JP2863956B2 - 温水温度制御装置と、それを使用するシャワユニット - Google Patents

温水温度制御装置と、それを使用するシャワユニット

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JP2863956B2 JP3075401A JP7540191A JP2863956B2 JP 2863956 B2 JP2863956 B2 JP 2863956B2 JP 3075401 A JP3075401 A JP 3075401A JP 7540191 A JP7540191 A JP 7540191A JP 2863956 B2 JP2863956 B2 JP 2863956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高温水と冷水とを混
合して適温の温水を作るための温水温度制御装置と、そ
れを使用するシャワユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】温度調節機構を内蔵した電動ミキシング
バルブが知られている(図9)。
【0003】このものは、高温水用の入口ポートP1 、
冷水用の入口ポートP2 、温水用の出口ポートP3 を有
する本体Pに対し、入口ポートP1 、P2 を差動的に開
閉する弁体V1 、V2 を組み込んでなる。弁体V1 、V
2 は、弁棒Va を上下に駆動することにより、入口ポー
トP1 、P2 の一方の開度を大きくするとともに他方の
開度を小さくすることができ、したがって、同図の矢印
K1 、K2 方向に流入する高温水と冷水との混合比率を
調節し、矢印K3 方向に適温の温水を排出することがで
きる。
【0004】弁棒Va は、ばねVa1により、常時上方に
付勢され、また、弁棒Va の途中には、感熱部Va2が装
着されている。感熱部Va2には、温度変化により大きな
体積変化を示すワックスのような熱膨脹体が充填されて
いるものとし、感熱部Va2の上方には、熱膨脹体の体積
変化に対応して上下に移動するピストンVa3が配設され
ている。
【0005】ピストンVa3の上端は、本体Pに螺合する
設定部材M1 に当接している。また、設定部材M1 に対
しては、上方から、駆動部材M2 がスプライン結合さ
れ、駆動部材M2 は、減速機構M3 を介して設定モータ
Mに連結されている。設定モータMを回転駆動すると、
減速機構M3 、駆動部材M2 を介して、設定部材M1 を
上下に移動することができ、温水の温度設定をすること
ができる。また、感熱部Va2は、温水温度を検知し、ピ
ストンVa3を介して弁体V1 、V2を上下に微調節する
ことにより、高温水や冷水の温度が多少変化したとして
も、温水温度を一定に保持することができる。すなわ
ち、このものは、設定モータM、減速機構M3 、駆動部
材M2 、設定部材M1 からなる温度設定機構の他に、感
熱部Va2、ピストンVa3からなる温度調節機構を内蔵し
ている。
【0006】かかる電動ミキシングバルブは、温水温度
の遠隔設定ができるばかりでなく、高温水や冷水の温度
変化に対しても、温水温度を一定に保持する温度調節機
能を有するから、電気温水器や瞬間湯沸器、灯油または
ガスボイラ等の高温水源と組み合わせ、バスユニットや
シャワユニット等を構築する際に便利に使用することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、温度設定機構により温水温度を設定変更すると
き、大きなオーバシュートやアンダシュートが発生する
ために、使用上制約があるという問題がある。すなわ
ち、一般に、熱膨脹体を使用する感熱部は応答が遅く、
したがって、温度設定機構を操作して任意の温水温度を
実現しようとすると、温水温度に大きなオーバシュー
ト、アンダシュートが発生し、使用者に不快感を与える
おそれがあるからである。
【0008】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、ファジー理論を適用する補助制御器を
設けることによって、オーバシュート等がない良好な制
御特性を簡単に実現することができる温水温度制御装置
と、それを使用するシャワユニットを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、設定温度に対す
る温水温度の温度偏差と温水温度の変化率とを入力し、
ファジー理論を適用して操作量を算出する補助制御器
と、補助制御器からの操作量により電動ミキシングバル
ブの温度設定機構を操作する設定制御器とを備えること
をその要旨とする。
【0010】第2発明の構成は、起動制御器を付設した
第1発明に係る温水温度制御装置と、電動ミキシングバ
ルブと、シャワノズルとを組み合わせてなり、起動制御
器は、温水温度が設定温度の近傍に到達するまでは、設
定温度より低い目標温度を補助制御器に出力し、温水温
度が設定温度の近傍に到達すると、設定温度を目標温度
として補助制御器に出力するとともにシャワノズルを起
動することをその要旨とする。
【0011】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、補助制御
器は、設定温度に対する温水温度の温度偏差と、温水温
度の変化率とを入力するから、これらの入力に対し、フ
ァジー理論を適用することにより、電動ミキシングバル
ブの応答を考慮して、最適の操作量を算出することがで
き、設定制御器は、この操作量に基づいて電動ミキシン
グバルブの温度設定機構を操作し、任意の温水温度を実
現することができる。
【0012】なお、電動ミキシングバルブに温度調節機
構を内蔵すれば、温度調節機構による温水温度の保持機
能を併せ利用することができ、したがって、補助制御
器、設定制御器は、その動作が遅いものでよく、制御内
容も簡単なもので足りる。
【0013】第2発明の構成によるときは、起動制御器
は、まず、設定温度より低い目標温度を補助制御器に出
力するから、全体制御系は、温水温度が、この目標温度
となるように制御動作を開始する。ただし、この間の温
水は、温度が低過ぎるから、外部に排出してしまうもの
とする。温水温度が設定温度の近傍に到達したら、起動
制御器は、設定温度を目標温度とし、シャワノズルを起
動する。よって、シャワの温度は、最初の設定温度より
やや低い温度から、設定温度にまで連続的に変化するこ
とになり、快適な使用感を得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0015】温水温度制御装置は、補助制御器11と、
設定制御器12とを備えてなり(図1)、電動ミキシン
グバルブ13を操作対象とする。
【0016】電動ミキシングバルブ13は、図9に示す
とおりのものであって、高温水用の入口ポートP1 、冷
水用の入口ポートP2 は、それぞれ、高温水源H、冷水
源Cに接続され、また、温水用の出口ポートP3 には、
給湯管P3aが接続されている。電動ミキシングバルブ1
3には、温度設定機構と温度調節機構とが組み込まれて
いるものとし、前者を遠隔操作するための設定モータM
には、温度設定機構に対する設定温度Ts を読み取るた
めのエンコーダEが連結されている。また、給湯管P3a
には、温水温度Tを検出するための温度検出器TSが配
設されている。
【0017】補助制御器11には、温度設定器14、微
分器15が接続されている。温度設定器14の出力は、
加え合せ点16を介して補助制御器11に接続されてお
り、また、加え合せ点16には、温度検出器TSからの
温水温度Tがフィードバックされている。また、温水温
度Tは、微分器15を介し、補助制御器11に分岐入力
されている。
【0018】補助制御器11の出力は、電動ミキシング
バルブ13に対する操作量ΔUとして、設定制御器12
を介し、電動ミキシングバルブ13の設定モータMに入
力されている。また、電動ミキシングバルブ13のエン
コーダEの出力は、設定制御器12にフィードバックさ
れている。
【0019】いま、温度設定器14に設定温度To を設
定すると、加え合せ点16は、設定温度To と温水温度
Tとを比較し、温度偏差ΔT=T−To を補助制御器1
1に出力することができる。また、微分器15は、温水
温度Tを入力し、その変化率Td を算出して補助制御器
11に出力する。
【0020】そこで、補助制御器11は、温度偏差Δ
T、温水温度Tの変化率Td を入力し、操作量ΔUを算
出して設定制御器12に出力するから、設定制御器12
は、操作量ΔUに応じて電動ミキシングバルブ13の設
定モータMを操作することができる。電動ミキシングバ
ルブ13は、設定モータMの回転に従って、内蔵の温度
設定機構に対する設定温度Ts が変更され、最終的に、
温度設定器14に設定される設定温度To に等しい温水
温度Tを実現することができる。なお、ここで、設定制
御器12は、補助制御器11からの操作量ΔUと、現在
の設定温度Ts とを使用し、設定温度Ts を(Ts+Δ
Ts )に変更するものとする。すなわち、操作量ΔU
は、正または負の値をとり、現在の設定温度Ts に対す
る変更量ΔTs に相当する設定モータMの操作量を表わ
すものとする。
【0021】補助制御器11は、ファジー理論を適用し
て、操作量ΔUを算出する。
【0022】いま、補助制御器11には、温度偏差Δ
T、温水温度Tの変化率Td の各状態に応じ、図2に示
す各制御則i(i=1、2…10)を設定する。すなわ
ち、温度偏差ΔTがやや高く、温水温度Tがやや速く下
降しているときは(同図の第1行)、操作量ΔUは変化
させない。温水温度Tがやや速く下降していることは、
高温水の温度低下、または、電動ミキシングバルブ13
の温度調節機構による調節機能に基づくと考えられ、温
度偏差ΔTがやや高いことから、設定温度Ts を変化さ
せなくとも、設定温度To を実現することができるであ
ろうとの予測が可能であるからである。
【0023】同様に、温度偏差ΔTがやや低く、温水温
度Tがやや速く上昇しているときも、操作量ΔUは変化
させない(同図の第2行)。また、温水温度Tが変化し
ないときは、温度偏差ΔTにほぼ対応させて、操作量Δ
Uを変化させ(同図の第3行ないし第6行)、また、温
水温度Tが速く変化しているときは、そのときの温度偏
差ΔTにより、操作量ΔUを修正方向に設定する(同図
の第7行ないし第10行)。温水温度Tが変化しないと
きは、温度調節機構は安定していると考えられ、温度偏
差ΔTに基づく設定温度Ts の修正が必要であり、ま
た、温水温度Tが速く変化しているときは、温度調節機
構が作動中であると考えられるが、このままでは、大き
なオーバシュート、アンダシュートが見込まれるので、
同様に、設定温度Ts の修正が必要である。
【0024】つづいて、温度偏差ΔTが、かなり低い、
やや低い、なし、やや高い、かなり高いの各言語表現
を、図3(A)の曲線NB、NS、ZR、PS、PBか
らなる各メンバシップ関数に対応させる。また、温水温
度Tが、速く下降、やや速く下降、変化なし、やや速く
上昇、速く上昇の各言語表現は、変化率Td の大きさに
より、図3(B)の曲線NM、NS、ZR、PS、PM
からなる各メンバシップ関数に対応させ、操作量ΔU
を、かなり下げる、下げる、やや下げる、変化させず、
やや上げる、上げる、かなり上げるの各言語表現は、同
図(C)の曲線NB、NM、NS、ZR、PS、PM、
PBからなる各メンバシップ関数に対応させる。ただ
し、図3の各図の縦軸は、それぞれの横軸変数に対する
適合度a、b、cを表わす。
【0025】温度偏差ΔT=ΔT1 、変化率Td =Td1
であるときは、各制御則iの前件部に対応するメンバシ
ップ関数から、温度偏差ΔT1 、変化率Td1に対する適
合度ai 、bi ((i=1、2…10)を見出し(図4
の左列、中列)、ci =min(ai 、bi )を決定す
る。ただし、min (ai 、bi )は、ai 、bi の最小
値を示すものとする。次いで、適合度ci によって、各
制御則iの後件部のメンバシップ関数の頂部を裁断し、
各制御則iごとに、操作量ΔUに対する固有メンバシッ
プ関数を得ることができる(同図左列)。
【0026】たとえば、図4において、制御則2に着目
すると、温度偏差ΔT1 、変化率Td1に対する前件部の
適合度a2 、b2 であり、a2 <b2 であるから、後件
部の適合度c2 は、c2 =a2 である。制御則4につい
ては、a4 >b4 であるから、c4 =b4 であり、制御
則5については、a5 =0、b5 >0であるから、c5
=0である。制御則6についても同様である。
【0027】次ぎに、ci ≠0の制御則iに着目し、固
有メンバシップ関数を合成して合成メンバシップ関数A
を作る(図5)。ただし、合成メンバシップ関数Aは、
ci≠0の固有メンバシップ関数の最大値を連ねたもの
であり、このときの操作量ΔU=ΔU1 は、合成メンバ
シップ関数Aの重心位置、または、面積2等分線の位置
として決定することができる。
【0028】補助制御器11は、このようにして算出し
た操作量ΔUを設定制御器12に出力すればよい。
【0029】以上の説明において、各制御則の後件部の
メンバシップ関数から固有メンバシップ関数を作る際
に、適合度ci により、各メンバシップ関数の頂部を裁
断するに代えて、適合度ci により、各メンバシップ関
数の高さをci 倍して、全体を圧縮修正するようにして
もよい。ただし、ci≦1である。
【0030】なお、電動ミキシングバルブ13は、温度
調節機構を内蔵しない形式であってもよい。また、補助
制御器11に設定する制御則と、それに対応する各メン
バシップ関数は、単なる一例であって、これらは、操作
対象となる電動ミキシングバルブ13の制御特性に合わ
せ、任意に変更することができるものとする。
【0031】
【他の実施例】電動ミキシングバルブ13は、シャワユ
ニット20に組み込むことができる(図6)。
【0032】電動ミキシングバルブ13の入口ポートP
1 、P2 は、図示しない高温水源、冷水源に接続するた
めに、継手P1a、P2aを介して外部に引き出されてい
る。また、出口ポートP3 は、温度検出器TSを配設し
た給湯管P3a、絞り弁21、電磁弁22を介してヘッダ
P3bに接続され、ヘッダP3bには、電磁弁23a、23
b、23cを介し、3種類のシャワノズルNa 、Nb 、
Nc 、Nc が接続されている。また、ヘッダP3bには、
別の電磁弁24を介し、排水管を接続する継手24aが
接続されている。
【0033】シャワユニット20内の電動ミキシングバ
ルブ13は、起動制御器17を付設した温水温度制御装
置の操作対象となっている(図7)。
【0034】起動制御器17は、温度設定器14と、補
助制御器11の前段の加え合せ点16との間に介装され
ており、加え合せ点16に対し、目標温度To1を出力し
ている。起動制御器17には、図示しない操作器からの
使用開始信号S1 と、温度検出器TSからの温水温度T
とが併せ入力されており、起動制御器17は、シャワユ
ニット20に対し、起動信号S2 を出力している。
【0035】いま、操作器により、シャワノズルNa を
選択すると、使用開始信号S1 が出力される。そこで、
起動制御器17は、まず、電磁弁22、24を開き、高
温水源からシャワユニット20までの配管、給湯管P3
a、ヘッダP3bを含む配管系内の冷水を外部に排出す
る。なお、このとき、起動制御器17は、目標温度To1
として、To1=To −δT(ただし、δTは、数度C程
度の小さな定数)を補助制御器11に出力するものとす
る。
【0036】温水温度Tが目標温度To1になると、起動
制御器17は、起動信号S2 を出力し、目標温度To1を
設定温度To に変更する。これにより、電磁弁23aが
開き、電磁弁24が閉じ、シャワノズルNaからのシャ
ワを開始することができる。シャワノズルNa からの水
量調節は、絞り弁21の手動調節による。
【0037】シャワノズルNb を選択したときも、全く
同様であり、このときは、電磁弁23aに代えて、電磁
弁23bを開けばよい。
【0038】シャワノズルNc 、Nc を選択すると、起
動制御器17は、目標温度To1を冷水に近い低温に強制
設定した上、起動信号S2を出力する。これにより、電
磁弁22、23cが開き、冷水シャワを開始させること
ができる。なお、シャワノズルNc 、Nc は、細かい霧
状のシャワが得られるようにするとよい。また、シャワ
ノズルNa 、Nb は、湯滴のサイズを異ならせ、異なる
シャワ感覚が得られるものとする。
【0039】シャワノズルNa 、Nb を選択するときの
起動制御器17の動作は、図8のプログラムフローチャ
ートによって表わすことができる。
【0040】プログラムは、まず、設定温度To を読み
取る(図8のプログラムステップ(1)、以下、単に
(1)のように記す)。次いで、プログラムは、温水温
度Tを読み取り(2)、T<To −δTのときは
(3)、目標温度To1をTo1=To −δTとして出力す
るから(4)、補助制御器11は、温水温度Tが目標温
度To1となるように、ファジー制御を開始する。プログ
ラムは、温水温度TがT≧To−δTに到達するのを待
つ((4)、(2)、(3)、(4))。
【0041】温水温度TがT≧To −δTに到達すると
(3)、プログラムは、目標温度To1をTo1=To に変
更し(5)、起動信号S2 を出力して、シャワノズルN
a またはシャワノズルNb を起動する(6)。シャワノ
ズルNa 、Nb からの温水温度Tは、シャワ開始時にお
いては、先きの目標温度To1=To −δTにほぼ等しい
が、シャワ開始後は、速やかに設定温度To にまで昇温
されることになり、快適なシャワ感覚を得ることができ
る。
【0042】なお、目標温度To1は、To −δTからT
o に急変させても、補助制御器11がファジー理論を適
用しているために、温水温度Tには殆んどオーバシュー
トが見られない。ただし、起動制御器17は、より一層
安定な制御を実現するために、起動信号S2 を出力した
後、目標温度To1を設定温度To にまで徐々に変化させ
るようにしてもよいものとする。また、図8において、
プログラムステップ(4)は、To1=To−δT1 (δ
T1 <δT)としてもよい。温水温度Tは、まず、目標
温度To1になるように昇温され、その途中において、確
実に、T≧To−δTとなるから、制御動作を一層確実
にすることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、ファジー理論を適用して操作量を算出
する補助制御器と、補助制御器からの操作量により電動
ミキシングバルブの温度設定機構を操作する設定制御器
とを備えることにより、補助制御器は、電動ミキシング
バルブの制御特性に合わせ、その制御能力を補完するよ
うに作動することができるから、オーバシュート等がな
い良好な制御特性を極めて簡単に実現することができる
という優れた効果がある。
【0044】第2発明によれば、起動制御器を付設した
第1発明に係る温水温度制御装置と、電動ミキシングバ
ルブと、シャワノズルとを組み合わせ、起動制御器は、
温水温度が設定温度の近傍に到達したときに、設定温度
より低い目標温度を設定温度に変更し、シャワノズルを
起動することによって、シャワノズルからの温水温度
は、シャワの開始時点から速やかに設定温度に昇温され
るから、体感温度に異和感がなく、快適なシャワ感覚を
実現することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体ブロック系統図
【図2】 制御則を示す図表
【図3】 メンバシップ関数を示す線図
【図4】 固有メンバシップ関数を示す線図
【図5】 合成メンバシップ関数を示す線図
【図6】 他の実施例を示す全体構成図
【図7】 要部ブロック系統図
【図8】 プログラムフローチャート
【図9】 電動ミキシングバルブの構造図
【符号の説明】
T…温水温度 To …設定温度 To1…目標温度 ΔT…温度偏差 Td …変化率 ΔU…操作量 Na 、Nb 、Nc …シャワノズル 11…補助制御器 12…設定制御器 13…電動ミキシングバルブ 17…起動制御器 20…シャワユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳴瀬 一 石川県河北郡津幡町字東荒屋ヌ48番地4 ベッカー株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47K 3/22 E03C 1/044 G05B 13/02 G05D 23/19

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定温度に対する温水温度の温度偏差と
    温水温度の変化率とを入力し、ファジー理論を適用して
    操作量を算出する補助制御器と、該補助制御器からの操
    作量により電動ミキシングバルブの温度設定機構を操作
    する設定制御器とを備えてなる温水温度制御装置。
  2. 【請求項2】 起動制御器を付設した請求項1記載の温
    水温度制御装置と、電動ミキシングバルブと、シャワノ
    ズルとを組み合わせてなり、前記起動制御器は、温水温
    度が設定温度の近傍に到達するまでは、設定温度より低
    い目標温度を前記補助制御器に出力し、温水温度が設定
    温度の近傍に到達すると、設定温度を目標温度として前
    記補助制御器に出力するとともに前記シャワノズルを起
    動することを特徴とするシャワユニット。
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