JPH0560518A - 三次元座標計測装置 - Google Patents

三次元座標計測装置

Info

Publication number
JPH0560518A
JPH0560518A JP22589791A JP22589791A JPH0560518A JP H0560518 A JPH0560518 A JP H0560518A JP 22589791 A JP22589791 A JP 22589791A JP 22589791 A JP22589791 A JP 22589791A JP H0560518 A JPH0560518 A JP H0560518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross
spot
light
measurement
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22589791A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuko Gomi
睦子 五味
Yukifumi Tsuda
幸文 津田
Kunio Sannomiya
邦夫 三宮
Kazutoshi Iketani
和俊 池谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP22589791A priority Critical patent/JPH0560518A/ja
Publication of JPH0560518A publication Critical patent/JPH0560518A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非接触で被測定物の三次元座標を精度良く測
定する三次元座標計測装置に関し、一度の測定で数回の
平均計算を行ったことと同等の成果をあげることがで
き、高精度で効率のよい処理が可能な三次元座標計測装
置を提供する。 【構成】 スポット光源103、及びスポット光偏光部
104により被測定物101上に偏光した十字形の反射
光を発生させ、一方、被測定物の複数の測定領域に投射
された十字形スポット反射光をCCDカメラ107で撮
像し、映像信号をA/D変換しディジタル画像として画
像メモリ109に格納した後、十字形スポット反射光中
心位置演算部110で前記デジタル画像より十字形スポ
ット反射光の輝度値をX軸、Y軸に投射して得るヒスト
グラムを用いて重心計算により十字形スポット反射光の
中心位置を求め、前記中心位置より三角測量の原理に基
づき測定点の三次元座標値を座標演算部112で算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非接触で被測定物の高さ
を精度良く測定する三次元座標計測装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、工業製品の生産の合理化、品質の
向上のため、組立・検査工程の自動化が急速に進展して
いる。このため視覚認識技術は不可欠であり、組立部品
の微細化に伴い更に高精度な視覚認識技術の開発が要望
されている。
【0003】視覚認識技術の中の一つにスポット光投影
法を用いた非接触式の三次元測定技術があり、この技術
を応用した三次元形状測定装置が実用化され始めてい
る。例えば、特開昭63−182503号公報記載の非
接触三次元座標計測装置が提案されている。
【0004】以下、従来の三次元座標計測装置について
説明する。図10は、従来の三次元座標計測装置の基本
構成を示すものである。1001はレーザスポット光を
生成するスポット光源、1002はスポット光源100
1より投射されたスポット光、1003は被測定物、1
004は被測定物1003を撮影するCCDカメラ、1
005はCCDカメラ1004で撮影した被測定物10
03の映像情報をA/D変換するA/Dコンバ−タであ
る。1006はA/D変換された画像情報の雑音成分を
除去する雑音除去回路、1007は画像メモリ、100
8は画像情報の中で最大値をもつアドレス情報を検出す
るアドレス検出器、1009は画像メモリ1007に記
憶されている画像情報の中からアドレス検出器1008
で検出されたアドレス情報をもとに小領域の画像情報を
抽出し重心座標を計算する重心座標演算器である。10
10は装置の制御を行うCPU、1011はCPUメモ
リ、1012は測定点の三次元座標を演算する座標演算
器である。
【0005】以上のように構成された三次元座標計測装
置について、以下その動作を説明する。まず、スポット
光源1001は被測定物1003上にスポット光100
2を照射し、CCDカメラ1004はその反射光を撮影
する。この場合、撮像されたCCDカメラ1006上の
スポット像の位置は被測定物1004の表面の凹凸形状
に応じ変化する。A/Dコンバ−タ1005はCCDカ
メラ1004で撮影された映像をA/D変換し、雑音除
去回路1006は前記画像情報において、定められた値
より小さい画像情報を”0”に変換し、画像メモリ10
07は雑音除去回路によって処理された画像情報を格納
する。雑音除去された画像情報はアドレス検出器100
8に入力され、画像情報が最大のときのXおよびY座標
をアドレスとして出力する。重心演算器1009は前記
アドレスを受取りスポット反射光の中心位置を計算す
る。以下図6、図7を用いて説明する。図6において、
61はCCD受光素子、62はスポット反射光、図7に
おいて71はCCD受光素子、71はCCD受光素子に
受光される光強度の部分的な積分値である。スポット反
射光を撮像するCCD受光面には図6で示すように受光
部61の窓が間隔を空けて配列されているため、受光部
と受光部の間は光を感じることができず、スポット反射
光62の映像信号は離散値となり図7で示すように光強
度の部分的な積分値(図7の斜線部)72で与えられ
る。従ってスポット光72の中心位置を求めるために、
前記アドレスが示す画素を中心に水平走査方向(X方
向)、垂直方向(Y方向)ともに±n画素の画像情報を
用いてそれぞれ重心座標の計算を行う。スポット光の輝
度分布をX,Y軸に投射した時、図9のようなヒストグ
ラム93、94となる。
【0006】図9において91はCCDカメラの受光素
子、92はスポット反射光である。このヒストグラムか
ら重心座標のX成分は座標毎の輝度値Diを用いて(数
1)により計算される。
【0007】
【数1】
【0008】重心座標のY成分も同様にして輝度値Di
を用いて(数2)により計算される。
【0009】
【数2】
【0010】座標演算器1012はこの重心座標値によ
り基線長(スポット光源からCCDカメラまでの距離)
と、切断角(スポット光を含みカメラの水平走査方向に
垂直な面とCCDカメラの光軸のなす角)とCCDカメ
ラの光軸と測定点のなす角とを用いて三角測量法の原理
により測定点の三次元座標値を計算する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような三角測量
法を用いて測定点の座標値を求める従来の三次元形状測
定装置では、被測定物の三次元座標値を算出する際に、
CCDカメラ撮像面におけるスポット反射光の中心位置
を使用する。従って、被測定物の三次元座標値の測定精
度は、スポット反射光の中心位置の測定精度に大きく依
存している。従来例ではスポット反射光の中心位置を精
度良く検出するために重心計算を用いているが、重心計
算だけでは精度の向上に限界があった。また、反射光の
中心位置精度を高めるために、スポット反射光の半径を
比較的小さくすることが望まれるが、上記の従来例の構
成では、CCDカメラの受光面上には図6で示すような
受光部61の窓が間隔を空けて配列されているため、ス
ポット光の半径を小さくすることにより図8(a)に示
されるように光を感じることができない受光部82と受
光部82の間にスポット反射光81が当たりスポット光
の位置が検出されない場合や、図8(b)に示すように
そのスポット光81を撮像するCCDカメラ上の画素が
1画素にしかならないため重心計算ができず、画素より
微小な単位でスポット光中心位置を検出できないという
場合があった。すなわち、スポット光の半径を小さくす
ることに限界が存在していたため、スポット光中心位置
の位置精度を向上できないという問題点を有していた。
【0012】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために本発明は、被測定物上に十字形のレーザスポット
光を投射するスポット光発生手段と、前記十字形スポッ
ト光を測定箇所に投射する十字形スポット光偏向手段
と、被測定物上の十字形スポット反射光を撮像する撮像
手段と、前記撮像手段からの映像信号をディジタル化し
画像メモリに記憶する画像入力手段と、前記画像メモリ
に記憶された十字形スポット反射光の中心位置を求める
十字形スポット反射光中心位置演算手段と、前記十字形
スポット反射光の中心位置より三角測量の原理に基づき
被測定物の三次元座標値を計算する座標演算手段と、装
置全体を制御する全体制御手段とを具備し、スポット光
発生手段によって少なくとも撮像面の任意の位置におい
て検出可能な大きさの十字形を測定箇所に描くようにス
ポット光を制御して、十字形スポット反射光を形成し、
その中心位置を高精度で検出することにより、高精度で
確実に被測定物の三次元座標を測定することができる三
次元座標計測装置を提供するものである。
【0013】
【作用】本発明は上記構成により、スポット半径の比較
的小さいレーザスポット光を測定箇所に十字形に投射す
ると十字の一辺に並ぶ数画素はその周辺画素を含めて図
5(b)のようにそれぞれ正規分布をなしているため、
その輝度値をX,Y軸に投影しそれぞれ重心座標を求め
ることにより、一度の測定で数回の平均計算を行ったこ
とと同じ効果を実現し、中心位置精度を向上した測定が
可能になる。従って、被測定物の三次元座標値測定精度
が向上する。又、十字形スポット反射光が撮像面の離散
的に位置する受光部の少なくとも数個には受光されるた
め、反射光がまったく受光されないという状況を回避す
ることができ、確実にスポット反射光の位置を得ること
ができる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について図面
を参照しながら説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例における三次
元座標計測装置の構成図である。図1において、101
は被測定物、102は被測定物101を設置・固定する
被測定物固定台、103はスポット光を発生する半導体
レーザとレーザビームを整形し被測定物上で焦点を結ば
せるための光学レンズとから構成されるスポット光源、
104はスポット光106を測定箇所を中心とした十字
形を描くように高速に偏向させ、更にスポット光を他の
測定箇所に高速に移動させるスポット光偏向部、105
はスポット光、106は測定領域の位置情報が予め格納
されている測定領域マップテーブルからなるスポット制
御部、107は被測定物101の複数の測定領域に投射
された十字形スポット反射光を撮像するCCDカメラ、
108は前記画像情報をA/D変換するカメラ入力部、
109は前記デジタル画像を格納する画像メモリ、11
0は前記画像メモリに一時記憶された前記画像情報から
十字形スポット反射光の中心位置を求める十字形スポッ
ト反射光中心位置演算部、111は前記十字形スポット
反射光の中心位置の基準からのずれ量を算出し三角測量
の原理に基づき被測定物の三次元座標値を算出する座標
演算部、112は装置全体を制御しスポット制御部10
6内の測定領域マップテーブルに格納されている全ての
測定領域の三次元座標値を取得し、蓄積する全体制御部
である。
【0016】以上のように構成された三次元座標計測装
置の動作を説明する。図1において、まず被測定物10
1を被測定物固定台102上に設置・固定する。被測定
物101上の測定領域は予め位置が概ね定められてお
り、かつ複数個分散している。スポット制御部106内
に設けられている測定領域マップテーブルには測定領域
の位置情報が予め格納されており、これを順次読みだし
スポット光偏向部104に与え、スポット光投射位置の
位置決めを行っている。図2(a)は、測定領域と十字
形スポット光の投射位置を示す斜視図である。図2
(a)において、201は被測定物、202は被測定物
201における各測定領域、203はスポット光偏向
部、204はCCDカメラである。スポット光源103
より発生されたスポット光はスポット光偏向部104に
よりスポット制御部106に設けられている測定領域マ
ップテーブルを参照して予め位置が概ね定められて測定
箇所に高速に移動する。さらに、スポット光偏向部10
4はスポット光を測定箇所を中心とした十字形を描くよ
うに高速に偏向させる。図3はスポット光偏向部の構成
図である。図3において、301はスポット照射領域、
302はスポット光源、303は光スポット偏向部、3
03ー1はスポット光偏向部303を構成する向きの変
更が可能なガルバノミラに依って構成されるX方向ガル
バノスキャナ、303ー2はX方向ガルバノスキャナ3
03ー1と同様な構成を持つY方向ガルバノスキャナ、
303ー3はX方向ガルバノスキャナ303ー1とY方
向ガルバノスキャナ303ー2を測定領域マップテーブ
ルに格納されている測定領域の位置情報に応じて駆動制
御するもので、入力された電圧に応じた偏向角が得られ
る偏向制御部である。スポット光源302から発生した
スポット光は、X方向ガルバノスキャナ303ー1にあ
たって反射し、さらにY方向ガルバノスキャナ303ー
2に当たり反射することにより所定の位置に照射され
る。この時スポット光照射位置のX座標はX方向ガルバ
ノスキャナの向きに依存し、Y座標はY方向ガルバノス
キャナ303ー2の向きに依存する。このようにX方向
ガルバノスキャナ303ー1とY方向ガルバノスキャナ
303ー2を組み合わせて二次元の偏向を実現してい
る。以上の構成を持つスポット光偏向部104によって
スポット光を高速に十字形を描くように偏向し、更に変
更制御部106に格納されている測定領域位置情報を順
次読みだしこれら全ての測定領域にスポット光を偏向し
十字形スポット光を発生することにより、その高速性か
ら見かけ上複数の十字形スポット光を一度に被測定物上
に照射したことになり、それらをCCDカメラ107で
撮像する。この場合、スポット光のオン/オフ制御が必
要であり、測定領域の位置にある時のみスポット光をオ
ンし十字形の一辺を描きスポット光をオフにしてもう一
辺の端に移動し、再びスポット光をオンにして一辺を描
く。CCDカメラ107は1シーンを1/30秒で撮像
することができるため、この測定時間内にこれらオンオ
フ制御と測定箇所を順次高速に照射することを繰り返
す。CCDカメラ107は前記複数の十字形スポット反
射光を撮像する。図2(b)は十字形スポット反射光を
撮像した画像である。
【0017】次に十字形スポット反射光中心位置演算部
110はCCDカメラ107で撮像された図2(b)に
示される前記画像から十字形スポット反射光中心位置を
検出する。十字形スポット反射光の中心が測定箇所に当
たるため、この検出には十分な精度が必要とされる。ま
ず、CCD受光面上には図6で示すような受光部61の
窓が間隔を空けて配列されているため、スポット光の半
径を小さいと図8(a)に示されるように光を感じるこ
とができない受光部と受光部の間にスポット反射光が当
たりスポット光81の位置が検出されない場合がある
が、本実施例ではスポット光の半径は位置精度向上のた
め比較的小さいものとし、成形する十字は受光部と受光
部の間の非受光部に十字の中心が位置してもスポット光
が検出される程度の大きさを少なくとも持つことによ
り、スポット反射光がCCDカメラにより撮像されない
という状況は回避することができる。また、撮像面に平
行な平面上の一点を撮像したとき一辺が9画素程度の大
きさを持つ十字形が適当であることが経験的にわかって
いるため、その程度の大きさの十字を成形する。
【0018】以下、図5を用いて説明する。図5におい
て51、52は、位置と輝度を座標軸にもつヒストグラ
ム、53は受光素子、54はスポット光による形成され
る十字形の反射光である。十字形スポット反射光54
は、図5(a)に示すようにCCDカメラの撮像面上に
撮像されている。この輝度情報をX軸に対し投影すると
ヒストグラム51を得る。ヒストグラム51上で最大輝
度値を持つ画素を検出し、その最大輝度の画素と±2画
素の合計5画素の輝度値を用いて重心座標のX成分を計
算する。重心座標の計算式は(数1)を用いる。十字の
一辺に並ぶ9画素は、その周辺画素を含めて図5(b)
のようにそれぞれ正規分布をなしているため、X軸に対
し各輝度値を投射して輝度値の和を取りヒストグラム5
5を得、ヒストグラム55の重心計算を行うことで、一
度の測定で約9回の平均計算を行ったことと同じ効果を
実現し、高速に中心位置精度を約25パーセント改善し
た測定が可能になる。次に重心座標のY成分を求める
が、輝度情報をY軸に対し投影して図5(a)のヒスト
グラム52を得、X成分の計算と同様に(数2)を用い
て算出することができる。
【0019】次に座標演算部111は前記十字形スポッ
ト反射光中心位置より、基線長(スポット光源からCC
Dカメラまでの距離)と、切断角(十字形の中心を投射
するスポット光を含み、カメラの水平走査方向に垂直な
面とCCDカメラの光軸のなす角)とCCDカメラの光
軸と測定点のなす角とを用いて三角測量法の原理により
測定点の三次元座標値を計算する。CCDカメラの光軸
と測定点のなす角がほぼ90度であれば、さらに簡便な
方法で三次元座標値を求めることも可能である。すなわ
ち、図2(b)において各組立部品の上部の測定点とそ
の近傍のベース測定点との十字形スポット反射光の中心
位置のX軸方向(水平走査方向)のずれ量da、db、…
…、de をそれぞれ求め、その値から座標値を換算する
方法で計算が簡単で高速化が図れる。
【0020】以上のように本実施例に依れば、レーザス
ポット光を生成するスポット光源と、スポット光を測定
箇所を中心とした十字形を描くように高速に偏向させ、
更にスポット光を他の測定箇所に高速に移動させる2枚
のガルバノスキャナより構成されるスポット光偏向部
と、測定領域の位置情報が予め格納されているスポット
制御部と、被測定物の複数の測定領域に投射された十字
スポット反射光を撮像するCCDカメラと、前記画像情
報をA/D変換するカメラ入力部と、前記ディジタル画
像を格納する画像メモリと、前記画像メモリに一時記憶
された前記画像情報から十字形スポット反射光の中心位
置を求める十字形スポット反射光中心位置演算部と、前
記十字形スポット反射光の中心位置から三角測量の原理
を用いて被測定物の三次元座標値を算出する座標演算部
と、装置全体を制御し前記スポット制御部内の測定領域
マップテーブルに格納されている全ての測定領域の三次
元座標値を取得し、蓄積する全体制御部とを具備し、被
測定物上の複数の測定領域に投射された十字形スポット
反射光を同時に撮像することにより測定の高速化が可能
になる。また、スポット半径の比較的小さいレーザスポ
ット光を測定箇所に十字形に投射し十字形スポット反射
光の輝度値をX,Y軸に投影して輝度値の和を取り、そ
のヒストグラムを用いて重心計算を行って中心座標を求
めることにより、十字形スポット反射光の中心位置の演
算に数回の平均計算を行ったこととなり中心位置を高精
度で検出できるため、被測定物の三次元座標値測定精度
が向上する。さらに、十字形スポット反射光が撮像面の
離散的に位置する受光部の少なくとも数個には受光され
るため、反射光がまったく受光されないという状況を回
避することができ、確実にスポット反射光の位置を得る
ことができる。すなわち高精度で被測定物の三次元座標
値を測定することができる三次元座標計測装置を提供す
るものである。ただし本実施例で測定箇所に投射される
十字形スポット光の十字の各線分が撮像面のX,Y軸に
平行になるようにしたが、十字の方向を回転させること
は本発明の主旨から逸脱するものではない。
【0021】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。第2の実施例
は、第1の実施例において十字形スポット光を発生し、
更にスポット光を複数の測定領域に偏向するスポット光
偏向部104の構成を音響光学素子を用いた偏向器(A
OD)としたもので、その他の構成は図1に示した第1
の実施例と同様である。
【0022】音響光学偏向素子を用いた偏向器は、高速
でランダムな走査が可能であり、本発明に用いた場合、
1フレーム間に投射できるスポット光の数はガルバノス
キャナを使用した第1の実施例では数十点であることに
対し、AODを使用した第2の実施例では最低でも10
0点以上可能である。従って、第1の実施例に加えてよ
り高速な測定を可能にするものである。以下、一次元の
音響光学偏向素子(AOD)を2つ組み合わせた二次元
の偏向器によって構成されるスポット光偏向部104を
図4を用いて説明する。図4はAODによって構成され
るスポット光偏向部の構成図である。図4において、4
01はスポット照射領域、402はスポット光源、40
3はスポット光偏向部、403ー1はスポット光偏向部
403の構成要素である一次元AODを用いたX方向偏
向器、403ー2はX方向偏向器403ー1と垂直方向
にスポット光を偏向する一次元AODによって構成され
るY方向偏向器、403ー3はX方向偏向器403ー1
とY方向偏向器403ー2を測定領域マップテーブルに
格納されている測定領域の位置情報に応じて駆動制御す
る偏向制御器で、周波数変調器で構成されている。スポ
ット光源302からでたレーザ光をX方向偏向器303
ー1とY方向偏向器303ー2で偏向し、半径の小さい
ほぼ円形のレーザスポット光を十字の軌跡を描くように
高速に被測定物上を移動させる。この時、十字形の中心
にあたる交点は被測定物の測定点にあたるようにする。
さらに、X方向偏向器303ー1とY方向偏向器303
ー2によって、スポット光はスポット照射領域301内
の各測定領域に移動しそれぞれ十字形の軌跡を描くよう
に偏向される。このようにスポット照射領域301内の
各測定領域にランダムにスポット光を投射することがで
きる。以上の構成を持つスポット光偏向部104によっ
てスポット光を高速に十字形を描くように偏向し、更に
スポット制御部106に格納されている測定領域位置情
報を順次読みだしこれら全ての測定領域にスポット光を
偏向し十字形スポット光を発生することにより、その高
速性から見かけ上複数の十字形スポット光を一度に被測
定物上に照射したことになり、それらをCCDカメラ1
07で撮像する。この場合、スポット光のオン、オフ制
御が必要であり、測定領域の位置にある時のみスポット
光をオンし十字形の一辺を描きスポット光をオフにして
もう一辺の端に移動し、再びスポット光をオンにして一
辺を描く。CCDカメラ107は1シーンを1/30秒
で撮像することができるため、この測定時間内にこれら
オンオフ制御と測定箇所を順次高速に照射することを繰
り返す。CCDカメラ107は前記複数の十字形スポッ
ト反射光を撮像する。十字形スポット反射光を撮像した
画像は第1の実施例と同様に図2(b)のようになり、
以下第1の実施例と同様な方法で図1の構成により測定
領域の三次元座標値を測定することができる。
【0023】以上説明したように、本実施例はレーザス
ポット光を生成するスポット光源と、スポット光を測定
箇所を中心とした十字形を描くように高速に偏向させ、
更にスポット光を他の測定箇所に高速に移動させる機能
を持ち、AODによって構成されるスポット光偏向部
と、測定領域の位置情報が予め格納されているスポット
制御部と、被測定物の複数の測定領域に投射された十字
スポット反射光を撮像するCCDカメラと、前記画像情
報をA/D変換するカメラ入力部と、前記ディジタル画
像を格納する画像メモリと、前記画像メモリに一時記憶
された前記画像情報から十字形スポット反射光の中心位
置を求める十字形スポット反射光中心位置演算部と、前
記十字形スポット反射光の中心位置から三角測量の原理
を用いて被測定物の三次元座標値を算出する座標演算部
と、装置全体を制御し前記スポット制御部内の測定領域
マップテーブルに格納されている全ての測定領域の三次
元座標値を取得し、蓄積する全体制御部とを具備するこ
とにより、第1の実施例の効果に加えてより高速な測定
が可能になる。ただし本実施例で測定箇所に投射される
十字形スポット光の十字の各線分が撮像面のX,Y軸に
平行になるようにしたが、十字の方向を回転させること
は本発明の主旨から逸脱するものではない。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明は、被測定物上に十
字形のレーザスポット光を投射するスポット光発生手段
と、被測定物における複数の測定領域を記憶する測定領
域記憶手段と、前記十字形スポット光を前記測定領域記
憶手段からの位置情報に従い被測定物の複数の測定箇所
へ時分割的に投射する十字形スポット光偏向手段と、被
測定物上の複数の十字形スポット反射光を撮像する撮像
手段と、前記撮像手段からの映像信号をディジタル化し
画像メモリに記憶する画像入力手段と、前記画像メモリ
に記憶された画像より十字形スポット反射光の中心位置
を求める十字形スポット反射光中心位置演算手段と、前
記十字形スポット反射光の中心位置より三角測量の原理
に基づき被測定物の三次元座標値を計算する座標演算手
段と、装置全体を制御する全体制御手段とで構成するこ
とにより、十字形スポット光を被測定物の複数の測定箇
所に同時に投射することができるため、一度の撮像で被
測定物上からの複数の十字形スポット反射光を同時に取
り込むことができ、測定の高速化が可能になる。また、
スポット半径の比較的小さいレーザスポット光を測定箇
所に十字形に高速に投射し十字スポット光を発生させ、
十字形スポット反射光の輝度値をX,Y軸に投影してそ
の和を得てヒストグラムを作り、そのヒストグラムから
重心計算により中心位置座標を求めることにより、十字
形スポット光の中心位置の演算に数回の平均計算を行っ
たことになり中心位置を高精度で検出できるため、被測
定物の三次元座標値測定精度が向上する。さらに、十字
形スポット反射光が撮像面の離散的に位置する受光部の
少なくとも数個には受光されるため、反射光がまったく
受光されないという状況を回避することができ、確実に
スポット反射光の位置を得ることができる。また、本発
明は不要な部分のデータが少ないため、効率のよい処理
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における三次元座標計測
装置のブロック結線図
【図2】(a)同実施例における三次元座標計測装置の
測定領域と十字形スポット光の投射位置を示す斜視図 (b)本発明の第1、第2の実施例における十字形スポ
ット反射光を撮像した画像を示した図
【図3】本発明の第1の実施例における三次元座標計測
装置のスポット偏向手段の斜視図
【図4】本発明の第2の実施例における三次元座標計測
装置のスポット偏向手段の斜視図
【図5】同実施例における三次元座標計測装置の十字形
スポット反射光の輝度分布状態を示した図
【図6】同実施例における三次元座標計測装置のCCD
受光面の外観図
【図7】同実施例における三次元座標計測装置の画素に
おける輝度分布の垂直走査方向断面図
【図8】従来の三次元座標計測装置の計測の概念図
【図9】従来の三次元座標計測装置のスポット反射光を
撮像した画像を示した図
【図10】従来の三次元座標計測装置のブロック結線図
【符号の説明】
101 被測定物 102 被測定物固定台 103 スポット光源 104 スポット光偏向部 105 スポット光 106 スポット制御部 107 CCDカメラ 108 カメラ入力部 109 画像メモリ 110 十字形スポット反射光中心位置演算部 111 座標演算部 112 全体制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池谷 和俊 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物上に十字形のレーザスポット光
    を投射するスポット光発生手段と、前記十字形スポット
    光を測定箇所に投射する十字形スポット光偏向手段と、
    被測定物上からの十字形スポット反射光を撮像する撮像
    手段と、前記撮像手段からの映像信号をディジタル化し
    画像メモリに記憶する画像入力手段と、前記画像メモリ
    に記憶された画像より十字形スポット反射光の中心位置
    を求める十字形スポット反射光中心位置演算手段と、前
    記十字形スポット反射光の中心位置より三角測量の原理
    に基づき被測定物の三次元座標値を計算する座標演算手
    段と、装置全体を制御する全体制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする三次元座標計測装置。
  2. 【請求項2】 被測定物における複数の測定領域を記憶
    する測定領域記憶手段と、十字形スポット光偏向手段と
    して十字形スポット光を前記測定領域記憶手段からの位
    置情報に従い被測定物の複数の測定箇所へ時分割的に投
    射する十字形スポット光偏向手段と、撮像手段として被
    測定物上からの複数の十字形スポット反射光を同時に撮
    像する撮像手段と、前記十字形スポット反射光中心位置
    演算手段として画像メモリに記憶された複数の十字形ス
    ポット反射光の中心位置を求める十字形スポット反射光
    中心位置演算手段を用いることを特徴とする請求項1記
    載の三次元座標計測装置。
  3. 【請求項3】 スポット光発生手段および十字形スポッ
    ト光偏向手段として、レーザスポット光を生成するスポ
    ット光源とスポット光の二次元の偏向を行う音響光学偏
    向素子を用いることを特徴とする請求項1および請求項
    2記載の三次元座標計測装置。
JP22589791A 1991-09-05 1991-09-05 三次元座標計測装置 Pending JPH0560518A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22589791A JPH0560518A (ja) 1991-09-05 1991-09-05 三次元座標計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22589791A JPH0560518A (ja) 1991-09-05 1991-09-05 三次元座標計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0560518A true JPH0560518A (ja) 1993-03-09

Family

ID=16836599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22589791A Pending JPH0560518A (ja) 1991-09-05 1991-09-05 三次元座標計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0560518A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220425A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd プリント基板外観検査装置及びプリント基板外観検査方法
JP2009192415A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Toyota Central R&D Labs Inc 対象物測距装置及びプログラム
CN102506706A (zh) * 2011-10-18 2012-06-20 河北科技大学 便携式光纤干涉三坐标测量机及测量三坐标的方法
JP2013015361A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 幅測定装置
KR101244103B1 (ko) * 2004-01-16 2013-03-25 칼 짜이스 에스엠테 게엠베하 광 영상화 시스템의 파면 측정 장치 및 방법 그리고마이크로리소그래피 투사 노출기

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101244103B1 (ko) * 2004-01-16 2013-03-25 칼 짜이스 에스엠테 게엠베하 광 영상화 시스템의 파면 측정 장치 및 방법 그리고마이크로리소그래피 투사 노출기
JP2006220425A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd プリント基板外観検査装置及びプリント基板外観検査方法
JP2009192415A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Toyota Central R&D Labs Inc 対象物測距装置及びプログラム
JP2013015361A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 幅測定装置
CN102506706A (zh) * 2011-10-18 2012-06-20 河北科技大学 便携式光纤干涉三坐标测量机及测量三坐标的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7142312B2 (en) Laser digitizer system for dental applications
US20170307363A1 (en) 3d scanner using merged partial images
US7277187B2 (en) Overhead dimensioning system and method
KR100702071B1 (ko) 좌표화된 2차원과 3차원 화상 형성에 의해 물체의 형상을측정하는 방법 및 시스템
JP2006514739A5 (ja)
JPH06168321A (ja) 二次元画像処理方法および装置
US5576948A (en) Machine vision for adaptive laser beam steering
US8144968B2 (en) Method and apparatus for scanning substrates
JPH0560518A (ja) 三次元座標計測装置
US11226198B2 (en) Three-dimensional scanning system
JPH0560529A (ja) 高さ測定装置
EP0935135A1 (en) System for measuring solder bumps
JP2003315014A (ja) 検査方法及び検査装置
CN112710662A (zh) 生成方法及装置、生成系统和存储介质
JPH06109437A (ja) 三次元形状計測装置
JP2566395B2 (ja) 三次元座標計測装置
JP4741943B2 (ja) 検査装置及び検査方法
JP4454714B2 (ja) 被測定物の測定方法及びその装置
JP3664799B2 (ja) 3次元形状計測装置
JP2787149B2 (ja) 立体形状認識装置
JP2931218B2 (ja) 形状計測装置
JPH07208917A (ja) 自動焦点合わせ方法及び装置
JPH0560553A (ja) 高さ測定装置
WO2022261496A1 (en) Methods, systems, and media for generating images of multiple sides of an object
JP2021152525A (ja) 計測装置、計測方法、移動体、ロボット、電子機器及び造形装置