JP2864288B2 - Icカードにおけるエラーチェック方法 - Google Patents

Icカードにおけるエラーチェック方法

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JP2864288B2 JP2293311A JP29331190A JP2864288B2 JP 2864288 B2 JP2864288 B2 JP 2864288B2 JP 2293311 A JP2293311 A JP 2293311A JP 29331190 A JP29331190 A JP 29331190A JP 2864288 B2 JP2864288 B2 JP 2864288B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はICカードにおけるエラーチェック方法、特
に、エラーチェックコードに基づくエラーチェックを補
間することのできるチェック方法に関する。
〔従来の技術〕
現在普及している磁気カードに代わって、将来はICカ
ードの普及が見込まれている。このICカードは、現在ま
でにいくつかのタイプの共通仕様が定められており、限
られた用途については、既に実用化が図られている。一
般的なICカードは、CPU、ROM、RAM、EEPROM、そしてこ
れらの素子と外部の装置とを接続するための入出力端子
を備えている。ROMは書換不能なメモリであり、CPUを制
御するためのプログラムを保持するプログラムエリアと
して用いられる。RAMは書換可能なメモリであり、CPUが
動作するためのワークエリアとして用いられる。また、
EEPROMは、所定の書換電圧を印加することにより書換可
能となるメモリであり、ユーザーデータを記録するため
のユーザエリアとして用いられる。このユーザエリアに
は、磁気カードに比べて大量のユーザデータを記録する
ことができ、また、カード自身がCPUを備えている点で
磁気カードと大きく異なり、今後は様々な利用が期待さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
一般に、ICカードはユーザがポケットに入れて携帯し
たり、無造作に取り扱ったりすることが多く、過酷な環
境で取り扱われることになる。また、ICカード自身に
は、電源やクロックが内蔵されていないため、データの
読出しや書込み作業は、外部の装置から所定の入出力端
子を介して電源やクロックの供給を受けながら行われ
る。したがって、この入出力端子における接触不良が一
瞬でも生じると、正しくデータを書込むことができない
場合がある。
このように、ICカードにおけるデータの記録は、一般
のコンピュータなどに比べて過酷な条件が課されること
になり、いわゆる「データ化け」と呼ばれる記録データ
の内容にエラーが生じる現象が起こりやすい。このた
め、エラーチェックを十分に行う必要がある。従来の一
般的なエラーチェック方法は、所定長さのデータ列に対
して、BCCコードなどのエラーチェックコードを生成し
てこれを付加し、このエラーチェックコードとともにデ
ータを記録する方法である。読出し時には、本来のデー
タとともにエラーチェックコードも読出し、読出したデ
ータから生成されるエラーチェックコードと、記録され
ていたエラーチェックコードとの同一性をチェックして
いる。ところが、このようなエラーチェックコードによ
るエラーチェック方法は、完全なものではない。すなわ
ち、2か所において相補的なエラーが発生すると、両者
が相殺し合ってエラーが発見できない事態が生じる。
そこで本発明は、より信頼性の高いICカードにおける
エラーチェック方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、EEPROMによって構成される記憶領域内に、
複数のレコードから構成される1つのファイルデータ
を、ファイルデータについてのレコード数の情報を含む
ディレクトリとともに記録するICカードにおいて、 所定のセクタ長を定義し、各レコードをセクタ長を1
区切りとするセクタデータに分割し、1レコード内にお
けるこのセクタデータ同士の連結情報を含んだ制御デー
タを作成し、セクタデータおよび制御データに基づいて
所定のエラーチェックコードを作成し、セクタデータに
制御データおよびエラーチェックコードを付加してなる
単位データを、記録領域内に記録しておき、 この記録領域内に記録された各単位データを読出した
ときに、エラーチェックコードに基づく第1のエラーチ
ェックを行うとともに、読出した各単位データからそれ
ぞれ制御データを抽出し、この制御データ内の連結情報
に基づいて、記録領域内に記録されているファイルデー
タのレコード数を算出し、この算出したレコード数とデ
ィレクトリ内のレコード数とを比較し、不一致が生じた
場合にデータの記録にエラーが生じていると認識する第
2のエラーチェックを行うようにしたものである。
〔作用〕
第1のエラーチェックは、従来から行われているエラ
ーチェックコードに基づくチェックである。ところが、
前述したように、この第1のエラーチェックでは、2か
所において相補的なエラー発生すると、両者が相殺し合
ってエラーが発見できない事態が生じる。第2のエラー
チェックは、本発明特有のエラーチェックであり、記録
された各制御データ内の連結情報に基づいて、記録領域
内に記録されているファイルデータのレコード数の算出
を行う。エラーが生じていなければ、このレコード数
は、ディレクトリ内のレコード数と一致するはずであ
る。両者が一致しなければ、制御データ内の連結情報に
エラーが生じていると判断できる。すなわち、連結情報
とセクタデータとにおいて相補的な2つのエラーが生じ
ていた場合、第1のエラーチェックではエラーが発見さ
れないが、第2のエラーチェックではこれが発見される
ことになる。こうして、エラーチェックの信頼性を高め
ることが可能になる。
〔実施例〕
以下、本発明を図示する実施例に基づいて説明する。
第1図(a)は、一般的なICカードを読取/書込装置に
接続した状態を示すブロック図である。ICカード10内に
は、3種類のメモリ、すなわち、ROM11,RAM12,EEPROM13
と、CPU14とが内蔵されている。ROM11は書換不能なメモ
リであり、CPU14を制御するためのプログラムを保持す
るプログラムエリアとして用いられる。RAM12は書換可
能なメモリであり、CPUが動作するためのワークエリア
として用いられる。また、EEPROM13は、所定の書換電圧
を印加することにより書換可能となるメモリであり、ユ
ーザーデータを記録するためのユーザエリアとして用い
られる。
読取/書込装置20との間には、6本の信号線が接続さ
れるため、この信号線を接続するための6つの入出力端
子がICカード10上に設けられる。各信号線の用途は次の
とおりである。
(1)信号線I/O ICカード10と読取/書込装置20との間で双方向にデー
タを受け渡しするために用いられる。
(2)信号線RST 読取/書込装置20側からICカード10側へリセット信号
を与えるために用いられる。
(3)信号線CLK 読取/書込装置20側からICカード10側へクロック信号
を与えるために用いられる。
(4)信号線VCC 読取/書込装置20側からICカード10側へVCC電圧を供
給するために用いられる。
(5)信号線GND 読取/書込装置20側からICカード10側へGND電圧を供
給するために用いられる。
(6)信号線VPP 現在は用いられていない。
第1図(b)は、第1図(a)に示されているEEPROM
13内のメモリマップである。この実施例では、このEEPR
OM13には、アドレス「6000〜7FFF」が割り当てられてお
り、図では左上隅のアドレス「6000」から水平右方向に
伸びる列に沿ってアドレスが増加してゆき、右端に到達
したら下段の次の列についても同様に左から右へとアド
レスが増加する。こうして、最終アドレスが右下隅のア
ドレス「7FFF」となっている。このEEPROM13は、本来、
ユーザデータを記録するユーザエリアとして用いられる
メモリであるが、実際には図に示すように、ユーザエリ
アの他にシステムエリア1,2が設けられている。このシ
ステムエリア1,2には、ユーザのIDコード、暗証番号な
どのシステム情報が記録されるとともに、ディレクトリ
ポインタDPのための領域(図の一点鎖線で囲んだ領域)
が設けられている。
ユーザデータは、ファイル単位でユーザエリアに記録
され、これに対応するディレクトリも同じくユーザエリ
アに記録される。この実施例では、データはファイル単
位で、アドレスxから順方向(アドレスの増加方向)に
順次連続して記録されてゆき、これに対応するディレク
トリは、アドレスyから逆方向(アドレスの減少方向)
に順次連続して記録されてゆく(なお、第1図(b)で
は、各部のアドレス値を円で囲った小文字のアルファベ
ットで示している)。たとえば、最初のデータAを記録
する場合、図のようにアドレスxから順方向に記録さ
れ、これに対応するディレクトリAは、アドレスyから
逆方向に記録される。続いて、二番目のデータBを記録
する場合は、データAに続くアドレスzから順方向に記
録され、これに対応するディレクトリBは、ディレクト
リAに続くアドレスaから逆方向に記録される。ディレ
クトリポインタは、最後に記録されたディレクトリに関
するアドレス情報を示す機能を有する。前述の例では、
ディレクトリポインタの値は、ディレクトリAを記録す
るまではyを示し、ディレクトリAの記録後はaを示
し、ディレクトリBの記録後はbを示すように順次更新
されることになる。
第2図は1ファイルデータの構成を示す図である。第
1図(b)に示すように、データはファイル単位で、デ
ータA,データB,…のように記録されるが、このうち1つ
のファイルデータ、たとえばデータAは、第2図に示す
ように、第1レコード〜第nレコードまでのn個のレコ
ードから構成されている。また、実際に、EEPROM13内に
記録されるときには、各レコードが複数のセクタに分割
されて記録される。第2図の例では、第1レコードは、
第1セクタ〜第mセクタまでのmセクタに分割されて記
録されることになる。第3図は、このデータAを実際に
EEPROM13に記録した状態を示すメモリマップである。こ
のような記録を行うには、まずセクタ長(たとえば、10
バイト)が定義される。そして、各レコードは、このセ
クタ長を1区切りとするセクタデータに分割される。こ
のとき、第1セクタの先頭部には、そのレコード長を示
す2バイトのデータRL(Record Length)が付加され
る。第3図に示す例では、第1レコードは2つのセクタ
に分割され、第2レコードは5つのセクタに分割され、
第3レコードは分割されることなしに1つのセクタ内に
収まり、第4レコードは2つのセクタに分割されてい
る。そして、いずれのレコードについても、第1セクタ
の先頭には、レコード長RLが付加されている。この記録
方法の特徴は、各セクタデータの先頭部にRCB(Record
Control Byte)なる制御データが付加され、後部にBCC
(block Check Code)なるエラーチェックコードが付加
される点である。すなわち、所定のセクタ長をもつセク
タデータの先頭部に制御データRCBを付加し、後部にエ
ラーチェックコードBCCを付加することにより1単位の
データが構成される。第3図に示す例では、横方向に1
列に配されたデータが1単位データを構成し、単位デー
タ1,2が第1レコードに対応し、単位データ3〜7が第
2レコードに対応し、単位データ8が第3レコードに対
応し、単位データ9,10が第4レコードに対応する。な
お、ハッチング部分は、データが記録されていない空領
域である。
続いて、制御データRCBのビット構成を第4図を参照
して説明する。本実施例では、制御データRCBは1バイ
トのデータからなり、このうちの下位2ビット(b2b1)
がチェーンビット、上位1ビット(b8)がチェックビッ
トとして使われており、中間のビット(b3〜b7)は使用
されていない。チェックビットb8は、後続するセクタデ
ータが有効「0」か無効「1」かを示すビットである。
通常は、データの記録が行われれば、チェックビットb8
は有効「0」となる。したがって、第3図に示す単位デ
ータ1〜10における制御データRCBのチェックビットb8
は、いずれも「0」である。将来、これらのデータが消
去された場合、各チェックビットb8は無効を示す「1」
に書き換えられる。一方、チェーンビットb2b1は、1レ
コード内におけるセクタデータ同士の連結情報を示すも
のである。すなわち、この2ビットにより、次のような
連結情報が示される。
00:チェーン無し…後続するセクタデータが、単独で1
レコードを構成することを示す。
10:FIRST…後続するセクタデータが、1つのレコードの
最初のセクタデータであることを示す。
11:MIDDLE…後続するセクタデータが、1つのレコード
の真ん中部分の(別言すれば、最初でも最後でもない)
セクタデータであることを示す。
01:LAST……後続するセクタデータが、1つのレコード
の最後のセクタデータであることを示す。
この連結情報の意味を、第3図の例に基づいて、より
具体的に説明しよう。第3図における制御データRCBの
欄のそれぞれに括弧書きで記載した2桁の数字は、この
チェーンビットを構成する2ビットの数字である。単位
データ1のチェーンビットは「10」、すなわち「FIRS
T」である。これは、後続するセクタデータが第1レコ
ードの最初のセクタであることを示す。単位データ2の
チェーンビットは「01」、すなわち「LAST」である。こ
れは、後続するセクタデータが第1レコードの最後のセ
クタであることを示す。単位データ3のチェーンビット
は「10」、すなわち「FIRST」である。これは、後続す
るセクタデータが第2レコードの最初のセクタであるこ
とを示す。単位データ4〜6のチェーンビットは「1
1」、すなわち「MIDDLE」である。これは、後続するセ
クタデータが第2レコードの真ん中部分のセクタである
ことを示す。単位データ7のチェーンビットは「01」、
すなわち「LAST」である。これは、後続するセクタデー
タが第2レコードの最後のセクタであることを示す。単
位データ8のチェーンビットは「00」、すなわち「チェ
ーン無し」である。これは、後続するセクタデータのみ
によって第3レコードが構成されることを示す。単位デ
ータ9のチェーンビットは「10」、すなわち「FIRST」
である。これは、後続するセクタデータが第4レコード
の最初のセクタであることを示す。そして最後に、単位
データ10のチェーンビットは「01」、すなわち「LAST」
である。これは、後続するセクタデータが第4レコード
の最後のセクタであることを示す。
以上のように、制御データRCBは、後続するセクタデ
ータの属性を示すように決定される。一方、セクタデー
タの後部に付加されるエラーチェックコードBCCは、制
御データRCBをセクタデータの先頭部に付加して得られ
るデータ列全体について、予め定められた所定の論理演
算を施すことにより発生されるコードである。このエラ
ーチェックコードBCCの発生方法については、公知の技
術であるため説明を省略する。
結局、1つのファイルデータAを記録するためには、
これを第1レコード〜第4レコードという4つのレコー
ドに分けて取扱い、かつ、各レコードを所定のセクタ長
ごとに分割してセクタデータを形成し、このセクタデー
タの先頭部に制御データRCBを、後部にエラーチェック
コードBCCを、それぞれ付加して単位データを構成し、
これを実際のEEPROMに書込む作業を行うことになる。な
お、このような方法でデータAを記録したら、第1図
(b)に示すように、これに対応するディレクトリAも
記録されることになる。なお、このディレクトリAに
は、データAが記録されているアドレスに関する情報の
他に、データAを構成するレコード数(この例では、レ
コード数は4)も記録される。
さて、以上のような方法でファイルデータAを記録し
ておくと、読出したときに2とおりのエラーチェックを
行うことが可能になる。第1のエラーチェックは、エラ
ーチェックコードを利用したチェックであり、従来から
公知の方法である。すなわち、第3図に示すデータを単
位データごとに読出し、読出した制御データとセクタデ
ータからなるデータ列全体について、記録時と同一の論
理演算を施してエラーチェックコードを発生させ、これ
を読出したエラーチェックコードと比較する方法であ
る。この方法を、第5図を参照しながら更に詳しく説明
する。いま、第5図の1行目に示すようなビット列が正
しい状態で記録されたデータであるとする。この1行目
のデータを読出し、制御データRCBとセクタデータとに
基づいてエラーチェックコードBCCを発生させれば、こ
のコードBCCは記録されていたコードBCCと一致する。と
ころが、2行目に示すように、セクタデータの1ビット
がいわゆる「データ化け」を起こした場合(この例で
は、セクタデータの3ビット目が0から1に変化してし
まっている)を考える。この場合、この2行目のデータ
を読出し、制御データRCBとセクタデータとに基づいて
エラーチェックコードBCCを発生させれば、このコードB
CCは記録されていたコードBCCとは一致しなくなる。し
たがって、このような「データ化け」は発見される。ま
た、3行目に示すように、制御データRCB内の1ビット
が「データ化け」を起こした場合も、同様に発見され
る。ところが、4行目に示すように、セクタデータ内の
2つのビットが「データ化け」を起こしたり、5行目に
示すように、セクタデータ内の1ビットと制御データRC
B内の1ビットが「データ化け」を起こしたりした場
合、2つの「データ化け」は相補的なものであり、デー
タが異なってしまっているにもかかわらず、エラーチェ
ックコードBCCは一致してしまう。すなわち、4行目や
5行目に示すようなエラーは、従来から行われている第
1のエラーチェックでは発見されない。本発明は、この
第1のエラーチェックを行った上に、更に、次に述べる
ような第2のエラーチェックを行い、上述の5行目に示
すようなエラーを発見することができるようにしたもの
である。この第2のエラーチェックでは、上述の4行目
に示すようなエラーの発見まではできない。したがっ
て、100%の確率でエラーの発見ができるわけではな
い。しかしながら、従来から行われている第1のエラー
チェックに重ねてこの第2のエラーチェックを行うこと
により、エラー発見の確率は向上し、信頼性をより高め
ることはできる。
第2のエラーチェックの原理は、制御データRCB内の
連結情報を利用して、レコード数を算出し、これをディ
レクトリ内に記録されたレコード数と比較するというも
のである。以下、この手順を、第6図の流れ図に基づい
て説明する。まず、ステップS1において、カウンタとな
る変数iを初期値0に設定する。この変数iによって、
レコード数を計数してゆくことになる。続くステップS2
において、エラーチェックの対象となるファイルデータ
が記録された領域から、制御データRCBの抽出が行われ
る。上述の例によるデータAについての記録領域には、
第3図に示すように、10個の単位データが記録されてい
るので、この10個の単位データの1つ1つから順番に制
御データRCBが抽出されることになる。そして、ステッ
プS3において、この抽出した制御データRCBのチェック
ビットb8が「0」であるか否かが判断される。前述した
ように、チェックビットが「0」であれば、後続するセ
クタデータが有効であることを示す。チェックビットが
「1」の場合には、後続するセクタデータは無効、すな
わち、消去されているデータであるため、レコード数を
計数する勘定に入れるべきではない。したがって、ステ
ップS3において、チェックビットが「0」と判断された
場合だけ、ステップS4の処理へと進む。ステップS4で
は、チェーンビットb2b1が、「00(チェーン無し)」ま
たは「10(FIRST)」であるか否かが判断される。これ
は、1レコードが複数セクタに分割されて記録されてい
た場合に、レコード数を重複して計数しないための処理
である。ステップS4において、チェーンビットb2b1が、
「00(チェーン無し)」または「10(FIRST)」である
場合のみ、ステップS5におけるカウンタiの更新、すな
わち計数作業が行われる。1レコードが複数セクタに分
割されていた場合、いずれかの代表セクタを1回だけ計
数すれば足りる。この実施例では、チェーンビットb2b1
が、「00(チェーン無し)」であれば、複数セクタへの
分割は行われていないのでそのまま計数が行われ、「10
(FIRST)」であれば、代表セクタとしてやはり計数が
行われる。これに対し、チェーンビットb2b1が、「11
(MIDDLE)」や「01(LAST)」であれば、既に「10(FI
RST)」で代表して計数が行われているため、新たな計
数は行わない。以上の計数手順を、ステップS6におい
て、繰り返し行うことになる。第3図に示す例では、10
回繰り返して行われ、そのうち、1回目(FIRST)、3
回目(FIRST)、8回目(チェーン無し)、9回目(FIR
ST)、においてのみ、ステップS5でiが更新される。こ
の結果、計数されたレコード数はi=4となる。最後
に、ステップS7において、ディレクトリA内に記録され
ているレコード数と、この計数されたレコード数iとを
比較し、ステップS8で一致していれば、エラー無しと判
断してチェックを終了する。不一致であれば、制御デー
タRCB内(あるいは、ディレクトリA内)にデータエラ
ーがあることが認識され、ステップS9における所定のエ
ラー処理を行うことになる。
たとえば、第3図に示す例において、単位データ5の
制御データRCBのチェーンビットが、本来は「11」であ
るべきところ「10」に変わる「データ化け」を起こし、
同時に、セクタデータ内でも1ビット分の「データ化
け」を起こした場合を考えてみる。このように、同一の
単位データ内で2ビット分の「データ化け」が生じる
と、第1のエラーチェックではエラーが発見できない。
ところが、第2のエラーチェックでは、このような「デ
ータ化け」が生じていると、単位データ5についての制
御データRCBを抽出したときに、「10(FIRST)」と判断
され、iの更新が行われることになる。すなわち、計数
されたレコード数は4ではなく5となり不一致が生じ、
エラーが発見される。以上のように、第2のエラーチェ
ックを行えば、第1のエラーチェックで発見されなかっ
たエラーの発見が可能になり、エラーチェックの信頼性
をより高めることが可能になる。
以上、本発明を図示する一実施例に基づいて説明した
が、本発明はこの実施例のみに限定されるものではな
く、この他にも種々の態様で実施可能である。たとえ
ば、上述の実施例では、レコード数を計数する代表とし
て「10(FIRST)」を選んだが、「01(LAST)」を選ぶ
ようにしてもかまわない。また、エラーチェックコード
として、上述の実施例ではBCCコードを例示したが、他
のエラーチェックコードを用いても勿論かまわない。
〔発明の効果〕
以上のとおり本発明によれば、ICカードにおけるエラ
ーチェック方法において、エラーチェックコードに基づ
く第1のエラーチェックを行うとともに、連結情報に基
づいて算出したレコード数をディレクトリ内のレコード
数と比較する第2のエラーチェックを行うようにしたた
め、エラーチェックの信頼性を高めることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は一般的なICカードを読取/書込装置に接
続した状態を示すブロック図、第1図(b)は同図
(a)に示されているEEPROM内のメモリマップを示す
図、第2図は1つのファイルデータの構成を示す図、第
3図は記録された1つのファイルデータについてのメモ
リマップの一例を示す図、第4図は第3図のメモリマッ
プにおける制御データRCBのビット構成図、第5図はエ
ラーチェックコードによるチェックの原理を説明する
図、第6図は本発明特有のエラーチェックの手順を示す
流れ図である。 RCB……制御データ、RL……レコード長、BCR……エラー
チェックコード。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−165986(JP,A) 特開 昭63−168754(JP,A) 特開 平2−156390(JP,A) 特開 平3−232029(JP,A) 特開 平2−311935(JP,A) 特開 平1−118975(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06K 19/00 G06K 17/00 G06F 12/16 320 G06F 11/08 310

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】EEPROMによって構成される記憶領域内に、
    複数のレコードから構成される1つのファイルデータ
    を、このファイルデータについてのレコード数の情報を
    含むディレクトリとともに記録するICカードにおいて、 所定のセクタ長を定義し、各レコードを前記セクタ長を
    1区切りとするセクタデータに分割し、1レコード内に
    おけるこのセクタデータ同士の連結情報を含んだ制御デ
    ータを作成し、前記セクタデータおよび前記制御データ
    に基づいて所定のエラーチェックコードを作成し、前記
    セクタデータに前記制御データおよび前記エラーチェッ
    クコードを付加してなる単位データを、前記記録領域内
    に記録しておき、 前記記録領域内に記録された各単位データを読出したと
    きに、前記エラーチェックコードに基づく第1のエラー
    チェックを行うとともに、読出した各単位データからそ
    れぞれ制御データを抽出し、この制御データ内の連結情
    報に基づいて、前記記録領域内に記録されているファイ
    ルデータのレコード数を算出し、この算出したレコード
    数と前記ディレクトリ内のレコード数とを比較し、不一
    致が生じた場合にデータの記録にエラーが生じていると
    認識する第2のエラーチェックを行うことを特徴とする
    ICカードにおけるエラーチェック方法。
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JP4601968B2 (ja) * 2004-01-19 2010-12-22 大日本印刷株式会社 データ整合性検査を省けるicカードおよびicカード用プログラム

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