JP2858664B2 - カップ式自動販売機の給水制御装置 - Google Patents

カップ式自動販売機の給水制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、蓄熱水槽内に配設したシロップ供給管、希
釈用飲料水管などを浸漬し冷却するための水を自動給水
するカップ式自動販売機の給水制御装置に関するもので
ある。
従来の技術 近年、カップ式自動販売機は広く普及することとな
り、部品点数の削減や組立て工数の低減のため、蓄熱水
槽用の専用給水装置を省略する考案が種々なされている
(例えば実公昭62-25827号公報)。
以下、上述した従来のカップ式自動販売機の給水制御
装置について第3図から第5図を参照しながら説明す
る。
同図において、水道などの飲料水源より供給される水
を常時貯えているタンク1の上面両側にオーバフロー口
2を設け、タンク1内の水位が一定以上になると水が排
出されるようにし、このオーバフロー口2に排水管を設
けて、オーバフロー口2から排出された水が、その下の
ウォータバス(図示せず)(以下蓄熱水槽という)内に
入るようにする。前記タンク1上に蓋3を取付け、この
蓋3に給水口4を設ける。この給水口4には給水管を連
結してその途中に電磁弁式の給水弁(図示せず)(以下
給水バルブという)を設け、後述する自動水位調節装置
で制御することにより、タンク1内の水位を一定に保
つ。
つぎに、自動水位調節装置について説明すると、フロ
ート8を取付けた制御棒7を前記蓋3に昇降自在に取付
け、前記蓋3上に固定した水位制御用リミットスイッチ
14と販売制御回路遮断用リミットスイッチ15のうち、水
位制御用リミットスイッチ14の作用片16を上位とし、販
売制御回路遮断用リミットスイッチ15の作用片17を下位
になるよう設ける。そして、前記制御棒7上端に設けた
板18を前記両作用片16,17間に位置させる。前記蓋3に
は消毒薬注入口19を設け、消毒薬注入口19用蓋20には前
記制御棒7上端の板18の上面に当接する受片21を設けて
いる。
上記従来のカップ式自動販売機の給水制御装置の動作
について説明する。
カップ式自動販売機を運転する前の空の蓄熱水槽へ水
を入れる時や、使用中に徐々に水が減少した蓄熱水槽へ
水を補給する時には、消毒薬注入口19用蓋20の受片21
で、押し下げた制御棒7上端の板18を係止し、この板18
により販売制御回路遮断用リミットスイッチ15の作用片
17を押し下げた状態に保持しておけば、カップ式自動販
売機の売切れ表示ランプ(図示せず)が点灯するととも
に給水バルブが開放状態に保持され、タンク1からオー
バフローした水が排水管を経て蓄熱水槽に給水される。
従って、蓄熱水槽が満水になるまでこの状態を保つ。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の構成では、蓄熱水槽に給水
するためには、作業者が手動で前記制御棒7上端の板18
と受片21とを操作し、給水開始及び給水終了を行なわな
ければならないので、非常に作業効率が悪く、しかも、
給水終了の際、作業者の個人差により蓄熱水槽の貯水レ
ベル(水位)が異なり適切な冷却用水が得られず、冷却
効率が悪化するという欠点を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷却用
水を作る蓄熱水槽への給水調整を自動化することのでき
るカップ式自動販売機の給水制御装置を提供するもので
ある。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明のカップ式自動販売
機の給水制御装置は、自動販売機内に水道水を供給する
ための給水バルブと、この給水バルブより供給された水
を一旦保水するためのタンクと、このタンクからあふれ
出た水を受水,貯水し、冷却用水を作る蓄熱水槽と、前
記タンクの上限水位を検知するための上限水位スイッチ
と、下限水位を検知するための下限水位スイッチと、水
位に合わせて上下し、前記上限水位スイッチ、下限水位
スイッチを動作させるフロートと、時間計数を行うタイ
マーと前記下限水位スイッチ、上限水位スイッチの動作
により、前記給水バルブ開閉を行い、前記タンクおよび
前記蓄熱水槽への給水を制御する給水制御種により構成
されたものである。
作用 本発明は、上記した構成により、タンク内の水位を検
知するスイッチの下限水位スイッチ動作から上限スイッ
チ動作までの時間をタイマーで計測、給水量制御手段に
よりこの時間を基に蓄熱水槽への満水給水時間の演算、
給水バルブの制御ができ、蓄熱水槽への自動給水を行う
ことができることとなる。
実施例 以下本発明の一実施例のカップ自動販売機の給水制御
装置について図面を参照しながら説明するが、従来例と
同一の構成のものは同一番号を付与し、その詳細な説明
を省略する。
第1図は、本発明の一実施例におけるカップ式自動販
売機の給水制御装置のブロック図を示すものである。
第1図において、29は、時間計数を行うタイマー、30
は内蔵プログラムにより動作するマイクロコンピュータ
を備え、下限水位スイッチ24、上限水位スイッチ23の動
作によりタンク1への給水を制御し、蓄熱水槽26未給水
時には、前記タイマー29からの前記下限水位スイッチ24
動作から前記上限水位スイッチ23動作までの計数時間を
基に、前記タンク1の上限水位からあふれ出た水が前記
蓄熱水槽26を満水にするまでの時間を演算し、所定時間
給水バルブ25を開くことで、給水制御を行う給水量制御
手段である。
以下、以上のように構成されたカップ式自動販売機の
給水制御装置について第2図に従いその動作を説明す
る。まず、カップ式自動販売機設置時の初期状態の場
合、タンク1は、未給水状態にあるため、下限水位スイ
ッチ24、上限水位スイッチ23は、動作せず、給水量制御
手段30は、強制的に給水バルブ25を開き、給水を開始す
る。給水がはじまるにつれタンク1内の水位が上昇、こ
れに伴い、フロート28が下限水位スイッチ24を動作(第
1回目)させる(STEP1)。給水量制御手段30は、この
動作信号(第1回目)により、タイマー29でのタイマー
計数を開始(STEP2)、上限水位スイッチ23が動作する
まで給水バルブ25を開き続けたまま、タイマー計数を行
う。上限水位スイッチ23が動作すると(STEP3)、給水
量制御手段30は、給水バルブ25を閉じ(STEP4)、タイ
マー29でのタイマー計数を終了する(STEP5)。給水量
制御手段30では、タイマー29で計数した下限水位スイッ
チ24動作から上限水位スイッチ23動作までの時間を基
に、タンク1の上限水位よりあふれ出る水が蓄熱水槽26
を満水にするまでの時間を演算し(STEP6)、再び給水
をはじめるために、給水バルブ25を所定時間開き(STEP
7)、蓄熱水槽26への給水を完了する。下限水位スイッ
チ24の動作が複数回目の場合は、蓄熱水槽26は、満水状
態であるので、この動作は行わない。
以上のように本実施例によれば、下限水位スイッチ24
動作から上限水位スイッチ23動作までの時間をタイマー
29で計数、この情報を基に給水量制御手段30で、蓄熱水
槽26満水までの時間を演算、所定時間給水バルブ25を開
くことで、蓄熱水槽26への自動給水が可能となる。
発明の効果 以上のように本発明は、蓄熱水槽への給水を手動スイ
ッチ操作により行うものでなく、自動的に給水開始及び
給水終了といった貯水が可能となり、作業効率を向上で
きるとともに、作業者の個人差に影響されることなく、
しかもシロップや希釈用飲料水に対する冷却効率を損な
わない適切な水位まで自動給水することとなり信頼性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるカップ式自動販売機
の給水制御装置のブロック図、第2図は第1図のフロー
チャート、第3図は従来のカップ式自動販売機の給水制
御装置の縦断正面図、第4図は第3図A−A線の横断平
面図、第5図は第4図B−B線の拡大側面図である。 1……タンク、23……上限水位スイッチ、24……下限水
位スイッチ、25……給水バルブ、26……蓄熱水槽、28…
…フロート、29……タイマー、30……給水量制御手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動販売機内に設けられ水道水を供給する
    ための給水バルブにより供給された水を一旦保水するた
    めのタンクと、このタンクからあふれ出た水を受水、貯
    水し、冷却する蓄熱水槽と、前記タンクの上限水位を検
    知するための上限水位スイッチと、下限水位を検知する
    ための下限水位スイッチと、水位に合わせて上下し、前
    記上限水位スイッチ、下限水位スイッチを動作させるフ
    ロートと、時間計数を行うタイマーと、前記下限水位ス
    イッチ、上限水位スイッチの動作により前記タンクへの
    給水を制御し、前記蓄熱水槽未給水時には、前記タイマ
    ーからの前記下限水位スイッチ動作から前記上限水位ス
    イッチ動作までの計数時間を基に、前記タンクからあふ
    れ出た水が前記蓄熱水槽を満水にする時間を演算し、前
    記、給水バルブの制御を行う給水量制御手段により構成
    されたカップ式自動販売機の給水制御装置。
JP6024290A 1990-03-12 1990-03-12 カップ式自動販売機の給水制御装置 Expired - Fee Related JP2858664B2 (ja)

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