JP3639670B2 - フィルムパック用押出し機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に建築等で使用される粘着性の大きい材料、例えばシーリング材、接着剤等をフィルムでパックしてなるフィルムパックから内容物であるシーリング材等を押出す際に用いられるフィルムパック用押出し機構及びフィルムパック内容物の押出し方法に関する。
【0002】
【関連技術】
従来、フィルムパックからシーリング材等を押出すために用いられる押出しガン10aとしては、図13に示すように、先端に押圧板42を有する押出しロッド28と、該押出しロッド28をレバー22等の手動式(あるいは電動式)により前進させる本体部24と、該本体部24の前方に着脱可能に取付けられる筒状のシリンダ16aと、該シリンダ16aの先端にノズル取付け用キャップ80を介して着脱自在に取付けられるノズル81とから構成され、シリンダ16a内に収納されたフィルムパックを押出しロッド28を前進させ押圧板42で押圧することにより、フィルムパック内のシーリング材等をノズル81から吐出させるようにしたものが知られている(例えば、特開平4−279458号公報、同5−301064号公報等)。
【0003】
この従来のフィルムパック用の押出しガン10aは次のように使用される。先ずノズル81をシリンダ16aから外し、押出しロッド28を本体部の後方に引いた状態でシリンダ16aの先端部よりフィルムパックをシリンダ16a内に挿入し、フィルムパックの先端をハサミ等で開口した後、ノズル81をシリンダ16aに取付けることによって、フィルムパックの押出しガン10aへのセットが完了する。そして、前記本体部24のレバー22を操作することによって押出しロッド28を前進させ、該押出しロッド28の先端に取付けられた押圧板42によってシーリング材等はフィルムパックごと押圧されフィルムパック内のシーリング材等はノズル81から吐出せしめられる。
【0004】
この押出しガン10aは、円筒状のシリンダ16aを設置するため、後述する保持台を設置するものに比較してそれだけコストアップとなる不利がある。また、この押出しガン10aにおいては、押出しロッド28を前進させて押圧板42でフィルムパックを押圧すると、フィルムパックのフィルムがシリンダ16aの内壁と押圧板42の外周面との間に挟み込まれるようにして食い込んでしまうことがあり、このようにフィルムが食い込まれると押出しロッド28の押出しが重くなりスムーズにいかなくなるなどの不都合もあった(特開平4−271864〜5号公報参照)。なお、上記押出しガン10aにおける押出しロッド28の押出し機構は後述する押出しガン10とそれと同様であり、その詳細な説明は省略した。
【0005】
シーリング材、接着剤等を収容する手段としては、上述した軟質のフィルムパックの他に、硬質のカートリッジ容器が用いられる。図14に示すごとく、このカートリッジ容器72は、内部に摺動可能なピストン73を有するシリンダ状の容器本体74と吐出ノズル75とを一体的に形成したものであって、押出しガン10の押出しロッド28の前進によりピストン73が押し進められ、内部のシーリング材などCがノズル75より吐出するようになっている。
【0006】
このカートリッジ容器72内のシーリング材等Cを押出すために用いられる押出しガン10は、前記したフィルムパック用の押出しガン10aにおいて、円筒状のシリンダ16aがフィルムパックを収容するための必須の部材として用いられるのに対し、シーリング材等が既に硬質のカートリッジ容器72内に収容されているため円筒状のシリンダ16aは必要でなくなり、その代わりに半円筒状の保持台16を設置するだけでよく、従って、押出しガン10の製造は押出しガン10aの製造に比較してそれだけ容易でありかつコストダウンとなる利点を有している。
【0007】
しかし、このカートリッジ容器72用の押出しガン10は、当然のことながらフィルムパック用の押出しガンとして用いることは不可能であり、フィルムパック用の押出しガン10aとカートリッジ容器用の押出しガン10とが別々に製造され使用されているのが現状である。
【0008】
例えば、カートリッジ容器用の押出しガンを既に購入して持っている場合でもフィルムパック状のシーリング材等を使用する場合には新たにフィルムパック用の押出しガンを購入する必要がある。また、シーリング材等を用いる現場において、カートリッジ容器とフィルムバックを両方とも使用する場合には一種類の押出しガンだけでは足りず、カートリッジ容器用押出しガン10とフィルムパック用押出しガン10aの両方を持参する必要があった。
【0009】
一方、カートリッジ容器72はピストン73を一端から他端に移動させて、内部のシーリング材等を全て吐出し使い切ると、その空の容器はそのまま廃棄されるものである。フィルムパックも押圧されて内部のシーリング材等が全て吐出されると押しつぶされた状態となって廃棄される。
【0010】
フィルムパックとカートリッジ容器を比較すると、その製造コストではフィルムパックはカートリッジ容器に比較して低廉であり、また廃棄にあたってはカートリッジ容器は嵩ばるのに対し、フィルムパックは押しつぶされて嵩は小さくなっているので運搬や処理に都合が良いという利点がある。
【0011】
このように、フィルムパックの方が低廉でかつ廃棄に伴なう問題が少ないのであるが、その内容物の押出し吐出に特殊な押出しガンを必要とする点が問題とされていたものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、カートリッジ容器用の押出しガンを用いてフィルムパックからのシーリング材等を押出し吐出させることができるようにし、カートリッジ容器用押出しガンがあればフィルムパック用の押出しガンを別途購入使用する必要はなく、かつシリンダ体とピストン体からなる円筒部材の連続使用を可能として、フィルムパック用の押出しガンの場合と同様に使用済のフィルムパックのみを廃棄すればよく、またフィルムパックのフィルムの食い込みを効果的に防止できるようにし、フィルムパックを効率よく使用することを可能としたフィルムパック用押出し機構及びフィルムパックの内容物の押出し方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のフィルムパック用押出し機構は、フィルムパックに収容された内容物を吐出させるための押出し機構であり、(a)保持台と、該保持台の前端部に設けられた固定保持板と、先端に押圧板を設けかつ該保持台上を前進後退可能とされた押出しロッドを有する押出しガンと、(b)該保持台にセット可能とされ、内部にフィルムパックを収納できかつ両端を開口したシリンダ体と、該シリンダ体内に摺動可能に挿着されかつ両端面を押圧面としたピストン体とを有する筒状部材と、(c)先端部を吐出口とし、内部に内容物の貫通吐出通路を設け、後端部が上記シリンダ体の先端開口部に着脱自在に当接可能とされかつ上記固定保持板に着脱自在に取りつけられるノズル体とからなり、前記シリンダ体の内周面の長手方向に多数の突条を設けるとともに該多数の突条と連続的にかつ全面的に噛み合い状態となるように該ピストン体の外周面の摺動方向に該多数の突条に対応して多数の凹溝を設け、さらに、前記ピストン体の押圧面両面の中央部が周辺部よりも突出するように形成しかつ該押圧面両面に多数の凹陥部が形成されるように多数の突壁を連設したことを特徴とする。
【0014】
前記シリンダ体の内周面の長手方向に多数の突条を設けるとともに該多数の突条と連続的かつ全面的に噛み合い状態となるように該ピストン体の外周面の摺動方向に該多数の突条に対応して多数の凹溝を設ける構成とすることにより、シリンダ体の内周面とピストン体の外周面との間へのフィルムの食い込みが一層効果的に防止される。
【0015】
前記ピストン体の押圧面両面の中央部が周辺部よりも突出するように形成しかつ該押圧面両面に多数の凹陥部が形成されるように多数の突壁を連設する構成とすることにより、フィルムパックの内容物が吐出されてフィルムパックが折り重なる際にフィルムの折り重なりがスムーズに行われ、かつシリンダ体の内周面とピストン体の外周面との間へのフィルムの食い込みが防止される。
【0016】
本発明のフィルムパックの押出し方法は、上記したフィルムパック用押出し機構によりフィルムパックの内容物を押出す方法であり、前記筒状部材のシリンダ体の後端開口部に前記ピストン体を位置せしめてその前端開口部から先端を開口したフィルムパックを該シリンダ体の内部に収納し、ついで該フィルムパックを収納した筒状部材を前記押出しガンの保持台にセットし、前記押出しロッドを前進させることによって該ピストン体を前進させて、該フィルムパック内の内容物を前記ノズル体から吐出せしめ、該ピストン体が該シリンダ体の前端開口部に達してフィルムパックの内容物が全て吐出せしめられた後、空となった円筒部材を反転せしめてその前端部と後端部を入れかえて、シリンダ体の後端開口部にピストン体が位置する使用開始状態とし、上述した押出し手順を繰り返すことにより新たなフィルムパックの内容物を押出すことができるようにしたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面中、図1〜図12に基いて説明する。図1〜図12において、図14と同一又は類似部材については同一符号を用いる。上記した図14の説明では、図示のみで各部材の符号についての説明は省略した部分があるが、使用された符号及び押出しガン10の作用等は下記する説明と同様であるので、図14の各部材の符号及びその作用についても以下の説明を参照できる。
【0018】
図1は前述したと同様の公知のカートリッジ容器用押出しガン10にフィルムパックFを内蔵する円筒部材11を載置した状態を示す断面図である。この押出しガン10はフィルムパックFの内容物C、例えばシーリング材等を押出すための本体部14と、該本体部14の前方に延出した状態で該本体部14に連設されかつ円筒部材11を保持する半円筒形の保持台16とから構成されている。
【0019】
該本体部14の下部には、本体部14から下方に一体的に連設された把持部18と、該把持部18に回動自在にピン20で枢着したレバー22とが設けられている。このレバー22を引くことにより、本体部14の上部後方から保持台16の上方にかけて前板24と後板26間に架け渡されている押出しロッド28が前進せしめられる。
【0020】
押出しロッド28は前記レバー22の上部に取付けられたピン30と接触する押出し板32を貫通しており、この押出し板32がレバー22を引くことによりピン30を介して鎖線で示されるように斜めに押されることにより貫通孔34と押出しロッド28との摩擦により前板24と後板26間の押出しロッド28に嵌入した圧縮スプリング36に抗してレバー22の1ストロークごとに押出しロッド28が前進するようになっている。
【0021】
38は本体部14の後方に設けられた制動板であって、前記前進した押出しロッド28を前進位置で制動し、該押出しロッド28を後方に引き戻す時には、圧縮スプリング40に抗して前方に制動板38を押すことにより、押出しロッド28の制動を解除されるようになっている。
【0022】
42は押出しロッド28の先端に設けられたピストン押圧板であって、円筒部材11のピストン体43を押圧し、円筒部材11内に収納されたフィルムパックF内のシーリング材あるいは接着剤等の内容物Cを押し出すものである。
【0023】
46は保持台16の前方端に一体に形成された固定保持板であって、U字状の切り欠き48が形成されている。この切り欠き48を介してノズル体50が固定保持板46に着脱可能に取付けられるようになっている。即ち、この切り欠き48はノズル体50の取付部としての作用を果たす。
【0024】
前記ノズル体50は、円錐状のノズル本体52と、間挿体54とから構成されている。ノズル本体52の基部56にはその全周にわたり環状のフランジ58が設けられているとともに、雌ネジ60が形成されている。前記間挿体54は前方に突出する突出部62を有し、該突出部62の外周には前記ノズル本体52の雌ネジ60と螺合する雄ネジ64が形成されている。該ノズル本体52と間挿体54とを固定保持板46を介して互いに螺合せしめれば該ノズル体50を固定保持板46に取りつけることができる。該間挿体54の後端部は後端周縁部65となり、前記円筒部材11の先端開口部の円周縁部11aと互いに密接に当接できるように形成されている。また、間挿体54にはノズル本体52の貫通吐出通路66と連通する貫通通路68が形成されている。該ノズル本体52の貫通吐出通路66の先端には使用にあたり、図7に示すごとく、その先端を切断して吐出口P(図2)が形成され使用される。
【0025】
該ノズル体50と図1及び図2に示したように、ノズル本体52と間挿体54とを互いに螺合可能とする他に、図5に示すごとく、ノズル本体部52と間挿体部54とを一体的に形成してノズル体50とすることもできる。この場合には前記した環状フランジのかわりに部分的に長方形板状フランジ58が設けられている。この構造のノズル体50を固定保持板46に取りつけるには、最初は該板状フランジ58を切り欠き48に位置せしめて載置し、次いで該ノズル体52を回転せしめて該板状フランジ58が切り欠き48と一致しないようにすれば該ノズル体52は固定保持板46に嵌着し外れることはなくなる。
【0026】
前記円筒部材11は、両端を開口した円筒状のシリンダ体45と、該シリンダ体45の後端開口部に摺動可能に挿着された円板状のピストン体43とを有している。
【0027】
該ピストン体43は、前方又は後方に摺動自在とされ、かつその両面が押圧作用を行なうことができるように第1押圧面43a及び第2押圧面43bとされている。該押圧面43a,43bは、その中央部が周辺部よりも突出するように形成されかつ多数の凹陥部47が形成されるように多数の突壁49が互いに連設されている。押圧面43a,43bをこのような形状とすることによってフィルムパックFの内容物Cが吐出されてフィルムパックが折り重なる際にフィルムの折り重なりがスムーズに行われ、かつシリンダ体45の内周面とピストン体43の外周面との間へのフィルムの食い込みが防止される。
【0028】
また、該ピストン体43の外周側面は中央部が径小となり両端外周摺動部43c,43cが径大となるようにテーパが付けられている。このように形成することにより該ピストン体43の外周面とシリンダ体45の内周面との摺動の際の接触面積は極小とされるのでそれだけ摩擦力が低下し、ピストン体43の摺動がスムーズに行なわれかつシリンダ体45の内周面とピストン体43の外周面との間へのフィルムの食い込みも防止される。
【0029】
なお、好ましい例として、ピストン体43の押圧面43a,43bに多数の突壁49を設けかつ外周面にテーパを設けた場合を説明したが、ピストン体43としてはその両面に押圧面が形成されていれば、単に肉厚の円板体であっても勿論使用でき、その形状について特別の限定がないことはいうまでもない。
【0030】
該ピストン体43は前方又は後方に摺動自在でかつ両面が押圧面とされているので、図1に示したごとく、該シリンダ体45の後端開口部に最初はピストン体43を挿着し、その前方にフィルムパックFを収納してピストン体43を前端開口部まで移動させてフィルムパックFからシーリング材等Cを全て吐出させる(図2)。
【0031】
次に、ピストン体43が前端開口部に位置したまま(図2の状態)、該円筒部材11を反転させれば、ピストン体43は最初の状態と同じにシリンダ体45の後端開口部に位置することになり、その前方に再びフィルムパックを収納させれば、同様に再使用することができ、それを繰り返すことによって半永久的に円筒部材11を用いることができる。
【0032】
上記の構成によりその作用を説明する。まず、図7及び図8に示したように、ノズル体50をノズル本体52と間挿体54を固定保持板46を介して互いに螺合せしめてノズル体52を固定保持板46に取りつける。次に、シリンダ体45の後端開口部にピストン体43を摺動自在に挿着し、円筒部材11とする(図9)。該シリンダ体43の後端を押出しガン10の保持台16に載置した状態で、シリンダ体45の前端開口部からフィルムパックFをシリンダ体45の内部に収納し(図10)、そのフィルムパックFの先端部をハサミ等Hで切断し、開口する(図11)。
【0033】
フィルムパックを収納した円筒部材11を押出しガン10の保持台16に載置し、該円筒部材11の先端円周縁部と該ノズル体50の間挿体54の後端円周縁部とを互いに密接に接合せしめる(図1及び図12)。
【0034】
その後は、レバー22を操作することによって、押出しロッド28及び押圧板42を前進させフィルムパックを押圧することによりフィルムパック内のシーリング材等を吐出せしめつつフィルムパックを折り重ねて押しつぶす。シーリング材等を全て吐出した状態では、ピストン体43がシリンダ体45の前端開口部に位置することとなる(図2)。
【0035】
従来のカートリッジ容器の場合には、ピストンは一方向(前方)のみに摺動自在であり、カートリッジ容器の内容物を全て吐出し、ピストンが最前端部にきた状態では、カートリッジ容器内にはシーリング材等の粘着性材料が直接収容されているため、吐出後もカートリッジ容器の内部はシーリング材等が付着してベトベトしており、カートリッジ容器は再使用不能であるからそのまま廃棄される。
【0036】
本発明の場合には、ピストン体43は両面を押圧面43a,43bとし二方向(前後方向)に摺動可能であり、フィルムパックの内容物を全て吐出し、ピストン体43が最前端部にきた状態では、フィルムパックFはつぶされているが、該シリンダ体45の内面は内容物Cとは直接接触していないためシーリング材等Cが付着することはなく、その内面は使用開始時と何ら変わらない。使用開始時との変更点は、ピストン体43がシリンダ体45の前端開口部に位置していることであるが、シリンダ体45は左右対称であるからこれを反転させることによってピストン体43はシリンダ体45の後端開口部に位置する最初の状態と全く同じとなる。
【0037】
この状態から再び円筒部材11の先端開口部から別のフィルムパックFを収納して同様に操作すれば、同じ円筒部材11を用いて再び別のフィルムパックFからシーリング材等Cを吐出させることができる。この場合、押圧板42の押圧するピストン体43の押圧面は第2押圧面43bとなる。このようにすれば、同一の円筒部材11を繰り返し使用することができる。
【0038】
上記実施例では、シリンダ体45の内周面及びピストン体43の外周面は平滑面とした場合を示したが、図6に示すごとく、シリンダ体45の内周面の長手方向に多数の突条70を設けるとともに該多数の突条と連続的かつ全面的に噛み合い状態となるように該ピストン体の外周面の摺動方向に該多数の突条70に対応して多数の凹溝を設ける構成とすれば、シリンダ体45の内周面とピストン体43の外周面との間へのフィルムの食い込みが一層効果的に防止される。
【0039】
【発明の効果】
以上のべたごとく、本発明によれば、カートリッジ用の押出しガンを用いてフィルムパックからのシーリング材等を押出し吐出させることができ、したがって、カートリッジ容器用押出しガンをフィルムパック用として兼用することができるので、従来の特殊構造のフィルムパック用押出しガンを別途購入使用する必要がなくなり、さらにシリンダ体とピストン体からなる円筒部材の連続使用を可能とすることにより、従来のフィルムパック用の押出しガンの場合と同様に使用済のフィルムパックのみを廃棄すればよく、その上フィルムパックの食い込みを防止できるように構成でき、フィルムバックを効率よく使用することができるという著大な効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフィルムパックの押出し機構においてフィルムパックを押出しガンに装着した状態を示す断面説明図である。
【図2】 図1の状態からフィルムパックを押圧しその内容物を全て吐出させた状態を示す断面説明図である。
【図3】 円筒部材の摘示断面図である。
【図4】 本発明で用いられる円筒部材のピストン体の一例を示す拡大斜視図である。
【図5】 別の態様のノズル体の取りつけ状態を示す断面説明図である。
【図6】 本発明で用いられる円筒部材のシリンダ体の一例を示す拡大部分斜視図である。
【図7】 ノズル本体の摘示斜視図である。
【図8】 押出しガンへのノズル体の取りつけ態様を示す斜視説明図である。
【図9】 押出しガンへの円筒部材の取りつけ態様を示す斜視説明図である。
【図10】 円筒部材へのフィルムパックの挿入の態様を示す斜視説明図である。
【図11】 円筒部材へ挿入したフィルムパックの先端を切断する状態を示す斜視説明図である。
【図12】 円筒部材に収納されたフィルムパックからの内容物の押出し状態を示す斜視説明図である。
【図13】 従来のフィルムパック用押出しガンによる内容物の押出し状態を示す断面説明図である。
【図14】 従来のカートリッジ容器用押出しガンによる内容物の押出し状態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
10,10a 押出しガン
11 円筒部材
14 本体部
16 保持台
16a シリンダ
18 把持部
20 ピン
22 レバー
24 前板
26 後板
28 押出しロッド
30 ピン
32 押出し板
34 貫通孔
36 圧縮スプリング
38 制動板
40 圧縮スプリング
42 押圧板
43 ピストン体
43a,43b 押圧面
43c 両端外周摺動部
45 シリンダ体
46 固定保持板
47 凹陥部
48 切り欠き
49 突壁
50 ノズル体
52 ノズル本体
54 間挿体
56 基部
58 フランジ
60 雌ネジ
62 突出部
64 雄ネジ
65 後端周縁部
66 貫通吐出通路
68 貫通通路
70 突条
72 カートリッジ容器
75 吐出ノズル
81 ノズル
C 内容物
F フィルムパック
Claims (2)
- フィルムパックに収容された内容物を吐出させるための押出し機構であり、(a)保持台と、該保持台の前端部に設けられた固定保持板と、先端に押圧板を設けかつ該保持台上を前進後退可能とされた押出しロッドを有する押出しガンと、(b)該保持台にセット可能とされ、内部にフィルムパックを収納できかつ両端を開口したシリンダ体と、該シリンダ体内に摺動可能に挿着されかつ両端面を押圧面としたピストン体とを有する筒状部材と、(c)先端部を吐出口とし、内部に内容物の貫通吐出通路を設け、後端部が上記シリンダ体の先端開口部に着脱自在に当接可能とされかつ上記固定保持板に着脱自在に取りつけられるノズル体とからなり、前記シリンダ体の内周面の長手方向に多数の突条を設けるとともに該多数の突条と連続的にかつ全面的に噛み合い状態となるように該ピストン体の外周面の摺動方向に該多数の突条に対応して多数の凹溝を設け、さらに、前記ピストン体の押圧面両面の中央部が周辺部よりも突出するように形成しかつ該押圧面両面に多数の凹陥部が形成されるように多数の突壁を連設したことを特徴とするフィルムパック用押出し機構。
- 請求項1記載のフィルムパック用押出し機構によりフィルムパックの内容物を押出す方法であり、前記筒状部材のシリンダ体の後端開口部に前記ピストン体を位置せしめてその前端開口部から先端を開口したフィルムパックを該シリンダ体の内部に収納し、ついで該フィルムパックを収納した筒状部材を前記押出しガンの保持台にセットし、前記押出しロッドを前進させることによって該ピストン体を前進させて、該フィルムパック内の内容物を前記ノズル体から吐出せしめ、該ピストン体が該シリンダ体の前端開口部に達してフィルムパックの内容物が全て吐出せしめられた後、空となった円筒部材を反転せしめてその前端部と後端部を入れかえて、シリンダ体の後端開口部にピストン体が位置する使用開始状態とし、上述した押出し手順を繰り返すことにより新たなフィルムパックの内容物を押出すことができるようにしたことを特徴とするフィルムパックの内容物の押出し方法。
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1996
- 1996-05-30 JP JP13611096A patent/JP3639670B2/ja not_active Expired - Fee Related
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