JP2861016B2 - ワイヤ式切断機における溝ローラの取付構造 - Google Patents

ワイヤ式切断機における溝ローラの取付構造

Info

Publication number
JP2861016B2
JP2861016B2 JP1490489A JP1490489A JP2861016B2 JP 2861016 B2 JP2861016 B2 JP 2861016B2 JP 1490489 A JP1490489 A JP 1490489A JP 1490489 A JP1490489 A JP 1490489A JP 2861016 B2 JP2861016 B2 JP 2861016B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove roller
groove
bearing member
wire
cutting machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1490489A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02198794A (ja
Inventor
順一 高瀬
隆義 野中
三谷  充男
良三 櫛田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP1490489A priority Critical patent/JP2861016B2/ja
Publication of JPH02198794A publication Critical patent/JPH02198794A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2861016B2 publication Critical patent/JP2861016B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数の溝ローラにワイヤを螺旋状に巻回
し、ワイヤを高速走行させ、これに被切断物を押し当て
て同時に多数のウエハー状の切断片を形成するワイヤ式
切断機における溝ローラの取付構造に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、ワイヤ式切断機として、特開昭61−100362号に
示される如く、例えば、3故個の溝ローラにワイヤを螺
旋状に巻付け、ワイヤを高速走行させると共に、ワイヤ
に切削液を添加してラッピング作用により被切断物をウ
エハー状に切断するものがある。この際、切断と共にワ
イヤ自体が摩耗し、かつ溝ローラに形成したワイヤ巻付
用環状溝も摩耗し、したがって、巻回するワイヤ間隔に
誤差を生じる等の問題がある。
したがって、溝ローラは定期的に、あるいは摩耗状態
を測定し、交換する必要がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記溝ローラの交換の1つの手段として組をなす溝ロ
ーラを支持するブラケットと共に切断機より取り外して
行なう方法があるが、この場合、切断機に取り付けるに
際して下部溝ローラ間に張設されるワイヤと被切断物軸
心との角度、即ち芯出しに手数を要する等の問題があ
る。
また、他の手段としては溝ローラを支持する前方のブ
ラケットに取り付けられるベアリングを取り外して空洞
を形成し、溝ローラをこの空洞から引き出す方法があ
る。
しかし、溝ローラは寸法にもよるが通常30kg前後あ
り、取り扱いが困難で上記空洞に挿入するに際し、溝ロ
ーラに刻設した環状溝に当接し、これを損傷する等の問
題がある。
本発明は、かかる点に鑑み、重量のある溝ローラの着
脱を容易に行うことができるワイヤ式切断機における溝
ローラの取付構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明のワイヤ式切断機に
おける溝ローラの取付構造は、複数の溝ローラを組と
し、これにワイヤを螺旋状に巻付け、ワイヤを走行させ
て被切断物を同時に多数のウエハー状に切断するワイヤ
式切断機における溝ローラの取付構造において、前記溝
ローラに相対するブラケットに、支軸を溝ローラ本体に
嵌入することにより溝ローラを支持する軸受部材を取り
付けるようにするとともに、該軸受部材の一方の軸受部
材を、前記ブラケットに対して溝ローラの軸心方向に移
行可能に配設した可動軸受部材として構成し、該可動軸
受部材は、ブラケットに取り付けたねじ杆によりばねを
介して溝ローラ本体側に押圧されることにより、先端を
テーパ状に形成した可動軸受部材の支軸を、溝ローラ本
体に形成したテーパ孔に嵌入するようにしたことを特徴
とする。
〔作用〕
溝ローラを支持する軸受部材の一方の可動軸受部材を
移行することにより、溝ローラを両ブラケット間から取
り出し、あるいは両ブラケット間に装着することができ
る。
この場合、可動軸受部材は、ブラケットに取り付けた
ねじ杆によりばねを介して溝ローラ本体側に押圧される
ことにより、先端をテーパ状に形成した可動軸受部材の
支軸を、溝ローラ本体に形成したテーパ孔に嵌入して溝
ローラを支持するようにしているので、溝ローラを両ブ
ラケット間に簡易に、かつ正確に装着することができる
とともに、溝ローラの発熱による熱膨張をばねにより吸
収することができる。
〔実施例〕
以下、本発明のワイヤ式切断機における溝ローラの取
付構造の一実施例を図面に基づいて説明する。
第5図に示す如く、ワイヤ式切断機1はワイヤSを張
設するワイヤ張設機構2と駆動機構3とを備える。
駆動機構3はワイヤSの両端を巻取るリール4,5と、
ワイヤSに所定の張力を付与するダンサローラ6,7を備
えており、これらは周知構造であり詳細な説明を省略す
る。
張設機構2は、第1図、第5図及び第6図に示す如
く、3個の溝ローラ10,11,12とこれを支持する前後のブ
ラケット13,14とからなる。
ただし、後部ブラケット14は、機台フレームFに設け
た溝ローラ取付板F2にベアリング15を介して回動自在に
取り付けた回転円板としたもので、この後部ブラケット
14の中心には回動主軸16を取り付け、これに駆動プーリ
17を固着し、この駆動プーリ17はベルト18を介して回転
円板駆動モータ19に連結されている。
また、前記ブラケット13は連結杆20により後部ブラケ
ット14に接続されている。
これにより、回動主軸16を回動しつつ適宜のワイヤ案
内機構(図示省略)によりワイヤSを案内し、上記溝ロ
ーラ10,11,12に対しワイヤSを螺旋状に巻付けるように
したものである。
各溝ローラ10,11,12のうち上部溝ローラ10は、溝ロー
ラ駆動モータ21に接続される駆動プーリ22を備えている
以外は各溝ローラ10,11,12は同一構造であり、以下、上
部溝ローラ10について説明する。
この溝ローラ10は、溝ローラ本体10aを、前後のブラ
ケット13,14に取り付けられる前部軸受部材10bと後部軸
受部材10cとにより支持するようにする。
第3図及び第4図に示す如く、溝ローラ本体10aは、
芯筒30の外周に耐摩耗性合成樹脂を以てする外筒31を嵌
合し、外筒31には所定ピッチの環状溝32を刻設してな
る。
前部軸受部材10bは、前部支軸40と、この支軸40を支
承するベアリング41及びこのベアリング41を収納するベ
アリング筐体42とを備え、支軸40は先端をテーパ状と
し、溝ローラ本体10aの芯筒30の一端にはこの支軸40に
嵌合するテーパ孔33を穿孔し、必要によっては支軸40に
キー43を植設し、テーパ孔33にはキー溝34を刻設する。
上記ベアリング筐体42は、前部ブラケット13に形成し
た収納筒44内に摺動可能に挿入され、この収納筒44には
ベアリング筐体42を押圧するねじ杆45を備え、ねじ杆先
端には板ばね等のばね46を介入する。
なお、ベアリング筐体42は収納筒44に対し回動するこ
とは不適当であり、キー47により回動を阻止する。
図中、48は前部ブラケット13における各収納筒44を連
結する連結板である。
前述の後部軸受部材10cは後部支軸50と、この支軸50
を支承するベアリング51とを備え、ベアリング51は後部
ブラケット14に嵌着されている。
支軸50は溝ローラ本体10aの端面に当接するフランジ5
2及び該本体内孔35に嵌合する嵌入軸53を備え、嵌入軸5
3にはキー54を植設し、溝ローラ本体10aにはキー溝36を
形成する。
なお、支軸50の反対側先端には前述の駆動プーリ22を
固定する。55は防塵用カバーである。
他の溝ローラ11,12も同一構造であり、それぞれ溝ロ
ーラ本体11a,12a、前部軸受部材11b,12b、後部軸受部材
11c,12cとからなり、それぞれ上記溝ローラ10と同一部
品に対しては同一符号を付して説明を省略する。
ただし、50b,50cはそれぞれ後部支軸である。
図中、60は回動主軸16に遊嵌する中間プーリであり、
2個のプーリ61,62を形成し、一方のプーリ61と前記駆
動プーリ22との間にベルト63を、また、プーリ62と溝ロ
ーラ駆動モータ21との間にベルト64をそれぞれ架設す
る。
図中、70は被切断物Wの昇降装置である。
上記構成に於て、溝ローラ本体10aの取り付けに際し
ては、第4図に示す如く、ねじ杆45により前部軸受部材
10bを収納筒44の内方に引き入れ、前後の支軸40,50との
間に溝ローラ本体10aを挿入する間隙を形成し、両支軸
間に溝ローラ本体10aを定位する。
次いで、ねじ杆45を回動して前部軸受部材10bを押し
出し、両支軸40,50間に溝ローラ本体10aを挟持する。
この場合、ねじ杆45は、ばね46に抗して回動した後、
若干反対方向に回動し、ばね46の弾圧力により溝ローラ
本体10aを支持する。これにより溝ローラ本体10aの温度
が上昇したとき熱膨張をばね46により吸収させる。
他の溝ローラ11,12に対しても同様であり、説明を省
略する。
〔発明の効果〕 本発明のワイヤ式切断機における溝ローラの取付構造
によれば、溝ローラを支持する軸受部材の一方の可動軸
受部材を移行することにより、溝ローラを両ブラケット
間から取り出し、あるいは両ブラケット間に装着するこ
とができる。
この場合、可動軸受部材は、ブラケットに取り付けた
ねじ杆によりばねを介して溝ローラ本体側に押圧される
ことにより、先端をテーパ状に形成した可動軸受部材の
支軸を、溝ローラ本体に形成したテーパ孔に嵌入して溝
ローラを支持するようにしているので、他方の軸受部材
の支軸に溝ローラ本体を嵌入して概略位置合わせをする
だけで、先端をテーパ状に形成した可動軸受部材の支軸
を、溝ローラ本体に形成したテーパ孔に移行、嵌入し
て、溝ローラを両ブラケット間に、簡易に、かつ正確に
装着することができる。
また、可動軸受部材の先端をテーパ状に形成した支軸
を、溝ローラ本体に形成したテーパ孔に嵌入して溝ロー
ラを支持するようにしているため、溝ローラの軸方向の
設置位置を正確に保持することができるとともに、溝ロ
ーラの発熱による熱膨張をばねにより吸収することがで
き、溝ローラを高精度に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明のワイヤ式切断機における溝ローラの取付構
造の一実施例を示し、第1図は第2図におけるI−I線
に沿う断面図、第2図はワイヤ張設機構の正面図、第3
図は溝ローラ本体の縦断面図、第4図は溝ローラの組立
要領説明図、第5図はワイヤ式切断機の全体説明図、第
6図は第5図におけるII−II線に沿うワイヤ張設機構の
平面図である。 1はワイヤ式切断機、10,11,12は溝ローラ、10a,11a,12
aは溝ローラ本体、10b〜12b,10c〜12cは軸受部材、13,1
4はブラケット、40,50は支軸、45はねじ杆、46はばねで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−288995(JP,A) 実開 昭61−165893(JP,U) 実開 昭63−75627(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B26D 1/547

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の溝ローラを組とし、これにワイヤを
    螺旋状に巻付け、ワイヤを走行させて被切断物を同時に
    多数のウエハー状に切断するワイヤ式切断機における溝
    ローラの取付構造において、前記溝ローラに相対するブ
    ラケットに、支軸を溝ローラ本体に嵌入することにより
    溝ローラを支持する軸受部材を取り付けるようにすると
    ともに、該軸受部材の一方の軸受部材を、前記ブラケッ
    トに対して溝ローラの軸心方向に移行可能に配設した可
    動軸受部材として構成し、該可動軸受部材は、ブラケッ
    トに取り付けたねじ杆によりばねを介して溝ローラ本体
    側に押圧されることにより、先端をテーパ状に形成した
    可動軸受部材の支軸を、溝ローラ本体に形成したテーパ
    孔に嵌入するようにしたことを特徴とするワイヤ式切断
    機における溝ローラの取付構造。
JP1490489A 1989-01-24 1989-01-24 ワイヤ式切断機における溝ローラの取付構造 Expired - Fee Related JP2861016B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1490489A JP2861016B2 (ja) 1989-01-24 1989-01-24 ワイヤ式切断機における溝ローラの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1490489A JP2861016B2 (ja) 1989-01-24 1989-01-24 ワイヤ式切断機における溝ローラの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02198794A JPH02198794A (ja) 1990-08-07
JP2861016B2 true JP2861016B2 (ja) 1999-02-24

Family

ID=11873977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1490489A Expired - Fee Related JP2861016B2 (ja) 1989-01-24 1989-01-24 ワイヤ式切断機における溝ローラの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2861016B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02198794A (ja) 1990-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1089430A (en) Winding device and chuck therefor
JP3010437B2 (ja) ワイヤソー及びその使用方法
JP2861016B2 (ja) ワイヤ式切断機における溝ローラの取付構造
JPH06226506A (ja) 工作機械の主軸装置
JPH03239420A (ja) ワイヤ電極供給装置
US4208896A (en) Wire coiling apparatus
US4617714A (en) Process and apparatus for finishing a guide roller
CN213945640U (zh) 一种金属板切割机
JP3106415B2 (ja) ワイヤソー
JPH1120994A (ja) シート巻管用マンドレル装置
US6264134B1 (en) Apparatus and method for centering a spool or similar object
CN111847133A (zh) 一种收放卷盘
JPH0334605B2 (ja)
JPH06144712A (ja) 巻取装置
CA1093526A (en) Winding device and chuck therefor
JP2000326188A (ja) 穴あき薄円板状工作物の両面研削方法及び両面研削装置
CN217837734U (zh) 一种用于复卷机的气压式离合传动装置
JP2002096253A (ja) ワイヤソー
CN219619438U (zh) 一种胶带缠绕机
CN217418945U (zh) 一种聚酯纤维支撑管生产涨力器
JPH1133817A (ja) ストリップ(帯状細片)切断機
JPH0752126Y2 (ja) 帯状物巻取機の巻芯支持構造
JP2681582B2 (ja) シート材のスリット方法およびスリッター装置
JPS61226293A (ja) 工具の位置決め装置
JPH09314549A (ja) 着脱自在ワイヤリール及び着脱自在ワイヤリールを用いたワイヤソー

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees