JP2861800B2 - 形状測定装置 - Google Patents

形状測定装置

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JP2861800B2
JP2861800B2 JP8830994A JP8830994A JP2861800B2 JP 2861800 B2 JP2861800 B2 JP 2861800B2 JP 8830994 A JP8830994 A JP 8830994A JP 8830994 A JP8830994 A JP 8830994A JP 2861800 B2 JP2861800 B2 JP 2861800B2
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睦子 二梃木
和俊 池谷
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非接触で物体の形状を
測定する形状測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の形状測定装置としては、接触式の
三次元測定器が多く使用されているが、測定時間がかか
るため非接触で高速に測定できる三次元測定器が開発さ
れている。非接触三次元測定器の一例として、特開平0
1−119704号公報には、レ−ザ光を用いた非接触
三次元測定器が提案されている。
【0003】図18に、その従来例の基本構成を示す。
同図に示すように、部品1801が取り付けられたプリ
ント基板1802の三次元形状を測定するものであり、
1803はスリット照明光、1804および1805は
スリット照明光の反射光1810および1811を撮像
するCCDカメラ、1806および1807は高さデー
タ検出回路、1808は合成回路、1812は移動ステ
ージである。以下、その動作を説明する。
【0004】プリント基板1802に対して直線状のス
リット照明光1803を上方から照射し、そのプリント
基板1802および部品1801からの反射光1810
および1811をスリット照明光1803の両側に設け
たCCDカメラ1804および1805で検出してい
る。CCDカメラ1804および1805は、それぞれ
スリット照明光1803と所定の角度をなして設置され
ており、プリント基板1802および部品1801の三
次元形状を光切断法の原理により測定している。なお、
プリント基板1802は移動ステージ1812の上に設
置されていて、移動ステージ1812によりスリット照
明光1803がY方向に移動し、プリント基板1802
全体の三次元形状を測定している。CCDカメラ180
4および1805の出力信号はそれぞれ高さデータ検出
回路1806および1807に入力され、プリント基板
1802および部品1801の高さデータが計算され
る。また高さデータと同時に反射光の輝度データとその
ピーク幅を計算しており、高さデータと共に合成回路1
808に出力している。合成回路1808では、入力さ
れた反射光の輝度データとそのピーク幅を用いて、それ
ぞれの高さデータ検出回路から出力された高さデータの
うちどちらかの高さデータを選択し、最終的なプリント
基板1802および部品1801の高さデータを求めて
いる。即ち、まず輝度データの大きい方の高さデータを
選択し、輝度データが飽和している場合は、大きさで比
較できないために、図19に示すように、その飽和した
ピーク幅W1およびW2を比較し、その広い方(図の例
ではW1)の高さデータを選択している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の形状測定装置はCCDカメラを両側に設けてそれぞれ
高さデータを求めることにより、例えば部品などの影で
照射したスリット照明光が撮像できなくなることを軽減
し、更に合成回路に輝度ピーク幅の比較回路を設けるこ
とにより、材質や測定面の傾きによって反射光が強すぎ
て飽和してしまって、輝度データの強度で比較できなく
ても、どちらかの高さデータを選択することができるよ
うになされている。
【0006】しかし、輝度データが飽和してしまった場
合には反射光の輝度ピーク位置が正確に求めることがで
きないため、どちらの高さデータも正確な高さデータを
示しているとはいえない。即ち光切断法を用いた三次元
計測では、カメラにより撮像されたスリット反射光の輝
度分布は必ずしも左右対象にはならないため、特開平0
1ー96504にも開示されているように、高精度な計
測を行うために撮像したスリット像の輝度ピーク位置を
正確に求める手法が各種示されており、反射光の輝度が
飽和した場合にはそのピーク位置が捉えられず、単に予
想することしかできないため飽和した輝度データから求
めた高さデータには誤差が含まれてしまう。例えばプリ
ント基板上の部品が正しく取り付けられているかを検査
するために部品の高さを計測する場合には、不正確な高
さデータでは正確な検査を行うことはできず、従来手法
による高さ合成手法を適用することはできない。本発明
は上記従来技術の課題を解決するもので、測定誤差を低
減し高速・高精度な計測ができる形状測定装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、第1に非分割型の1次元光位置検出素子
を、その短辺方向に複数個配列して構成した撮像面を有
する位置検出手段と、1次元光位置検出素子の長辺方向
の両側に配置した2組のスリット光源およびスリット走
査手段と、スリット光源からの光出力を制御する光出力
制御手段と、スリット光の照射により被測定物上から反
射して得られる散乱光を集光レンズで位置検出手段に集
光し光電流信号を出力する受光手段と、データ選択手
段、位置演算手段、座標演算手段およびデータ統合手段
を有する形状演算手段と、全体系を制御する装置制御手
段から構成されている。
【0008】第2にデータ選択手段が、1次元光位置検
出素子から2つずつ出力される光電流信号の和が飽和し
ているか判定する出力電流和判定手段と、1次元光位置
検出素子から2つずつ出力されるそれぞれの前記光電流
信号が飽和しているか判定する出力電流判定手段と、出
力電流和判定手段および出力電流判定手段からの判定結
果から異なる光出力に対応して順次得られる前記光電流
信号からひとつの光電流信号を選択する電流選択手段か
ら構成されている。
【0009】第3にデータ選択手段が、1次元光位置検
出素子から2つずつ出力される光電流信号の和と予め定
めたしきい値との大小を判定する出力電流和判定手段
と、異なる光出力に対応して出力電流和判定手段から順
次出力される判定結果を用いて、1次元光位置検出素子
から2つずつ出力される光電流信号を前記しきい値に近
い順に並び替える並び替え手段と、並び替え手段から前
記しきい値に近い順に出力されるそれぞれの前記光電流
信号が飽和しているか判定する出力電流判定手段から構
成されている。
【0010】第4にデータ統合手段が、x,y座標値を
2軸に持つテーブルに座標演算手段から得られる高さデ
ータおよび高さデータと対応する光電流信号をデータの
x,y座標値に応じて格納する高さテーブル作成手段
と、テーブルの要素ごとに光電流信号の最大値に対応す
る高さデータを出力値と決定する最大光電流判定手段か
ら構成されている。
【0011】第5にデータ統合手段が、x,y座標値を
2軸に持つ2種類のテーブルに座標演算手段から得られ
る2種類の高さデータおよび高さデータと対応する光電
流信号をデータのx,y座標値に応じて格納する第1の
片側高さテーブル作成手段及び第2の片側高さテーブル
作成手段と、第1及び第2の片側高さテーブル作成手段
で作成された2種類のテーブルを統合する際にテーブル
の各要素ごとに格納されているデータの個数を予め決め
られているしきい値と比較するデータ数比較手段と、テ
ーブルの各要素ごとにデータ数比較手段で第1及び第2
のテーブルの要素のデータ数が共にしきい値以内である
場合は両テーブルの要素に格納されているデータを出力
し、どちらか一方のみがしきい値以内である場合はしき
い値以内である方のデータを出力する使用データ判定手
段と、テーブルの要素ごとに使用データ判定手段から出
力される光電流信号の中の最大値に対応する高さデータ
を出力値と決定する最大光電流判定手段と、データ数比
較手段で第1及び第2のテーブルのデータ数が共にしき
い値以内でない場合に、テーブル上で近傍の要素の既に
出力値と決定された高さデータの平均値に最も近い高さ
データを出力値と決定する近傍平均手段から構成されて
いる。
【0012】第6に最大光電流判定手段が、入力される
データから高さデータの最大値と最小値を除外する極値
除外手段と、極値除外手段からのデータのうち光電流信
号の最大値に対応する高さを出力値と決定する極値除外
最大光電流判定手段から構成されている。
【0013】第7に位置演算手段が、1次元光位置検出
素子1つずつに対し、受光位置に対応した位置補正値を
被測定物との距離に応じて複種類格納しておく位置補正
値格納手段と、前記複種類の位置補正値から距離に応じ
てひとつの補正値を選択する位置補正値選択手段から構
成されている。
【0014】
【作用】本発明は上記構成によって、第1に位置検出手
段の両側から光出力を複数段階に切り換えて、スリット
光を被測定物に照射し、被測定物から反射して得られる
散乱光を集光レンズで位置検出手段に導き、被測定物上
の高さの凹凸に従って変化する位置検出手段上の散乱光
の集光位置を光電流信号で検出し、その光電流信号から
形状演算手段により被測定物表面の高さデータを高速に
かつ高精度に取得することができる。
【0015】第2に、出力電流和判定手段により1次元
光位置検出素子から2つずつ出力される光電流信号の和
と予め定めたしきい値との大小を判定し、出力電流判定
手段で1次元光位置検出素子から2つずつ出力されるそ
れぞれの光電流信号が飽和しているか判定し、両判定結
果から異なる光出力に対応して順次得られる前記光電流
信号からひとつの光電流信号を電流選択手段で選択する
ことにより複数段階光出力を切り換えて測定して得られ
る光電流信号のなかから最適な光電流信号を選択するこ
とができる。
【0016】第3に、出力電流和判定手段により1次元
光位置検出素子から2つずつ出力される光電流信号の和
と予め定めたしきい値との大小を判定し、異なる光出力
に対応して出力電流和判定手段から順次出力される判定
結果を用いて、並び替え手段で1次元光位置検出素子か
ら2つずつ出力される光電流信号をしきい値に近い順に
並び替え、出力電流判定手段によってしきい値に近い順
にそれぞれの光電流信号が飽和しているか判定すること
によって最適な光電流信号の選択をより効率的に行うこ
とができる。
【0017】第4に、データ統合手段で、x,y座標値
を2軸に持つテーブルに座標演算手段から得られる高さ
データおよび高さデータと対応する光電流信号をデータ
のx,y座標値に応じて格納し、テーブルの要素ごとに
光電流信号の最大値に対応する高さデータを出力値と決
定することにより両側から測定したデータの統合と測定
データの間引きを行うことができる。
【0018】第5に、データ統合手段で、x,y座標値
を2軸に持つ2種類のテーブルに座標演算手段から得ら
れる2種類の高さデータおよび前記高さデータと対応す
る光電流信号をデータのx,y座標値に応じて格納し、
前記2種類のテーブルを統合する際にテーブルの各要素
ごとに格納されているデータの個数を予め決められてい
るしきい値と比較し、データ数が共にしきい値以内であ
る場合は両テーブルの要素に格納されているデータを出
力し、片方の場合はしきい値以内である方のデータを出
力し、データの中から光電流信号の最大値に対応する高
さデータを出力値と決定し、またデータ数が共にしきい
値以内でない場合には、近傍の高さデータの平均値に最
も近い高さデータを出力値と決定することにより両側か
ら測定したデータのより信頼性の高い統合を行うことが
できる。
【0019】第6に、最大光電流判定手段で、入力され
てくるデータから高さデータの最大値と最小値を除外し
て、除外したデータの中から光電流信号の最大値に対応
する高さを出力値と決定することにより両側から測定し
たデータを更に信頼性高く統合することができる。
【0020】第7に、位置演算手段で1次元光位置検出
素子1つずつに対し、受光位置に対応した位置補正値を
被測定物との距離に応じて複種類格納しておき、前記複
種類の位置補正値から前記距離に応じてひとつの補正値
を選択することにより被測定物の凹凸変化に応じた適切
な補正を行い、広範囲に高精度な測定を行うことができ
る。
【0021】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施例における形状
測定装置のブロック結線図である。図1において、10
1および108はレーザスリット光源、102および1
09はスリット走査手段、103および110はスリッ
ト光、104は被測定物、105は集光レンズ、106
は位置検出手段、107は受光手段である。レーザスリ
ット光源101とスリット走査手段102は位置検出手
段106の左側に配置され、レーザスリット光源108
とスリット走査手段109は位置検出手段106の右側
の対称な位置に配置されている。さらに、111および
112は受光手段107からの光電流信号、125は光
電流信号から三次元形状情報を計算する形状演算手段、
121は全体を制御する制御MPU、122はレーザス
リット光源101および108の光出力を制御する光出
力制御ドライバ、123はスリット走査手段102およ
び109を制御するスキャナ制御ドライバ、124はM
PUバスであり、さらに形状演算手段125の構成要素
として、113は光電流信号を電圧信号に変化するI/
V変換手段、114は電圧信号をデジタル信号に変換す
るA/D変換手段、115はデジタル信号を一次的に記
憶しておくメモリA、116はデータ選択手段、117
は位置演算手段、118は三次元形状を演算する座標演
算手段、119は形状演算結果を記憶しておくメモリ
B、120はデータ統合手段である。
【0023】図2は受光手段107の撮像面を構成する
位置検出手段106の構成図である。非分割型の1次元
光位置検出センサ201を短辺方向に128個配列して
撮像面を構成している。本実施例では、非分割型の1次
元光位置検出センサ201に、PSD(Position Sensi
tive Detector:半導体位置検出素子)を用いており、
PSDに入射する被測定物からのスリット光の散乱光の
入射位置は、素子の両端電極202及び203に流れる
電流が各電極間との距離に反比例する特徴を利用して求
めることができる。即ち、両電極202及び203に流
れる電流I1及びI2より式(1)を用いて位置データ
を計算できる。
【0024】 位置データ=K・(I1−I2)/(I1+I2) ---------(1) なお、Kは正規化するための係数である。
【0025】受光手段107の撮像面をこのような構成
にすることにより、従来のCCDカメラによる撮像方式
に比べより高速にスリット光の散乱光を撮像することが
できる。即ち、従来のCCDカメラによる撮像方式で
は、1画面(例えば垂直走査480ライン)を撮像する
のに33ms必要であり、1点の撮像時間に換算すると約
60μsとなる。これに対し、本実施例によれば各ライ
ンでの1次元光位置検出センサの応答速度は約10μs
であり、センサそれぞれに対応したI/V変換手段を設
けることにより従来方式より約6倍の高速計測が実現で
きる。
【0026】図3はA/D変換手段114の構成要素を
示す図であり、前段のI/V変換手段113からの8個
の信号301はマルチプレクサ302により時分割的に
統合され、1個のA/D変換器303でデジタル信号に
変換されメモリ書き込み制御回路304によりメモリA
115に書き込まれる。A/D変換手段114は図3の
構成要素32個で構成されており、位置検出手段106
の両電極202及び203に流れる電流I1及びI2を
それぞれA/D変換している。このA/D変換及びメモ
リ書き込みを1信号当り約1μs強で実行しており、セ
ンサの応答速度約10μsを実現している。
【0027】図4は本発明の形状測定装置で被測定物の
三次元形状を測定する基本的な測定原理である三角測量
の原理を示している。図に示すように、レ−ザビ−ム4
01を対象物上の点P402に照射し、その時の反射光
403を撮像手段404で撮像する。このとき、被測定
物の表面の凹凸により生じた撮像手段404のスクリ−
ン405上での像の移動量を抽出することにより、基線
AB406と反射光403との交差角θb及びθdが求
められ、これらの値とレ−ザビ−ム401の照射角、即
ち基線AB406とレ−ザビ−ム401との交差角θa
及びθcと基線AB406の長さLから物体表面の三次
元座標情報を取得することができる。
【0028】以上のように構成された形状測定装置につ
いて、以下にその動作を説明する。レーザスリット光源
101およびスリット走査手段102によりスリット光
103を被測定物104上に照射する。この際レーザス
リット光源101の光出力は光出力制御ドライバ122
からの制御信号により予め定めておいた3段階の出力値
の1番目の出力値に設定されている。スリット光103
の照射により被測定物104上から反射してくる散乱光
を、集光レンズ105及び複数配列された位置検出手段
106から構成される受光手段107で撮像する。位置
検出手段106からの光電流信号111及び112は、
それぞれI/V変換手段113により電圧信号に変換さ
れ、さらにA/D変換手段114により所定の同期信号
のタイミングで1スリット当り約10μsでデジタル信
号に変換され、メモリA115に書き込まれる。その
後、スキャナ制御ドライバ123からの制御信号により
スリット走査手段102でスリット光103を被測定物
104上の異なる位置に移動させ、上記のメモリA11
5までの信号処理を繰り返すことにより高速に被測定物
104全面をスリット走査する。1番目の光出力値での
被測定物104全面のスリット走査が終了すると、次に
光出力制御ドライバ122からの制御信号によりレーザ
スリット光源101の光出力は予め定めておいた3段階
の出力値の2番目の値に設定される。そして1番目の光
出力値の時と同様に、2番目の光出力値での被測定物1
04全面のスリット走査が行われ、それぞれの光電流信
号はデジタル信号に変換され、メモリA115に書き込
まれる。続いて同様に光出力制御ドライバ122からの
制御信号によりレーザスリット光源101の光出力は予
め定めておいた3段階の出力値の3番目の値に設定さ
れ、3番目の光出力値での被測定物104全面のスリッ
ト走査が行われ、それぞれの光電流信号はデジタル信号
に変換され、メモリA115に書き込まれる。
【0029】次にデータ選択手段116において、各ス
リットの各1次元光位置検出素子(PSD)毎に、メモ
リA115に格納された3種類の光出力値でのデジタル
化された光電流信号のうちから1種類の光電流信号が選
択される。そして位置演算手段117において、選択さ
れた各スリットの各PSD毎のデジタル信号より、式
(1)に基づいて各スリットの各PSD毎の散乱光入射
位置を計算し、これを測定点の位置信号とし、座標演算
手段118で図4に示した三角測量の原理に基づき被測
定物104の各測定点の所定の座標系に対する三次元形
状情報が演算され、メモリB119に書き込まれる。な
お、データ選択手段における3種類の光出力値でのデジ
タル化された光電流信号のうちから1種類の光電流信号
を選択する方法としては、本実施例では2つの光電流出
力端子からの光電流値の和が予め定めた飽和閾値を越え
ない最大のものを選択した。
【0030】以上のようにレーザスリット光源101お
よびスリット走査手段102からのスリット光103の
光出力を3段階に切り換えて照射し、各測定点で適当な
光電流値を選択し、その値を用いて被測定物104表面
の三次元座標測定結果が得られた後、今度は、レーザス
リット光源108およびスリット走査手段109により
スリット光110を被測定物104上に照射する。この
場合も上述のレーザスリット光源101およびスリット
走査手段102によるスリット光103の照射の場合と
同様の動作の流れで、光出力を3段階に切り換えて照射
し、各測定点で適当な光電流値を選択し、その値を用い
て被測定物104表面の三次元座標演算を行い、演算結
果はメモリB119に書き込まれる。
【0031】このように、両方向からの三次元座標演算
が終了すると、データ統合手段120において、両方向
から測定したデータを統合し、死角となる領域の削減を
図る。本実施例では両方向のデータが測定できている場
合、両データの平均値を統合した値とした。なお、この
一連の動作は制御MPU121により制御されており、
これらの動作により、死角となる領域を削減し、また被
測定物の材質や測定面の傾きなどの影響による受光素子
の飽和現象を生じにくくし、測定誤差の少ない最適な光
照射のもとで高速かつ高精度に被測定物の三次元形状を
取得することができる。
【0032】以上のように本実施例によれば、非分割型
の1次元光位置検出素子を、その短辺方向に複数個配列
して構成した撮像面を有する位置検出手段と、1次元光
位置検出素子の長辺方向の両側に配置した2組のスリッ
ト光源およびスリット走査手段と、スリット光源からの
光出力を制御する光出力制御手段と、スリット光の照射
により被測定物上から反射して得られる散乱光を集光レ
ンズで位置検出手段に集光し光電流信号を出力する受光
手段と、データ選択手段、位置演算手段、座標演算手段
およびデータ統合手段を有する形状演算手段と、全体系
を制御する装置制御手段により、死角となる領域の削減
と受光素子の飽和現象の低減を行い、被測定物表面の高
さデータを高速かつ高精度に取得でき、三次元形状を有
する物体の認識や検査等を高速・高精度に行うことがで
きる。
【0033】なお、本実施例において、まず左側からの
測定において3段階に光出力を変化させてから次に右側
からの測定において3段階に光出力を変化させたが、こ
の順序は本発明を限定するものではなく、同じ光出力で
左右それぞれ測定してから次に光出力を変えて左右測定
しても同様の効果が得られる。また、光出力を変化させ
てから被測定物表面にスリット光をスリット走査手段で
投射かつ走査したが、この順序は本発明を限定するもの
ではなく、スリット走査手段によるスリット光走査を間
欠的に行い、走査を止めている間に光出力を3段階変化
させてそれぞれ測定しても同様の効果が得られ、更に光
出力の制御段数も、本実施例では3段階としたが被測定
物の材質や形状に合わせて制御段数を増減してもよく、
なんら本発明を限定するものではない。
【0034】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0035】図5は、本発明の第1の実施例の形状測定
装置の構成を示す図1における形状演算手段125の構
成要素であるデータ選択手段116の構成図である。そ
の他の構成及び動作は、本発明の第1の実施例と同一で
あり、構成図及び動作説明は省略する。
【0036】図5において、最大値選出器501におい
て1次元光位置検出素子の光電流信号2つ(I1 50
8、I2 509)を光出力を変更した回数分メモリA
115から取り出し、I1とI2を比較して大きい方の値
を選出する。次に出力電流信号飽和判定手段503にお
いて光電流信号の大きい方の値が飽和していないかを調
べる。飽和しているかどうかの判定の基準となる電流信
号値はあらかじめしきい値格納手段A502に格納して
おき、この値を取り出してその値よりも大きい場合は飽
和しているとみなす。飽和しているかどうかの判定に出
力電流信号和を用いずに電流信号を用いる理由を説明す
る。図6に示す1次元光位置検出素子601による位置
検出は光電流出力信号(I1、I2)が各電極間との距離
に反比例するものを用いている。位置演算手段117で
は両電極間からの光電流出力信号I 1、I2を本発明の第
1の実施例で示した式(1)を用いて位置データ(x/
L)を演算する。よって同じ出力電流和でも位置によっ
てI1,I2に偏りがあるので光電流信号の大きい方の値
から飽和判定を行う。ここで飽和していないとみなされ
たデータの光電流信号を出力電流信号和算出器A504
で、その和(I1+I2、出力電流信号和)を求める。そ
の結果をメモリC505に格納する。次に予め設定した
最適受光量に相当する出力電流和の値をしきい値格納手
段B506より取り出し、メモリC505に格納されて
ある出力電流信号和と比較器507において比較する。
比較器507では最適受光量に相当する出力電流和とメ
モリC505に格納されてある出力電流和との差を求め
ており、この差の最も小さいデータを選択する。その際
に差の絶対値が同じ程度だった場合は最適受光量に相当
する出力電流和よりメモリC505に格納されている出
力電流信号和が大きいほうを選ぶ。なお図7に示すよう
に出力電流信号飽和判定手段503と出力電流信号和算
出器B701を並列に動作させ、出力電流信号和算出器
B701の結果をメモリD702に格納し、出力電流信
号飽和判定手段503の結果から削除判定器703にお
いて飽和しているデータを削除してからメモリE704
に格納し、そのデータを比較器507においてデータを
選択しても同様の効果が得られる。
【0037】以上のように、本実施例によれば多段階に
光出力を変更したデータより最適な光電流出力信号を選
択することができ、測定精度の向上を図ることができ
る。
【0038】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0039】図8は、本発明の第1の実施例の形状測定
装置の構成を示す図1における形状演算手段125の構
成要素であるデータ選択手段116の構成図である。そ
の他の構成及び動作は、本発明の第1の実施例と同一で
あり、構成図及び動作説明は省略する。
【0040】図8において、出力電流信号和算出器B8
01において1次元光位置検出素子の光電流信号2つ
(I1 508、I2 509)を光出力を変更した回数
分メモリA115から取り出し、その和(I1+I2、出
力電流信号和)を求める。その結果をメモリF802に
格納する。次に予め設定した最適受光量に相当する出力
電流和の値をしきい値格納手段B803より取り出し、
メモリFに格納されてある出力電流信号和と比較器80
4において比較する。比較器804では最適受光量に相
当する出力電流和とメモリF802に格納されてある出
力電流和との差を求めている。この差をもとにソート手
段806において最適順に光出力を変更した回数分なら
べる。最適順とは最適受光量に相当する出力電流信号和
とメモリF802に格納されてある出力電流和との差が
小さい方から順位づけすることである。その際に差の絶
対値が同じ程度だった場合は最適受光量に相当する出力
電流和よりメモリF802に格納されている出力電流信
号和が大きいほうを選ぶ。次に出力電流信号飽和判定手
段809において光電流信号の大きい方の値が飽和して
いないかを最適順に調べる。光電流信号(I1、I2)の
どちらが大きいかは最大値選出器805において調べて
メモリG808に格納しておく。飽和しているかどうか
の判定の基準となる電流信号値はあらかじめしきい値格
納手段A807に格納しておき、この値を取り出してそ
の値よりも大きい場合は飽和しているとみなす。もし、
最適順に並んだ1番目のデータの光電流出力信号が飽和
していなければそれ以下の順番のデータにおいては判断
せずに最適順に並んだ1番目のデータを選択決定する。
飽和していた場合は最適順に並んだ2番目のデータにつ
いて調べる。飽和していなければ最適順に並んだ2番目
のデータを採用する。飽和していれば3番目というよう
にくりかえす。出力電流信号飽和判定手段809におい
ての役割は最適順とはいえ、個々の出力電流が飽和して
いるデータは排除しなければいけない。なぜなら本実施
例で用いている図6に示した1次元光位置検出素子60
1による位置検出は光電流出力信号(I1、I2)が各電
極間との距離に反比例するものを用いている。位置演算
手段117では両電極間からの光電流出力信号I1、I2
を本発明の第1の実施例で示した式(1)を用いて位置
データ(x/L)を演算する。よって同じ出力電流和で
も位置によってI1、I2に偏りがあるので光電流信号の
大きい方の値から飽和判定を行う。
【0041】以上のように、本実施例によれば多段階に
光出力を変更したデータより最適な光電流出力信号を選
択することができ、測定精度の向上を図ることができ
る。
【0042】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0043】図9は、本発明の第1の実施例の形状測定
装置の構成を示す図1における形状演算手段125の構
成要素であるデータ統合手段120の構成図である。そ
の他の構成及び動作は、本発明の第1の実施例と同一で
あり、構成図及び動作説明は省略する。
【0044】図9において、901は、x,y座標値を
2軸に持つテーブルに座標演算手段118から得られる
高さデータ及び前記高さデータと対応する光電流信号
を、データのx,y座標値に応じて格納する高さテーブ
ル作成手段、902はテーブルの要素ごとに光電流信号
の最大値に対応する高さデータを出力値と決定する最大
光電流判定手段、903は最大光電流判定手段902か
らのテーブルの要素ごとの出力値をまとめて高さ画像を
生成しメモリB119に出力する高さ画像生成手段、9
04は座標演算手段118から得られる高さデータ及び
光電流信号、905はデータ統合手段120が出力する
高さ画像である。
【0045】上記のように構成された形状測定装置につ
いて、以下その動作を説明する。まず、高さテーブル作
成手段901は座標演算手段118から得られる高さデ
ータ及び前記高さデータと対応する光電流信号904
を、x,y座標値を2軸に持つテーブルにデータのx,
y座標値に応じて格納する。図10はテーブルの説明図
である。1001はテーブル、1002はテーブルの要
素、1003は座標演算手段118から得られる高さデ
ータ及び前記高さデータと対応する光電流信号904が
対になって順次格納される高さデータ及び光電流信号格
納領域である。次に、最大光電流判定手段902はテー
ブルの要素ごとに並列に光電流信号の最大値を求め、対
応する高さデータを出力値と決定する。高さ画像生成手
段903は最大光電流判定手段902からのテーブルの
要素ごとの出力値をまとめて高さ画像905を生成しメ
モリB119に出力する。図11は以上の動作から得ら
れる高さ画像905の説明図である。図11において1
101は高さ画像、1102は最大光電流判定手段90
2から出力される高さデータである。高さ画像1101
において横軸はx座標値、縦軸はy座標値に対応してい
る。
【0046】以上のように本実施例によれば、座標演算
手段118から得られる高さデータ及び前記高さデータ
と対応する光電流信号を、x,y座標値を2軸に持つテ
ーブルにデータのx,y座標値に応じて格納する高さテ
ーブル作成手段901と、テーブルの要素ごとに光電流
信号の最大値に対応する高さデータを出力値と決定する
最大光電流判定手段902と、最大光電流判定手段90
2からのテーブルの要素ごとの出力値をまとめて高さ画
像を生成しメモリB119に出力する高さ画像生成手段
903を設けることにより、レーザを一方向のみから照
射した各データではレーザが被測定物に照射されない場
合かあるいはレーザの反射光が被測定物の形状によって
PSDで検出されない場合に生じる死角部分のデータを
互いに補うことができる。また、レーザを一方向のみか
ら照射した場合の高さデータに含まれるノイズを軽減す
ることができる。更に、測定後の処理が容易な画像形式
のデータを生成することができる。
【0047】なお、本実施例において最大光電流判定手
段はテーブルの要素ごとに並列に処理したが、逐次に処
理してもよいことは言うまでもない。
【0048】(実施例5)以下、本発明の第5の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0049】図12は、本発明の第5の実施例の形状測
定装置の構成を示す図1における形状演算手段125の
構成要素であるデータ統合手段120の構成図である。
その他の構成及び動作は、本発明の第1の実施例と同一
であり、構成図及び動作説明は省略する。図12におい
て、1201はx,y座標値を2軸に持つテーブルAに
座標演算手段118から得られるデータのうちレーザス
リット光源101からのスリット光103を用いて得ら
れた高さデータ及び前記高さデータと対応する光電流信
号をデータのx,y座標値に応じて格納する第1の片側
高さテーブル作成手段、1202はx,y座標値を2軸
に持つテーブルBにレーザスリット光源108からのス
リット光110を用いて得られた高さデータ及び前記高
さデータと対応する光電流信号をデータのx,y座標値
に応じて格納する第2の片側高さテーブル作成手段、1
203は第1及び第2の片側高さテーブル作成手段12
01、1202内に作成された2種類のテーブルA、B
を統合する際にテーブルの各要素ごとに格納されている
データの個数を予め決められているしきい値と比較する
データ数比較手段、1204はテーブルの各要素ごとに
データ数比較手段1203でテーブルA,Bの要素のデ
ータ数が共にしきい値以内である場合は両テーブルの要
素に格納されているデータを用い、どちらか一方のみが
しきい値以内である場合はしきい値以内である方のデー
タを用いると判定する使用データ判定手段、1205は
テーブルの要素ごとに使用データ判定手段1204から
の光電流信号の最大値を求め、対応する高さデータを出
力値と決定する最大光電流判定手段、1206は各最大
光電流判定手段1205からのテーブル上の要素ごとの
出力値をまとめて仮の高さ画像を生成し、データ数比較
手段1203でテーブルA,Bのデータ数が共にしきい
値以内でないため出力値が未決定の画素には未決定タグ
を画素値として入力しておく仮高さ画像生成手段、12
07は仮高さ画像上で未決定タグが入力されている画素
において画素値を決定するために、仮高さ画像上で8近
傍の画素の既に決定された画素値の平均値に最も近い高
さデータを画素値と決定し仮の高さ画像に入力する近傍
平均手段、1208は仮の高さ画像において画素値が未
決定タグである画素の存在を判定する未決定画素判定手
段、1209は仮の高さ画像を確定した高さ画像として
メモリB119に出力する確定高さ画像生成手段、12
10は座標演算手段118から得られる2種類の高さデ
ータ及び光電流信号のうちレーザスリット光源101か
らのスリット光103を用いて得られたデータ、121
1は座標演算手段118から得られる2種類の高さデー
タ及び光電流信号のうちレーザスリット光源108から
のスリット光110を用いて得られたデータ、1212
はデータ統合手段120が出力する高さ画像である。
【0050】上記のように構成された形状測定装置につ
いて、以下その動作を説明する。まず、第1の片側高さ
テーブル作成手段1201は座標演算手段118から得
られるデータのうちレーザスリット光源101からのス
リット光103を用いて得られた高さデータ及び前記高
さデータと対応する光電流信号1210を、x,y座標
値を2軸に持つ同手段内のテーブルAにデータのx,y
座標値に応じて格納する。同様にして、第2の片側高さ
テーブル作成手段1202はレーザスリット光源108
からのスリット光110を用いて得られた高さデータ及
び前記高さデータと対応する光電流信号1211を、
x,y座標値を2軸に持つ同手段内のテーブルBにデー
タのx,y座標値に応じて格納する。次に、データ数比
較手段1203は第1及び第2の片側高さテーブル作成
手段1201、1202内に作成された2種類のテーブ
ルA、Bを統合する際に、テーブルの各要素ごとに並列
に格納されているデータの個数を予め決められているし
きい値と比較する。使用データ判定手段1204はテー
ブルの各要素ごとに並列にデータ数比較手段1203で
テーブルA,Bの要素のデータ数が共にしきい値以内で
ある場合は両テーブルの要素に格納されているデータを
出力し、どちらか一方のみがしきい値以内である場合は
しきい値以内である方のデータを出力する。最大光電流
判定手段1205はテーブルの要素ごとに並列に使用デ
ータ判定手段1204からの光電流信号の最大値を求
め、対応する高さデータを出力値と決定する。仮高さ画
像生成手段1206は各最大光電流判定手段1205か
らのテーブル上の要素ごとの出力値をまとめて仮の高さ
画像を生成する。このときデータ数比較手段1203で
テーブルA,Bのデータ数が共にしきい値以内でないた
めに出力値が未だ決定されていない画素には未決定タグ
を画素値として仮高さ画像に入力しておく。近傍平均手
段1207は、仮の高さ画像を順次走査し、仮高さ画像
上で未決定タグが入力されている画素において画素値を
決定するために、仮高さ画像上で8近傍の画素の既に決
定された画素値の平均値に最も近い高さデータを画素値
と決定し、決定された画素値を未決定タグの代わりに仮
の高さ画像に入力する。未決定画素判定手段1208は
仮の高さ画像において画素値が未決定タグである画素が
存在するかを判定し、存在する場合には再び近傍平均手
段1207に戻り画素値を決定する。未決定画素判定手
段1208において画素値が未決定タグである画素が存
在しなければ、確定高さ画像生成手段1209は仮の高
さ画像を高さ画像1212としてメモリB119に出力
する。以上の動作においてテーブルの要素ごとにデータ
数がしきい値以内かを判定し、その判定結果から画素値
の決定方法を最大光電流判定手段1205と近傍平均手
段1207に分けるのは、データ数があるテーブルの要
素において計測されたデータ数と比較して極端に多いか
あるいは極端に少ない場合は、被測定物上の測定面の傾
きが受光手段107の光軸に対し垂直から大きく傾いて
いると推測することができ、高さデータの信頼性が低下
するからである。そのため、まずデータ数がしきい値以
内の適当な数である要素で信頼性の高い画素値を決定
し、次にデータ数がしきい値以外である信頼性の低いデ
ータが多く集まっている要素では既に決定された信頼性
の高いデータに最も近いデータを選択することでノイズ
に対するロバスト性を向上させている。
【0051】以上のように、x,y座標値を2軸に持つ
テーブルAに座標演算手段118から得られるデータの
うちレーザスリット光源101からのスリット光103
を用いて得られた高さデータ及び前記高さデータと対応
する光電流信号をデータのx,y座標値に応じて格納す
る第1の片側高さテーブル作成手段1201と、x,y
座標値を2軸に持つテーブルBにレーザスリット光源1
08からのスリット光110を用いて得られた高さデー
タ及び前記高さデータと対応する光電流信号をデータの
x,y座標値に応じて格納する第2の片側高さテーブル
作成手段1202と、第1及び第2の片側高さテーブル
作成手段1201、1202で作成された2種類のテー
ブルA、Bを統合する際にテーブルの各要素ごとに格納
されているデータの個数を予め決められているしきい値
と比較するデータ数比較手段1203と、テーブルの各
要素ごとにデータ数比較手段1203でテーブルA,B
の要素のデータ数が共にしきい値以内である場合は両テ
ーブルの要素に格納されているデータを出力し、どちら
か一方のみがしきい値以内である場合はしきい値以内で
ある方のデータを出力する使用データ判定手段1204
と、テーブルの要素ごとに使用データ判定手段1204
からの光電流信号の最大値を求め、対応する高さデータ
を出力値と決定する最大光電流判定手段1205と、各
最大光電流判定手段1205からのテーブル上の要素ご
との出力値をまとめて仮の高さ画像を生成しデータ数比
較手段1203でテーブルA,Bのデータ数が共にしき
い値よりも大きいため出力値が未決定の画素には未決定
タグを画素値として入力しておく仮高さ画像生成手段1
206と、仮高さ画像上で未決定タグが入力されている
画素において画素値を決定するために仮高さ画像上で8
近傍の画素の既に決定された画素値の平均値に最も近い
高さデータを画素値と決定し仮の高さ画像に入力する近
傍平均手段1207と、仮の高さ画像において画素値が
未決定タグである画素の存在を判定する未決定画素判定
手段1208と、仮の高さ画像を確定した高さ画像とし
てメモリB119に出力する確定高さ画像生成手段12
09を設けることにより、レーザを一方向のみから照射
した各データではレーザが被測定物に照射されない場合
かあるいはレーザの反射光が被測定物の形状によってP
SDで検出されない場合に生じる死角部分のデータを互
いに補うことができ、また、レーザを一方向のみから照
射した場合の高さデータに含まれるノイズを軽減するこ
とができ、より精度の高い高さデータを得ることができ
る。更に、測定後の処理が容易な画像形式のデータを生
成することができる。
【0052】なお、本実施例においてデータ数比較手
段、使用データ判定手段及び最大光電流判定手段はそれ
ぞれテーブルの要素ごとに並列に処理したが、逐次に処
理してもよいことは言うまでもない。
【0053】また、近傍平均手段において仮の高さ画像
上で8近傍の画素を参照したが、参照する近傍の画素数
は本発明をなんら限定するものではない。
【0054】(実施例6)以下、本発明の第6の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0055】図13は、本発明の第6の実施例の形状測
定装置の構成を示す図1における形状演算手段125の
構成要素であるデータ統合手段120の構成図である。
その他の構成及び動作は、本発明の第1の実施例と同一
であり、構成図及び動作説明は省略する。
【0056】図13において、1301はx,y座標値
を2軸に持つテーブルAに座標演算手段118から得ら
れるデータのうちレーザスリット光源101からのスリ
ット光103を用いて得られた高さデータ及び前記高さ
データと対応する光電流信号を、データのx,y座標値
に応じて格納する第1の片側高さテーブル作成手段、1
302はx,y座標値を2軸に持つテーブルBにレーザ
スリット光源108からのスリット光110を用いて得
られた高さデータ及び前記高さデータと対応する光電流
信号をデータのx,y座標値に応じて格納する第2の片
側高さテーブル作成手段、1303は第1及び第2の片
側高さテーブル作成手段1301、1302内に作成さ
れた2種類のテーブルA、Bを統合する際にテーブルの
各要素ごとに格納されているデータの個数を予め決めら
れているしきい値と比較するデータ数比較手段、130
4はテーブルの各要素ごとにデータ数比較手段1303
でテーブルA,Bの要素のデータ数が共にしきい値以内
である場合は両テーブルの要素に格納されているデータ
を出力し、どちらか一方のみがしきい値以内である場合
はしきい値以内である方のデータを出力する使用データ
判定手段、1305はテーブルの要素ごとに使用データ
判定手段1304のデータから高さデータの最大値と最
小値を除外する極値除外手段、1306は極値除外手段
1305からのデータのうち光電流信号の最大値に対応
する高さデータを出力値と決定する極値除外最大光電流
判定手段、1307は各極値除外最大光電流判定手段1
306からのテーブル上の要素ごとの出力値をまとめて
仮の高さ画像を生成し、データ数比較手段1303でテ
ーブルA,Bのデータ数が共にしきい値以内でないため
出力値が未決定の画素には未決定タグを画素値として入
力しておく仮高さ画像生成手段、1308は仮高さ画像
上で未決定タグが入力されている画素において画素値を
決定するために仮高さ画像上で8近傍の画素の既に決定
された画素値の平均値に最も近い高さデータを画素値と
決定し仮の高さ画像に入力する近傍平均手段、1309
は仮の高さ画像において画素値が未決定タグである画素
の存在を判定する未決定画素判定手段、1310は仮の
高さ画像を確定した高さ画像としてメモリB119に出
力する確定高さ画像生成手段、1311は座標演算手段
118から得られる2種類の高さデータ及び光電流信号
のうちレーザスリット光源101からのスリット光10
3を用いて得られたデータ、1312は座標演算手段1
18から得られる2種類の高さデータ及び光電流信号の
うちレーザスリット光源108からのスリット光110
を用いて得られたデータ、1313はデータ統合手段1
20が出力する高さ画像である。
【0057】上記のように構成された形状測定装置につ
いて、以下その動作を説明する。まず、第1の片側高さ
テーブル作成手段1301は座標演算手段118から得
られるデータのうちレーザスリット光源101からのス
リット光103を用いて得られた高さデータ及び前記高
さデータと対応する光電流信号1311を、x,y座標
値を2軸に持つテーブルAにデータのx,y座標値に応
じて格納する。同様にして、第2の片側高さテーブル作
成手段1302はレーザスリット光源108からのスリ
ット光110を用いて得られた高さデータ及び前記高さ
データと対応する光電流信号1312を、x,y座標値
を2軸に持つテーブルBにデータのx,y座標値に応じ
て格納する。次に、データ数比較手段1303は第1及
び第2の片側高さテーブル作成手段1301、1302
内に作成された2種類のテーブルA、Bを統合する際
に、テーブルの各要素ごとに並列に格納されているデー
タの個数を予め決められているしきい値と比較する。使
用データ判定手段1304はテーブルの各要素ごとに並
列にデータ数比較手段1303でテーブルA,Bの要素
のデータ数が共にしきい値以内である場合は両テーブル
の要素に格納されているデータを出力し、どちらか一方
のみがしきい値以内である場合はしきい値以内である方
のデータを出力する。極値除外手段1305はテーブル
の各要素ごとに並列に、使用データ判定手段1304の
高さデータからまず最大値と最小値を求め、これら最大
値及び最小値に対応する高さデータ及び光電流信号の対
を使用データ判定手段1304のデータから除外する。
極値除外最大光電流判定手段1306はテーブルの要素
ごとに並列に極値除外手段1305からのデータにおい
て光電流信号の最大値を求め、対応する高さデータを出
力値と決定する。以上の動作において光電流信号の最大
値に対応する高さデータを求める前に、高さデータの最
大値と最小値を除外することにより、計測された高さデ
ータのばらつきを吸収し、より信頼度の高い高さ画像1
313を生成することができる。次に仮高さ画像生成手
段1307は各極値除外最大光電流判定手段1306か
らのテーブル上の要素ごとの出力値をまとめて仮の高さ
画像を生成する。このときデータ数比較手段1303で
テーブルA,Bのデータ数が共にしきい値以内でないた
めに出力値が未だ決定されていない画素には未決定タグ
を画素値として仮高さ画像に入力しておく。近傍平均手
段1308は、仮の高さ画像を順次走査し、仮高さ画像
上で未決定タグが入力されている画素において画素値を
決定するために、仮高さ画像上で8近傍の画素の既に決
定された画素値の平均値に最も近い高さデータを画素値
と決定し、決定された画素値を未決定タグの代わりに仮
の高さ画像に入力する。未決定画素判定手段1309は
仮の高さ画像において画素値が未決定タグである画素が
存在するかを判定し、存在する場合には再び近傍平均手
段1308に戻り画素値を決定する。未決定画素判定手
段1309において画素値が未決定タグである画素が存
在しなければ、確定高さ画像生成手段1310は仮の高
さ画像を高さ画像1313としてメモリB119に出力
する。
【0058】以上のように、x,y座標値を2軸に持つ
テーブルAに座標演算手段118から得られるデータの
うちレーザスリット光源101からのスリット光103
を用いて得られた高さデータ及び前記高さデータと対応
する光電流信号をデータのx,y座標値に応じて格納す
る第1の片側高さテーブル作成手段1301と、x,y
座標値を2軸に持つテーブルBにレーザスリット光源1
08からのスリット光110を用いて得られた高さデー
タ及び前記高さデータと対応する光電流信号をデータの
x,y座標値に応じて格納する第2の片側高さテーブル
作成手段1302と、第1及び第2の片側高さテーブル
作成手段1301、1302内に作成された2種類のテ
ーブルA、Bを統合する際にテーブルの各要素ごとに格
納されているデータの個数を予め決められているしきい
値と比較するデータ数比較手段1303と、テーブルの
各要素ごとにデータ数比較手段1303でテーブルA,
Bの要素のデータ数が共にしきい値以内である場合は両
テーブルの要素に格納されているデータを出力し、どち
らか一方のみがしきい値以内である場合はしきい値以内
である方のデータを出力する使用データ判定手段130
4と、テーブルの要素ごとに使用データ判定手段130
4のデータから高さデータの最大値と最小値を除外する
極値除外手段1305と、極値除外手段1305からの
データのうち光電流信号の最大値に対応する高さデータ
を出力値と決定する極値除外最大光電流判定手段130
6と、各極値除外最大光電流判定手段1306からのテ
ーブル上の要素ごとの出力値をまとめて仮の高さ画像を
生成しデータ数比較手段1303でテーブルA,Bのデ
ータ数が共にしきい値以内でないため出力値が未決定の
画素には未決定タグを画素値として入力しておく仮高さ
画像生成手段1307と、仮高さ画像上で未決定タグが
入力されている画素において画素値を決定するために仮
高さ画像上で8近傍の画素の既に決定された画素値の平
均値に最も近い高さデータを画素値と決定し仮の高さ画
像に入力する近傍平均手段1308と、仮の高さ画像に
おいて画素値が未決定タグである画素の存在を判定する
未決定画素判定手段1309と、仮の高さ画像を確定し
た高さ画像としてメモリB119に出力する確定高さ画
像生成手段1310を設けることにより、レーザを一方
向のみから照射した各データではレーザが被測定物に照
射されない場合かあるいはレーザの反射光が被測定物の
形状によってPSDで検出されない場合に生じる死角部
分のデータを互いに補うことができ、また、レーザを一
方向のみから照射した場合の高さデータに含まれるノイ
ズを軽減することができる。
【0059】なお、本実施例においてデータ数比較手
段、使用データ判定手段、極値除外手段及び極値除外最
大光電流判定手段はテーブルの要素ごとに並列に処理し
たが、逐次に処理してもよいことは言うまでもない。
【0060】また、近傍平均手段において仮の高さ画像
上で8近傍の画素を参照したが、参照する近傍の画素数
は本発明をなんら限定するものではない。
【0061】(実施例7)以下、本発明の第7の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0062】図14は、本発明の第1の実施例の形状測
定装置の構成を示す図1における形状演算手段125の
構成要素である位置演算手段117を示している。図に
おいて位置補正回路1401を新たに設けている。それ
以外の構成及び動作は、本発明の第1の実施例と同一で
あり、構成図及び動作説明は省略する。
【0063】図14において、データ選択手段116か
らの光電流信号1408を用いて位置演算回路1407
で1次元光位置検出素子の受光面上の位置(図6におけ
るx/Lの値)を計算し、受光位置領域決定手段140
2において1次元光位置検出素子のどの領域に属するか
を決定する。それと並行して位置演算回路1407の結
果を読み込み、距離算出部1403において被測定物ま
での距離(z)を算出する。この距離が距離範囲選択手
段1404においてあらかじめ定めてある範囲のどこに
属するかを決定する。この距離範囲選択手段1404と
受光位置領域決定手段1402の結果より位置補正テー
ブル参照器1405において補正値を決定する.この補
正値を用いて補正値演算器1406で位置演算回路14
07から読み込んだ1次元光位置検出素子の受光面上の
位置との和を求める。これを1次元光検出素子の数だけ
行う。
【0064】図15において受光位置領域決定手段14
02について詳しく説明する。1次元光検出素子受光面
1501を受光位置で0〜nのn+1個の範囲にわけ、
位置演算回路1407によって算出された受光面上の位
置がこのどの範囲に入っているのかを決定する。
【0065】図16において距離範囲選択手段1404
について詳しく説明する。距離の範囲わけは、本実施例
では図のように撮像素子1601からの距離で3つにわ
けた。距離算出部1403において算出された距離がl
0〜l1の範囲だった場合は距離範囲選択手段1404
において基準面A1602を選択する。l1〜l2の範
囲に入っていれば基準面B1603の範囲となり、基準
距離l2以上の範囲に入っていれば基準面C1604の
範囲となる.なお、それぞれの範囲は等間隔ではなく、
基準面も範囲の中心にあるわけではない。
【0066】図17において位置補正テーブル参照器1
405について詳しく説明する。位置補正テーブル参照
器1405はパラメータxとyから補正値(A01〜A
n3)を決定する。パラメータxは距離範囲選択手段1
404より決まり、パラメータyは受光位置領域決定手
段1402より決まる。これをテーブルにまとめたのが
図の位置補正テーブル1701である。位置補正テーブ
ル1701中の値(A01〜An3)は各基準面におけ
る1次元光位置検出素子受光面1501の各領域(0〜
n、図15参照)の中心にスリット光を当てたときの実
際に当たった位置と1次元光位置検出素子の光電流信号
2つ(I1、I2)より算出した位置の差である。
【0067】以上のように本実施例によれば1次元光検
出素子の受光位置領域をn分割することによって受光位
置の場所による誤差の違いを補正できる。また基準面の
数を複数にしたことにより被測定物上のスリット光の幅
が距離によって違うので補正すべき誤差が変化すること
に対応することができ、さらに1次元光検出素子の数だ
け位置補正テーブルを用意することにより素子間の特性
むらを補正することができる。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明は、第1に非分割型
の1次元光位置検出素子を、その短辺方向に複数個配列
して構成した撮像面を有する位置検出手段と、1次元光
位置検出素子の長辺方向の両側に配置した2組のスリッ
ト光源およびスリット走査手段と、スリット光源からの
光出力を制御する光出力制御手段と、スリット光の照射
により被測定物上から反射して得られる散乱光を集光レ
ンズで位置検出手段に集光し光電流信号を出力する受光
手段と、データ選択手段、位置演算手段、座標演算手段
およびデータ統合手段を有する形状演算手段と、全体系
を制御する装置制御手段により、死角となる領域を削減
し、また被測定物の材質や測定面の傾きなどの影響によ
る受光素子の飽和現象を生じにくくし、被測定物表面の
高さデータを高速・高精度に取得することができる。
【0069】第2に、出力電流和判定手段により1次元
光位置検出素子から2つずつ出力される光電流信号の和
と予め定めたしきい値との大小を判定し、出力電流判定
手段で1次元光位置検出素子から2つずつ出力されるそ
れぞれの光電流信号が飽和しているか判定し、両判定結
果から異なる光出力に対応して順次得られる前記光電流
信号からひとつの光電流信号を電流選択手段で選択する
ことにより複数段階光出力を切り換えて測定して得られ
る光電流信号のなかから最適な光電流信号を選択するこ
とができる。
【0070】第3に、出力電流和判定手段により1次元
光位置検出素子から2つずつ出力される光電流信号の和
と予め定めたしきい値との大小を判定し、異なる光出力
に対応して出力電流和判定手段から順次出力される判定
結果を用いて、並び替え手段で1次元光位置検出素子か
ら2つずつ出力される光電流信号をしきい値に近い順に
並び替え、出力電流判定手段によってしきい値に近い順
にそれぞれの光電流信号が飽和しているか判定すること
により最適な光電流信号の選択をより効率的に行うこと
ができる。
【0071】第4に、データ統合手段で、x,y座標値
を2軸に持つテーブルに座標演算手段から得られる高さ
データおよび高さデータと対応する光電流信号をデータ
のx,y座標値に応じて格納し、テーブルの要素ごとに
光電流信号の最大値に対応する高さデータを出力値と決
定することにより両側から測定したデータの統合と測定
データの間引きを行うことができる。
【0072】第5に、データ統合手段で、x,y座標値
を2軸に持つ2種類のテーブルに座標演算手段から得ら
れる2種類の高さデータおよび前記高さデータと対応す
る光電流信号をデータのx,y座標値に応じて格納し、
前記2種類のテーブルを統合する際にテーブルの各要素
ごとに格納されているデータの個数を予め決められてい
るしきい値と比較し、データ数が共にしきい値以内であ
る場合は両テーブルの要素に格納されているデータを出
力し、片方の場合はしきい値以内である方のデータを出
力し、データの中から光電流信号の最大値に対応する高
さデータを出力値と決定し、またデータ数が共にしきい
値以内でない場合には、近傍の高さデータの平均値に最
も近い高さデータを出力値と決定することにより両側か
ら測定したデータのより信頼性の高い統合を行うことが
できる。
【0073】第6に、最大光電流判定手段で、入力され
てくるデータから高さデータの最大値と最小値を除外し
て、除外したデータの中から光電流信号の最大値に対応
する高さを出力値と決定することにより両側から測定し
たデータを更に信頼性高く統合することができる。
【0074】第7に、位置演算手段で1次元光位置検出
素子1つずつに対し、受光位置に対応した位置補正値を
被測定物との距離に応じて複種類格納しておき、前記複
種類の位置補正値から前記距離に応じてひとつの補正値
を選択することにより被測定物の凹凸変化に応じた適切
な補正を行い、広範囲に高精度な測定を行うことがで
き、高精度かつ効率的な三次元形状を有する物体の認識
や検査等を可能とする優れた形状測定装置を実現できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における形状測定装置の
ブロック結線図
【図2】本発明の第1の実施例における位置検出手段の
詳細平面図
【図3】本発明の第1の実施例におけるA/D変換手段
の詳細ブロック結線図
【図4】三角測量の原理を示す幾何学的配置図
【図5】本発明の第2の実施例におけるデータ選択手段
のブロック結線図
【図6】本発明の実施例における1次元光位置検出素子
の詳細概念図
【図7】本発明の第2の実施例におけるデータ選択手段
のブロック結線図
【図8】本発明の第3の実施例におけるデータ選択手段
のブロック結線図
【図9】本発明の第4の実施例におけるデータ統合手段
のブロック結線図
【図10】本発明の第4の実施例におけるテーブルの概
念図
【図11】本発明の第4の実施例における高さ画像の概
念図
【図12】本発明の第5の実施例におけるデータ統合手
段のブロック結線図
【図13】本発明の第6の実施例におけるデータ統合手
段のブロック結線図
【図14】本発明の第7の実施例における位置演算手段
のブロック結線図
【図15】本発明の第7の実施例における受光位置領域
区分の図
【図16】本発明の第7の実施例における距離範囲区分
の図
【図17】本発明の第7の実施例における位置補正テー
ブル詳細概念図
【図18】従来の形状測定装置のブロック結線図
【図19】従来の形状測定装置の合成回路の動作を説明
する概念図
【符号の説明】
101 レーザスリット光源 102 スリット走査手段 103 スリット光 104 被測定物 105 集光レンズ 106 位置検出手段 107 受光手段 108 レーザスリット光源 109 スリット走査手段 110 スリット光 111 光電流信号 112 光電流信号 113 I/V変換手段 114 A/D変換手段 115 メモリA 116 データ選択手段 117 位置演算手段 118 座標演算手段 119 メモリB 120 データ統合手段 121 制御MPU 122 光出力制御ドライバ 123 スキャナ制御ドライバ 124 MPUバス 125 形状演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 幸文 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番 1号 松下技研株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−180635(JP,A) 特開 平5−67198(JP,A) 特開 平5−67197(JP,A) 特開 平5−67195(JP,A) 特開 平5−60523(JP,A) 特開 平2−161302(JP,A) 特開 昭64−46605(JP,A) 特開 昭58−115312(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非分割型の、光電流出力端子を2つ有す
    る1次元光位置検出素子を、その短辺方向に複数個配列
    して構成した撮像面を有する位置検出手段と、前記1次
    元光位置検出素子の長辺方向の両側に配置した2組の、
    スリット光を生成するスリット光源および前記スリット
    光を被測定物に投射し走査するスリット走査手段と、前
    記スリット光源からの光出力を制御する光出力制御手段
    と、前記スリット光の走査により前記被測定物上から反
    射して得られる散乱光を集光レンズで前記位置検出手段
    に集光し、前記複数個配列された1次元光位置検出素子
    から2つずつ前記光電流信号を出力する受光手段と、前
    記受光手段からの光電流信号により前記被測定物の高さ
    デ−タを演算する形状演算手段と、前記光出力制御手段
    の制御による異なる光出力での複数回のスリット走査お
    よび形状演算を、前記2組の光走査手段によるスリット
    走査に対応して順次行うように全体系を制御する装置制
    御手段を具備し、前記形状演算手段は、前記異なる光出
    力での複数回のスリット走査により順次得られる前記光
    電流信号からひとつの光電流信号を選択するデ−タ選択
    手段と、前記デ−タ選択手段により選択された光電流信
    号から前記散乱光の受光位置を演算する位置演算手段
    と、前記位置演算手段からの受光位置情報から前記被測
    定物の高さデ−タを演算する座標演算手段と、前記2組
    の光走査により前記座標演算手段から得られる2種類の
    高さデ−タを統合するデ−タ統合手段から構成されてい
    ることを特徴とする形状測定装置。
  2. 【請求項2】 デ−タ選択手段が、1次元光位置検出素
    子から2つずつ出力される光電流信号の和と予め定めた
    しきい値との大小を判定する出力電流和判定手段と、前
    記1次元光位置検出素子から2つずつ出力されるそれぞ
    れの前記光電流信号が飽和しているか判定する出力電流
    判定手段と、前記出力電流和判定手段および前記出力電
    流判定手段からの判定結果から異なる光出力に対応して
    順次得られる前記光電流信号からひとつの光電流信号を
    選択する電流選択手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の形状測定装置。
  3. 【請求項3】 デ−タ選択手段が、1次元光位置検出素
    子から2つずつ出力される光電流信号の和と予め定めた
    しきい値との大小を判定する出力電流和判定手段と、異
    なる光出力に対応して前記出力電流和判定手段から順次
    出力される判定結果を用いて、前記1次元光位置検出素
    子から2つずつ出力される光電流信号を前記しきい値に
    近い順に並び替える並び替え手段と、前記並び替え手段
    から前記しきい値に近い順に出力されるそれぞれの前記
    光電流信号が飽和しているか判定する出力電流判定手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の形状測定装
    置。
  4. 【請求項4】 データ統合手段が、x,y座標値を2軸
    に持つテーブルに座標演算手段から得られる高さデータ
    および前記高さデータと対応する光電流信号をデータの
    x,y座標値に応じて格納する高さテーブル作成手段
    と、テーブルの要素ごとに光電流信号の最大値に対応す
    る高さデータを出力値と決定する最大光電流判定手段を
    有することを特徴とする請求項1、2または3記載の形
    状測定装置。
  5. 【請求項5】 データ統合手段が、x,y座標値を2軸
    に持つ2種類のテーブルに座標演算手段から得られる2
    種類の高さデータおよび前記高さデータと対応する光電
    流信号をデータのx,y座標値に応じて格納する第1の
    片側高さテーブル作成手段及び第2の片側高さテーブル
    作成手段と、前記第1及び第2の片側高さテーブル作成
    手段で作成された2種類のテーブルを統合する際にテー
    ブルの各要素ごとに格納されているデータの個数を予め
    決められているしきい値と比較するデータ数比較手段
    と、テーブルの各要素ごとに前記データ数比較手段で第
    1及び第2のテーブルの要素のデータ数が共にしきい値
    以内である場合は両テーブルの要素に格納されているデ
    ータを出力し、どちらか一方のみがしきい値以内である
    場合はしきい値以内である方のデータを出力する使用デ
    ータ判定手段と、テーブルの要素ごとに前記使用データ
    判定手段から出力される光電流信号の中の最大値に対応
    する高さデータを出力値と決定する最大光電流判定手段
    と、前記データ数比較手段で第1及び第2のテーブルの
    データ数が共にしきい値以内でない場合に、テーブル上
    で近傍の要素の既に出力値と決定された高さデータの平
    均値に最も近い高さデータを出力値と決定する近傍平均
    手段を有する請求項1、2または3記載の形状測定装
    置。
  6. 【請求項6】 最大光電流判定手段が、入力されるデー
    タから高さデータの最大値と最小値を除外する極値除外
    手段と、前記極値除外手段からのデータのうち光電流信
    号の最大値に対応する高さを出力値と決定する極値除外
    最大光電流判定手段を有する請求項4または5記載の形
    状測定装置。
  7. 【請求項7】 位置演算手段が、1次元光位置検出素子
    1つずつに対し、受光位置に対応した位置補正値を被測
    定物との距離に応じて複種類格納しておく位置補正値格
    納手段と、前記複種類の位置補正値から前記距離に応じ
    てひとつの補正値を選択する位置補正値選択手段を有す
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6
    記載の形状測定装置。
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