JP2858403B2 - 文書処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、文書データに対して所望する書式を設定
可能な文書処理装置に関する。

［従来の技術］ 従来、日本語ワードプロセッサにおいては、文書の新
規作成時等に書式を設定するようにしているが、書式設
定画面には用紙サイズ、上余白、左余白、印字方向（縦
書き、横書き）、行間隔等の各種書式項目がキャラクタ
表示され、オペレータはそれを視読しながら書式項目毎
に書式情報を順次指定するようにしていた。

［発明が解決しようとする課題］ このように従来のワードプロセッサにおいては各種の
書式項目がキャラクタ表示されている書式設定画面の内
容を視読しながら書式の設定を行う為、文書印刷時にど
のような書式で印字されるかを直観的に把握することは
できず、その結果、所望する書式に設定したか否かを確
認する為には実際に印字しなければならず、書式の設定
作業を効率良く行うことができないという欠点があっ
た。

特に、袋とじ印字のように特殊な印字を行う場合には
印刷位置を把握することは極めて困難であった。

この発明の課題は、文書データに関する書式を設定す
る際に、その設定書式に基づいた実際の出力イメージを
直接把握しながら設定を行えるようにすることである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、文書データに関する各種設定書式を記憶す
る書式記憶手段と、上記文書データに関する書式を設定
する際に、上記書式記憶手段に記憶された各種設定書式
を変更設定するための書式設定画面を表示する共に、そ
の書式設定画面内の所定表示位置に用紙方向の設定書式
に応じて横長用紙イメージあるいは縦長用紙イメージを
表示する書式設定画面表示手段と、を具備し、上記書式
設定画面表示手段は、上記横長あるいは縦長の用紙イメ
ージを表示する際は、その各用紙イメージにおける実際
のプリンタに対する用紙の送り方向を識別表示するよう
にしたことを特徴とする。

［機能ブロック図の説明］ 書式指定手段１（第１図の機能ブロック図を参照、以
下同じ）は、書式情報を指定するキー入力装置やポイン
ティングデバイス（マウス）等である。

書式記憶手段２はこの書式指定手段１によって指定さ
れた書式情報を記憶するランダムアクセスメモリ等であ
る。

レイアウト表示手段３は書式情報を指定する際に、書
式記憶手段２内の書式情報に基づいて用紙に対する印字
範囲を示すレイアウトを書式設定画面内に表示する。こ
の場合、書式情報として既に指定されている用紙サイ
ズ、上余白、左余白等から印字範囲を特定し、それに応
じて作成した用紙範囲枠や印刷範囲枠を書式設定画面内
にレイアウト表示する。

特別手段４は書式記憶手段２内の書式情報に基づいて
袋とじ印字が指定されているか否かを判別する。

位置算出手段５はこの判別手段４で袋とじ印字が指定
されていることが判別された際に、書式記憶手段２内の
書式情報に基づいてレイアウト表示に係る袋とじ位置を
算出する。この場合、例えばA5サイズ、B4サイズ等の用
紙に対してその長さ方向の中心位置を袋とじ位置として
算出する。

マーク表示手段６は位置算出手段５によて算出された
袋とじ位置を示すマークを表示する。

［実施例］ 以下、第２図〜第６図を参照して一実施例を説明す
る。

第２図は日本語ワードプロセッサの基本的な構成を示
すブロック構成図である。

CPU11はROM12のプログラムメモリPM内に予め格納され
ている各種のプログラムにしたがって文書作成処理、印
字処理、書式設定処理等を実行する。

即ち、CPU11はキー入力装置13から入力された文書デ
ータをCRT表示装置14のテキスト画面に表示出力させた
り、キー入力装置13からの変換指令に応答してかな漢字
変換を行ってRAM15内の文書メモリ15−１に格納する文
書作成処理を実行する。また、CPU11は文書メモリ15−
１内の文書データをキー入力装置13からの読み出し、RO
M12内のキャラクタジェネレータCGを用いてドットパタ
ーンに変換し、印刷装置16から印字出力させる印字処理
を実行する。この場合、書式情報メモリ17内の設定書式
にしたがって文書データが印字出力される。

また、CPU11はキー入力装置13から書式設定指令が入
力されると、書式情報メモリ17の内容を読み出してCRT
表示装置14に表示出力させて書式設定画面に切り換え
る。ここで、書式情報メモリ17は予めユーザが任意に設
定した書式情報（用紙サイズ、用紙方向、印字方向、左
余白、上余白、ポイント、桁ピッチ、行ピッチ等の他、
袋とじ印字の指定有無を含む）を記憶するもので、CPU1
1は書式情報メモリ17内の書式情報を書式設定画面の左
側にキャラクタ表示すると共に、その右側に用紙に対す
る印字範囲を示すレイアウトを表示する。

この際、CPU11は書式情報メモリ17内の書式情報から
用紙サイズ、上余白、左余白情報を読み出して指定用紙
に対する印字範囲を特定し、それに基づいて作成した用
紙範囲枠や印字範囲枠を書式設定画面内にレイアウト表
示する。また、CPU11はRAM15内のレイアウト表示用文字
列メモリ15−２に記憶されている所定文字列を読み出
し、この所定文字列を書式設定画面のレイアウト表示内
にサンプル表示する。

更に、CPU11は書式情報メモリ17内の設定書式を参照
し、袋とじ印字が指定されているか否かを判別し、袋と
じ印字が指定されている場合には、その設定書式に基づ
いてレイアウト表示に係る袋とじ位置を算出し、この位
置にマークを表示させる。

次に、本実施例の動作を第３図〜第６図を参照して説
明する。

第３図は書式設定処理を示したフローチャートで、先
ず、書式設定画面に対する表示処理を実行する（ステッ
プA1）。

この書式設定画面の表示処理は第４図のフローチャー
トにしたがって実行される。

即ち、書式情報メモリ17内に記憶されている各種の書
式情報を読み出し、書式設定画面の左側に各項目毎の書
式情報をキャラクタ表示し（ステップB1）、また現在の
指定項目位置に矢印を表示すると共に、指定項目内容を
反転表示する（ステップB2）。

そして、書式情報として指定されている用紙サイズと
上余白、左余白を参照して用紙範囲枠および印字範囲枠
を書式設定画面の右側にレイアウト表示すると共に、レ
イアウト表示用文字列メモリ15−２に記憶されている所
定文字列（本実施例においては「あいう……」）を読み
出し、この文字列を実際の印刷書式に応じてレイアウト
表示内にサンプル表示する（ステップB3）。

ここで、第５図および第６図は和文の書式設定画面を
示し、用紙サイズがA5サイズ、左余白が20mm、上余白が
20mmの場合におけるレイアウト表示例を示している。

そして、ステップB4に進み、書式情報として袋とじ印
字が指定されているか否かを判別し、袋とじ印字が指定
されている場合には、書式情報メモリ17内に記憶されて
いる書式情報に基づいてレイアウト表示に係る袋とじ位
置を算出し（ステップB5）、この位置に三角マークを表
示させる（ステップB6）。

ここで、第５図は用紙方向が縦方向で横書き印字の場
合、第６図は用紙方向が横方向で横書き印字の場合の表
示例で、用紙範囲枠の長さ方向両側において、その中心
位置には夫々三角マークが表示され、当該位置が袋とじ
の折り線位置となることを表わしている。なお、レイア
ウト表示されている用紙範囲枠の左上角部や右上角部を
折り返した形態のマークは用紙の差し込み方向を示し、
プリンタへ用紙を差し込む際、オペレータはこのマーク
が右上に位置するように差し込む。

このようにして書式設定画面に対する表示処理を行っ
たのちは第３図のステップA2に進み、書式項目を指定す
る為に上下カーソルキーが操作されたか否かを調べる。
ここで、上下カーソルキーが操作されると、指定項目を
そのキー操作に応じた位置に移動させる（ステップA
3）。そして、ステップA1に戻り、書式設定画面の表示
処理が実行される結果、矢印表示や反転表示は今回新た
に指定した書式項目位置に移動するようになる。

一方、指定項目の項目内容を変更する為に左右カーソ
ルキーあるいは数字キーが操作されると、ステップA5に
進み、指定項目の設定内容をキー操作に応じて変更す
る。そして、ステップA1に戻り、書式設定画面の表示処
理が行われる結果、指定項目には今回の変更内容が表示
出力される。

このように上下カーソルキーが操作される毎に書式項
目の移動処理が実行され（ステップA2、A3）、また、左
右カーソルキーあるいは数字キーが操作される毎に指定
書式項目の設定内容を変更する処理が実行される（ステ
ップA4、A5）。この場合、用紙サイズ、余白情報が変更
されると、それに応じてレイアウト表示も変更される。
したがって、ユーザはその表示内容を見ながら所望する
書式情報の指定が可能となる。

しかして、書式設定を終了させる為に実行キーが操作
されると、そのことがステップA6で検出されてステップ
A7に進み、書式設定内容を書式情報メモリ17に登録して
設定書式を確立する。

なお、上記実施例は袋とじ位置に三角形のマークを表
示するようにしたが、マークの形状等はこれに限らず、
任意である。例えば第７図に示す様に袋とじの折り線位
置を通る破線を表示するようにしてもよく、第７図
（Ａ）は用紙サイズ（A5）、用紙方向（縦方向）の場合
におけるマーク表示例、第７図（Ｂ）は用紙サイズ（A
5）、用紙方向（縦方向）の場合におけるマーク表示例
を示している。また、マークの表示は袋とじ位置に行な
うものに限らず、袋とじ位置を示すことの可能な位置、
例えば袋とじ位置から多少ずれた位置に表示するように
してもよい。

［発明の効果］ 本願発明によれば、文書データに関する書式を設定の
際は、その書式設定画面内には用紙の設定書式に応じた
横長あるいは縦長の用紙イメージが表示されると共に、
その横長あるいは縦長の用紙イメージにおける実際のプ
リンタに対する用紙の送り方向が識別表示されるので、
設定書式の用紙の向きが妥当なものであるのか、更には
その用紙向きと実際のプリンタに対する用紙の送り方向
との関係が妥当なものであるのかどうか、を書式設定画
面上においてイメージとして事前に確認することがで
き、出力書式としてミスのない文書データ出力が可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の機能ブロック図、第２図〜第６図は
実施例を示し、第２図はワードプロセッサの基本的な構
成を示したブロック図、第３図は書式設定処理を示した
フローチャート、第４図は第３図に示す書式設定画面に
対する表示処理を詳細に示したフローチャート、第５
図、第６図は書式設定画面の表示例を示し、第５図は用
紙方向として縦方向が指定されている場合、第６図は横
方向が指定されている場合の表示例を示した図、第７図
はその他のマーク表示例を示した図である。 11……CPU、12……ROM、13……キー入力装置、14……CR
T表示装置、15……RAM、15−１……文書メモリ、17……
書式情報メモリ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−217540（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−113855（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−142643（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−104693（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−108883（ＪＰ，Ａ) 「一太郎Ｖｅｒ．４」ＮＥＣＰＣ− 9800シリーズ解説編」第２版２刷 （1989），株式会社ジャストシステム, Ｐ186

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文書データに関する各種設定書式を記憶す
   る書式記憶手段と、 上記文書データに関する書式を設定する際に、上記書式
   記憶手段に記憶された各種設定書式を変更設定するため
   の書式設定画面を表示する共に、その書式設定画面内の
   所定表示位置に用紙方向の設定書式に応じて横長用紙イ
   メージあるいは縦長用紙イメージを表示する書式設定画
   面表示手段と、を具備し、 上記書式設定画面表示手段は、上記横長あるいは縦長の
   用紙イメージを表示する際は、その各用紙イメージにお
   ける実際のプリンタに対する用紙の送り方向を識別表示
   するようにしたことを特徴とする文書処理装置。
2. 【請求項２】上記書式設定画面表示手段は、上記横長あ
   るいは縦長の用紙イメージに対して、上記設定書式に基
   づいて出力される文字の文字配列方向及びその個々の文
   字の向きとを識別表示するようにしたことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の文書処理装置。