JP2864092B2 - 日射遮蔽装置 - Google Patents

日射遮蔽装置

Info

Publication number
JP2864092B2
JP2864092B2 JP6066860A JP6686094A JP2864092B2 JP 2864092 B2 JP2864092 B2 JP 2864092B2 JP 6066860 A JP6066860 A JP 6066860A JP 6686094 A JP6686094 A JP 6686094A JP 2864092 B2 JP2864092 B2 JP 2864092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
planting
blind
planting blind
solar radiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6066860A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07279557A (ja
Inventor
真一 弘本
英夫 田中
昌彦 徳永
尚 間宮
武史 河野
實 稲沼
善 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP6066860A priority Critical patent/JP2864092B2/ja
Publication of JPH07279557A publication Critical patent/JPH07279557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2864092B2 publication Critical patent/JP2864092B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般建築物等の窓等の
開口部に設ける日射遮蔽装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、建築物の窓等の開口部には、日射
による眩しさの防止や日射熱の室内への進入の軽減を目
的として、ブラインド、ルーバー、スクリーン、カーテ
ン等の日射遮蔽装置が取り付けられる。
【0003】かかる日射遮蔽装置の他の例として、例え
ば出願人が先に提案した特願平6−12395号,特願
平6−12396号,特願平6−14443号,特願平
6−14444号,特願平6−14445号に示す植栽
ブラインドがある。これは、既存の複数のスラットで構
成するブラインド等に比較して視環境的、心理的、熱的
な有利なものとして、鑑賞と涼を求めて窓辺に鉢植え植
物を置き、これを日射の遮蔽物とするもので、植物には
葉の多く繁るつる系の観葉植物を用い、入射した日射を
葉面で反射し、また、日射のエネルギーによって葉面か
ら蒸散する水分で室内を加湿して、鉢植え植物を植栽ブ
ラインドとして機能させる。
【0004】そして、植栽ブラインド面の開閉は、例え
ばモータ等の駆動源を植物を植えた鉢に連結して、モー
タに通電し、鉢を回転したり、昇降したり、水平に移動
したり、あるいは植物の茎に紐状部材を絡ませてこれを
手繰り寄せることで行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような開閉機構で
は、例えば日射を遮蔽したいときには、スイッチを押す
などしてモータに通電する必要があり、手動の操作を要
する。このため、植栽ブラインドの開閉に人手を要し、
面倒であり、これを怠ると日射遮蔽機能を十分に発揮で
きないことになる。
【0006】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、特に大掛かりな装置を設けずに、遮蔽を必要とする
日射量に達すると植栽ブラインドが自動的に閉じ、日射
遮蔽機能を十分かつ確実に発揮できる日射遮蔽装置を提
供することにある。
【0007】本発明は前記目的を達成するため、第1
に、複数の鉢植え植物を隣接させて併設して植栽ブライ
ンドを構成し、この植栽ブラインド面を植物の葉を回転
自在な枠体に絡ませて略平板状に形成し、この枠体に形
状記憶合金による開閉機構部材として、日射により一定
温度に達すると枠体に回転力を付与して植栽ブラインド
が閉じるように捩じれる線状の開閉部材を設けたことを
要旨とするものである。
【0008】第2に、鉢から植物の葉を多数垂れ下ろし
て植栽ブラインドを形成し、適宜間隔で略水平方向に複
数本の植物の茎に止め具を取り付け、これらの止め具
を、形状記憶合金による開閉機構部材として、日射によ
り一定温度に達すると止め具間の距離が延びて植栽ブラ
インドが閉じるように変形する線状の開閉部材で結合し
たことを要旨とするものである。
【0009】第3に、鉢植え植物で植栽ブラインドを構
成し、この植栽ブラインドに設ける形状記憶合金による
開閉機構部材として、日射により一定温度に達すると植
物の葉の角度が太陽光の入射方向に対して垂直に近いよ
うに折曲がることで植栽ブラインドが閉じるように変形
する線状の開閉部材を葉に取り付けたことを要旨とする
ものである。
【0010】第4に、複数の鉢植え植物を昇降自在に配
設して植栽ブラインドを構成し、この植栽ブラインドに
設ける形状記憶合金による開閉機構部材として、日射に
より一定温度に達すると長さが長く、または短くまたは
捩じれることで植栽ブラインドが閉じるように変形する
線状の開閉部材で植物の鉢を吊支したことを要旨とする
ものである。
【0011】第5に、複数の鉢植え植物を水平移動自在
に配設して植栽ブラインドを構成し、この植栽ブライン
ドに設ける形状記憶合金による開閉機構部材として、日
射により一定温度に達すると長さが短くなることで植栽
ブラインドが閉じるように変形する線状の開閉部材で植
物の鉢を結合したことを要旨とするものである。
【0012】第6に、形状記憶合金は黒色の被覆体で覆
うことを要旨とするものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、日射を受けて
開閉機構部材としての形状記憶合金が一定温度に達する
と、これが変形し、植栽ブラインドを自動的に閉じる。
よって、所定の日射量があれば、植栽ブラインドが確実
に閉じる。
【0014】これに加えて、日射を受けて開閉機構部材
としての形状記憶合金による線状の開閉部材が一定温度
に達すると、これが捩じれ、この捩じれの力が植栽ブラ
インド面を形成する枠体に伝わり、この枠体が回転す
る。これにより、略平板状の植栽ブラインド面が入射方
向に対して直角に位置し、植栽ブラインドが自動的に閉
じる。
【0015】請求項2記載の本発明によれば、日射を受
けて開閉機構部材としての形状記憶合金による線状の開
閉部材が一定温度に達すると、折り曲げるなどしてその
長さを短くして止め具間の長さを短くしておいたもの
が、直線に近い状態に延び、止め具間の長さが長くなっ
て、鉢から垂れ下ろした多数の葉が窓などの開口部を塞
ぎ、植栽ブラインドが閉じ、日射を遮蔽する。
【0016】請求項3記載の本発明によれば、形状記憶
合金による開閉機構部材としての線状の開閉部材が日射
を受けて一定温度に達すると、植物の葉の角度が水平に
近い状態になるように延ばしておいたものが、垂直に近
い状態に折曲がる。その結果、葉の角度が入射方向に対
して直角に近い状態となり、植栽ブラインドが自動的に
閉じる。
【0017】請求項4記載の本発明によれば、形状記憶
合金による開閉機構部材としての線状の開閉部材が日射
を受けて一定温度に達すると、折り曲げるなどしてその
長さを短くしておいたものが、直線に近い状態に延び、
その結果、昇降自在に配設した複数の鉢植え植物が下降
して窓などの開口部を塞ぎ、植栽ブラインドが自動的に
閉じて、日射を遮蔽する。
【0018】請求項5記載の本発明によれば、形状記憶
合金による開閉機構部材としての線状の開閉部材を直線
に近い状態に延ばすなどしておいたものが、日射を受け
て一定温度に達すると折曲がるなどして長さが短くな
り、その結果、水平移動自在に配設した複数の鉢植え植
物が近接して窓等の開口部を塞ぎ、植栽ブラインドが自
動的に閉じて、日射を遮蔽する。
【0019】請求項6記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、開閉機構部材としての形状記憶合金を黒色の
被覆体で覆うことで、熱の吸収性が向上し、日射による
温度変化を感知し易くなり、日射により一定温度に達す
れば、確実に植栽ブラインドを閉じることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の日射遮蔽装置の第1実施例を
示す植栽ブラインドを開いた状態の斜視図、図2は同上
植栽ブラインドを閉じた状態の斜視図で、日射遮蔽装置
は複数の鉢植え植物を隣接して併設する植栽ブラインド
で構成する。
【0021】鉢植え植物1は、鉢2に植えた例えばツル
系統の観葉植物3よりなり、鉢2に回転自在に立設した
縦長の長方形の枠体4に葉やツルを絡ませて略平板状の
植栽ブラインド面5を形成する。
【0022】この枠体4の基部に形状記憶合金による開
閉機構部材として、例えば輪状に形成した線状の開閉部
材6を設けた。この線状の開閉部材6は、日射を受け
て、室内への太陽光の入射を遮蔽する必要があるとされ
るような一定温度に達すると、枠体4に回転力を付与す
るように捩じれる形状に変化するよう形状を記憶させて
おく。
【0023】これにより、例えば曇天日など日射量が少
なく、日射遮蔽の必要のないときは図1のように植栽ブ
ラインド面5を日射の入射方向に対して斜めまたは窓な
どの開口部に対して直角に向け、隣接の植栽ブラインド
面5との間に空間を形成して植栽ブラインドを開く。
【0024】この状態から日射量が増加し、開閉機構部
材としての線状の開閉部材6に太陽光が当たり、線状の
開閉部材6の温度が一定温度以上に上昇すると、この温
度で記憶させた捩じれた形状に変化する。
【0025】線状の開閉部材6が捩じれることで、この
捩じれの力が枠体4に伝わり、これが水平に回転し、図
2のように植栽ブラインド面5が太陽光の入射方向に対
して直角に位置し、植栽ブラインドが自動的に閉じて日
射を遮蔽する。
【0026】図3は第1実施例の変形例を示し、鉢2を
窓等の開口部の上部に固定し、植栽ブラインド面5を鉢
2から吊り下ろすもので、この場合も枠体4の基部に形
状記憶合金による開閉機構部材として、例えば輪状に形
成した線状の開閉部材6を設けた。
【0027】そして、この場合も日射量が増加し、開閉
機構部材としての線状の開閉部材6に太陽光が当たり、
線状の開閉部材6の温度が一定温度以上に上昇すると、
この温度で記憶させた捩じれた形状に変化し、この捩じ
れの力が枠体4に伝わり、これが水平に回転して、植栽
ブラインド面5が太陽光の入射方向に対して直角に位置
し、植栽ブラインドが自動的に閉じて日射を遮蔽する。
【0028】図4〜図7は第2実施例を示し、窓等の開
口部の上部にプランターなどの鉢2を設置し、該鉢2か
らツル系統の観葉植物3の茎7や葉8を多数垂れ下ろし
て植栽ブラインド面5を形成する。
【0029】そして、図6にも示すように複数本の観葉
植物3の茎7に適宜間隔で止め具9を設ける。止め具9
は例えば輪体で構成し、茎7に対して可動かつ取り外し
自在に取り付ける。
【0030】これら止め具9を、形状記憶合金による開
閉機構部材としての線状の開閉部材6で結合する。この
線状の開閉部材6は日射を受けて、室内への太陽光の入
射を遮蔽する必要があるとされるような一定温度に達す
ると、止め具9間の距離が延びるように例えば直線形状
に変形するよう形状を記憶させておき、一端を開口部の
側部に固定する。
【0031】これにより、例えば曇天日など日射量が少
なく、日射遮蔽の必要のないときは線状の開閉部材6を
折り曲げるなどして止め具9を開口部の側部に手繰り寄
せ、図4のように観葉植物3の茎7や葉8を開口部の側
部にまとめて植栽ブラインドを開いておく。
【0032】この状態から日射量が増加し、開閉機構部
材としての線状の開閉部材6に太陽光が当たり、線状の
開閉部材6の温度が一定温度以上に上昇すると、この温
度で記憶させた直線形状に変化する。
【0033】その結果、止め具9間の間隔が大きくなっ
て図5に示すように茎7や葉8が開口部の前面に垂れ下
がり、カーテンを閉じるように植栽ブラインド面5が開
口部を覆い、植栽ブラインドが自動的に閉じて日射を遮
蔽する。
【0034】図7は第2実施例の変形例を示し、茎7に
取り付ける止め具9とは別に、開口部の上部から止め具
9と同様の輪体で構成する結束部材10を適宜間隔で垂下
し、この結束部材10と適宜数の止め具9とを紐状部材11
で結束し、結束部材10を形状記憶合金による開閉機構部
材としての線状の開閉部材6で結合した。
【0035】この場合も前記実施例と同様、日射量が増
加し、開閉機構部材としての線状の開閉部材6に太陽光
が当たり、線状の開閉部材6の温度が一定温度以上に上
昇すると、この温度で記憶させた直線形状に変化し、そ
の結果、結束部材10間の間隔が大きくなって植栽ブライ
ンド面5が開口部を覆い、植栽ブラインドが自動的に閉
じて日射を遮蔽する。
【0036】図8〜図13は第3実施例を示し、鉢植え植
物で構成する植栽ブラインドの観葉植物3の茎7に、形
状記憶合金による開閉機構部材としての線状の開閉部材
6を針金などの結束部材12で直接取り付けるもので、線
状の開閉部材6の先端は葉8の裏側にあてがう。
【0037】この線状の開閉部材6は日射を受けて、室
内への太陽光の入射を遮蔽する必要があるとされるよう
な一定温度に達すると、葉8が太陽光の入射方向に対し
て直角に近い角度に位置するように折曲がり変形するよ
う形状を記憶させておく。
【0038】これにより、例えば曇天日など日射量が少
なく、日射遮蔽の必要のないときは図8のように線状の
開閉部材6を直線状に延ばして葉8を水平位置に保持
し、植栽ブラインドを開いておく。
【0039】この状態から日射量が増加し、開閉機構部
材としての線状の開閉部材6に太陽光が当たり、線状の
開閉部材6の温度が一定温度以上に上昇すると、この温
度で記憶させた折れ曲がった形状に変化する。
【0040】その結果、線状の開閉部材6の先端で葉8
が裏側から押し上げられて太陽光の入射方向に対して直
角に近い角度に曲がり、植栽ブラインドが開口部に形成
されて日射を自動的に遮蔽する。
【0041】図10〜図13は第3実施例の変形例を示し、
前記実施例のように開閉機構部材としての形状記憶合金
による線状の開閉部材6を茎7に直接取り付けるもので
はなく、形状記憶合金による線状の開閉部材6で方形の
枠体4を上方から吊支し、この枠体4内に紐状部材11を
縦横方向に張設し、横方向の紐状部材11を葉8の裏側に
位置させる。
【0042】この場合の線状の開閉部材6は、日射を受
けて、室内への太陽光の入射を遮蔽する必要があるとさ
れるような一定温度に達すると、枠体4が下降するよう
に例えば直線形状に変形するよう形状を記憶させてお
き、一端を開口部の上部に固定する。
【0043】これにより、例えば曇天日など日射量が少
なく、日射遮蔽の必要のないときは線状の開閉部材6を
折り曲げるなどして枠体4を上方に引き上げ、図12のよ
うに横方向の紐状部材11で葉8を裏側から持ち上げるよ
うにして植栽ブラインドを開いておく。
【0044】この状態から日射量が増加し、開閉機構部
材としての線状の開閉部材6に太陽光が当たり、線状の
開閉部材6の温度が一定温度以上に上昇すると、この温
度で記憶させた直線形状に変形し、枠体4が下降して図
13のように横方向の紐状部材11が葉8の裏側から離間す
る。その結果、葉8は自然の状態で垂れ下がり、太陽光
の入射方向に対してほぼ直角に位置し、日射を遮蔽す
る。
【0045】図14〜図17は第4実施例を示し、植栽ブラ
インドの構成としては第1実施例とほぼ同様に複数の鉢
植え植物1を隣接させて昇降自在に併設して植栽ブライ
ンドを構成するもので、鉢植え植物1は、一例として鉢
2に植えた例えばツル系統の観葉植物3よりなり、鉢2
に回転自在に立設した縦長の長方形の枠体4に葉やツル
を絡ませて略平板状の植栽ブラインド面5を形成する。
【0046】かかる植栽ブラインドの鉢2を開閉機構部
材としての形状記憶合金による線状の開閉部材6で窓な
どの開口部の上部から吊り下ろした。この線状の開閉部
材6は、一例として日射を受けて、室内への太陽光の入
射を遮蔽する必要があるとされるような一定温度に達す
ると、直線状の形状になるように形状記憶させておく。
【0047】これにより、例えば曇天日など日射量が少
なく、日射遮蔽の必要のないときは図14のように線状の
開閉部材6を折り曲げるなどして鉢2を上方に引き上
げ、鉢2の下方の開口部を開放状態とし植栽ブラインド
を開いておく。
【0048】この状態から日射量が増加し、開閉機構部
材としての線状の開閉部材6に太陽光が当たり、線状の
開閉部材6の温度が一定温度以上に上昇すると、この温
度で記憶させた直線形状に変形し、図15のように鉢2が
下降し、植栽ブラインド面5が開口部を覆って植栽ブラ
インドが自動的に閉じ、日射を遮蔽する。
【0049】なお、線状の開閉部材6の形状記憶は、一
定温度に達すると長さが短くなるよう折曲がるように記
憶させておくことも可能であり、この場合は、日射の必
要のないときは図16のように鉢2を引き下ろし線状の開
閉部材6を直線形状に延ばしておき、日射を受けて一定
温度に達したとき、これが折曲がって植栽ブラインド面
5が上昇し、日射を遮蔽する。
【0050】図17は第4実施例の変形例を示し、複数の
鉢2毎に開閉機構部材である形状記憶合金による線状の
開閉部材6の直線形状に戻るよう記憶させた温度を異な
らせておけば、鉢2毎に異なる温度で別個に下降し、窓
などの開口部を部分的に植栽ブラインドで覆い、日射を
遮蔽することができる。
【0051】図18は第4実施例のさらに他の変形例を示
し、これは複数の併設する昇降自在な鉢2から観葉植物
3の茎7や葉8を垂れ下ろすもので、この場合も前記実
施例と同様に鉢2を形状記憶合金による開閉機構部材で
ある線状の開閉部材6で吊り下ろす。
【0052】そして、線状の開閉部材6は一定温度で直
線形状に延びるように記憶させておくことで、日射を受
けてこれが一定温度以上になると直線形状に戻って開口
部を覆い、植栽ブラインドが自動的に閉じ日射を遮蔽す
る。
【0053】図19はさらに他の変形例で、植栽ブライン
ドとして鉢2から観葉植物3を上方に植設するとともに
下方に茎7や葉8を垂れ下ろすもので、この場合も、植
栽ブラインドの開閉機構部材として形状記憶合金による
線状の開閉部材6で鉢2を吊り下ろし、線状の開閉部材
6に一定温度で直線形状に戻るよう形状記憶させてお
き、日射を受けて一定温度に達すると、この線状の開閉
部材6が直線形状から戻り延びて開口部を閉塞し、日射
を遮蔽する。
【0054】図20は他の変形例で、形状記憶合金による
開閉機構部材である線状の開閉部材6に、一定温度に達
すると捩じれるような形状になるよう記憶させておき、
日射を受けて一定温度以上になると、この線状の開閉部
材6が捩じれて植栽ブラインド面5が開口部に対して平
行に位置して植栽ブラインドが閉じ、日射を遮蔽する。
【0055】図21〜図24は第5実施例を示し、複数の鉢
植え植物1を開口部に沿って水平移動自在に配設し、水
平移動機構である開閉機構部材として、形状記憶合金に
よる線状の開閉部材6で併設する複数の鉢2を相互に結
合し、また、開口部の一部にはスラットで構成する一般
のブラインド13を併設する。
【0056】この線状の開閉部材6は、日射を受けて一
定温度以上に達すると折曲がって短くなるように形状記
憶させておく。
【0057】これにより、例えば曇天日など日射量が少
なく、日射遮蔽の必要のないときは図21、図22のように
線状の開閉部材6を延ばすなどして直線形状にし、鉢植
え植物1の相互間隔を粗にして植栽ブラインドを開くと
ともに一般のブラインドも引き上げておく。
【0058】この状態から日射量が増加し、開閉機構部
材としての線状の開閉部材6に太陽光が当たり、線状の
開閉部材6の温度が一定温度以上に上昇すると、この温
度で記憶させた折曲がり形状に変形し、図23のように鉢
2が開口部の一方の側部に移動し、ここに片寄って併設
され、開口部を部分的に覆い植栽ブラインドが閉じ、こ
の個所の日射を遮蔽する。
【0059】そして、開口部全体にわたって日射を遮蔽
したい場合は、図24のように一般のブラインド13も降ろ
せばよい。
【0060】図25〜図27は第5実施例の変形例を示し、
一般のブラインド13を併設せずに植栽ブラインドのみで
開口部を覆うもので、この場合も植栽ブラインドを構成
する鉢植え植物1の鉢2を開口部に沿って水平移動自在
に配設し、水平移動機構である開閉機構部材として、形
状記憶合金による線状の開閉部材6で併設する複数の鉢
2を相互に結合した。図中14はガラス面、15は開口部の
側部に設けた柱を示す。
【0061】そして、柱15とガラス面14との間の空間を
鉢植え植物1の収納場所に形成し、例えば曇天日など日
射量が少なく、日射遮蔽の必要のないときは図25、図26
のように線状の開閉部材6を延ばすなどして直線形状に
し、鉢植え植物1の相互間隔を粗にして植栽ブラインド
を開く。このとき、複数の鉢植え植物1のうち端部に位
置するものは柱15とガラス面14との間の空間を利用して
形成した収納場所に収まる。
【0062】この状態から日射量が増加し、開閉機構部
材としての線状の開閉部材6に太陽光が当たり、線状の
開閉部材6の温度が一定温度以上に上昇すると、この温
度で記憶させた折曲がり形状に変形し、図27のように全
ての鉢2が開口部の前面に移動してここに集まり、相互
間隔のない近接状態に配設されて植栽ブラインドが自動
的に閉じ、日射を遮蔽する。
【0063】図28、図29は第5実施例のさらに他の変形
例を示し、柱15とガラス面14との間に空間のない場合
は、柱15の室内側に鉢植え植物1の収納場所を形成する
もので、植栽ブラインドを構成する鉢植え植物1の鉢2
を開口部及び柱15に沿って水平移動自在に配設し、水平
移動機構である開閉機構部材として、形状記憶合金によ
る線状の開閉部材6で併設する複数の鉢2を相互に結合
する。
【0064】そして、例えば曇天日など日射量が少な
く、日射遮蔽の必要のないときは図28、図29のように線
状の開閉部材6を延ばすなどして直線形状にし、鉢植え
植物1を開口部及び柱15に沿って配設し、開口部の前面
に位置する鉢植え植物1の相互間隔を粗にして植栽ブラ
インドを開く。
【0065】この状態から日射量が増加し、開閉機構部
材としての線状の開閉部材6に太陽光が当たり、線状の
開閉部材6の温度が一定温度以上に上昇すると、この温
度で記憶させた折曲がり形状に変形し、全ての鉢2が開
口部の前面に移動してここに集まり、相互間隔のない近
接状態に配設されて植栽ブラインドが自動的に閉じ、日
射を遮蔽する。
【0066】さらに、前記した第1実施例〜第5実施例
の全てについて、形状記憶合金による線状の開閉部材6
は、これを黒色の被覆体で覆うようにしておけば、熱の
吸収性が向上し、日射による温度変化を感知し易くな
り、日射により一定温度に達すれば、確実に植栽ブライ
ンドを閉じることができる。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように本発明の日射遮蔽装置
は、植栽ブラインドで日射遮蔽装置を構成する場合に、
植栽ブラインドを開閉する機構部材として形状記憶合金
による線状の開閉部材を用いることで、特に大掛かりな
装置を設けずに、遮蔽を必要とする日射量になり線状の
開閉部材が形状記憶させた一定温度に達すると、この形
状記憶合金による開閉機構部材が動作して植栽ブライン
ドが自動的に閉じ、日射遮蔽機能を十分かつ確実に発揮
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の日射遮蔽装置の第1実施例を示す植栽
ブラインドを開いた状態の斜視図である。
【図2】本発明の日射遮蔽装置の第1実施例を示す植栽
ブラインドを閉じた状態の斜視図である。
【図3】本発明の日射遮蔽装置の第1実施例の変形例を
示す植栽ブラインドを閉じた状態の斜視図である。
【図4】本発明の日射遮蔽装置の第2実施例を示す植栽
ブラインドを開いた状態の正面図である。
【図5】本発明の日射遮蔽装置の第2実施例を示す植栽
ブラインドを閉じた状態の正面図である。
【図6】本発明の日射遮蔽装置の第2実施例を示す植栽
ブラインドの要部の正面図である。
【図7】本発明の日射遮蔽装置の第2実施例の変形例を
示す植栽ブラインドの要部の正面図である。
【図8】本発明の日射遮蔽装置の第3実施例を示す植栽
ブラインドの開いた状態の要部の正面図である。
【図9】本発明の日射遮蔽装置の第3実施例を示す植栽
ブラインドの閉じた状態の要部の正面図である。
【図10】本発明の日射遮蔽装置の第3実施例の変形例
を示す植栽ブラインドの正面図である。
【図11】本発明の日射遮蔽装置の第3実施例の変形例
を示す植栽ブラインドの要部の正面図である。
【図12】本発明の日射遮蔽装置の第3実施例の変形例
を示す植栽ブラインドの要部の開いた状態の側面図であ
る。
【図13】本発明の日射遮蔽装置の第3実施例の変形例
を示す植栽ブラインドの要部の閉じた状態の側面図であ
る。
【図14】本発明の日射遮蔽装置の第4実施例を示す植
栽ブラインドの開いた状態の正面図である。
【図15】本発明の日射遮蔽装置の第4実施例を示す植
栽ブラインドの閉じた状態の正面図である。
【図16】本発明の日射遮蔽装置の第4実施例の変形例
を示す植栽ブラインドの開いた状態の正面図である。
【図17】本発明の日射遮蔽装置の第4実施例の他の変
形例を示す植栽ブラインドの一部開いた状態の正面図で
ある。
【図18】本発明の日射遮蔽装置の第4実施例のさらに
他の変形例を示す植栽ブラインドの閉じた状態の正面図
である。
【図19】本発明の日射遮蔽装置の第4実施例のさらに
他の変形例を示す植栽ブラインドの閉じた状態の正面図
である。
【図20】本発明の日射遮蔽装置の第4実施例のさらに
他の変形例を示す植栽ブラインドの閉じた状態の正面図
である。
【図21】本発明の日射遮蔽装置の第5実施例を示す植
栽ブラインドの開いた状態の正面図である。
【図22】本発明の日射遮蔽装置の第5実施例を示す植
栽ブラインドの開いた状態の平面図である。
【図23】本発明の日射遮蔽装置の第5実施例を示す植
栽ブラインドの閉じた状態の正面図である。
【図24】本発明の日射遮蔽装置の第5実施例を示す植
栽ブラインドと一般ブラインドの閉じた状態の正面図で
ある。
【図25】本発明の日射遮蔽装置の第5実施例の変形例
を示す植栽ブラインドの開いた状態の正面図である。
【図26】本発明の日射遮蔽装置の第5実施例の変形例
を示す植栽ブラインドの開いた状態の平面図である。
【図27】本発明の日射遮蔽装置の第5実施例の変形例
を示す植栽ブラインドの閉じた状態の正面図である。
【図28】本発明の日射遮蔽装置の第5実施例のさらに
他の変形例を示す植栽ブラインドの開いた状態の正面図
である。
【図29】本発明の日射遮蔽装置の第5実施例のさらに
他の変形例を示す植栽ブラインドの開いた状態の平面図
である。
【符号の説明】
1…鉢植え植物 2…鉢 3…観葉植物 4…枠体 5…植栽ブラインド面 6…線状の開閉
部材 7…茎 8…葉 9…止め具 10…線状の開閉
部材 11…紐状部材 12…結束部材 13…一般のブラインド 14…ガラス面 15…柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間宮 尚 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 河野 武史 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 稲沼 實 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 工藤 善 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (56)参考文献 特開 平5−214884(JP,A) 実開 昭59−83327(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 9/00 - 9/02 E06B 9/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鉢植え植物を隣接させて併設して
    植栽ブラインドを構成し、この植栽ブラインド面を植物
    の葉を回転自在な枠体に絡ませて略平板状に形成し、こ
    の枠体に形状記憶合金による開閉機構部材として、日射
    により一定温度に達すると枠体に回転力を付与して植栽
    ブラインドが閉じるように捩じれる線状の開閉部材を設
    けたことを特徴とする日射遮蔽装置。
  2. 【請求項2】 鉢から植物の葉を多数垂れ下ろして植栽
    ブラインドを形成し、適宜間隔で略水平方向に複数本の
    植物の茎に止め具を取り付け、これらの止め具を、形状
    記憶合金による開閉機構部材として、日射により一定温
    度に達すると止め具間の距離が延びて植栽ブラインドが
    閉じるように変形する線状の開閉部材で結合したことを
    特徴とする日射遮蔽装置。
  3. 【請求項3】 鉢植え植物で植栽ブラインドを構成し、
    この植栽ブラインドに設ける形状記憶合金による開閉機
    構部材として、日射により一定温度に達すると植物の葉
    の角度が太陽光の入射方向に対して垂直に近いように折
    曲がることで植栽ブラインドが閉じるように変形する線
    状の開閉部材を葉に取り付けたことを特徴とする日射遮
    蔽装置。
  4. 【請求項4】 複数の鉢植え植物を昇降自在に配設して
    植栽ブラインドを構成し、この植栽ブラインドに設ける
    形状記憶合金による開閉機構部材として、日射により一
    定温度に達すると長さが長く、または短くまたは捩じれ
    ることで植栽ブラインドが閉じるように変形する線状の
    開閉部材で植物の鉢を吊支したことを特徴とする日射遮
    蔽装置。
  5. 【請求項5】 複数の鉢植え植物を水平移動自在に配設
    して植栽ブラインドを構成し、この植栽ブラインドに設
    ける形状記憶合金による開閉機構部材として、日射によ
    り一定温度に達すると長さが短くなることで植栽ブライ
    ンドが閉じるように変形する線状の開閉部材で植物の鉢
    を結合したことを特徴とする日射遮蔽装置。
  6. 【請求項6】 形状記憶合金は黒色の被覆体で覆う請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載の日射遮蔽装置。
JP6066860A 1994-04-05 1994-04-05 日射遮蔽装置 Expired - Lifetime JP2864092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6066860A JP2864092B2 (ja) 1994-04-05 1994-04-05 日射遮蔽装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6066860A JP2864092B2 (ja) 1994-04-05 1994-04-05 日射遮蔽装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07279557A JPH07279557A (ja) 1995-10-27
JP2864092B2 true JP2864092B2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=13328037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6066860A Expired - Lifetime JP2864092B2 (ja) 1994-04-05 1994-04-05 日射遮蔽装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2864092B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5042930B2 (ja) * 2008-06-04 2012-10-03 和司 平岡 ベランダの緑化方法および緑化装置
JP5249082B2 (ja) * 2009-02-24 2013-07-31 和司 平岡 室内緑化システムおよびこれを用いた室内の緑化方法
ES2332259A1 (es) * 2009-10-09 2010-01-29 Universidad Politecnica De Madrid Sistema de contraventana deslizante vegetal.
JP2015211660A (ja) * 2014-05-07 2015-11-26 清水建設株式会社 緑化構造体及び縦型緑化ルーバー
CN105493922B (zh) * 2016-01-26 2018-06-01 石河子大学 盆栽植物遮荫装置
CN112088702B (zh) * 2019-06-17 2022-04-12 内蒙古沿河流域生态产业有限公司 自适应温室供暖方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5983327U (ja) * 1982-11-30 1984-06-05 株式会社竹中工務店 建造物の可動式緑化装置
JPH05214884A (ja) * 1992-01-31 1993-08-24 Sekisui Chem Co Ltd 温度感知式自動開閉ブラインドシャッタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07279557A (ja) 1995-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2354427A2 (en) Roman shade lift system
JP2864092B2 (ja) 日射遮蔽装置
JP3467007B2 (ja) 温室用保温カーテンの開閉昇降装置
KR101547646B1 (ko) 포켓형 버티칼 팜
DE7706746U1 (de) Abschirmbahn fuer pflanzen gegen uebermaessige sonneneinstrahlung, gegen wind, hagel und aehnliche witterungseinfluesse
US3378955A (en) Sun screen
JPS6340127Y2 (ja)
US4421098A (en) Multifunction solar window and venetian blind
JP2732026B2 (ja) 日射遮蔽装置
JP2683865B2 (ja) 日射遮蔽装置
JPH0126204Y2 (ja)
JP2683864B2 (ja) 日射遮蔽装置
KR100262765B1 (ko) 비닐하우스
CN107724928A (zh) 集成蔬菜种植的阳台防护装置
JP3467006B2 (ja) 温室用保温カーテンの移動装置
JPH07222525A (ja) 日射遮蔽装置
CN110393422B (zh) 一种绿色环保型门窗系统
JP2732027B2 (ja) 日射遮蔽装置
KR200155235Y1 (ko) 보온단열 차양망지
JPS61249323A (ja) きのこ栽培用ハウス
CN213127298U (zh) 光照强度可调的温室花房
CN211657011U (zh) 一种育苗塑料大棚通风窗结构
JP3173462U (ja) ガーデンカーテン
JPH05292840A (ja) 移動式植込み
KR102049297B1 (ko) 방충망 일체형 차양장치