JP2861077B2 - インクジェット記録方式を用いたカラー印刷方法 - Google Patents

インクジェット記録方式を用いたカラー印刷方法

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JP2861077B2
JP2861077B2 JP17777989A JP17777989A JP2861077B2 JP 2861077 B2 JP2861077 B2 JP 2861077B2 JP 17777989 A JP17777989 A JP 17777989A JP 17777989 A JP17777989 A JP 17777989A JP 2861077 B2 JP2861077 B2 JP 2861077B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクジェット記録方式を用いたカラー印
刷方法に関する。
〔従来の技術〕
インクジェット記録方式として、静電誘引力を利用し
てインクを吐出させる、いわゆる電界制御方式;ピエゾ
素子の振動圧力を利用してインクを吐出させる、いわゆ
るドロップ・オン・デマンド方式;高熱によって気泡を
形成、成長させることによって生じる圧力を利用してイ
ンクを吐出させる、いわゆるバブルジェット方式;ノズ
ルの後ろからポンプで圧力を加え、同時にピエゾ素子で
高周波の振動を加えてインクを粒子化し、その後インク
液滴に帯電電極で電荷を与え、さらに制御電極で帯電し
たインク液滴をコントロールするコンティニュアス方式
等の各種インクジェット記録方式が提案されている。
これらのインクジェット記録方式には主溶剤として水
を用いる水性インクと、主溶剤として有機溶剤を用いる
油性インクが一般に用いられている。水性インクを用い
た印刷画像は、全般に、耐水性に劣っているが、主溶剤
が水であるため安全性に優れ、かつ優れた品質の印刷画
像を提供することができることから、水性インクはイン
クジェット記録用インクの主流となっている。
一方、水性インクは、油性インクと異なり、表面張力
が高いために、浸透性記録媒体、特に普通紙と呼ばれる
記録紙では、インクの浸透力が小さく、紙送りローラー
によるローラーマークの発生、紙の繊維方向へのインク
のしみ出しによるフェザリング発生の影響によるベタ画
像のざらつき感、文字本質の低下、カラー印刷の場合に
は隣り合う異なった色の間でインクの流れ込みによって
生じるブリーディングの発生等の問題点を有していた。
また、浸透力を増すために、インクの表面張力を下げる
ことによる効果があるが、用いる表面張力調整剤によっ
ては、必ずしも、良好な浸透効果が得られず、インクが
泡立ちやすく噴射安定性に欠けているという問題点を有
していた。更に、表面張力の低下に伴うサテライト発生
等の問題点を有していた。
これらの問題点を解決するために浸透剤を中心に以下
の提案がなされている、 特開昭56−32566号公報には、インクにジエチレング
リコールモノブチルエーテルを添加する方法が提案され
ているが、必ずしも十分な浸透力が得られず、浸透力を
増すために多量に用いた場合には不快な臭気が発生する
という問題点を有していた。一方、特開昭55−29546号
公報、特開昭56−95961号公報及び特開昭59−20366号公
報には、インクに非イオン性界面活性剤や、アニオン性
界面活性剤であるジアルキルスルホコハク酸を添加する
方法が提案されているが、浸透効果が得られる程度に界
面活性剤を添加すると、記録紙上での印刷ドットのにじ
みが大きくなり画像が不鮮明になる、インクの泡立ちが
大きくなりインクの安定した吐出が得られにくい、イン
ク中の色材の経時溶解安定性が低下するなどの問題点を
有していた。また、特開昭56−57862号公報には、イン
クに強アルカリ性物質を加え、記録紙表面の繊維材料や
サイズ剤等を溶解し、インクの乾燥定着速度を速めるこ
とが提案されているが、紙の種類によって必ずしも乾燥
定着速度の増加や印刷品位の向上において十分な効果が
得られないという問題点を有していた。特公昭62−1418
8号公報には、インクに無置換あるいは置換フェノール
のエチレンオキサイド付加物を添加する方法が提案され
ているが、インクの普通紙に対する浸透力が必ずしも十
分でなかった。更に、特開昭59−22972号公報には、イ
ンクに特定の構造を有する脂肪酸アルコールのエチレン
オキサイド付加物とポリオキシエチレンのアルキルエー
テル等の多価アルコール誘導体を添加する方法が提案さ
れているが、インクの経時溶解安定性や普通紙に対する
浸透力が不十分であった。特開平1−110577号公報では
メタノールのプロピレンオキサイド付加物と付加モル数
1〜3のエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイド
付加物のアルキルエーテル或いは置換フェニルエーテル
から成る浸透剤が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、普通紙への浸透性に優れた上述のイン
ク組成物は、浸透力に優れており高濃度印刷が得られる
ものの、普通紙表面での横方向への広がりが大きく、高
解像性を要求される文字や線画をカラー印刷する場合に
は不向きであり、浸透剤使用による表面張力低下に伴う
サテライト発生による画質の低下が避けられなかった。
本発明が解決しようとする課題は、上述の浸透性改良
インク組成物等では必ずしも得られなかった、普通紙等
の浸透性記録媒体に対しての浸透性と解像度の矛盾を実
質的に解消したインクジェット記録方式を用いたカラー
印刷方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記課題を解決するために、(1)表面張力
が30〜40ダインの範囲にある、水、水溶性染料、乾燥防
止剤及び浸透剤を含有するカラー水性インクを用いて浸
透性記録媒体上に印刷した後、(2)同じ記録媒体上
に、表面張力が45〜73ダインの範囲にある、水、水溶性
染料及び乾燥防止剤を含有する上記(1)のと異なる色
のカラー水性インクを用いて印刷することを特徴とする
インクジェット記録方式を用いたカラー印刷方法を提供
する。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討を行なっ
た。その結果、カラー印刷におけるブリーディングやロ
ーラーマーク等の諸問題については、表面張力が30〜40
ダインの範囲にあるカラーインクにより解決され、ま
た、解像性を重要視する文字や線画等の問題について
は、表面張力が45〜73ダインの範囲にあるカラーインク
を用いて印刷することにより、前述の浸透性と高解像性
の矛盾を実質的に解決できることが判明した。この時、
表面張力が30〜40ダインの範囲にあるカラーインクとし
て、シアン・マゼンタ・イエローインク、必要に応じて
ブラックインクを用い、表面張力45〜73ダインの範囲に
あるカラーインクとして、ブラックインクを用いる印刷
方法によれば、文書に適する高解像度の黒色文字・パタ
ーンを有するフルカラー印刷が可能となる。
一方、上記表面張力の低いカラーインクと表面張力の
高いカラーインクの印刷順序を逆にすると、同色同士の
組み合わせ以外では、表面張力の高いインクが浸透性記
録媒体中に完全に浸透する前に表面張力の低いインクが
印刷される結果、表面張力の低いインクの表面張力の高
いインク側への流れ込み(ブリード)が目立ち、好まし
くなかった。
表面張力が30〜40ダインの範囲にあるカラー水性イン
クとしては、水溶性染料、乾燥防止剤及び浸透剤を含有
し、該浸透剤が(a)下記一般式(I)で表わされる化
合物、(b)下記一般式(II)で表わされる化合物、及
び、(c)ブチルアルコールのエチレンオキサイド又は
プロピレンオキサイド付加物であり、付加モル数が1〜
5の範囲にある化合物から成る群から選ばれる1種以上
の化合物を含有するものが好ましい。
一般式(I) (式中、R1は、水素原子、メチル基、メトキシ基、塩素
原子または臭素原子を表し、nは1〜5の整数を表わ
す)。
一般式(II) (式中、R2は、水素原子、メチル基、メトキシ基、塩素
原子または臭素原子を表し、m1〜5の整数を表わす)。
表面張力が45〜73ダインの範囲にあるカラー水性イン
クとしては、水、水溶性染料及び乾燥防止剤を含有する
ものが好ましい。
カラー水性インクに用いる水は、重金属類の影響を除
くために、イオン交換水以上の純度のものを使用する必
要がある。
カラー水性インク中の水の含有量は、染料溶解安定性
の面から5重量%以上が好ましい。
カラー水性インクに用いる水溶性染料としては、水溶
性のものであればどれでも使用可能であり、酸性染料、
塩基性染料、直接染料、反応性染料、分散染料、食品用
色素等必要に応じて選択可能である。
酸性染料としては、例えば、C.I.アシッド ブラック
1,2,7,16,17,24,26,28,31,41,48,52,58,60,63,94,107,1
09,112,118,119,121,122,131,155,156;C.I.アシッド
イエロー1,3,4,7,11,12,13,14,17,18,19,23,25,29,34,3
8,40,41,42,44,49,53,55,59,61,71,72,76,78,79,99,11
1,114,116,122,135,142,161,172,;C.I.アシッド オレ
ンジ7,8,10,19,20,24,28,33,41,45,51,56,64;C.I.アシ
ッド レッド1,4,6,8,13,14,15,18,19,21,26,27,30,32,
34,35,37,40,42,44,51,52,54,57,80,82,83,85,87,88,8
9,92,94,97,106,108,110,111,114,115,119,129,131,13
3,134,135,143,143:1,144,152,154,155,172,176,180,18
4,186,187,249,254,256,289,317,318;C.I.アシッド バ
イオレット7,11,15,34,35,41,43,49,51,75;C.I.アシッ
ド ブルー1,7,9,15,22,23,25,27,29,40,41,43,45,49,5
1,53,55,56,59,62,78,80,81,83,90,92,93,102,104,111,
113,117,120,124,126,138,145,167,171,175,183,229,23
4,236,249;C.I.アシッド グリーン3,9,12,16,19,20,2
5,27,41,44;C.I.アシッド ブラウン4,14等が挙げられ
る。
塩基性染料としては、例えば、C.Iベイシック ブラ
ック2.8;C.I.ベイシック イエロー1,2,11,12,14,21,3
2,36;C.I.ベイシック オレンジ2,15,21,22;C.I.ベイシ
ック レッド1,2,9,12,13,37;C.I.ベイシック バイオ
レット1,3,7,10,14;C.I.ベイシック ブルー1,3,5,7,9,
24,25,26,28,29;C.I.ベイシック グリーン1,4;ベイシ
ック ブラウン1,12等が挙げられる。
直接染料としては、例えば、C.I.ダイレクト ブラッ
ク2,4,9,11,14,17,19,22,27,32,36,38,41,48,49,51,56,
62,71,74,75,77,78,80,105,106,107,108,112,113,117,1
32,146,154,168,171,194;I.C.ダイレクト イエロー1,
2,4,8,11,12,24,26,27,28,33,34,39,41,42,44,50,51,5
8,72,85,86,87,88,98,100,110,127,135,141,142,144;C.
I.ダイレクト オレンジ6,8,10,26,29,41,49,52,102;C.
I.ダイレクト レッド1,2,4,8,9,11,13,15,17,20,23,2
4,28,31,33,37,39,44,46,47,48,51,59,62,63,73,75,77,
80,81,83,84,85,87,89,90,94,95,99,101,108,110,145,1
89,197,220,224,225,226,227,230,250,254,256,257;C.
I.ダイレクト バイオレット1,7,9,12,35,48,51,90,94;
C.I.ダイレクト ブルー1,2,6,8,15,22,25,34,69,70,7
1,72,75,76,78,80,81,82,83,86,90,98,106,110,110,12
0,123,158,163,165,192,193,194,195,196,199,200,201,
202,203,207,218,236,237,239,246,258,287;ダイレクト
グリーン1,6,8,28,33,37,63,64;C.I.ダイレクト ブ
ラウン1A,2,6,25,27,44,58,95,10,101,106,112,173,19
4,195,209,210,211等が挙げられる。
反応性染料としては、例えば、C.I.リアクテブ ブラ
ック1,3,5,6,8,12,14;C.I.リアクテブ イエロー1,2,3,
13,14,15,17;C.I.リアクテブ オレンジ2,5,7,16,20,2
4;,リアクテブ レッド6,7,11,12,15,17,21,23,24,35,3
6,42,63,66,84,184;C.I.リアクテブ バイオレット2,4,
5,8,9;C.I.リアクテブ ブルー2,5,7,12,13,14,15,17,1
8,19,20,21,25,27,28,37,38,40,41;C.I.リアクテブ グ
リーン5,7;リアクテブ ブラウン1,7,16等が挙げられ
る。
食品用色素としては、例えばC.I.フード ブラック1,
2;C.I.フード イエロー3,4,5;C.I.フード レッド2,3,
7,9,14,52,87,92,94,102,104,105,106;C.I.フード バ
イオレット2;C.I.フード ブルー1,2;C.I.フード グリ
ーン2,3等が挙げられる。
その他の水溶性染料としては、例えば、日本化薬社製
の「カヤセット・ブラック009A」、「ダイレクト・ディ
ープ・ブラックXA」、「ダイレクト・スペシャル・ブラ
ック AXN」;バイエル社製の「スペシャル・フラックSP
リキッド」、「バイスプリプト・ブラックSPリキッ
ド」、「レバセル・ターコイス・ブルーKS−6 GLL」、
「ピラニン」;住友化学社製の「JI.BK−2」、「JI.BK
−3」;オリエント化学社製の「JPK−81L」、「JPK−1
27L」、「JPK−139」;C.I.フローレセント・ブライトニ
ング・エージェント14,22,24,32,84,85,86,87,90,134,1
66,167,169,175,176,177等が挙げられる。
水溶性染料のカラー水性インク中での含有量は、0.1
〜20重量%の範囲が好ましい。
乾燥防止剤は、水分蒸発に伴うインクの固化を防ぎ、
固化した場合でも洗浄用の水又はカラー水性インクに対
する再溶解性を確保する為に、インクの浸透性の有無を
問わず、カラー水性インクの0.1重量%以上使用する必
要がある。
乾燥防止剤としては、例えば、エチレングリコール,
プロピレングリコール,ジエチレングリコール,ポリエ
チレングリコール,グリセリンの如きグリコール類;エ
チレングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリ
コールモノメチルエーテルの如きグリコールエーテル
類;N−メチル−2−ピロリドンの如きピロリドン類;ト
リエタノールアミンの如きアルカノールアミン類;ジメ
チルスルホキサイド等が挙げられるが、他の一般的な水
溶性の有機溶剤を用いることもできる。乾燥防止剤のカ
ラー水性インク中での含有量は、0.1〜95重量%の範囲
が好ましい。ただし、グリコールエーテル類の如き浸透
効果を有する乾燥防止剤を多量に使用すると、表面張力
が著しく低下するので、表面張力が45〜73ダインの範囲
にある水性カラーインクを調製する際には、乾燥防止剤
の種類及び使用割合に注意する必要がある。
浸透剤としては、一般的な界面活性剤やジエチレング
リコールモノブチルエーテルに代表されるグリコールエ
ーテル系の水溶性有機溶剤を始めとする、普通紙等の浸
透性記録媒体に浸透効果を有する各種水溶性有機溶剤の
各種組み合わせによって得られる、インクの表面張力が
30〜40ダインの範囲となる浸透剤組成であれば、特に制
限なく使用できるが、(a)下記一般式(I)で表わさ
れる化合物、(b)下記一般式(II)で表わされる化合
物及び(c)ブチルアルコールのエチレンオキサイド又
はプロピレンオキサイド付加物であり、付加モル数が1
〜5の範囲にある化合物から成る群から選ばれる1種以
上の化合物を含有する浸透剤組成物が特に好ましい。
ブチルアルコールのプロピレンオキサイド付加物を含
有する浸透剤組成物は、良好な浸透効果と優れた溶解安
定性、噴射安定性を示すので、特に好ましい。
浸透剤のカラー水性インク中での含有量は、0〜20重
量%の範囲が好ましい。
カラー水性インク中に、アルカリ金属の水酸化物、ア
ルカノールアミンの如きpH調整剤、防菌・防カビ剤、金
属封鎖剤、水溶性高分子等を含有してもよい。
表面張力を所望の範囲に調整したカラー水性インク
は、表面張力の高いインクを調製し、インクの諸物性に
影響を与えない範囲で、浸透剤又はグリコールエーテル
類を添加することによって容易に製造することができ
る。
〔実施例〕
以下、実施例により説明する。実施例中、「%」は
「重量%」を表わす。「EO」はエチレンオキサイド、
「PO」はプロピレンオキサイドを各々表わす。
実施例1 〔浸透性インク組成例1〕 水溶性染料 3.0% フェノールのEO 1モル付加物 1.0% ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル(n−ブ
タノールのEO 2モル付加物) 6.0% 水 73.7% ジエチレングリコール 15.0% N−メチル−ジエタノールアミン 1.0% エチレンジアミン四酢酸・4ナトリウム塩(EDTA・4
a) 0.1% オマジンNa(防菌・防黴剤) 0.2% 水溶性染料としては、シアン色は、C.I.ダイレクトブ
ルー86、マゼンタ色はC.I.リアクティブレッド184及び
イエロー色はC.I.ダイレクトイエロー44を各々用いた。
上記の各成分を混合し、室温で十分に溶解させた後、
この溶液を0.45ミクロンのメンブランフィルターを用い
て濾過を行ない、カラー水性インク1を得た。各カラー
水性インク1の表面張力は、37ダインであった。
〔非浸透性インク組成例1〕 水溶性染料(C.I.ダイレクトブラック171) 3.0% 水 73.7% ジエチレングリコール 22.0% トリエタノールアミン 1.0% EDTA・4Na 0.1% オマジンNa 0.2% 上記の各成分を混合し、室温で十分に溶解させた後、
この溶液を0.45ミクロンのメンブランフィルターを用い
て濾過を行ない、黒色水性インク1を得た。黒色水性イ
ンク1の表面張力は、60ダインであった。
上記各カラー水性インク1と黒色水性インク1を各々
用いて、印刷面をローラーが当たらないように工夫され
た連続式ジェットプリンターで連続噴射を行なったとこ
ろ、200時間後でも安定したインクの噴射が得られた。
また、市販の複写用紙に印刷したところ、カラーインク
1は、瞬時に浸透して、異なった色間でのブリーディン
グやドットのフェザリングもなく、ドット真円度が高
く、ベタ面の滑らかな優れた印刷品質を示した。一方、
黒インクで書いた文字は、非常に解像度が高く、画数の
多い複雑な文字も美しく印刷ができた。
実施例2 〔浸透性インク組成例2〕 水溶性染料 3.0% ベンジルアルコールのEO3モル付加物 1.0% ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル(n−ブ
タノールのEO 2モル付加物) 6.0% n−ブチルアルコールのPO2モル付加物 0.3% 水 53.7% ジエチレングリコール 34.7% トリエタノールアミン 1.0% EDTA・4Na 0.1% オマジンNa 0.2% 水溶性染料としては、シアン色は、C.I.ダイレクトブ
ルー199、マゼンタ色はC.I.アシッドレッド154及びイエ
ロー色はC.I.ダイレクトイエロー142を各々用いた。
上記の各成分を混合し、室温で十分に溶解させた後、
この溶液を0.45ミクロンのメンブランフィルターを用い
て濾過を行ない、カラー水性インク2を得た。各カラー
水性インク2の表面張力は、34ダインであった。
〔非浸透性インク組成例2〕 水溶性染料(C.I.ダイレクトブラック154) 3.0% 水 53.7% ジエチレングリコール 42.0% トリエタノールアミン 1.0% EDTA・4Na 0.1% オマジンNa 0.2% 上記の各成分を混合し、室温で十分に溶解させた後、
この溶液を0.45ミクロンのメンブランフィルターを用い
て濾過を行ない、黒色水性インク2を得た。黒色水性イ
ンク2の表面張力は、52ダインであった。
上記各カラー水性インク2と黒色水性インク2を各々
用いて、印刷面をローラーが当たならいように工夫され
たドロップオンデマンド式ジェットプリンターで連続噴
射を行なったところ、200時間後でも安定したインクの
噴射が得られた。また、市販の複写用紙に印刷したとこ
ろ、カラーインク2は、瞬時に浸透して、異なった色間
でのブリーディングやドットのフェザリングもなく、ド
ット真円度が高く、ベタ面の滑らかな優れた印刷品質を
示した。一方、黒インクで書いた文字は、非常に解像性
が高く、画数の多い複雑な文字も美しく印刷できた。
比較例1 水溶性染料 3.0% フェノールのEO 1モル付加物 1.0% ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル(n−ブ
チルアルコールのEO 2モル付加物) 6.0% 水 73.7% ジエチレングリコール 15.0% トリエタノールアミン 1.0% EDTA・4Na 0.1% オマジンNa 0.2% 水溶性染料としては、シアン色は、C.I.ダイレクトブ
ルー199、マゼンタ色はC.I.リアクティブレッド184、イ
エロー色はC.I.ダイレクトイエロー142及び黒色は、C.
I.ダイレクトブラック171を各々用いた。
上記の各成分を混合し、室温で十分に溶解させた後、
この溶液を0.45ミクロンのメンブランフィルターを用い
て濾過を行ない、カラー水性インク3を得た。各カラー
水性インク3の表面張力は、37ダインであった。
上記カラー水性インクを用いて、連続式ジェットプリ
ンターで連続噴射を行なったところ、200時間後でも安
定したインクの噴射が得られた。また、市販の複写用紙
に印刷したところ、記録紙面上に紙送りローラーが当た
っているにもかかわらず、カラー水性インクは、瞬時に
浸透して、異なった色間でのブリーディングやドットの
フェザリングもなく、ドット真円度が高く、ベタ面の滑
らかな優れた印刷品質を示した。しかし、黒色水性イン
クで印刷した文字は、解像性が低く、文字の輪郭がボケ
て、文書には適さなかった。
比較例2 水溶性染料 3.0% 水 53.0% グリセリン 42.7% N−メチル−ジエタノールアミン 1.0% EDTA・4Na 0.1% オマジンNa 0.2% 水溶性染料としては、シアン色は、C.I.ダイレクトブ
ルー199、マゼンタ色はC.I.ダイレクトレッド154、イエ
ロー色はC.I.ダイレクトイエロー142及びブラック色
は、C.I.ダイレクトブラック154を各々用いた。
上記の各成分を混合し、室温で十分に溶解させた後、
この溶液を0.45ミクロンのメンブランフィルターを用い
て濾過を行ない、カラー水性インク4を得た。各カラー
水性インク4の表面張力は、60ダインであった。
上記各カラー水性インクを用いて、印刷面をローラー
が当たらないように工夫されたドロップオンデマンド式
ジェットプリンターで連続噴射を行なったところ、200
時間後でも安定したインクの噴射が得られた。また、市
販の複写用紙に印刷したところ、黒色水性インク単独の
文字は非常に解像性が高く、画数の多い複雑な文字も美
しく印刷できたが、異なった色同士が接する印刷画像に
おいては、黒を含むカラー水性インクは異なった色間で
のブリーディングが目立ち、また、ベタ面のザラツキ感
のある必ずしも良好とはいえない印刷品質であった。
〔発明の効果〕
本発明のインクジェット記録方式を用いたカラー印刷
方法によれば、ローラーマークの発生、フェザリングの
発生、ブリーデングの発生及びサテライトの発生がな
く、解像度の優れた印刷画像を、普通紙等の浸透性記録
媒体上に形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−255774(JP,A) 特開 昭63−183886(JP,A) 特開 昭63−315284(JP,A) 特開 昭63−233881(JP,A) 特開 平2−255775(JP,A) 特開 昭61−192585(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/00 B41J 2/00 - 2/525 C09D 11/00 - 11/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)表面張力が30〜40ダインの範囲にあ
    る、水、水溶性染料、乾燥防止剤及び浸透剤を含有する
    カラー水性インクを用いて浸透性記録媒体上に印刷した
    後、 (2)同じ記録媒体上に、表面張力が45〜73ダインの範
    囲にある、水、水溶性染料及び乾燥防止剤を含有する上
    記(1)のと異なる色のカラー水性インクを用いて印刷
    することを特徴とするインクジェット記録方式を用いた
    カラー印刷方法。
  2. 【請求項2】該浸透剤が(a)下記一般式(I)で表わ
    される化合物、(b)下記一般式(II)で表わされる化
    合物、及び、(c)ブチルアルコールのエチレンオキサ
    イド又はプロピレンオキサイド付加物であり、付加モル
    数が1〜5の範囲にある化合物から成る群から選ばれる
    1種以上の化合物を含有する請求項1記載のインクジェ
    ット記録方式を用いたカラー印刷方法。 一般式(I) (式中、R1は、水素原子、メチル基、メトキシ基、塩素
    原子または臭素原子を表し、nは1〜5の整数を表わ
    す)。 一般式(II) (式中、R2は、水素原子、メチル基、メトキシ基、塩素
    原子または臭素原子を表し、mは1〜5の整数を表わ
    す)。
  3. 【請求項3】表面張力30〜40ダインの範囲にあるカラー
    インクとして、シアン・マゼンタ・イエローの各インク
    を用い、表面張力45〜73ダインの範囲にあるカラーイン
    クとして、ブラックインクを用いる請求項1記載のイン
    クジェット記録方式を用いたカラー印刷方法。
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