JP2858315B2 - 構築物の支柱装置 - Google Patents

構築物の支柱装置

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JP2858315B2 JP1037788A JP3778889A JP2858315B2 JP 2858315 B2 JP2858315 B2 JP 2858315B2 JP 1037788 A JP1037788 A JP 1037788A JP 3778889 A JP3778889 A JP 3778889A JP 2858315 B2 JP2858315 B2 JP 2858315B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、物置等の構築物に適用する支柱装置に関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、物置等の構築物は、壁を構成する複数のパネ
ルと、これらパネルの会合部に配置される支柱装置とを
備えており、この支柱装置を介して上記パネルを互いに
結合させることにより構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、一般の物置等の構築物は、その底面が矩形
状に形成されている。
一方、上記のような物置等の構築物を設置する場所
は、必ずしも矩形状を成しているとは限らない。
したがって、上記のように矩形状でない場所に物置等
の構築物を設置する場合には、その場所の形状と構築物
の底面形状とが合致しないため、スペースの有効利用を
図ることが困難であった。
本発明の目的は、上記実情に鑑みて、構築物の設置場
所と構築物の底面形状との相違に起因した設置スペース
の無駄を防止することのできる構築物の支柱装置を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
第1の発明では、構築物の壁を構成する複数のパネル
の会合部に配置し、これらパネルを互いに接続させる構
築物の支柱装置であって、パネルの会合部に立設させる
柱部材と、この柱部材の両側に、それぞれ該柱部材の延
在方向に沿って軸心回りの揺動可能に配設し、各端部に
パネルを保持するとともに、該保持したパネルと前記柱
部材との間において構築物の壁を構成する一対のパネル
保持部材とを備えるようにしている。
第2の発明では、構築物の壁を構成する複数のパネル
の会合部に配置し、これらパネルを互いに接続させる構
築物の支柱装置であって、可撓性部材によって成形し、
その両側部にそれぞれパネルを保持する柱部材を備える
ようにしている。
〔作用〕
第1の発明によれば、パネル保持部材を揺動させるこ
とにより、柱部材に対してパネルを任意の角度で保持す
ることが可能となる。
第2の発明によれば、柱部材を適宜変形させることに
より、当該柱部材に対してパネルを任意の角度で保持す
ることが可能となる。
〔実施例〕
以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を詳細に説
明する。
第3図は、本発明に係る支柱装置の第1の実施例を適
用した屋外物置1を概念的に示したものである。この物
置1は、その側外壁が化粧板等の板金パネル2,2…によ
って構成されており、これらパネル2,2…の会合部に
は、それぞれ同一の構成よりなる支柱装置10,10…が配
設されている。
支柱装置10は、第1図に示すように、柱部材11と、こ
の柱部材11に着脱自在に配設される固定部材12と、これ
ら柱部材11および固定部材12間に介在される一対のアー
ム部材(パネル保持部材)13,13とを備えている。
柱部材11は、第3図に示した物置1の高さとほぼ等し
い長さを有しており、その両側部の上端から下端に至る
全長には、断面が略円弧状を成す摺動面11a,11aが形成
されている。
固定部材12は、第2図に示すように、その断面が上記
柱部材11と同一の形状を成し、該柱部材11の複数箇所に
それぞれネジ14,14…によって取り付けられており、こ
の固定部材12に形成された摺動面12a,12aと上記柱部材1
1の摺動面11a,11aとによって摺動凹部15,15を画成して
いる。図からも明らかなように、上記摺動凹部15,15の
開口15a,15aは、それぞれ半円弧よりも短く形成され、
かつ上記支柱装置10の両側方に配置されている。
アーム部材13は、第1図に示すように、円筒状を成
し、上記柱部材11と同一の長さを有する軸部13aと、該
軸部13aの周面の全長から外方に向けて延設された板状
部13bと、該板状部13bの先端部に設けられた保持部13c
とを有しており、上記軸部13aを介して上記摺動凹部15,
15内に挟持されている。
保持部13cは、複数の部位に締結具16,16…を備えた角
筒状を成しており、これら締結具16,16…との間には、
上記物置1の外側面を構成するパネル2の端部が、その
外側面を板状部13bの外側面に合致させた状態で挟装保
持されている。
なお、上述した柱部材11、固定部材12およびアーム部
材13,13は、それぞれアルミニウム材によって押出成形
されている。
上記のように構成された支柱装置10では、上記固定部
材12を取り付けているネジ14,14…を緩めると、上記摺
動凹部15,15が拡開されるため、第2図に示すように、
柱部材11に対してアーム部材13,13をその軸部13a,13aの
中心回りに揺動させることができ、もってこのアーム部
材13,13に保持されたパネル2,2を支柱装置10におけるそ
れぞれの摺動凹部15,15の軸心回りに揺動させることが
できる。したがって、上記支柱装置10,10…をそれぞれ
のパネル2の会合部に配設した物置1においては、これ
らパネル2,2…を適宜揺動させることによって、その底
面形状を設置すべき場所の形状に容易に合致させること
ができる。
第4図および第5図は、本発明に係る構築物の支柱装
置の第2の実施例を概念的に示したもので、この支柱装
置20も先に示した第1の実施例と同様に、第3図に示し
た屋外物置1におけるパネル2,2…の会合部に適用され
ている。
この支柱装置20は、第4図に示すように、柱部材21
と、この柱部材21に取り付けられた一対のアーム部材
(パネル保持部材)22,22とを備えている。
柱部材21は、上記物置1の高さとほぼ同一の長さを有
しており、その両側部の上端から下端に至る全長には、
第5図に示すように、断面が略円弧状を成す摺動凹部21
a,21aが形成されている。図からも明らかなように、こ
の摺動凹部21a,21aの開口は、それぞれ半円弧よりも短
く形成され、かつ上記柱部材21の両側方に配置されてい
る。また、柱部材21におけるこれら摺動凹部21a,21aを
構成する部位は、それぞれの開口を開閉させる方向に弾
性を有しており、通常状態においては上記摺動凹部21a,
21aの開口を閉塞する方向に付勢されている。
アーム部材22は、第4図に示すように、円筒状を成
し、上記柱部材21と同一の長さを有する軸部22aと、該
軸部22aの周面の全長から外方に向けて延設された板状
部22bと、該板状部22bの先端部に設けられた保持部22c
とを有しており、上記軸部22aを介して上記摺動凹部21a
内に嵌合挟持されている。
保持部22cは、複数の部位に締結具23,23…を備えた角
筒状を成しており、この締結具23,23…との間には、上
記物置1の外側面を構成するパネル2の端部が、その外
側面を板状部22bの外側面に合致させた状態で挟持保持
されている。
なお、上述した柱部材21およびアーム部材22,22は、
それぞれアルミニウム材によって押出成形されている。
上記のように構成された支柱装置20では、先の実施例
と同様に、柱部材21に対してアーム部材22,22をその軸
部22a,22aの中心回りに揺動させることができるため、
第5図に示すように、このアーム部材22,22に保持され
たパネル2,2を支柱装置20におけるそれぞれの摺動凹部2
1a,21aの軸心回りに揺動させることができる。したがっ
て、上記支柱装置20,20…をそれぞれのパネル2の会合
部に配設した物置1においては、これらパネル2,2…を
適宜揺動させることによって、その底面形状を設置すべ
き場所の形状に容易に合致させることができる。
第6図および第7図は、本発明に係る構築物の支柱装
置の第3の実施例を概念的に示したもので、この支柱装
置30も先に示した第1の実施例と同様に、第3図に示し
た屋外物置1におけるパネル2,2…の会合部に適用され
ている。
この支柱装置30は、第6図に示すように、板状を成す
柱部材31と、この柱部材31に着脱自在に配設される固定
部材32と、これら柱部材31および固定部材32間に介在さ
れる一対のアーム部材(パネル保持部材)33,33とを備
えている。
柱部材31は、上記物置1の高さとほぼ同一の長さを有
しており、その両側部は、第7図に示すように、巻回成
形されて略円筒状を成し、その外周に摺動面31a,31aを
構成している。
また、この柱部材31は、ブラケット34を備えている。
ブラケット34は、その中央部に図示していないネジ孔を
有しており、上記柱部材31における一側面の中央部から
外方に向けて複数突設されている。
固定部材32は、その両側部にそれぞれ略円弧状の摺動
面32a,32aを有する板状を成しており、これら摺動面32
a,32aを上記柱部材31の摺動面31a,31aに対向させた状態
で、該柱部材31におけるブラケット34,34…に対応する
複数の部位にネジ35,35…によって取り付けられてい
る。
アーム部材33は、その一側部に略円弧状の摺動部33a
を有する板状を成し、上記柱部材31と同一の長さに形成
されており、この摺動部33aを介して上記柱部材31の摺
動面31aと上記固定部材32の摺動面32aとの間に挟持され
ている。
また、このアーム部材33は、その他側部に保持部材36
を備えている。保持部材36は、複数の部位に締結具37,3
7…を備えた角筒状を成しており、この締結具37,37…を
介して、上記アーム部材33と上記物置1の外側面を構成
するパネル2の端部とを互いに連結している。図からも
明らかなように、この保持部材36は、その外側面がアー
ム部材33の外側面およびパネル2の外側面と合致してい
る。
上記のように構成された支柱装置30では、上記固定部
材32を取り付けているネジ35,35…を緩めると上記柱部
材31,31の摺動面31a,31aと上記固定部材32,32の摺動面3
2a,32aとの間隔が拡開されるため、第7図に示すよう
に、柱部材31に対してアーム部材33,33をその摺動部33
a,33aの軸心回りに揺動させることができ、もってこの
アーム部材33,33に保持されたパネル2,2を支柱装置30に
対して揺動させることができる。したがって、上記支柱
装置30,30…をそれぞれのパネル2の会合部に配設した
物置1においては、これらパネル2,2…を適宜揺動させ
ることによって、その底面形状を設置すべき場所の形状
に容易に合致させることができる。
第8図および第9図(a),(b)は、本発明に係る
構築物の支柱装置の第4の実施例を概念的に示したもの
で、この支柱装置40も先に示した第1の実施例と同様
に、第3図に示した屋外物置1におけるパネル2,2…の
会合部に適用されている。
この支柱装置40は、第8図に示すように、柱部材41
と、対を成す複数のコーナー部材42,42…とを備えてい
る。
柱部材41は、合成樹脂等の可撓性を有する部材によっ
て板状に成形されており、上記物置1の高さとほぼ等し
い長さを有している。
一対のコーナー部材42,42は、矩形状を成す立板42a,4
2aと、この立板42a,42aの上下両端部からそれぞれ側方
に向けて延設された上板42b,42bおよび下板42c,42cとを
有するコの字状を成しており、これら上板42b,42bおよ
び下板42c,42cを互いに対向させた状態で一対の連接ロ
ッド43,43を介して互いに連係されている。
上板42b,42bおよび下板42c,42cは、同一の形状を成し
ており、それぞれの先端部に略円弧状の案内面42d,42d,
42d,42dを有している。
連接ロッド43,43は、同一の長さを有しており、それ
ぞれの端部が上記コーナー部材42,42における上板42b,4
2bの互いに対応する部位間および下板42c,42cの互いに
対応する部位間に枢支されている。
そして上記一対のコーナー部材42,42は、それぞれ立
板42a,42aの背面に上記柱部材41の両側端部を位置させ
た状態で該柱部材41の複数の部位に固定設置され、さら
に上記立板42a,42aに上記物置1の外側面を構成するパ
ネル2の端部がネジ44,44…によって締結固定されてい
る。
上記のように構成された支柱装置40では、第9図
(a)および(b)に示すように、一対のコーナー部材
42,42が一対の連接ロッド43,43を介してその相対的な向
きを変化させることができるため、このコーナー部材4
2,42の立板42a,42aに保持されたパネル2,2を揺動させる
ことができる。したがって、上記支柱装置40,40…をそ
れぞれのパネル2の会合部に配設した物置1において
は、これらパネル2,2…を適宜揺動させることによっ
て、その底面形状を設置すべき場所の形状に容易に合致
させることができる。
なお、上述した第1の実施例、第2の実施例、第3の
実施例および第4の実施例では、いずれもパネル2の揺
動角については特に触れていないが、出隅、入隅とも12
0゜の範囲で調整できることが好ましい。
また、上述した第1の実施例、第2の実施例、第3の
実施例および第4の実施例では、いずれも屋外物置1に
適用される支柱装置10,20,30,40について例示している
が、本発明ではこれらに限らず、物置以外の構築物に適
用される支柱装置であってもよい。
さらに、第1の実施例、第2の実施例、第3の実施例
および第4の実施例では、いずれも支柱装置10,20,30,4
0を2枚のパネル2,2の会合部に配設させるようにしてい
るが、本発明では2枚以上のパネルの会合部に配置され
るものであっても構わない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、パネル保持部
材を揺動させることにより、柱部材に対してパネルを任
意の角度で保持することが可能であるため、構築物の底
面形状を設置すべき場所の形状に合致させることがで
き、この構築物の設置場所におけるスペースの有効利用
を図ることができるようになる。
また、本発明によれば、柱部材を適宜変形させること
により、当該柱部材に対してパネルを任意の角度で保持
することが可能であるため、構築物の底面形状を設置す
べき場所の形状に合致させることができ、この構築物の
設置場所におけるスペースの有効利用を図ることができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る構築物の支柱装置の第1の実施
例を概念的に示した要部斜視図、第2図は、本発明に係
る構築物の支柱装置の第1の実施例の揺動態様を示す上
面図、第3図は、本発明に係る支柱装置を適用した構築
物を概念的に示した斜視図、第4図は、本発明に係る構
築物の支柱装置の第2の実施例を概念的に示した要部斜
視図、第5図は、本発明に係る構築物の支柱装置の第2
の実施例の揺動態様を示す上面図、第6図は、本発明に
係る構築物の支柱装置の第3の実施例を概念的に示した
要部斜視図、第7図は、本発明に係る構築物の支柱装置
の第3の実施例の揺動態様を示す上面図、第8図は、本
発明に係る構築物の支柱装置の第4の実施例を概念的に
示した要部斜視図、第9図(a),(b)は、本発明に
係る構築物の支柱装置の第4の実施例の揺動態様を示す
上面図である。 1……物置、2……パネル、10,20,30,40……支柱装
置、11,21,31,41……柱部材、12,32……固定部材、13,2
2,33……アーム部材、13c,22c……保持部、36……保持
部材、42……コーナー部材。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構築物の壁を構成する複数のパネルの会合
    部に配置し、これらパネルを互いに接続させる構築物の
    支柱装置であって、 パネルの会合部に立設させる柱部材と、 この柱部材の両側に、それぞれ該柱部材の延在方向に沿
    って軸心回りに揺動可能に配設し、各端部にパネルを保
    持するとともに、該保持したパネルと前記柱部材との間
    において構築物の壁を構成する一対のパネル保持部材と を備えたことを特徴とする構築物の支柱装置。
  2. 【請求項2】構築物の壁を構成する複数のパネルの会合
    部に配置し、これらパネルを互いに接続させる構築物の
    支柱装置であって、 可撓性部材によって成形し、その両側部にそれぞれパネ
    ルを保持する柱部材を備えることを特徴とする構築物の
    支柱装置。
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