JP2861626B2 - 育成単結晶の結晶相の判別方法 - Google Patents
育成単結晶の結晶相の判別方法Info
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- JP2861626B2 JP2861626B2 JP12104292A JP12104292A JP2861626B2 JP 2861626 B2 JP2861626 B2 JP 2861626B2 JP 12104292 A JP12104292 A JP 12104292A JP 12104292 A JP12104292 A JP 12104292A JP 2861626 B2 JP2861626 B2 JP 2861626B2
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- Japan
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- crystal
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- grown
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ベータバリウムボレイ
ト（β−ＢａＢ2Ｏ4：以下、ＢＢＯと略記する。）単結
晶を種結晶を用いて育成する際、種結晶から育成される
結晶がβ相であるかα相であるかを判別する方法に関す
る。
ト（β−ＢａＢ2Ｏ4：以下、ＢＢＯと略記する。）単結
晶を種結晶を用いて育成する際、種結晶から育成される
結晶がβ相であるかα相であるかを判別する方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】β−ＢａＢ2Ｏ4単結晶を引上げ法で種結
晶を用いて育成する方法において、種結晶から育成され
た結晶がβ相であるかどうかを判断するためには、育成
後の結晶をＸ線回折で調べていた。
晶を用いて育成する方法において、種結晶から育成され
た結晶がβ相であるかどうかを判断するためには、育成
後の結晶をＸ線回折で調べていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】種結晶を融液に接触さ
せた時点でα相とβ相のどちらが育成されるか判断でき
れば、その結果を育成条件等に早くフィードバックで
き、短時間で安定したβ相の結晶育成の開発を行うこと
ができ、好都合である。本発明はこのような従来の事情
に対処してなされたもので、種結晶を融液に接触させた
時点で育成結晶の結晶相を判別する方法を提供すること
を目的とする。
せた時点でα相とβ相のどちらが育成されるか判断でき
れば、その結果を育成条件等に早くフィードバックで
き、短時間で安定したβ相の結晶育成の開発を行うこと
ができ、好都合である。本発明はこのような従来の事情
に対処してなされたもので、種結晶を融液に接触させた
時点で育成結晶の結晶相を判別する方法を提供すること
を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベータバリウ
ムボレイト（β−ＢａＢ2Ｏ4）単結晶をβ相の種結晶を
用いて引上げ法でＢａＢ2Ｏ4融液から育成した時の育成
単結晶の結晶相の判別方法であって、融液に接触させた
種結晶にクラックが入らない時には、育成される結晶が
β相であると判別することを特徴とする育成単結晶の結
晶相の判別方法である。
ムボレイト（β−ＢａＢ2Ｏ4）単結晶をβ相の種結晶を
用いて引上げ法でＢａＢ2Ｏ4融液から育成した時の育成
単結晶の結晶相の判別方法であって、融液に接触させた
種結晶にクラックが入らない時には、育成される結晶が
β相であると判別することを特徴とする育成単結晶の結
晶相の判別方法である。
【０００５】
【作用】ＢａＢ2Ｏ4組成結晶は高温相のα相と低温相の
β相を持つ。融液からβ相の結晶を種結晶を用いて引上
げ法で育成するためにはβ相が育成される熱収支の微妙
なバランスが必要であり、融液の温度や育成雰囲気、種
結晶の熱伝導等の条件により育成される結晶が決まる。
β相の種結晶を用いても、α相が育成される条件におい
ては、種結晶がβ相のままでいることができず、α相に
転移しようとするため、結晶内に歪みが正じ、クラック
が発生してしまう。一方、β相を安定して晶出できる条
件にあればβ相の種結晶はクラックを生じることがな
く、安定してβ相の結晶を育成することができる。従っ
て、種結晶のクラックの有無によって、育成結晶の結晶
相を判別することができる。
β相を持つ。融液からβ相の結晶を種結晶を用いて引上
げ法で育成するためにはβ相が育成される熱収支の微妙
なバランスが必要であり、融液の温度や育成雰囲気、種
結晶の熱伝導等の条件により育成される結晶が決まる。
β相の種結晶を用いても、α相が育成される条件におい
ては、種結晶がβ相のままでいることができず、α相に
転移しようとするため、結晶内に歪みが正じ、クラック
が発生してしまう。一方、β相を安定して晶出できる条
件にあればβ相の種結晶はクラックを生じることがな
く、安定してβ相の結晶を育成することができる。従っ
て、種結晶のクラックの有無によって、育成結晶の結晶
相を判別することができる。
【０００６】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。長さ
５０ｍｍ、直径２ｍｍのβ−ＢａＢ2Ｏ4単結晶を種結晶
に用い、高周波炉を用いてＢａＢ2Ｏ4組成原料を白金坩
堝中で融解した。坩堝上部の耐火物を高さ１５０ｍｍ、
１２０ｍｍのアルミナ製のものと８０ｍｍのジルコニア
製のものの３種類用意し、それぞれの耐火物を用いて育
成した。原料を加熱しすぎないように融解した後、種結
晶を融液に接触させたところ、高さ１２０ｍｍのアルミ
ナ製の耐火物を使用した時だけ種結晶はクラックが生じ
なく、その後、３ｍｍ／ｈｒで引上げを開始したとこ
ろ、β相の単結晶が育成された。 しかし他の２種類の
耐火物を用いた場合、融液に接触させた直後、接触させ
た種結晶の融液から約３ｍｍ程度の部分にクラックが生
じた。その後引上げを開始したが、育成された結晶はα
相の結晶であった。
５０ｍｍ、直径２ｍｍのβ−ＢａＢ2Ｏ4単結晶を種結晶
に用い、高周波炉を用いてＢａＢ2Ｏ4組成原料を白金坩
堝中で融解した。坩堝上部の耐火物を高さ１５０ｍｍ、
１２０ｍｍのアルミナ製のものと８０ｍｍのジルコニア
製のものの３種類用意し、それぞれの耐火物を用いて育
成した。原料を加熱しすぎないように融解した後、種結
晶を融液に接触させたところ、高さ１２０ｍｍのアルミ
ナ製の耐火物を使用した時だけ種結晶はクラックが生じ
なく、その後、３ｍｍ／ｈｒで引上げを開始したとこ
ろ、β相の単結晶が育成された。 しかし他の２種類の
耐火物を用いた場合、融液に接触させた直後、接触させ
た種結晶の融液から約３ｍｍ程度の部分にクラックが生
じた。その後引上げを開始したが、育成された結晶はα
相の結晶であった。
【０００７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ＢａＢ2Ｏ4組成融液から引上げ法でβ相の種結晶を用い
た育成をする際、育成される結晶がα相とβ相のどちら
であるかを種結晶を融液に接触させた時点で判別でき、
β相の安定した単結晶育成の開発を短時間で行うことが
できる。
ＢａＢ2Ｏ4組成融液から引上げ法でβ相の種結晶を用い
た育成をする際、育成される結晶がα相とβ相のどちら
であるかを種結晶を融液に接触させた時点で判別でき、
β相の安定した単結晶育成の開発を短時間で行うことが
できる。
Claims (1)
- 【請求項１】 ベータバリウムボレイト（β−ＢａＢ2
Ｏ4）単結晶をβ相の種結晶を用いて引上げ法でＢａＢ2
Ｏ4融液から育成した時の育成単結晶の結晶相の判別方
法であって、融液に接触させた種結晶にクラックが入ら
ない時には、育成される結晶がβ相であると判別するこ
とを特徴とする育成単結晶の結晶相の判別方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12104292A JP2861626B2 (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 育成単結晶の結晶相の判別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12104292A JP2861626B2 (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 育成単結晶の結晶相の判別方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05294797A JPH05294797A (ja) | 1993-11-09 |
| JP2861626B2 true JP2861626B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=14801383
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12104292A Expired - Fee Related JP2861626B2 (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 育成単結晶の結晶相の判別方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2861626B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-16 JP JP12104292A patent/JP2861626B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05294797A (ja) | 1993-11-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |