JP3882891B2 - 電子部品検査装置、その方法およびプログラム - Google Patents

電子部品検査装置、その方法およびプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品の検査装置、その方法およびプログラムに関し、特に電子部品の画像から欠けや突起等の外観検査を行う電子部品の検査装置、その方法およびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、IC等の電子部品の欠けや突起などの欠陥を検査する方法として、例えば特開平10−213417号公報に、被検査物である電子部品を撮像手段によって画像化し、得られた画像を画像処理することによって検査する方法が開示されている。同公報によれば、500ドット×500ドットの2次元画像データとして取り込んだICパッケージ画像の上面と側面とが、上面と側面との間の輝度差によって2値化され、2値の境界にあるドットの分布の2値の境界に垂直な方向の分布が2値の境界に平行な方向に関して微分され、微分値が算出される。次に、ある一定の有効微分値範囲にある微分値を持つドットのみが、欠け領域や突起領域を除いたICパッケージの上面と側面との境界にある境界点として抽出される。次いで、隣り合う2つの境界(X方向およびY方向)上の境界点に対して、それぞれ最小二乗直線近似を行うことによって、X方向およびY方向の境界直線が決定される。さらに、X方向境界直線とY方向境界直線とのなす角度が90°でなかった場合には、90°となるように、X方向境界直線とY方向境界直線とが、X方向境界直線とY方向境界直線とが交わる原点の回りで、大きさが等しく反対方向の角度だけ回転させられ、X方向基準軸とY方向基準軸とが決定される。次いで、X方向基準軸、Y方向基準軸を基準座標として、ICパッケージの設計寸法にしたがって、パッケージ上面に、その4辺に沿って4個のパッケージ欠け検出ウィンドーが設定される。各ウィンドー内で低輝度値のドット数が集計され、一定の許容低輝度ドット割合値を超えた場合には、パッケージ欠けが存在すると判断される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術では、上面と側面との境界にあるドットの分布の微分値から、欠け領域や突起領域を除いた上面と側面との境界直線が決定される。しかしながら、微分値は形状そのものを表すものではなく、形状の変化を表すものにすぎない。例えば、大きな欠けや突起が存在したとしても、欠けや突起の大きさの、パッケージの上面と側面との境界に沿った変化が小さい領域は、微分値の測定によって検出することができない。したがって、上述した従来の技術では、このような領域を除去することができないため、欠けや突起の形状を正確に検出することが困難である。欠けや突起を正確に検出するために、欠けや突起のない正常な外形を算出する必要がある。
【0004】
さらに、上述した従来の技術では、ICパッケージの基準寸法にしたがってパッケージ欠け検出ウィンドーが設定されるが、実際のICパッケージの形状や寸法には、製造上のばらつきがあり、また、各々の面が厳密な長方形であるわけでもない。したがって、ICパッケージの欠けや突起の形状を、基準寸法値を利用して算出することには、誤差を伴う危険性がある。また、パッケージ欠け検出ウィンドー内に占める低輝度ドット数の割合の測定によっては、欠けや突起の存在を検出できても、その絶対的な寸法を検出することはできない。
【0005】
本発明は、これらの従来技術に鑑みてなされたものであって、その目的は、電子部品の任意の面の外周にある欠けや突起の領域を除いて復元した正常な外周領域を算出し、この正常な外周領域を基準として欠けや突起を正確に検出する高精度処理が可能であり、電子部品の信頼性を向上させ得る電子部品検査装置およびプログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によれば、電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する外周点座標検出手段と、前記外周点座標の外接多角形を検出する外接多角形検出手段と、該外接多角形から該外接多角形の内側に電子部品各辺の有効領域を作成する辺別有効領域作成手段と、各辺毎に辺別有効領域に含まれる外周点座標を検出する辺別有効座標検出手段と、各辺毎に前記外周点座標からハフ変換により直線を検出する直線検出手段と、を備えたことを特徴とする電子部品検査装置、が提供される。
また、本発明によれば、電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する外周点座標検出手段と、前記外周点座標の内前記電子部品図形のコーナ部を除く外周上に位置する複数の外周点座標を用いて、前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を除去した正常図形を検出する正常図形検出手段と、前記正常図形から前記欠陥領域を検出するための検出図形を算出する検出図形算出手段と、前記電子部品図形と前記検出図形とを比較することによって前記欠けまたは/および突起の寸法を検出する欠陥領域検出手段と、を有する電子部品検査装置、が提供される。
また、本発明によれば、電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する外周点座標検出手段と、前記外周点座標の内前記電子部品図形のコーナ部を除く外周上に位置する複数の外周点座標を用いて、前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を除去した正常図形を検出する正常図形検出手段と、前記正常図形を計測する正常図形計測手段と、前記正常図形の形状の許容範囲を記憶する許容範囲記憶手段と、正常図形計測手段の計測結果と前記許容範囲記憶手段が記憶する許容範囲とから前記電子部品の良否を判定する外形良否判定手段と、を有する電子部品検査装置、が提供される。
また、本発明によれば、電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周の各辺毎に、前記電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する外周点座標検出手段と、各辺ごとに前記外周点座標のハフ変換を行いθ−ρ空間で最も曲線の通過度数の多い最大度数座標(θ0,ρ0)を検出する最大度数検出手段と、最大度数座標(θ0,ρ0)を中心とした検索範囲を設定する検索範囲設定手段と、前記検索範囲内を通過する曲線に対応する外周点座標である検索範囲内外周点座標を検出し、該検索範囲内外周点座標の検索範囲内での出現頻度を算出する出現頻度算出手段と、前記検索範囲内外周点座標を用い前記出現頻度を重み付けした最小二乗法によりX−Y画像空間内での近似直線を算出する近似直線算出手段と、各辺ごとに算出された近似直線を用いて電子部品の正常図形を検出する正常図形検出手段と、を有する電子部品検査装置、が提供される。
【0007】
また、本発明によれば、電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する過程と、前記外周点座標の外接多角形を検出する過程と、該外接多角形から該外接多角形の内側に電子部品各辺の有効領域を作成する過程と、各辺毎に辺別有効領域に含まれる外周点座標を検出する過程と、前過程により検出された外周点座標からハフ変換を利用して、前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を除去した正常図形を検出する過程と、を有する電子部品の検査方法、が提供される。
また、本発明によれば、電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する過程と、前記外周点座標の内前記電子部品図形のコーナ部を除く外周上に位置する複数の外周点座標を用いて、前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を除去した正常図形を検出する過程と、前記正常図形から前記欠陥領域を検出するための検出図形を算出する過程と、前記電子部品図形と前記検出図形とを比較することによって前記欠けまたは/および突起の寸法を検出する過程と、を有する電子部品の検査方法、が提供される。
また、本発明によれば、電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周の各辺毎に、前記電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する過程と、各辺ごとに前記外周点座標のハフ変換を行いθ−ρ空間で最も曲線の通過度数の多い最大度数座標(θ0,ρ0)を検出する過程と、最大度数座標(θ0,ρ0)を中心とした検索範囲を設定する過程と、前記検索範囲内を通過する曲線に対応する外周点座標である検索範囲内外周点座標を検出し、該検索範囲内外周点座標の検索範囲内での出現頻度を算出する過程と、前記検索範囲内外周点座標を用い前記出現頻度を重み付けした最小二乗法によりX−Y画像空間内での近似直線を算出する過程と、各辺ごとに算出された近似直線を用いて電子部品の正常図形を検出する過程と、を有する電子部品の検査方法、が提供される。
【0008】
また、本発明によれば、電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する手順と、前記外周点座標の内前記電子部品図形のコーナ部を除く外周上に位置する複数の外周点座標を用いて、前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を除去した正常図形を検出する手順と、前記正常図形から前記欠陥領域を検出するための検出図形を算出する手順と、前記電子部品図形と前記検出図形とを比較することによって前記欠けまたは/および突起の寸法を検出する手順と、をコンピュータに実行させるためのプログラム、が提供される。
そして、好ましくは、前記複数の外周点座標を検出する手順が、前記外周座標の外接多角形を検出する手順と、該外接多角形から該外接多角形の内側に電子部品各辺の有効領域を作成する手順と、前記辺別の有効領域ごとに複数の外周点の座標を検出する手順と、を備える。また、一層好ましくは、前記正常図形を検出する手順が、前記各辺別の複数の外周点の座標群をハフ変換によりρ−θ平面上の曲線群に展開する手順と、前記ρ−θ平面において前記曲線群の交差する最大度数を与える最大度数座標点を検出する手順と、前記最大度数座標点を中心としてその周囲に検索領域を設定する手順と、前記検索範囲内を通過する曲線に対応する外周点座標である検索範囲内外周点座標を検出し、該検索範囲内外周点座標の検索範囲内での出現頻度を算出する手順と、前記検索範囲内外周点座標を用い前記出現頻度を重み付けした最小二乗法によりX−Y画像空間内での近似直線を算出する手順と、各辺ごとに算出された近似直線を用いて電子部品の正常図形を検出する手順と、を備える。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態の電子部品検査装置のブロック図である。図2は、図1の外周点座標四辺分割手段の動作を説明するための平面図である。図3は、図1の外周点座標四辺分割手段のブロック図である。図4は、図1の正常辺検出手段と正常領域算出手段とのブロック図である。図5は、Hough変換を説明するためのX−Y平面図〔(a)〕およびρ−θ平面図〔(b)〕である。図6は、図4の上辺正常直線検出部のブロック図である。図7は、図6のθ計算範囲設定部の動作を説明するためのρ−θ平面図である。図8は、図6の検索範囲設定部の動作を説明するためのρ−θ平面図である。図9は、図6の出現頻度算出部の動作を説明するためのρ−θ平面図である。図10は、図1の欠け検出手段のブロック図である。図11は、図1の欠け検出手段の動作を説明するための平面図である。図12は、図1の突起検出手段のブロック図である。図13は、図1の突起検出手段の動作を説明するための平面図である。図14は、図1の電子部品検査装置の処理動作を説明するためのフローチャートである。図15は、図14の四辺分割処理のフローチャートである。図16は、図14の辺別正常直線/正常領域算出処理のフローチャートである。図17は、図16の辺別正常直線の算出処理のフローチャートである。図18は、図14の欠け検出処理のフローチャートである。図19は、図14の突起検出処理のフローチャートである。図20は、図1の正常辺検出手段の動作を説明するためのX−Y平面図である。
本実施の形態の電子部品検査装置においては、電子部品としてICパッケージを用いた場合を例として説明する。
図1に示すように、本実施の形態の電子部品検査装置は、原画像記憶手段1と、2値化手段2と、ラベリング手段3と、図形計測手段4と、IC図形検出手段5と、IC画像記憶手段6と、外周点座標検出手段7と、外周点座標四辺分割手段8と、正常辺検出手段9と、正常領域算出手段10と、欠け検出領域作成手段11と、欠け検出手段12と、欠け判定手段13と、突起検出領域作成手段14と、突起検出手段15と、突起判定手段16と、総合判定手段17と、パラメータ記憶手段34と、を備えている。
【0010】
原画像記憶手段1では、撮像されたICパッケージ(以後、単に「IC」という)の濃淡画像が記憶され、原画像として出力される。出力された原画像は、2値化手段2によって、一定の2値化レベルを用いて、IC領域を“1”、背景領域を“0”として2値化され、2値画像として出力される。出力された2値画像は、ラベリング手段3によってラベリングを施されたラベル図形として出力される。図形計測手段4では、ラベル図形から個々のラベル図形の面積が計測され、ラベル情報として出力される。ラベル情報から、IC図形検出手段5によって、最も面積が大きいラベル図形がIC図形22として検出される。図2(a)に示すように、IC画像記憶手段6では、IC図形22だけが“1”、それ以外の部分が“0”として記憶され、IC画像23として出力される。外周点座標検出手段7では、IC画像23から、IC図形22の外周上から任意に選択される多数の外周点24の座標と、IC画像23中のIC図形22の傾きωとが検出され、出力される。外周点座標四辺分割手段8では、外周点24の座標がICの4つの辺毎に分割され、各辺別の多数の外周点座標とその座標数とが辺別外周点座標および辺別外周点座標数として出力される。正常辺検出手段9では、辺別外周点座標から、欠けや突起領域を除去した正常なICの各辺を表す辺別正常直線が検出され、正常領域算出手段10では、4本の辺別正常直線で囲まれるICの正常領域が算出される。欠け検出領域作成手段11では、正常領域を一定の欠け検出用狭めサイズだけ小さくした欠け検出領域が作成され、欠け検出手段12では、欠け検出領域とIC画像23とから、欠けの候補となる図形として、欠け候補図形が算出され、欠け候補図形のサイズが計測される。欠け判定手段13では、欠け候補図形のサイズが一定の欠け許容値の範囲外であれば「欠けあり」、それ以外であれば「欠けなし」として判定され、それらの結果が欠け情報として出力される。突起検出領域作成手段14では、正常領域を一定の突起検出用広げサイズだけ大きくした突起検出領域が作成され、突起検出手段15では、突起検出領域とIC画像23とから、突起の候補となる図形として、突起候補図形が算出され、突起候補図形のサイズが計測される。突起判定手段16では、突起候補図形のサイズが一定の突起許容値の範囲外であれば「突起あり」、それ以外であれば「突起なし」として判定され、それらの結果が突起情報として出力される。総合判定手段17では、欠け情報と突起情報とから、欠けまたは/および突起があれば、被検査品であるICが「不良品」、欠けまたは/および突起がなければ「良品」として総合判定が行われる。
【0011】
パラメータ記憶手段34は、2値化レベル記憶部35、有効範囲記憶部36、削除範囲記憶部37、欠け検出用狭めサイズ記憶部38、突起検出用広げサイズ記憶部39、欠け許容値記憶部40、突起許容値記憶部41、を備えている。2値化レベル記憶部35には、2値化手段2に設定される2値化レベルが記憶される。有効範囲記憶部36、削除範囲記憶部37には、それぞれ、外周点座標四辺分割手段8において辺別外周点座標を算出する際に設定される有効範囲、削除範囲が記憶される。欠け検出用狭めサイズ記憶部38、突起検出用広げサイズ記憶部39には、それぞれ、欠け検出領域作成手段11に設定される欠け検出用狭めサイズ、突起検出領域作成手段14に設定される突起検出用広げサイズが記憶される。欠け許容値記憶部40、突起許容値記憶部41には、それぞれ、欠け判定手段13に設定される欠け許容値、突起判定手段16に設定される突起許容値が記憶される。
【0012】
以下、各手段についてさらに詳細に説明する。
図3に示すように、外周点座標四辺分割手段8は、回転補正部801、外接四角形検出部802、辺別有効領域作成部803、辺別有効座標検出部804および回転補正解除部805を有している。図2(a)に示すように、回転補正部801では、撮像したときの原画像中のICの傾きの影響を最小限に抑えるために、ICの傾きが0になるように、IC画像23中のIC図形22の傾き角ωだけ外周点24の座標がIC図形の重心810を回転中心として回転補正され、補正済み外周点座標として出力される。図2(b)に示すように、外接四角形検出部802では、補正済み外周点座標から、IC図形22が占める領域のX座標の最小値Xmin、Y座標の最小値Ymin、X座標の最大値Xmax、Y座標の最大値Ymaxが検出され、それらから、外接四角形頂点座標807A(Xmin,Ymin)、807B(Xmax,Ymin)、807C(Xmax,Ymax)、807D(Xmin,Ymax)が算出される。ここで、図示のように、紙面左から右に向かって正の方向にX軸が、紙面上から下に向かって正の方向にY軸が、とられている。外接四角形頂点座標807A、807B、807C、807Dが、外接四角形検出部802から辺別有効領域作成部803に出力される。辺別有効領域作成部803では、外接四角形頂点座標807A、807B、807C、807Dと、外接四角形頂点座標807A、807B、807C、807Dを4頂点とする外接四角形の外周からWの範囲にある有効幅25、外接四角形頂点座標807A、807B、807C、807Dのそれぞれを1つの頂点としてICの四隅に一辺Dの正方形である削除領域811を形成する削除幅26と、を用いて、4点(Xmin+D、Ymin)、(Xmax−D、Ymin)、(Xmax−D、Ymin+W)、(Xmin+D、Ymin+W)を4頂点として形成される長方形である上辺有効領域808Aと、4点(Xmin+D、Ymax−W)、(Xmax−D、Ymax−W)、(Xmax−D、Ymax)、(Xmin+D、Ymax)を4頂点として形成される長方形である下辺有効領域808Bと、4点(Xmin、Ymin+D)、(Xmin+W、Ymin+D)、(Xmin+W、Ymax−D)、(Xmin、Ymax−D)を4頂点として形成される長方形である左辺有効領域808Cと、4点(Xmax−W、Ymin+D)、(Xmax、Ymin+D)、(Xmax、Ymax−D)、(Xmax−W、Ymax−D)を4頂点として形成される長方形である右辺有効領域808Dと、が算出される。上辺有効領域808A、下辺有効領域808B、左辺有効領域808Cおよび右辺有効領域808Dが、辺別有効領域作成部803から辺別有効座標検出部804に出力される。辺別有効座標検出部804では、上辺有効領域808A、下辺有効領域808B、左辺有効領域808Cおよび右辺有効領域808Dの内部に存在する外周点24Aの補正済み外周点座標だけが辺別に検出され、辺別有効座標として回転補正解除部805に出力される。回転補正解除部805では、辺別有効座標に対してICの重心810を回転中心として回転角−ωで回転補正が行われ、上辺外周点座標、下辺外周点座標、左辺外周点座標、右辺外周点座標からなる辺別外周点座標が算出される。
【0013】
図4に示すように、正常辺検出手段9は、上辺正常直線検出部101、下辺正常直線検出部102、左辺正常直線検出部103および右辺正常直線検出部104を備え、正常領域算出手段10は、四辺交点算出部105および正常領域作成部106を備えている。上辺正常直線検出部101、下辺正常直線検出部102、左辺正常直線検出部103および右辺正常直線検出部104では、それぞれ、、上辺外周点座標、下辺外周点座標、左辺外周点座標、右辺外周点座標から、欠けや突起領域を除去した正常なICの各辺を表す上辺正常直線、下辺正常直線、左辺正常直線および右辺正常直線が検出される。上辺正常直線、下辺正常直線、左辺正常直線および右辺正常直線は辺別正常直線を形成し、正常辺検出手段9から正常領域算出手段10に出力される。四辺交点算出部105では、上辺正常直線および下辺正常直線が、左辺正常直線および右辺正常直線と交差する4つの交点よりなる交点座標が算出される。正常領域作成部106では、交点座標の4つの座標で形成される四角形よりなる正常領域が算出される。
【0014】
上辺正常直線検出部101、下辺正常直線検出部102、左辺正常直線検出部103、右辺正常直線検出部104は全て、同じ構成を有しており、それぞれが、θ計算範囲設定部と、Hough変換部と、最大度数検出部と、検索範囲設定部と、出現頻度算出部と、重み付き最小二乗直線算出部と、を備えている。
【0015】
Hough変換部は、外周点座標四辺分割手段8からの辺別外周点座標を辺別にハフ(Hough)変換するものである。図5を用いて、Hough変換の概要を説明する。
図5(a)に示すように、X−Y平面上に一つの直線gが与えられたとき、この直線gに原点Oを通って垂直な直線を引き、直線gとの交点をN、線分ONの長さをρ、線分ONとX軸とのなす角をθとすると、直線gは、次の方程式で与えられる。
【0016】
ρ=X・cosθ+Y・sinθ (1)
【0017】
式(1)のような直線の表示形式を、ヘッセ(Hesse)の標準形という。
次に、直線g上の点(Xi,Yi)に対して、次の座標変換を行う。
【0018】
ρ=Xi・cosθ+Yi・sinθ (2)
【0019】
ここで、0≦θ≦πである。このような座標変換をHough変換という。式(2)によって、ρ−θ平面において、ρは、Xi、Yiを係数とするθに関する三角関数として与えられる。即ち、X−Y平面上の1点に対応して、ρ−θ平面上に1曲線が定まる。したがって、図5(a)のようにX−Y平面上に3点(Xi,Yi):i=1,2,3が存在する場合には、ρ−θ平面上に3曲線が定まる。
θ=θのとき、式(2)は次のようになる。
【0020】
ρ(θ)=Xi・cosθ+Yi・sinθ (3)
【0021】
ここで、点(Xi,Yi)が直線g上の点であれば、式(1)より次式が得られる。
【0022】
ρ=Xi・cosθ+Yi・sinθ (4)
【0023】
式(3)と式(4)より、ρ(θ)=ρである。即ち、点(Xi,Yi)が直線g上の点であれば、そのHough変換である式(2)の曲線は、必ず、点(ρ,θ)を通る。したがって、図5(a)に示すように、直線g上に3点が存在する場合には、図5(b)に示すように、それらのHough変換である3本の曲線は、全て、点(ρ,θ)を通る。
ρ−θ平面上で曲線の交差する度合を度数という。即ち、図5(b)の点(ρ,θ)のように、曲線が3本交差する場合には、その度数は3である。そして、図5(a)のように、X−Y平面上の直線gに原点から下ろした垂線の長さとして定義されるρと、その垂線とX軸との間の角度として定義されるθとを座標とするρ−θ平面上の点(ρ,θ)は、直線g上の点のHough変換曲線が全て交差する点であるから、ρ−θ平面上で最大の度数を持つ最大度数点となる。
逆に、ρ−θ平面上で(ρ,θ)が定まれば、式(1)によって、X−Y平面上で直線gの方程式が定まる。
【0024】
図6を用いて、上辺正常直線検出部101を例として正常辺検出手段9の動作を説明する。
図6に示すように、θ計算範囲設定部901では、Hough変換を行う角度θの範囲が設定され、θ計算範囲が出力される。一般的なHough変換においては、θの角度範囲は0≦θ≦πである。しかしながら、本実施の形態においては、Hough変換を行う角度θの範囲は、外周点座標四辺分割手段8から入力される辺別外周点座標が、上辺外周点座標、下辺外周点座標、左辺外周点座標、右辺外周点座標のいずれであるかによって、異なって設定されることが可能である。IC画像23の左上隅を原点とし、原点から右に向かって横方向をX軸、原点から下に向かって縦方向をY軸とした場合、IC図形22の傾き角ωを考慮にいれたとしても、上辺外周点座標および下辺外周点座標は、X軸に平行に近い状態に並び、左辺外周点座標および右辺外周点座標は、Y軸に平行に近い状態に並ぶ。したがって、上辺外周点座標および下辺外周点座標のHough変換の場合には、θがπ/2に近い値を持ち、左辺外周点座標および右辺外周点座標のHough変換の場合には、θが0またはπに近い値を持つと予測できる。したがって、図7に示すように、θの計算範囲は、例えば、上辺外周点座標および下辺外周点座標のHough変換の場合には、π/4≦θ≦3π/4の横線計算範囲に、左辺外周点座標および右辺外周点座標のHough変換の場合には、0≦θ≦π/4または3π/4≦θ≦πの縦線計算範囲に、それぞれ限定すれば十分である。これにより計算処理が少なくなり、処理時間が短縮できる。
【0025】
Hough変換部902では、各上辺外周点座標が、各辺のθ計算範囲において、dθの分解能(ステップ幅)を持って連続するθの値でHough変換されて(ρ,θ)値が計算され、同一の(ρ,θ)値の出現する度数であるρ−θ空間度数が算出される。ここで、ρにも一定の幅dρを持つ分解能が設定されている。即ち、ρも、dρの分解能を持って連続する値として設定される。あるθの値に対してρ1というρ値が得られたとき、上述のdρの分解能を持って連続する値として設定されたρの±dρ/2内にρ1が存在すれば、そのρ1はρであるとみなされる。本発明においては、このように一定の分解能を有するρ−θ平面上で求められた同一の座標の出現する度数のうちで最も大きい度数を最大度数、最大度数を与える座標を最大度数座標と定義する。
【0026】
最大度数検出部903では、ρ−θ空間度数から、最大度数をとる最大度数座標(ρ,θ)が検出される。図8に示すように、検索範囲設定部904では、最大度数座標(ρ,θ)を中心に、一定のΔρ、Δθに対して、ρ−Δρ≦ρ≦ρ+Δρ、θ−Δθ≦θ≦θ+Δθの検索範囲910が設定される。出現頻度算出部905では、ρ−θ空間度数の検索範囲910内に出現する曲線に対応する(Xi,Yi)座標と、この座標の出現頻度とが算出される。重み付き最小二乗直線算出部906では、出現頻度に応じた重み付けをされた最小二乗直線近似によって、各(Xi,Yi)座標を結ぶ上辺正常直線が算出される。
【0027】
図9を用いて、出現頻度算出部905の動作を説明する。X−Y画像空間上で座標(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y3)、(X4,Y4)を持つ4点をそれぞれHough変換した4本の曲線A、B、C、Dがρ−θ空間の検索範囲910内にある。ここで,図示の如く、小さい1マスがθの分解能dθ、ρの分解能dρの占める領域であり、この1マス内の点は、全て同一の座標(ρ,θ)を持つ。図9中のθ1〜θ10、ρ1〜ρ10は、そのような座標を与える、それぞれ、θ軸、ρ軸の目盛りである。また、曲線A、B、C、Dは、式(2)から明らかなように、θの1つの値に対して1つのρしか持たない。例えば、曲線Cは、θの値がθ4のときに、ρがρ2とρ3との両方の値を取るように見えるが、実際には、θ4の領域dθの中央を通る点が正しいρの値を与える。この場合には、正しいρの値はρ2である。小さいマスの内部の数字は、その座標の度数を表している。座標(X1,Y1)、座標(X2,Y2)、座標(X3,Y3)の3点に対応する3本の曲線A、B、Cが交わっている(ρ5,θ6)が、最大度数を与える(ρ,θ)である。検索範囲910内の出現頻度は、座標(X1,Y1)が3、座標(X2,Y2)が3、座標(X3,Y3)が3、座標(X4,Y4)が1となる。出現頻度が各座標の重みとなって、最小二乗直線近似が行われる。通常の最小二乗直線近似においては、回帰直線Y=aX+bと各データポイントとのズレを二乗して積算し、それが最小になるようにa、bを求めて回帰直線が定められる。本実施の形態における重み付き最小二乗直線近似においては、回帰直線Y=aX+bと各データポイントである座標(Xi,Yi)とのズレを二乗し、例えば、それに重みである出現頻度を乗じてから積算し、それが最小になるようにa、bを求めて回帰直線が定められる。このように求めた回帰直線が、辺別の正常直線となる。なお、以上の説明においては、説明の簡単のために、Hough変換曲線が4本のみ示されているが、実際の計算においては、数10本〜数1000本の曲線が取扱われる。
【0028】
図10に示すように、欠け検出手段12は、欠け検出領域内差分画像作成部1001と、欠け差分画像記憶部1002と、ラベリング部1003と、欠け候補図形検出部1004と、欠け候補図形計測部1005と、を備えている。図11(a)に示すように、欠け検出領域作成手段11では、正常領域算出手段10からの正常領域27Aとパラメータ記憶手段34の欠け検出用狭めサイズ記憶部38からの欠け検出用狭めサイズ38Aとから、正常領域27Aの内側に欠け検出用狭めサイズ38Aだけ正常領域27より狭くした欠け検出領域28が算出される。図11(b)は、IC画像23A中に、欠け領域を有するIC図形22Aが存在している場合を示している。図11(c)に示すように、欠け検出領域内差分画像作成部1001では、欠け検出領域28がIC図形22Aの内部に含まれるように欠け検出領域28とIC画像23Aとが重ね合わされ、欠け検出領域28の内側のIC図形22ではない部分を“1”、それ以外の部分を“0”として、欠け差分画像1006が算出される。欠け差分画像記憶部1002では、欠け差分画像1006が記憶され、2値画像として出力される。ラベリング部1003では、2値画像である欠け差分画像1006における“1”の部分をラベル図形1008とするようにラベリングが行われる。欠け候補図形検出部1004では、ラベル図形1008のうち、欠け検出領域28の辺に接しているラベル図形が、欠け候補図形1009として検出される。図11(d)に示すように、欠け候補図形計測部1005では、欠け候補図形1009の、欠け候補図形1009が接する欠け検出領域の辺に平行な方向の最大サイズである接線方向サイズ29Aと、垂直な方向の最大サイズである垂線方向サイズ29Bとが検出され、欠け候補図形サイズ29として出力される。
【0029】
欠け判定手段13では、欠け候補図形計測部1005からの欠け候補図形サイズ29と、パラメータ記憶手段34の欠け許容値記憶部40からの欠け許容値とが入力し、欠け候補図形サイズ29のうち接線方向サイズ29Aと垂線方向サイズ29Bとのいずれかが、あるいは、いずれもが欠け許容値の範囲外であれば、その欠け候補図形1009は「欠け」とされ、接線方向サイズ29Aと垂線方向サイズ29Bとのいずれもが欠け許容値の範囲内であれば、その欠け候補図形1009は「欠け」とされない。「欠け」があればICは「欠けあり」と判定され、「欠け」がなければICは「欠けなし」と判定される。欠け候補図形1009がない場合にも、ICは「欠けなし」として判定される。これらの判定結果が、欠け情報として記憶・出力される。
【0030】
図12に示すように、突起検出手段15は、突起検出領域外差分画像作成部1101と、突起差分画像記憶部1102と、ラベリング部1103と、突起候補図形検出部1104と、突起候補図形計測部1105と、を備えている。図13(a)に示すように、突起検出領域作成手段14では、正常領域算出手段10からの正常領域27Bとパラメータ記憶手段34の突起検出用広げサイズ記憶部39からの突起検出用広げサイズ39Aとから、正常領域27Bの外側に突起検出用広げサイズ39Aだけ正常領域27Bより広くした突起検出領域31Bが算出される。図13(b)は、IC画像23B中に、突起領域を有するIC図形22Bが存在している場合を示している。図13(c)に示すように、突起検出領域外差分画像作成部1101では、突起検出領域31BがIC図形22Aの突起領域を除いた領域を、その内部に含むように、突起検出領域31BとIC画像23Bとが重ね合わされ、突起検出領域31Bの外側のIC図形22Bである部分を“1”、それ以外の部分を“0”として、突起差分画像1106が算出される。突起差分画像記憶部1102では、突起差分画像1106が記憶され、2値画像として出力される。ラベリング部1103では、2値画像である突起差分画像1106における“1”の部分をラベル図形1108とするようにラベリングが行われる。突起候補図形検出部1104では、ラベル図形1108のうち、突起検出領域31Bに接しているラベル図形が、突起候補図形1109として検出される。図13(d)に示すように、突起候補図形計測部11005では、突起候補図形1109の、突起候補図形1109が接する突起検出領域の辺に平行な方向の最大サイズである接線方向サイズ32Aと、垂直な方向の最大サイズである垂線方向サイズ32Bとが検出され、欠け候補図形サイズ32として出力される。
【0031】
突起判定手段16では、突起候補図形計測部1105からの突起候補図形サイズ32と、パラメータ記憶手段34の突起許容値記憶部41からの突起許容値とが入力し、突起候補図形サイズ32のうち接線方向サイズ32Aと垂線方向サイズ32Bとのいずれかが、あるいは、いずれもが突起許容値の範囲外であれば、その突起候補図形1109は「突起」とされ、接線方向サイズ32Aと垂線方向サイズ32Bとのいずれもが突起許容値の範囲内であれば、その突起候補図形1109は「突起」とされない。「突起」があればICは「突起あり」と判定され、「突起」でなければICは「突起なし」と判定される。突起候補図形1109がない場合にも、ICは「突起なし」として判定される。これらの判定結果が、突起情報として記憶・出力される。
突起検出領域作成手段14と突起検出手段15と突起判定手段16、あるいは、欠け検出領域作成手段11と欠け検出手段12と欠け判定手段13、の一方のみを有する構成も、本発明に含まれる。
【0032】
次に、図14のフローチャートを参照して、本実施の形態の電子部品検査装置の全体の動作について説明する。
f100:原画像記憶手段1に、撮像したIC画像のデジタル信号を原画像として記憶する。
f101:2値化手段2で、原画像を一定の2値化レベルを用いてIC部分が“1”、それ以外が“0”となるように2値化し、2値画像として記憶する。
f102:ラベリング手段3で、2値画像に対してラベリングを行い、ラベル図形として記憶する。
f103:ラベル図形計測手段4で、ラベル図形の面積情報をラベル情報として算出する。
f104:IC図形検出手段5で、最大面積値のラベル情報を持つラベル図形をIC図形として選択する。
f105:IC画像記憶手段6で、IC図形22だけを“1”、その他を“0”として、IC画像23を記憶する。
f106:外周点座標検出手段7で、IC画像23中のIC図形22から、ICの外周点24の座標とIC図形22の傾き角ωとを検出する。
f107:外周点座標四辺分割手段8で、外周点24の座標を四辺に分配する。
f108:正常辺検出手段9で、四辺に分配された辺別外周点座標から辺別正常直線を検出し、次いで、正常領域算出手段10で、辺別正常直線から正常領域27を算出する。
f109: 欠け検出領域作成手段11、欠け検出手段12および欠け判定手段13で、正常領域27を使用して欠け検出を行い、欠け情報を出力する。
f110: 突起検出領域作成手段14、突起検出手段15および突起判定手段16で、正常領域27を使用して突起検出を行い、突起情報を出力する。
f111:総合判定手段17で、欠け情報と突起情報とが検査される。
f112: 総合判定手段17で、欠け情報と突起情報とに基づいて、ICが「良品」と判定される。
f113: 総合判定手段17で、欠け情報と突起情報とに基づいて、ICが「不良品」と判定される。
【0033】
次に、図15のフローチャートを参照して、図14の四辺分割処理フロー(ステップf107)の動作について詳細に説明する。
f801:回転補正部801で、IC図形22の外周点24の座標を、IC図形22の傾き角ωをもとに、ICの重心810を回転中心として、ICの傾きが0になるように傾き角ωで回転補正をかけ補正済み外周点座標を算出する。
f812:外接四角形検出手段802で、補正済み外周点座標の外接四角形頂点座標807A(Xmin,Ymin)、807B(Xmax,Ymin)、807C(Xmax,Ymax)、807D(Xmin,Ymax)を算出する。
f802:最小のX座標Xminを計算する。
f803:最大のX座標Xmaxを計算する。
f804:最小のY座標Yminを計算する。
f805:最大のY座標Ymaxを計算する。
f813:辺別有効領域作成部803で、外接四角形頂点座標807A、807B、807C、807Dから辺別有効領域808A、808B、808CA、808Dを作成する。
f806:2点(Xmin,Ymin)、(Xmax,Ymin)を結ぶ線分を基準として、ICの内側に向かってY方向に幅Wの範囲を持ち、線分の両端から長さDずつ削除したX方向の範囲を持つ上辺有効領域を作成する。
f807:2点(Xmin,Ymax)、(Xmax,Ymax)を結ぶ線分を基準として、ICの内側に向かってY方向に幅Wの範囲を持ち、線分の両端から長さDずつ削除したX方向の範囲を持つ下辺有効領域を作成する。
f808:2点(Xmin,Ymin)、(Xmin,Ymax)を結ぶ線分を基準として、ICの内側に向かってX方向に幅Wの範囲を持ち、線分の両端から長さDずつ削除したY方向の範囲を持つ左辺有効領域を作成する。
f809:2点(Xmax,Ymin)、(Xmax,Ymax)を結ぶ線分を基準として、ICの内側に向かってX方向に幅Wの範囲を持ち、線分の両端から長さDずつ削除したY方向の範囲を持つ右辺有効領域808を作成する。
810:辺別有効座標検出部804で、補正済み外周点座標の中で、辺別有効領域808A、808B、808C、808Dに含まれる座標を、辺別有効座標として検出する。
f811:回転補正解除部805で、辺別有効座標に対して、ICの重心810を回転中心として回転角−ωで回転補正を行い、辺別外周点座標を算出する。
【0034】
次に、図16のフローチャートを参照して、図14の辺別正常直線/正常領域算出フロー(ステップf108)の動作について詳細に説明する。
f901:辺カウントを初期化して0とする。
f902:正常辺検出手段9で、辺カウントに対応した辺別正常直線を算出する。辺が四辺ある場合、辺カウントは、0、1、2、3になる。例えば、0を上辺、1を下辺、2を左辺、3を右辺とした場合、辺カウント0では上辺正常直線、辺カウント1では下辺正常直線、辺カウント2では左辺正常直線、辺カウント3では右辺正常直線を検出する。
f903:辺カウントに1を加算する。
f904:辺カウントが最大数(4)より小さければステップf902に進み、最大数以上であればステップf905に進む。
f905:四辺交点算出部105で、4本の辺別正常直線の4個の交点の座標を算出する。
f906:正常領域作成部106で、4個の交点座標を結ぶ四角形を正常領域27として作成する。
【0035】
次に、図17のフローチャートを参照して、図16の辺別正常直線の算出処理(ステップf902)の動作について詳細に説明する。
f9201:正常直線を算出する辺が、上辺または下辺か、左辺または右辺かを決定する。
f9202:θ計算範囲設定部901で、正常直線を算出する辺が上辺または下辺であれば、θ計算範囲を横線用(例えばπ/4<θ<3π/4)に設定する。
f9203:θ計算範囲設定部901で、正常直線を算出する辺が左辺または右辺であれば、θ計算範囲を縦線用(例えば0≦θ≦π/4または3π/4≦θ≦π)に設定する。
ステップf9202およびステップf9203において、θ計算範囲は、θstart≦θ≦θendで与えられる。ここでθstartは計算開始時のθ、θendは計算終了時のθである。
f9204:辺別外周点座標の(Xi、Yi)座標カウントを初期化して0とする。
f9205:θをθstartに初期化する。
f9206:Hough変換部902で、Hough変換ρ=Xi・cosθ+Yi・sinθにより、(Xi、Yi)を(ρ,θ)に変換する。
f9207:最大度数検出部903で、座標(ρ,θ)の度数に1を加算する。
f9208:座標(ρ,θ)の度数が、全ての(ρ,θ)の度数の中で最大であるかどうかを調べる。
f9209:座標(ρ,θ)の度数が最大である場合には、(ρ,θ)値を、(ρ,θ)で置き換える。
f9210:θに分解能(ステップ幅)dθを加算して、新たなθとする。
f9211:θstart≦θ≦θendであれば、ステップf9206に進み、θ>θendであれば、ステップf9212に進む。
f9212:(Xi,Yi)座標カウントに1を加算する。
f9213:(Xi,Yi)座標カウントが、それぞれの辺における外周点座標数より小さければステップf9205に進み、(Xi,Yi)座標カウントが、それぞれの辺における外周点座標の数以上であればステップf9214に進む。
f9214:ρ−θ空間での最大度数となるρ、θを決定する。
f9215:検索範囲設定部904で、(ρ,θ)の近傍に、ρ−Δρ≦ρ≦ρ+Δρ、θ−Δθ≦θ≦θ+Δθの検索範囲910を設定する。
f9216:出現頻度算出部905で、検索範囲910内に出現する、それぞれの辺における外周点座標と、その出現頻度を算出する。
f9217:重み付き最小二乗直線算出部906で、出現頻度912を重み付けとする最小二乗直線近似によって、各外周点座標を結ぶ辺別の正常直線が算出される。
【0036】
次に、図18のフローチャートを参照して、図14の欠け検出フロー(ステップf109)の動作について詳細に説明する。
f1001:欠け検出領域作成手段11において、正常領域27Aを欠け検出用狭めサイズ38Aだけ内側に小さくした四角形を欠け検出領域28として作成する。
f1002:欠け検出領域内差分画像作成部1001で、IC画像23Aにおいて、欠け検出領域28A内のIC図形22A以外の部分を“1”とし、それ以外のIC画像23Aの全ての部分を“0”として、欠け差分画像1006が算出される。
f1003:ラベリング部1003で、IC画像23A内の“1”の部分をラベル図形1008とする。
f1004:欠け候補図形検出部1004で、ラベル図形1008のうち、欠け検出領域28に接しているものだけを、欠け候補図形1009として検出する。
f1005:欠け候補図形計測部1005で、欠け候補図形1009の、欠け候補図形1009が接する欠け検出領域の辺に平行な方向の最大サイズである接線方向サイズ29Aと、垂直な方向の最大サイズである垂線方向サイズ29Bとが検出される。
f1006:欠け判定手段13で、接線方向サイズ29Aと垂線方向サイズ29Bとが、欠け許容値と比較される。
f1007:接線方向サイズ29Aと垂線方向サイズ29Bとがともに欠け許容値の範囲内であれば「欠けなし」と判定される。
f1008:接線方向サイズ29Aと垂線方向サイズ29Bとのいずれか、または、いずれも欠け許容値の範囲外であれば「欠けあり」と判定される。
【0037】
次に、図19のフローチャートを参照して、図14の突起検出フロー(ステップf110)の動作について詳細に説明する。
f1101:突起検出領域作成手段14において、正常領域27Bを突起検出用広げサイズ39Aだけ外側に大きくした四角形を突起検出領域31として作成する。
f1102:突起検出領域外差分画像作成部1101で、IC画像23Bにおいて、突起検出領域31外のIC図形22Bである部分を“1”とし、それ以外のIC画像23Bの全ての部分を“0”として、突起差分画像1106が算出される。
f1103:ラベリング部1103で、IC画像23B内の“1”の部分をラベル図形1108とする。
f1104:突起候補図形検出部1104で、ラベル図形1108のうち、突起検出領域31に接しているものだけを、突起候補図形1109として検出する。
f1105:突起候補図形計測部1105で、突起候補図形1109の、突起候補図形1109が接する突起検出領域の辺に平行な方向の最大サイズである接線方向サイズ32Aと、垂直な方向の最大サイズである垂線方向サイズ32Bとが検出される。
f1106:突起判定手段13で、接線方向サイズ32Aと垂線方向サイズ32Bとが、突起許容値と比較される。
f1107:接線方向サイズ32Aと垂線方向サイズ32Bとがともに突起許容値の範囲内であれば「突起なし」と判定される。
f1108:接線方向サイズ32Aと垂線方向サイズ32Bとのいずれか、または、いずれも突起許容値の範囲外であれば「突起あり」と判定される。
【0038】
以上説明したように、本実施の形態の電子部品検査装置は、欠けや突起の検出に当たって、誤判定の危険性が極めて少ないものである。これを、図20を用いて、さらに詳しく説明する。
図20(a)は、X−Y平面上に置かれたICパッケージの一つの辺60を示している。辺60の中央近くに欠けが存在している。また、紙面右端近傍には、良品として許容できる程度のわずかの湾曲が存在している。この辺に対して、正常辺検出を行う場合を考える。図20(b)に示すように、Hough変換を用いずに、最小二乗法のみによる直線近似によって辺別正常直線61を求めた場合には、辺60の中央近くの欠けの影響を受けて、辺別正常直線61が辺60とかけ離れて検出されてしまう。そのため、辺60の欠け部分の左側は突起と誤認識される可能性が高く、右側は欠けと誤認識される可能性が高い。また、本来の欠けのサイズも、正しく計測できない。一方、図20(c)に示すように、辺別正常直線を求める際にHough変換を用いると、得られた辺別正常直線62は、辺60の欠けの影響が除外されたものとなり、最小二乗法のみによる直線近似に比較すると、その精度は向上する。しかしながら、この場合にも、まだ、辺60の右端近傍は突起と誤認識される危険性がある。しかるに、図20(d)に示すように、本実施の形態の電子部品検査装置による検査方法においては、最大度数を与える(ρ、θ)の近傍に設定した検索範囲内で、外周点座標の出現頻度を計算し、出現頻度を重み付けとした最小二乗近似直線として辺別正常直線63が算出されるので、良品として許容できる程度の湾曲や歪みは許容され、誤差の少ない正常辺が検出できる。
本実施の形態の電子部品検査装置は、また、一つの集合である外周点座標を四辺分割手段により分割するように構成されているため、その後の辺別正常直線算出においては、Hough変換後のρ−θ空間で最大度数を与える(θ、ρ)を検出するだけで正常辺の候補となる直線を見つけることができる。
【0039】
また、本実施の形態の電子部品検査装置は、辺別正常直線を検出するに当り、上辺、下辺、左辺、右辺に対して、それぞれ別個のHough変換範囲を限定できるように構成されているため、計算数を節約でき、処理時間を短縮できる。
【0040】
また、本実施の形態の電子部品検査装置は、欠けを検出するにあたり正常領域より欠け検出用狭めサイズ分小さい欠け検出領域を作成するように構成されているため、欠けとは言えないような微小な凹凸を欠けと検出するような虚報を低減できる。
また、本実施の形態の電子部品検査方法では、突起を検出するにあたり正常領域より突起検出用広げサイズ分大きく突起検出領域を作成するように構成されているため、突起とは言えないような微小な凹凸を突起と検出するような虚報を低減できる。
【0041】
また、本実施の形態の電子部品外形検査方法では、欠けや突起を検出する処理領域を、撮像したIC画像から検出して使用するため、製品によるばらつきを許容することができ、処理領域として設計値を使用した場合に生じ得る誤判定や虚報を低減できる。
【0042】
〔第2の実施の形態〕
図21は、本発明の第2の実施の形態の電子部品検査装置のブロック図である。図22は、図21の寸法検出手段の動作を説明するための平面図である。本実施の形態の電子部品検査装置も、電子部品としてICパッケージを例として説明される。
図21に示すように、本実施の形態の電子部品検査装置は、原画像記憶手段201と、2値化手段202と、ラベリング手段203と、図形計測手段204と、IC図形検出手段205と、IC画像記憶手段206と、外周点座標検出手段207と、外周点座標四辺分割208と、正常辺検出手段209と、正常領域算出手段210と、欠け検出領域作成手段211と、欠け検出手段212と、欠け判定手段213と、突起検出領域作成手段214と、突起検出手段215と、突起判定手段216と、総合判定手段217と、寸法検出手段242と、寸法判定手段243と、パラメータ記憶手段234と、を備えている。パラメータ記憶手段234は、2値化レベル記憶部235、有効範囲記憶部236、削除範囲記憶部237、欠け検出用狭めサイズ記憶部238、突起検出用広げサイズ記憶部239、欠け許容値記憶部240、突起許容値記憶部241、寸法許容値記憶部246を備えている。
【0043】
本実施の形態の電子部品検査装置は、寸法検出手段242と寸法判定手段243とを備え、パラメータ記憶手段234に寸法許容値記憶部246を備えているという点において、第1の実施の形態の電子部品検査装置と異なる。図21のその他の構成要素には、第1の実施の形態の電子部品検査装置の対応する構成要素と下2桁が共通する参照番号が付せられており、その機能は第1の実施の形態の対応する構成要素と同一であるため、その説明を省略する。
寸法検出手段242では、正常領域算出手段210からの正常領域の寸法が計測される。寸法判定手段43では、計測された寸法が、パラメータ記憶手段234の寸法許容値の範囲内であれば良品、それ以外であれば不良品として判定され、寸法情報として出力される。総合判定手段17では、欠け情報と突起情報と寸法情報とから、総合判定が行われる。
【0044】
図22を用いて、寸法検出手段242で、正常領域の寸法を計測する方法を説明する。図22(a)に示すように、正常領域227Aの外周の各辺の中点を求め、向かい合う辺の中点間の距離を算出することにより、ICの幅、長さが求められる。あるいは、図22(b)に示すように、正常領域227Bの各辺の長さを計測して、ICの各辺の長さが求められる。あるいは、図22(c)に示すように、正常領域227Cの各辺のなす角を計測してもよい。また、それらを重複して用いてもよい。
本実施の形態の電子部品検査装置は、第1の実施の形態の電子部品検査装置と同じ構成要素を備えているので、第1の実施の形態の電子部品検査装置と同じ効果を有する。
さらに、本実施の形態の電子部品検査装置は、正常領域の寸法を寸法検査に使用するので、欠けや突起に影響されない正常な電子部品の外形の寸法の検査を行うことができる。
【0045】
〔第3の実施の形態〕
図23は、本発明の第3の実施の形態の電子部品検査装置における外周点座標四辺分割手段のブロック図である。図24は、本実施の形態の電子部品検査装置における欠け検出・判定部位のブロック図である。図25は、本実施の形態の電子部品検査装置における突起検出・判定部位のブロック図である。
本実施の形態の電子部品検査装置は、第1の実施の形態の電子部品検査装置と同様に、原画像記憶手段と、2値化手段と、ラベリング手段と、図形計測手段と、IC図形検出手段と、IC画像記憶手段と、外周点座標検出手段と、外周点座標四辺分割手段と、正常辺検出手段と、正常領域算出手段と、欠け検出領域作成手段と、欠け検出手段と、欠け判定手段と、突起検出領域作成手段と、突起検出手段と、突起判定手段と、総合判定手段と、パラメータ記憶手段と、を有している。本実施の形態の電子部品検査装置は、さらに、欠け検出領域回転手段と突起検出領域回転手段とを備えている。
図23において、第1の実施の形態の図3の構成要素と同一または同等の構成要素には下3桁が同じ符号を付し、詳しい説明は省略する。また、図24および図25において、第1の実施の形態の図10および図12と同一または同等の構成要素には下4桁が同じ符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0046】
図23に示すように、本実施の形態の外周点座標四辺分割手段2008は、第1の実施の形態の外周点座標四辺分割手段8から、回転補正解除部を除去したものである。したがって、本実施の形態の外周点座標四辺分割手段2008では、辺別有効座標検出手段2804から出力される辺別有効座標群が辺別外周点座標となる。この場合、正常辺検出手段においてHough変換をする際に、IC図形の傾きが0となるように補正したままの辺別外周点座標を使用して辺別の正常直線や正常領域が算出される。
【0047】
図24に示すように、欠け検出領域作成手段10011と欠け検出手段10012との間に、欠け検出領域回転手段11010が挿入されている。また、図25に示すように、突起検出領域作成手段10014と突起検出手段10015との間に、突起検出領域回転手段11110が挿入されている。これにより、欠け検出や突起検出を行うときに、欠け検出領域や突起検出領域をIC図形の本来の傾きに補正する。すなわち、欠け検出領域回転手段11010は、欠け検出領域をIC図形の本来の傾きに戻すために、IC図形の傾きが0となるように補正したときと逆方向に補正を行う。また、突起検出領域回転手段11110は突起検出領域をIC図形の本来の傾きに戻すために、IC図形の傾きが0となるように補正したときと逆方向に補正を行う。
本実施の形態の電子部品検査装置が、第1の実施の形態の電子部品検査装置と同じ効果を持つことは明白である。
【0048】
〔第4の実施の形態〕
図26は、本発明の第4の実施の形態の電子部品検査装置における外周点座標四辺分割手段のブロック図である。
本実施の形態の電子部品検査装置も、第1の実施の形態の電子部品検査装置と同様に、原画像記憶手段と、2値化手段と、ラベリング手段と、図形計測手段と、IC図形検出手段と、IC画像記憶手段と、外周点座標検出手段と、外周点座標四辺分割手段と、正常辺検出手段と、正常領域算出手段と、欠け検出領域作成手段と、欠け検出手段と、欠け判定手段と、突起検出領域作成手段と、突起検出手段と、突起判定手段と、総合判定手段と、パラメータ記憶手段と、を有している。
図26において、第1の実施の形態の図3と同一または同等の構成要素には下3桁が同じ符号を付し、詳しい説明は省略する。図23に示すように、本実施の形態の外周点座標四辺分割手段3008は、第1の実施の形態の外周点座標四辺分割手段8の回転補正解除部805を対応座標選択部3810に置き換えたものである。対応座標選択部3810では、辺別有効座標検出手段3804から入力された辺別有効座標が読み出され、その辺別有効座標に対応した回転補正前の外周点座標が回転補正手段3801から検出され、検出された回転補正前の外周点座標を辺別有効座標に対応させ、辺別外周点座標として選択される。
本実施の形態の電子部品検査装置が、第1の実施の形態の電子部品検査装置と同じ効果を持つことは明白である。
【0049】
〔第5の実施の形態〕
図27は、本発明の第5の実施の形態の電子部品検査装置における外周点座標四辺分割手段のブロック図である。
本実施の形態の電子部品検査装置も、第1の実施の形態の電子部品検査装置と同様に、原画像記憶手段と、2値化手段と、ラベリング手段と、図形計測手段と、IC図形検出手段と、IC画像記憶手段と、外周点座標検出手段と、外周点座標四辺分割手段と、正常辺検出手段と、正常領域算出手段と、欠け検出領域作成手段と、欠け検出手段と、欠け判定手段と、突起検出領域作成手段と、突起検出手段と、突起判定手段と、総合判定手段と、パラメータ記憶手段と、を有している。
図27において、第1の実施の形態の図3の構成要素と同一または同等の構成要素には下3桁が同じ符号を付し、詳しい説明は省略する。図27に示すように、本実施の形態の外周点座標四辺分割手段4008は、第1の実施の形態の外周点座標四辺分割手段8の回転補正解除部805を除去し、辺別有効領域作成部4803と辺別有効座標検出部4804との間に辺別有効領域回転部4811を挿入したものである。辺別有効領域回転部4811で、回転補正部4801によってIC図形の傾きが0となるように補正されている状態で得られた辺別有効領域を、辺別有効領域回転部4811で、IC図形の傾きが0となるように補正したときと逆方向に回転を行うことによって、回転済み辺別有効領域が出力される。辺別有効座標検出部4804で、回転済み辺別有効領域の中の外周点座標が選択され、辺別外周点座標が検出される。
本実施の形態の実装部品検査装置が、第1の実施の形態の実装部品検査装置と同じ効果を持つことは明白である。
【0050】
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の電子部品検査装置は、上述した実施の形態のみに制限されるものではなく、本願発明の要旨を変更しない範囲で種々の変化を施した電子部品検査装置も、本発明の範囲に含まれる。例えば、辺別の正常直線検出部において辺別外周点座標をHough変換して(ρ,θ)座標を算出する際に、θを独立変数にしてρを算出する代わりに、ρを独立変数にしてθを算出してもよい。また、本発明の電子部品検査装置は、ICパッケージのみではなく、電子部品一般の任意の面の検査に適用され得る。さらに、本発明の電子部品検査装置は、専用の装置に限定されず、例えば、電子部品の検査を実行するためのプログラムを磁気ディスクやCD等の光ディスクなどの記録媒体に記録して、あるいは、インターネット等のネットワークを通して、適当な撮像装置を用いて構成されるようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子部品検査装置およびプログラムは、欠けや突起の検出の際に、その電子部品の正常な外周領域を算出して、正常な外周領域を基準として検出するものであるので、欠けや突起を正確・高精度に検出することができる。
また、本発明の電子部品検査装置およびプログラムは、Hough変換法によって正常な外周領域を算出する際、最大度数を与える(ρ、θ)の近傍に設定した検索範囲内で、外周点座標の出現頻度を計算し、出現頻度を重み付けとした最小二乗近似直線を算出するものであるので、良品として許容できる程度の湾曲や歪みは許容され、誤差の少ない正常領域が検出できる。
また、本発明の電子部品検査装置およびプログラムは、欠けおよび突起を検出するにあたり、それぞれ、正常領域より狭めおよび広めの検出領域を作成するように構成されているため、欠けおよび突起とは言えないような微小な凹凸を欠けおよび突起と検出するような虚報を低減できる。
また、本発明の電子部品検査装置およびプログラムは、辺別正常直線を検出するに当り、上辺、下辺、左辺、右辺に対して、それぞれ別個にHough変換範囲を限定できるように構成されているため、計算数を節約でき、処理時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の電子部品検査装置のブロック図。
【図2】 図1の外周点座標四辺分割手段の動作を説明するための平面図。
【図3】 図1の外周点座標四辺分割手段のブロック図。
【図4】 図1の正常辺検出手段と正常領域算出手段とのブロック図。
【図5】 Hough変換を説明するためのX−Y平面図〔(a)〕およびρ−θ平面図〔(b)〕。
【図6】 図4の上辺正常直線検出部のブロック図。
【図7】 図6のθ計算範囲設定部の動作を説明するためのρ−θ平面図。
【図8】 図6の検索範囲設定部の動作を説明するためのρ−θ平面図。
【図9】 図6の出現頻度算出部の動作を説明するためのρ−θ平面図。
【図10】 図1の欠け検出手段のブロック図。
【図11】 図1の欠け検出手段の動作を説明するための平面図。
【図12】 図1の突起検出手段のブロック図。
【図13】 図1の突起検出手段の動作を説明するための平面図。
【図14】 図1の電子部品検査装置の処理動作を説明するためのフローチャート。
【図15】 図14の四辺分割処理のフローチャート。
【図16】 図14の辺別正常直線/正常領域算出処理のフローチャート。
【図17】 図16の辺別正常直線の算出処理のフローチャート。
【図18】 図14の欠け検出処理のフローチャート。
【図19】 図14の突起検出処理のフローチャート。
【図20】 図1の正常辺検出手段の動作を説明するためのX−Y平面図。
【図21】 本発明の第2の実施の形態の電子部品検査装置のブロック図。
【図22】 図21の寸法検出手段の動作を説明するための平面図。
【図23】 本発明の第3の実施の形態の電子部品検査装置における外周点座標四辺分割手段のブロック図。
【図24】 本発明の第3の実施の形態の電子部品検査装置における欠け検出・判定部位のブロック図。
【図25】 本発明の第3の実施の形態の電子部品検査装置における突起検出・判定部位のブロック図。
【図26】 本発明の第4の実施の形態の電子部品検査装置における外周点座標四辺分割手段のブロック図。
【図27】 本発明の第5の実施の形態の電子部品検査装置における外周点座標四辺分割手段のブロック図。
【符号の説明】
1、201 原画像記憶手段
2、202 2値化手段
3、203 ラベリング手段
4、204 図形計測手段
5、205 IC図形検出手段
6、206 IC画像記憶手段
7、207 外周座標検出手段
8、208、2008、3008、4008 外周座標四辺分割手段
9、209 正常辺検出手段
10、210 正常領域算出手段
11、211、10011 欠け検出領域作成手段
12、212 欠け検出手段
13、213、10013 欠け判定手段
14、214、10014 突起検出領域作成手段
15、215 突起検出手段
16、216、10016 突起判定手段
17、217 総合判定手段
22、22A、22B IC図形
23,23A、23B IC画像
24、24A 外周点
25 有効幅
26 削除幅
27A、27B、227A、227B、227C 正常領域
28 欠け検出領域
29 欠け候補図形サイズ
29A、32A 接線方向サイズ
29B、32B 垂直方向サイズ
31 突起検出領域
32 突起図形サイズ
34、234 パラメータ記憶手段
35、235 2値化レベル記憶部
36、236 有効範囲記憶部
37、237 削除範囲記憶部
38、238 欠け検出用狭めサイズ記憶部
39、239 突起検出用広めサイズ記憶部
40、240 欠け許容値記憶部
41、241 突起許容値記憶部
60 辺
61、62、63 辺別正常直線
101 上辺正常直線検出部
102 下辺正常直線検出部
103 左辺正常直線検出部
104 右辺正常直線検出部
105 四辺交点算出部
106 正常領域作成部
242 寸法検出手段
243 寸法判定手段
246 寸法許容値記憶部
801、2801、3801、4801 回転補正部
802、2802、3802、4802 外接四角形検出部
803、2803、3803、4803 辺別有効領域作成部
804、2804、3804、4804 辺別有効座標検出部
805 回転補正解除部
807A、807B、807C、807D 外接四角形頂点座標
808A 上辺有効領域
808B 下辺有効領域
808C 左辺有効領域
808D 右辺有効領域
810 重心
811 削除領域
901 θ計算範囲設定部
902 Hough変換部
903 最大度数検出部
904 検索範囲設定部
905 出現頻度算出部
906 重み付き最小二乗直線算出部
910 検索範囲
1001、11001 欠け検出領域内差分画像作成部
1002、11002 欠け検出差分画像記憶部
1003、1103、11003、11103 ラベリング部
1004、11004 欠け候補図形検出部
1005、11005 欠け候補図形計測部
1006 欠け差分画像
1008、1108 ラベル図形
1009 欠け候補図形
1101、11101 突起検出領域外差分画像作成部
1102、11102 突起検出差分画像記憶部
1104、11104 突起候補図形検出部
1105、11105 突起候補図形計測部
1106 突起差分画像
1109 突起候補図形
3810 対応座標選択部
4811 辺別有効領域回転部
11010 欠け検出領域回転手段
11110 突起検出領域回転手段

Claims (23)

  1. 電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する外周点座標検出手段と、前記外周点座標の外接多角形を検出する外接多角形検出手段と、該外接多角形から該外接多角形の内側に電子部品各辺の有効領域を作成する辺別有効領域作成手段と、各辺毎に辺別有効領域に含まれる外周点座標を検出する辺別有効座標検出手段と、各辺毎に前記外周点座標からハフ変換により直線を検出する直線検出手段と、を備えたことを特徴とする電子部品検査装置。
  2. 前記直線と前記外周点座標との対比により前記電子部品の欠陥領域を検出する欠陥領域検出手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品検査装置。
  3. 前記辺別有効領域からは、前記電子部品図形のコーナ部近傍の領域が除外されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品検査装置。
  4. 前記直線検出手段は、ハフ変換したρ−θ空間から重みとなる出現頻度を算出する出現頻度算出手段と、前記出願頻度に基づき重み付けした外周点座標に対して最小二乗法を適用してX−Y画像空間内での近似直線を算出する近似直線算出手段と、を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子部品検査装置。
  5. 請求項1〜4までのいずれかの請求項に記載の電子部品検査装置であって、さらに前記直線との対比により前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を除去して正常図形を検出する正常図形検出手段を備えていることを特徴とする電子部品検査装置。
  6. 電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する外周点座標検出手段と、前記外周点座標の内前記電子部品図形のコーナ部を除く外周上に位置する複数の外周点座標を用いて、前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を除去した正常図形を検出する正常図形検出手段と、前記正常図形から前記欠陥領域を検出するための検出図形を算出する検出図形算出手段と、前記電子部品図形と前記検出図形とを比較することによって前記欠けまたは/および突起の寸法を検出する欠陥領域検出手段と、を有する電子部品検査装置。
  7. 電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する外周点座標検出手段と、前記外周点座標の内前記電子部品図形のコーナ部を除く外周上に位置する複数の外周点座標を用いて、前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を除去した正常図形を検出する正常図形検出手段と、前記正常図形を計測する正常図形計測手段と、前記正常図形の形状の許容範囲を記憶する許容範囲記憶手段と、正常図形計測手段の計測結果と前記許容範囲記憶手段が記憶する許容範囲とから前記電子部品の良否を判定する外形良否判定手段と、を有する電子部品検査装置。
  8. 前記正常図形検出手段は、各辺ごとに前記外周点座標のハフ(Hough)変換を行いρ−θ空間で最も曲線の通過度数の多い最大度数座標(ρ0、θ0)を検出する最大度数検出手段と、最大度数座標(ρ0、θ0)を中心とした検索範囲を設定する検索範囲設定手段と、前記検索範囲内を通過する曲線に対応する外周点座標である検索範囲内外周点座標を検出する出現座標算出手段と、前記検索範囲内外周点座標を用いてX−Y画像空間内で近似直線を算出する近似直線算出手段と、を有することを特徴とする請求項6または7に記載の電子部品検査装置。
  9. 前記出現座標算出手段においては、前記検索範囲内外周点座標の出現する頻度をも算出し、近似直線算出手段においては該出現頻度の重み付けをした最小二乗法により近似直線を算出することを特徴とする請求項に記載の電子部品検査装置。
  10. 電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周の各辺毎に、前記電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する外周点座標検出手段と、各辺ごとに前記外周点座標のハフ変換を行いθ−ρ空間で最も曲線の通過度数の多い最大度数座標(θ0,ρ0)を検出する最大度数検出手段と、最大度数座標(θ0,ρ0)を中心とした検索範囲を設定する検索範囲設定手段と、前記検索範囲内を通過する曲線に対応する外周点座標である検索範囲内外周点座標を検出し、該検索範囲内外周点座標の検索範囲内での出現頻度を算出する出現頻度算出手段と、前記検索範囲内外周点座標を用い前記出現頻度を重み付けした最小二乗法によりX−Y画像空間内での近似直線を算出する近似直線算出手段と、各辺ごとに算出された近似直線を用いて電子部品の正常図形を検出する正常図形検出手段と、を有する電子部品検査装置。
  11. 前記正常図形の形状の許容範囲を記憶する許容範囲記憶手段と、正常図形計測手段の計測結果と前記許容範囲記憶手段が記憶する許容範囲とから前記電子部品の良否を判定する外形良否判定手段と、をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の電子部品検査装置。
  12. 前記正常図形から前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を検出するための検出図形を算出する検出図形算出手段と、前記電子部品図形と前記検出図形とを比較することによって前記欠けまたは/および突起を検出する欠陥領域検出手段と、をさらに有することを特徴とする請求項7、10または11に記載の電子部品検査装置。
  13. 前記欠けを検出する手段において、前記欠けを検出するための検出図形が前記正常図形の内部に設定されることを特徴とする請求項または12に記載の電子部品検査装置。
  14. 前記突起を検出する手段において、前記突起を検出するための検出図形が前記正常図形を内部に含むように設定されることを特徴とする請求項または12に記載の電子部品検査装置。
  15. 前記外周点座標の外接多角形を検出する外接多角形検出手段と、該外接多角形から該外接多角形の内側に電子部品各辺の有効領域を作成する辺別有効領域作成手段と、をさらに備え、前記辺別の有効領域内の外周点座標に対してハフ変換を行うことを特徴とする請求項から11のいずれかに記載の電子部品検査装置。
  16. 外周点座標に回転補正をかける回転補正手段と、該回転補正を解除する回転補正解除手段と、をさらに備え、前記回転補正手段において前記辺別有効領域作成手段において辺別有効領域を作成するのに先立って回転補正を行い、前記回転補正解除手段において前記辺別有効領域作成手段において辺別有効領域を作成した後に回転補正解除を行うことを特徴とする請求項15に記載の電子部品検査装置。
  17. 前記正常図形検出手段には、各辺ごとにハフ変換の行われるρ−θ空間の範囲を限定する空間範囲限定手段が備えられていることを特徴とする請求項から11のいずれかに記載の電子部品検査装置。
  18. 電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する過程と、前記外周点座標の外接多角形を検出する過程と、該外接多角形から該外接多角形の内側に電子部品各辺の有効領域を作成する過程と、各辺毎に辺別有効領域に含まれる外周点座標を検出する過程と、前過程により検出された外周点座標からハフ変換を利用して、前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を除去した正常図形を検出する過程と、を有する電子部品の検査方法。
  19. 電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する過程と、前記外周点座標の内前記電子部品図形のコーナ部を除く外周上に位置する複数の外周点座標を用いて、前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を除去した正常図形を検出する過程と、前記正常図形から前記欠陥領域を検出するための検出図形を算出する過程と、前記電子部品図形と前記検出図形とを比較することによって前記欠けまたは/および突起の寸法を検出する過程と、を有する電子部品の検査方法。
  20. 電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周の各辺毎に、前記電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する過程と、各辺ごとに前記外周点座標のハフ変換を行いθ−ρ空間で最も曲線の通過度数の多い最大度数座標(θ 0 ,ρ 0 )を検出する過程と、最大度数座標(θ 0 ,ρ 0 )を中心とした検索範囲を設定する過程と、前記検索範囲内を通過する曲線に対応する外周点座標である検索範囲内外周点座標を検出し、該検索範囲内外周点座標の検索範囲内での出現頻度を算出する過程と、前記検 索範囲内外周点座標を用い前記出現頻度を重み付けした最小二乗法によりX−Y画像空間内での近似直線を算出する過程と、各辺ごとに算出された近似直線を用いて電子部品の正常図形を検出する過程と、を有する電子部品の検査方法。
  21. 電子部品を撮像した画像内の電子部品図形の外周上に位置する複数の外周点座標を検出する手順と、前記外周点座標の内前記電子部品図形のコーナ部を除く外周上に位置する複数の外周点座標を用いて、前記電子部品の欠けまたは/および突起よりなる欠陥領域を除去した正常図形を検出する手順と、前記正常図形から前記欠陥領域を検出するための検出図形を算出する手順と、前記電子部品図形と前記検出図形とを比較することによって前記欠けまたは/および突起の寸法を検出する手順と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  22. 前記複数の外周点座標を検出する手順が、前記外周座標の外接多角形を検出する手順と、該外接多角形から該外接多角形の内側に電子部品各辺の有効領域を作成する手順と、前記辺別の有効領域ごとに複数の外周点の座標を検出する手順と、を備えていることを特徴とする請求項21に記載のプログラム。
  23. 前記正常図形を検出する手順が、前記各辺別の複数の外周点の座標群をハフ変換によりρ−θ平面上の曲線群に展開する手順と、前記ρ−θ平面において前記曲線群の交差する最大度数を与える最大度数座標点を検出する手順と、前記最大度数座標点を中心としてその周囲に検索領域を設定する手順と、前記検索範囲内を通過する曲線に対応する外周点座標である検索範囲内外周点座標を検出し、該検索範囲内外周点座標の検索範囲内での出現頻度を算出する手順と、前記検索範囲内外周点座標を用い前記出現頻度を重み付けした最小二乗法によりX−Y画像空間内での近似直線を算出する手順と、各辺ごとに算出された近似直線を用いて電子部品の正常図形を検出する手順と、を備えていることを特徴とする請求項22に記載のプログラム。
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