JP2924082B2 - コロナ放電器の絶縁ブロック取り付け装置 - Google Patents

コロナ放電器の絶縁ブロック取り付け装置

Info

Publication number
JP2924082B2
JP2924082B2 JP12274890A JP12274890A JP2924082B2 JP 2924082 B2 JP2924082 B2 JP 2924082B2 JP 12274890 A JP12274890 A JP 12274890A JP 12274890 A JP12274890 A JP 12274890A JP 2924082 B2 JP2924082 B2 JP 2924082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
insulating block
groove
grid
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12274890A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0418573A (ja
Inventor
稔 丹羽
秀夫 市川
尚 神奈川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP12274890A priority Critical patent/JP2924082B2/ja
Publication of JPH0418573A publication Critical patent/JPH0418573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2924082B2 publication Critical patent/JP2924082B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真複写装置等における帯電、除電等
に用いるコロトロン、スコロトロン等のコロナ放電器の
端部に絶縁ブロックを取り付けるための装置に関し、特
に、ワンタッチで絶縁ブロックを取り付けることができ
る装置に関する。
〔従来の技術〕
電子写真複写機等に用いられる従来のコロトロン、ス
コロトロン等のコロナ放電器は、断面U字樋状のシール
ドの両端内部に絶縁ブロックを取り付け、この絶縁ブロ
ック間に放電ワイヤを張設して構成する。シールドの端
部に絶縁ブロックを取り付けるには、両者をネジ止めす
るとか、シールドに絶縁ブロックを嵌め込みするとかし
ていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、シールドに対して絶縁ブロックをネジ
止めする場合、組み立て時にネジ止めの工数が余分にか
かり、また、ネジ部に高電圧がリークする危険性があっ
た。さらに、シールドに絶縁ブロックを嵌め込みする場
合には、嵌め込みが硬すぎたり、逆に嵌め込んだ後の保
持力が弱すぎ、ガタつく等の不具合があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、コロトロン、スコロトロン等のコロナ
放電器において、シールドの両端内部に絶縁ブロックの
取り付けが簡単な構成でワンタッチで可能であり、ネジ
を使用しないで絶縁ブロックのシールドに対する位置が
正確に設定され、かつ、絶縁ブロックの取り付け方向が
誤って取り付けられることのないコロナ放電器の絶縁ブ
ロック取り付け装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明のコロナ放電器の絶
縁ブロック取り付け装置は、少なくとも断面U字樋状の
シールドと該シールドの両端に取り付けられた絶縁ブロ
ックと絶縁ブロック間に張設された放電ワイヤとを含む
コロナ放電器の絶縁ブロック取り付け装置において、シ
ールドの両側面に対して平行で底面に垂直な長手方向中
心面に対して対称で、シールドの底面に対して平行一端
が閉じ他端がシールド側面の縁において開いている溝を
シールドの両側面に設け、また、シールドの一方の側面
の溝の開放端に対してその閉鎖端とは反対側にシールド
内側に弾性習性を与えた起立片を設け、この起立片に穴
又はその内面から引っ込んだ凹孔を設け、他方、絶縁ブ
ロックの外形をシールドの内部に嵌まり込む略矩形形状
とし、シールドの側面に接する絶縁ブロックの側面前方
にこの側面から垂直に突出し少なくともシールドの側面
に設けた溝に嵌まる径の突出軸を設け、両側面の突出軸
を同軸でシールドの底面に接する絶縁ブロックの底面か
らの距離がシールド側面の溝の閉鎖端の底面からの距離
に略等しい位置に配置し、絶縁ブロックの前面と底面が
交差する稜部を前記突出軸を中心としてその突出軸の絶
縁ブロックの底面からの距離に等しい半径の円筒面状の
切り欠き面にて構成し、少なくともシールドの起立片を
設けた側面に接する絶縁ブロックの側面に前記起立片に
設けた穴又は凹孔に嵌まり込む第3の突出軸を設け、こ
の第3の突出軸の絶縁ブロックの底面からの距離が前記
穴又は凹孔のシールドの底面からの距離に略等しく、ま
た、絶縁ブロックの側面前方の突出軸とこの第3の突出
軸との距離が前記起立片を設けたシールド側面の溝の閉
鎖端と前記穴又は凹孔との距離に略等しくなるように第
3の突出軸を配置し、さらに、シールドの他方の側面に
溝の開放端に対してその閉鎖端とは反対側に別の起立片
を設け、別の起立片にシールドの底面と交差する溝を設
け、絶縁ブロックのシールドの他方の側面に接する側面
に別の起立片の溝に嵌入する第4の突出軸を設けたこと
を特徴とするものである。
〔作用〕
本発明によると、シールドの両側面の溝の開いた端か
ら絶縁ブロックの側面前方の同軸の突出軸それぞれを閉
鎖端に向かって挿入押圧して、これら突出軸を溝の閉鎖
端に押しつける。その状態で押しつけた突出軸を中心に
して絶縁ブロック後端をシールド側に旋回させると、後
端の第4の突出軸がシールドの他方の側面に設けた別の
起立片に設けた溝に嵌入して案内されると共に、後端の
第3の突出軸が弾性習性を与えた起立片を外側に開いて
その中に嵌入して行く。そして、絶縁ブロックの底面が
シールドの底面に接した位置で、第3の突出軸が起立片
の弾性によりその起立片の穴又は凹孔にクリック的に嵌
まり込み、4本の突出軸と2本の溝の閉鎖端、別の起立
片の溝の端部及び起立片の穴又は凹孔との4点の相互作
用により、絶縁ブロックはシールドに正確に位置決めさ
れて確実に取り付けられる。
〔実施例〕
次に、図面を参照にして、本発明のコロナ放電器の絶
縁ブロック取り付け装置を適用するスコロトロン帯電器
の例について説明する。
スコロトロンは、第1図に等価回路を示すように、感
光ドラム等の被帯電面1に平行に配置された断面U字状
の図に垂直方向に伸びているシールド51と、シールド51
内の軸に平行に配置させた1本ないし複数本(図の場合
2本)の放電ワイヤ52と、U字状のシールド51の前面開
口を覆うように配置されたグリッド30とから構成されて
おり、この例においては図示のように電圧がかけられ、
被帯電面1にマイナスの均一の帯電をしている。通常、
シールドはゼロ電位に保たれるが、この実施例の場合、
小さいスコロトロンサイズで放電効率を向上させるため
に、シールド51とグリッド30は相互に同電位の負電位に
なるように接続されている。
以下に説明するスコロトロン帯電器においては、グリ
ッド30は、シールド51及びその中に張設された放電ワイ
ヤ52からなる本体とは別体に構成され、電子複写装置の
感光体ユニットに別々に取り付け、取り外されるので、
シールド51及びその中に張設された放電ワイヤ52からな
る本体をスコロトロン本体と言う。第2図の分解斜視図
に示すように、本発明のスコロトロン帯電器は、一様に
表面が帯電される感光ドラム2とその軸方向の両側に配
置されたユニットハウジング側板3、4からなる感光体
ユニット20に、感光ドラム2の軸方向に平行に所定の精
密な一定の間隙を保って張架されるグリッド30と、グリ
ッド30を感光体ユニット20張架した後にグリッド30の上
側に取り付けられるスコロトロン本体50とから構成され
ている。グリッド30は例えば薄いストリップ状のステン
レス板から形成されており、その中央の矩形領域には、
微細なスリットが微小間隙をおいて多数平行に並ぶメッ
シュパターン状にエッチング加工されてなるスクリーン
部31が設けられており、グリッド30の両面はニッケルメ
ッキされている。グリッド30の両端には、それを張設す
るときに、後記するグリッド引っ掛け用突起6のフック
部7に引っ掛ける比較的大きい矩形の開口32と、後記す
るグリッド張架用板バネ金具17のフック部18に引っ掛け
る比較的大きい矩形開口33とが設けられており、さら
に、開口32が設けられた端部には、円形穴39を有する折
り曲げ片34がグリッド30の平面から略90゜折り曲げられ
て設けられている。一方、感光体ユニット20の奥側に配
置されたユニットハウジング側板3の上端には、帯電器
取り付け片5が一体に設けられており、取り付け片5の
上部の感光ドラム側にグリッド位置出し突縁8が、ま
た、それより奥側にグリッド引っ掛け用突起6が立設さ
れており、突起6の上部にはグリッド30の開口32の後縁
部35を引っ掛けたときに外れないようにするフック部7
が設けられている。また、帯電器取り付け片5の奥側の
側面には、スコロトロン本体50の奥側の絶縁ブロック53
から下方に伸びる取り付け用端板55の2つの位置出し穴
58に差し込まれる2つの本体位置出し突起9、9が感光
ドラム2の軸方向に立設されており、その突起9、9の
間には、固定ビス70がねじ込まれるネジ穴10が設けられ
ている。さらに、感光体ユニット20の手前側に配置され
たユニットハウジング側板4の上端は、感光ドラム2の
表面より高く延長しており、その延長部にグリッド30の
開口33が設けられた端部を挿入するスリット11が穿設さ
れている。そのスリット11の上側には、スコロトロン本
体50の手前側の絶縁ブロック54の端面から軸方向に伸び
る2つの位置出し突起60が差し込まれる2つ位置出し穴
13が設けられている。スリット11の下側の縁部は、奥側
の取り付け片5上部に設けられた突縁8と同様のグリッ
ド位置出し突縁12を構成している(第5図参照)。スコ
ロトロン本体50の奥側の絶縁ブロック53の端面からは、
軸方向に後側(奥側)に伸びるコネクター56が取り付け
られており、その中央には接続用プラグ57が設けられて
いて、プラグ57には放電ワイヤ52が接続されている。ス
コロトロン本体50を感光体ユニット20に取り付け、感光
体ユニット20を複写装置手前側から奥へ押し込んでセッ
トすると、このコネクター56が複写装置本体のコンセン
トに押し込まれ、プラグ57が本体の電源に接続されるこ
とになる。
第3図のグリッドワンタッチ取り付け部のユニットハ
ウジング側面手前側から見た斜視図を参照にして、グリ
ット30手前側取り付け部の構成を説明すると、ユニット
ハウジング側板4の上端に穿設されたスリット11の手前
側の下部には、グリッド30の手前側の開口33の先端縁部
36にそのフック部18が引っ掛けられるグリッド張架用板
バネ金具17が押し込まれる凹孔14が設けられており、凹
孔14の上縁15は、グリッド張架用板バネ金具17を凹孔14
中に押し込んだときにこの金具17の屈曲溝19に嵌まり込
んで、金具17の支点の作用をする。また、凹孔14の下側
縁の内側側面には、図示のように斜面と垂直な切り込み
面からなるストッパー突起16が設けられ、グリッド張架
用板バネ金具17を凹孔14中に押し込んだときにこの金具
17の後端に設けられた開口21にスナップ的ないしクリッ
ク的に嵌まり込み、金具17がグリッド30を引っ張ったま
ま凹孔14の中に保持されるようにする。
さらに、第4図のスコロトロン本体50の奥側の絶縁ブ
ロック53近傍を下側から見た斜視図を参照にして、スコ
ロトロンのシールド51とグリッド30を同電位にするため
の接続金具61の構成を説明する。スコロトロン本体50の
奥側の絶縁ブロック53の下側には、弾性金属板からなる
T字状の接続金具61がT字の縦棒が軸方向に向くように
して取り付けられており、T字の横棒に相当する部分の
先端62は上側に曲げられていて、シールド51の両側面を
挟むようにしてこれを両側からバネ押圧している。した
がって、このバネ押圧接触によってシールド51と接続金
具61とは電気的に接続される。また、接続金具61のT字
の縦棒は、絶縁ブロック53の下面と絶縁ブロック53の後
端から下方に伸びる取り付け用端板55の前面とに沿うよ
うに、その先端が図示のように折り曲げられており、そ
の折り曲げられた先端には、取り付け用端板55の2つの
位置出し穴58間に設けられた固定ビス挿入穴59と対応す
る位置に、固定ビス挿入穴64が穿設されている。
以上のような構成のグリッド30とスコロトロン本体50
を感光体ユニット20に取り付ける方法と作用を、主とし
て第2図と第5図を参照にして説明する。まず、グリッ
ド30の手前側の先端をユニットハウジング側板4に設け
られたスリット11に挿入し、グリッド30の奥側の矩形開
口32に奥側のユニットハウジング側板3上端に取り付け
られた帯電器取り付け片5上部のグリッド引っ掛け用突
起6を挿入し、開口32の後縁部35を突起6の上端のフッ
ク部7に外れないように引っ掛ける。この状態におい
て、開口32の両側の細い両側縁37は第2図の点線A−A
の位置においてグリッド位置出し突縁8上にのることに
なり、開口33の両側の細い両側縁38は第2図の点線B−
Bの位置においてグリッド位置出し突縁12上にのること
になり、また、グリッド30の奥河端部の折り曲げ片34は
帯電器取り付け片5の奥側の側面に密着して、その先端
に設けられた円形穴39は取り付け片5の奥側の側面に設
けられたネジ穴10に位置が一致することになる(第5
図)。この状態で、第5図に示すように、グリッド30の
手前側の開口33の先端縁部36にグリッド張架用板バネ金
具17のフック部18を引っ掛け、この板バネ金具17を凹孔
14に矢印で示すように押し込むと、凹孔14の上縁15が板
バネ金具17の屈曲溝19に嵌まり込んで金具17に対する支
点の作用をするので、グリッド30の手前側の先端は強く
前側下方に引かれ、また、その奥側の端部は突起6のフ
ック部7に引っ掛かっており、その引っ掛かり部よりグ
リッド位置出し突縁8の高さが高いので、グリッド30は
グリッド位置出し突縁8、12上の点線A−Aの位置及び
点線B−Bの位置において図示のように撓み、位置出し
突縁8、12間のグリッドはピンと張ることになる。前記
したように、グリッド位置出し突縁8、12上のグリッド
部分は、開口32及び33の両側の他の部分に比べてずっと
幅の狭い側縁37、38からなるので、グリット位置出し突
縁8、12上でのグリットの撓みは、位置出し突縁8、12
間のグリッド中央部に波及しない。仮に、グリッド位置
出し突縁8、12上のグリッド部分の幅が、従来のように
他の部分の幅と略同じであるとすると、第5図に二点鎖
線で誇張して示してあるように、グリッド30の両端斜め
下方から作用する張力による撓みは、位置出し突縁8、
12間のグリッド中央部に波及して、感光体2表面とグリ
ッド30の間の距離を正確に一定に設定することができな
くなり、帯電ムラを引き起こすことになるが、上記のよ
うに、この部分の幅が狭いので、このような問題点は克
服され、感光体2表面とグリッド30の間の距離を極めて
正確に一定に設定することができる。ところで、図示矢
印のようにグリッド張架用板バネ金具17を凹孔14に押し
込んで行くと、板バネ金具17は弾性があるので、凹孔14
の下側縁の内側側面に設けられたストッパー突起16が板
バネ金具17の後端に設けられた開口21にクリック的に嵌
まり込み、金具17がグリッド30を引っ張ったまま凹孔14
の中に保持される。したがって、グリッド30は張力が掛
かったまま保持され、金具17を外さない限り、グリッド
30は感光体ユニット20から外れることはない。なお、グ
リッド30を新しいものと交換するとき等には、張架用板
バネ金具17の後端をドライバー等を用いて持ち上げ、ス
トッパー突起16から外して手前側に引き出せば、簡単に
外すことができる。以上のように、簡単な構成により、
グリッド30をワンタッチで感光体ユニット20に取り付
け、取り外しできる。なお、張架用板バネ17、ストッパ
ー突起16の形状は種々変更可能であり、ストッパー突起
16の方に弾性を持たせることも可能である。
さて、以上のようにしてグリッド30を取り付けた後、
スコロトロン本体50を感光体ユニット20に取り付ける。
そのためには、手前側の絶縁ブロック54から軸方向に伸
びる2つの位置出し突起60をユニットハウジング側板4
に設けられた2つ位置出し穴13に軸方向から差し込むと
共に、帯電器取り付け片5の奥側の側面から軸方向に伸
びる本体位置出し突起9を奥側の絶縁ブロック53から下
方に伸びる取り付け用端板55の2つの位置出し穴58に差
し込み、その後、端板55の固定ビス挿入穴59、接続金具
61の固定ビス挿入穴64、グリッド30の折り曲げ片34の円
形穴39を通して、帯電器取り付け片5のネジ穴10に固定
ビス70をねじ込み固定することにより、スコロトロン本
体50は取り付けられる。このネジ締めにより、接続金具
61とグリッド30の折り曲げ片34が共締めされるので、両
者の間の電気的接続は完全なものとなり、結局、接続金
具61を介してグリッド30とシールド51は接続され同電位
になる。なお、突起60と突起9は、スコロトロン本体を
挿入しやすいように、相互に長さを異ならしてある。例
えば、突起60>突起9とする。
さて、次に、ワンタッチでシールド51の両端に絶縁ブ
ロック53、54を取り付ける構造について、第6図を参照
にして説明する。シールド51は断面U字の樋状をしてお
り、底板71と相互に平行な側板72及び73からなってい
る。両側板72、73の両端には底板71と平行な溝74、75が
設けられており(第6図にはシールド51の一方の端部及
び一方の絶縁ブロック53しか図示していないが、他端及
び多方の絶縁ブロック54も同様である。)、両溝74と75
は同形状で、シールド51の端面から同一の距離、底板71
から同一の高さに設けられており、溝の幅は後記する突
出軸85、86の径より僅かに広く形成され、そのシールド
中心側の端は閉じており、他端は側板72、73の底板71と
反対の縁に開いている。また、溝74、75の開いた他端の
前方の側板には起立片76、77が設けられており、起立片
76、77は相互に近づくような弾性習性が与えられてい
る。一方の起立片76には底板71に交差する方向の溝78が
設けられ、溝78の奥の端は、底板71から溝74と同一の高
さで閉じており、その幅は後記する突出軸87の径より僅
かに広く形成されており、また溝78の他端は起立片76の
先端に開いている。他方の起立片77の先端80は外側に開
くように多少折り曲げられており、絶縁ブロック53を受
け入れやすくしてある。そして、起立片77には、底板71
から溝75と同一の高さの位置に後記する突出軸88が嵌ま
り込む穴又は凹孔79が設けられている。一方、絶縁ブロ
ック53は断面U字状のシールド51の端部に嵌まり込む幅
で、高さが側板72、73の高さに略等しい直方体状をして
おり、その両側面81、82から合計4本の突出軸85〜88が
突出しており、側面81から出ている85、86の間の距離及
び側面82から出ている突出軸87、88の間の距離は等し
く、溝74の閉じた端と溝78の閉じた端の間の距離、及
び、溝75の閉じた端の穴又は凹孔79の間の距離に等しく
設定されており、突出軸85と87、86と88は同軸になって
いる。そして、突出軸85〜88の絶縁ブロック53の底面89
からの高さは等しく、その高さは溝74、75等の高さに等
しい。また、絶縁ブロック53の前面83の底面89と交差す
る稜部84は突出軸85、86を中心として突出軸85、86と底
面89の間の距離に等しい半径の円筒面に切り欠かれてお
り、突出軸85、86を溝74、75に挿入してこれら溝の閉じ
た端に押しつけて絶縁ブロック53を突出軸85、86を中心
にして旋回させるとき(第7図)、稜部84がシールド51
の底板71に引っ掛かって旋回不能になるのを避けるよう
になっている。なお、もう一方の絶縁ブロック54も同様
の構成になっている。
以上のような構成のシールド51と絶縁ブロック53、54
をシールド51の両端にワンタッチで組み込んで固定する
には、第7図に示すように、突出軸85、86をそれぞれ溝
74、75の開いた端から挿入してこれら溝の閉じた端に押
しつけて絶縁ブロック53、54を突出軸85、86を中心にし
て図の矢印のように旋回させる。絶縁ブロック53、54の
旋回している後部の突出軸88は、この旋回により、起立
片77の先端80の外側に開いている折り曲げ面にガイドさ
れて、相互に閉じるように弾性習性が与えられた起立片
76と77間を弾性に抗して開いてその間に嵌まり込む。こ
のとき、起立片76の溝78に絶縁ブロック53、54の突出軸
87が嵌入し、旋回運動をガイドする。絶縁ブロック53、
54さらに押し込むと、突出軸88は起立片77の穴又は凹孔
79にクリック的ないしスナップ的に嵌まり込み、起立片
77を弾性に抗して開かない限り、絶縁ブロック53、54は
シールド51から外れないようになる。このように、絶縁
ブロック53、54をシールド51の端部に挿入して旋回させ
るだけの簡単なワンタッチ操作で取り付けることができ
る。なお、突出軸87、起立片76、溝78は省略しても、絶
縁ブロック53、54の固定作用にはほとんど影響はない。
ところで、第6図の溝78を有する起立片76の代わりに、
第8図に示すように、起立片77と同様に穴又は凹孔79′
を有し、先端80′が外側に折り曲げられて開いている起
立片76′の構成にしてもよい。また、両側板72、73に底
板71と平行に設けられている溝74、75と代わりに、第9
図に示すように、底板71に対して垂直でなく傾斜してい
る溝74′、75′の構成にしてもよい。
ところで、以上の説明では、コロナ放電器として、グ
リッド30を感光体ユニット20に取り付けるスコロトロン
を例にとって、本発明の絶縁ブロック取り付け装置を説
明してきたが、本発明はスコロトロンに限らず、コロト
ロンにも適用できる。さらに、コロナ放電器は帯電用に
限らず、除電用のものであってもよい。
〔発明の効果〕
本発明のコロナ放電器の絶縁ブロック取り付け装置に
おいては、シールドの両側面の溝の開いた端から絶縁ブ
ロックの側面前方の同軸の突出軸それぞれを閉鎖端に向
かって挿入押圧して、これら突出軸を溝の閉鎖端に押し
つける。その状態で押しつけた突出軸を中心にして絶縁
ブロック後端をシールド側に旋回させると、後端の第4
の突出軸がシールドの他方の側面に設けた別の起立片に
設けた溝に嵌入して案内されると共に、後端の第3の突
出軸が弾性習性を与えた起立片を外側に開いてその中に
嵌入して行く。そして、絶縁ブロックの底面がシールド
の底面に接した位置で、第3の突出軸が起立片の弾性に
よりその起立片の穴又は凹孔にクリック的に嵌まり込
み、4本の突出軸と2本の溝の閉鎖端、別の起立片の溝
の端部及び起立片の穴又は凹孔との4点の相互作用によ
り、絶縁ブロックはシールドに正確に位置決めされて確
実に取り付けられる。
したがって、本発明によると、コロトロン、スコロト
ロン等のコロナ放電器において、シールドの両端内部に
絶縁ブロックの取り付けが簡単な構成でワンタッチで可
能であり、ネジを使用しないで絶縁ブロックのシールド
に対する位置が正確に設定され、かつ、絶縁ブロックの
取り付け方向が誤って取り付けられることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコロナ放電器の絶縁ブロック取り付け
装置を適用する1例のスコロトロンの等価回路を示す
図、第2図は本発明のコロナ放電器の絶縁ブロック取り
付け装置を適用する1例のスコロトロン帯電器の分解斜
視図、第3図はグリッドワンタッチ取り付け部のユニッ
トハウジング側板手前側から見た斜視図、第4図はスコ
ロトロン本体の奥側の絶縁ブロック近傍を下側から見た
斜視図、第5図はグリッドとスコロトロン本体を感光体
ユニットに取り付ける方法と作用を説明するための図、
第6図はシールドの両端に絶縁ブロックを取り付ける構
造を説明するための図、第7図は第6図の構造の絶縁ブ
ロックをシールドの両端にワンタッチで組み込んで固定
する方法を説明するための図、第8図及び第9図は第6
図の変形を説明するための図だある。 1……被帯電面、2……感光ドラム、3、4……ユニッ
トハウジング側板、5……帯電器取り付け片、6……グ
リッド引っ掛け用突起、7……フック部、8……グリッ
ド位置出し突縁、9……本体位置出し突起、10……ネジ
穴、11……スリット、12……グリッド位置出し突縁、13
……位置出し穴、14……凹孔、15……凹孔の上縁、16…
…ストッパー突起、17……グリッド張架用板バネ金具、
18……フック部、19……金具の屈曲溝、20……感光体ユ
ニット、21……金具の開口、30……グリッド、31……ス
クリーン部、32、33……矩形開口、34……折り曲げ片、
35……開口後縁部、36……開口先端縁部、37、38……開
口の側縁、39……円形穴、50……スコロトロン本体、51
……シールド、52……放電ワイヤ、53、54……絶縁ブロ
ック、55……取り付け用端板、56……コネクター、57…
…接続用プラグ、58……位置出し穴、59……固定ビス挿
通穴、60……位置出し突起、61……接続金具、62……接
続金具の先端、64……固定ビス挿通穴、70……固定ビ
ス、71……シールド底板、72、73……シールド側板、7
4、75、74′、75′……側板の溝、76、77、76′……起
立片、78……起立片の溝、79、79′……穴又は凹孔、8
0、80′……起立片の先端、81、82……絶縁ブロックの
側面、83……絶縁ブロックの前面、84……絶縁ブロック
の前面稜切り欠き部、85〜88……突出軸、89……絶縁ブ
ロックの底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−155687(JP,A) 特開 昭58−193560(JP,A) 実開 平3−45553(JP,U) 実開 平1−172060(JP,U) 実開 平1−113249(JP,U) 実開 平1−172061(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも断面U字樋状のシールドと該シ
    ールドの両端に取り付けられた絶縁ブロックと絶縁ブロ
    ック間に張設された放電ワイヤとを含むコロナ放電器の
    絶縁ブロック取り付け装置において、シールドの両側面
    に対して平行で底面に垂直な長手方向中心面に対して対
    称で、シールドの底面に対して平行で一端が閉じ他端が
    シールド側面の縁において開いている溝をシールドの両
    側面に設け、また、シールドの一方の側面の溝の開放端
    に対してその閉鎖端とは反対側にシールド内側に弾性習
    性を与えた起立片を設け、この起立片に穴又はその内面
    から引っ込んだ凹孔を設け、他方、絶縁ブロックの外形
    をシールドの内部に嵌まり込む略矩形形状とし、シール
    ドの側面に接する絶縁ブロックの側面前方にこの側面か
    ら垂直に突出し少なくともシールドの側面に設けた溝に
    嵌まる径の突出軸を設け、両側面の突出軸を同軸でシー
    ルドの底面に接する絶縁ブロックの底面からの距離がシ
    ールド側面の溝の閉鎖端の底面からの距離に略等しい位
    置に配置し、絶縁ブロックの前面と底面が交差する稜部
    を前記突出軸を中心としてその突出軸の絶縁ブロックの
    底面からの距離に等しい半径の円筒面状の切り欠き面に
    て構成し、少なくともシールドの起立片を設けた側面に
    接する絶縁ブロックの側面に前記起立片に設けた穴又は
    凹孔に嵌まり込む第3の突出軸を設け、この第3の突出
    軸の絶縁ブロックの底面からの距離が前記穴又は凹孔の
    シールドの底面からの距離に略等しく、また、絶縁ブロ
    ックの側面前方の突出軸とこの第3の突出軸との距離が
    前記起立片を設けたシールド側面の溝の閉鎖端と前記穴
    又は凹孔との距離に略等しくなるように第3の突出軸を
    配置し、さらに、シールドの他方の側面に溝の開放端に
    対してその閉鎖端とは反対側に別の起立片を設け、別の
    起立片にシールドの底面と交差する溝を設け、絶縁ブロ
    ックのシールドの他方の側面に接する側面に別の起立片
    の溝に嵌入する第4の突出軸を設けたことを特徴とする
    コロナ放電器の絶縁ブロック取り付け装置。
JP12274890A 1990-05-11 1990-05-11 コロナ放電器の絶縁ブロック取り付け装置 Expired - Fee Related JP2924082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12274890A JP2924082B2 (ja) 1990-05-11 1990-05-11 コロナ放電器の絶縁ブロック取り付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12274890A JP2924082B2 (ja) 1990-05-11 1990-05-11 コロナ放電器の絶縁ブロック取り付け装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0418573A JPH0418573A (ja) 1992-01-22
JP2924082B2 true JP2924082B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=14843628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12274890A Expired - Fee Related JP2924082B2 (ja) 1990-05-11 1990-05-11 コロナ放電器の絶縁ブロック取り付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2924082B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5324941A (en) * 1993-01-05 1994-06-28 Xerox Corporation Tension support mounting for a corona generating device
US5335050A (en) * 1993-09-13 1994-08-02 Xerox Corporation Adjustable support assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0418573A (ja) 1992-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4725732A (en) Pin corotron and scorotron assembly
US5927999A (en) Power jack having three movable contacts around a center pin
JP2001296708A (ja) トナーカートリッジ用コネクタ
EP0016842B1 (en) Corona discharge device
JPH0610371Y2 (ja) コロナ放電装置
JP2924082B2 (ja) コロナ放電器の絶縁ブロック取り付け装置
JP2861252B2 (ja) スコロトロン帯電器のグリッド板位置出し装置
JP2924081B2 (ja) スコロトロン帯電器
EP0382201B1 (en) Corona discharging device
US6025594A (en) Support mounting for a pin array corona generating device
JP3304209B2 (ja) 帯電装置
EP1621936B1 (en) Corona charging device with an electrical connector assembly
JPH0782264B2 (ja) コロナ放電器
JP2633004B2 (ja) コロナ放電装置
JPH06308800A (ja) 帯電装置
JP2890299B2 (ja) 画像形成装置
JP2935933B2 (ja) 帯電体構造
JPH0741005Y2 (ja) 電子写真装置
US4271335A (en) Pickup cartridge having a resilient biasing member for holding an elongated stylus holder against a support surface thereof
JP3043472B2 (ja) 除帯電装置
JPH0128514Y2 (ja)
JPH0679182B2 (ja) 帯電装置の高圧電源接続構造
JPH06203921A (ja) コネクタ端子
JPH06289736A (ja) 転写装置
JPH0341826B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees