JP3053038B2 - ダンプ機能とフォークリフト機能とを併せ持つ動力運搬車 - Google Patents

ダンプ機能とフォークリフト機能とを併せ持つ動力運搬車

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JP3053038B2
JP3053038B2 JP4226367A JP22636792A JP3053038B2 JP 3053038 B2 JP3053038 B2 JP 3053038B2 JP 4226367 A JP4226367 A JP 4226367A JP 22636792 A JP22636792 A JP 22636792A JP 3053038 B2 JP3053038 B2 JP 3053038B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂静油圧式無段変速
装置(HST)で駆動輪を駆動する式の動力運搬車に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】HSTを用いた駆動装置としては、特開
昭63―186068号や特開昭64―4512号が開
示され、例えば動力芝刈機等の変速駆動装置として用い
られ、この種作業機は、低速走行すること等からHST
が採用されることが多くなってきている。
【0003】ところで、運搬車として実公昭60―39
291号や、実公昭57―20444号が従来から開示
されている。実公昭60―39291号で開示されてい
る技術は、リフト、ダンプ兼用の運搬車で、シリンダを
備え、シリンダで荷台を傾動させてダンプ動させ、或い
は荷台を平行にリフト動させるもので、運搬車の走行
は、エンジン動力を利用している。実公昭57―204
44号では、エンジンで走行する運搬車の荷台を、手動
でダンプ動させる技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術におい
て、実公昭60―39291号の技術は、エンジンで走
行する運搬車に対し、荷台のダンプ動等をシリンダで行
わせているので、シリンダ駆動用の油圧源を別途必要と
すること、エンジン動力を駆動輪に伝達するのに専用の
変速装置を必要とすること、等機器が多くなる。又、リ
フト機構を備えてはいるが、シリンダが一系統なので、
荷台を含めダンプ動、これに付随した作業のみしか行え
ない。従って、汎用性に乏しい。
【0005】一方、実公昭57―20444号の技術
は、荷台は手動で昇降、揺動させるので、積載した荷物
が重い場合には操作がしにくく、且つ、ダンプ動のみで
汎用性に乏しい。ところで、本出願人は、先にHSTを
用いた汎用性に優れた動力運搬車を特願平4―8221
3号を提供した。
【0006】本発明者等は、かかる従来の運搬車の使い
勝手性、機能性に劣る点、一方、HSTを採用した上記
動力運搬車の利点に鑑み本発明をなしたもので、その目
的とする処は、運搬車の走行駆動力としてHSTを用
い、HSTを利用して荷台のダンプ動、フォークリフト
動を行わせ、使い勝手性、機能性に優れ、且つ汎用性に
極めて優れ、更に、既設のHSTを、荷台のダンプ動、
フォークリフト動に共用し、HSTを有効に利用して最
少の機器の追加で、作業性、機能性に優れたダンプ機
能、フォークリフト機能を併せ持つ動力運搬車を得るこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、エンジンで駆動される油圧ポンプ、油圧モ
ータからなる左右2個の静油圧式無段変速装置(HS
T)を備え、該無段変速装置で左右の駆動輪の夫々を駆
動し、且つ荷台を備える動力運搬車であって、運搬車の
前記荷台は、該運搬車のボディの前部に回転軸を介して
前部が下がり、後部が上昇し、直立するようにダンプ動
自在に枢着され、荷台には、該荷台に沿って前後に移動
するフォークリフト部材を備え、荷台のダンプ動を行わ
せるダンプシリンダと、前記フォークリフト部材を前後
移動させるフォークリフトシリンダとを備え、フォーク
リフト部材とフォークリフトシリンダとの間には、該フ
ォークリフトシリンダのストロークを増幅する増幅機構
を備え、各無段変速装置は、左右の駆動輪の夫々と、ダ
ンプシリンダ、フォークリフトシリンダの夫々と油圧的
に接続し、一方の無段変速装置と駆動輪、ダンプシリン
ダとの間、及び他方の無段変速装置と駆動輪、フォーク
リフトシリンダとの間には、駆動輪、或いはダンプシリ
ンダ、フォークリフトシリンダの一方に油圧を供給する
切換え機構を介設し、ダンプ機能とフォークリフト機能
を併せ持つことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記手段によれば、動力運搬車の荷台は、前部
の回転軸を中心として前部が下がり、後部が上昇して直
立するようにダンプシリンダによりダンプ動自在であ
り、又荷台にはフォークリフト部材を備え、フォークシ
リンダによりフォークリフト部材は荷台に対して前後動
し、これ等は夫々のシリンダで駆動され、駆動輪の変
速、駆動用のHSTの駆動用油圧を切換えてシリンダに
供給し、動力運搬車は、ダンプ動、フォークリフト動を
行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付した図面に従
って詳述する。図1は本発明にかかる動力運搬車の概略
を示す側面図、図2は同平面図、図3は運搬車の走行装
置を説明する横断平面図、図4は荷台の要部の斜視図
で、部分的に破断し、且つフォークリフト機構を示す説
明図、図5はフォークリフト機構のフォーク部材動機構
の要部正断面図、図6は図5の6―6線断面図、図7は
HSTの切換え機構、HST、駆動輪駆動機構、ダンプ
シリンダ、フォークリフトシリンダの油圧系、及び油圧
切換え機構の説明的分解斜視図、図8は運搬車荷台のダ
ンプ動、フォークリフト動を説明する側面図である。
【0010】図1において1は動力運搬車を示し、機体
2は前後方向に延びる左右のフレーム3,3と、この間
に横架された前後のクロスメンバー4,4と、左右のフ
レーム3,3の後部に設けられた基台5等からなる。基
台5はフレーム3,3よりも一段高く設けられ、高位の
前部6、一段低い低位の後部7を備える。
【0011】基台5の後部にはエンジン8を載置、固定
し、エンジン8は後上傾するシリンダ部9、前部のクラ
ンクケース10、この上の燃料タンク11、シリンダ部
9上のマフラー12等を備え、クランクケース10の側
部には、エンジン出力用のプーリ13が配設されてい
る。基台5の前部下部の左右には平行にバー状のハンド
ル部材14,14を後上傾するように延設し、ハンドル
部材14,14の上部で後部は後方に略水平に屈曲して
ハンドルグリップ15,15を形成し、グリップ15,
15には操作レバー類16,16等を枢着し、ハンドル
部材14,14のグリップ15,15の手前側には、操
作板17を横架、接合する。
【0012】左右のフレーム3,3の前部外側には、外
周に爪部を有する被動輪18,18を設け、一方、フレ
ーム3,3の後部外側には、同様に外周に爪部を有する
駆動輪19,19を設け、被動輪18、駆動輪19間に
は複数のガイド輪20…を配設し、ガイド輪20…は左
右のフレーム3,3の各外側に転動自在に枢着されてい
る。以上の左右各側の車輪18,19,20…にゴム
等で成形したクローラベルトCB,CBを巻装し、駆動
輪19,19の駆動でローラベルトを駆動させ、運搬
車1は走行する。
【0013】上記した基台5の前部6上の左右には一対
の静油圧式無段変速装置(HST)21,27を載置、
固設する。静油圧式無段変速装置21,27は、油圧ポ
ンプ、及び油圧モータからなり、本発明では、各油圧ポ
ンプ22を上部に、各油圧モータ23を下部に分離して
配設し、各油圧ポンプ22の各出力軸24を垂下し、夫
々伝達機構25を介在させて各油圧モータ23を駆動
し、各油圧モータ23の出力軸26を駆動輪19と連結
し、変速してこれを駆動する。
【0014】上記した無段変速装置21,27は、基台
後部6上に左右に離間して平行に並設され、相互の入力
軸28は同心とし、これに共通のプーリ29を固設し、
かかる被動プーリ29を上述したエンジン出力軸に固設
した駆動プーリ13にベルト30で連結する。尚、図7
中に示した31は、ベルト30のテンションプーリであ
る。以上によりエンジン8の出力は、プーリ13、ベル
ト30で被動プーリ29に伝達され、無段変速装置2
1,27の油圧ポンプ22を各駆動し、油圧ポンプ22
で変速された出力は、伝達機構25を介して油圧モータ
23に入力され、駆動輪19を駆動し、運搬車は駆動さ
れ、走行する。
【0015】以上の運搬車1の機体2の上方に荷台32
を配設する。荷台32は、左右のクローラベルト21,
21上に臨み、前後方向に延出された左右の基枠33,
33と、これの前後に横架された前後枠34,35と、
基枠33,33間に横架された中間部の補強枠36、前
部の補強枠37等を備え、図4はフォークリフト機構を
理解し易くするため、補強枠等を除去して示している。
【0016】以上の荷台32の左右の基枠33,33の
前部下面にはブラケット38,38を垂下、固設し、一
方、機体2の左右のフレーム3,3の前部上には、ボス
部39,39を起設し、ブラケット38、ボス部39を
軸40で枢着し、軸40を回転軸としてこれを支点とし
て荷台32は前部が下がり、後部が上昇する所謂ダンプ
動を行うように構成されている。
【0017】以上の荷台32の中間前部の補強枠36の
左右方向の中間部には、ダンプシリンダ41のロッド4
2先端部を支持具43で枢着し、一方、ダンプシリンダ
41の後端部をフレーム3,3の中間後部に横架したク
ロスメンバー44に支持具45を介して枢着する。従っ
て、ダンプシリンダ41が油圧の導入で駆動され、ロッ
ド42が伸長すると、荷台32は前端部の軸40を支点
として後上傾し、ロッド42の伸長限では荷台32は直
立し、図8の如き状態となり、ロッド42のストローク
の加減で、荷台は前傾し、その前傾角度は任意に設定す
ることができ、荷台上に積載した荷物をダンプ動して下
ろし、或いは積み込むことができる。
【0018】上記した荷台32の左右の基枠33,33
は、例えば図4、図5に示すように対向して開放側を内
向きとしたチャンネル材で構成し、かかる荷台32の上
にフォークリフト機構46を設ける。フォークリフト機
構46は、荷台32の左右の基枠33,33上に起立し
た一対の爪部材47,47を備え、図4に示すように各
爪部材47,47の先端部の前部面には先端部に順次尖
った爪部48が設けられ、爪部材の下半部には、この間
を繋ぐ連結部材49が横架され、正面視略H型をなす。
【0019】フォークリフト機構46の駆動機構は実施
例では図4、図5、図6に示す如くで、各爪部材47,
47の下端部には駒状の基台50が夫々設けられ、基台
50上に各爪部材47,47は起設され、各基台50,
50は外側部が基枠33,33内に対称的に嵌合してい
る。各基台50,50間には、板状の連結部材51が横
架されて相互を連結し、上記した基枠33,33内の上
下には、レール52,52が内設され、一方、各基台5
0,50の外側部分の上下には凹溝53,53を設け、
この部分にローラ54…の下半部が臨むように枢設す
る。
【0020】ローラ54…は溝型ローラを用い、図6の
ように前後に離間して上下に都合4個各基台50に設け
られており、ローラ54…は上下のレール52,52…
に係合し、これに案内されて基枠33,33に沿ってロ
ーラ54…により転動して移動するように構成されてい
る。左右の基枠33,33内の前後にはスプロケット5
5,55、及び56,56を内設し、左右のスプロケッ
ト55と55、56と56とは左右に長い支軸57,5
7で夫々一体回転するように構成され、基枠33,33
の前後の部分の内側には、支軸57,57を軸受け支持
する支持板58…が設けられている。
【0021】以上の各基枠33,33の前後に設けたス
プロケット55,56と、55,56間にはチエン5
9,59を無端状に巻回し、各チエン59,59の上走
行部の一部を各基台50,50の前後に連結する。従っ
て、スプロケット55,56の回転でチエン59は走行
し、基台50,50を押し、引きし、フォーク部材4
7,47は荷台32の基枠33,33に案内されて前後
動することとなる。
【0022】以上の基枠33,33の一方33Aの前部
乃至中間部にはフォークリフトシリンダ60を長さ方向
に取付、支持する。該シリンダ60は、基枠33Aに前
後に離間して垂下したブラケット63,63に垂下、支
持され、ロッド61は基枠33Aの後方に延び、先端部
には長さの有るラック62が固設されている。
【0023】一方、基枠33Aの中間後部には略L型の
案内片64が垂下、設置され、案内片64の上面を上記
ラック62は摺動し、かかる案内片64のラック62上
方の部位にはピニオン65を軸支66する。ピニオン6
5はラック62と噛合し、ピニオン65の軸66の外端
部には駆動スプロケット67を連結し、一方、基枠33
A後部の上記したスプロケット56Aの軸57外端部を
基枠外側に延出し、軸57の延出部57Aに被動スプロ
ケット68を固着し、スプロケット68と67間にチエ
ン69を巻回し、動力伝達するように連結する。
【0024】以上においては、図4はフォーク部材47
が荷台32の前部に移動した状態を示し、荷台32が水
平で、荷物を積載して運搬する状態では、フォーク部材
47は図4の右端部の後部に位置している(図1参
照)。図4はフォーク部材47が荷台32の前部に移動
した状態で、フォーク使用可能な状態を示し、この状態
で記述のダンプシリンダ41を駆動させ、荷台32を図
8のように傾動させて起立させる。この状態ではフォー
ク部材47は縦となった荷台32の下位にある。
【0025】フォークシリンダ60は基枠33と一体
で、かかるシリンダ60を油圧で駆動し、伸長したロッ
ド61を引き込む。これによりラック62は後退動し、
ピニオン65を回転させ、この結果同軸のスプロケット
は回転し、チエン69を介してスプロケット68は
回転する。これにより、スプロケット68と同軸の基枠
33A側のスプロケット56Aは、駆動側となって回転
し、軸57で同軸となった反対側のスプロケット56も
回転し、チエン59,59を図4の右側、図8の上方に
引張し、チエン59,59に連結された基台50,50
はこの方向に引っ張られ、基枠33,33のレール52
…に案内されて基台50,50は移動し、従ってフォー
ク部材47,47も移動する。図4では右側、図8では
上方にフォーク部材47,47は移動し、これに積載し
た荷物を上昇させることとなり、フォークリフト作業を
行う。
【0026】ところで、フォークシリンダ60のロッド
61のストロークにより、フォーク部材47を荷台32
に沿って移動させる場合には、シリンダ60のストロー
クが荷台32の全長に亘り必要となるが、かかる構造は
採用し難い。そこで、ロッド61のラック62による直
線動をピニオン65、スプロケット68,56の回転動
に変換し、チエン59を押し、引きする運動に変え、フ
ォーク部材47,47の移動を行う増幅機構を採用し
た。増幅機構は上記に限られず任意であり、要はシリン
ダのストロークが不足する分を増幅し得る機構であれば
良い。
【0027】以上のように、ダンプシリンダ41の駆動
で荷台32は傾動、起立動し、一方、フォークシリンダ
60のロッド61の伸縮動でフォーク部材47,47は
基枠32に沿って移動し、フォークリフト作業を行う。
図1、図2は何れもフォークリフトシリンダ60のロッ
ド61が後退限にあり、フォーク部材47が荷台32の
後部に位置している状態を示している。
【0028】ところで、上記したダンプシリンダ41、
フォークリフトシリンダ60の夫々は、上記した静油圧
式無段変速装置21,27の油圧ポンプ22,22の吐
出油圧系、吸入油圧系に接続される。例えば、ダンプシ
リンダ41は、油圧配管70,71、及び72,73で
静油圧式無段変速装置21の油圧ポンプ22に接続さ
れ、又フォークリフトシリンダ60は、油圧配管74,
75、及び76,77で静油圧式無段変速装置27の油
圧ポンプ22に接続される。
【0029】かかる油圧配管70,71,74,75と
72,73,76,77との間には切換え機構78を介
設し、切換え機構78は、一般に用いられる切換え弁等
が用いられ、実施例では、ハンドル部材14,14間に
横架、設置した操作板17上に切換え機構78を配設し
た。切換え機構78は、例えば、操作板17上に左右に
並んで並設された切換えレバー79,80を備え、切換
えレバー79の操作で、静油圧式無段変速装置21の油
圧ポンプ22から油圧モータ23への油圧の供給、ダン
プシリンダ41への油圧の供給を切換える。又切換えレ
バー80の操作で静油圧式無段変速装置27の油圧ポン
プ22から油圧モータ23への油圧の供給、フォークリ
フトシリンダ60への油圧の供給を切換える。
【0030】従って、運搬車1の左右の駆動輪19を駆
動する静油圧式無段変速装置21,27の油圧を、切換
え機構78で切換え、各シリンダ41,60に供給し、
これ等シリンダ41,60の一方、或いは双方を駆動
し、駆動輪駆動用の油圧を切換えてそのままシリンダ4
1,60に供給し、ダンプ動、或いはフォークリフト動
個々、若しくはこれ等両方の作業を同時に行わせること
ができる。尚、ダンプ動、フォークリフト動を行う場合
には、油圧ポンプ22から油圧モータ23への油圧系は
遮断し、運搬車の駆動輪の駆動を停止するようにする。
【0031】以上の切換え機構は上記に限られず任意で
あり、又切換え機構は上記した操作板に設けず、例えば
ハンドルグリップ部にレバー式に設けたり、回転操作子
式に設けても良く、任意である。このように、ダンプシ
リンダ、フォークシリンダの各専用の油圧源を必要とす
ること無く、運搬車走行用の静油圧式無段変速装置の油
圧を共用して荷台のダンプ動、荷台に設けたフォークリ
フト部材の前後動によるフォークリフト動を行わせる。
【0032】又以上の実施例では、2個の静油圧式無段
変速装置21,27の駆動輪への油圧供給を遮断し、ダ
ンプシリンダ41、フォークシリンダ60に油圧を切換
えるとし、従って、運搬車の走行を停止し、荷台のダン
プ動、荷台に設けたフォークリフト部材の前後動による
フォークリフト動を行わせる式を説明したが、静油圧式
無段変速装置21,27として容量の大型のものを用
い、無段変速装置の油圧ポンプから分岐路を各シリンダ
に配管し、油圧ポンプの油圧を分岐して供給しても良
く、この場合には、運搬車の走行を維持しつつ上記した
ダンプ動、上記したフォークリフト動を行うことができ
る。本発明は、かかる形式の運搬車をも含むものであ
る。
【0033】
【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
エンジンで駆動される油圧ポンプ、油圧モータからなる
左右2個の静油圧式無段変速装置(HST)を備え、該
無段変速装置で左右の駆動輪の夫々を駆動し、且つ荷台
を備える動力運搬車であって、運搬車の荷台は、該運搬
車のボディの前部に回転軸を介して前部が下がり、後部
が上昇し、直立するようにダンプ動自在に枢着され、荷
台には、該荷台に沿って前後に移動するフォークリフト
部材を備え、荷台のダンプ動を行わせるダンプシリンダ
と、フォークリフト部材を前後移動させるフォークリフ
トシリンダとを備え、フォークリフト部材とフォークリ
フトシリンダとの間には、該フォークリフトシリンダの
ストロークを増幅する増幅機構を備え、各無段変速装置
は、左右の駆動輪の夫々と、ダンプシリンダ、フォーク
リフトシリンダの夫々と油圧的に接続し、一方の無段変
速装置と駆動輪、ダンプシリンダとの間、及び他方の無
段変速装置と駆動輪、フォークリフトシリンダとの間に
は、駆動輪、或いはダンプシリンダ、フォークリフトシ
リンダの一方に油圧を供給する切換え機構を介設して動
力運搬車としてダンプ機能とフォークリフト機能とを併
せ持つ。
【0034】従って、小型の動力運搬車において、所謂
HSTと称される静油圧式無段変速装置一対用い、夫々
を制御して直進走行、或いは旋回等が容易に行え、機動
性、旋回性等に優れ、操縦性、運転性、取扱性に優れた
動力運搬車を得ることができ、しかも、荷台をボディの
前部に回転軸で支持し、ダンプシリンダを設置して荷台
を前部を下にし、後部を上昇させて荷台をボディに対し
て傾動、直立動させてのダンプ動を行わせ、又荷台にフ
ォークシリンダを介して前後動するようにフォークリフ
ト部材を設けてフォークリフト動を行う機能を持たせ、
この種動力運搬車の機能性の大幅な向上、使い勝手性の
向上が図れ、汎用性に極めて優れた動力運搬車が得られ
る。
【0035】又本発明は、荷台のボディに対して前部が
下がり、後部が上昇し、直立動を行う荷台のダンプ動、
荷台に対してフォークリフト部材が前後動するフォーク
リフト動をダンプシリンダ、フォークシリンダの油圧シ
リンダで行わせ、これ等油圧シリンダの駆動油圧を、運
搬車の動力を得る静油圧式無段変速装置で生成される油
圧を切換え、分岐して共用するので、荷台のダンプ動を
行わせるダンプシリンダ、フォークリフトのフォーク
リンダの個々のシリンダを、夫々の個別の専用の油圧発
生装置を必要とすることがなく、既設の無段変速装置の
油圧を分岐、切換え、利用するので、ダンプ機構、フォ
ークリフト機構を備えつつ、最少の機器の追加で、機能
性に優れたダンプ機能、フォークリフト機能を併せ持つ
動力運搬車が得られる。
【0036】又本発明では、フォークリフト部材とフォ
ークリフトシリンダとの間には、該フォークリフトシリ
ンダのストロークを増幅する増幅機構を備えるので、
ォーク部材を荷台の全長に亘り移動させることができ、
フォークリフト以外の荷物の下ろし作業等にも便利であ
り、フォークリフトの積み下ろし作業時のストロークも
極めて増幅機構により大きく採れ、しかもフォークリフ
ト機構はコンパクトに纏めることができ、ダンプ機構と
併せ、運搬車を小型化しつつフォークリフト機構を小型
化することができる。
【0037】更に本発明では、走行用の静油圧式無段変
速装置の油圧ポンプの油圧を切換えてダンプシリンダ、
フォークリフトシリンダを駆動させるようにしたので、
切換え機構も簡素で足り、且つ操作も油圧系を切換える
操作で足り、操作が簡単であり、操作性の点でも有利で
あり、走行、ダンプ作業、フォークリフト作業を明確に
区別して簡単な操作で行え、使い勝手性に優れた合理的
な汎用、目的のダンプ機能、フォークリフト機能を併
せ持つ動力運搬車が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる動力運搬車の概略を示す側面図
【図2】上記動力運搬車の平面図
【図3】上記運搬車の走行装置を説明する横断平面図
【図4】上記運搬車の荷台の要部の斜視図で、部分的に
破断し、且つフォークリフト機構を示す説明図
【図5】フォークリフト機構のフォーク部材移動機構の
要部正断面図
【図6】上記図5の6―6線断面図
【図7】図7はHSTの切換え機構、HST、駆動輪駆
動機構、ダンプシリンダ、フォークリフトシリンダの油
圧系、及び油圧切換え機構の説明的分解斜視図
【図8】運搬車荷台のダンプ動、フォークリフト動を説
明する側面図
【符号の説明】
1…動力運搬車、 8…エンジン、 19…駆動輪、
21,27…静油圧式無段変速装置、 22…油圧ポン
プ、 23…油圧モータ、 32…荷台、 41…回転
軸、 41…ダンプシリンダ、 47…フォークリフ
ト、 60…フォークリフトシリンダ、 55,56,
62,65,66,68,69…増幅機構、 70,7
1,72,73,74,74,76,77…油圧的に接
続する配管、 78…切換え機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−259900(JP,A) 特開 昭63−186068(JP,A) 特開 昭61−197399(JP,A) 特開 平2−18208(JP,A) 実開 昭53−153638(JP,U) 実開 昭60−110394(JP,U) 実開 昭49−45247(JP,U) 実公 昭60−39291(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 9/22 B60K 17/10 B60P 1/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンで駆動される油圧ポンプ、油圧
    モータからなる左右2個の静油圧式無段変速装置(HS
    T)を備え、該無段変速装置で左右の駆動輪の夫々を駆
    動し、且つ荷台を備える動力運搬車であって、前記運搬車の前記荷台は、該運搬車のボディの前部に回
    転軸を介して前部が下がり、後部が上昇し、直立するよ
    うにダンプ動自在に枢着され、 前記荷台には、該荷台に沿って前後に移動するフォーク
    リフト部材を備え、 前記荷台のダンプ動を行わせるダンプシリンダと、前記
    フォークリフト部材を前後移動させるフォークリフトシ
    リンダとを備え、 前記フォークリフト部材と前記フォークリフトシリンダ
    との間には、該フォークリフトシリンダのストロークを
    増幅する増幅機構を備え、 前記各無段変速装置は、前記左右の駆動輪の夫々と、前
    記ダンプシリンダ、前記フォークリフトシリンダの夫々
    と油圧的に接続し、 一方の無段変速装置と駆動輪、ダンプシリンダとの間、
    及び他方の無段変速装置と駆動輪、フォークリフトシリ
    ンダとの間には、駆動輪、或いはダンプシリンダ、フォ
    ークリフトシリンダの一方に油圧を供給する切換え機構
    を介設した、 ことを特徴とするダンプ機能とフォークリフト機能とを
    併せ持つ動力運搬車。
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