JP2861640B2 - ベータバリウムボレイト単結晶の育成方法 - Google Patents
ベータバリウムボレイト単結晶の育成方法Info
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- JP2861640B2 JP2861640B2 JP15907192A JP15907192A JP2861640B2 JP 2861640 B2 JP2861640 B2 JP 2861640B2 JP 15907192 A JP15907192 A JP 15907192A JP 15907192 A JP15907192 A JP 15907192A JP 2861640 B2 JP2861640 B2 JP 2861640B2
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- JP
- Japan
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- single crystal
- barium borate
- crystal
- seed crystal
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベータバリウムボレイ
ト単結晶(β−BaB2 O4 :以後BBOと略記する)
を種子結晶を用いて引上法で育成する方法に関する。
ト単結晶(β−BaB2 O4 :以後BBOと略記する)
を種子結晶を用いて引上法で育成する方法に関する。
【従来の技術】従来、BBOを種子結晶を用いて引上法
で育成する際に用いる種子結晶は、種子結晶に必要な直
径および長さに育成した結晶をそのまま用いていた(特
願平3−272046)。
で育成する際に用いる種子結晶は、種子結晶に必要な直
径および長さに育成した結晶をそのまま用いていた(特
願平3−272046)。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】種子結晶に必要な大き
さのBBOを再現良く育成することは非常に難しかっ
た。
さのBBOを再現良く育成することは非常に難しかっ
た。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は先を尖らせて加
工した種子結晶の表面を鏡面研磨し、融液直上に保持し
て先端部分の表面を熱処理してから育成することによ
り、容易にBBOを育成する方法であり、また、先を尖
らせて加工した種子結晶の表面を鏡面研磨し、種子結晶
の先端を燐酸でエッチングしてから育成を開始すること
により、容易にBBOを育成する方法である。
工した種子結晶の表面を鏡面研磨し、融液直上に保持し
て先端部分の表面を熱処理してから育成することによ
り、容易にBBOを育成する方法であり、また、先を尖
らせて加工した種子結晶の表面を鏡面研磨し、種子結晶
の先端を燐酸でエッチングしてから育成を開始すること
により、容易にBBOを育成する方法である。
【0004】
【作用】BBOを種子結晶を用いて引上法で育成するた
めには種子結晶からの熱の逃げが大きくなければならな
い。必要な種子結晶の大きさに加工しただけでは結晶表
面からの熱の逃げが悪くまた表面の加工歪みの影響で、
融液に接触させたときにクラックが入ってしまう。その
ため種子結晶に必要な大きさに育成した、表面が平滑で
加工歪みの無い結晶をそのまま用いなければならなかっ
た。しかし先を尖らせて加工した種子結晶の表面全体を
鏡面研磨し、育成開始前に融液直上に種子結晶を保持す
ることで種子結晶表面の加工歪みが除去され、また先が
尖っていることで融液に接触させたときの熱ショックも
緩和されてクラックが入らず、β相の結晶が育成される
条件を実現することが出来る。
めには種子結晶からの熱の逃げが大きくなければならな
い。必要な種子結晶の大きさに加工しただけでは結晶表
面からの熱の逃げが悪くまた表面の加工歪みの影響で、
融液に接触させたときにクラックが入ってしまう。その
ため種子結晶に必要な大きさに育成した、表面が平滑で
加工歪みの無い結晶をそのまま用いなければならなかっ
た。しかし先を尖らせて加工した種子結晶の表面全体を
鏡面研磨し、育成開始前に融液直上に種子結晶を保持す
ることで種子結晶表面の加工歪みが除去され、また先が
尖っていることで融液に接触させたときの熱ショックも
緩和されてクラックが入らず、β相の結晶が育成される
条件を実現することが出来る。
【0005】また熱燐酸でエッチングすることでも加工
歪みが除去され、前記方法と同様にβ相の結晶が育成さ
れる条件を実現することが出来る。
歪みが除去され、前記方法と同様にβ相の結晶が育成さ
れる条件を実現することが出来る。
【0006】
【実施例】長さ50mm、直径3mmに加工したBBO
の片側の先を長さ10mmだけ直径1.0mmまで尖ら
せた。表面全体を鏡面研磨して種子結晶とし、育成前に
原料を融解させた融液直上に種子結晶を約5時間保持し
た。その後種子結晶を融液中に約10mm/hrで直径
が2mmの部分まで下ろした。その状態で約15分保持
した後、1mm/hrで引上げを開始したところ、β相
の単結晶が育成された。
の片側の先を長さ10mmだけ直径1.0mmまで尖ら
せた。表面全体を鏡面研磨して種子結晶とし、育成前に
原料を融解させた融液直上に種子結晶を約5時間保持し
た。その後種子結晶を融液中に約10mm/hrで直径
が2mmの部分まで下ろした。その状態で約15分保持
した後、1mm/hrで引上げを開始したところ、β相
の単結晶が育成された。
【0007】また、前記と同様に加工した種子結晶の先
端部分約10mmを熱燐酸で180℃、5分間エッチン
グした後、育成原料の融液に約10mm/hrで直径が
2mmの部分まで下ろした。その状態で約15分保持し
た後、1mm/hrで引上げを開始したところ、β相の
単結晶が育成された。
端部分約10mmを熱燐酸で180℃、5分間エッチン
グした後、育成原料の融液に約10mm/hrで直径が
2mmの部分まで下ろした。その状態で約15分保持し
た後、1mm/hrで引上げを開始したところ、β相の
単結晶が育成された。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば種子結晶を用いてBBO
を育成する際に、種子結晶にβ相が晶出する熱的条件を
実現でき、また種子結晶は再現性良く作成できるので、
BBO育成の歩留まりが向上する。
を育成する際に、種子結晶にβ相が晶出する熱的条件を
実現でき、また種子結晶は再現性良く作成できるので、
BBO育成の歩留まりが向上する。
Claims (2)
- 【請求項1】 ベータバリウムボレイト単結晶を引上法
で育成する方法において、先を尖らせて鏡面研磨した種
子結晶を融液直上に保持し先端の表面を熱処理してから
育成を開始することを特徴とする、ベータバリウムボレ
イト単結晶の育成方法。 - 【請求項2】 ベータバリウムボレイト単結晶を引上法
で育成する方法において、先を尖らせて鏡面研磨した種
子結晶の先端を燐酸でエッチングしてから育成を開始す
ることを特徴とする、ベータバリウムボレイト単結晶の
育成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15907192A JP2861640B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | ベータバリウムボレイト単結晶の育成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15907192A JP2861640B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | ベータバリウムボレイト単結晶の育成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061696A JPH061696A (ja) | 1994-01-11 |
JP2861640B2 true JP2861640B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=15685587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15907192A Expired - Fee Related JP2861640B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | ベータバリウムボレイト単結晶の育成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2861640B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5456303A (en) * | 1994-02-23 | 1995-10-10 | Seiki Hanbai Co., Ltd. | Open-and-close screen door |
JP2012115471A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Olympus Corp | 医療用処置具およびマニピュレータ |
JP5856817B2 (ja) | 2011-11-16 | 2016-02-10 | オリンパス株式会社 | 医療用処置具およびこれを備えるマニピュレータ |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP15907192A patent/JP2861640B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH061696A (ja) | 1994-01-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981110 |
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