JP2864360B2 - 取付座板 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、レバーハンドルやノブ
等をドアに取り付けるための取付座板に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、台座の係止部にカバーの係合
部を凹凸係合させて取り付ける取付座板は種々のものが
提案されているが、そのほとんどは、図４に示すよう
に、係止部は、断面形状が略倒Ｌ字状であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】取付座板においては、
全体の厚さをあまり大きくすることはできないので、上
記従来例においては、断面略倒Ｌ字状の係止部もあまり
長くすることはできず、肉厚を薄くすると、適度な弾性
で係止部に係合部が凹凸係合しカバーを台座に取り付け
やすいが、係止部が折れやすくなってしまい、肉厚を厚
くすると、係止部は折れにくくなるが、弾性変形しにく
くなり係止部に係合部が凹凸係合するのに大きな力が必
要となりカバーを台座に取り付けにくくなってしまうと
いう問題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、ドアに固定される台座と、台座に取り
付けられるカバーから成る取付座板において、台座に係
止部を設けると共にカバーに係合部を設け、係止部は、
上下端の中央に、両側に切欠溝を設けて外方に断面略倒
Ｕ字状に突出するように形成し、係止部をその弾性によ
り変形させて係合部を係止部に凹凸係合するようにして
成るものである。

【０００５】

【作用】台座をドアに取り付けた後、カバーを押し込む
と係合部が係止部に当接し、断面略倒Ｕ字状の係止部が
変形し、係合部と係止部は凹凸係合する。この時、係止
部は断面略倒Ｕ字状なので、上の辺だけでなく下の辺も
変形する。

【０００６】

【実施例】台座１は、合成樹脂製で細長い小判のような
形状で、中心より下方に円形の軸孔６を設け、上下端部
に取付孔７・・・７を設けてある。上下端には、中央
に、両側に切欠溝４・４を設けて外方に突出する断面略
倒Ｕ字状の係止部３・３を設けると共に、両側部に係止
部３より外方に少し突出する円弧状の突部５・５を設け
てある。

【０００７】カバー２は、金属製で台座１より長く、台
座１の軸孔６と対応する位置に軸孔９を設け、台座１の
係止部３・３と対応する位置に裏面側に突出する係合部
８・８を設けてある。

【０００８】なお、図４は従来例であって、台座１０の
上下端中央に断面略倒Ｌ字状の係止部１１を設けてあ
る。この係止部１１は、略水平な辺だけが変形する。つ
まり、本発明の上記実施例では、係止部３は上の辺と下
の辺が共に変形するのに対し、この従来例では略水平な
上の辺だけしか変形せず、変形可能な長さが短くなって
いる。

【０００９】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、係止部の
変形可能な長さを長くしたので、十分な強度を持ち、カ
バーを台座に適度な力で取り付けられると共に、取り付
けた後は、容易に外れないようにすることができるとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】カバーを台座に取り付けた状態の縦断面図。

【図２】カバーと台座が外れた状態の要部拡大縦断面
図。

【図３】カバーと台座が外れた状態の要部拡大斜視図。

【図４】従来例の台座を示す図面であって、（Ａ）は要
部斜視図、（Ｂ）は要部縦断面図。

【符号の説明】

１ 台座 ２ カバー ３ 係止部 ８ 係合部

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ドアに固定される台座と、台座に取り付け
   られるカバーから成る取付座板において、台座に係止部
   を設けると共にカバーに係合部を設け、係止部は、上下
   端の中央に、両側に切欠溝を設けて外方に断面略倒Ｕ字
   状に突出するように形成し、係止部をその弾性により変
   形させて係合部を係止部に凹凸係合するようにしたこと
   を特徴とする取付座板。