JP2897747B2 - Icパッケージ位置検出方法 - Google Patents

Icパッケージ位置検出方法

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JP2897747B2
JP2897747B2 JP9016886A JP1688697A JP2897747B2 JP 2897747 B2 JP2897747 B2 JP 2897747B2 JP 9016886 A JP9016886 A JP 9016886A JP 1688697 A JP1688697 A JP 1688697A JP 2897747 B2 JP2897747 B2 JP 2897747B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICの検査工程など
で用いられるICパッケージ位置検出方法に関し、特に
ICの形状不良を検出するための外観検査等で用いられ
るICパッケージ位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるICパッケージの位置検出
にあたっては、例えばパターンマッチング技法によるパ
ッケージ端部の検出手法が知られている。
【0003】このような従来のパターンマッチング技法
を用いたICパッケージの位置検出方法は、まずカメラ
でICパッケージに対するIC画像を上方より撮影し、
その画像データを画像データメモリに読み込む。つい
で、その取得したICパッケージ画像の左上と右下の角
(コーナー)の存在すると予測される或る一定範囲内
で、各々画像検出用の小さなウィンドーを画像データメ
モリ上の対象となる領域に設定す。
【0004】一方、予め準備したモデル(雛型)となる
ICパッケージのモールド部左上と右下の角のモデル画
像データを画像処理装置の作業領域に読み込んでおく。
しかる後、モデル画像データと、設定したウィンドー内
の画像データとのパターンマッチングを取り、そのパタ
ーンマッチングにより得られた位置データからICパッ
ケージ端部の位置座標を算出する。
【0005】つぎに、上述したこれらウィンドー設定,
モデルを用いたパターンマッチングおよびICパッケー
ジ位置座標の決定と同様に、位置検出の対象となるIC
パッケージの左上と右下の2個所について実施する。そ
の実施に基いて、検出した2点の座標からICパッケー
ジの位置を決定する。
【0006】以上の手順により、ICパッケージの位置
検出が行われるが、以下にICパッケージ欠け検出の具
体例を図面を参照して説明する。
【0007】図12(a),(b)はそれぞれ従来の一
例を説明するためのICパッケージの撮影画像の平面図
およびその不良個所検出ウィンドーを設定したIC画像
の平面図である。
【0008】まず、図12(a)に示すように、画像メ
モリ上に記録した撮影画像1は、パッケージ側面9,上
面10を映したIC画像2が写っており、このIC画像
2にはパッケージの欠け部30とバリ部31との形状不
良が写っているものとする。このICパッケージの形状
不良を検出するにあたっては、画像処理技術を用いて処
理を実施する。すなわち、IC画像2上でICパッケー
ジの位置を検出するため、パターンマッチング技法によ
り、IC画像データを処理する。
【0009】ついで、図12(b)に示すように、予め
カメラ(図示省略)下の決められた場所に配置されたI
Cパッケージが撮影される場合、IC画像2の左上と右
下に位置するはずの領域にそれぞれ点線で示す左上パッ
ケージ角検出ウィンドー33と右下パッケージ角検出ウ
ィンドー35とを設定する。そして、前述したように、
モデルとなるIC画像上の左上角,右下角のモデル画像
データと一致する部分を、それぞれに設定したウィンド
ー33,35内においてパターンマッチング技法により
検出する。その検出されたICパッケージ角部は、左上
パッケージ角検出結果位置32と、右下パッケージ角検
出結果位置34となる。
【0010】このように、ICパッケージの左上,右下
の2個所の端部を検出し、その検出結果よりICパッケ
ージの位置を特定することができる。
【0011】しかしながら、図12(b)におけるIC
画像2の場合、欠け部30とバリ部31の形状不良によ
り、正しくパッケージ端部を検出できない。
【0012】また、パターンエッチング技法では、IC
のモールドのバリ31の先端をICパッケージ左上端部
と、モールドの欠け部30を右下と誤検出する。
【0013】図13は図12(a),(b)における不
良個所の位置出しを説明するIC2値化画像の平面図で
ある。図13に示すように、左上パッケージ角検出結果
位置32と右下パッケージ角検出結果位置34とから求
めたパッケージ計算位置36(点線位置)は、実際のI
Cパッケージ位置(実線位置)に対し、ずれが生じてい
る。
【0014】ICパッケージの左上角パッケージ検出結
果位置32と右下角パッケージ検出結果位置34が正し
くICパッケージ端部を検出できた場合、前述した図1
2(a)のIC画像2を予め決められた適切なスレッシ
ョルドレベルで2値化すると、パッケージ上面10は白
く、パッケージ側面9は黒く色分けされる。この画像に
対し、パッケージ欠け検出ウィンドー20A〜20Dを
パッケージ上面10に位置するはずの場所に設定する
と、パッケージ欠けが有るときには、4つの検出ウィン
ドー20A〜20Dの内に欠けた部分30が黒い映像の
ドットとして含まれ、その4つのウィンドー20A〜2
0D内の黒い部分のドットの面積値からパッケージ欠け
の有無を判定することができる。
【0015】しかし、モールドのバリ部31,欠け部3
0の形状不良の影響で、パターンマッチング技法を使っ
たパッケージ計算位置36は、実際のパッケージ位置
(実線部分)からずれたため、3つのパッケージ欠け検
出ウィンドー20A,20Dにパッケージ側面9の黒い
ドットが含まれ、その部分に欠けが無いのにかかわらず
(欠け部30はウィンドー20Cで検出されるべきであ
る)、パッケージ欠けが存在すると誤判定してしまう。
また、パッケージ計算位置36が大きくずれると、パッ
ケージ欠け検出ウィンドー20B,20Cで検出される
べきパッケージ欠け30は検出されず、見逃がしを発生
することが有り得る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のICパ
ッケージ位置検出方法は、ICモールド部の上面ではな
く、モールド部の最も外側の部分を基準に位置決めする
方法をとっているため、モールド部のバリや欠けが存在
した場合には、正しくパッケージ位置の算出ができない
という欠点がある。
【0017】また、かかる従来の位置検出方法におい
て、ICモールド部の上面で位置決めする方法を採用す
ると、モールドの欠けもしくはモールド充填不良が有っ
た場合には、正しく位置の算出ができないという欠点が
ある。
【0018】本発明の目的は、上述したようなICパッ
ケージ上の欠けやバリ等の影響を受けずに、パッケージ
位置の検出を正確に行うことのできるICパッケージ位
置検出方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のICパッケージ
位置検出方法は、カメラによりICを上方より撮影した
IC画像のヒストグラムを算出する算出手順と、前記ヒ
ストグラム上でパッケージ上面を示すドット群,パッケ
ージ側面を示すドット群の間のレベルにスレッショルド
レベルを算出するレベル設定手順と、前記スレッショル
ドレベルの輝度値を下限値にして前記IC画像を2値化
する2値化手順と、2値化により得られた前記IC画像
の各辺について前記パッケージ上面と側面の境界点をパ
ッケージ側面に該当する低輝度のドット領域の端部に定
める一方、前記各辺の延びる方向の軸上で、隣接する境
界点の高さ方向の変位を累積し、前記高さ方向の変位と
その変位値のドット数を軸とする累積グラフを作成する
グラフ作成手順と、前記累積グラフのドット数が最大で
ある部分の高さ変位値から上側および下側にそれぞれ一
定間隔の幅を設定し、その上限および下限内に位置する
ドットを有効ドットとする有効範囲設定手順と、前記有
効ドットに該当する前記IC2値化画像上の境界点から
最小二乗法により直線を引く最小二乗直線作成手順と、
前記パッケージ側面に該当する低輝度のドット領域の端
部を定めて前記グラフ作成手順から前記最小二乗直線作
成手順までを前記IC2値化画像のX方向,Y方向に対
してそれぞれ実行し、前記X方向,Y方向のパッケージ
上面境界線を求める基準軸作成手順と、前記X方向,Y
方向の軸の交点を原点にし、2つの軸の成す交角が90
度よりも大きいときは、前記2つの軸の交わる角が90
度になる方向に且つ前記原点を中心に所定角度だけ、前
記2つの軸をそれぞれ回転させる基準線回転手順と、前
記基準線回転手順により得られたX方向,Y方向の軸を
それぞれ基準座標軸とし、前記IC2値化画像に基く前
記ICパッケージの位置および傾きを定義する位置・傾
き定義手順とから構成される。
【0020】また、本発明のICパッケージ位置検出に
おける前記基準線回転手順は、パッケージのX方向,Y
方向それぞれ2辺のパッケージ上面境界線の中線を基準
線として求めるように構成している。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】図1(a),(b)はそれぞれ本発明の一
実施の形態を説明するためのIC画像の上面図およびそ
の画像データの加工ウィンドー範囲を表わす平面図であ
る。まず、図1(a)に示すように、本実施の形態にお
けるICパッケージの位置検出は、例えばパッケージの
欠け部の検出などに用いられ、撮影画像1に写されたI
C画像2を対象として検出する場合を説明する。ここ
で、IC画像2はICをCCDカメラで撮影したもので
あり、3は背景部である。このIC画像2は、各ドット
(1ドット毎に8ビット=256階調のデータを有す
る。)256階調のモノクロ画像データとしてコンピュ
ータ上で処理される。
【0023】つぎに、図1(b)に示すように、CCD
カメラで撮影したIC画像2は、例えば、縦500ドッ
ト×横500ドットの2次元画像データとして、コンピ
ュータ機器(図示省略)に取り込まれる。このコンピュ
ータでは、画像データの加工範囲を設定するために、デ
ータ上でIC画像2を囲むような領域にデータ加工範囲
ウィンドー4を設定する。
【0024】図2は図1における撮影IC画像の輝度分
布状態を説明する輝度・ドット数特性図である。図2に
示すように、前述したデータ加工範囲ウィンドー4内の
全ドットを対象に横軸に輝度値をとり、縦軸にドット数
を取ったヒストグラム上で各領域D1〜D4毎にピーク
と谷を認識する。すなわち、このヒストグラム波形で
は、最も輝度の高いリード部ドット領域D1の山のつぎ
にパッケージ上面ドット領域D2の山があり、さらに輝
度の低いパッケージ側面部ドット領域D3の山、輝度値
のほとんどゼロに近い背景部ドット領域D4の山の順に
並んでいる。かかるヒストグラム波形において、輝度の
高い方から2番目の山と3番目の山の間の谷の部分を検
出し、パッケージ上面をパッケージ側面と2値化処理に
より切りわけるために、スレッショルドレベル5を設定
する。
【0025】図3(a),(b)はそれぞれ図1におけ
る撮影画像をスレッショルドレベルを分岐点として2値
化したIC2値化画像の平面図およびパッケージ面の境
界点を表わす平面図である。まず、図3(a)に示すよ
うに、2値化画像6は、IC2値化画像7と、背景画像
11とからなり、このIC2値化画像7はリード部8,
パッケージ側面部9,パッケージ上面部10から形成さ
れ、12はパッケージの欠け部である。
【0026】上述のとおりに設定したスレッショルドレ
ベル5で元のIC画像2を2値化すると、背景画像11
とパッケージ側面部9は黒いドットに変換され、リード
部8とパッケージ上面部10は白いドットに変換され
る。
【0027】つぎに、図3(b)に示すように、2値化
IC画像部7上でパッケージ上面部10とパッケージ側
面部9の境界に有る各辺のパッケージ面境界点13を辺
毎に検出していく。
【0028】図4(a)〜(c)はそれぞれ図3
(a),(b)におけるIC2値化画像の一辺の境界部
のドット分布図,その分布をY軸方向に微分したドット
分布図およびドットの有効範囲を算出するために各dY
値ごとのドット数を示すヒストグラム図である。まず、
図4(a)に示すように、境界部分を明確にするため
に、図3図(b)で検出した境界点13の一辺をX軸,
Y軸グラフ上にプロットし、ドット分布図を作成する。
【0029】ついで、図4(b)に示すように、X−Y
ドット分布図において隣合う2点間のY軸方向の変位を
プロットしたX−dYドット分布図を作成する。
【0030】さらに、図4(c)に示すように、図4
(b)におけるX−dYドット分布図をdY軸方向に集
計し、X軸にドット数を取り、Y軸にdY値を取ったd
Y値ヒストグラムを作成する。このdY値ヒストグラム
が作成されると、そのピーク値14Aを検出し、そのd
Y値を中心に±nだけ離れたプラス側有効範囲14Bと
マイナス側有効範囲14Cとの間に有るドットを抽出す
る。しかも、その抽出した点に対応するドット分布X−
Y図、すなわち図4(a)上での位置を検出する。
【0031】これにより、パッケージ上面部10とパッ
ケージ側面部9の境界に位置する点の内、パッケージ欠
け12の部分を省き、辺の直線上に位置する境界点を検
出したことになる。
【0032】図5(a),(b)はそれぞれ図3におけ
る有効境界ドットから最小二乗直線を引く処理を説明す
るIC2値化画像の平面図および境界線をX方向,Y方
向に設定したIC2値化画像の平面図である。まず、図
5(a)に示すように、IC2値化画像において、図3
で検出した点を有効境界ドット15とし、これらのドッ
ト15から最小二乗直線16を引く。これを、X方向手
前側の辺およびY方向左側の辺についてそれぞれ最小二
乗直線16を引き、パッケージ側面9およびパッケージ
上面10の境界を決定する。
【0033】ついで、図5(b)に示すように、図5
(a)で最小二乗法により求めたX方向境界線18およ
びY方向境界線17を用いて基準軸を作成する。
【0034】図6は図5(a),(b)におけるX,Y
方向境界線からX,Y方向基準軸を作る方法を説明する
図である。図6に示すように、図5(b)で算出したX
方向境界線18およびY方向境界線17の交点を原点1
9とする。次に、この原点19を中心にX方向境界線1
8とY方向境界線17の成す角が90度より大きい部分
について、交角αが90度になるように、X方向境界線
18とY方向境界線17を原点19を中心に回転させ
る。この交角αが90度より大きい角度を補正するため
に、Y方向境界線17を「(α−90)/2」度だけ、
交角αが小さくなる方向に回転させ、Y方向基準軸Yを
決定する。同様に、X方向境界線18を「(α−90)
/2」度だけ、交角αが小さくなる方向に回転させ、X
方向基準軸Xを決定する。
【0035】図7は図5(a),(b)においてX,Y
方向基準軸を設定したIC2値化画像の平面図である。
図7に示すように、前述したIC2値化画像7の位置
は、原点19を中心にX方向基準軸Xと、Y方向基準軸
Yとによって定義することができる。なお、12はパッ
ケージ欠け部である。
【0036】図8(a),(b)はそれぞれ図7におい
てパッケージ欠けなどを検出するウィンドーを設定した
IC2値化画像の上面図およびその各ウィンドーからみ
た低輝度ドット割合を表わす図である。まず、図8
(a)に示すように、上述したICパッケージ位置算出
方法を用いてパッケージ欠け検出を実施する場合、前述
したIC2値化画像7に対して更に検出処理を行う。す
なわち、上述の手法で求めたパッケージ基準軸21を基
準座標にする一方、ICのパッケージ寸法にしたがい、
パッケージ上面の端部にパッケージ欠け検出ウィンドー
20A〜20Dを画像データメモリ上の対象となる領域
に設定する。
【0037】ついで、図8(b)に示すように、設定し
た4つのウィンドー20A〜20D内のそれぞれの黒の
点のドット数を、各領域毎に集計する。なお、ウィンド
ー20A〜20Dは、領域1〜領域4にそれぞれ対応す
る。そこで、各領域毎にドット数を集計したグラフ上
で、領域3に示すとおり、適切に設定された割合である
許容低輝度ドット割合値22を越えた場合には、ICパ
ッケージ上面にパッケージ欠け12もしくはモールド充
填不良が存在すると判定される。
【0038】この例の場合、パッケージの手前の辺に有
るパッケージ欠け12によって、パッケージ欠け検出ウ
ィンドー20C内の黒いドットの集計値、すなわち領域
3が許容低輝度ドット割合値22を越えており、ICに
パッケージ欠けが存在することを検出することができ
る。なお、この許容低輝度ドット割合値22は、パッケ
ージの上面の荒さやゴミ等によるノイズデータに影響さ
れないように、実験値や経験値に基づいて設定される。
【0039】以上要するに、本実施の形態によるICパ
ッケージ位置算出手法を用いたパッケージ欠け検出方法
は、ICのパッケージのバリや欠けの影響を受けずに、
正しく形状不良の検出を行うことができる。したがっ
て、かかるICパッケージの位置検出方法を採用したシ
ステムにおいては、前述した従来の技術(図12等)で
説明した形状不良が存在していても、パッケージ上面の
エッジを基準とするため、バリの影響を全く受けずにI
Cの位置検出を実施することができる。
【0040】また、パッケージ欠けが存在する辺での座
標軸算出では、パッケージ上面とパッケージ側面との境
界を求める際に、パッケージ欠けの部分は直線算出のた
めのサンプルドットから除外される。そのため、IC位
置検出の上では、このようなパッケージ欠けの影響を受
けないで済む。
【0041】次に、本発明の他の実施の形態を説明する
が、ICパッケージをCCDカメラで撮影後、パッケー
ジの上面と側面の境界に位置する点の内、辺の直線上に
位置する点を検出する手順、すなわち図1(a),
(b)乃至図4(a)〜(c)までの手順については、
前述した一実施の形態と全く同一であるため、その説明
を省略し、前述した図5以下に相当する部分から図面を
参照して説明する。
【0042】図9(a),(b)はそれぞれ本発明の他
の実施の形態を説明するためのIC2値化画像の平面図
およびパッケージ面の4辺の境界線を設定したIC2値
化画像の平面図である。
【0043】まず、図9(a)に示すように、本実施の
形態においては、前述した実施の形態と同様に、IC2
値化画像において、検出した点を有効境界ドット15と
し、これらのドット15から最小二乗直線16を引く。
しかも、4辺についてそれぞれ最小二乗直線16を引
き、パッケージ側面9およびパッケージ上面10の境界
を決定する。
【0044】ついで、図9(b)に示すように、図9
(a)で最小二乗法により求めた4つの境界線、すなわ
ち左側Y方向境界線24,右側Y方向境界線25および
奥側X方向境界線27,手前側X方向境界線28を用い
て基準軸を作成する。これら左側Y方向境界線24,右
側Y方向境界線25の2線の中線であるY方向中線23
を引き、同様に奥側X方向境界線27,手前側X方向境
界線28の2線の中線であるX方向中線26を引く。
【0045】さらに、前述した図6の処理と同様に、算
出したY方向中線23とX方向中線26の交点を原点1
9とする。しかも、この原点19を中心にY方向中線2
3とX方向中線26の成す角が90度より大きい部分に
ついて、交角αが小さくなるように、原点19を中心に
Y方向中線23とX方向中線26を回転させる。この交
角αが90度になるようにY方向中線23を「(α−9
0)/2」度だけ、交角αが小さくなる方向に回転さ
せ、Y方向基準軸Yを決定する。同様に、X方向中線2
6を「(α−90)/2」度だけ、交角αが小さくなる
方向に回転させ、X方向基準軸Xを決定する。
【0046】図10は図9(a),(b)におけるX,
Y方向基準軸を導入したIC2値化画像の平面図であ
る。この図は、前述した図7に相当し、ICパッケージ
のIC2値化画像7の位置を原点19を中心にY方向基
準軸YとX方向基準軸Xによって定義することができ
る。なお、12はパッケージ欠け部である。
【0047】図11(a),(b)はそれぞれ図10に
おいてパッケージ欠けなどを検出するウィンドーを設定
したIC2値化画像の上面図およびその各ウィンドー内
に存在する低輝度ドット割合を表わす図である。まず、
図11(a)に示すように、上述したICパッケージ位
置算出方法を用いてパッケージ欠け検出を実施する場
合、前述したIC2値化画像7に対して検出処理を行
う。すなわち、上述の手法で求めたパッケージ基準軸2
1を基準座標にする一方、ICのパッケージ寸法にした
がい、パッケージ上面の端部にパッケージ欠け検出ウィ
ンドー20A〜20Dを画像データメモリ上の対象とな
る領域に設定する。
【0048】ついで、図11(b)に示すように、設定
した4つのウィンドー20A〜20D内のそれぞれの黒
の点のドット数を、各領域毎に集計する。なお、ウィン
ドー20A〜20Dは、領域1〜領域4にそれぞれ対応
する。そこで、各領域毎にドット数を集計したグラフ上
で、領域3に示すとおり、適切に設定された割合である
許容低輝度ドット割合値22を越えた場合には、ICパ
ッケージ上面にパッケージ欠け12もしくはモールド充
填不良が存在すると判定される。
【0049】この例の場合、パッケージの手前の辺に有
るパッケージ欠け12によって、パッケージ欠け検出ウ
ィンドー20C内の黒いドットの集計値、すなわち領域
3が許容低輝度ドット割合値22を越えており、ICに
パッケージ欠けが存在することを検出することができ
る。なお、この許容低輝度ドット割合値22は、パッケ
ージの上面の荒さやゴミ等によるノイズデータに影響さ
れないように、実験値や経験値に基づいて設定される。
【0050】以上要するに、本実施の形態によるICパ
ッケージ位置算出手法を用いたパッケージ欠け検出方法
は、ICのパッケージのバリや欠けの影響を受けずに、
正しく形状不良の検出を行うことができる。したがっ
て、かかるICパッケージの位置検出方法を採用したシ
ステムにおいては、前述した従来の技術(図12等)で
説明した形状不良が存在していても、パッケージ上面の
エッジを基準とするため、バリの影響を全く受けずにI
Cの位置検出を実施することができる。
【0051】また、パッケージ欠けが存在する辺での座
標軸算出では、パッケージ上面とパッケージ側面との境
界を求める際に、パッケージ欠けの部分は直線算出のた
めのサンプルドットから除外される。そのため、IC位
置検出の上では、このようなパッケージ欠けの影響を受
けないで済む。
【0052】さらに、本実施の形態では、4辺の境界点
から基準座標を検出する方式であるため、前述した一実
施の形態における2辺から基準座標を検出する方式と比
べると、計算時間は倍の時間を必要とするものの、モー
ルド部の形状が安定しないような場合には、より正確に
ICパッケージの位置座標を算出し、検査を行うことが
できる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のICパッ
ケージ位置検出方法は、ICパッケージの上面からパッ
ケージ位置を算出することにより、モールド部にバリが
存在していても位置を正しく算出できるという効果があ
る。
【0054】また、本発明は、ICパッケージ上面の各
辺の直線部分を検出してパッケージ位置を算出すること
により、ICパッケージ欠けやモールド部の充填不良に
関わらず、位置を正しく算出できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を説明するためのIC画
像の上面およびその画像データの加工ウィンドー範囲を
表わす平面図である。
【図2】図1における撮影IC画像の輝度分布状態を説
明する輝度・ドット数特性図である。
【図3】図1における撮影画像をスレッショルドレベル
を分岐点として2値化したIC2値化画像およびパッケ
ージ面の境界点を表わす平面図である。
【図4】図3におけるIC2値化画像の一辺の境界部の
ドット分布,その分布をY軸方向に微分したドット分布
およびドットの有効範囲を算出するために各dY値ごと
のドット数を示すヒストグラム図である。
【図5】図3における有効境界ドットから最小二乗直線
を引く処理を説明するIC2値化画像および境界線をX
方向,Y方向に設定したIC2値化画像の平面図であ
る。
【図6】図5におけるX,Y方向境界線からX,Y方向
基準軸を作る方法を説明する図である。
【図7】図5においてX,Y方向基準軸を設定したIC
2値化画像の平面図である。
【図8】図7においてパッケージ欠けなどを検出するウ
ィンドーを設定したIC2値化画像の上面およびその各
ウィンドーからみた低輝度ドット割合を表わす図であ
る。
【図9】本発明の他の実施の形態を説明するためのIC
2値化画像およびパッケージ上面の4辺の境界線を設定
したIC2値化画像の平面図である。
【図10】図9におけるX,Y方向基準軸を定義したI
C2値化画像の平面図である。
【図11】図10においてパッケージ欠けなどを検出す
るウィンドーを設定したIC2値化画像の上面およびそ
の各ウィンドー内に存在する低輝度ドット割合を表わす
図である。
【図12】従来の一例を説明するためのICパッケージ
の撮影画像およびその不良個所検出ウィンドーを設定し
たIC画像の平面図である。
【図13】図12における不良個所の位置出しを説明す
るIC2値化画像の平面図である。
【符号の説明】
1 撮影画像 2 IC画像 3 背景画像 4 データ加工範囲ウィンドー 5 スレッショルドレベル 6 2値化画像 7 IC2値化画像 8 リード部 9 パッケージ側面部 10 パッケージ上面部 11 背景画像 12 パッケージ欠け部 13 パッケージ面境界点 15 有効境界ドット 16 最小二乗直線 17 Y方向境界線 18 X方向境界線 19 原点 20A〜20D パッケージ欠け検出ウィンドー 21 パッケージ基準軸 22 許容低輝度ドット割合値 23 Y方向中線 24,25 Y方向境界線 26 Y方向中線 27,28 X方向境界線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00 H05K 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラによりICを上方より撮影したI
    C画像のヒストグラムを算出する算出手順と、前記ヒス
    トグラム上でパッケージ上面を示すドット群,パッケー
    ジ側面を示すドット群の間のレベルにスレッショルドレ
    ベルを算出するレベル設定手順と、前記スレッショルド
    レベルの輝度値を下限値にして前記IC画像を2値化す
    る2値化手順と、2値化により得られた前記IC画像の
    各辺について前記パッケージ上面と側面の境界点をパッ
    ケージ側面に該当する低輝度のドット領域の端部に定め
    る一方、前記各辺の延びる方向の軸上で、隣接する境界
    点の高さ方向の変位を累積し、前記高さ方向の変位とそ
    の変位値のドット数を軸とする累積グラフを作成するグ
    ラフ作成手順と、前記累積グラフのドット数が最大であ
    る部分の高さ変位値から上側および下側にそれぞれ一定
    間隔の幅を設定し、その上限および下限内に位置するド
    ットを有効ドットとする有効範囲設定手順と、前記有効
    ドットに該当する前記IC2値化画像上の境界点から最
    小二乗法により直線を引く最小二乗直線作成手順と、前
    記パッケージ側面に該当する低輝度のドット領域の端部
    を定めて前記グラフ作成手順から前記最小二乗直線作成
    手順までを前記IC2値化画像のX方向,Y方向に対し
    てそれぞれ実行し、前記X方向,Y方向のパッケージ上
    面境界線を求める基準軸作成手順と、前記X方向,Y方
    向の軸の交点を原点にし、2つの軸の成す交角が90度
    よりも大きいときは、前記2つの軸の交わる角が90度
    になる方向に且つ前記原点を中心に所定角度だけ、前記
    2つの軸をそれぞれ回転させる基準線回転手順と、前記
    基準線回転手順により得られたX方向,Y方向の軸をそ
    れぞれ基準座標軸とし、前記IC2値化画像に基く前記
    ICパッケージの位置および傾きを定義する位置・傾き
    定義手順とからなることを特徴とするICパッケージ位
    置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記基準線回転手順は、パッケージのX
    方向,Y方向それぞれ2辺のパッケージ上面境界線の中
    線を基準線として求めた請求項1記載のICパッケージ
    位置検出方法。
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