JPH06203921A - コネクタ端子 - Google Patents

コネクタ端子

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JPH06203921A
JPH06203921A JP36047492A JP36047492A JPH06203921A JP H06203921 A JPH06203921 A JP H06203921A JP 36047492 A JP36047492 A JP 36047492A JP 36047492 A JP36047492 A JP 36047492A JP H06203921 A JPH06203921 A JP H06203921A
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plug
switch piece
connector
end side
connector terminal
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Masae Takahashi
正衛 高橋
Yukio Takihara
幸男 滝原
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Hosiden Corp
Sony Corp
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Hosiden Corp
Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/66Structural association with built-in electrical component
    • H01R13/70Structural association with built-in electrical component with built-in switch
    • H01R13/703Structural association with built-in electrical component with built-in switch operated by engagement or disengagement of coupling parts, e.g. dual-continuity coupling part

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 アース筒10及びこのアース筒10内に配設
された複数のソケット孔15,16及びスイッチ片17
を有するコネクタ端子であって、スイッチ片17の先端
側の傾斜面部18を、スプーンに似た略々球面形状に屈
曲形成した。 【効果】 プラグの装着が円滑に行え、このプラグによ
るスイッチ片17の塑性変形が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器同士等を電気
的に接続するためのプラグが接続されるコネクタ端子に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器同士等を電気的に接続さ
せるにあたっては、両端側にプラグが取付けられた接続
コードが用いられている。このプラグは、図1に示すよ
うに、上記接続コードのシールド線に接続されたアース
筒2と、このアース筒2内に配設され該接続コードの一
または複数の芯線に対応して接続された一または複数の
ピン部5,6とを有して構成されている。
【0003】上記電子機器には、上記プラグ7が接続さ
れるためのコネクタ端子が設けられている。このコネク
タ端子は、電子機器を構成する電子回路部に接続されて
いる。このコネクタ端子は、図9に示すように、上記電
子回路部の接地電位部に接続されたアース筒10と、こ
のアース筒10内に配設され該電子回路部の動電位部に
接続された一または複数のソケット部21,22とを有
して構成されている。上記アース筒10は、金属等の材
料により円筒状に形成され、合成樹脂等の絶縁材料より
なる外カバー9内に収納されている。この外カバー9
は、前端側が開放されている。上記アース筒10の後端
部には、上記外カバー9の後方側に突出された接続端子
部19が突設されている。そして、上記各ソケット部2
1,22は、上記プラグ7のピン部5,6が挿入され得
る円筒形状に形成され、合成樹脂材料よりなるソケット
保持体13に保持されて、上記アース筒10内に支持さ
れている。これらソケット部21,22は、後端側が、
コード等が接続されるために上記ソケット保持体13よ
り後方側に突出されている。
【0004】そして、上記コネクタ端子としては、上記
プラグ7が装着されたことを検出するためのスイッチ片
117を有して構成されたものがある。このスイッチ片
117は、リン青銅、ニッケル、ベリリウム−銅合金や
チタン等の如き適度の弾性を有する金属材料により、板
バネ状に形成されている。このスイッチ片117は、基
端側を上記ソケット保持体13に連設されたスイッチ片
保持部24に支持され、先端側を上記アース筒10より
離間させた状態で該アース筒10内に位置させている。
このスイッチ片117の先端側部分は、図9及び図10
に示すように、上記アース筒10の内壁部に接近する方
向に膨出するように、『く』の字状に屈曲形成されてい
る。すなわち、このスイッチ片117の先端部近傍は、
上記アース筒10の内面部に臨んで傾斜した傾斜面部1
18となっている。
【0005】このように構成されたコネクタ端子に上記
プラグ7を接続させるには、このコネクタ端子のアース
筒10内に、該プラグ7のアース筒2を嵌入させる。す
ると、これら各アース筒10,2は、互いに接触されて
導通状態となされる。また、上記各ピン部5,6は、上
記各ソケット部21,22に対応して先端側部分に挿入
される。これら各ピン部5,6及びこれら各ピン部5,
6に対応する各ソケット部21,22は、互いに接触し
て導通状態となされる。
【0006】そして、上記スイッチ片117は、上記プ
ラグ7のアース筒2の内壁部に弾性的に接触する。この
とき、上記スイッチ片117は、図4に示すように、上
記プラグ7のアース筒2を介して、上記コネクタ端子の
アース筒10に導通される。したがって、上記スイッチ
片117の基端側の検出端子20の電位は、この検出端
子20が上記コネクタ端子のアース筒10の基端側の接
続端子部19に対して導通状態となされることにより、
接地電位となされる。すなわち、このコネクタ端子にお
いては、上記検出端子20の電位が接地電位となったこ
とを検出することにより、上記プラグ7が装着されたこ
とを検出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なコネクタ端子においては、図9に示すように、上記プ
ラグ7のアース筒2がこのコネクタ端子のアース筒10
に対して傾斜されて挿入されると、上記スイッチ片11
7は、図10中矢印Eで示すような外力を受け、図9中
矢印Aで示すように、先端部近傍部分が上記アース筒1
0の内方側に向かう方向に塑性変形的に屈折される虞れ
がある。例えば、図9中矢印θで示す上記プラグ7の上
記傾斜面部118に対する傾斜が60°程度、または、
60°未満の角度であっても、上記傾斜部118と上記
プラグ7のアース筒2の先端部との間の摩擦力によっ
て、上記スイッチ片117には、局所的に曲げ応力が生
ずる虞れがあるのである。
【0008】このように、上記スイッチ片117が塑性
変形されてしまうと、このコネクタ端子に上記プラグ7
を正常な状態に装着し直しても、このスイッチ片117
は、該プラグ7のアース筒2に接触しなくなってしまう
虞れがある。
【0009】上記スイッチ片117の塑性変形を防止す
るためには、このスイッチ片117の厚みを増加する等
してこのスイッチ片の断面積を増大させることが考えら
れる。しかしながら、上記スイッチ片117の断面積を
増大させることは、コネクタ端子の大型化、重量の増
大、消費資源量の増大等の問題を招来する。
【0010】また、上記スイッチ片117の材質を選択
することにより、このスイッチ片117の塑性変形を防
止することが考えられる。しかしながら、上記スイッチ
片117を高剛性の材料により形成することは、上記プ
ラグ7のアース筒2への良好な接触を図るためのスプリ
ング性や、電気導通性が劣化するといった問題を招来す
る。
【0011】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、構成の大型化、重量の増大、消
費資源量の増大等を招来することなく、スイッチ片の塑
性変形が防止され、また、該スイッチ片が良好にプラグ
のアース筒に接触するようになされたコネクタ端子を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係るコネクタ端子は、基
端側を支持されプラグが装着されたときにこのプラグに
より先端側を可撓変位されるスイッチ片を備え、このス
イッチ片は、少なくとも先端側部分の切断面が円弧形状
となるように屈曲形成されてなるものである。
【0013】また、本発明に係るコネクタ端子は、上述
のコネクタ端子において、上記スイッチ片の周囲を囲ん
で配設されたアース筒を備え、このスイッチ片は、上記
アース筒より離間しており、該アース筒に上記プラグの
アース筒が内嵌装されときに、このプラグのアース筒に
弾性的に接触してなるものである。
【0014】さらに、本発明は、上述の各コネクタ端子
において、上記スイッチ片を、少なくとも先端側部分が
略々球面の一部をなす形状に屈曲形成されたものとした
ものである。
【0015】
【作用】本発明に係るコネクタ端子においては、基端側
を支持されプラグが装着されたときにこのプラグにより
先端側を可撓変位されるスイッチ片は、少なくとも先端
側部分の切断面が円弧形状となるように屈曲形成されて
いるので、曲げ剛性が向上され、該プラグの押圧力によ
る塑性変形が防止される。
【0016】また、このコネクタ端子において、上記ス
イッチ片の周囲を囲むアース筒を配設し、このスイッチ
片が上記アース筒より離間しており該アース筒に上記プ
ラグのアース筒が内嵌装されときにこのプラグのアース
筒に弾性的に接触するようにすると、このスイッチ片と
上記プラグのアース筒との導通が確実に行われる。
【0017】さらに、これらコネクタ端子において、上
記スイッチ片を、少なくとも先端側部分が略々球面の一
部をなす形状に屈曲形成されたものとすると、このスイ
ッチ片の先端側部分は、曲げ応力に対して強固な剛性を
示す。
【0018】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。本発明に係るコネクタ端子は、電子
機器を構成する電子回路部に接続されてこの電子機器に
配設され、この電子機器と他の電子機器とを電気的に接
続させるにあたって用いられる接続コードのプラグが接
続されるものである。
【0019】上記接続コードの両端側に設けられたプラ
グは、図1に示すように、上記接続コードのシールド線
に接続されたプラグ側アース筒2と、このプラグ側アー
ス筒2内に配設され該接続コードの一または複数の芯線
に対応して接続された一または複数のピン部5,6とを
有して構成されている。上記プラグ側アース筒2は、金
属等の導体材料により、円筒状に形成され、基端側部分
を、合成樹脂等の絶縁材料よりなる撮み部1に支持され
ている。上記各ピン部5,6は、金や銀の鍍金処理を施
した黄銅等の金属材料により、円柱状に形成され、基端
側部分を、上記撮み部1に支持されている。これら各ピ
ン部5,6は、上記プラグ側アース筒2の軸心に平行と
なされて支持されている。
【0020】上記プラグ側アース筒2内には、ガイドキ
ー4が配設されている。このガイドキー4は、合成樹脂
等の材料により、略々四角柱状に形成され、長手方向の
陵線を上記各ピン部5,6に平行となされて、上記プラ
グ側アース筒2の内壁部に密接して取付けられている。
また、上記プラグ側アース筒2には、上記ガイドキー4
に相対向する位置に、ガイド突条3が形成されている。
このガイド突条3は、上記プラグ側アース筒2の一部
が、外方側に膨出形成されることにより構成されてお
り、長手方向を上記各ピン部5,6に平行となしてい
る。
【0021】そして、本発明に係るコネクタ端子は、図
2及び図3に示すように、上記電子回路部の接地電位部
に接続されるコネクタ側アース筒10と、このコネクタ
側アース筒10内に配設され該電子回路部の動電位部に
接続される一または複数のソケット部21,22とを有
して構成されている。
【0022】上記コネクタ側アース筒10は、金属等の
材料により上記プラグ側アース筒2が内嵌装され得る円
筒状に形成され、ABSや変性PPD等の合成樹脂の如
き絶縁材料よりなる外カバー9内に収納されている。こ
の外カバー9は、前端側が開放されている。上記コネク
タ側アース筒10の後端部には、上記外カバー9の後方
側に突出された接続端子部19が突設されている。この
接続端子部19には、上記電子回路部の接地電位部が接
続される。この接続端子部19は、上記外カバー9の後
端部にこの外カバー9に一体的に突設された端子保持筒
23により支持されている。
【0023】そして、上記各ソケット部21,22は、
金属等の導体材料により、上記プラグ7の各ピン部5,
6が挿入され得る円筒形状に形成されている。これらソ
ケット部21,22は、合成樹脂材料等の絶縁材料より
なるソケット保持体13に保持されて、上記コネクタ側
アース筒10内に位置して支持されている。なお、この
ソケット保持体13は、上記外カバー9に一体的に形成
されている。これらソケット部21,22は、後端側
が、コード等が接続されるために上記ソケット保持体1
3より後方側に突出されている。
【0024】上記コネクタ側アース筒10には、上記ガ
イド突条3が前端側より挿入されるためのガイド溝12
が形成されている。また、上記外カバー9にも、上記ガ
イド溝12に対応した溝部11が形成されている。そし
て、これらガイド溝12及び溝部11に相対向する位置
には、上記ソケット保持体13と上記コネクタ側アース
筒10の内壁部との間に位置して、キー溝14が形成さ
れている。このキー溝14は、上記ガイドキー4が前端
側より挿入され得る大きさ及び形状を有している。
【0025】そして、このコネクタ端子は、上記プラグ
7が装着されたことを検出するためのスイッチ片17を
有している。このスイッチ片17は、リン青銅、ニッケ
ル、ベリリウム−銅合金やチタン等の如き適度の弾性と
導通性を有する金属材料により、板バネ状に形成されて
いる。このスイッチ片17は、基端側を上記ソケット保
持体13に一体的に連設されたスイッチ片保持部24に
支持され、先端側を上記コネクタ側アース筒10より離
間させた状態で該コネクタ側アース筒10内に位置させ
ている。また、このスイッチ片17の基端側は、上記ス
イッチ片保持部24よりもさらに後方側に突出されてお
り、検出端子20となされている。このスイッチ片17
の先端側部分は、図2及び図5に示すように、上記コネ
クタ側アース筒10の内壁部に接近する方向に膨出する
ように、『く』の字状に屈曲形成されている。すなわ
ち、このスイッチ片17の先端部近傍は、上記コネクタ
側アース筒10の内面部に臨んで傾斜した傾斜面部18
となっている。
【0026】また、上記スイッチ片17の傾斜面部18
は、図5及び図6に示すように、切断面が円弧形状とな
るように屈曲形成されている。切断面が円弧形状となる
ように屈曲形成された形状とは、このスイッチ片17の
長手方向を軸とする円筒形状及び略々球面の一部をなす
形状のいずれもが該当する形状である。略々球面の一部
をなす形状としては、例えば、スプーン(匙)の頭部の
如き形状が該当する。そして、この傾斜面部18は、凸
状の面側を、上記コネクタ側アース筒10の内壁部に臨
ませている。
【0027】このように構成されたコネクタ端子に上記
プラグ7を接続させるには、上記コネクタ側アース筒1
0内に、上記プラグ側アース筒2を嵌入させる。する
と、これら各アース筒10,2は、互いに接触されて導
通状態となされる。このとき、上記ガイドキー4が上記
キー溝14内に挿入され、また、上記ガイド突条3が上
記ガイド溝12内に挿入されることにより、上記プラグ
7は、上記コネクタに対して、所定の回転方向に位置決
めされる。
【0028】また、上記各ピン部5,6は、上記各ソケ
ット部21,22の前端側より、これらソケット部2
1,22の内孔であるソケット孔15,16に対応して
挿入される。これら各ピン部5,6及びこれら各ピン部
5,6に対応する各ソケット部21,22は、互いに接
触して導通状態となされる。
【0029】そして、上記スイッチ片17は、上記プラ
グ側アース筒2の内壁部に押圧されて先端側を可撓変位
され、このプラグ側アース筒2の内壁部に弾性的に接触
する。このとき、上記スイッチ片17は、図4に示すよ
うに、上記プラグ側アース筒2を介して、上記コネクタ
側アース筒10に導通される。したがって、上記スイッ
チ片17の基端側部分である上記検出端子20の電位
は、この検出端子20が上記コネクタ側アース筒10の
基端側の接続端子部19に対して導通状態となされるこ
とにより、接地電位となされる。すなわち、このコネク
タ端子においては、上記検出端子20の電位が接地電位
となったことを検出することにより、上記プラグ7が装
着されたことを検出することができる。
【0030】ところで、このコネクタ端子においては、
上記プラグ側アース筒2が上記コネクタ側アース筒10
に対して傾斜されて挿入された場合においても、上記ス
イッチ片17は、塑性変形的に屈折されることが防止さ
れている。すなわち、このコネクタ端子においては、上
記傾斜部18は、切断面が円弧形状となるように屈曲形
成されているために、上記プラグ側アース筒2の先端部
との間の摩擦が1/2程度に減少されており、上記スイ
ッチ片17に局所的な曲げ応力を生じさせる虞れがな
い。なお、上記スイッチ片17の先端部28近傍の縁部
形状を、前記図9中矢印θで示した上記プラグ7が傾斜
された場合の上記傾斜面部18に対する傾斜角度面に接
する円弧形状とすると、より該傾斜面部18と上記プラ
グ側アース筒2との間の摩擦を減少させることができ
る。
【0031】また、上記スイッチ片17は、先端側が切
断面が円弧形状となるように屈曲形成されているので、
材料及び断面積が同一の平板状の部材に比して、曲げ剛
性が5倍程度に向上されている。すなわち、図7に示す
ように、上記スイッチ片17、すなわち、基端側のみが
支持された板バネ状部材に外力を加えて屈曲させた場合
において、板バネ状部材の先端部より屈曲部までの距離
をxとし、この屈曲部における曲率半径をρとし、この
屈曲部における傾斜角度をδ(rad)とし、この屈曲
部における曲げモーメントをMとし、断面2次モーメン
トをIとし、縦弾性係数をEとし、上記板バネ部材の全
長をlとすると、 1/ρ=(d2 δ)/(dx2 )=−M/(EI) が成立する。すなわち、屈曲部における曲率(1/ρ)
は、曲げモーメントMと曲げ剛性EIの比で表される。
したがって、曲げモーメントMが同一である場合、上記
屈曲部における曲率(1/ρ)は、断面2次モーメント
Iに反比例する。上記スイッチ片17においては、断面
2次モーメントを大きくすれば、屈曲し難くなる。上記
傾斜面部18においては、板厚をtとした場合に、例え
ば0.5tに相当する距離だけ切断面円弧状に屈曲形成
した場合、同一の曲率(1/ρ)に屈曲されたときの曲
げモーメントMは、屈曲形成を行わなかった場合の5倍
程度となる。
【0032】例えば、上記スイッチ片17の板厚を0.
2mmとし、上記傾斜面部18の屈曲形成による側縁部
の移動量を0.1mmとし、図5中矢印Dで示す外傾斜
面部18の幅を1.8mm乃至2.0mmとし、図5中
矢印Cで示す外傾斜面部18の長さを4.5mmとする
と、屈曲形成を行わなかった場合の断面2次モーメント
Iは、幅方向について、約0.0012、長手方向につ
いて、約0.0030であり、屈曲形成を行った場合の
断面2次モーメントIは、幅方向について、約0.00
63、長手方向について、約0.0157である。
【0033】なお、上記傾斜面部18の図5中矢印C及
び矢印Dで示す幅及び長さの寸法は、屈曲形成すること
により、5%程度減少するが、曲げ剛性の向上について
は殆ど影響がない。
【0034】そして、上記スイッチ片17は、上記コネ
クタ側アース筒10側に『く』の字状に屈曲された屈曲
部26にまで亘って、例えばこの屈曲部より基端側に該
スイッチ片17の板厚(t)乃至該板厚の3倍(3t)
程度の距離まで、切断面が円弧形状となるように屈曲形
成すると、より曲げ剛性を向上させることができる。
【0035】なお、本発明は、図8に示すように、圧着
端子29のコネクタ受け用のリーク切片31にも適用す
ることができる。この圧着端子29は、基端側にコード
を圧着保持するための一対の舌片部33,33を有し、
これら舌片部33,33に連設された筒部30を有して
いる。そして、上記筒部30の先端部には、一体的に突
設され該筒部30の内方側に屈折形成されたリーク切片
31が設けられている。このリーク切片31の上記筒部
30内に臨む摺動面32は、該リーク切片31が切断面
が円弧形状となるように屈曲形成されているために、円
筒面状の凸面となっている。このように、本発明を適用
した圧着端子29においては、上記リーク切片31は、
曲げ剛性が向上されており、コネクタの抜き差しを繰り
返しても、塑性変形されることがない。
【0036】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るコネクタ端
子においては、基端側を支持されプラグが装着されたと
きにこのプラグにより先端側を可撓変位されるスイッチ
片は、少なくとも先端側部分の切断面が円弧形状となる
ように屈曲形成されている。そのため、このコネクタ端
子においては、上記スイッチ片は、曲げ剛性が向上され
ており、上記プラグの押圧力による塑性変形が防止され
ている。
【0037】また、このコネクタ端子において、上記ス
イッチ片の周囲を囲むアース筒を配設し、このスイッチ
片が上記アース筒より離間しており該アース筒に上記プ
ラグのアース筒が内嵌装されときにこのプラグのアース
筒に弾性的に接触するようにすると、このスイッチ片と
上記プラグのアース筒との導通を確実に行わしめること
ができる。
【0038】さらに、これらコネクタ端子において、上
記スイッチ片を、少なくとも先端側部分が略々球面の一
部をなす形状に屈曲形成されたものとすると、このスイ
ッチ片の先端側部分は、曲げ応力に対して強固な剛性を
有することができる。
【0039】すなわち、本発明は、構成の大型化、重量
の増大、消費資源量の増大等を招来することなく、スイ
ッチ片の塑性変形が防止され、また、該スイッチ片が良
好にプラグのアース筒に接触するようになされたコネク
タ端子を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタ端子に接続されるプラグ
の構成を一部を破断して示す側面図である。
【図2】本発明に係るコネクタ端子の構成を示す縦断面
図である。
【図3】上記コネクタ端子の構成を示す正面図である。
【図4】上記コネクタ端子に上記プラグが接続されると
きの状態を示す回路図である。
【図5】上記コネクタ端子を構成するスイッチ片の形状
を示す要部拡大斜視図である。
【図6】上記スイッチ片の形状を示す要部拡大縦断面図
である。
【図7】上記スイッチ片の曲げ剛性を説明するための側
面図である。
【図8】本発明に係るコネクタ端子の構成の他の例を一
部を破断して示す斜視図である。
【図9】従来のコネクタ端子にプラグが装着されるとき
の状態を示す縦断面図である。
【図10】上記従来のコネクタ端子を構成するスイッチ
片の形状を示す要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】 2・・・・・・・・・・・・プラグ側アース筒 7・・・・・・・・・・・・プラグ 10・・・・・・・・・・・・コネクタ側アース筒 17・・・・・・・・・・・・スイッチ片 18・・・・・・・・・・・・傾斜面部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラグが装着されるコネクタ端子であっ
    て、 基端側を支持され上記プラグが装着されたときにこのプ
    ラグにより先端側を可撓変位されるスイッチ片を備え、 上記スイッチ片は、少なくとも先端側部分の切断面が円
    弧形状となるように屈曲形成されてなるコネクタ端子。
  2. 【請求項2】 スイッチ片の周囲を囲んで配設されたア
    ース筒を備え、 上記スイッチ片は、上記アース筒より離間しており、該
    アース筒にプラグのアース筒が内嵌装されときに、この
    プラグのアース筒に弾性的に接触してなる請求項1記載
    のコネクタ端子。
  3. 【請求項3】 スイッチ片は、少なくとも先端側部分
    が、略々球面の一部をなす形状に屈曲形成されてなる請
    求項1または請求項2記載のコネクタ端子。
JP36047492A 1992-12-29 1992-12-29 コネクタ端子 Expired - Lifetime JP3279692B2 (ja)

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JP36047492A JP3279692B2 (ja) 1992-12-29 1992-12-29 コネクタ端子

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