    ブロックとにそれぞれ滑車を設け、これら滑車に掛け渡
    された索を揚重機等で緊張して建て起こしを行った後、
    の索を緩めることが可能な固縛手段に置き換えて固縛
    するようにした請求項1または請求項2記載の屋根構造
    体の構築方法。
JP6179717A 1994-07-08 1994-07-08 屋根構造体の構築方法 Expired - Fee Related JP2866853B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6179717A JP2866853B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 屋根構造体の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6179717A JP2866853B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 屋根構造体の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0821101A JPH0821101A (ja) 1996-01-23
JP2866853B2 true JP2866853B2 (ja) 1999-03-08

Family

ID=16070645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6179717A Expired - Fee Related JP2866853B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 屋根構造体の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2866853B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2985161B2 (ja) * 1995-06-27 1999-11-29 株式会社冨士工 片持屋根の先端高さ調整方法
CN104746883B (zh) * 2015-03-27 2017-03-08 浙江中南建设集团钢结构有限公司 一种弓型空间桁架用三机抬吊安装施工方法
JP6438931B2 (ja) * 2016-12-07 2018-12-19 大成建設株式会社 仮設支柱、仮設支柱の設置構造、および屋根架構の構築方法
JP7152282B2 (ja) * 2018-12-03 2022-10-12 株式会社竹中工務店 建築物
CN110130652A (zh) * 2019-05-10 2019-08-16 中铁四局集团有限公司 大型复杂组合结构钢屋盖整体提升施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0821101A (ja) 1996-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111764561B (zh) 中置压环梁轮辐式张拉结构的施工方法及竖向控制支架
JP2866853B2 (ja) 屋根構造体の構築方法
JP3426339B2 (ja) ドーム屋根を備えた大型建築物の施工方法
JPH06101274A (ja) ケーブルドームの屋根の構築方法
JP4401985B2 (ja) 中空タワーの施工方法および中空タワー施工用型枠
JP5535719B2 (ja) 簡易組立式デリック
JPS5912827B2 (ja) 塔状建造物の解体工法および解体用足場装置
JP2946074B2 (ja) 大屋根架設方法
JPH10204997A (ja) ケーブルドームの施工方法
JP2942761B1 (ja) 大屋根の架設方法
JPH10325182A (ja) ドーム状屋根の構築工法
JP3218523B2 (ja) 外部養生用被覆体のフレームの解体方法
JPH0718743A (ja) 大スパンドーム屋根の架設方法
JPH09144197A (ja) スタジアム屋根の構築方法
JP4352219B2 (ja) クレーン装置
JP2000192551A (ja) 大張間架構の構築工法
JP2994205B2 (ja) 構造体の組立工法
JP2977243B2 (ja) アーチコンクリート施工用型枠支保工の撤去方法
CN115162743B (zh) 上斜交下径向双层柔性索网结构的提升施工方法
JP3040715B2 (ja) 競技場屋根の構築工法
JP2002030810A (ja) 構造物の構築方法および構築装置
JPH09242191A (ja) 大張間架構の構築工法
JP3127235B2 (ja) 忍び返し付き防風・防雪柵及びその折畳・架設方法
JP2000145126A (ja) 塔体解体ユニットおよびそれを用いた塔体の解体工法
JPH0742412A (ja) 支線式鉄塔の解体工法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees