JP2861252B2 - スコロトロン帯電器のグリッド板位置出し装置 - Google Patents

スコロトロン帯電器のグリッド板位置出し装置

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JP2861252B2 JP12274790A JP12274790A JP2861252B2 JP 2861252 B2 JP2861252 B2 JP 2861252B2 JP 12274790 A JP12274790 A JP 12274790A JP 12274790 A JP12274790 A JP 12274790A JP 2861252 B2 JP2861252 B2 JP 2861252B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真複写装置等における帯電用のスコ
ロトロンに関し、特に、そのグリッド板位置出し装置に
関する。
〔従来の技術〕
電子写真複写機等に用いられる従来のスコロトロン帯
電器は、グリッドと一体に構成されており、装置本体又
は感光体ユニットにこの一体構成のスコロトロンを取り
付け、取り外しするのが普通であった。ところで、グリ
ッドは、薄い金属板にエッチングによってグリッドスク
リーンを形成することにより作成するのが通常である
が、スコロトロン本体にこの薄いグリッド板を平面性よ
くかつ正確に位置出しして張設するには、本体の両端に
相互に略平行な位置出し突縁を設け、本体の一方の端部
の位置出し突縁の後にグリッドの一端を引っ掛ける固定
的なフックを設けるか、又は、張力を与えるような弾性
的なフックを設け、固定的なフックにグリッドの一端を
引っ掛ける場合は、グリッドの他端を本体の他端の位置
出し突縁の後に位置する別のフックに取り付け、その後
にこの別のフックに張力を与える弾性力を加えるように
し、弾性的なフックにグリッドの一端を引っ掛ける場合
は、グリッドの他端に弾性を抗して引っ張って他端の固
定的なフック引っ掛けて放すようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、スコロトロンにおいては、被帯電体に均一
に帯電するには、感光体の表面等の被帯電面とグリッド
の間の距離の正確性、均一性が最も重要な要素あである
が、従来のように、本体の両端に相互に略平行な位置出
し突縁を設け、その突縁に接するグリッド部分の幅を他
の部分と略同じにすると、張力と突縁からの反力によっ
てグリッドは撓み、その撓みが突縁近傍のみにとどまら
ず、突縁間の放電の均一性にとって重要な部分に及ん
で、被帯電体とグリッドの間の距離にバラツキが発生す
る。その結果、帯電は不均一になり、帯電特性の良好な
スコロトロン帯電器は得られない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、スコロトロン帯電器のグリッド板を複
写装置の感光体表面等の被帯電面に一定距離で平行に位
置出しすることのできるグリッド板位置出し装置を提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明のスコロトロン帯電
器のグリッド板位置出し装置は、ストリップ状の金属薄
板からなるグリッド板を離間して略平行に設けられた2
つの位置出し突縁間に張力を加えて張設するスコロトロ
ン帯電器のグリッド板位置出し装置において、グリッド
板の両端にグリッド板を前記位置出し突縁に押しつける
分力を含む張力を加える張力作用機構を備え、グリッド
板が前記2つの位置出し突縁に接する領域のグリッド板
の幅が他の位置の幅に比較して狭く構成されていること
を特徴とするものである。
この場合、グリッド板の前記2の位置出し突縁に接す
る領域を、前記張力作用機構によってグリッド板の端部
に張力を加えるために設けた開口の側縁部にすると、特
別に幅を狭くする部分を設けなくともよいので、製造上
及び配置上、望ましい。
なお、グリッド板の取り付けの方式として、前記2つ
の位置出し突縁を表面を露出させて移動する被帯電体を
両側から挟む枠体上に設け、前記2つの位置出し突縁間
に張設されたグリッド板の被帯電体表面とは反対側に、
断面U字樋状のシールドと該シールドの両端に取り付け
られた絶縁ブロックと絶縁ブロック間に張設された放電
ワイヤとからなるスコロトロン本体を着脱可能に取り付
ける方式と、前記2つの位置出し突縁を、断面U字樋状
のシールドと該シールドの両端に取り付けられた絶縁ブ
ロックと絶縁ブロック間に張設された放電ワイヤとから
なるスコロトロン本体上に設けてこの本体上にグリッド
板を取り付ける方式とがある。何れの方式に本発明を適
用してもよい。
〔作用〕
本発明によると、グリッド板が2つの位置出し突縁に
接する領域のグリッド板の幅を他の位置の幅に比較して
狭く構成しているので、グリッド板の両端にグリッド板
を位置出し突縁に押しつける分力を含む張力が加わった
場合、グリッド板はグリッド板が位置出し突縁に接する
領域のみで撓んで、その撓みが突縁近傍から突縁間の放
電の均一性にとって重要な部分に及ばず、かつ、張力に
よってその間のグリッド板は平面性が確保れるので、被
帯電体とグリッド板の間の距離は均一になりバラツキが
生じない。その結果、帯電は極めて均一になり、帯電特
性の良好なスコロトロン帯電器が構成できる。
〔実施例〕
次に、図面を参照にして、本発明のグリッド板位置出
し装置を適用するスコロトロン帯電器の例について説明
する。
スコロトロンは、第1図に等価回路を示すように、感
光ドラム等の被帯電面1に平行に配置された断面U字状
の図に垂直方向に伸びているシールド51と、シールド51
内の軸に平行に配置された1本ないし複数本(図の場合
2本)の放電ワイヤ52と、U字状のシールド51の前面開
口を覆うように配置されたグリッド30とから構成されて
おり、この例においては図示のように電圧がかけられ、
被帯電面1にマイナスの均一の帯電をしている。通常、
シールドはゼロ電位に保たれるが、この実施例の場合、
小さいスコロトロンサイズで放電効率を向上させるため
に、シールド51とグリッド30は相互に同電位の負電位に
なるように接続されている。
以下に説明するスコロトロン帯電器においては、グリ
ッド30は、シールド51及びその中に張設された放電ワイ
ヤ52からなる本体とは別体に構成され、電子複写装置の
感光体ユニットに別々に取り付け、取り外されるので、
シールド51及びその中に張設された放電ワイヤ52からな
る本体をスコロトロン本体と言う。第2図の分解斜視図
に示すように、本発明のスコロトロン帯電器は、一様に
表面が帯電される感光ドラム2とその軸方向の両側に配
置されたユニットハウジング側板3、4からなる感光体
ユニット20に、感光ドラム2の軸方向に平行に所定の精
密な一定の間隔を保って張架されるグリッド30と、グリ
ッド30を感光体ユニット20に張架した後にグリッド30の
上側に取り付けられるスコロトロン本体50とから構成さ
れている。グリッド30は例えば薄いストリップ状のステ
ンレス板から形成されており、その中央の矩形領域に
は、微細なスリットが微小間隔をおいて多数平行に並ぶ
メッシュパターン状にエッチング加工されてなるスクリ
ーン部31が設けられており、グリッド30の両面はニッケ
ルメッキされている。グリッド30の両端には、それを張
設するときに、後記するグリッド引っ掛け用突起6のフ
ック部7に引っ掛ける比較的大きい矩形の開口32と、後
記するグリッド張架用板バネ金具17のフック部18に引っ
掛ける比較的大きい矩形開口33とが設けられており、さ
らに、開口32が設けられた端部には、円形穴39を有する
折り曲げ片34がグリッド30の平面から略90゜折り曲げら
れて設けられている。一方、感光体ユニット20の奥側に
配置されたユニットハウジング側板3の上端には、帯電
器取り付け片5が一体に設けられており、取り付け片5
の上部の感光ドラム側にグリッド位置出し突縁8が、ま
た、それより奥側にグリッド引っ掛け用突起6が立設さ
れており、突起6の上部にはグリッド30の開口32の後縁
部35を引っ掛けたときに外れないようにするフック部7
が設けられている。また、帯電器取り付け片5の奥側の
側面には、スコロトロン本体50の奥側の絶縁ブロック53
から下方に伸びる取り付け用端板55の2つの位置出し穴
58に差し込まれる2つの本体位置出し突起9、9が感光
ドラム2の軸方向に立設されており、その突起9、9の
間には、固定ビス70がねじ込まれるネジ穴10が設けられ
ている。さらに、感光体ユニット20の手前側に配置され
たユニットハウジング側板4の上端は、感光ドラム2の
表面より高く延長しており、その延長部にグリッド30の
開口33が設けられた端部を挿入するスリット11が穿設さ
れている。そのスリット11の上側には、スコロトロン本
体50の手前側の絶縁ブロック54の端面から軸方向に伸び
る2つの位置出し突起60が差し込まれる2つ位置出し穴
13が設けられている。スリット11の下側の縁部は、奥側
の取り付け片5上部に設けられた突縁8と同様のグリッ
ド位置出し突縁12を構成している(第5図参照)。スコ
ロトロン本体50の奥側の絶縁ブロック53の端面からは、
軸方向に後側(奥側)に伸びるコネクター56が取り付け
られており、その中央には接続用プラグ57が設けられて
いて、プラグ57には放電ワイヤ52が接続されている。ス
コロトロン本体50を感光体ユニット20に取り付け、感光
体ユニット20が複写装置手前側から奥へ押し込んでセッ
トすると、このコネクター56が複写装置本体のコンセン
トに押し込まれ、プラグ57が本体の電源に接続されるこ
とになる。
第3図のグリッドワンタッチ取り付け部のユニットハ
ウジング側板4手前側から見た斜視図を参照にして、グ
リッド30手前側取り付け部の構成を説明すると、ユニッ
トハウジング側板4の上端に穿設されたスリット11の手
前側の下部には、グリッド30の手前側の開口33の先端縁
部36にそのフック部18が引っ掛けられるグリッド張架用
板バネ金具17が押し込まれる凹孔14が設けられており、
凹孔14の上縁15は、グリッド張架用板バネ金具17を凹孔
14中に押し込んだときにこの金具17の屈曲溝19に嵌まり
込んで、金具17の支点の作用をする。また、凹孔14の下
側縁の内側側面には、図示のように斜面と垂直な切り込
み面からなるストッパー突起16が設けられ、グリッド張
架用板バネ金具17を凹孔14中に押し込んだときにこの金
具17の後端に設けられた開口21のスナップ的ないしクリ
ック的に嵌まり込み、金具17がグリッド30を引っ張った
まま凹孔14の中に保持されるようにする。
さらに、第4図のスコロトロン本体50の奥側の絶縁ブ
ロック53近傍を下側から見た斜視図を参照にして、スコ
ロトロンのシールド51とグリッド30を同電位にするため
の接続金具61の構成を説明する。スコロトロン本体50の
奥側の絶縁ブロック53の下側には、弾性金属板からなる
T字状の接続金具61がT字の縦棒が軸方向に向くように
して取り付けられており、T字の横棒に相当する部分の
先端62は上側に曲げられていて、シールド51の両側面を
挟むようにしてこれを両端側からバネ押圧している。し
たがって、このバネ押圧接触によってシールド51と接続
金具61とは電気的に接続される。また、接続金具61のT
字の縦棒は、絶縁ブロック53の下面と絶縁ブロック53の
後端から下方に伸びる取り付け用端板55の前面とに沿う
ように、その先端が図示のように折り曲げられており、
その折り曲げられた先端には、取り付け用端板55の2つ
の位置出し穴58間に設けられた固定ビス挿通穴59と対応
する位置に、固定ビス挿通穴64が穿設されている。
以上のような構成のグリッド30とスコロトロン本体50
を感光体ユニット20に取り付ける方法と作用を、主とし
て第2図と第5図を参照にして説明する。まず、グリッ
ド30の手前側の先端をユニットハウジング側板4に設け
られたスリット11に挿入し、グリッド30の奥側の矩形開
口32に奥側のユニットハウジング側板3上端に取り付け
られた帯電器取り付け片5上部のグリッド引っ掛け用突
起6を挿入し、開口32の後縁部35を突起6の上部のフッ
ク部7に外れないように引っ掛ける。この状態におい
て、開口32の両側の細い両側縁37は第2図の点線A−A
の位置においてグリッド位置出し突縁8上にのることに
なり、開口33の両側の細い両側縁38は第2図の点線B−
Bの位置においてグリッド位置出し突縁12上にのること
になり、また、グリッド30の奥側端部の折り曲げ片34は
帯電器取り付け片5の奥側の側面に密着して、その先端
に設けられた円形穴39は取り付け片5の奥側の側面に設
けられたネジ穴10に位置が一致することになる(第5
図)。この状態で、第5図に示すように、グリッド30の
手前側の開口33の先端縁部36にグリッド張架用板バネ金
具17のフック部18を引っ掛け、この板バネ金具17を凹孔
14に矢印で示すように押し込むと、凹孔14の上縁15が板
バネ金具17の屈曲溝19に嵌まり込んで金具17に対する支
点の作用をするので、グリッド30の手前側の先端は強く
前側下方に引かれ、また、その奥側の端部は突起6のフ
ック部7に引っ掛かっており、その引っ掛かり部よりグ
リッド位置出し突縁8の高さが高いので、グリッド30は
グリッド位置出し突縁8、12上の点線A−Aの位置及び
点線B−Bの位置において図示のように撓み、位置出し
突縁8、12間のグリッドはピンと張ることになる。前記
したように、グリッド位置出し突縁8、12上のグリッド
部分は、開口32及び33の両側の他の部分に比べてずっと
幅の狭い側縁37、38からなるので、グリッド位置出し突
縁8、12上でのグリッドの撓みは、位置出し突縁8、12
間のグリッド中央部に波及しない。仮に、グリッド位置
出し突縁8、12上のグリッド部分の幅が、従来のように
他の部分の幅と略同じであるとすると、第5図に二点鎖
線で誇張して示してあるように、グリッド30の両端斜め
下方から作用する張力による撓みは、位置出し突縁8、
12間のグリッド中央部に波及して、感光体2表面とグリ
ッド30の間の距離を正確に一定に設定することができな
くなり、帯電ムラを引き起こすことになるが、上記のよ
うに、この部分の幅が狭いので、このような問題点は克
服され、感光体2表面とグリッド30の間の距離を極めて
正確に一定に設定することができる。ところで、図示矢
印のようにグリッド張架用板バネ金具17を凹孔14に押し
込んで行くと、板バネ金具17は弾性があるので、凹孔14
の下側縁の内側側面に設けられたストッパー突起16が板
バネ金具17の後端に設けられた開口21にクリック的に嵌
まり込み、金具17がグリッド30を引っ張ったまま凹孔14
の中に保持される。したがって、グリッド30は張力が掛
かったまま保持され、金具17を外さない限り、グリッド
30は感光体ユニット20から外れることはない。なお、グ
リッド30を新しいものと交換するとき等には、張架用板
バネ金具17の後端をドライバー等を用いて持ち上げ、ス
トッパー突起16から外して手前側に引き出せば、簡単に
外すことができる。以上のように、簡単な構成により、
グリッド30をワンタッチで感光体ユニット20に取り付
け、取り外しできる。なお、張架用板バネ金具17、スト
ッパー突起16の形状は種々変更可能であり、ストッパー
突起16の方に弾性を持たせることも可能である。
さて、以上のようにしてグリッド30を取り付けた後、
スコロトロン本体50を感光体ユニット20に取り付ける。
そのためには、手前側の絶縁ブロック54から軸方向に伸
びる2つの位置出し突起60をユニットハウジング側板4
に設けられた2つ位置出し穴13に軸方向から差し込むと
共に、帯電器取り付け片5の奥側の側面から軸方向に伸
びる本体位置出し突起9を奥側の絶縁ブロック53から下
方に伸びる取り付け用端板55の2つの位置出し穴58に差
し込み、その後、端板55の固定ビス挿通穴59、接続金具
61の固定ビス挿通穴64、グリッド30の折り曲げ片34の円
形穴39を通して、帯電器取り付け片5のネジ穴10に固定
ビス70をねじ込み固定することにより、スコロトロン本
体50は取り付けられる。このネジ締めにより、接続金具
61とグリッド30の折り曲げ片34が共締めされるので、両
者の間の電気的接続は完全なものとなり、結局、接続金
具61を介してグリッド30とシールド51は接続され同電位
になる。なお、突起60と突起9は、スコロトロン本体を
挿入しやすいように、相互に長さを異ならしてある。例
えば、突起60>突起9とする。
さて、次に、ワンタッチでシールド51の両端に絶縁ブ
ロック53、54を取り付ける構造について、第6図を参照
にして説明する。シールド51は断面U字の樋状をしてお
り、底板71と相互に平行な側板72及び73からなってい
る。両側板72、73の両端には底板71と平行な溝74、75が
設けられており(第6図にはシールド51の一方の端部及
び一方の絶縁ブロック53しか図示していないが、他端及
び多方の絶縁ブロック54も同様である。)、両溝74と75
は同形状で、シールド51の端面から同一の距離、底板71
から同一の高さに設けられており、溝の幅は後記する突
出幅85、86の径より僅かに広く形成され、そのシールド
中心側の端は閉じており、他端は側板72、73の底板71と
反対の縁に開いている。また、溝74、75の開いた他端の
前方の側板には起立片76、77が設けられており、起立片
76、77は相互に近づくような弾性習性が与えられてい
る。一方の起立片76には底板71に交差する方向の溝78が
設けられ、溝78の奥の端は、底板71から溝74と同一の高
さで閉じており、その幅は後記する突出軸87の径より僅
かに広く形成されており、また溝78の他端は起立片76の
先端に開いている。他方の起立片77の先端80は外側に開
くように多少折り曲げられており、絶縁ブロック53を受
け入れやすくしてある。そして、起立片77には、底板71
から溝75と同一の高さの位置に後記する突出軸88が嵌ま
り込む穴又は凹孔79が設けられている。一方、絶縁ブロ
ック53は断面U字状のシールド51の端部に嵌まり込む幅
で、高さが側板72、73の高さに略等しい直方体状をして
おり、その両側面81、82から合計4本の突出軸85〜88が
突出しており、側面81から出ている突出軸85、86の間の
距離及び側面82から出ている突出軸87、88の間の距離は
等しく、溝74の閉じた端と溝75の閉じた端の間の距離、
及び、溝78の閉じた端と穴又は凹孔79の間の距離に等し
く設定されており、突出軸85と87、86と88は同軸になっ
ている。そして、突出軸85〜88の絶縁ブロック53の底面
89からの高さは等しく、その高さは溝74、75等の高さに
等しい。また、絶縁ブロック53の前面83の底面89と交差
する稜部84は突出軸85、86を中心として突出軸85、86と
底面89の間の距離に等し半径の円筒面に切り欠かれてお
り、突出軸85、86を溝74、75に挿入してこれら溝の閉じ
た端に押しつけて絶縁ブロック53を突出軸85、86を中心
にして旋回させるとき(第7図)、稜部84がシールド51
の底板71に引っ掛かって旋回不能になるのを避けるよう
になっている。なお、もう一方の絶縁ブロック54も同様
の構成になっている。
以上のような構成のシールド51と絶縁ブロック53、54
をシールド51の両端にワンタッチで組み込んで固定する
には、第7図に示すように、突出軸85、86をそれぞれ溝
74、75の開いた端から挿入してこれら溝の閉じた端に押
しつけて絶縁ブロック53、54を突出軸85、86を中心にし
て図の矢印のように旋回させる。絶縁ブロック53、54の
旋回している後部の突出軸88は、この旋回により、起立
片77の先端80の外側に開いている折り曲げ面にガイドさ
れて、相互に閉じるように弾性習性が与えられた起立片
76と77間を弾性に抗して開いてその間に嵌まり込む。こ
のとき、起立片76の溝78に絶縁ブロック53、54の突出軸
87が嵌入し、旋回運動がガイドする。絶縁ブロック53、
54さらに押し込むと、突出軸88は起立片77の穴又は凹孔
79にクリック的ないしスナップ的に嵌まり込み、起立片
77を弾性に抗して開かない限り、絶縁ブロック53、54は
シールド51から外れないようになる。このように、絶縁
ブロック53、54をシールド51の端部に挿入して旋回させ
るだけの簡単なワンタッチ操作で取り付けることができ
る。なお、突出軸87、起立片76、溝78は省略しても、絶
縁ブロック53、54の固定作用にはほとんど影響はない。
ところで、第6図の溝78を有する起立片76の代わりに、
第8図に示すように、起立片77と同様に穴又は凹孔79′
を有し、先端80′が外側に折り曲げられて開いている起
立片76′の構成にしてもよい。また、両側板72、73に底
板71と平行に設けられている溝74、75の代わりに、第9
図に示すように、底板71に対して垂直でなく傾斜してい
る溝74′、75′の構成にしてもよい。
以上、本発明のグリッド板位置出し装置を適用するス
コロトロン帯電器の1例について説明してきたが、上記
例以外に種々の変形が可能であることは当業者に明らか
なことであろう。
ところで、以上の例では、グリッド30は、感光体ユニ
ット20に取り付けるようにしているが、従来と同様に、
上記したグリッド引っ掛け用突起6、グリッド位置出し
突縁8、12等を絶縁ブロック53、54の下面に設け、スコ
ロトロン本体50にグリッド30を張設するようにしてもよ
いのはもちろんである。
〔発明の効果〕
本発明のスコロトロン帯電器のグリッド板位置出し装
置においては、グリッド板が2つの位置出し突縁に接す
る領域のグリッド板の幅を他の位置の幅に比較して狭く
構成しているので、グリッド板の両端にグリッド板を位
置出し突縁に押しつける分力を含む張力が加わった場
合、グリッド板はグリッド板が位置出し突縁に接する領
域のみで撓んで、その撓みが突縁近傍から突縁間の放電
の均一性にとって重要な部分に及ばず、かつ、張力によ
ってその間のグリッド板は平面性が確保されるので、被
帯電体とグリッド板の間の距離は均一になりバラツキが
生じない。その結果、帯電は極めて均一になり、帯電特
性の良好なスコロトロン帯電器が構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のグリッド板位置出し装置を適用する1
例のスコロトロンの等価回路を示す図、第2図は本発明
のグリッド板位置出し装置を適用する1例のスコロトロ
ン帯電器の分解斜視図、第3図はグリッドワンタッチ取
り付け部のユニットハウジング側板手前側から見た斜視
図、第4図はスコロトロン本体の奥側の絶縁ブロック近
傍を下側から見た斜視図、第5図はグリッドとスコロト
ロン本体を感光体ユニットに取り付ける方法と作用を説
明するための図、第6図はシールドの両端に絶縁ブロッ
クを取り付ける構造を説明するための図、第7図は第6
図の構造の絶縁ブロックをシールドの両端にワンタッチ
で組み込んで固定する方法を説明するための図、第8図
及び第9図は第6図の変形を説明するための図だある。 1……被帯電面、2……感光ドラム、3、4……ユニッ
トハウジング側板、5……帯電器取り付け片、6……グ
リッド引っ掛け用突起、7……フック部、8……グリッ
ド位置出し突縁、9……本体位置出し突起、10……ネジ
穴、11……スリット、12……グリッド位置出し突縁、13
……位置出し穴、14……凹孔、15……凹孔の上縁、16…
…ストッパー突起、17……グリッド張架用板バネ金具、
18……フック部、19……金具の屈曲溝、20……感光体ユ
ニット、21……金具の開口、30……グリッド、31……ス
クリーン部、32、33……矩形開口、34……折り曲げ片、
35……開口後縁部、36……開口先端縁部、37、38……開
口の側縁、39……円形穴、50……スコロトロン本体、51
……シールド、52……放電ワイヤ、53、54……絶縁ブロ
ック、55……取り付け用端板、56……コネクター、57…
…接続用プラグ、58……位置出し穴、59……固定ビス挿
通穴、60……位置出し突起、61……接続金具、62……接
続金具の先端、64……固定ビス挿通穴、70……固定ビ
ス、71……シールド底板、72、73……シールド側板、7
4、75、74′、75′……側板の溝、76、77、76′……起
立片、78……起立片の溝、79、79′……穴又は凹孔、8
0、80′……起立片の先端、81、82……絶縁ブロックの
側面、83……絶縁ブロックの前面、84……絶縁ブロック
の前面稜切り欠き部、85〜88……突出軸、89……絶縁ブ
ロックの底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−269454(JP,A) 特開 平1−232369(JP,A) 特開 平2−289869(JP,A) 実開 昭64−6644(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/02 H01T 19/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストリップ状の金属薄板からなるグリッド
    板を離間して略平行に設けられた2つの位置出し突縁間
    に張力を加えて張設するスコロトロン帯電器のグリッド
    板位置出し装置において、グリッド板の両端にグリッド
    板を前記位置出し突縁に押しつける分力を含む張力を加
    える張力作用機構を備え、グリッド板が前記2つの位置
    出し突縁に接する領域のグリッド板の幅が他の位置の幅
    に比較して狭く構成されていることを特徴とするスコロ
    トロン帯電器のグリッド板位置出し装置。
  2. 【請求項2】グリッド板の前記2つの位置出し突縁に接
    する領域が、前記張力作用機構によってグリッド板の端
    部に張力を加えるために設けた開口の側縁部であること
    を特徴とする請求項1記載のスコロトロン帯電器のグリ
    ッド板位置出し装置。
  3. 【請求項3】前記2つの位置出し突縁が表面を露出させ
    て移動する被帯電体を両側から挟む枠体上に設けられて
    おり、前記2つの位置出し突縁間に張設されたグリッド
    板の被帯電体表面とは反対側に、断面U字樋状のシール
    ドと該シールドの両端に取り付けられた絶縁ブロックと
    絶縁ブロック間に張設された放電ワイヤとからなるスコ
    ロトロン本体が着脱可能に取り付けられることを特徴と
    する請求項1又は2記載のスコロトロン帯電器のグリッ
    ド板位置出し装置。
  4. 【請求項4】前記2つの位置出し突縁が、断面U字樋状
    のシールドと該シールドの両端に取り付けられた絶縁ブ
    ロックと絶縁ブロック間に張設された放電ワイヤとから
    なるスコロトロン本体上に設けられていることを特徴と
    する請求項1又は2記載のスコロトロン帯電器のグリッ
    ド板位置出し装置。
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