JP2866300B2 - 運搬作業車 - Google Patents

運搬作業車

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JP2866300B2
JP2866300B2 JP3615094A JP3615094A JP2866300B2 JP 2866300 B2 JP2866300 B2 JP 2866300B2 JP 3615094 A JP3615094 A JP 3615094A JP 3615094 A JP3615094 A JP 3615094A JP 2866300 B2 JP2866300 B2 JP 2866300B2
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幸之介 津賀
定夫 大森
正 須沢
影文 丸野
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DERIKA KK
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Bummei Noki KK
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DERIKA KK
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Bummei Noki KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運搬作業車に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、運搬作業車の一形態として、実開
昭58-67894号公報に記載されたものがある。
【0003】すなわち、上記運搬作業車は、車体フレー
ム上にフォークリフト装置を設けており、同フォークリ
フト装置は、車体フレームに移動台を移動自在に取付
け、同移動台上に上方へ伸延するマストの下端を前後方
向に傾斜自在に取付け、同マストに左右一対のフォーク
をフォーク昇降機構を介して上下昇降自在に取付けてい
る。
【0004】このようにして、フォークを支持するマス
トを前後方向へ移動自在とすると共に、同マストを前後
方向へ傾斜自在とすることにより、上記運搬作業車で
は、圃場又は凹凸のある傾斜地等の不整地において、荷
物の運送作業を機体が安定した姿勢状態で行なうことが
できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した運
搬作業車では、1回に搬送可能な荷物の量は、フォーク
リフト装置により荷物を持上げることのできる量に限ら
れており、荷物が多い場合には、本機を荷物を移動させ
る場所の間で往復移動させなければならず、運搬効率が
良くないという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、車
体フレームの左右いずれか一側方位置に運転部と原動機
部とを前後に位置させて配置すると共に、左右いずれか
他側方位置に荷台を配置し、同荷台上にフォークリフト
装置を前後方向に移動自在、かつ、運転部側とは反対側
に旋回自在に取付けたことを特徴とする運搬作業車を提
供せんとするものである。
【0007】また、本発明では、フォークリフト装置
は、荷台に旋回基台を前後摺動自在に取付け、同旋回基
台上に上方へ向けて伸延するマストの下端を前後揺動自
在に取付けると共に、同マストの下部と旋回台との間に
マスト傾斜用シリンダを介設して、マストを前後方向に
傾斜調節可能とし、同マストに左右一対のフォークをフ
ォーク昇降機構を介して上下昇降自在に取付けて構成し
たこと、フォークリフト装置に設けた左右一対のフォー
クは、運転部側に位置するフォークの前後長さよりも、
他方のフォークの前後長さを短目に形成したこと、及
び、車体フレームに左右一対のクローラ式の走行部を取
付けると共に、両走行部の左右幅方向の間隔を調節可能
としたことにも特徴を有する。
【0008】
【作用】荷物の運搬作業は、次のようにして行なうこと
ができる。
【0009】 荷物載置用のパレット上に載置された
荷物側に機体を前進させて、フォークをパレットに差込
む。
【0010】 フォークをフォーク昇降機構により荷
台よりも上方位置まで上昇させる。
【0011】 フォークリフト装置を180度旋回さ
せて前後反転状態にする。
【0012】 フォークリフト装置を荷台の後部位置
までスライド移動させる。
【0013】 フォークを下降させて荷台上にパレッ
トごと荷物を載置する。その後、フォークリフト装置を
前方へスライド移動させてフォークをパレットより引抜
く。
【0014】 フォークリフト装置を荷台の前端位置
までスライド移動させた後、フォークリフト装置を18
0度旋回させて前後反転状態にする。
【0015】 フォークをフォーク昇降機構により下
降させて、次の荷物側に機体を前進させて、フォークを
パレットに差込む。
【0016】 フォークをフォーク昇降機構により荷
台よりも上方位置まで上昇させ、その後、フォークリフ
ト装置を荷台の中央部までスライド移動させ、この状態
で、機体を走行させて荷物を所定の荷物運搬場所まで運
搬する。
【0017】このようにして、荷台上に荷物を満載した
後に、荷物の積降し場所まで本機を移動させて、上記し
た荷物の積込み作業とは反対の手順を遡って荷物の積降
し作業を行なう。
【0018】この際、フォークリフト装置のマストは、
前後方向に傾斜調節自在としているために、運搬作業地
面の凹凸により、車体を、例えば、前高後低の傾斜姿勢
のまま運搬走行させる場合には、フォークリフト装置の
マストを前傾姿勢とすることにより、同マストに取付け
たフォークにより持上げた荷物の重心位置を前方へ変位
させることができて、車体の走行安定性を良好にするこ
とができる一方、前低後高の傾斜姿勢のまま運搬走行さ
せる場合には、反対にマストを後傾姿勢とすることによ
り、同マストに取付けたフォークにより持上げた荷物の
重心位置を後方へ変位させることができて、車体の走行
安定性を良好にすることができる。
【0019】そして、フォークリフト装置に設けた左右
一対のフォークは、運転部側に位置するフォークの前後
長さよりも、他方のフォークの前後長さを短目に形成し
ているために、運転部側とは反対側に旋回するフォーク
の旋回半径を、運転部側に位置するフォークの前後長さ
内に設定することができると共に、傾斜地等の不整地上
に載置された荷物載置用のパレットも容易に左右一対の
フォークによりすくって持上げることができる。
【0020】また、例えば、畦等のある圃場内におい
て、畦を跨ぐようにして運搬作業車を走行させて運搬作
業を行う際には、畦等の幅に合わせて左右側走行部の左
右幅間隔調節を行なうことにより、畦等をくずすことな
くスムーズに運搬作業を行なうことができる。
【0021】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0022】図1〜図4に示すAは、本発明に係る運搬
作業車であり、同運搬作業車Aは、左右一対のクローラ
式の走行部1,1上に車体フレーム2を設け、同車体フ
レーム2上に支持台3を設け、同支持台3上の左側部に
運転部4と原動機部5とを前後に位置させて配置すると
共に、支持台3の右側部を荷台6となし、同荷台6上に
フォークリフト装置7を前後方向に移動自在、かつ、右
側方に旋回自在に取付けている。Nは荷物、Pは、荷物
載置用のパレットである。
【0023】運転部4は、図1〜図3に示すように、支
持台3の前部に操作コラム10を立設し、同操作コラム10
の上端に左右側操向レバー11,12 と左右側フォークリフ
ト装置操作レバー13,14 を突設すると共に、これらのレ
バー11,12,13,14 の直後方位置に運転席15を配置してい
る。16は、オペレータを保護するための保護フレーム、
17は、運転席15の支持台を兼用するオイルタンク、18は
アクセルレバー、19は作業灯である。
【0024】原動機部5は、図1〜図3に示すように、
支持台3上において、オイルタンク17の直後方位置に静
油圧駆動変速機(HST)を具備する油圧ポンプである
HSTポンプ20を配置し、同HSTポンプ20の直後方位
置にエンジン21を配置し、同エンジン21にHSTポンプ
20を連動連結している。22はバッテリー、23は油圧配管
である。
【0025】荷台6は、図1〜図3に示すように、支持
台3の右側後部を形成する矩形板状の荷台本体30と、同
荷台本体30の前端左右側部よりそれぞれ前方へ向けて伸
延させて形成した左右一対のスライド支持部31,31 とか
ら形成しており、両スライド支持部31,31 の内側縁部に
は内方へ向けて開口する断面コ字状のスライドガイドレ
ール32,32 を左右に対向配置して設けている。
【0026】フォークリフト装置7は、図1〜図3に示
すように、左右に対向配置したスライドガイドレール3
2,32 間に旋回基台40をガイドローラ41,41,41,41 を介
して前後スライド移動自在に横架し、同旋回基台40上に
旋回台42を旋回自在に取付け、同旋回台42上にフォーク
リフト本体43を載設している。
【0027】旋回基台40は、図6及び図7に示すよう
に、矩形枠状に形成しており、図2及び図3に示すよう
に、後側フレーム形成部40a と荷台本体30の後端部との
間にスライド用シリンダ44を介設して、同スライド用シ
リンダ44のピストンロッド44aを伸縮作動させることに
より旋回基台40をスライドガイドレール32,32 に沿わせ
て前後スライド移動自在とし、旋回基台40の中央部に、
旋回支軸45を軸支部46により軸線を上下方向に向けて枢
支し、同旋回支軸45の上端を旋回基台40の上面よりも上
方へ突出させて旋回台42に連設する一方、旋回支軸45の
下端部に小径ギヤ45a を取付け、同小径ギヤ45a に別途
に旋回基台40内に大径ギヤ支軸49により軸支した大径ギ
ヤ49a を歯合させ、同大径ギヤ49a と旋回基台40の左側
フレーム形成部40b との間に旋回用シリンダ48をピスト
ンロッド48a が左右幅方向に伸縮作動すべく横架してい
る。44b,44c,48b,48c は連結ピンである。
【0028】このようにして、旋回用シリンダ48のピス
トンロッド48a を右側方へ伸長動作させることにより、
図7に示す平面視にて、大径ギヤ49a を反時計方向に回
転させると共に、小径ギヤ45a を時計方向に回転させ
て、同小径ギヤ45a に旋回支軸45を介して連動連設した
旋回台42を時計方向に旋回させることができるようにす
る一方、ピストンロッド48a を左側方へ短縮動作させる
ことにより、上記とは反対に旋回台42を反時計方向に旋
回させることができるようにしている。
【0029】この際、旋回用シリンダ48のピストンロッ
ド48a の伸縮動作に連動して旋回する旋回台42の旋回範
囲は、旋回支軸45の中心を通る前後方向の仮想線よりも
右側の180度に設定して、旋回台42上に載設したフォ
ークリフト本体43を、運転部4等と干渉しないように1
80度の範囲内で旋回させて前後反転可能としている。
【0030】また、旋回基台40の左側フレーム形成部40
b には、図7に示すように、ストップバルブ50を取付け
ており、同ストップバルブ50は、旋回用シリンダ48に接
続した油圧配管の中途部に取付けて、同旋回用シリンダ
48への油圧回路を開閉可能にしている(図10参照)。
【0031】しかも、ストップバルブ50のバルブ本体
(図示せず)には、図7に示すように、同バルブ開放用
レバー51の中途部をバルブ支軸52を介して連動連設し、
同バルブ開放用レバー51の右側端と旋回用シリンダ48と
の間にバルブ閉塞付勢用スプリング54を介設して、バル
ブ開放用レバー51をバルブ閉塞動作方向に弾性付勢する
一方、スライドガイドレール32の左側前部には、ストッ
パー体53を取付けて、同ストッパー体53にバルブ開放用
レバー51の左側部が当接して、バルブ支軸52を中心にバ
ルブ開放用レバー51が回動してバルブ本体を開放動作さ
せるようにしている。
【0032】ここで、バルブ開放用レバー51がストッパ
ー体53に当接してバルブ本体を開放動作させる位置は、
旋回基台40がスイラド用シリンダ44のピストンロッド44
a の最大伸長動作により前方へスライド移動した際の最
大前進位置とし、同最大前進位置においてのみ旋回用シ
リンダ48のピストンロッド48a を伸縮動作させて、旋回
台42上のフォークリフト本体43を旋回可能としている。
【0033】このようにして、旋回台42上のフォークリ
フト本体43を前後方向にスライド移動させている際に
は、旋回台42の旋回動作をストップバルブ50によりロッ
クして、不慮の事故が起らないようにしている。
【0034】フォークリフト本体43は、図1〜図3に示
すように、旋回台42上に前後揺動自在に立設したマスト
60と、同マスト60と旋回台42との間に介設したマスト傾
斜用シリンダ61と、マスト60に取付けたフォーク昇降機
構62と、同フォーク昇降機構62に取付けた左右一対のフ
ォーク63,64 とから構成している。
【0035】マスト60は、図1〜図6に示すように、上
下方向に伸延する縦長矩形枠状に形成して、旋回台42上
に設けた左右一対のステー65,65 に、下側フレーム形成
部60a の後面左右側部を枢支ブラケット66,66 を介して
前後揺動自在に枢支している。67は枢軸である。
【0036】マスト傾斜用シリンダ61は、図1〜図6に
示すように、旋回台42上に設けたシリンダステー68に基
端を連結する一方、マスト60の下側中央部に設けた連結
ブラケット69にピストンロッド61a の先端を連結してい
る。70,71 はそれぞれ連結ピンである。
【0037】このようにして、マスト傾斜用シリンダ61
のピストンロッド61a を伸縮動作させることにより、図
2に示すように、マスト60を仮想垂直線を中心に前後方
向にそれぞれ一定角度傾斜させた姿勢に調節することが
できるようにしている。
【0038】フォーク昇降機構62は、図1〜図6に示す
ように、マスト60の左右側フレーム形成部60b,60c 間に
上下スライド自在に配置した昇降フレーム75と、同昇降
フレーム75を昇降動作させる昇降用シリンダ76と、昇降
フレーム75の昇降動作に連動して昇降動作するフォーク
支持フレーム77と、同フォーク支持フレーム77に取付け
た門型のフォーク支持体78とから構成している。
【0039】昇降フレーム75は、図1〜図4に示すよう
に、上下方向に縦長の門型に形成して、マスト60の左右
側フレーム形成部60b,60c 間に上下スライド自在に配置
し、マスト60の下側フレーム形成部60a の中央部と、昇
降フレーム75の上側フレーム形成部75a の中央部との間
に昇降用シリンダ76を介設して、同昇降用シリンダ76の
ピストンロッド76a を上下方向に伸縮動作させることに
より、昇降フレーム75を上下方向にスライド昇降動作可
能としている。70b,70c は連結ピンである。
【0040】そして、昇降フレーム75には、図1〜図4
に示すように、フォーク支持フレーム77を上下昇降自在
に取付ており、同フォーク支持フレーム77は、昇降フレ
ーム75の左右側フレーム形成部75b,75c 間に上下スライ
ド自在に配置したスライド体77a と、同スライド体77a
の前面に取付けたフォーク支持フレーム本体77b とから
形成し、図4に示すように、スライド体77a の上端左右
側部にそれぞれ昇降用ワイヤ79,79 の一端を連結し、各
昇降用ワイヤ79,79 の中途部を昇降フレーム75の上側フ
レーム形成部75a に取付けた滑車79a,79a に掛回すと共
に、マスト60の下側フレーム形成部60a に他端を連結し
ている。
【0041】このようにして、昇降用シリンダ76のピス
トンロッド76a の伸長動作に連動して昇降フレーム75を
上昇スライド動作させ、同昇降フレーム75の上昇スライ
ド動作に連動して昇降用ワイヤ79,79 を上方へ引張させ
てフォーク支持フレーム77を上昇スライド動作せること
ができるようにしている。
【0042】また、フォーク支持フレーム本体77b は、
図1〜図4に示すように、正面視矩形枠状に形成してお
り、左右幅を左右一対のスライドガイドレール32,32 の
左右間隔と略同一に形成している。
【0043】フォーク支持体78は、図1〜図4に示すよ
うに、正面視門型に形成しており、左右幅をフォーク支
持フレーム本体77b の左右幅と略同一に形成している。
【0044】そして、図8に示すように、フォーク支持
フレーム本体77b の中途部にフォーク支持体78の上端部
を左右幅方向に伸延する揺動支軸80により軸支して、垂
直方向に垂下した位置より前方へのみ揺動自在に枢支し
ている。80a は枢支ブラケットである。
【0045】このようにして、マスト60を前傾姿勢に姿
勢変更した際にも、フォーク支持体78は垂下姿勢を保持
して、同フォーク支持体78の下端に取付けたフォーク6
3,64を水平姿勢に保持させることができるようにして、
両フォーク63,64 を荷物載置用のパレットPに容易に差
込むことができるようにしている。
【0046】左右一対のフォーク63,64 は、図1〜図4
に示すように、フォーク支持体78の左右側支持体形成部
78a,78b の各下端に基端を取付けて、各支持体形成部78
a,78b と略直交する前方へ向けて先端を伸延させてい
る。
【0047】しかも、左側のフォーク63は、図8に示す
ように、前後方向に伸延する支持部63a と、同支持部63
a に前後スライド自在に嵌合した鞘状のフォーク本体63
b とから形成し、支持部63a とフォーク本体63b とにそ
れぞれ対向させて一体成形した連結片63c,63d 間に連結
ロッド63e を前後摺動自在に介設し、同連結ロッド63e
の周囲において押圧スプリング63f を連結片63c,63d 間
に介在させている。63g,63h は係止片、63j 、63k はロ
ッド挿通孔である。
【0048】このようにして、図3に示すように、押圧
スプリング63f の押圧力によりフォーク本体63b を前方
へスライドさせて、左側のフォーク63を右側のフォーク
64よりも前方へ一定長さLだけ長目に伸長させた状態に
保持する一方、フォーク本体63b の先端を後方へ押す
と、同フォーク本体63b が押圧スプリング63f の付勢に
抗して後退し、最大後退位置にて、左側のフォーク63自
体の前後長さが右側のフォーク64の前後長さと略同一に
なるようにしている。
【0049】従って、通常は、左側のフォーク63の先端
が右側のフォーク64の先端よりも前方へ突出しているた
めに、運搬作業現場が不整地で凹凸がある場合にも、パ
レットPへの各フォーク63,64 の差込みを容易に行なう
ことができる。
【0050】車体フレーム2は、図4及び図9に示すよ
うに、前後方向に伸延する左右一対の左右側フレーム形
成部85,85 と、両左右側フレーム形成部85,85 の前後端
部間にそれぞれ介設した前後側フレーム形成部86,86 と
から矩形枠状に形成しており、左右側走行部1,1の走
行フレーム1a,1a に左右側フレーム形成部85,85 を連結
ブラケット87,87 を介して連結している。
【0051】そして、前後側フレーム形成部86,86 は、
それぞれ左右側フレーム形成部85,85 の前後端部より内
方へ向けて対向状態に突出させた突出部86a,86a,86a,86
a と前後側の対向する突出部86a,86a,86a,86a 同士を左
右幅方向にスライド自在に嵌合する筒状部86b,86b とか
ら形成して、左右側フレーム形成部85,85 の左右幅を拡
縮自在としている。
【0052】しかも、左右側フレーム形成部85,85 の前
後部間には、それぞれ左右幅方向に伸延する拡縮調節用
ロッド88,88 を横架しており、両拡縮調節用ロッド88,8
8 は、ロッド本体88a,88a の中途部に回転自在に嵌合し
た回転調節体88b,88b を回転させることにより、ターン
バックル式に左右幅方向に伸縮調節自在に形成し、前側
の回転調節体88b の左右側部にそれぞれ左右側スプロケ
ット88c,88d を取付け、右側スプロケット88d と対向す
る後側回転調節体88b の右側部に右側スプロケット88e
を取付けて、両スプロケット88d,88e 間に連動チェン88
f を介設する一方、左側フレーム形成部85の前部に左右
幅方向に伸延する拡縮調節操作ロッド88g を取付け、同
ロッド88g の右側端に駆動スプロケット88h を取付け
て、同駆動スプロケット88h とその直前方に位置する左
側スプロケット88c との間に駆動チェン88j を介設し、
上記ロッド88g の左側端には操作ハンドル88k を着脱自
在に取付けている。
【0053】このようにして、操作ハンドル88k を正・
逆回転操作することにより、各チェン88f,88j を介して
前後側回転調節体88b,88b を正・逆回転させて、ロッド
本体88a,88a を伸縮動作させ、左右側フレーム形成部8
5,85 の左右幅を拡縮調節することができるようにして
いる。
【0054】また、図10は、本実施例に係る運搬作業
車Aの油圧駆動部の油圧回路図であり、エンジン21に可
変容量形の第1・第2油圧ポンプ90,91 を直列的に連動
連結し、各油圧ポンプ90,91 に左右側走行部1,1の駆
動輪1b,1b を駆動する左右側駆動用油圧モータ92,93 を
それぞれ連動連結し、さらに、第2油圧ポンプ91にはフ
ォークリフト装置7を作動させる定量形の作動用ポンプ
94を連動連結し、各ポンプ90,91,94は、それぞれ油圧タ
ンク95に油圧回路96,97,98を介して連通連結している。
【0055】そして、作動用ポンプ94と油圧タンク95と
の間に介設した油圧回路98の中途部には、スライド用シ
リンダ44と、旋回用シリンダ48と、マスト傾斜用シリン
ダ61と、昇降用シリンダ76とをそれぞれ流路切替バルブ
100,101,102,103 を介して並列的に連通連結している。
104 は吸込用フィルタ、105 はフィルタ、106 はアンロ
ーダ弁、107 はシーケンス弁、108 はチェック弁、109
は固定絞り弁である。
【0056】このようにして、左右側操向レバー11,12
を操作して第1・第2油圧ポンプ90,91 の左右側駆動用
油圧モータ92,93 への吐出量を調節することにより、左
右側走行部1,1を走行作動させて、操向操作が行なえ
るようにすると共に、左右側フォークリフト装置操作レ
バー13,14 を操作して各シリンダ44,48,61,76 をそれぞ
れ伸縮作動させることにより、フォークリフト装置7の
前後スライド移動操作、フォークリフト本体43の旋回操
作、マスト60の前後傾斜調節操作、及びフォーク63,64
の昇降操作をそれぞれ行なうことができるようにしてい
る。
【0057】この際、例えば、左側フォークリフト装置
操作レバー13によりマスト60の前後傾斜調節操作とフォ
ーク63,64 の昇降操作とを行なう一方、右側フォークリ
フト装置操作レバー14によりフォークリフト装置7の前
後スライド移動操作とフォークリフト本体43の旋回操作
とを行なうことができるようにすることができる。
【0058】本考案の実施例は、上記のように構成して
いるものであり、本実施例に係る運搬作業車Aによる荷
物Nの運搬作業は、次の手順で行なうことができる。
【0059】 図11(イ)に示すように、荷物載置
用のパレットP上に載置された荷物N側に機体を前進さ
せて、フォーク63,64 をパレットPに差込む。
【0060】 図11(ロ)に示すように、フォーク
63,64 をフォーク昇降機構62により荷台6よりも上方位
置まで上昇させる。
【0061】 図11(ハ)に示すように、フォーク
リフト本体43を180度旋回させて前後反転状態にす
る。
【0062】 図11(ニ)に示すように、フォーク
リフト装置7を荷台6の後部位置までスライド移動させ
る。
【0063】 図11(ホ)に示すように、フォーク
63,64 を下降させて荷台本体30上にパレットPごと荷物
Nを載置する。その後、フォークリフト装置7を前方へ
スライド移動させてフォーク63,64 をパレットPより引
抜く。
【0064】 図11(ヘ)に示すように、フォーク
リフト装置7を荷台6の前端位置までスライド移動させ
た後、フォークリフト本体43を180度旋回させて前後
反転状態にする。
【0065】 図11(ト)に示すように、フォーク
63,64 をフォーク昇降機構62により下降させて、次の荷
物N側に機体を前進させて、フォーク63,64 をパレット
Pに差込む。
【0066】 図11(チ)に示すように、フォーク
63,64 をフォーク昇降機構62により荷台6よりも上方位
置まで上昇させ、その後、フォークリフト装置7を荷台
6の中央部までスライド移動させ、この状態で、機体を
走行させて荷物N,Nを所定の荷物運搬場所まで運搬す
る。
【0067】このようにして、荷台6上に荷物Nを満載
した後に、荷物Nの積降し場所まで本機を移動させて、
上記した荷物Nの積込み作業とは反対の手順を遡って荷
物Nの積降し作業を行なう。
【0068】この際、フォークリフト装置7のマスト60
は、前後方向に傾斜調節自在としているために、運搬作
業地面の凹凸により、車体を、例えば、前高後低の傾斜
姿勢のまま運搬走行させる場合には、フォークリフト装
置7のマスト60を前傾姿勢とすることにより、同マスト
60に取付けたフォーク63,64 により持上げた荷物Nの重
心位置を前方へ変位させることができて、車体の走行安
定性を良好にすることができる一方、前低後高の傾斜姿
勢のまま運搬走行させる場合には、反対にマスト60を後
傾姿勢とすることにより、同マスト60に取付けたフォー
ク63,64 により持上げた荷物Nの重心位置を後方へ変位
させることができて、車体の走行安定性を良好にするこ
とができる。
【0069】そして、フォークリフト装置7に設けた左
右一対のフォーク63,64 は、運転部側に位置する左側の
フォーク63の前後長さよりも、右側のフォーク64の前後
長さを短目に形成しているために、運転部側とは反対側
に旋回するフォーク63,64 の旋回半径を、運転部側に位
置するフォーク63の前後長さ内に設定することができる
と共に、傾斜地等の不整地上に載置された荷物載置用の
パレットPも容易に左右一対のフォーク63,64 によりす
くって持上げることができる。
【0070】しかも、左側のフォーク63は、先端を後方
へ押圧すれば、フォーク本体63b が後退摺動して、右側
のフォーク64と略同一長さにすることができるために、
左右側フォーク63,64 によりバランス良く荷物Nをすく
い上げることができる。
【0071】また、例えば、畦等のある圃場内におい
て、畦を跨ぐようにして運搬作業車Aを走行させて運搬
作業を行なう際には、操作ハンドル88k を正・逆回転操
作することにより、畦等の幅に合わせて左右側走行部
1,1の左右幅間隔調節を行なって、畦等をくずすこと
なくスムーズに運搬作業を行なうことができる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果がえら
れる。
【0073】 荷台上にフォークリフト装置を前後方
向に移動自在、かつ、運転部側とは反対側に旋回自在と
しているために、フォークリフト装置により運搬用の荷
物を荷台上に満載して運搬することができて、運搬効率
を向上させることができる。
【0074】 フォークリフト装置は、左右一対のフ
ォークを支持するマストを前後方向に傾斜調節可能とし
ているために、運搬作業地が不整地等で走行車体が傾斜
姿勢となる場合には、適宜マストを前後方向に傾斜調節
することにより、フォーク上の荷物の重心位置を前後方
向に変位させて、車体の安定性を良好に保つことができ
る。
【0075】 フォークリフト装置に設けた左右一対
のフォークは、運転部側に位置するフォークの前後長さ
よりも、他方のフォークの前後長さを短目に形成してい
るために、運転部側とは反対側に旋回するフォークの旋
回半径を、運転部側に位置するフォークの前後長さ内に
設定することができると共に、傾斜地等の不整地上に載
置された荷物載置用のパレットも容易に左右一対のフォ
ークによりすくって持上げることができ、この点からも
運搬作業能率を向上させることができる。
【0076】 左右一対のクローラ式の走行部を、左
右幅方向に間隔調節可能としいるために、運搬作業地の
条件に応じて、適宜左右側走行部の間隔調節を行って、
効率の良い運搬作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運搬作業車の側面図。
【図2】同運搬作業車の側面図。
【図3】同運搬作業車の平面図。
【図4】同運搬作業車の正面図。
【図5】同運搬作業車の側面説明図。
【図6】フォークリフト装置の断面側面図。
【図7】同フォークリフト装置の平面説明図。
【図8】同フォークリフト装置の側面説明図。
【図9】車体フレームの平面説明図。
【図10】駆動部の油圧配管説明図。
【図11】運搬作業車の荷物運搬作業説明図。
【符号の説明】
A 運搬作業車 1 走行部 2 車体フレーム 3 支持台 4 運転部 5 原動機部 6 荷台 7 フォークリフト装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 定夫 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生 物系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 須沢 正 長野県松本市大字和田5511番11 株式会 社デリカ内 (72)発明者 丸野 影文 鹿児島県鹿児島市郡元一丁目11番4号 文明農機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−202595(JP,A) 特開 昭59−36100(JP,A) 実開 昭51−120081(JP,U) 実開 昭58−67894(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66F 9/00 - 11/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームの左右いずれか一側方位置
    に運転部と原動機部とを前後に位置させて配置すると共
    に、左右いずれか他側方位置に荷台を配置し、同荷台上
    にフォークリフト装置を前後方向に移動自在、かつ、運
    転部側とは反対側に旋回自在に取付けたことを特徴とす
    る運搬作業車。
  2. 【請求項2】 フォークリフト装置は、荷台に旋回基台
    を前後摺動自在に取付け、同旋回基台上に上方へ向けて
    伸延するマストの下端を前後揺動自在に取付けると共
    に、同マストの下部と旋回台との間にマスト傾斜用シリ
    ンダを介設して、マストを前後方向に傾斜調節可能と
    し、同マストに左右一対のフォークをフォーク昇降機構
    を介して上下昇降自在に取付けて構成したことを特徴と
    する請求項1記載の運搬作業車。
  3. 【請求項3】 フォークリフト装置に設けた左右一対の
    フォークは、運転部側に位置するフォークの前後長さよ
    りも、他方のフォークの前後長さを短目に形成したこと
    を特徴とする請求項2記載の運搬作業車。
  4. 【請求項4】 車体フレームに左右一対のクローラ式の
    走行部を取付けると共に、両走行部の左右幅方向の間隔
    を調節可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の運搬作業車。
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