JP2863017B2 - 押出ガン用カートリッジ容器とノズルとの接合構造 - Google Patents

押出ガン用カートリッジ容器とノズルとの接合構造

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JP2863017B2
JP2863017B2 JP3028084A JP2808491A JP2863017B2 JP 2863017 B2 JP2863017 B2 JP 2863017B2 JP 3028084 A JP3028084 A JP 3028084A JP 2808491 A JP2808491 A JP 2808491A JP 2863017 B2 JP2863017 B2 JP 2863017B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に建築等で使用さ
れる粘着性大きい材料、例えばシーリング材、接着剤等
を収容しているカートリッジ容器からシーリング材等を
押し出す押出ガンに用いられるカートリッジ容器とノズ
ルとの接合構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来においては、カートリッジ容器内に
収容されている、例えばシーリング材を吐出させるのに
押出ガン(特開昭61−68160号公報、特開昭61
−68161号公報)を用いて吐出させる方法が知られ
ている。このシーリング材用のカートリッジ容器は、内
部に摺動可能なピストンを有するシリンダ状の容器本体
と吐出ノズルとを一体に形成したものであって、押出ガ
ンの押出しロッドの前進によりピストンが押し進めら
れ、内部のシーリング材がノズルより吐出するようにな
っているものである。
【0003】しかし、このカートリッジ容器は、容器と
ノズルを互いに固定したノズル方式であるため、使用の
たびに固定したノズルの先端をカットし、しかもシーリ
ング材の吐出量を前と一定にするためにノズルを前と同
径にカットしなければならないという欠点の他、使用後
は容器にノズルを固定しているため、カートリッジ容器
を交換するたびにノズル内に残存しているシーリング材
が無駄になるという欠点を有している。
【0004】これを解消するため、容器本体とノズルと
を分離し、さらにノズルを吐出部と当接部とに分離して
このノズルを容器保持台の固定保持板に挟持するように
螺着し、容器本体の前部に防湿膜を設けた突出吐出口を
前記当接部に当接するようにして容器本体を容器保持台
にセットするようにした押出ガンが知られている(実開
昭63−118975号公報)。このカートリッジ容器
は、容器本体内にあるシーリング材を使い切った後、新
たな容器本体の防湿膜を破開して前のノズルを該容器本
体に取付けるようにするので、新たなノズルの先端をカ
ットする必要がなく、かつノズル内に残存しているシー
リング材を無駄にすることもなく、容器本体を簡単に取
り換えることができるという利点を有するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この分離カー
トリッジ容器は、容器本体を交換したい場合、新たな容
器本体の防湿膜をわざわざ手作業で破開して使用する必
要があり、容器の交換を連続的に行なうことができない
他、容器本体の突出した吐出口内にシーリング材等が残
存したり、ノズルの当接部と容器本体の吐出口とが単に
接触しているだけであって、この接触部分よりシーリン
グ材等が漏れてしまうという課題を有している。
【0006】本発明は上記課題に着目してなされたもの
であって、カートリッジ容器を押出ガンに対して連続的
に着脱することができるとともに、容器本体の交換の際
に新たに容器本体の防湿膜をわざわざ破開する作業の必
要がないカートリッジ容器とノズルとの接合構造を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
本発明によるカートリッジ容器とノズルとの接合構造
は、(a)シリンダと、該シリンダの後部に設けられた
摺動可能なピストンと、該シリンダの前端部に設けられ
た防湿膜とを有し、粘着性の大きい材料を収容しかつ押
出しガンの保持台にセットされるカートリッジ容器、
(b)吐出体と当接体とに着脱可能に分離され、該当接
体の吐出口の周囲に内側に突出する突起をし、該突起
の周囲に内方に窪んだ凹部を形成することにより実質的
に該突起の突出量を大きくし、前記保持台の固定保持板
に取付けられるノズルとから構成するようにした。
【0008】そして、前記当接体に設けられた突起の周
囲に内方に窪んだ凹部を形成することにより実質的に該
突起の突出量を大きくし、カートリッジ容器内のシーリ
ング材等の粘着材の残存を極力少なくするとともに、確
実に防湿膜を突起により破開するようにした。また、前
記突起の形状としては、円形であつてもよく、十字形状
をなしていもよく、要は防湿膜を確実、かつ簡単に破開
する形状であるのが好ましい。
【0009】 吐出体と当接体とに分離したノズル(5
0)を保持台(16)の固定保持板(46)に取付け
る。そして、本体部(14)の後方に位置する制動板
(38)の下端部を前方に押し出して押出しロッド(2
8)を後方に引いて保持台(16)にカートリッジ容器
(12)を載置する。この後、レバー(22)を引くこ
とによって、カートリッジ容器(12)は前方に押圧さ
れ、防湿膜(76)は当接体(54)の突起(70)に
付き破られるようにして破開させられる。従って、カー
トリッジ容器(12)の防湿膜(76)をわざわざ手作
業で破開してからカートリッジ容器(12)を保持台
(16)にセットする必要はなく、該カートリッジ容器
(12)の使用済後は連続的に交換することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す一実施例に基
づいて具体的に説明する。図1は公知の押出ガン(1
0)にシーリング材あるいは接着剤等の粘着性材料
(C)を充填したカートリッジ容器(12)を載置した
状態を示す断面図であり、この押出ガン(10)は、シ
ーリング材等を押し出すための本体部(14)と、該本
体部(14)の前方に延びカートリッジ容器(12)を
保持する半円筒形の保持台(16)とから構成されてい
る。
【0011】前記本体部(14)の下部には、本体部
(14)から下方に一体に連接した把持部(18)と、
該把持部(18)に回動自在にピン(20)で枢着した
レバー(22)とが設けられている。このレバー(2
2)を引くことにより本体部(14)の上部後方から保
持台(16)の上方にかけて前板(24)と後板(2
6)間に架け渡されている押出しロッド(28)を前進
するようにしている。
【0012】押出しロッド(28)は前記レバー(2
2)の上部に取付けられたピン(30)と接触する押出
し板(32)を貫通しており、この押出し板(32)が
レバー(22)を引くことによりピン(30)を介して
鎖線で示されるように斜めに押されることにより貫通孔
(34)と押出しロッド(28)との摩擦により前板
(24)と後板(26)間の押出しロッド(28)に嵌
入した圧縮スプリング(36)に抗してレバー(22)
の1ストロークごとに押出しロッド(28)が前進する
ようになっている。
【0013】(38)は本体部(14)の後方に設けら
れた制動板であつて、前記前進した押出しロッド(2
8)を前進位置で制動し、該ロッド(28)を後方に引
き戻す時には、圧縮スプリング(40)に抗して前方に
制動板(38)を押すことにより押出しロッド(28)
の制動を解除できるようにしている。
【0014】(42)は押出しロッド(28)の先端に
設けられたピストン押圧板であって、カートリッジ容器
(12)のピストン(44)を押圧し、中の粘着材
(C)を押し出すものである。
【0015】(46)は保持台(16)の前方端に一体
に形成された固定保持板であつて、U字状の切り欠き
(48)が形成されている。この切り欠き(48)を介
して後述するノズル(50)を固定保持板(46)に着
脱可能に取付けるようになつている。
【0016】前記ノズル(50)は図2に詳細に示され
ているように、円錐状の吐出体(52)と、当接体(5
4)とから構成されている。吐出体(52)の基部(5
6)にはフランジ(58)を有しているとともに、雌ネ
ジ(60)が形成されている。前記当接体(54)は前
方に突出する突出部(62)を有し、該突出部(62)
の外周には前記吐出体(52)の雌ネジ(60)と螺合
する雄ネジ(64)が形成されている。また、当接体
(54)には吐出体(52)の吐出孔(66)と連通す
る吐出孔(68)が形成されており、突出部(62)と
反対側の基端部側には吐出孔(68)の周囲が後方に突
出するよう突起(70)が形成されている。この突起
(70)は図に示す実施例においては円形状のものを示
しているが、これに限定されるものではなく、例えば十
字形状をしていてもよく、要は後述するようにカートリ
ッジ容器(12)の防湿膜(76)を確実に破開できる
形状であればよい。また、簡単に防湿膜(76)を破開
できるように突起(70)の先端をのこぎり状のぎざぎ
ざ刃を付けておけばよく、さらに突起(70)の一部を
切り欠いておくと完全に防湿膜(76)が破れず中に入
ってしまうことがなく好ましい。該突起(70)の先端
は鋭くなっており、その周囲は内方に凹んだ凹部(7
2)が形成されている。このような吐出体(52)と当
接体(54)とからなるノズル(50)は、前記固定保
持板(46)の切り欠き(48)内に当接体(54)の
突出部(62)を入れ、吐出体(52)をねじ止めする
ことによりフランジ(58)と当接体(54)の前面と
で固定保持板(46)を挟み付けるようにしてノズル
(50)を固定保持板(46)に固定する。
【0017】前記カートリッジ容器(12)は図3に示
されるように、シリンダ(74)と、該シリンダ(7
4)の前端部の全面に設けられたアルミ等からなる防湿
膜(76)と後に位置するピストン(44)とからな
っている。この防湿膜(76)とピストン(44)間に
シーリング材等の粘着材(C)が封入されている。
【0018】 本発明は以上のような構成をしており、
次にその作用について説明する。先ず、前述したように
ノズル(50)を保持台(16)の固定保持板(46)
に取付ける。そして、本体部(14の後方に位置する
制動板(38)の下端部を前方に押し出して押出しロッ
ド(28)を後方に引いて保持台(16)にカートリッ
ジ容器(12)を載置する。この後、レバー(22)を
引くことによってカートリッジ容器(12)は前方に
押圧され、防湿膜(76)は当接体(54)の突起(7
0)に付き破られるようにして破開させられる。従っ
て、カートリッジ容器(12)の防湿膜(76)をわざ
わざ手作業で破開してからカートリッジ容器(12)を
保持台(16)にセットする必要はなく、該カートリッ
ジ容器(12)の使用済後は連続的に交換することがで
きる。
【0019】 なお、前記当接体(54)の突起(7
0)の突出量はあまり大きいとピストン(44)と接触
することによりシーリング材等の粘着材(C)がそれだ
け多く残存してしまい無駄となってしまうので、なるべ
く突起(70)の突出量を小さくすることが好ましい
が、突出量があまり小さいと防湿膜(76)を確実に破
開することができなくなるので、実質的に突起(70)
の突出量をきくするため、突起(70)の外周を内方
に窪ませるように凹部(72)を形成して確実に防湿膜
(76)を破開することができるとともに、粘着材
(C)があまりカートリッジ容器(12)内に残存しな
いようにしている。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、押
出しガン用のカートリッジ容器の前方の全面に防湿膜を
設けるとともに、ノズルを吐出体と当接体とに分離し
て、該当接体の内側の吐出口の周囲を内側に突出するよ
う突起を設け、該突起により防湿膜を破開するようにし
たので、カートリッジ容器を押出しガンにセットする
際、セットの前にわざわざ防湿膜を手で破開する必要が
なく、カートリッジ容器を押出しガンにセットするだけ
でよく、連続的にカートリッジ容器を交換することがで
き、作業性が極めてよいという本発明特有の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカートリッジ容器とノズルとを押出し
ガンにセットした状態の断面図である。
【図2】ノズルを拡大した断面図である。
【図3】カートリッジ容器の断面図である。
【符号の説明】
10 押出しガン 12 カートリッジ容器 14 本体部 16 保持台 28 押出しロッド 44 ピストン 46 固定保持板 50 ノズル 52 吐出体 54 当接体 66 吐出口 68 吐出口 70 突起 72 凹部 76 防湿膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭51−45956(JP,U) 実開 昭57−98248(JP,U) 実開 平2−83291(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 83/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)シリンダと、該シリンダの後部に
    設けられた摺動可能なピストンと、該シリンダの前端部
    に設けられた防湿膜とを有し、粘着性の大きい材料を収
    容しかつ押出しガンの保持台にセットされるカートリッ
    ジ容器、(b)吐出体と当接体とに着脱可能に分離
    、該当接体の吐出口の周囲に内側に突出する突起を
    し、該突起の周囲に内方に窪んだ凹部を形成することに
    より実質的に該突起の突出量を大きくし、前記保持台の
    固定保持板に取付けられるノズルからなることを特徴
    とする押出しガン用カートリッジ容器とノズルとの接合
    構造。
  2. 【請求項2】 前記ノズルが該吐出体と該当接体とで前
    記保持台の固定支持板に挟み付けるように取付けられる
    ことを特徴とする請求項1記載の押出しガン用カートリ
    ッジ容器とノズルとの接合構造。
  3. 【請求項3】 シリンダと、該シリンダの後部に設けら
    れた摺動可能なピストンと、シリンダの前端部に設け
    られた防湿膜とを有し、粘着性の大きい材料を収容しか
    つ押出しガンの保持台にセットされることを特徴とする
    請求項1又は2記載の押出しガン用カートリッジ容器と
    ノズルとの接合構造に用いられるカートリッジ容器。
  4. 【請求項4】 吐出体と当接体とに着脱可能に分離
    、該当接体の吐出口の周囲に内側に突出する突起を
    、該突起の周囲に内方に窪んだ凹部を形成することに
    より実質的に該突起の突出量を大きくし、前記保持台の
    固定保持板に取り付けられることを特徴とする請求項1
    又は2記載の押出しガン用カートリッジ容器とノズルと
    の接合構造に用いられるノズル。
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JP3761626B2 (ja) * 1996-03-25 2006-03-29 株式会社ジーシー カプセル内で混合練和された歯牙修復材の押出し装置
JP4110507B2 (ja) * 2001-11-22 2008-07-02 シャープ化学工業株式会社 容器および押出器
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