JP3049375B2 - 部品の位置決め方法及び装置 - Google Patents

部品の位置決め方法及び装置

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JP3049375B2
JP3049375B2 JP3261413A JP26141391A JP3049375B2 JP 3049375 B2 JP3049375 B2 JP 3049375B2 JP 3261413 A JP3261413 A JP 3261413A JP 26141391 A JP26141391 A JP 26141391A JP 3049375 B2 JP3049375 B2 JP 3049375B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、短辺及び長辺の長さが
既知である長方形の小型チップ部品を画像処理によって
位置決めする方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】微細な長方形の小型チップ部品(例え
ば、長辺1mm×短辺0.5mm)は小径(例えば、外
径0.8mm)の吸着ノズルによって吸着されて位置決
めされるが、この位置決めには2値化処理による画像処
理が応用されている。
【0003】ところが、吸着ノズルの外径が部品の短辺
の長さよりも大きい場合には、吸着ノズルが部品からは
み出してしまうことが起こり、斯かる場合には、図18
に示すように吸着ノズル11と部品10を含めた全体が
パターンPとして認識されるため、部品10の重心がパ
ターンPの重心G’として求められ、部品10の真の重
心Gを求めることができないという問題が発生する。
【0004】そこで、吸着ノズルのはみ出しの影響を受
けることなく部品の重心を求める方法が提案されている
(特開平1−276375参照)。この方法は、パター
ンに対して上下及び左右方向から走査して上下、左右方
向の走査線によってそれぞれ切断されるパターンの切断
線寸法が基準長さに達する上下、左右の各2位置を得、
これら各2位置によって形成される矩形の中心位置を求
め、この中心位置を部品の重心とする方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では部品の重心位置は求められるが、部品の傾
きを求めることができず、部品の正確な位置決めを行な
うことができないという問題がある。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、部品の重心及び傾きを常に正
確に求めて該部品を高精度に位置決めすることができる
部品の位置決め方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、短辺及び長辺
の長さが既知である長方形の小型チップ部品をの画像処
理によって位置決めする方法において、2値化処理によ
って部品の短辺のエッジ候補点を検出し、検出されたエ
ッジ候補点に基づいて短辺上のエッジ点を求めた後、該
短辺上のエッジ点を結ぶ直線の傾きと同じ走査角度で部
品の長辺を走査して該長辺上の上下のエッジペアを検出
し、検出されたエッジペアから距離が規定範囲内である
ものを長辺エッジペアとして求め、求められた長辺エッ
ジペアから長辺上のエッジ点を求め、前記短辺上及び長
辺上のエッジ点に基づいて最小二乗法によって複数の直
線を求め、これらの直線の交点から部品の重心及び傾き
を検出することを特徴とする。
【0008】又、本発明は、撮像された長方形部品の画
像を保管するイメージメモリと、該イメージメモリに保
管された長方形部品の画像を走査して長方形部品のエッ
ジ候補点を検出するエッジ検出手段と、該エッジ検出手
段によって検出されたエッジ候補点に基づいて短辺上の
エッジ点を求めた後、該短辺上のエッジ点を結ぶ直線の
傾きと同じ走査角度で部品の長辺を走査して該長辺上の
上下のエッジペアを検出し、検出されたエッジペアから
距離が規定範囲内であるものを長辺エッジペアとして求
め、求められた長辺エッジペアから長辺上のエッジ点を
求める短辺検出手段、長辺検出手段と、これら短辺検出
手段及び長辺検出手段によって求められた短辺及び長辺
上のエッジ点に基づいて部品の重心及び傾きを検出する
重心・傾き検出手段と、これら各手段の動作を制御する
制御手段を含んで部品の位置決め装置を構成したことを
特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、先ず長方形部品の短辺上のエッジ
候補点を検出し、検出されたエッジ候補点に基づいて短
辺上のエッジ点を求めた後、該短辺上のエッジ点を結ぶ
直線の傾きと同じ走査角度で部品の長辺を走査して該長
辺上の上下のエッジペアを検出し、検出されたエッジペ
アから距離が規定範囲内であるものを長辺エッジペアと
して求め、求められた長辺エッジペアから長辺上のエッ
ジ点を求め、前記短辺上及び長辺上のエッジ点に基づい
て最小二乗法によって複数の直線を求め、これらの直線
の交点を部品のコーナーとしてこれらの交点から部品の
重心及び傾きを検出するようにしたため、吸着ノズル等
の影響を受けることなく、部品を高精度に位置決めする
ことができる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0011】図1は本発明に係る部品の位置決め装置の
構成を示すブロック図である。該位置決め装置は、不図
示の撮像手段によって撮像された長方形部品の画像を保
管するイメージメモリ1と、該イメージメモリ1に保管
された長方形部品の画像を走査して長方形部品のエッジ
点(候補点)を検出するエッジ検出手段2と、該エッジ
検出手段2によって検出されたエッジ点に基づいて部品
の直線部を検出する直線検出手段3と、部品の短辺、長
辺をそれぞれ検出する短辺検出手段4、長辺検出手段5
と、これら短辺検出手段4及び長辺検出手段5によって
求められた短辺及び長辺上のエッジ点に基づいて部品の
重心及び傾きを検出する重心・傾き検出手段6と、以上
のイメージメモリ1、エッジ検出手段2、直線検出手段
3、短辺検出手段4、長辺検出手段5及び重心・傾き検
出手段6の動作を制御する制御手段7を含んで構成され
ている。
【0012】以下に上記位置決め装置による部品の位置
決め方法を図2乃至図17に基づいて説明する。
【0013】図2は本発明に係る位置決め方法の処理手
順を示すフローチャート、図3は処理画面を示す図であ
り、図3に示すように、本実施例では短辺長さLS、長
辺長さLLの微細な長方形部品(以下、チップと称す)
10が吸着ノズル11によって吸着されて位置決めさ
れ、吸着ノズル11の外径Dはチップ10の短辺長さL
Sよりも大きく(D>LS)、従って、処理画像におい
て吸着ノズル11は図示のようにチップ10よりはみ出
している。尚、処理画面上には、チップ10と吸着ノズ
ル11を含むパターンP(実線で囲まれる部分)が表示
される。
【0014】而して、実際の位置決めにおいては、先ず
図1に示すエッジ検出手段2によってチップ10の短辺
のエッジ候補点が検出される(図2のステップ1)。こ
の処理の手順の詳細を図4にフローチャートにて示す。
【0015】即ち、図3に示す処理画面の左上端より
(LS/20)の画素間隔で処理画面内が走査(スキャ
ン)され(図4のステップ1−2)、エッジ点があれば
その点が短辺上のエッジ候補点として短辺候補リストに
書込まれ(図4のステップ1−3)、走査は画面全体に
亘って行なわれる(図4のステップ1−1,1−4)。
尚、エッジ点の検出においては、各走査線上の処理画面
の左端から最初の8画素分の濃度値から背景濃度値Db
が求められ、この背景濃度値Dbに或るオフセット値D
oを加えた値を閾値として2値化処理がなされる。この
ようにすれば、背景濃度値Dbに合わせて各走査線毎に
閾値を変更することができるため、処理画面全体の照明
変動だけでなく、上下方向の照明ムラに対しても正確に
検出を行なうことができる。
【0016】斯くて、図5に示すようにパターンP上に
は複数のエッジ候補点が検出できるが、次にこれらの点
列からチップの短辺の直線部分が図1に示す直線検出手
段3によって検出される(図2のステップ2)。ここ
で、直線検出の具体的な処理手順を図6に示すフローチ
ャートに基づいて説明する。
【0017】即ち、前記短辺候補リストから1つずつデ
ータが取り出され(図6のステップ2−2)、点列に抜
けがないか否か(条件1)がチェックされ(ステップ2
−2)、抜けがなければ隣合う2点間の勾配が規定値内
であるか否か(条件2)がチェックされ(ステップ2−
4)、抜けがあれば次のデータが取り出されて同様のチ
ェックがなされる(ステップ2−1〜2−3)。尚、本
実施例では、図7に示す隣合う2点g,h間の勾配(d
y/dx)の規定値は、0.36(20°)に設定され
ている。
【0018】隣り合う2点間の勾配が規定値以内であれ
ば、点列の中で内側に入り込んだ点の個数が規定数以内
であるか否か(条件3)がチェックされ(ステップ2−
5)、規定数以内であれば以上の条件1,2,3を満足
する点の個数が規定数以上であるか否かがチェックされ
(ステップ2−6)、内側に入り込んだ点の個数が規定
数を超えれば、次のデータが取り出されて以上の一連の
処理がなされる(ステップ2−1〜2−5)。
【0019】尚、上記条件3のチェックは次のようにな
される。即ち、図8(a)、(b)に示すように、直線
候補のエッジ点列のx座標を上から順にxi(i=0,
1,2,…)、i番目までのエッジ点のx座標の最大値
を(xi)max、最小値を(xi)minとすると
き、下式を満足しないエッジ点(NG点)が2個以内で
あるか否かがチェックされ、NG点は直線の候補点から
外される。
【0020】
【数1】 xi+1≧(xi)max又はxi+1≦(xi)min 而して、図6のステップ2−6での判断において、前記
条件1,2,3を満足する点の個数が規定数以上である
場合には、図9に示すようにエッジ点を結ぶ直線Lの傾
きαがy軸に対して規定値(例えば、±20°)以内で
あるか否かがチェックされ(図6のステップ2−7)、
傾きαが規定値内であれば、求められたエッジ点(直線
エッジ点)が短辺リストに書き込まれて(ステップ2−
8)直線部の検出が終了し(ステップ2−10)、傾き
αが規定値を超えている場合には、次のデータが取り出
されて以上の一連の処理がなされる(ステップ2−1〜
2−7)。
【0021】而して、当初から短辺候補リストにデータ
がない場合には、短辺候補リストに直線部はないものと
して(ステップ2−1,2−9)、直線部の検出が終了
する(ステップ2−10)。
【0022】以上の直線部の検出が終了すると、直線が
検出できたか否かがチェックされ(図2のステップ
3)、直線部が検出できた場合には図1に示す短辺検出
手段4によってチップ10の短辺の検出がなされ(ステ
ップ4)、検出できなかった場合には対象画像中にチッ
プ10はないものとして(ステップ11)位置決め処理
が終了する(ステップ12)。
【0023】ここで、チップ10の短辺の検出(ステッ
プ4)の具体的方法を図10及び図11に基づいて説明
する。尚、図10は短辺の検出手順を示すフローチャー
ト、図11は処理画面を示す図である。
【0024】前記直線部の検出(図2のステップ2)で
求められた直線の傾き(図9の直線Lの傾きα)と等し
い傾きで縦方向に(LL/40)の画素間隔で直線の近
傍を6回走査し(図11参照)、エッジ点を求める(図
10のステップ4−1)。尚、このときの2値化処理に
おける閾値の決定は前述と同様になされる。
【0025】次に、求められた上下のエッジ点のy方向
距離(エッジペアの距離)をLyとするとき、このLy
が規定値内となるエッジ点のペアの数を求める(図10
のステップ4−2)。そして、このエッジ点のペアの数
が規定数(例えば、4組)以上であるか否かがチェック
され(ステップ4−3)、規定数以上であればその直線
はチップ10の短辺であるとして(ステップ4−4)、
短辺検出が終了し(ステップ4−6)、規定数未満であ
る場合にはその直線はチップ10の短辺ではないとして
(ステップ4−5)、短辺の検出が終了する(ステップ
4−6)。
【0026】以上の処理が終了すると、短辺が検出でき
たか否かのチェックがなされ(図2のステップ5)、短
辺の検出ができた場合には図1に示すエッジ検出手段2
によってチップ10の長辺の候補点の検出がなされる
(ステップ6)。又、短辺の検出ができなかった場合に
は、調べていない短辺候補短点があるか否かがチェック
され(ステップ10)、調べていない短辺候補点があれ
ば、直線部の検出(ステップ2)以降の処理が繰り返さ
れ、調べていない短辺候補点がなければ対象画像中にチ
ップ10はないものとして(ステップ11)位置決め処
理が終了する(ステップ12)。
【0027】ここで、チップ10の長辺の候補点の検出
(ステップ6)の具体的方法を図12乃至図14に基づ
いて説明する。尚、図12は長辺の候補点の検出手順を
示すフローチャート、図13及び図14は処理画面を示
す図である。
【0028】先ず、前記短辺の検出(図2のステップ
4)でチップ10の短辺が2つ検出できたか否かがチェ
ックされ(図12のステップ6−1)、短辺が2つ検出
できた場合には、2つの短辺の傾きの平均値を走査角度
とし(ステップ6−2)、1つの短辺しか検出できなか
った場合には1つの短辺の傾きを走査角度とし(ステッ
プ6−3)、図13に示すように、画像が指定間隔で走
査される(ステップ6−5)。尚、走査間隔は、左右の
短辺の近傍8ライン(走査線)については(LL/4
0))画素、その他のラインについては(LL/20)
画素に設定される。
【0029】而して、上記走査によって図13に示す上
下のエッジ点を検出し、上下のエッジ点(エッジペア)
があればその点が長辺候補リストに書き込まれる(ステ
ップ6−6)。尚、このとき、吸着ノズル11による影
響を軽減するために、図13に示すように各候補点を吸
着ノズル11の位置を境として2つのグループA,Bに
分け、各グループA,B毎にLyが最大となるエッジペ
ア(図13に◎にて示すエッジ点のペア)を検出し、そ
の点を候補点から外す。又、図14に示すように、チッ
プ10の短辺の1つが吸着ノズル11に隠れて検出でき
なかった場合には、吸着ノズル11のエッジ点m,nが
チップ10の長辺エッジの候補点とされる可能性がある
ため、検出できなかった短辺側の候補点は除外される。
【0030】そして、以上の長辺エッジの候補点の検出
は、各走査毎に全走査が終了するまで繰り返される(ス
テップ6−4,6−7)。
【0031】以上のようにチップ10の長辺の候補点の
検出が終了すると、図1に示す長辺検出手段5によって
長辺の検出がなされる(図2のステップ7)。この長辺
の検出の具体的方法を図15のフローチャートに基づい
て説明する。
【0032】先ず、前記長辺候補リストから1つずつデ
ータが取り出され(図15のステップ7−2)、図13
に示す上下のエッジ点の距離(エッジペアの距離)をL
yとするとき、このLyが規定値内であるか否かがチェ
ックされ(ステップ7−3)、規定値内であるエッジ点
のペア(図13において、●、◎にて示す点のペア)を
長辺エッジペアとして長辺リストに書き込む(ステップ
7−4)。尚、取り出されたデータの上下のエッジ点の
距離Lyが規定値を超えていれば、次のデータが取り出
されて同様のチェックがなされる(ステップ7−1〜7
−3)。
【0033】而して、以上の一連の処理(ステップ7−
1〜7−4)が全てのデータについてなされると、前記
長辺リストに書き込まれたエッジペアの数は規定値以上
であるか否かがチェックされ(ステップ7−1,7−
5)、規定値以上であれば長辺の検出は成功したとして
(ステップ7−6)、長辺の検出処理は終了し(ステッ
プ7−8)、規定値未満であれば長辺はないものとして
長辺リストがクリアされ(ステップ7−7)、長辺の検
出処理が終了する(ステップ7−8)。
【0034】次に、以上の処理の結果、長辺が検出でき
たか否かがチェックされ(図2のステップ8)、長辺が
検出できた場合には、図1に示す重心・傾き検出手段6
によってチップ10の重心及び傾きが検出され(ステッ
プ9)、一連の位置決め処理が終了する(ステップ1
2)。尚、長辺が検出できなかった場合には、前述と同
様に調べていない短辺候補点があるか否かがチェックさ
れ(ステップ10)、調べていない候補点があれば直線
部の検出(ステップ2)以降の処理が繰り返され、調べ
ていない短辺候補点がなければ対象画像中にチップ10
はないものとして(ステップ11)位置決め処理が終了
する(ステップ12)。
【0035】ここで、チップ10の重心及び傾きの検出
(ステップ9)の具体的方法を図16及び図17
(a),(b)に基づいて説明する。尚、図16は重心
及び傾きの検出手順を示すフローチャート、図17
(a),(b)は処理画面を示す図である。
【0036】先ず、以上の一連の処理によって検出され
たチップ10の長辺上のエッジ点から最小二乗法によっ
て図17(a),(b)に示す2本の直線L3,L4を
求め、この直線L3,L4の傾きの平均値をチップ10
の傾きθとする(図16のステップ9−1)。
【0037】次に、短辺は2本検出できたか否かが判断
され(ステップ9−2)、2本の短辺が検出された場合
には、2本の短辺上のエッジ点から最小二乗法によって
図17(a)に示す2本の直線L1,L2が求められ、
4本の直線L1,L2,L3,L4の交点a,b,c,
d(図17(a)参照)が検出されて(ステップ9−
3)これらの交点a〜dがチップ10のコーナーとさ
れ、これらの交点a〜dの中心がチップ10の重心Gと
されて(ステップ9−4)処理が終了する(ステップ9
−7)。
【0038】一方、1本の短辺しか検出できなかった場
合には、検出された1本の短辺上のエッジ点から最小二
乗法によって図17(b)に示す1本の直線L1が求め
られ、3本の直線L1,L3,L4の交点a,cが検出
されてこれらの交点a,cがチップ10のコーナーの一
部とされる。そして、図17(b)に示すように、交点
a,cから短辺の中点eが求められ(ステップ9−
5)、その中点eから傾きがθで長さが(LL/2)
(LLは長辺の長さ)となる点がチップ10の重心Gと
される(ステップ9−6)。
【0039】以上によって一連の位置決め処理が終了す
るが、本実施例では、先ずチップ10の短辺及び長辺上
のエッジ候補点を検出し、このエッジ候補点の中から所
定の条件を満足する短辺及び長辺上のエッジ点を検出
し、このエッジ点に基づいて最小二乗法によって直線L
1〜L4(又はL1,L3,L4)を求め、これらの直
線L1〜L4(又はL1,L3,L4)の交点a〜d
(又はa,c)からチップ10の重心G及び傾きθを検
出するようにしたため、吸着ノズル11の影響を受ける
ことなく、チップ10を高精度に位置決めすることがで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、部品の重心のみならず傾きも同時且つ正確に求め
られるため、部品を高精度に位置決めすることができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置決め装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明に係る位置決め方法の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】処理画面を示す図である。
【図4】短辺のエッジ候補点の検出手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】処理画面を示す図である。
【図6】直線検出の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】隣合う2点間の勾配を示す図である。
【図8】(a),(b)はエッジ点列を示す図である。
【図9】エッジ点を結ぶ直線の傾きを示す図である。
【図10】短辺の検出手順を示すフローチャートであ
る。
【図11】処理画面を示す図である。
【図12】長辺の候補点の検出手順を示すフローチャー
トである。
【図13】処理画面を示す図である。
【図14】処理画面を示す図である。
【図15】長辺の検出手順を示すフローチャートであ
る。
【図16】重心及び傾きの検出手順を示すフローチャー
トである。
【図17】(a),(b)は処理画面を示す図である。
【図18】部品の重心とパターン全体の重心との関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 イメージメモリ 2 エッジ検出手段 3 直線検出手段 4 短辺検出手段 5 長辺検出手段 6 重心・傾き検出手段 7 制御手段 10 チップ(長方形部品) G チップの重心 θ チップの傾き

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短辺及び長辺の長さが既知である長方形
    の小型チップ部品をの画像処理によって位置決めする方
    法であって、 2値化処理によって部品の短辺のエッジ候補点を検出
    し、検出されたエッジ候補点に基づいて短辺上のエッジ
    点を求めた後、該短辺上のエッジ点を結ぶ直線の傾きと
    同じ走査角度で部品の長辺を走査して該長辺上の上下の
    エッジペアを検出し、検出されたエッジペアから距離が
    規定範囲内であるものを長辺エッジペアとして求め、求
    められた長辺エッジペアから長辺上のエッジ点を求め、
    前記短辺上及び長辺上のエッジ点に基づいて最小二乗法
    によって複数の直線を求め、これらの直線の交点から部
    品の重心及び傾きを検出することを特徴とする部品の位
    置決め方法。
  2. 【請求項2】 短辺及び長辺の長さが既知である長方形
    の小型チップ部品を画像処理によって位置決めする装置
    であって、 撮像された長方形部品の画像を保管するイメージメモリ
    と、該イメージメモリに保管された長方形部品の画像を
    走査して長方形部品のエッジ候補点を検出するエッジ検
    出手段と、該エッジ検出手段によって検出されたエッジ
    候補点に基づいて短辺上のエッジ点を求めた後、該短辺
    上のエッジ点を結ぶ直線の傾きと同じ走査角度で部品の
    長辺を走査して該長辺上の上下のエッジペアを検出し、
    検出されたエッジペアから距離が規定範囲内であるもの
    を長辺エッジペアとして求め、求められた長辺エッジペ
    アから長辺上のエッジ点を求める短辺検出手段、長辺検
    出手段と、これら短辺検出手段及び長辺検出手段によっ
    て求められた短辺及び長辺上のエッジ点に基づいて部品
    の重心及び傾きを検出する重心・傾き検出手段と、これ
    ら各手段の動作を制御する制御手段を含んで構成される
    ことを特徴とする部品の位置決め装置。
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