JP2002096253A - ワイヤソー - Google Patents

ワイヤソー

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JP2002096253A
JP2002096253A JP2000285845A JP2000285845A JP2002096253A JP 2002096253 A JP2002096253 A JP 2002096253A JP 2000285845 A JP2000285845 A JP 2000285845A JP 2000285845 A JP2000285845 A JP 2000285845A JP 2002096253 A JP2002096253 A JP 2002096253A
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adapter
spindle
wire saw
wire
spindles
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JP2000285845A
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English (en)
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Akio Kawakita
昭夫 川北
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤソーの加工用ローラを支持している磨
耗が生じた部分の交換を容易にして、コスト低下を図る
ことのできるワイヤソーを提供すること。 【解決手段】 スピンドル30,31のテーパ凹所32
に嵌合するテーパ凸部36を有するアダプタ35をスピ
ンドル30,31に設けるとともに、ボルト42により
スピンドル30,31とアダプタ35とを締結して、ア
ダプタ35をスピンドル30,31に固定する。そし
て、アダプタ35のテーパ凸部37と加工用ローラ15
〜17のテーパ突部25aとを嵌合させて、加工用ロー
ラ15〜17をアダプタ35を介してスピンドル30,
31に支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤソーに係
り、詳しくは半導体インゴット等のワークを、走行する
ワイヤ列に押し当てて多数のウェーハに切断するワイヤ
ソーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーは、複数の加工用ローラが所
定間隔おきに配設され、各加工用ローラ間にはそれぞれ
ワイヤが巻回されている。図6に示すように加工用ロー
ラ51は、中空状の芯金部52と、その外周のワイヤ支
持部53とから構成されている。ワイヤ支持部53の外
周には、図示しない環状溝が形成されており、ここにワ
イヤが配置されている。また、この加工用ローラ51の
芯金部52の端部には、凹状のテーパ部52aが形成さ
れている。
【0003】各加工用ローラ51は、その両端において
スピンドル55により支持されている。また、スピンド
ル55は、図示しないモータにより駆動されており、こ
れにより加工用ローラ51が回転させられる。スピンド
ル55の端部には、加工用ローラ51の芯金部52の凹
状のテーパ部52aに凹凸の関係で係合するように、凸
状のテーパ部55aが形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、加工用ロー
ラ51に巻回されているワイヤには、加工時にワークが
押圧するため、図6の矢印Aで示すように加工用ローラ
51に荷重が加わる。この荷重が加わった状態で、加工
用ローラ51が回転するため、図6において二点鎖線で
示すように加工用ローラ51が撓んで、変形する。な
お、図6においては、理解を容易にするためにその変形
を誇示している。この変形により、スピンドル55と加
工用ローラ51との当接部分、すなわち凹状のテーパ部
52a及び凸状のテーパ部55aに磨耗が生じることに
なる。
【0005】そのため、長期使用をしていると、加工用
ローラ51の凹状のテーパ部52aとスピンドル55の
凸状のテーパ部55aが磨耗する。加工用ローラ51
は、比較的容易に修復可能となっているが、スピンドル
55を修復又は交換するためには、ワイヤソーのスピン
ドルを支持する構成を分解しなければならず、手間及び
コストがかかるという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の技術に存在す
る課題に着目してなされ、その目的とするところは、ワ
イヤソーの加工用ローラを支持する部分に磨耗が生じた
際に、その部分の交換を容易に行って、コスト低下を図
ることのできるワイヤソーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するために、請求項1に記載の発明は、対向する
スピンドル間にローラを支持させ、複数の該ローラ間に
ワイヤを周回してワイヤ列を構成し、このローラの回転
によりワイヤ列を走行させるとともに、ワークをワイヤ
列に押し当てて、ウェーハ状に切削するようにしたワイ
ヤソーにおいて、前記ローラと前記スピンドルとの間に
介在するように、アダプタを前記スピンドルの端部に着
脱可能に固定させたものである。従って、スピンドル全
体を交換せずとも、スピンドルにおいて磨耗が生じる部
分のアダプタだけを交換すればよく、またこのアダプタ
はスピンドルに着脱可能に固定されているので、容易に
交換することができ、加工用ローラの交換に要するコス
ト低下を図ることができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のワイヤソーにおいて、前記ローラと前記アダプタとの
連結面がテーパ状をなしているものである。従って、加
工用ローラの組付けに際して連結面にガイドさせながら
アダプタとローラとを嵌合させ、両者の中心を一致させ
ることが容易である。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載のワイヤソーにおいて、前記スピンドルと
前記アダプタとがねじにより締結されているものであ
る。ここで「ねじにより締結」とは、ねじ構造を用いた
締結部材によりスピンドルとアダプタとを締結するもの
であり、簡単な構成で、アダプタをスピンドルに着脱す
ることができ、アダプタの交換を容易に行える。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
何れかに記載のワイヤソーにおいて、前記アダプタと前
記スピンドルとが、凹凸の関係で嵌合しているものであ
る。従って、アダプタとスピンドルとを固定する際に、
両者の中心を容易に一致させることができる。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のワイヤソーにおいて、前記アダプタと前記スピンドル
との連結面がテーパ状をなしているものである。従っ
て、連結面がガイドとなるので、アダプタとスピンドル
との中心を更に一層、容易に一致させることができる。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れかに記載のワイヤソーにおいて、前記アダプタにめ
ねじを貫通形成し、めねじのスピンドル側の端部がスピ
ンドル端部の平面に面して、前記アダプタの取り外しを
容易にしたものである。従って、アダプタをスピンドル
から取り外す際には、このめねじにボルトなどを螺合さ
せて、そのボルトの端部をスピンドル側の端部の平面に
当接させ、この状態でボルトを更に回転させる。これに
よりそのアダプタに係合しているボルトがスピンドルを
押圧するので、ボルトを単に回転するだけで、スピンド
ルからアダプタを取り外すことができる。従って、アダ
プタの脱離を容易にすることができる。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
何れかに記載のワイヤソーにおいて、前記アダプタが、
熱伝導率の低い材料で成るものである。従って、このア
ダプタが、ワイヤソーの運転中にスピンドルの軸受部な
どで発生する熱をローラへと伝達し難くしているので、
ローラの熱膨張を防ぐことができる。従って、ローラの
熱膨張によりワイヤ列のピッチが変化して、ワークが一
定の厚さに切断できないという恐れを少なくすことがで
きる。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
何れかに記載のワイヤソーにおいて、前記アダプタが、
低熱膨張率の材料で成るものである。従って、切断中に
スピンドルの軸受部などで熱が発生したとしても、アダ
プタがその熱を受けて変形するということを極力抑える
ことができる。そのため、ローラが軸方向に移動するの
を防ぐことができる。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
何れかに記載のワイヤソーにおいて、前記スピンドルの
軸受部に熱伝導を抑制するための冷却通路を設けたもの
である。従って、スピンドルの軸受部などで発生する熱
を冷却することができるので、請求項7、8と同様に、
例えば熱膨張により切断の精度が低下するというような
不具合をよりなくすことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化したワイヤ
ソーの一実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
【0017】図1に示すように、この実施形態のワイヤ
ソーは基台11を備え、その上面にはコラム12が立設
されている。コラム12の前面側には切断機構13が一
対の支持フレーム14を介して装設されている。
【0018】切断機構13は3本の略円筒状の加工用ロ
ーラ15,16,17を備え、それらの外周には多数の
環状溝15a,16a,17aが所定のピッチで形成さ
れている。加工用ローラ15〜17の環状溝15a,1
6a,17aには、1本の線材よりなるワイヤ18が連
続的に巻回されて、ワイヤ列が構成されている。支持フ
レーム14の前部には複数のガイドローラ20よりなる
ワイヤガイド機構19が装設され、加工用ローラ15〜
17に対するワイヤ18の供給及び引き出しを案内する
ようになっている。
【0019】基台11には、正逆回転可能なワイヤ走行
用のモータ47が配置されている。このモータ47の駆
動が、プーリー50やベルト45等を介して加工用ロー
ラ17に伝達される。これにより加工用ローラ15〜1
7が回転とともに、ワイヤ18が所定の走行速度で走行
される。このワイヤ18の走行は、モータ47の正逆切
り換えにより、一定量前進及び一定量後退を繰り返し、
全体として歩進的に前進するように行われる。又は一方
向に前進する。
【0020】支持フレーム14上には、切断機構13の
上方に対向配置されるように加工液供給機構21が配設
され、この加工液供給機構21から加工用ローラ15,
16間のワイヤ18上に加工液が供給される。また、本
実施の形態では、加工液供給機構21の上方には、上下
動可能なワーク支持機構46に支持したワーク48が配
設されている。
【0021】各加工用ローラ15〜17は、図2及び図
4に示すように、芯金部22と、これに外嵌しているワ
イヤ支持部23とから構成されている。芯金部22に
は、その中心軸方向に貫通して孔24が形成されている
とともに、その両端部にそれぞれ突出部25が形成され
ている。突出部25の孔24aの部分は、端部につれて
拡径されており、テーパ状をなすテーパ突部25aとな
っている。
【0022】スピンドル30,31は、図2に示すよう
に複数の軸受部29によって支持されており、この軸受
部29は支持フレーム14に配設された円筒状のハウジ
ング28内に配設されている。一方のスピンドル30に
は、ボルト26が貫通する貫通孔30aが設けられ、他
方のスピンドル31には、その加工用ローラ15〜17
側の端部にめねじ部31aが形成されている。そして、
スピンドル30の貫通孔30a及び加工用ローラ15〜
17の孔24をボルト26が貫通して、スピンドル31
のねじ部31aに螺合している。これによりスピンドル
30,31と加工用ローラ15〜17が締結され、スピ
ンドル30,31が回転することにより加工用ローラ1
5〜17が回転される。なお、スピンドル30の端部に
は、蓋体41が設けられ、この蓋体41によりボルト2
6の頭部が覆われている。スピンドル30,31は、図
4に示すようにその加工用ローラ15〜17側の端面3
0b,31bの中央部に、円錐台形状をしたテーパ凹所
32が設けられている。
【0023】また、端面30b,31bには、図3に示
すように軸線方向に延びるねじ孔33が設けられてい
る。更に、スピンドル30,31の端部には、熱伝導率
又は熱膨張係数が低い材料で形成されたアダプタ35が
ボルト42により固定されている。
【0024】このアダプタ35は、略円板形状をしてお
り、その両側面の中央から互いに反対方向に延びる円錐
台形状をしたテーパ凸部36,37を有している。一方
のテーパ凸部36の外周面36aは、スピンドル30,
31のテーパ凹所32の内周面32aに嵌合していると
ともに、他方のテーパ凸部37の外周面37aは、加工
用ローラ15〜17のテーパ突部25aに嵌合してい
る。従って、アダプタ35の中心の貫通孔35aにボル
ト26が貫通している。
【0025】アダプタ35の略円板形状部分には、図4
及び図5で示すように貫通孔38、ねじ孔39が複数設
けられている。貫通孔38は、スピンドル30,31の
ねじ孔33と整合しており、貫通孔38及び前記ねじ孔
33に前記ボルト42が介在している。更に、アダプタ
35の略円板部分には、図5で示すように加工用ローラ
15〜17の弦方向に延び、互いに連通する貫通孔40
が複数形成されている。本実施の形態では、この貫通孔
40は、ほぼ平行な2列が直交するように形成されてい
る。
【0026】そして、このワイヤソーの運転時には、ワ
イヤ18が切断機構13の加工用ローラ15,16,1
7間で走行されながら、ワーク支持機構46が切断機構
13に向かって下降される。このとき、加工液供給機構
21からワイヤ18上へ加工液が供給されるとともに、
そのワイヤ18に対しワーク48が押し付け接触され、
ラッピング作用等によってワーク48がウェーハ状に切
断加工される。更に、このとき、ワイヤ18に供給され
た加工液は、アダプタ35の貫通孔40を通過し、アダ
プタ35を冷却する。
【0027】以上のように本実施の形態のワイヤソーは
構成されるが、次に、その交換方法について述べる。例
えば、加工用ローラ15〜17を交換する際に、アダプ
タ35のテーパ凸部37の外周面37aに磨耗が生じて
いたとすると、このアダプタ35も、加工用ローラ15
〜17の交換と同時に交換する。そこで、加工用ローラ
15〜17をまず取り外す。すなわち、図2においてス
ピンドル30の端部に設けられている蓋体41を取り外
し、ボルト26を抜き取り、スピンドル30,31と加
工用ローラ15〜17の締め付け固定を解放する。その
後、ボルト26が貫通していたスピンドル30を、軸受
部29及びハウジング28とともに、加工用ローラ15
〜17から離隔する方向(図2の右方)に移動させる。
そして、加工用ローラ15〜17を取り外す。
【0028】次に、アダプタ35の貫通孔38からボル
ト42を取り外す。そして、アダプタ35のねじ孔39
にボルトを螺合させ、このボルトの先端面をスピンドル
30,31に当接させる。その後、更にそのボルトを進
ませる方向に回転させると、そのボルトがスピンドル3
0,31を押圧する。そのため、アダプタ35のテーパ
凸部36がスピンドル30,31のテーパ凹所32から
離脱し、アダプタ35がスピンドル30,31から取り
外される。
【0029】磨耗したアダプタ35と交換した新品のア
ダプタ35を取り付ける際には、上述した取り外し時と
はほぼ逆順に、アダプタ35を取り付ける。すなわち、
新品の、しかも貫通孔38、ねじ孔39には何も挿入さ
れていないアダプタ35のテーパ凸部36をスピンドル
30,31のテーパ凹所32に嵌合させる。このとき、
アダプタ35のテーパ凸部36及びスピンドル30,3
1のテーパ凹所32は、テーパ状であるため,相互に当
接することにより位置決めが行われる。そして、アダプ
タ35の貫通孔38をスピンドル30,31のねじ孔3
3と整合するように、アダプタ35を回転させて位置決
めを行う。そして、この貫通孔38及びねじ孔33に、
ボルト42を螺合させて、アダプタ35をスピンドル3
0,31に固定させる。
【0030】次に、新しい加工用ローラ15〜17をス
ピンドル30,31間に配置させて、その加工用ローラ
15〜17のテーパ突部25aに、アダプタ35のテー
パ凸部37が嵌合するように、加工用ローラ15〜17
をアダプタ35に係合させる。そして、移動させていた
スピンドル30、このスピンドル30の軸受部29及び
これのハウジング28を、図2の実線で示す位置へと左
方に移動させる。そして、スピンドル30,31、アダ
プタ35、加工用ローラ15〜17の最終的な中心位置
を合わせた(芯出しを行った)後、ボルト26をこれら
に挿通させて固定する。最後に、蓋体41を取り付け
る。
【0031】本実施の形態のワイヤソーによれば、以下
のような特徴を得ることができる。 (a)上記実施の形態では、加工用ローラ15〜17と
スピンドル30,31との間にアダプタ35を介在させ
るようにした。そのため、加工用ローラ15〜17を支
持するスピンドル全体を交換せずとも、その加工用ロー
ラ15〜17と当接する部分を有するアダプタ35だけ
を交換することができるので、その加工用ローラ15〜
17と当接する部分に磨耗が生じた際には、そのアダプ
タ35だけを交換すればよい。従って、このアダプタ3
5は、容易に交換できるので、交換作業におけるコスト
低下を図ることができる。
【0032】(b)また、上記実施の形態では、アダプ
タ35のテーパ凸部36とスピンドル30,31のテー
パ凹所32とを嵌合させるとともに、そのアダプタ35
とスピンドル30,31とをボルト42により締結し
て、アダプタ35をスピンドル30,31に固定した。
そのため、このアダプタ35は、強固に固定されている
とともに、容易に着脱することが可能である。従って、
アダプタ35の交換を容易に行うことができ、従来より
も低コストでワイヤソーの精度を維持することができ
る。
【0033】(c)上記実施の形態では、加工用ローラ
15〜17のテーパ突部25aとアダプタ35のテーパ
凸部37の外周面37aとをテーパ状の連結面とした。
そのため、アダプタ35のテーパ凸部37が加工用ロー
ラ15〜17のテーパ突部25aにガイドされながら、
このテーパ突部25aに嵌合するので、加工用ローラ1
5〜17の中心及びアダプタ35の中心を一致させるこ
とが容易にできる。
【0034】(d)上記実施の形態では、スピンドル3
0,31とアダプタ35とをボルト42により締結した
ので、簡単な構成で、アダプタ35をスピンドル30,
31に着脱することができ、アダプタ35の交換が一層
容易に行える。
【0035】(e)上記実施の形態では、アダプタ35
のテーパ凸部36とスピンドル30,31のテーパ凹所
32とが、凹凸の関係で嵌合させるようにした。従っ
て、アダプタ35とスピンドル30,31とを固定する
際に、両者の中心を容易に一致させることができる。
【0036】(f)上記実施の形態では、アダプタ35
のテーパ凸部36の外周面36aとスピンドル30,3
1のテーパ凹所32の内周面32aとをテーパ状の連結
面とした。そのため、アダプタ35の外周面36aがス
ピンドル30,31の内周面32aのガイドとなるの
で、アダプタ35とスピンドル30,31との中心位置
を更に容易に一致させることができる。
【0037】(g)上記実施の形態では、アダプタ35
にめねじを形成したねじ孔39を形成した。そして、ア
ダプタ35を交換するのためにスピンドル30,31か
ら取り外す際には、このねじ孔39にボルトを螺合させ
て、このボルトの端部をスピンドル30,31の端面3
0b,31bに当接させ、この状態でボルトを回転させ
た。これによりそのアダプタ35に係合しているボルト
がスピンドル30,31を押圧するので、ボルトを単に
回転するだけで、スピンドル30,31からアダプタ3
5を取り外すことができる。従って、アダプタ35の脱
離を容易に行うことができる。
【0038】(h)上記実施の形態では、熱伝導率の低
い材質によりアダプタ35を形成するようにした。その
ため、このアダプタ35が、ワイヤソーの運転中にスピ
ンドル30,31の軸受部29などで発生する熱を加工
用ローラ15〜17へと伝達し難くしているので、加工
用ローラ15〜17の熱膨張を防ぐことができる。従っ
て、加工用ローラ15〜17のワイヤ支持部23の熱膨
張によりワイヤ列のピッチが変化して、ワークが一定の
厚さに切断できないという恐れを少なくすることができ
る。
【0039】(i)上記実施の形態では、熱膨張率の低
い材質によりアダプタ35を形成するようにした。従っ
て、切断中にスピンドル30,31の軸受部29などで
熱が発生したとしても、アダプタ35がその熱を受けて
変形するということを極力抑えることができる。そのた
め、加工用ローラ15〜17が軸方向に移動するのを防
ぐことができる。
【0040】(j)上記実施の形態では、アダプタ35
に複数の貫通孔40を設けるようにした。この貫通孔4
0には、加工中にスラリが通過するので、このスラリに
よりアダプタ35が冷却される。そのため、加工用ロー
ラ15〜17に熱が更に伝達され難くなるので、加工用
ローラ15〜17の熱膨張により、ワイヤ列のピッチ幅
が変わり、一定の厚さに切断できないという恐れを少な
くすることができる。
【0041】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・スピンドル30,31に突出部を設け、アダプタ35
にスピンドル30,31の突出部に嵌合する凹所を設け
ること。
【0042】・貫通孔40の代わりにアダプタ35の外
周に溝を設けて、この溝に加工液を流すようにしてアダ
プタ35を冷却するようにすること。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態におけるワイヤソーの一部破断面
正面図。
【図2】 ワイヤソーの要部の一部破断断面図。
【図3】 スピンドルの側面図。
【図4】 図3における4−4線断面図。
【図5】 図4の5−5線断面図。
【図6】 従来例におけるワイヤソーの要部の一部断面
図。
【符号の説明】
18…ワイヤ、25a…連結面としてのテーパ部、29
…軸受部、30,31…スピンドル、30b,31b…
端部の平面としての端面、32a…連結面としての外周
面、35…アダプタ、36a,37a…連結面としての
外周面、39…めねじとしてのねじ孔、42…ねじとし
てのボルト。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向するスピンドル間にローラを支持さ
    せ、 複数の該ローラ間にワイヤを周回してワイヤ列を構成
    し、 このローラの回転によりワイヤ列を走行させるととも
    に、 ワークをワイヤ列に押し当てて、ウェーハ状に切削する
    ようにしたワイヤソーにおいて、 前記ローラと前記スピンドルとの間に介在するように、
    アダプタを前記スピンドルの端部に着脱可能に固定させ
    たことを特徴とするワイヤソー。
  2. 【請求項2】 前記ローラと前記アダプタとの連結面が
    テーパ状をなしている請求項1に記載のワイヤソー。
  3. 【請求項3】 前記スピンドルと前記アダプタとがねじ
    により締結されている請求項1又は請求項2に記載のワ
    イヤソー。
  4. 【請求項4】 前記アダプタと前記スピンドルとが、凹
    凸の関係で嵌合している請求項1〜3の何れかに記載の
    ワイヤソー。
  5. 【請求項5】 前記アダプタと前記スピンドルとの連結
    面がテーパ状をなしている請求項4に記載のワイヤソ
    ー。
  6. 【請求項6】 前記アダプタにめねじを貫通形成し、め
    ねじのスピンドル側の端部がスピンドル端部の平面に面
    して、前記アダプタの取り外しを容易にした請求項1〜
    5の何れかに記載のワイヤソー。
  7. 【請求項7】 前記アダプタが、熱伝導率の低い材料で
    成る請求項1〜6の何れかに記載のワイヤソー。
  8. 【請求項8】 前記アダプタが、低熱膨張率の材料で成
    る請求項1〜7の何れかに記載のワイヤソー。
  9. 【請求項9】 前記スピンドルの軸受部に熱伝導を抑制
    するための冷却通路を設けた請求項1〜8の何れかに記
    載のワイヤソー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005034980A (ja) * 2003-06-27 2005-02-10 Koide Kinzoku Kogyo Kk 切断機
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