JP2808358B2 - Icカード - Google Patents
IcカードInfo
- Publication number
- JP2808358B2 JP2808358B2 JP2278313A JP27831390A JP2808358B2 JP 2808358 B2 JP2808358 B2 JP 2808358B2 JP 2278313 A JP2278313 A JP 2278313A JP 27831390 A JP27831390 A JP 27831390A JP 2808358 B2 JP2808358 B2 JP 2808358B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- directory
- address
- recorded
- data
- card
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Landscapes
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はICカード、特に、ユーザデータをファイル単
位で記録するとともに、ファイルディレクトリの記録を
行うICカードに関する。
位で記録するとともに、ファイルディレクトリの記録を
行うICカードに関する。
現在普及している磁気カードに代わって、将来はICカ
ードの普及が見込まれている。このICカードは、現在ま
でにいくつかのタイプの共通仕様が定められており、限
られた用途については、既に実用化が図られている。一
般的なICカードは、CPU、ROM、RAM、EEPROM、そしてこ
れらの素子と外部の装置とを接続するための入出力端子
を備えており、ユーザデータはEEPROM内にファイル単位
で記録される。また、このとき、記録されデータファイ
ルについてのディレクトリが作成され、EEPROM内に記録
される。このディレクトリは、ファイル単位で記録され
たデータについてのアドレス位置やデータ長を示す情報
であり、データファイルを読み出すために不可欠の情報
となる。このように、新たなデータファイルが記録され
るごとに新たなディレクトリが作成されて記録される。
このように逐次作成されるディレクトリは、所定のアド
レス位置から順次連続的に記録されてゆく。このため、
最後に記録されたディレクトリのアドレス位置を示すた
めに、ディレクトリポインタが設けられる。このディレ
クトリポインタの値により、現在どのアドレス位置まで
ディレクトリが記録されているかを認識することができ
る。通常は、このディレクトリポインタもEEPROM内の所
定のアドレス位置に割り当てられ、新たなディレクトリ
が作成記録されるごとに、このディレクトリポインタの
値も更新されてゆく。
ードの普及が見込まれている。このICカードは、現在ま
でにいくつかのタイプの共通仕様が定められており、限
られた用途については、既に実用化が図られている。一
般的なICカードは、CPU、ROM、RAM、EEPROM、そしてこ
れらの素子と外部の装置とを接続するための入出力端子
を備えており、ユーザデータはEEPROM内にファイル単位
で記録される。また、このとき、記録されデータファイ
ルについてのディレクトリが作成され、EEPROM内に記録
される。このディレクトリは、ファイル単位で記録され
たデータについてのアドレス位置やデータ長を示す情報
であり、データファイルを読み出すために不可欠の情報
となる。このように、新たなデータファイルが記録され
るごとに新たなディレクトリが作成されて記録される。
このように逐次作成されるディレクトリは、所定のアド
レス位置から順次連続的に記録されてゆく。このため、
最後に記録されたディレクトリのアドレス位置を示すた
めに、ディレクトリポインタが設けられる。このディレ
クトリポインタの値により、現在どのアドレス位置まで
ディレクトリが記録されているかを認識することができ
る。通常は、このディレクトリポインタもEEPROM内の所
定のアドレス位置に割り当てられ、新たなディレクトリ
が作成記録されるごとに、このディレクトリポインタの
値も更新されてゆく。
ICカードに対するデータのアクセスは、読取/書込装
置にこのICカードを挿入し、ICカード側の入出力端子と
読取/書込装置側の入出力端子とを電気的に接触させ、
両者間で信号のやりとりを行うことによりなされる。IC
カード自身には、電源は内蔵されていないため、ICカー
ドを動作させるための電源も外部の読取/書込装置から
供給される。したがって、入出力端子における電気的な
接触不良が生じると、ICカード内が停電の状態となる。
一般に、ICカードはユーザがポケットに入れて携帯した
り、無造作に取り扱ったりすることが多く、入出力端子
における電気的な接触不良の発生を完全に抑制すること
は困難であり、アクセス中にICカード内が停電状態にな
る事故の発生は十分に予測される。
置にこのICカードを挿入し、ICカード側の入出力端子と
読取/書込装置側の入出力端子とを電気的に接触させ、
両者間で信号のやりとりを行うことによりなされる。IC
カード自身には、電源は内蔵されていないため、ICカー
ドを動作させるための電源も外部の読取/書込装置から
供給される。したがって、入出力端子における電気的な
接触不良が生じると、ICカード内が停電の状態となる。
一般に、ICカードはユーザがポケットに入れて携帯した
り、無造作に取り扱ったりすることが多く、入出力端子
における電気的な接触不良の発生を完全に抑制すること
は困難であり、アクセス中にICカード内が停電状態にな
る事故の発生は十分に予測される。
前述のように、ICカード内で新たなデータファイルが
記録され、新たなディレクトリが作成記録されると、デ
ィレクトリポインタの更新が行われる。ところが、この
ディレクトリポインタの更新中(すなわち書き換え中)
に停電状態が発生すると、ディレクトリポインタの正し
い内容が失われてしまうことになる。ディレクトリポイ
ンタの内容が失われると、最後に記録されたディレクト
リのアドレス位置を認識することができなくなり、新た
なディレクトリを記録するために必要なリカバリ処理を
行うことができなくなる。
記録され、新たなディレクトリが作成記録されると、デ
ィレクトリポインタの更新が行われる。ところが、この
ディレクトリポインタの更新中(すなわち書き換え中)
に停電状態が発生すると、ディレクトリポインタの正し
い内容が失われてしまうことになる。ディレクトリポイ
ンタの内容が失われると、最後に記録されたディレクト
リのアドレス位置を認識することができなくなり、新た
なディレクトリを記録するために必要なリカバリ処理を
行うことができなくなる。
そこで本発明は、ディレクトリポインタの内容が失わ
れても、これを簡単な処理で回復させることのできるIC
カードを提供することを目的とする。
れても、これを簡単な処理で回復させることのできるIC
カードを提供することを目的とする。
本発明は、所定の記憶領域内にファイル単位のデータ
を第1のアドレス位置からアドレスの増加する方向に順
に記録し、この記録した各データについてのディレクト
リを第2のアドレス位置からアドレスの減少する方向に
順に記録するICカードにおいて、 各ディレクトリの先頭に、このディレクトリの長さを
示す情報を置き、第2のアドレスに近い位置に各ディレ
クトリの先頭がくるように、各ディレクトリを記録する
ようにしたものである。
を第1のアドレス位置からアドレスの増加する方向に順
に記録し、この記録した各データについてのディレクト
リを第2のアドレス位置からアドレスの減少する方向に
順に記録するICカードにおいて、 各ディレクトリの先頭に、このディレクトリの長さを
示す情報を置き、第2のアドレスに近い位置に各ディレ
クトリの先頭がくるように、各ディレクトリを記録する
ようにしたものである。
本発明によるICカードでは、ディレクトリは第2のア
ドレス側からアドレスの減少する方向に順に記録される
が、このとき、ディレクトリの長さを示す情報が常に第
2のアドレス側にくる。このため、第2のアドレス側か
らアドレスの減少する方向にディレクトリを読出してく
れば、常に、ディレクトリの長さを示す情報が最初に読
み出される。したがって、何らかの事故でディレクトリ
ポインタの内容が失われても、第2のアドレス位置から
記録されているディレクトリを順に追ってゆく作業を行
うことにより、最後に記録されたディレクトリのアドレ
ス位置を確認することができ、リカバリ処理を行うこと
が可能になる。
ドレス側からアドレスの減少する方向に順に記録される
が、このとき、ディレクトリの長さを示す情報が常に第
2のアドレス側にくる。このため、第2のアドレス側か
らアドレスの減少する方向にディレクトリを読出してく
れば、常に、ディレクトリの長さを示す情報が最初に読
み出される。したがって、何らかの事故でディレクトリ
ポインタの内容が失われても、第2のアドレス位置から
記録されているディレクトリを順に追ってゆく作業を行
うことにより、最後に記録されたディレクトリのアドレ
ス位置を確認することができ、リカバリ処理を行うこと
が可能になる。
以下、本発明を図示する実施例に基づいて説明する。
第1図(a)は、一般的なICカードを読取/書込装置に
接続した状態を示すブロック図である。ICカード10内に
は、3種類のメモリ、すなわち、ROM11,RAM12,EEPROM13
と、CPU14とが内蔵されている。ROM11は書換不能なメモ
リであり、CPU14を制御するためのプログラムを保持す
るプログラムエリアとして用いられる。RAM12は書換可
能なメモリであり、CPUが動作するためのワークエリア
として用いられる。また、EEPROM13は、所定の書換電圧
を印加することにより書換可能となるメモリであり、ユ
ーザーデータを記録するためのユーザエリアとして用い
られる。
第1図(a)は、一般的なICカードを読取/書込装置に
接続した状態を示すブロック図である。ICカード10内に
は、3種類のメモリ、すなわち、ROM11,RAM12,EEPROM13
と、CPU14とが内蔵されている。ROM11は書換不能なメモ
リであり、CPU14を制御するためのプログラムを保持す
るプログラムエリアとして用いられる。RAM12は書換可
能なメモリであり、CPUが動作するためのワークエリア
として用いられる。また、EEPROM13は、所定の書換電圧
を印加することにより書換可能となるメモリであり、ユ
ーザーデータを記録するためのユーザエリアとして用い
られる。
読取/書込装置20との間には、6本の信号線が接続さ
れるため、この信号線を接続するための6つの入出力端
子がICカード10上に設けられる。各信号線の用途は次の
とおりである。
れるため、この信号線を接続するための6つの入出力端
子がICカード10上に設けられる。各信号線の用途は次の
とおりである。
(1)信号線I/O ICカード10と読取/書込装置20との間で双方向にデー
タを受け渡しするために用いられる。
タを受け渡しするために用いられる。
(2)信号線RST 読取/書込装置20側からICカード10側へリセット信号
を与えるために用いられる。
を与えるために用いられる。
(3)信号線CLK 読取/書込装置20側からICカード10側へクロック信号
を与えるために用いられる。
を与えるために用いられる。
(4)信号線VCC 読取/書込装置20側からICカード10側へVCC電圧を供
給するために用いられる。
給するために用いられる。
(5)信号線GND 読取/書込装置20側からICカード10側へGND電圧を供
給するために用いられる。
給するために用いられる。
(6)信号線VPP 現在は用いられていない。
第1図(b)は、第1図(a)に示されているEEPROM
13内のメモリマップである。この実施例では、このEEPR
OM13には、アドレス「0000〜FFFF」が割り当てられてお
り、図では左上隅のアドレス「0000」から水平右方向に
伸びる列に沿ってアドレスが増加してゆき、右端に到達
したら下段の次の列についても同様に左から右へとアド
レスが増加する。こういて、最終アドレスが右下隅のア
ドレス「FFFF」となっている。このEEPROM13は、本来、
ユーザデータを記録するユーザエリアとして用いられ
る。メモリであるが、実際には図に示すように、ユーザ
エリアの他にシステムエリア1,2が設けられている。こ
のシステムエリア1,2には、ユーザのIDコード、暗証番
号などのシステム情報が記録されるとともに、最後に記
録されたディレクトリのアドレス位置を示すディレクト
リポインタDPのための領域(図の一点鎖線で囲んだ領
域)が設けられている。
13内のメモリマップである。この実施例では、このEEPR
OM13には、アドレス「0000〜FFFF」が割り当てられてお
り、図では左上隅のアドレス「0000」から水平右方向に
伸びる列に沿ってアドレスが増加してゆき、右端に到達
したら下段の次の列についても同様に左から右へとアド
レスが増加する。こういて、最終アドレスが右下隅のア
ドレス「FFFF」となっている。このEEPROM13は、本来、
ユーザデータを記録するユーザエリアとして用いられ
る。メモリであるが、実際には図に示すように、ユーザ
エリアの他にシステムエリア1,2が設けられている。こ
のシステムエリア1,2には、ユーザのIDコード、暗証番
号などのシステム情報が記録されるとともに、最後に記
録されたディレクトリのアドレス位置を示すディレクト
リポインタDPのための領域(図の一点鎖線で囲んだ領
域)が設けられている。
ユーザデータは、ファイル単位でユーザエリアに記録
され、これに対応するディレクトリも同じくユーザエリ
アに記録される。この実施例では、データはファイル単
位で、アドレスxから順方向(アドレスの増加方向)に
順次連続して記録されてゆき、これに対応するディレク
トリは、アドレスyから逆方向(アドレスの減少方向)
に順次連続して記録されてゆく(なお、第1図(b)で
は、各部のアドレス値を円で囲った小文字のアルファベ
ットで示している。)たとえば、最初のデータAを記録
する場合、図のようにアドレスxから順方向に記録さ
れ、これに対応するディレクトリAは、アドレスyから
逆方向に記録される。続いて、二番目のデータBを記録
する場合は、データAに続くアドレスzから順方向に記
録され、これに対応するディレクトリBは、ディレクト
リAに続くアドレスaから逆方向に記録される。一般的
にディレクトリポインタは、最後に記録されたディレク
トリに関するアドレス情報を示す機能を有する。前述の
例では、ディレクトリポインタの値は、ディレクトリA
を記録するまではyを示し、ディレクトリAの記録後は
aを示し、ディレクトリBの記録後はbを示すように順
次更新されることになる。第1図(b)に示す例では、
データA,B,C,D,Eが順に記録されると、ディレクトリA,
B,C,D,Eが順次に記録されることになり、これに伴って
ディレクトリポインタの値もa,b,c,d,eと更新されてゆ
く。
され、これに対応するディレクトリも同じくユーザエリ
アに記録される。この実施例では、データはファイル単
位で、アドレスxから順方向(アドレスの増加方向)に
順次連続して記録されてゆき、これに対応するディレク
トリは、アドレスyから逆方向(アドレスの減少方向)
に順次連続して記録されてゆく(なお、第1図(b)で
は、各部のアドレス値を円で囲った小文字のアルファベ
ットで示している。)たとえば、最初のデータAを記録
する場合、図のようにアドレスxから順方向に記録さ
れ、これに対応するディレクトリAは、アドレスyから
逆方向に記録される。続いて、二番目のデータBを記録
する場合は、データAに続くアドレスzから順方向に記
録され、これに対応するディレクトリBは、ディレクト
リAに続くアドレスaから逆方向に記録される。一般的
にディレクトリポインタは、最後に記録されたディレク
トリに関するアドレス情報を示す機能を有する。前述の
例では、ディレクトリポインタの値は、ディレクトリA
を記録するまではyを示し、ディレクトリAの記録後は
aを示し、ディレクトリBの記録後はbを示すように順
次更新されることになる。第1図(b)に示す例では、
データA,B,C,D,Eが順に記録されると、ディレクトリA,
B,C,D,Eが順次に記録されることになり、これに伴って
ディレクトリポインタの値もa,b,c,d,eと更新されてゆ
く。
第2図に、一般的なディレクトリの構成を示す。この
実施例では、ディレクトリは領域ID、領域DIR、領域BC
C、の3つの領域から構成されている。領域IDには、こ
のディレクトリを特定するための名前とともに、ディレ
クトリ全体の長さを示す情報が書き込まれる。領域DIR
は、このディレクトリの主目的となる情報が書き込まれ
る部分であり、対応するデータファイルの先頭アドレ
ス、データ長、アクセス権情報、などのパラメータ群が
書き込まれる。最後の領域BCCは、エラーチェックのた
めの領域であり、領域IDおよび領域DIR内のデータに基
づいてBCCエラーコードを作成し、このエラーコードが
この領域BCCに書き込まれる。ディレクトリを読出した
ときに、このBCCエラーコードに基づいてデータに誤り
がないことを確認できる。
実施例では、ディレクトリは領域ID、領域DIR、領域BC
C、の3つの領域から構成されている。領域IDには、こ
のディレクトリを特定するための名前とともに、ディレ
クトリ全体の長さを示す情報が書き込まれる。領域DIR
は、このディレクトリの主目的となる情報が書き込まれ
る部分であり、対応するデータファイルの先頭アドレ
ス、データ長、アクセス権情報、などのパラメータ群が
書き込まれる。最後の領域BCCは、エラーチェックのた
めの領域であり、領域IDおよび領域DIR内のデータに基
づいてBCCエラーコードを作成し、このエラーコードが
この領域BCCに書き込まれる。ディレクトリを読出した
ときに、このBCCエラーコードに基づいてデータに誤り
がないことを確認できる。
いま、このような構成からなるディレクトリの先頭な
る最初の1バイトをF、最後の1バイトをLと呼ぶこと
にする。すると、1単位のディレクトリは、Fから始ま
りLで終了する複数バイトのデータ列ということにな
る。ここで、ユーザエリアにこのディレクトリを記録す
るとき、バイト単位でのデータの位置関係を考えてみ
る。第3図は、従来のICカードにおけるディレクトリの
記録のしかたを示す図であり、第1図(b)に示した例
と同様に、ディレクトリA〜Eが記録された状態を示
す。ディレクトリA,B,C,…は、それぞれ記録された順序
で、アドレスyから逆方向(アドレスの減少方向)に順
次連続して配置されてゆく。ただ、各ディレクトリ内部
のデータ構造を見ると、バイト単位のデータは順方向
(アドレスの増加方向)に並んでいることがわかる。す
なわち、バイトFから始まりLに終わる複数バイトのデ
ータ列は、アドレスの増加する方向に並んでいる。本発
明の特徴は、この複数バイトのデータ列の並び順を逆に
した点である。第4図に、同じディレクトリを本発明に
よる方法で記録した状態を示す。ディレクトリA〜Eの
占めるアドレス位置は、第3図も第4図も全く同じであ
るが、各ディレクトリ内部のデータ列の並び順が異なっ
ている。すなわち、第4図に示す例では、バイトFから
始まりLに終わる複数バイトのデータ列は、アドレスの
減少する方向に並んでいる。別言すれば、領域IDが位置
するディレクトリの先頭は、第3図に示す従来のICカー
ドでは、アドレスyから遠い側にきているのに対し、第
4図に示す本発明のICカードでは、アドレスyに近い側
にきている。
る最初の1バイトをF、最後の1バイトをLと呼ぶこと
にする。すると、1単位のディレクトリは、Fから始ま
りLで終了する複数バイトのデータ列ということにな
る。ここで、ユーザエリアにこのディレクトリを記録す
るとき、バイト単位でのデータの位置関係を考えてみ
る。第3図は、従来のICカードにおけるディレクトリの
記録のしかたを示す図であり、第1図(b)に示した例
と同様に、ディレクトリA〜Eが記録された状態を示
す。ディレクトリA,B,C,…は、それぞれ記録された順序
で、アドレスyから逆方向(アドレスの減少方向)に順
次連続して配置されてゆく。ただ、各ディレクトリ内部
のデータ構造を見ると、バイト単位のデータは順方向
(アドレスの増加方向)に並んでいることがわかる。す
なわち、バイトFから始まりLに終わる複数バイトのデ
ータ列は、アドレスの増加する方向に並んでいる。本発
明の特徴は、この複数バイトのデータ列の並び順を逆に
した点である。第4図に、同じディレクトリを本発明に
よる方法で記録した状態を示す。ディレクトリA〜Eの
占めるアドレス位置は、第3図も第4図も全く同じであ
るが、各ディレクトリ内部のデータ列の並び順が異なっ
ている。すなわち、第4図に示す例では、バイトFから
始まりLに終わる複数バイトのデータ列は、アドレスの
減少する方向に並んでいる。別言すれば、領域IDが位置
するディレクトリの先頭は、第3図に示す従来のICカー
ドでは、アドレスyから遠い側にきているのに対し、第
4図に示す本発明のICカードでは、アドレスyに近い側
にきている。
ここで、何らかの事故により、ディレクトリポインタ
の内容が失なわれた状態を考える。第3図に示す従来の
ICカードでは、最後に記録されたディレクトリEのアド
レス値を見付け出すことは非常に困難である。アドレス
yから逆方向に1バイトずつのデータを読出してくれ
ば、ディレクトリAを構成するデータを読出することは
可能である。しかし、ディレクトリAは、領域BCC側の
バイトから読み出されるため、どこまでがディレクトリ
Aについてのデータであるのかを認識するには、読出し
たデータについて複雑な解析処理を行う必要がある。こ
れに対し、第4図に示す本発明のICカードでは、次のよ
うな簡単な処理によって、最後に記録されたディレクト
リEのアドレス値を見付け出すことができる。すなわ
ち、まずアドレスyから逆方向に1バイトずつのデータ
を読出してくる。すると、領域ID内にあるディレクトリ
Aの長さに関するバイトデータを得ることができる。し
たがって、アドレスyからの長さだけ差し引いたアドレ
スaが、次のディレクトリBの先頭アドレスであること
が認識できる。そこで、アドレスaから逆方向に1バイ
トずつのデータを読み出せば、今度はディレクトリBの
長さに関するバイトデータを得ることができる。したが
って、次のディレクトリCの先頭アドレスであるアドレ
スbを認識できることができる。こうして、順次、ディ
レクトリC,Dについての先頭アドレスを認識することが
でき、最後に記録されたディレクトリEの先頭アドレス
dおよび終了アドレスeを見付け出すことができる。こ
のようにして、本発明によるICカードでは、ディレクト
リポインタの内容が失われた場合でも、リカバリ処理が
可能になる。
の内容が失なわれた状態を考える。第3図に示す従来の
ICカードでは、最後に記録されたディレクトリEのアド
レス値を見付け出すことは非常に困難である。アドレス
yから逆方向に1バイトずつのデータを読出してくれ
ば、ディレクトリAを構成するデータを読出することは
可能である。しかし、ディレクトリAは、領域BCC側の
バイトから読み出されるため、どこまでがディレクトリ
Aについてのデータであるのかを認識するには、読出し
たデータについて複雑な解析処理を行う必要がある。こ
れに対し、第4図に示す本発明のICカードでは、次のよ
うな簡単な処理によって、最後に記録されたディレクト
リEのアドレス値を見付け出すことができる。すなわ
ち、まずアドレスyから逆方向に1バイトずつのデータ
を読出してくる。すると、領域ID内にあるディレクトリ
Aの長さに関するバイトデータを得ることができる。し
たがって、アドレスyからの長さだけ差し引いたアドレ
スaが、次のディレクトリBの先頭アドレスであること
が認識できる。そこで、アドレスaから逆方向に1バイ
トずつのデータを読み出せば、今度はディレクトリBの
長さに関するバイトデータを得ることができる。したが
って、次のディレクトリCの先頭アドレスであるアドレ
スbを認識できることができる。こうして、順次、ディ
レクトリC,Dについての先頭アドレスを認識することが
でき、最後に記録されたディレクトリEの先頭アドレス
dおよび終了アドレスeを見付け出すことができる。こ
のようにして、本発明によるICカードでは、ディレクト
リポインタの内容が失われた場合でも、リカバリ処理が
可能になる。
以上のとおり、本発明のICカードによれば、何らかの
事故でディレクトリポインタの内容が失なわれた場合で
も、ディレクトリを順に追ってゆく作業を行うことによ
り、最後に記録されたディレクトリのアドレス位置を確
認することができ、ディレクトリポインタの内容を簡単
な処理で回復させることができる。
事故でディレクトリポインタの内容が失なわれた場合で
も、ディレクトリを順に追ってゆく作業を行うことによ
り、最後に記録されたディレクトリのアドレス位置を確
認することができ、ディレクトリポインタの内容を簡単
な処理で回復させることができる。
第1図(a)は一般的なICカードを読取/書込装置に接
続した状態を示すブロック図、第1図(b)に示されて
いるEEPROM内のメモリマップを示す図、第2図は一般的
なディレクトリの構成を示す図、第3図は従来のICカー
ドにおけるディレクトリの記録のしかたを示す図、第4
図は本発明のICカードにおけるディレクトリの記録のし
かたを示す図である。
続した状態を示すブロック図、第1図(b)に示されて
いるEEPROM内のメモリマップを示す図、第2図は一般的
なディレクトリの構成を示す図、第3図は従来のICカー
ドにおけるディレクトリの記録のしかたを示す図、第4
図は本発明のICカードにおけるディレクトリの記録のし
かたを示す図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06K 19/00 - 19/18 G06F 12/00 520 G06F 12/16 320
Claims (1)
- 【請求項1】所定の記憶領域内に、ファイル単位のデー
タを第1のアドレス位置からアドレスの増加する方向に
順に記録し、この記録した各データについてのディレク
トリを第2のアドレス位置からアドレスの減少する方向
に順に記録するICカードにおいて、 各ディレクトリの先頭に、このディレクトリの長さを示
す情報を置き、前記第2のアドレスに近い位置に各ディ
レクトリの先頭がくるように、各ディレクトリを記録す
るようにしたことを特徴とするICカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2278313A JP2808358B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | Icカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2278313A JP2808358B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | Icカード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04153792A JPH04153792A (ja) | 1992-05-27 |
JP2808358B2 true JP2808358B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=17595600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2278313A Expired - Fee Related JP2808358B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | Icカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2808358B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06282702A (ja) * | 1993-03-24 | 1994-10-07 | Dainippon Printing Co Ltd | Cpuを内蔵した情報記録媒体 |
AU2003286967B2 (en) | 2002-12-24 | 2009-01-15 | Lg Electronics, Inc. | Dual journaling store method and storage medium thereof |
KR101107288B1 (ko) * | 2003-12-17 | 2012-01-20 | 엘지전자 주식회사 | 다중 분할된 플래시 메모리 장치 및 분할된 메모리에데이터를 저장하기 위한 이중 저널링 저장방법 |
KR100755702B1 (ko) * | 2005-12-27 | 2007-09-05 | 삼성전자주식회사 | 비휘발성 메모리가 캐쉬로 사용되는 저장 장치 및 그 동작방법 |
-
1990
- 1990-10-17 JP JP2278313A patent/JP2808358B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04153792A (ja) | 1992-05-27 |
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