JP2859633B2 - 静電荷像現像用カラートナーの製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用カラートナーの製造方法

Info

Publication number
JP2859633B2
JP2859633B2 JP1091839A JP9183989A JP2859633B2 JP 2859633 B2 JP2859633 B2 JP 2859633B2 JP 1091839 A JP1091839 A JP 1091839A JP 9183989 A JP9183989 A JP 9183989A JP 2859633 B2 JP2859633 B2 JP 2859633B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color toner
styrene
binder resin
charge control
control agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1091839A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02272460A (ja
Inventor
政吉 加藤
聡 三ッ村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP1091839A priority Critical patent/JP2859633B2/ja
Publication of JPH02272460A publication Critical patent/JPH02272460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2859633B2 publication Critical patent/JP2859633B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、静電荷像現像用カラートナーの製造方法、
特に、染顔料や荷電制御剤等の構成成分が結着樹脂中に
均一に分散されうる静電荷像現像用カラートナーの製造
方法に関する。
[従来の技術] 静電荷像現像用カラートナーは、例えば、次のように
して製造される。まず、結着樹脂に、染顔料や荷電制御
剤、そして必要に応じて、さらに磁性体およびその他助
剤を配合する。この配合物を予備混合した後、溶融混練
する。得られた混練物を冷却した後に粉砕し分級する。
このようにして、静電荷像現像用カラートナーが得られ
る。
カラートナーの製造において重要なことは、染顔料や
荷電制御剤が結着樹脂中に均一に分散しているというこ
とである。このようなカラートナーは、着色性や帯電特
性に優れており、鮮明な画像を提供しうる。
しかし、結着樹脂、染顔料、荷電制御剤などのトナー
構成材料は、各粒子径が不ぞろいであるため、予備混合
においてこれらの粉体は十分に均一に混合されず、ホッ
パー内、輸送手段等でいわゆる偏析現象が起こりやすく
なる。それゆえ、これを溶融混練し粉砕し分級して得ら
れるカラートナー粒子の個々の成分構成が不均一となり
現像に際しての諸特性、例えば帯電特性が不安定となる
傾向にある。
そこで従来は、結着樹脂等の粗大粒子を粉砕して細か
くして使用している(例えば特開昭60−159856号公
報)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、結着樹脂を重量平均粒径(以下、単に
平均粒径と記す)数十μmに細かくした場合、予備混合
において結着樹脂粉末間に空気が含まれやすくなり(見
かけ密度が小さくなる)、混練機において、せん断力、
圧縮力等混練度合を支配する力がかかりにくくなるた
め、ミクロな分散が行われにくくなる。
したがって、混練物を粉砕し分級して得られる、微細
粒子であるカラートナーとして、個々の成分構成がミク
ロに不均一であるため、現像に際して着色力の不足や帯
電特性が不安定となる傾向にある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、染顔料と荷電制御剤と平均粒径が0.1mm以
上1mm以下で最大粒子径が3mm以下に調製した結着樹脂と
を、混合撹拌し、得られた混合物を溶融混練し、得られ
た混練物を冷却した後に粉砕し、得られた粉砕物を分級
し、カラートナーを得ることを特徴とする静電荷像現像
用カラートナーの製造方法に関する。
本発明によれば、結着樹脂の平均粒子径をその他のカ
ラートナー構成材料粒子径のミクロン単位に対し0.1mm
以上1.0mm以下に、また最大粒子径を3mm以下に調製し、
混合撹拌し、得られた混合物を溶融混練し、得られた混
練物を冷却した後に粉砕し、得られた粉砕物を分級し、
カラートナーを得ることにより、染顔料や荷電制御剤等
の構成成分が、結着樹脂中に均一に分散されたカラート
ナーを製造することを可能にした。
ここで、結着樹脂粒子の平均粒径が1.0mmを、また最
大粒子径が3mmを越えると、顔料等の構成成分が結着樹
脂中に均一に分散されず、不安定な画像しか得られな
い。平均粒径が0.1mmを下回った場合には、トナー飛散
による装置内の汚れが生じる等の問題がある。
本発明に使用する結着樹脂としては、公知の樹脂よ
り、広範に選択することが可能であり、ポリスチレン、
ポリp−クロルスチレン、ポリビニルトルエンなどのス
チレン及びその置換体の単重合体;スチレン−p−クロ
ルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、
スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニル
ナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重
合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン
−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オ
クチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル共重
合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチ
レン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−
クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテ
ル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合
体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、
スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸
エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチ
ルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポ
キシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアマイド、ポリ
アクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、
フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香
族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワック
ス、カルナバワックスなどが単独或いは混合して使用で
きる。
本発明で用いる染顔料としては従来より知られている
ものが使用可能であり、例えばフタロシアニンブルー、
ピーコックブルー、パーマネントレッド、レーキッド、
ローダミンレーキ、ハンザイエロー、パーマネントイエ
ロー、ベンジンイエロー等広く使用することができる。
その含有量として、結着樹脂100重量部に対して0.5〜
20重量部、好ましくは0.5〜9重量部である。
本発明で用いられる荷電制御剤のうち、正荷電制御剤
としては、ニグロシンおよび脂肪酸金属塩等による変成
物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレートなどの四級アンモニウム塩;
ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、
シジクロヘキシルスズオキサイドなどのジオルガノスズ
オキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボ
レート、ジシクロヘキシルスズボレートなどのジオルガ
ノスズボレートを単独であるいは2種類以上組合せて用
いることができる。これらの中でも、ニグロシン系、四
級アンモニウム塩の如き荷電制御剤が特に好ましく用い
られる。
また、負荷電性制御剤としては、例えば有機金属錯
体、キレート化合物が有効で、その例としてはアルミニ
ウムアセチルアセトナート、鉄(II)アセチルアセトナ
ート、3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸クロム等
があり、特にアセチルアセトン金属錯体、サリチル酸系
金属錯体または塩が好ましく、特にサリチル酸系金属錯
体またはサリチル酸系金属塩が好ましい。
上述した荷電制御剤は、微粒子状として用いることが
好ましい。この場合、この荷電制御剤の個数平均粒径
は、具体的には、4μm以下(更には3μm以下)が好
ましい。また、荷電制御剤は、結着樹脂100重量部に対
して0.1〜20重量部(更には0.2〜10重量部)用いること
が好ましい。
その他、公知の添加剤を本発明に係るカラートナーに
含有させることができる。
[実施例] 以下、実施例中の「部」は「重量部」を意味する。
実施例1 ポリエステル系結着樹脂をハンマーミル粉砕機を用い
て、最大粒径1mm以下、平均粒径0.15mmに粉砕した。
このようにして得たポリエステル系結着樹脂100部
と、フタロシアニン顔料5部、荷電制御剤(ボントロ
ン)4.4部をヘンシェルミキサー(FM75E型)を用いて、
回転数1000rpmで3分間混合した後、二軸押出機(エキ
ストルーダー)により、加熱溶融混練した。
次に、冷却したトナー塊をハンマーミル粉砕機を用い
て粗粉砕し、さらにジェットミルにより微粉砕し、これ
を風力分級機を用いて分級した。このような製造工程を
へて平均粒径12μmのシアントナー粒子が得られた。
このとき、微粉砕物、分級物(最終シアントナー粒
子)、分級微粉中の顔料および荷電制御剤成分量を同定
したところ、それぞれ混合物配合比とほぼ一致してお
り、それぞれの成分は結着樹脂中に均一に分散されてい
たといえる。
また、このシアントナーを鉄粉からなるキャリアと組
合わせて現像剤として、カラー複写機(キヤノン製CLC
−1)で繰り返し画出し試験を行ったところ、濃度の安
定した(画像濃度1.52)鮮明な画像が得られ、またシア
ントナーの飛散による装置内の汚れもほとんど無かっ
た。
以下、画像濃度測定は、RD−918型反射濃度計(マク
ベス社製)を用いた。
比較例1 ポリエステル系結着樹脂をACMパラペライザー粉砕機
を用いて平均粒径50μmに粉砕したものを使用した以外
は、実施例1と同様にして、シアントナー粒子を得た。
このとき、微粉砕物、分級物、分級微粉中の顔料およ
び荷電制御剤成分量を同定したところ、分級物では、顔
料および荷電制御剤量は、混合物配合比より約10%減少
しており、分級微粉では、それぞれ2〜3%の増加が認
められた。
また、このシアントナーを実施例1と同じ鉄粉からな
るキャリアと組合わせて現像剤とし、実写試験を行った
ところ、画像濃度が1.10と低い値しか得られなかった。
一方、高温、高湿雰囲気下(30℃,80%RH)において、
トナー飛散による装置内の汚れが生じた。
比較例2 ポリエステル系結着樹脂をハンマーミルを用いて、平
均粒径2乃至3mmに粉砕したものを使用した以外は、実
施例1と同様にして、シアントナー粒子を得た。
このシアントナーを実施例1と同じ鉄粉からなるキャ
リアと組合わせて現像剤とし、実写試験を行ったとこ
ろ、画像濃度が1.15から1.55までばらつく不安定な画像
しか得られなかった。
また、このときの微粉砕物、分級物中の顔料および荷
電制御剤成分量を数点同定したところ、それぞれ最大約
30%のばらつきが認められた。
[発明の効果] 本発明の静電荷像現像用カラートナーの製造方法によ
れば、以上説明したように、染顔料と荷電制御剤と0.1m
m以上1mm以下の平均粒子径に調製した結着樹脂とを混合
撹拌後に溶解混練し、冷却した後に粉砕し分級して作る
ことにより、染顔料や荷電制御剤等の構成成分が結着樹
脂中に均一に分散される。得られたカラートナーは、着
色性や帯電特性に優れており、鮮明な画像を提供しう
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】染顔料と荷電制御剤と重量平均粒子径が0.
    1mm以上1mm以下で最大粒子径が3mm以下に調製した結着
    樹脂とを、混合撹拌し、得られた混合物を溶融混練し、
    得られた混練物を冷却した後に粉砕し、得られた粉砕物
    を分級し、カラートナーを得ることを特徴とする静電荷
    像現像用カラートナーの製造方法。
  2. 【請求項2】前記溶融混練が、加熱ロール、加熱ニーダ
    ーおよびエキストルーダーのうちの少なくとも一種を用
    いてなされることを特徴とする請求項(1)に記載の静
    電荷像現像用カラートナーの製造方法。
JP1091839A 1989-04-13 1989-04-13 静電荷像現像用カラートナーの製造方法 Expired - Fee Related JP2859633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1091839A JP2859633B2 (ja) 1989-04-13 1989-04-13 静電荷像現像用カラートナーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1091839A JP2859633B2 (ja) 1989-04-13 1989-04-13 静電荷像現像用カラートナーの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02272460A JPH02272460A (ja) 1990-11-07
JP2859633B2 true JP2859633B2 (ja) 1999-02-17

Family

ID=14037759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1091839A Expired - Fee Related JP2859633B2 (ja) 1989-04-13 1989-04-13 静電荷像現像用カラートナーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2859633B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001265060A (ja) * 2000-03-17 2001-09-28 Ricoh Co Ltd 静電荷像現像用カラートナーの製造方法および画像形成方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60159856A (ja) * 1984-01-31 1985-08-21 Mita Ind Co Ltd 粉体の混合方法
JP2566269B2 (ja) * 1988-02-05 1996-12-25 シャープ株式会社 トナーの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02272460A (ja) 1990-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1299910C (en) Toner for electrophotography
JPH0547828B2 (ja)
CN100416415C (zh) 电荷调节树脂粒子及静电显像用调色剂
CN100510979C (zh) 电荷调节树脂粒子及静电显像用调色剂
EP0545406B1 (en) Process for producing toner
JP2859633B2 (ja) 静電荷像現像用カラートナーの製造方法
JP2002072554A (ja) トナー及びトナーの製造方法
JPH1010781A (ja) 熱可塑性樹脂粒子の表面処理方法
JPH0895296A (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法
JPS61172153A (ja) 静電荷像現像用正摩擦帯電性トナー
JP3432774B2 (ja) トナーの製造方法
JP3366577B2 (ja) トナーの製造方法
JP4071890B2 (ja) 磁性トナーの製造方法
JPH02187769A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3047305B2 (ja) トナーの製造方法
JPH02240664A (ja) トナーの製造方法
JPH03155568A (ja) 静電潜像現像用トナー及びそのためのマスターバツチの製造方法
JP3443979B2 (ja) トナー組成物の製造方法
JPH03155567A (ja) 静電潜像現像用トナーの製造、及びそれに用いる染顔料分散液の製造
JPH0372371A (ja) 静電潜像現像用トナー及びそのためのマスターバツチの製造方法
JPH03101748A (ja) 静電潜像現像用トナーの製法
JP2000075547A (ja) トナーの製造方法
JPS61172152A (ja) 静電荷像現像用正摩擦帯電性トナー
JPS6325336B2 (ja)
JPS63243963A (ja) 静電荷像現像用粉体トナ−およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081204

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees