JP2863894B2 - 改質セルロース再生繊維 - Google Patents

改質セルロース再生繊維

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JP2863894B2 JP33117394A JP33117394A JP2863894B2 JP 2863894 B2 JP2863894 B2 JP 2863894B2 JP 33117394 A JP33117394 A JP 33117394A JP 33117394 A JP33117394 A JP 33117394A JP 2863894 B2 JP2863894 B2 JP 2863894B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実用に耐える強度を有
し、且つカチオン染料に対し優れた染色性と堅牢度を具
備した改質セルロース再生繊維に関するもので、該改質
セルロース再生繊維は単独又はアクリル繊維等のカチオ
ン染料可染繊維と混繊、混紡した糸を用いたものをカチ
オン染料で染色したとき、同色及び均一に染色される。
したがってこれらの性能を発揮する糸、編織物、不織
布、製紙等の分野に広く利用される繊維を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、セルロース再生繊維は、直接染
料及び反応性染料等に対しては良好な染色性を示すが、
カチオン染料に対しては殆ど染色性を示さない。一方、
カチオン染料はその発色の鮮明なことから、セルロース
系繊維への適用が強く望まれており、古くからセルロー
ス系繊維に酸性基を導入することによって、カチオン染
料に対する染色性を具備させる試みがなされてきた。
【0003】例えば、繊維学会誌(Vol.34,N
o.1,1978,P.71〜77)には、ビスコース
レーヨンにメタ過ヨウ素酸ナトリウムを作用させてセル
ロースを酸化させ、ジアルデヒドセルロースとした後、
亜硫酸水素ナトリウムを付加させることによりスルホン
基を導入し、更に残存水酸基を各種のイソシアネートに
よりウレタン化して疎水基を導入する研究が報告されて
いる。又、特公昭57−19207号公報には、芳香族
カルボン酸又は芳香族スルホン酸を用いて、セルロース
繊維の表面部分だけに芳香族アシル基又は芳香族スルホ
ン基を導入し、次いで硫酸エステル基又は、スルホン酸
基を持った陰イオン表面活性剤の存在下で、カチオン可
染化する方法が開示されている。しかし、これらの方法
は、セルロース繊維のセルロース分子を直接化学修飾す
るものであるため、操作が煩雑であるばかりでなく、セ
ルロース繊維が本来具備している風合や吸湿性を損うと
共に、濃色に染色した場合、堅牢度の面で問題がある等
の欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セルロース
再生繊維が本来具備している風合いや吸水性を損うこと
なく、しかも実用に耐える充分な強度を有し、且つカチ
オン染料に対し優れた染色性と堅牢度を具備したセルロ
ース再生繊維を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、繊維自体
が有する吸水性等本来の性質を損うことなく、カチオン
染料に対し優れた染色性と堅牢度を併せ持つと同時に、
実用に耐える強度を有し、しかも例えば、アクリル繊維
等のカチオン染料可染繊維と混繊、混紡した糸で編織又
は交編織して用いた時、同色且つ均一に染色されるセル
ロース再生繊維を得ることを目的として鋭意検討した結
果、一般式
【化2】 で示されるジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン
酸塩縮合物を、予め分子内にフェニル性水酸基と反応す
る少なくとも2個以上のエポキシ基を有する化合物で架
橋処理して得られる不溶性の重合物の分散液を、紡糸直
前にセルロースビスコースに混合し、紡糸することによ
って本発明を完成した。
【0006】直接、上記一般式で示されるジヒドロキシ
ジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物を、紡糸直前
にセルロースビスコースに混合し、紡糸することによっ
ても、カチオン染料可染化セルロース再生繊維を得るこ
とができるが、該縮合物が水溶性のため、紡糸工程や紡
糸後の水洗、漂白等の工程でセルロース繊維中より脱落
するので好ましくない。従って、本発明では、該縮合物
を分子内に少なくとも2個以上のエポキシ基を有する架
橋剤で架橋処理することによって、不溶性のしかも分子
を巨大化した重合物とし、セルロース繊維からの脱落を
防止する。架橋剤としては、ソルビトールポリグリシジ
ルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエー
テル、グリセロールポリグリシジルエーテル、レゾルシ
ンジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジ
グリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジル
エーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル等の多官能エポキシ化合物が挙げられるが、取扱い易
さの点で、2官能エポキシ化合物(以下エポキシ化合物
と記す)であるレゾルシンジグリシジルエーテル、1,
6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテルの中から選ばれる1種又は2
種以上を組合わせて使用する。
【0007】ジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホ
ン酸塩縮合物を、エポキシ化合物を用いて架橋処理し不
溶性重合物を得るには、pH7.5〜10の弱塩基性水
溶液中、30〜90℃で1〜24時間、好ましくは4〜
12時間反応させ架橋重合させるのが良い。又、ジヒド
ロキシジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物と、架
橋剤であるエポキシ化合物との混合率は、ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の水酸基当量
とエポキシ化合物のエポキシ当量の比で表す時、1:
0.5〜1:3.5の範囲が良く、更に好ましくは、
1:1〜1:3の範囲が良い。尚、2種以上のエポキシ
化合物を用いた場合のエポキシ当量は、用いた各々のエ
ポキシ当量の合計で表す。ジヒドロキシジフェニルスル
ホン・スルホン酸塩縮合物の水酸基当量に対するエポキ
シ化合物のエポキシ当量の比が0.5以下であると、架
橋反応が不充分となり、ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン・スルホン酸塩縮合物の不溶性架橋重合物を効率良く
得ることが出来ず、該架橋重合物を繊維に混合させても
溶出するため結果的に堅牢度が悪くなる。又、ジヒドロ
キシジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の水酸基
当量に対するエポキシ化合物のエポキシ当量の比が3.
5を越えると、未反応のエポキシ化合物が反応液中に多
量に残存することになり、これが紡糸工程でセルロース
繊維中に保持されることなく紡糸浴中に溶出し紡糸浴を
汚染するので好ましくない。
【0008】架橋処理に用いるエポキシ化合物が、水に
難溶又は不溶の場合は、ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン・スルホン酸塩縮合物の塩基性溶液中に、所定量のエ
ポキシ化合物を添加し、予め乳化機を用いて充分分散さ
せた後、攪拌しながら上述の反応条件で反応させれば良
い。
【0009】上述の如くして得た不溶性の重合物を、紡
糸直前にセルロースビスコースに所定量混合して紡糸す
ればよい。即ち、不溶性の重合物の水分散液をそのまま
か又はアルカリ水溶液あるいは添加させる適量のセルロ
ースビスコース中に分散させて添加液とし、紡糸直前に
セルロースビスコースと混合して紡糸すれば良い。又、
本発明で用いられるセルロースビスコースとは、通常レ
ーヨンビスコースやポリノジックビスコースであり、本
発明の改質セルロース再生繊維は、ステープル,フィラ
メント等如何なる形状でもよく、又、ダル化等のため酸
化チタン等の無機顔料を用いることもできる。
【0010】該不溶性の重合物の水分散液の対セルロー
ス添加量は、カチオン染料染着率及び繊維強力を考慮し
て、5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%が良
い。
【0011】本発明の改質セルロース再生繊維は、その
分子内にスルホン酸基を持つジヒドロキシジフェニルス
ルホン・スルホン酸塩縮合物を架橋剤を用いて架橋処理
することによって得られた、不溶性の重合物が繊維中に
分散されているため、紡糸工程や染色後の溶出もなく、
従来のセルロース再生繊維には見られなかったカチオン
染料に対する優れた染色性と堅牢度を具備する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
するが、本発明はこの範囲に限定されるものではない。
尚、実施例中の部は重量%を示す。又、繊度,乾強度,
湿強度,結節強度,伸度,カチオン染料に対する染色性
能,染色堅牢度,色相及び均染性は以下の方法で試験し
た。
【0013】1)繊度,乾強度,湿強度,結節強度,伸
度 JIS L 1015「化学繊維のステープル試験法」
【0014】2)カチオン染料に対する染色性能 分光光度計(ベックマン製,DU−640型)を用い
て、試料を染色する際、夫々の試料について、染色前後
の染色液の最大吸収波長を測定し、次式(数1)より染
着率を求め染色性能とした。
【0015】
【数1】
【0016】3)染色堅牢度 摩擦(乾、湿) JIS−L0849 耐 光 JIS−L0842 20時間露
光 汗(酸、アルカリ) JIS−L0844A−2法 添
付布は絹 洗 濯 JIS−L0855
【0017】4)色相及び均染性 5人の検査員によって官能検査で調べ、次の基準で判定
した。 5人全員良い;◎,良い3〜4人;○,良い1〜2人;
△,全員悪い;×
【0018】(実施例1)ジヒドロキシジフェニルスル
ホン・スルホン酸縮合物水溶液である商品名ナイロック
ス1500(一方社油脂工業(株)製,純分40%)4
0部に、水酸化ナトリウムを加えジヒドロキシジフェニ
ルスルホン・スルホン酸塩結合とした後、架橋剤として
レゾルシンジグリシジルエーテルである商品名デナコー
ルEX−201(ナガセ化成工業(株)製,エポキシ当
量=118)を11部と水を加えて、ホモジナイザー
((株)日本精機製作所製,AM−3型)を用いて充分
混合攪拌し分散液とした。更に、攪拌しながら水酸化ナ
トリウムを加えpHを8.0になるよう調節した。この
時の水と水酸化ナトリウムの添加量は合計49部であっ
た。該乳化分散液を撹拌下50℃で6時間反応させ、ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の
架橋した重合物の水分散液を得た。
【0019】このジヒドロキシジフェニルスルホン・ス
ルホン酸塩縮合物の架橋した重合物の水分散液を、通常
の方法で得られるポリノジックビスコース各15リット
ル(セルロース5.0%,全アルカリ3.5%,全硫黄
3%)のセルロースに対し、0,5,10,25,4
0,50重量%の混合量になるよう予め水に分散させて
おいた分散液を夫々添加し、均一にポリノジックビスコ
ースに混合し、直ちに0.07mmφ×500Hのノズ
ルを使用し、紡糸速度30m/分で、硫酸22g/l,
硫酸ナトリウム65g/l,硫酸亜鉛0.5g/l,温
度35℃の紡糸浴中に紡糸し、次いで硫酸2g/l,硫
酸亜鉛0.05g/l,温度25℃の浴中で2倍延伸し
38mmに切断した後、炭酸ナトリウム1g/l,硫酸
ナトリウム2g/l,温度60℃の浴中で処理を行った
後、再度硫酸5g/l,温度65℃で処理し、次いで通
常の精練乾燥処理を行って、1.25デニールの改質セ
ルロース再生繊維を、糸切れなく夫々試料1〜6として
製造した。これら試料1〜6の繊度,乾強度,湿強度,
結節強度,伸度を測定した。その結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1から明らかな如く、ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の架橋した重合物
の水分散液を混合しても、混合量の増加に伴い幾分強度
に低下が見られるが、実用上問題になるものではない。
【0022】(実施例2)実施例1と同様にして得たジ
ヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の
架橋した重合物の水分散液を、従来法によって得られた
レーヨンビスコース各15リットル(セルロース9.0
%,全アルカリ6.0%,全硫黄2.5%)のセルロー
スに対し、0,5,10,25,40,50重量%の混
合量になるよう予め水に分散させておいた分散液を夫々
添加し、均一にレーヨンビスコースに混合し、直ちに
0.09mmφ×100Hのノズルを使用し、紡糸速度
55m/分で、硫酸110g/l,硫酸ナトリウム30
0g/l,硫酸亜鉛15g/l,温度50℃,の紡糸浴
に紡糸し、通常の二浴緊張紡糸法により延伸し38mm
に切断した後、通常の精練乾燥処理を行って、3デニー
ルの改質セルロース再生繊維を、夫々試料7〜12とし
て糸切れなく製造した。これら試料7〜12の繊度,乾
強度,湿強度,結節強度,伸度を測定した。その結果を
表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】この結果から分るように、レーヨン繊維の
場合においても、実施例1のポリノジック繊維と同じ性
能を有していた。ポリノジック繊維同様、ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の架橋した重
合物の水分散液の混合量の増加に伴い幾分強度に低下が
見られるが、実用上問題になるものではない。
【0025】(実施例3)ジヒドロキシジフェニルスル
ホン・スルホン酸縮合物水溶液である商品名ナイロック
ス1500(一方社油脂工業(株)製,純分40%)4
0部に、水酸化ナトリウムを加えジヒドロキシジフェニ
ルスルホン・スルホン酸塩結合とした後、架橋剤として
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルである商
品名デナコールEX−211(ナガセ化成工業(株)
製,エポキシ当量=140)を13部と水を加えて、ホ
モジナイザー((株)日本精機製作所製,AM−3型)
を用いて、充分混合攪拌し分散液とした。更に、攪拌し
ながら水酸化ナトリウムを加えpHを8.0になるよう
調節した。この時の水と水酸化ナトリウムの添加量は合
計47部であった。該分散液を撹拌下50℃で6時間反
応させ、ジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン酸
塩縮合物の架橋した重合物の水分散液を得た。
【0026】このジヒドロキシジフェニルスルホン・ス
ルホン酸塩縮合物の架橋した重合物の水分散液を、通常
の方法で得られるポリノジックビスコース各15リット
ル(セルロース5.0%,全アルカリ3.5%,全硫黄
3%)のセルロースに対し、0,5,10,25,4
0,50重量%の混合量になるよう予め水に分散させて
おいた分散液を夫々添加し、均一にポリノジックビスコ
ースに混合し、実施例1と同様にして1.25デニー
ル,38mmの改質セルロース再生繊維を、糸切れなく
夫々試料13〜18として製造した。これら試料13〜
18の繊度,乾強度,湿強度,結節強度,伸度を測定し
た。その結果を表3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】表3から明らかな如く、架橋剤であるエポ
キシ化合物をネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テルに変えて作成したジヒドロキシジフェニルスルホン
・スルホン酸塩縮合物の架橋した重合物の水分散液を混
合しても、実施例1のポリノジック繊維と同じ性能を有
していた。又、実施例1と同様に、ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の架橋した重合物の
水分散液の混合量の増加に伴い、幾分強度に低下が見ら
れるが、実用上問題になるものではない。
【0029】(実施例4) ジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン酸縮合物水
溶液である商品名ナイロックス1500(一方社油脂工
業(株)製,純分40%)400部に、水酸化ナトリウ
ムを加えジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン酸
塩結合とした後、架橋剤としてレゾルシンジグリシジル
エーテルである商品名デナコールEX−201(ナガセ
化成工業(株)製,エポキシ当量=118)を夫々55
部,110部,221部,331部,442部加えて、
ジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物
の水酸基当量とデナコールEX−201のエポキシ当量
の比が概ね1:0.5,1:1,1:2,1:3,1:
4となるように5種類調整した。次いで、夫々に水を加
えて、ホモジナイザー((株)日本精機製作所製,AM
−3型)を用いて、充分混合分散させ5種類の分散液と
し、更に、攪拌しながら夫々に水酸化ナトリウムを加え
pHを8.0になるよう調節した。この時の水と水酸化
ナトリウムの添加量は夫々合計545部,490部,3
79部,269部,158部であった。該各分散液を撹
拌下50℃で6時間反応させて5種類のジヒドロキシジ
フェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の架橋した重合
物の水分散液を得た。
【0030】これら5種類のジヒドロキシジフェニルス
ルホン・スルホン酸塩縮合物の架橋した重合物の水分散
液を、通常の方法で得られるポリノジックビスコース各
15リットル(セルロース5.0%、全アルカリ3.5
%、全硫黄3%)のセルロースに対し、40重量%の混
合量になるように予め水に分散させておいた分散液を夫
々添加し、均一にポリノジックビスコースに混合し、実
施例1と同様に紡糸して、1.25デニール、38mmの
改質セルロース再生繊維を、糸切れ無く夫々試料19〜
23として製造した。これら試料19〜23の繊度、乾
強度、湿強度、結節強度、伸度を測定した。その結果を
表4に示す。
【0031】
【表4】
【0032】表4から明らかな如く、ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の水酸基当量とレ
ゾルシンジグリシジルエーテルのエポキシ当量の比を
1:0.5、1:1、1:2、1:3、1:4と変えて
架橋処理したジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホ
ン酸塩縮合物の架橋した重合物の水分散液をセルロース
に対し40重量%混合しても、実施例1のポリノジック
繊維と同じ性能を有していた。
【0033】(実施例5) ジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン酸縮合物水
溶液である商品名ナイロックス1500(一方社油脂工
業(株)製、純分40%)400部に、水酸化ナトリウ
ムを加えジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン酸
塩結合とした後、架橋剤としてレゾルシンジグリシジル
エーテルである商品名デナコールEX−201(ナガセ
化成工業(株)製、エポキシ当量=118)とネオペン
チルグリコールジグリシジルエーテルである商品名デナ
コールEX−211(ナガセ化成工業(株)製、エポキ
シ当量=140)を夫々28部+33部=61部、55
部+65部=120部、110部+131部=241
部、166部+197部=363部、193部+229
部=422部加えて、ジヒドロキシジフェニルスルホン
・スルホン酸塩縮合物の水酸基当量とデナコールEX−
201とデナコールEX−211の各エポキシ当量の合
計の比が概ね1:0.5、1:1、1:2、1:3、
1:3.5となるように5種類調整した。次いで、夫々
に水を加えて、ホモジナイザー((株)日本精機製作所
製、AM−3型)を用いて充分混合分散させ5種類の分
散液とし、更に撹拌しながら夫々に水酸化ナトリウムを
加えpHを8.0になるよう調節した。この時の水と水
酸化ナトリウムの添加量は夫々合計539部、480
部、359部、237部、178部であった。該各分散
液を撹拌下50℃で6時間反応させて、5種類のジヒド
ロキシジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の架橋
した重合物の水分散液を得た。
【0034】これら5種類のジヒドロキシジフェニルス
ルホン・スルホン酸塩縮合物の架橋した重合物の水分散
液を、通常の方法で得られるポリノジックビスコース各
15リットル(セルロース5.0%、全アルカリ3.5
%、全硫黄3%)のセルロースに対し、40重量%の混
合量になるよう予め水に分散させておいた架橋した重合
物の分散液を夫々添加し、均一にポリノジックビスコー
スに混合し、実施例1と同様に紡糸して、1.25デニ
ール、38mmの改質セルロース再生繊維を、糸切れ無く
夫々試料24〜28として製造した。これら試料24〜
28の繊度、乾強度、湿強度、結節強度、伸度を測定し
た。その結果を表5に示す。
【0035】
【表5】
【0036】表5から明らかな如く、ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の水酸基当量とレ
ゾルシンジグリシジルエーテルとネオペンチルグリコー
ルジグリシジルエーテルの合計エポキシ当量の比を1:
0.5、1:1、1:2、1:3、1:3.5と変えて
架橋処理したジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホ
ン酸塩縮合物の架橋した重合物の水分散液をセルロース
に対し40重量%混合しても、実施例4のポリノジック
繊維と同じ性能を有していた。
【0037】(試験例1)実施例1で得た試料1〜6及
び実施例2で得た試料7〜12の試料各30gを、過酸
化水素(35%)7g/l、ノニオン界面活性剤である
商品名クリーンN−15(一方社油脂工業(株)製)1
g/l、炭酸ナトリウム2g/lからなる漂白液14リ
ットルの中に入れ、90℃で1時間処理後60℃、10
分間温湯で湯洗した後、5分間水洗し乾燥した。次にカ
チオン染料(保土ヶ谷化学工業(株)製、Cathilon Blu
e 3GLH)の5.0%液(o.w.f)を作製し、各試料
を酢酸ナトリウム1g/lを含むpH4.0の酢酸緩衝
液存在下100℃で60分間、浴比1:50で処理後、
5分間水洗し、次いで乾燥して試料1〜6を染色した試
料1−A〜6−Aと試料7〜12を染色した試料7−A
〜12−Aを得た。これら染色した試料1−A〜6−A
及び試料7−A〜12−Aのカチオン染料に対する染色
性能、染色堅牢度、色相及び均染性を試験した結果を表
6に示した。
【0038】
【表6】
【0039】表6から明らかな如く、ポリノジック繊
維、レーヨン繊維そのものの染着率が著しく低いのに対
し、本発明のジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホ
ン酸塩縮合物の架橋した重合物の水分散液を、セルロー
スに対し10〜40重量%混合したポリノジック繊維と
レーヨン繊維の何れも染色性能、染色堅牢度、色相及び
均染性が優れている。
【0040】(試験例2)実施例3で得た試料13〜1
8の試料30gを、過酸化水素(35%)7g/l、ノ
ニオン界面活性剤である商品名クリーンN−15(一方
社油脂工業(株)製)1g/l、炭酸ナトリウム2g/
lからなる漂白液14リットルの中に入れ、90℃で1
時間処理後60℃、10分間温湯で湯洗した後、5分間
水洗し乾燥した。次にカチオン染料(保土ヶ谷化学工業
(株)製、Cathilon Red 4GH)の5.0%液(o.w.
f)を作製し、各試料を酢酸ナトリウム1g/lを含む
pH4.0の酢酸緩衝液存在下100℃で60分間、浴
比1:50で処理後、5分間水洗し、次いで乾燥して試
料13〜18を染色し試料13−A〜18−Aを得た。
これら染色した試料13−A〜18−Aのカチオン染料
に対する染色性能、染色堅牢度、色相及び均染性を試験
した結果を表7に示した。
【0041】
【表7】
【0042】表7から明らかな如く、ポリノジック繊維
そのものの染着率が著しく低いのに対し、本発明のジヒ
ドロキシジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の架
橋した重合物の水分散液をセルロースに対し10〜40
重量%混合したものは、何れも染色性能、染色堅牢度、
色相及び均染性が優れている。
【0043】(試験例3)実施例4で得た試料19〜2
3の試料30gを、過酸化水素(35%)7g/l、ノ
ニオン界面活性剤である商品名クリーンN−15(一方
社油脂工業(株)製)1g/l、炭酸ナトリウム2g/
lからなる漂白液14リットルの中に入れ、90℃で1
時間処理後60℃、10分間温湯で湯洗した後、5分間
水洗し乾燥した。次にカチオン染料(保土ヶ谷化学工業
(株)製、Cathilon Yellow 7GLH)の5.0%液(o.
w.f)を作製し、各試料を酢酸ナトリウム1g/lを
含むpH4.0の酢酸緩衝液存在下100℃で60分
間、浴比1:50で処理後、5分間水洗し、次いで乾燥
して試料19〜23を染色し試料19−A〜23−Aを
得た。これら染色した試料19−A〜23−Aのカチオ
ン染料に対する染色性能、染色堅牢度、色相及び均染性
を試験した結果を表8に示した。
【0044】
【表8】
【0045】表8から明らかな如く、ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の水酸基当量とレ
ゾルシンジグリシジルエーテルのエポキシ当量の比を
1:1〜1:3の範囲で変えて架橋処理したジヒドロキ
シジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の架橋した
重合物の水分散液をセルロースに対し40重量%混合し
たポリノジック繊維は、何れも染色性能、染色堅牢度、
色相及び均染性に優れている。
【0046】(試験例4)実施例5で得た試料24〜2
8の試料30gを、過酸化水素(35%)7g/l、ノ
ニオン界面活性剤である商品名クリーンN−15(一方
社油脂工業(株)製)1g/l、炭酸ナトリウム2g/
lからなる漂白液14リットルの中に入れ、90℃で1
時間処理後60℃、10分間温湯で湯洗した後、5分間
水洗し乾燥した。次にカチオン染料(保土ヶ谷化学工業
(株)製、Cathilon Navy Blue GRLH )の3.0%液
(o.w.f)を作製し、各試料を酢酸ナトリウム1g
/lを含むpH4.0の酢酸緩衝液存在下100℃で6
0分間、浴比1:50で処理後、5分間水洗し、次いで
乾燥して試料24〜28を染色し試料24−A〜28−
Aを得た。これら染色した試料24−A〜28−Aのカ
チオン染料に対する染色性能、染色堅牢度、色相及び均
染性を試験した結果を表9に示した。
【0047】
【表9】
【0048】表9から明らかな如く、ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の水酸基当量とレ
ゾルシンジグリシジルエーテルとネオペンチルグリコー
ルジグリシジルエーテルの合計エポキシ当量との比を
1:1〜1:3の範囲で変えて架橋処理したジヒドロキ
シジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の架橋した
重合物の水分散液をセルロースに対し40重量%混合し
たポリノジック繊維は、何れも染色性能、染色堅牢度、
色相及び均染性に優れている。
【0049】(試験例5)実施例3の試料15〜17即
ち、ジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮
合物の架橋した重合物の水分散液をセルロースに対し、
夫々10重量%、25重量%、40重量%混合し紡糸し
て得た1.26デニール、1.27デニール、1.28
デニール、各38mmの各改質セルロース繊維とアクリル
繊維である商品名カシミロン(旭化成(株)製、1.3
デニール、38mm)を夫々重量比率で50/50で混繊
した3種類の30sの紡績糸を試料29〜31として得
た。該試料各30gを、過酸化水素(35%)7g/
l、ノニオン界面活性剤である商品名クリーンN−15
(一方社油脂工業(株)製)1g/l、炭酸ナトリウム
2g/lからなる漂白液14リットルの中に入れ、90
℃で1時間処理後60℃、10分間温湯で湯洗した後、
5分間水洗し乾燥した。次に試料29は、カチオン染料
(保土ヶ谷化学工業(株)製、Cathilon Yellow 7GLH)
3.0%(o.w.f)、カチオーゲンPAN(第一工
業製薬(株)製)0.5%(o.w.f)の染色液で、
試料30はカチオン染料(保土ヶ谷化学工業(株)製、
Cathilon Yellow 7GLH)3.0%(o.w.f)、カチ
オーゲンANスーパー(第一工業製薬(株)製)1%
(o.w.f)の染色液で、又試料31はカチオン染料
(保土ヶ谷化学工業(株)製、Cathilon Yellow 7GLH)
3.0%(o.w.f)、カチオーゲンPAN(第一工
業製薬(株)製)0.5%(o.w.f)、カチオーゲ
ンANスーパー(第一工業製薬(株)製)1%(o.
w.f)の染色液を夫々用いて、何れも酢酸ナトリウム
1g/lを含むpH4.0の酢酸緩衝液存在下100℃
で60分間、浴比1:50で処理後、5分間水洗し、次
いで乾燥して試料29〜31を染色し試料29−A〜3
1−Aを得た。これら染色した試料29−A〜31−A
のカチオン染料に対する染色性能、染色堅牢度、色相及
び均染性を試験した結果を表10に示した。
【0050】
【表10】
【0051】表10から明らかな如く、ジヒドロキシジ
フェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物の架橋した重合
物の水分散液を、セルロースに対し10〜40重量%混
合した改質セルロース再生繊維をアクリル繊維と共に用
いカチオン染料で染色しても、アクリル繊維と同色及び
均一に染色され染色性能、染色堅牢度、色相及び均染性
が優れ問題はない。
【0052】
【発明の効果】上述の実施例及び試験例から明らかなよ
うに、本発明によれば、セルロース再生繊維中にジヒド
ロキシジフェニルスルホン・スルホン酸塩縮合物を、分
子内に2個以上のエポキシ基を有する架橋剤で架橋した
重合物の水分散液をセルロースに対し、10〜40重量
%添加し、ジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン
酸塩縮合物の架橋した重合物を繊維中に混合させること
によって、セルロース再生繊維が本来具備している風合
いや吸水性を損うことなく、しかも実用に耐える十分な
強度を有し、且つカチオン染料に対し優れた染色性と堅
牢度を具備したセルロース再生繊維を提供することが出
来る。従って、本発明の改質セルロース再生繊維は、単
独又はアクリル繊維等のカチオン染料可染繊維と混紡し
て使用しても、同色及び均一に染色されるので、これら
の性能を発揮する糸、編織物、不織布、製紙等の分野に
広く利用することの出来る効果がある。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース再生繊維中に一般式 【化1】 で示されるジヒドロキシジフェニルスルホン・スルホン
    酸塩縮合物を、分子内に少なくとも2個以上のエポキシ
    基を有する架橋剤で架橋処理して得られる不溶性重合物
    を含有していることを特徴とする改質セルロース再生繊
    維。
  2. 【請求項2】 架橋剤が、レゾルシンジグリシジルエー
    テル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
    ル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペ
    ンチルグリコールジグリシジルエーテルから選ばれる1
    種又は2種以上を組合せたものである請求項1記載の改
    質セルロース再生繊維。
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