JP2863421B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JP2863421B2
JP2863421B2 JP24329793A JP24329793A JP2863421B2 JP 2863421 B2 JP2863421 B2 JP 2863421B2 JP 24329793 A JP24329793 A JP 24329793A JP 24329793 A JP24329793 A JP 24329793A JP 2863421 B2 JP2863421 B2 JP 2863421B2
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和宏 池渕
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジン回転数に基
づいて各種制御量を電子的に決定するエンジン制御装置
に関し、特に失火時のエンジン回転数低下による制御量
に対する悪影響を防止したエンジン制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図6は一般的なエンジン制御装置の概略
構成を示す構成図であり、たとえばアイドルスピードコ
ントロール(以下、ISCと略す)用の吸入空気量制御
装置の一例を示す。図6において、1はエンジン、2は
エンジン1の回転を検出するためにクランク軸1aに固
定されたベーン、3はベーン2の歯の位置を検出する近
接スイッチタイプの検出器である。
【0003】ベーン2および検出器3は、エンジン1の
回転を検出する回転検出手段を構成しており、エンジン
1の回転に同期して回転検出信号Rを生成する。4はエ
ンジン1の吸気管にスロットルバルブVをバイパスする
ように設けられたISC吸入空気量調節用のバルブであ
る。
【0004】5はエンジン1の各種制御量を演算する電
子式コントロールユニット(以下、ECUと略す)であ
り、回転検出信号Rを取り込む入力端子21と、バルブ
4の開度制御信号Cを送出する出力端子22とを有し、
たとえば、回転検出信号Rに基づいてバルブ4の開度を
決定する。
【0005】図7は従来のエンジン制御装置のECU5
の内部を具体的に示した機能ブロック図であり、ECU
5は以下の機能要素6〜11から構成されている。図7
において、6は入力端子21を介して検出器3からの回
転検出信号Rを取り込む周期計測演算手段であり、回転
検出信号Rに基づいて、ベーン2の歯の位置によって定
まるエンジン1の所定角度間の周期Tを計測する。
【0006】7は周期計測演算手段6により得られた回
転検出信号Rの周期Tに基づいて実際のエンジン回転数
Neを演算するエンジン回転数演算手段、8はエンジン
1の冷却水温やエアコン負荷スイッチ情報等の各種運転
状態を示す情報S1に基づいてISCの目標エンジン回
転数Ntを演算する目標エンジン回転数演算手段であ
る。
【0007】9はエンジン回転数演算手段7および目標
エンジン回転数演算手段8により得られたエンジン回転
数Neおよび目標エンジン回転数Ntに基づいて両者の
回転数偏差ΔN(=Ne−Nt)を演算する減算器、1
0は運転状態を示す情報S1と減算器9により得られた
回転数偏差ΔNとに基づいてバルブ4の目標ISC開度
θoを演算する目標ISC開度演算手段、11は目標I
SC開度演算手段10により得られた目標ISC開度θ
oにしたがってバルブ4に対する開度制御信号Cを出力
するISCバルブ制御手段である。
【0008】図8は図7内の目標ISC演算手段10で
演算される回転数偏差ΔNに対するISCバルブ4の開
度調整用の制御量を示す特性図である。実際には、運転
状態に見合った基本制御量が与えられ、この基本制御量
に対して、図8の制御量が微調整用に加算される。
【0009】図8の場合、エンジン回転数Neと目標エ
ンジン回転数Ntとの偏差ΔNが小さい(ΔN=0の近
傍の)不感帯においては制御量を0として基本制御量を
最終的な制御量とする。また、回転数偏差ΔNが大きい
領域においては、回転数偏差ΔNを打ち消す方向に、回
転数偏差ΔNの大きさに見合った制御量だけバルブ4を
駆動することにより、制御の収束性を確保している。た
とえば、エンジン回転数Neが目標回転数Ntよりも大
きく回転数偏差ΔNが大きい場合には、制御量を減少さ
せてISC開度を閉側に制御する。
【0010】図9は図7に示した従来のECU5による
一般的な動作を説明するためのタイミングチャートであ
り、たとえば、車載負荷となるヘッドランプを点灯させ
た場合のエンジン回転数Neの変動をISC用のバルブ
開度θで補正する状態を示す。図中、時刻t1、t2、
t3は、それぞれ回転数フィードバック制御の制御タイ
ミングを示す。
【0011】次に、図8および図9を参照しながら、図
6および図7に示した従来のエンジン制御装置のECU
5の動作について説明する。まず、ヘッドランプが点灯
されたことによりエンジン回転数Neが低下すると、エ
ンジン回転数Neと目標エンジン回転数Ntとの回転数
偏差ΔNが不感帯の範囲を超えた直後の制御タイミング
t1において、図8に示した制御量にしたがいISC用
のバルブ4を開側に駆動する。これにより、バルブ開度
θが増加してエンジン1のISC吸入空気量が増加し、
エンジン回転数Neの低下を打ち消すことができる。
【0012】ここでは、時刻t1から所定期間τ(IS
C開度制御による効果がエンジン回転数Neとして反映
されるまでの時間)だけ待った後の制御タイミングt2
において、回転数偏差ΔNが不感帯の範囲を超えていた
場合を想定し、ISC用のバルブ4を図8に示した制御
量にしたがい再び開側に駆動することにより、バルブ開
度θをさらに増加させてエンジン1の吸入空気量を増加
させる。
【0013】さらに、時刻t2から所定期間τだけ待っ
た後の制御タイミングt3以降においては、回転数偏差
ΔNが不感帯の範囲内であった場合を想定し、ISC用
のバルブ開度θは変化させていない。以上のように、エ
ンジン回転数Neを計測し、目標エンジン回転数Ntと
の回転数偏差ΔNに応じて、ISC用のバルブ4の開度
θを制御を行うことにより、一般的なエンジン1の回転
変動に対して十分な制御性を得ることができる。
【0014】次に、図10を参照しながら、エンジン1
に失火が発生した場合の従来装置の動作について説明す
る。一般的に、単発的な失火が発生した場合、失火直後
の1点火周期分についてはエンジン1の回転速度が急激
に低下するものの、その後、正常に点火されると直ちに
回転速度が正常値に復帰するため、図9の負荷変動の場
合とは異なった特徴を持つ図10のタイミングチャート
となる。
【0015】図10においては、本来、ISC制御無し
でも元の回転数に戻るはずの状況下であるが、前述(図
9)の場合と同様の手順によりISC制御を行う。すな
わち、まず、回転数偏差ΔNが不感帯の範囲を超えた直
後の制御タイミングt1において、ISC用のバルブ4
を図8に示した制御量にしたがい開側に駆動する。
【0016】続いて、失火により低下したエンジン回転
数Neが復帰後に上昇し過ぎて、目標エンジン回転数N
tを超えてしまうので、時刻t1に続く制御タイミング
t2およびt3においては、ISC用のバルブ4の開度
θを閉側に駆動し、結果的にISCバルブ開度θを元の
開度付近まで戻す。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来のエンジン制御装
置は、ECU5内の点火時期制御手段が以上のように構
成されており、失火時においても通常のエンジン負荷変
動時と同様にISC等の制御量決定を実行しているの
で、なんらかの要因によりエンジン1に失火が生じた場
合、失火したことによって生じるエンジン回転数Neの
瞬時的な低下を検出してISCに反映させてしまい、結
果的に不必要な制御によりエンジン回転数Neが変動す
るという問題点があった。
【0018】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、エンジンの失火検出時における
回転数変動等の弊害を防止することができるエンジン制
御装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に請求項1に係
るエンジン制御装置は、エンジンの回転に同期して発生
する回転検出信号の周期に基づいて、エンジン回転数相
当値を求めるエンジン回転数演算手段を備え、エンジン
回転数相当値に基づいてエンジンの制御量を決定するエ
ンジン制御装置において、エンジンの失火を検出するた
めの失火検出手段と、エンジン回転数相当値を平均化し
て平均エンジン回転数相当値を求める平均エンジン回転
数演算手段と、失火検出手段からの失火検出信号に応答
して、平均エンジン回転数相当値に基づいて制御量を決
定するための切り替え手段とを設け、失火検出中および
失火検出後の所定期間だけエンジン回転数相当値を平均
化した値を用いて制御量を決定するものである。
【0020】また、この発明に請求項2に係るエンジン
制御装置は、エンジンの回転に同期して発生する回転検
出信号の周期に基づいて、平均化された平均エンジン回
転数相当値を求める平均エンジン回転数演算手段を備
え、平均エンジン回転数相当値に基づいてエンジンの制
御量を決定するエンジン制御装置において、エンジンの
失火を検出するための失火検出手段を設け、平均エンジ
ン回転数演算手段は、失火検出手段からの失火検出信号
に応答して、失火検出中および検出後の所定期間だけ平
均化ゲインを小さい値に変更し、変更された平均化ゲイ
ンを用いて制御量を決定するものである。
【0021】また、この発明に請求項3に係るエンジン
制御装置は、請求項1または請求項2において、アイド
ルスピードコントロール(ISC)用の吸入空気量を調
節するためのバルブ開度を制御量としたものである。
【0022】
【作用】この発明の請求項1においては、失火検出手段
からの失火検出信号をトリガとして、失火によるエンジ
ン回転数の変動が復帰するまでの所定期間だけ平均化し
たエンジン回転数を用いて制御を行い、失火時の回転数
変動による制御量に対する悪影響を防止する。
【0023】また、この発明の請求項2においては、失
火検出手段からの失火検出信号をトリガとして、失火に
よるエンジン回転数の変動が復帰するまでの所定期間だ
け平均エンジン回転数相当値を求めるための平均化ゲイ
ンを小さい値に変更し、失火時の回転数変動による制御
量に対する悪影響を防止する。
【0024】また、この発明の請求項3においては、弊
害抑制対象となる制御量を、失火発生時に特に悪影響を
受け易いISCバルブ開度とする。
【0025】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1(請求項1に対
応)を図について説明する。図1はこの発明の実施例1
によるECUの構成を示す機能ブロック図であり、5A
はECU5に対応しており、6〜11、21、22、S
1、R、T、Ne、Nt、ΔN、θoおよびCは前述
(図7)と同様のものである。また、この発明の実施例
1の全体構成は図6に示した通りである。
【0026】図1において、12は周期計測演算手段6
から得られたエンジン回転の周期Tに基づいて平均化さ
れた平均エンジン回転数Nmを求める平均エンジン回転
数演算手段、13はエンジン回転の周期Tの変動に基づ
いて失火状態を検出したときに失火検出信号Mf(0ま
たは1のフラグ)を出力する失火検出手段である。
【0027】14は各種運転状態を示す情報S2および
失火検出信号Mfに基づいて回転数情報切り替え信号M
dを生成する回転数情報切り替え信号発生手段であり、
失火検出手段13からの失火検出信号Mfをトリガとし
て、エンジン1の回転速度やマニホールド圧等の運転状
態を示す情報S2によって定まる所定期間τ′だけ、平
均エンジン回転数Nmを選択させるための回転数情報切
り替え信号Mdを出力する。
【0028】このとき、回転数情報切り替え信号Mdが
出力される所定期間τ′は、たとえば、図4に示すよう
なマップ演算により定められる。すなわち、エンジン回
転数Ne[rpm]が上昇するにつれて短くなり、マニ
ホールド圧[mmHg]が低くなるほど短くなる。な
お、図4においては、所定期間τ′を時間[秒]で定め
ているが、たとえば点火回数などによって定めてもよ
く、または、関数演算などによって定めてもよい。
【0029】15はエンジン回転数演算手段7および平
均エンジン回転数演算手段12と減算器9との間に挿入
されたロジック切り替え手段であり、回転数情報切り替
え信号発生手段14からの回転数情報切り替え信号Md
にしたがい制御ロジックを切り替える。すなわち、通常
はエンジン回転数Neを選択して減算器9に入力し、回
転数情報切り替え信号Mdに応答して、平均エンジン回
転数Nmを選択して減算器9に入力するようになってい
る。
【0030】次に、図2のフローチャートを参照しなが
ら、この発明の実施例1における失火検出動作について
説明する。図2は図1内の失火検出手段13の失火検出
手順を示すフローチャートである。まず、ステップ10
1において、周期計測演算手段6で得られた周期Tに基
づいて、エンジン1の角加速度に相当する値を角加速度
αとして演算する。
【0031】もし、エンジン1に単発的な失火(回転数
変動に寄与する)が発生すれば、前述のようにエンジン
回転数Neが低下した後で速やかに復帰するので、角加
速度αは急減しかつ直後に急増するはずである。したが
って、以下のステップ102およびステップ103によ
り角加速度αの急減および直後の急増を検出する。
【0032】すなわち、まず、ステップ102におい
て、前回の演算周期における角加速度α(n−1)と前
々回の演算周期における角加速度α(n−2)との角加
速度偏差Δα1を求め、情報S2(エンジン1の回転速
度やマニホールド圧等)によって定まる所定の判定値R
EF1と比較し、角加速度偏差Δα1が判定値REF1
より小さいか否かを判定する。
【0033】もし、ステップ102の判定結果がYES
(Δα1<REF1)ならばステップ103に進み、N
O(Δα1≧REF1)ならばステップ105に進む。
ステップ103においては、今回の演算周期における角
加速度α(n)と前回の演算周期における角加速度α
(n−1)との角加速度偏差Δα2を求め、情報S2
(エンジン1の回転速度やマニホールド圧等)によって
定まる所定の判定値REF2と比較し、角加速度偏差Δ
α2が判定値REF2より大きいか否かを判定する。
【0034】もし、ステップ103の判定結果がYES
(Δα2>REF2)ならばステップ104に進み、N
O(Δα2≦REF2)ならばステップ105に進む。
すなわち、ステップ102およびステップ103におい
ては、失火時の角加速度αの挙動の特徴である急激な降
下および上昇を判定し、両方の条件が成立した場合、ス
テップ104において失火とみなし、失火検出信号Mf
=1を設定する。
【0035】なお、ステップ103において角加速度α
の急上昇を検出することは、エンジン回転数Neの低下
傾向が復帰しつつあることを確認する役割も果たす。ス
テップ102またはステップ103のいずれか一方でN
Oと判定され、失火条件が成立しなければ、ステップ1
05において正常とみなし、失火検出信号Mf=0を設
定する。
【0036】以下、図3のタイミングチャートを参照し
ながら、失火判定時のこの発明の実施例1の動作につい
て説明する。図3において、時刻t1′は失火検出タイ
ミング、時刻t2′は角加速度αの安定化(0復帰)タ
イミング、τ′は平均エンジン回転数Nmの使用時間に
相当する所定期間である。
【0037】時刻t1において単発的な失火が発生し、
エンジン回転数Neが低下すると、減算器9はエンジン
回転数Neと目標エンジン回転数Ntとの回転数偏差Δ
Nを演算し、目標ISC開度演算手段10は情報S1お
よび回転数偏差ΔNに基づいて目標ISC開度θoを演
算する。このとき、回転数偏差ΔN(<0)が不感帯
(図8参照)を越えれば、ISCバルブ制御手段11
は、回転数低下を補償するため、バルブ4の開度θを開
側に制御するための開度制御信号Cを生成する。
【0038】続いて、時刻t1の直後の時刻t1′にお
いて、角加速度αが急減から急増に転じると、失火検出
手段13により、図2のルーチンにしたがって失火が判
定され、失火検出信号Mf(=1)が生成される。これ
により、時刻t1′から所定期間τ′だけ経過するまで
の間、回転数情報切り替え信号発生手段14から、回転
数情報切り替え信号Mdが生成される。
【0039】したがって、ロジック切り替え手段15
は、図1に示した状態から切り替えられ、平均エンジン
回転数演算手段12からの平均エンジン回転数Nmを選
択して減算器9に入力する。この結果、減算器9は、平
均エンジン回転数Nmと目標エンジン回転数Ntとの差
(Nm−Nt)を回転数偏差ΔNとして出力し、目標I
SC開度演算手段10は、回転数偏差ΔNおよび情報S
1に基づいて目標ISC開度θoを演算する。
【0040】このとき、平均エンジン回転数Nmは、図
3のように失火発生後もほとんど低下しないので、失火
発生前のエンジン回転数Ne(≒Nt)に近い値であ
る。したがって、回転数偏差ΔNの絶対値は不感帯以内
の小さい値に切り替えられ、バルブ4の開度θは元の開
度に復帰する。
【0041】図3においては、失火発生により、図10
と同様にエンジン回転数Neの低下に伴うISC用のバ
ルブ4の開側制御が見られるが、失火検出信号Mfをト
リガとして、その後の所定期間τ′においては、平均エ
ンジン回転数Nmを用いてISCを行うことにより、平
均エンジン回転数Nmと目標エンジン回転数Ntとの回
転数偏差ΔNに見合った開度までISCバルブの開度を
戻すため、不必要な回転変動を抑えることができる。
【0042】単発的な失火状態から復帰した後は、時刻
t2′において回転数情報切り替え信号Mdが生成され
なくなるため、ロジック切り替え手段15は図1に示し
た状態に戻り、通常のISCが行われる。一般的な加減
速運転(図9参照)においては、失火検出信号Mfが発
生されないため、従来と同様の制御性が得られ、ISC
機能を損なうことはない。
【0043】実施例2.なお、上記実施例1では、回転
数偏差ΔNを求めるために、通常はエンジン回転数Ne
を用い、失火発生時には平均エンジン回転数Nmを用い
たが、通常時には比較的大きい平均化ゲインで回転数変
動が反映された平均エンジン回転数Nmを用い、失火発
生時には回転数変動の反映が抑制されるように平均化ゲ
インを小さい値に変更してもよい。
【0044】図5はこの発明の実施例2(請求項2に対
応)によるECU5Bを示す機能ブロック図であり、1
2Bは平均エンジン回転数演算手段12に対応してお
り、6、8〜11、13、14、21、22、S1、S
2、R、T、Nm、Nt、ΔN、Mf、Md、θoおよ
びCは前述と同様のものである。この場合、平均エンジ
ン回転数演算手段12Bは、回転数情報切り替え信号M
dに応答して平均化ゲインを小さい値に切り替えるよう
になっている。
【0045】一般に、平均エンジン回転数Nmは、フィ
ルタ処理と呼ばれる以下の演算式によって求められる。
【0046】Nm(n)={Nm(n−1)}×(1−
K)+ΔN(n)×K
【0047】但し、上式において、Nm(n)は今回の
平均エンジン回転数、Nm(n−1)は前回の平均エン
ジン回転数、ΔN(n)は今回の回転数偏差、Kは平均
化ゲイン(フィルタ処理定数)であり、0<K<1の範
囲内の値である。
【0048】失火発生時に回転数情報切り替え信号Md
が生成されると、平均エンジン回転数演算手段12B
は、上式の平均化ゲインKを小さい値に切り替えて、今
回の回転数偏差ΔN(n)が今回の平均エンジン回転数
Nm(n)の演算に反映されにくくする。これにより、
前述と同様に回転数変動を抑制することができる。
【0049】実施例3.また、上記実施例1および上記
実施例2では、失火時の弊害抑制対象となる制御量とし
て、失火発生時に特に悪影響を受け易いISCの吸入空
気量決定用のバルブ4(図6参照)の開度θを例にとっ
て説明したが、たとえば点火時期等の他の制御量を対象
としてもよい。
【0050】実施例4.また、上記実施例1および上記
実施例2では、失火検出手段13がエンジン回転の周期
Tの変動に基づいて失火を検出する場合について説明し
たが、燃焼時に発生する周知のイオン電流に着目して検
出してもよく、前述と同様の効果が得られることは言う
までもない。
【0051】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、エンジンの回転に同期して発生する回転検出信号の
周期に基づいて、エンジン回転数相当値を求めるエンジ
ン回転数演算手段を備え、エンジン回転数相当値に基づ
いてエンジンの制御量を決定するエンジン制御装置にお
いて、エンジンの失火を検出するための失火検出手段
と、エンジン回転数相当値を平均化して平均エンジン回
転数相当値を求める平均エンジン回転数演算手段と、失
火検出手段からの失火検出信号に応答して、平均エンジ
ン回転数相当値に基づいて制御量を決定するための切り
替え手段とを設け、失火検出中および失火検出後の所定
期間だけエンジン回転数相当値を平均化した値を用いて
制御量を決定するようにしたので、失火時の回転数変動
による制御量に対する悪影響を防止したエンジン制御装
置が得られる効果がある。
【0052】また、この発明に請求項2によれば、エン
ジンの回転に同期して発生する回転検出信号の周期に基
づいて、平均化された平均エンジン回転数相当値を求め
る平均エンジン回転数演算手段を備え、平均エンジン回
転数相当値に基づいてエンジンの制御量を決定するエン
ジン制御装置において、エンジンの失火を検出するため
の失火検出手段を設け、平均エンジン回転数演算手段
は、失火検出手段からの失火検出信号に応答して、失火
検出中および検出後の所定期間だけ平均化ゲインを小さ
い値に変更し、変更された平均化ゲインを用いて制御量
を決定するようにしたので、失火時の回転数変動による
制御量に対する悪影響を防止したエンジン制御装置が得
られる効果がある。
【0053】また、この発明に請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、失火発生時に特に悪影響
を受け易いISCバルブ開度を対象制御量としたので、
エンジンの失火検出時における回転数変動等の弊害を有
効に防止したエンジン制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の要部を示す機能ブロック
図である。
【図2】図1中の失火検出手段の検出手順を示すフロー
チャートである。
【図3】この発明の実施例1の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図4】この発明の実施例1においてエンジン回転数と
マニホールド圧とにより所定期間を求めるためのマップ
を示す説明図である。
【図5】この発明の実施例2の要部を示す機能ブロック
図である。
【図6】一般的なエンジン制御装置を示す構成図であ
る。
【図7】図6内のECUの従来構成を具体的に示した機
能ブロック図である。
【図8】図7内の目標ISC開度演算手段の回転数フィ
ードバックによるISCバルブの制御量を示す特性図で
ある。
【図9】従来のエンジン制御装置の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図10】従来のエンジン制御装置の失火発生時の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2、3 回転検出手段 4 ISC用のバルブ 5A、5B ECU 7 エンジン回転数演算手段 12、12B 平均エンジン回転数演算手段 13 失火検出手段 15 ロジック切り替え手段 R 回転検出信号 Ne エンジン回転数(エンジン回転数相当値) Nm 平均エンジン回転数(平均エンジン回転数相当
値) Mf 失火検出信号 θ バルブ開度(制御量) τ′ 所定期間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転に同期して発生する回転
    検出信号の周期に基づいて、エンジン回転数相当値を求
    めるエンジン回転数演算手段を備え、前記エンジン回転
    数相当値に基づいて前記エンジンの制御量を決定するエ
    ンジン制御装置において、 前記エンジンの失火を検出するための失火検出手段と、 前記エンジン回転数相当値を平均化して平均エンジン回
    転数相当値を求める平均エンジン回転数演算手段と、 前記失火検出手段からの失火検出信号に応答して、前記
    平均エンジン回転数相当値に基づいて前記制御量を決定
    するための切り替え手段とを設け、 失火検出中および失火検出後の所定期間だけ前記エンジ
    ン回転数相当値を平均化した値を用いて前記制御量を決
    定することを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの回転に同期して発生する回転
    検出信号の周期に基づいて、平均化された平均エンジン
    回転数相当値を求める平均エンジン回転数演算手段を備
    え、前記平均エンジン回転数相当値に基づいて前記エン
    ジンの制御量を決定するエンジン制御装置において、 前記エンジンの失火を検出するための失火検出手段を設
    け、 前記平均エンジン回転数演算手段は、前記失火検出手段
    からの失火検出信号に応答して、失火検出中および検出
    後の所定期間だけ平均化ゲインを小さい値に変更し、変
    更された前記平均化ゲインを用いて前記制御量を決定す
    ることを特徴とするエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御量は、アイドルスピードコント
    ロール用の吸入空気量を調節するためのバルブ開度であ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2のエンジン
    制御装置。
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