JP2858021B2 - 電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤 - Google Patents
電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤Info
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- JP2858021B2 JP2858021B2 JP1314923A JP31492389A JP2858021B2 JP 2858021 B2 JP2858021 B2 JP 2858021B2 JP 1314923 A JP1314923 A JP 1314923A JP 31492389 A JP31492389 A JP 31492389A JP 2858021 B2 JP2858021 B2 JP 2858021B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、電子写真において静電潜像を現像するため
の電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤に関する。
の電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤に関する。
<従来の技術> 電子写真装置を用いた静電荷像現像における現像用ト
ナーとしては、キャリアを使用しない1成分系、あるい
はキャリアを使用する2成分系トナーが用いられてい
る。
ナーとしては、キャリアを使用しない1成分系、あるい
はキャリアを使用する2成分系トナーが用いられてい
る。
このような現像用トナーを用いる静電荷像現像は、通
常、下記のように行なわれる。
常、下記のように行なわれる。
感光体表面を正または負に帯電させる。
変調レーザー光や原稿からの反射光等の情報担持光を
感光体表面に照射する。
感光体表面に照射する。
この情報担持光により、感光体表面に静電潜像が形成
される。
される。
この静電潜像を磁気ブラシ法等の現像方法により現像
し、可視像を得る。
し、可視像を得る。
この可視像を転写紙等に転写し、次いで加熱、圧着等
により定着する。
により定着する。
転写後の感光体表面に残存する未転写トナー、紙粉、
タルク、イオン種、O3等の過酸化物等を除去するため、
感光体表面のクリーニングを行なう。
タルク、イオン種、O3等の過酸化物等を除去するため、
感光体表面のクリーニングを行なう。
このような静電荷像現像において、感光体としては、
通常、ドラム状の導電性基体表面に光導電性物質を有す
るものが用いられる。
通常、ドラム状の導電性基体表面に光導電性物質を有す
るものが用いられる。
そして、この感光体表面のクリーニングには、ブラ
シ、ブレード等で拭い取る方法が採用されていた。
シ、ブレード等で拭い取る方法が採用されていた。
しかし、このようなクリーニング方法では、1成分系
および2成分系のいずれにおいても残存する未転写トナ
ー等を完全に除去することが困難であり、フィルミン
グ、転写像の白抜け、像流れ等が発生し易いものであっ
た。
および2成分系のいずれにおいても残存する未転写トナ
ー等を完全に除去することが困難であり、フィルミン
グ、転写像の白抜け、像流れ等が発生し易いものであっ
た。
このため、特公昭55−40862号公報では、「トナーお
よびキャリアよりなる現像剤中に、粒径が100〜800μ
で、かつトナーとの間で実質的に摩擦帯電を殆ど生じ
ず、しかも研削効果を有する物質を2〜10wt%混入して
なる乾式電子写真用現像剤」を提案している。
よびキャリアよりなる現像剤中に、粒径が100〜800μ
で、かつトナーとの間で実質的に摩擦帯電を殆ど生じ
ず、しかも研削効果を有する物質を2〜10wt%混入して
なる乾式電子写真用現像剤」を提案している。
この公報において、研削効果を有する物質として挙げ
られているのは、コランダム、エメリー、ガーネット、
トリポリ、ケイソウ土、スピネル、ライム、ケイ素砂な
どの天然材粉末、また、微粉アルミナ、酸化鉄、酸化ク
ロム、酸化セリウム、焼成ドロマイトなどの人造材粉末
である。また、感光体としては、セレンあるいはセレン
系合金が記載されており、実施例ではセレン−ヒ素合金
を用いている。
られているのは、コランダム、エメリー、ガーネット、
トリポリ、ケイソウ土、スピネル、ライム、ケイ素砂な
どの天然材粉末、また、微粉アルミナ、酸化鉄、酸化ク
ロム、酸化セリウム、焼成ドロマイトなどの人造材粉末
である。また、感光体としては、セレンあるいはセレン
系合金が記載されており、実施例ではセレン−ヒ素合金
を用いている。
そして、これらの粉末を含有することにより、白抜
け、装置内のトナー付着を防止できるとしている。
け、装置内のトナー付着を防止できるとしている。
ところで、電子写真装置の感光体としては、アモルフ
ァスシリコン(a−Si)等の無機光導電体や、フタロシ
アニン、多環芳香族等の有機光導電体(OPC)等も用い
られる。
ァスシリコン(a−Si)等の無機光導電体や、フタロシ
アニン、多環芳香族等の有機光導電体(OPC)等も用い
られる。
これらのうち、OPCは、低コストであること、量産性
に富むこと、信頼性が高いこと、無公害であることなど
からレーザービームプリンタ等に多用されている。
に富むこと、信頼性が高いこと、無公害であることなど
からレーザービームプリンタ等に多用されている。
<発明が解決しようとする課題> しかし、OPCは、上記のような利点を有する反面、機
械的強度が低いという欠点を有する。
械的強度が低いという欠点を有する。
このためOPC感光体に対して、特公昭55−40862号公報
に記載されているような研削効果を有する物質を含有す
る現像剤を用いる場合、特に同公報に記載されているよ
うに粒径100〜800μのものを用いると、感光体表面の研
削が著しくなったり、感光体表面を滑らかかつ均一に研
削することが困難となり、感光体表面にダメージを与え
ることがある。
に記載されているような研削効果を有する物質を含有す
る現像剤を用いる場合、特に同公報に記載されているよ
うに粒径100〜800μのものを用いると、感光体表面の研
削が著しくなったり、感光体表面を滑らかかつ均一に研
削することが困難となり、感光体表面にダメージを与え
ることがある。
なお、有機光導電体表面にSiO2等の保護膜を設けるこ
とも行なわれているが、OPCに対する保護効果は十分と
はいえない。
とも行なわれているが、OPCに対する保護効果は十分と
はいえない。
また、同公報記載の研削効果を有する物質のうちには
現像剤との摩擦帯電が不十分なものもあり、このような
物質を用いた場合、磁極含有スリーブロールの高速回転
時に現像剤より分離し、機内汚れ、カブリ等の原因とな
り易い。
現像剤との摩擦帯電が不十分なものもあり、このような
物質を用いた場合、磁極含有スリーブロールの高速回転
時に現像剤より分離し、機内汚れ、カブリ等の原因とな
り易い。
これらの問題の他、従来、トナーを補給する際に、残
存しているトナーと補給トナーとのなじみが悪いため、
荷電が不安定になり易いという問題がある。このため、
トナー補給後の数十〜百枚程度に画像のにじみ、濃度ム
ラなどの異常が生じることがある。
存しているトナーと補給トナーとのなじみが悪いため、
荷電が不安定になり易いという問題がある。このため、
トナー補給後の数十〜百枚程度に画像のにじみ、濃度ム
ラなどの異常が生じることがある。
本発明は、このような事情からなされたものであり、
有機光導電体からなる感光体を有する電子写真装置に適
用する場合に、複写像の像流れ、白抜けの発生がなく、
しかも、感光体に悪影響を与えない電子写真用トナーお
よび電子写真用現像剤と、このような電子写真用トナー
および電子写真用現像剤であって、電子写真装置へのト
ナー補給直後から良好な複写を行なうことができる電子
写真用トナーおよび電子写真用現像剤を提供することを
目的とする。
有機光導電体からなる感光体を有する電子写真装置に適
用する場合に、複写像の像流れ、白抜けの発生がなく、
しかも、感光体に悪影響を与えない電子写真用トナーお
よび電子写真用現像剤と、このような電子写真用トナー
および電子写真用現像剤であって、電子写真装置へのト
ナー補給直後から良好な複写を行なうことができる電子
写真用トナーおよび電子写真用現像剤を提供することを
目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的は、下記(1)〜(6)の本発明により達成
される。
される。
(1)有機光導電体を有する感光体表面に形成された静
電潜像を現像するための電子写真用トナーであって、 アルミナとアルミン酸カルシウムの水和物とを含有す
る研磨材と、トナー粒子とを含有することを特徴とする
電子写真用トナー。
電潜像を現像するための電子写真用トナーであって、 アルミナとアルミン酸カルシウムの水和物とを含有す
る研磨材と、トナー粒子とを含有することを特徴とする
電子写真用トナー。
(2)前記研磨材の比表面積が、2〜30m2/gである上記
(1)に記載の電子写真用トナー。
(1)に記載の電子写真用トナー。
(3)前記研磨材が、トナー粒子100重量部に対し0.1〜
2重量部含有される上記(1)または(2)に記載の電
子写真用トナー。
2重量部含有される上記(1)または(2)に記載の電
子写真用トナー。
(4)シラン系カップリング剤、アルミニウム系カップ
リング剤またはチタン系カップリング剤を含有する上記
(1)ないし(3)のいずれかに記載の電子写真用トナ
ー。
リング剤またはチタン系カップリング剤を含有する上記
(1)ないし(3)のいずれかに記載の電子写真用トナ
ー。
(5)前記シラン系カップリング剤、アルミニウム系カ
ップリング剤またはチタン系カップリング剤が、研磨材
10重量部に対し0.2〜4重量部含有される上記(4)に
記載の電子写真用トナー。
ップリング剤またはチタン系カップリング剤が、研磨材
10重量部に対し0.2〜4重量部含有される上記(4)に
記載の電子写真用トナー。
(6)上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の電子
写真用トナーとキャリア粒子とを含有することを特徴と
する電子写真用現像剤。
写真用トナーとキャリア粒子とを含有することを特徴と
する電子写真用現像剤。
<作用> 本発明の電子写真用トナーは、トナー粒子に、アルミ
ナとアルミン酸カルシウムの水和物とを含有する研磨材
が混合されて構成される。
ナとアルミン酸カルシウムの水和物とを含有する研磨材
が混合されて構成される。
この研磨材により、転写後の感光体表面に残存する未
転写トナー、紙粉、タルク、イオン種、過酸化物等が除
去される。このため、複写像の像流れ、白抜けの発生が
ない。
転写トナー、紙粉、タルク、イオン種、過酸化物等が除
去される。このため、複写像の像流れ、白抜けの発生が
ない。
しかも、感光体表面の付着物をソフトかつ均一に研削
して除去することができ、部分的に過剰に研削すること
がない。このため、有機光導電体からなる感光体表面に
悪影響を与えることがない。
して除去することができ、部分的に過剰に研削すること
がない。このため、有機光導電体からなる感光体表面に
悪影響を与えることがない。
また、本発明で用いる研磨材は、従来の研磨材に比べ
同一添加量で研磨効果が大きい。このため、本来、非定
着物質である研磨材量を少なくすることができ、紙面へ
のトナー定着性を向上させることができる。また、研磨
材量を減らせるために、帯電の安定化をスムーズに行な
うことができる。
同一添加量で研磨効果が大きい。このため、本来、非定
着物質である研磨材量を少なくすることができ、紙面へ
のトナー定着性を向上させることができる。また、研磨
材量を減らせるために、帯電の安定化をスムーズに行な
うことができる。
さらに、本発明において、カップリング剤により研磨
材表面を処理した場合、トナーを補給する際に残存して
いるトナーと補給トナーとのなじみが良好となって安定
な荷電が得られ、トナー補給後初期の画像異常が殆どみ
られない。
材表面を処理した場合、トナーを補給する際に残存して
いるトナーと補給トナーとのなじみが良好となって安定
な荷電が得られ、トナー補給後初期の画像異常が殆どみ
られない。
<発明の具体的構成> 本発明の電子写真用トナーは、トナー粒子に上記研磨
材が混合されて構成される。
材が混合されて構成される。
本発明で用いる研磨材は、アルミナとアルミン酸カル
シウムの水和物から構成される。
シウムの水和物から構成される。
アルミナは5wt%程度以下のFe2O3を含有するコランダ
ムとして含有され、アルミン酸カルシウムの水和物は、
通常、Ca3[Al(OH)6]3で表わされるトリカルシウ
ム・アルミネート・ヘキサハイドレートとして含有され
る。
ムとして含有され、アルミン酸カルシウムの水和物は、
通常、Ca3[Al(OH)6]3で表わされるトリカルシウ
ム・アルミネート・ヘキサハイドレートとして含有され
る。
そして、トリカルシウム・アルミネート・ヘキサハイ
ドレートの結合体がコランダム粒子を包囲するような状
態で研磨材粒子を構成する。
ドレートの結合体がコランダム粒子を包囲するような状
態で研磨材粒子を構成する。
このような研磨材中におけるアルミナとアルミン酸カ
ルシウムの水和物との含有量比に特に制限はないが、ア
ルミナ10〜70重量%で残部実質的にアルミン酸カルシウ
ムの水和物であることが好ましい。
ルシウムの水和物との含有量比に特に制限はないが、ア
ルミナ10〜70重量%で残部実質的にアルミン酸カルシウ
ムの水和物であることが好ましい。
なお、このような研磨材として、特公昭60−17472号
公報に記載されている研磨材を好ましく用いることがで
きる。
公報に記載されている研磨材を好ましく用いることがで
きる。
本発明で用いる研磨材は、好ましくは比表面積2〜30
m2/gであり、より好ましくは3〜20m2/gである。比表面
積が上記範囲未満となると感光体に傷がつき易くなり、
また、感光体表面の平滑性を保ちにくくなる。比表面積
が上記範囲を超えると研磨効果が不十分となってフィル
ミング、白抜け、像流れ等が発生し易くなる。
m2/gであり、より好ましくは3〜20m2/gである。比表面
積が上記範囲未満となると感光体に傷がつき易くなり、
また、感光体表面の平滑性を保ちにくくなる。比表面積
が上記範囲を超えると研磨効果が不十分となってフィル
ミング、白抜け、像流れ等が発生し易くなる。
なお、研磨材の比表面積は、N2ガス吸着量を用いて算
出するBET法に従えばよい。
出するBET法に従えばよい。
また、電子写真用トナー中の研磨材の含有量は、トナ
ー粒子100重量部に対し0.1〜2重量部、特に0.2〜1.4重
量部であることが好ましい。研磨材の含有量が上記範囲
未満であると研磨効果が不十分であり、上記範囲を超え
ると定着性が悪くなったり帯電の早期安定化が困難とな
る。
ー粒子100重量部に対し0.1〜2重量部、特に0.2〜1.4重
量部であることが好ましい。研磨材の含有量が上記範囲
未満であると研磨効果が不十分であり、上記範囲を超え
ると定着性が悪くなったり帯電の早期安定化が困難とな
る。
このような研磨材は、例えば、三菱鉱業セメント株式
会社から「ダイヤファインシリーズ」として市販されて
いるので、これを用いることが好ましいが、製造する際
には、特公昭60−17472号公報に開示されている方法に
従うことが好ましい。
会社から「ダイヤファインシリーズ」として市販されて
いるので、これを用いることが好ましいが、製造する際
には、特公昭60−17472号公報に開示されている方法に
従うことが好ましい。
このような研磨材は、通常、正荷電性を有する。
一方、トナー粒子は目的に応じて正荷電性または負荷
電性とされる。
電性とされる。
研磨材は、カブリを抑えるためやトナーの帯電の早期
安定化をはかるためにトナー粒子と同極性の荷電性を有
することが好ましい。従って、トナー粒子が負荷電性で
ある場合、研磨材の表面処理を行ない、研磨材を負荷電
性とすることが好ましい。
安定化をはかるためにトナー粒子と同極性の荷電性を有
することが好ましい。従って、トナー粒子が負荷電性で
ある場合、研磨材の表面処理を行ない、研磨材を負荷電
性とすることが好ましい。
このための表面処理に特に制限はないが、本発明で
は、シラン系カップリング剤によるカップリング処理を
用いることが好ましい。
は、シラン系カップリング剤によるカップリング処理を
用いることが好ましい。
用いるシラン系カップリング剤に特に制限はなく、通
常のものであってよいが、本発明に特に好適に用いられ
るシラン系カップリング剤としては、例えば、γ−(2
−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリアセトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメ
トキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、γ−アニリノ
プロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラ
ン、トリメチルクロロシラン等が挙げられ、その他、市
販の各種シランカップリング剤を用いることができる。
シランカップリング剤は、例えばトーレ・シリコーン株
式会社から市販されているものを用いればよい。
常のものであってよいが、本発明に特に好適に用いられ
るシラン系カップリング剤としては、例えば、γ−(2
−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリアセトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメ
トキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、γ−アニリノ
プロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラ
ン、トリメチルクロロシラン等が挙げられ、その他、市
販の各種シランカップリング剤を用いることができる。
シランカップリング剤は、例えばトーレ・シリコーン株
式会社から市販されているものを用いればよい。
また、研磨材を正荷電性のトナーに混合して用いる場
合でも、カブリ減少および帯電安定化のために、正荷電
性を付与するための表面処理を研磨材に施すことが好ま
しい。
合でも、カブリ減少および帯電安定化のために、正荷電
性を付与するための表面処理を研磨材に施すことが好ま
しい。
このための表面処理に特に制限はないが、本発明では
アルミニウム系カップリング剤またはチタン系カップリ
ング剤によるカップリング処理を用いることが好まし
い。
アルミニウム系カップリング剤またはチタン系カップリ
ング剤によるカップリング処理を用いることが好まし
い。
本発明において用いられるアルミニウム系カップリン
グ剤に制限はないが、特に、アセトアルコキシアルミニ
ウムジイソプロピレート等を用いることが好ましい。
グ剤に制限はないが、特に、アセトアルコキシアルミニ
ウムジイソプロピレート等を用いることが好ましい。
また、チタン系カップリング剤としては、イソプロピ
ルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリ
ドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピル
トリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、
テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チ
タネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファ
イト)チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチ
ル−1−ブチル)ビス(ジ−トリデシル)ホスファイト
チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オ
キシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホ
スフェート)エチレンチタネート等が好ましい。
ルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリ
ドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピル
トリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、
テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チ
タネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファ
イト)チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチ
ル−1−ブチル)ビス(ジ−トリデシル)ホスファイト
チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オ
キシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホ
スフェート)エチレンチタネート等が好ましい。
これらチタン系カップリング剤として、例えば味の素
株式会社から市販されている「プレンアクト」を用いる
ことができる。
株式会社から市販されている「プレンアクト」を用いる
ことができる。
これらのカップリング剤による表面処理の方法に特に
制限はないが、例えば、研磨材100重量部と0.2〜4重量
部程度のカップリング剤とを乾式混合することが好まし
い。乾式混合にはヘンシェルミキサー等を用いることが
好ましく、混合時間は用いるミキサー等の条件によって
も異なるが、通常1〜10分間程度である。
制限はないが、例えば、研磨材100重量部と0.2〜4重量
部程度のカップリング剤とを乾式混合することが好まし
い。乾式混合にはヘンシェルミキサー等を用いることが
好ましく、混合時間は用いるミキサー等の条件によって
も異なるが、通常1〜10分間程度である。
本発明において、用いるトナー粒子に特に制限はな
く、1成分系あるいは2成分系に用いられる通常の公知
のトナー粒子であってよい。
く、1成分系あるいは2成分系に用いられる通常の公知
のトナー粒子であってよい。
トナー粒子の平均粒径は、好ましくは5〜25μm、よ
り好ましくは6〜25μm、特に好ましくは8〜20μmで
ある。
り好ましくは6〜25μm、特に好ましくは8〜20μmで
ある。
平均粒径が5μm未満となると、現像剤の流動性が悪
化し、現像剤のケーキングやスリーブ付着が生じやすく
なり、また25μmをこえると、解像度の悪化や、定着性
の不良を生じる傾向となる。
化し、現像剤のケーキングやスリーブ付着が生じやすく
なり、また25μmをこえると、解像度の悪化や、定着性
の不良を生じる傾向となる。
トナー粒子の平均粒径の測定には、コールターカウン
ト法により、測定値の体積粒径を算出し、その50%平均
粒径を平均粒径とする。
ト法により、測定値の体積粒径を算出し、その50%平均
粒径を平均粒径とする。
コールターカウント法においては、電解液としてイソ
トンII(コールターエレクトロニクス社製)を用い、例
えばアパーチャー径100μmのコールターカウンタTA−I
I(コールターエレクトロニクス社製)を用いて体積基
準の測定を行う。
トンII(コールターエレクトロニクス社製)を用い、例
えばアパーチャー径100μmのコールターカウンタTA−I
I(コールターエレクトロニクス社製)を用いて体積基
準の測定を行う。
なお、粒径分布は、一般に平均粒径をとしたとき、
2以上が10体積%以下、特に0〜6体積%程度、/2
以下が10体積%以下、特に0〜6体積%程度のものであ
ることが好ましい。
2以上が10体積%以下、特に0〜6体積%程度、/2
以下が10体積%以下、特に0〜6体積%程度のものであ
ることが好ましい。
このような粒径分布のトナー粒子を用いることによ
り、十分な流動性と良好な画質が得られ、しかも、トナ
ーの収率、歩留りが向上し、製造が容易になる。
り、十分な流動性と良好な画質が得られ、しかも、トナ
ーの収率、歩留りが向上し、製造が容易になる。
このようなトナー粒子は、必要に応じて磁性粉および
/または着色剤を含有する樹脂バインダから構成され、
必要に応じて荷電制御剤、ワックス類、抵抗制御剤等が
さらに含有されるものである。
/または着色剤を含有する樹脂バインダから構成され、
必要に応じて荷電制御剤、ワックス類、抵抗制御剤等が
さらに含有されるものである。
樹脂バインダとしては、スチレン−アクリル共重合
体、ポリエステル、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フ
ッ素樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ
プロピレンなどの1種以上を用いることが好ましい。
体、ポリエステル、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フ
ッ素樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ
プロピレンなどの1種以上を用いることが好ましい。
磁性粉としては、鉄、マンガン、コバルト、ニッケ
ル、クロムなどの金属ないしそれらの合金や、酸化クロ
ム、三二酸化鉄、四三酸化鉄などの金属酸化物や、一般
式MO・Fe2O3(MはFe、Mn、Co、Ni、Mg、Zn、Cd、Ba、L
i等の1価または2価の金属群より選ばれる1種または
2種以上の金属)で表わされるフェライトなど、従来か
ら磁性材料として知られているものはいずれも使用可能
である。
ル、クロムなどの金属ないしそれらの合金や、酸化クロ
ム、三二酸化鉄、四三酸化鉄などの金属酸化物や、一般
式MO・Fe2O3(MはFe、Mn、Co、Ni、Mg、Zn、Cd、Ba、L
i等の1価または2価の金属群より選ばれる1種または
2種以上の金属)で表わされるフェライトなど、従来か
ら磁性材料として知られているものはいずれも使用可能
である。
トナー粒子がこのような磁性粉を含有する磁性トナー
粒子である場合、磁性トナー粒子中の磁性粉含有量は、
好ましくは10〜70重量%、より好ましくは20〜60重量%
であることが好ましい。
粒子である場合、磁性トナー粒子中の磁性粉含有量は、
好ましくは10〜70重量%、より好ましくは20〜60重量%
であることが好ましい。
10重量%未満となると、現像機内部での磁石からの磁
力が十分伝わらず、カブリ、トナー飛散等が悪化する傾
向にある。また70重量%をこえると、トナーの定着性が
悪化する傾向にある。
力が十分伝わらず、カブリ、トナー飛散等が悪化する傾
向にある。また70重量%をこえると、トナーの定着性が
悪化する傾向にある。
用いる着色剤に特に制限はないが、好適な着色剤とし
ては、例えば、 カーボンブラック、アセチレンブラック、チャンネル
ブラック、アニリンブラック等の黒色顔料; ダイヤライトエローGR、バリオトールエロー1090等の
黄色顔料; パーマネントレッドE5B、ローダミン2B等の赤色顔
料; 銅フタロシアニン、コバルトブルー等の青色顔料; ピグメントグリーンB等の緑色顔料; ピラゾロンオレンジ等の橙色顔料等が挙げられる。
ては、例えば、 カーボンブラック、アセチレンブラック、チャンネル
ブラック、アニリンブラック等の黒色顔料; ダイヤライトエローGR、バリオトールエロー1090等の
黄色顔料; パーマネントレッドE5B、ローダミン2B等の赤色顔
料; 銅フタロシアニン、コバルトブルー等の青色顔料; ピグメントグリーンB等の緑色顔料; ピラゾロンオレンジ等の橙色顔料等が挙げられる。
このような着色剤の含有量は、トナー粒子の樹脂100
重量部に対し1〜10重量部程度であることが好ましい。
重量部に対し1〜10重量部程度であることが好ましい。
なお、これら着色剤と磁性粉とは、トナー粒子の用途
に応じて少なくとも一方が含有される。
に応じて少なくとも一方が含有される。
ワックス類は、定着ロールによる定着の際に発生する
いわゆるオフセット現象防止のためにトナー粒子に内添
されるものであり、離型作用を有するものである。
いわゆるオフセット現象防止のためにトナー粒子に内添
されるものであり、離型作用を有するものである。
ワックス類としては、例えば低分子量のポリエチレ
ン、ポリプロピレンや脂肪酸の金属塩、シリコーン油な
どが使われる。
ン、ポリプロピレンや脂肪酸の金属塩、シリコーン油な
どが使われる。
このようなものとして、ハイワックス100P、ハイワッ
クス110P[三井石油化学工業(株)]などのポリエチレ
ン、ビスコール550P、ビスコール330P[三洋化成工業
(株)]などのポリプロピレン、ステアリン酸亜鉛60
1、ステアリン酸亜鉛CP[日東化成工業(株)]などの
脂肪酸金属塩、シリコーンオイルKF96、シリコーンオイ
ルKF69H[信越シリコーン(株)]などのシリコーン油
等が挙げられる。
クス110P[三井石油化学工業(株)]などのポリエチレ
ン、ビスコール550P、ビスコール330P[三洋化成工業
(株)]などのポリプロピレン、ステアリン酸亜鉛60
1、ステアリン酸亜鉛CP[日東化成工業(株)]などの
脂肪酸金属塩、シリコーンオイルKF96、シリコーンオイ
ルKF69H[信越シリコーン(株)]などのシリコーン油
等が挙げられる。
なお、離型作用を有する内添剤としては、フッ素樹脂
も有効である。
も有効である。
これら離型作用を有する内添剤は、トナー粒子100重
量部あたり、0.1〜10重量部、より好ましくは1〜5重
量部含有させることが好ましい。
量部あたり、0.1〜10重量部、より好ましくは1〜5重
量部含有させることが好ましい。
抵抗制御剤としては、無機ないし有機顔料が使用でき
る。
る。
荷電制御剤としては、アゾ色素の金属錯体等の金属錯
体、ニグロシン色素、4級アンモニウム塩型色素などの
染料が挙げられる。
体、ニグロシン色素、4級アンモニウム塩型色素などの
染料が挙げられる。
トナー粒子には、上記したような内添剤の他、抵抗調
整剤、着色剤、流動性改良剤、磁性粉等の無機ないし有
機微粒子を添加剤粒子として外添してもよい。
整剤、着色剤、流動性改良剤、磁性粉等の無機ないし有
機微粒子を添加剤粒子として外添してもよい。
これら外添剤の添加量は、トナー粒子に対し、0.1〜
8重量%程度であることが好ましい。
8重量%程度であることが好ましい。
本発明の電子写真用トナーを製造するには、上記した
ような樹脂バインダおよびその他の原料をヘンシェルミ
キサーにて十分混合し、ついで熱溶解混練機にて混練す
る。その後、冷却し、ハンマーミルにて粗粉砕後、ジェ
ットインパクトミルにて微粉砕を行う。
ような樹脂バインダおよびその他の原料をヘンシェルミ
キサーにて十分混合し、ついで熱溶解混練機にて混練す
る。その後、冷却し、ハンマーミルにて粗粉砕後、ジェ
ットインパクトミルにて微粉砕を行う。
ついで、前記した研磨材およびその他の外添する添加
剤粒子を混合する。
剤粒子を混合する。
研磨材およびその他の外添剤は乾式混合されることが
好ましく、混合手段としては、ヘンシェルミキサー、グ
ラインドミキサー、Vブレンダー、ナウターミキサー等
を用いることが好ましい。研磨材および外添材はこれら
によりトナー粒子と混合され、通常、トナー粒子表面に
付着する。なお、機械的な歪力や熱等により、これらが
トナー粒子表面に固着一体化して埋め込まれた状態とし
てもよい。
好ましく、混合手段としては、ヘンシェルミキサー、グ
ラインドミキサー、Vブレンダー、ナウターミキサー等
を用いることが好ましい。研磨材および外添材はこれら
によりトナー粒子と混合され、通常、トナー粒子表面に
付着する。なお、機械的な歪力や熱等により、これらが
トナー粒子表面に固着一体化して埋め込まれた状態とし
てもよい。
このようにして得られる電子写真用トナーは、そのま
ま1成分系の現像剤とすることができる。
ま1成分系の現像剤とすることができる。
本発明の電子写真用トナーは、この他、キャリア粒子
と混合して2成分系の電子写真用現像剤として用いても
よい。
と混合して2成分系の電子写真用現像剤として用いても
よい。
用いるキャリア粒子には特に制限はなく、Fe、各種フ
ェライト等から構成される公知のキャリア粒子を用いれ
ばよいが、帯電制御が容易であることからフェライトを
用いることが好ましい。
ェライト等から構成される公知のキャリア粒子を用いれ
ばよいが、帯電制御が容易であることからフェライトを
用いることが好ましい。
本発明において、キャリア粒子の体積平均粒径は、好
ましくは20〜120μm、さらに好ましくは50〜100μmで
ある。
ましくは20〜120μm、さらに好ましくは50〜100μmで
ある。
このようなキャリア粒子と上記の電子写真用トナーと
から構成される本発明の電子写真用現像剤中において、
電子写真用トナーとキャリア粒子との含有比率に特に制
限はなく、目的に応じて適宜決定すればよい。
から構成される本発明の電子写真用現像剤中において、
電子写真用トナーとキャリア粒子との含有比率に特に制
限はなく、目的に応じて適宜決定すればよい。
本発明の電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤
は、有機光導電体(以下、OPCと略称する)を有する感
光体表面に形成された静電潜像の現像に用いられる。
は、有機光導電体(以下、OPCと略称する)を有する感
光体表面に形成された静電潜像の現像に用いられる。
本発明の電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤に
対して用いられるOPCに特に制限はなく、フタロシアニ
ン、ポリビニルカルバゾール、その他の各種多環化合物
等を用いた各種OPC感光体のいずれであってもよい。
対して用いられるOPCに特に制限はなく、フタロシアニ
ン、ポリビニルカルバゾール、その他の各種多環化合物
等を用いた各種OPC感光体のいずれであってもよい。
また、感光体の構成にも特に制限はなく、感光層だけ
から構成される単層タイプ、キャリア発生層(CGL)お
よびキャリア輸送層(CTL)からなる積層タイプ、ある
いはこれらにSiO2等から構成される保護層を被覆したも
の等のいずれであってもよい。
から構成される単層タイプ、キャリア発生層(CGL)お
よびキャリア輸送層(CTL)からなる積層タイプ、ある
いはこれらにSiO2等から構成される保護層を被覆したも
の等のいずれであってもよい。
さらに、各層の構成にも特に制限はなく、電荷発生材
料や電荷輸送材料が樹脂等のバインダ中に分散されたバ
インダタイプのもの、あるいはバインダを用いないもの
等のいずれであってもよい。
料や電荷輸送材料が樹脂等のバインダ中に分散されたバ
インダタイプのもの、あるいはバインダを用いないもの
等のいずれであってもよい。
これらのいずれのOPC感光体であっても、本発明は効
果を発揮する。積層タイプのOPC感光体は各層が比較的
薄いため、表面研削に対する耐久性が弱く、本発明の効
果は特に高い。
果を発揮する。積層タイプのOPC感光体は各層が比較的
薄いため、表面研削に対する耐久性が弱く、本発明の効
果は特に高い。
本発明の電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤
は、磁気ブラシ現像法、あるいは必要に応じカスケード
法、毛ブラシ法、パウダークラウド法などの乾式現像法
に用いられて所定の効果を発揮する。
は、磁気ブラシ現像法、あるいは必要に応じカスケード
法、毛ブラシ法、パウダークラウド法などの乾式現像法
に用いられて所定の効果を発揮する。
また、本発明は、レーザービームプリンタ、液晶シャ
ッタプリンタ等の各種プリンタ用のトナーあるいは現像
剤に好適である。この場合、通常、反転現像が行なわれ
るため、負荷電性トナーと負帯電性感光体の組み合わ
せ、場合によっては正荷電性トナーと正帯電性感光体と
の組み合わせで用いられる。
ッタプリンタ等の各種プリンタ用のトナーあるいは現像
剤に好適である。この場合、通常、反転現像が行なわれ
るため、負荷電性トナーと負帯電性感光体の組み合わ
せ、場合によっては正荷電性トナーと正帯電性感光体と
の組み合わせで用いられる。
また、通常の複写機に適用される場合、通常、正転現
像が行なわれるため、トナーと感光体とは逆極性とされ
る。
像が行なわれるため、トナーと感光体とは逆極性とされ
る。
<実施例> 以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をさらに
詳細に説明する。
詳細に説明する。
[実施例1] (負荷電性トナー粒子原料) スチレン−アクリル系樹脂 55重量部 ポリプロピレン 三洋化成工業社製 550P 5重量部 染料 保土谷化学社製TRH 1重量部 磁性粉 チタン工業社製 BL−500 40重量部 上記トナー粒子原料を配合、溶融、混練後、冷却し、
ハンマーミルにて粗粉砕した。次いでジェットミルにて
微粉砕し、分級して、体積平均粒径11.0μmの負荷電性
トナー粒子を作製した。
ハンマーミルにて粗粉砕した。次いでジェットミルにて
微粉砕し、分級して、体積平均粒径11.0μmの負荷電性
トナー粒子を作製した。
このトナー粒子と下記研磨材および外添剤とをヘンシ
ェルミキサーで混合し、下記表1に示すトナーサンプル
を得た。
ェルミキサーで混合し、下記表1に示すトナーサンプル
を得た。
(研磨材) アルミタとアルミン酸カルシウムの水和物とを含有す
る研磨材として、三菱鉱業セメント株式会社製合成研磨
材ダイヤファインシリーズ(MICROFINE,DIAFINE−SUPE
R,DIAFINE−3C,DIAFINE−5C,DIAFINE−8C)を用い、比
表面積調整のために、これらを必要に応じて再分級した
ものも用いた。
る研磨材として、三菱鉱業セメント株式会社製合成研磨
材ダイヤファインシリーズ(MICROFINE,DIAFINE−SUPE
R,DIAFINE−3C,DIAFINE−5C,DIAFINE−8C)を用い、比
表面積調整のために、これらを必要に応じて再分級した
ものも用いた。
トナー粒子100重量部に対する研磨材の添加量および
比表面積を下記表1に示す。
比表面積を下記表1に示す。
(外添剤) シリカ粒子(日本アエロジルR−974)を、トナー粒
子100重量部に対して0.7重量部添加した。
子100重量部に対して0.7重量部添加した。
これらのトナーサンプルを負荷電性OPC感光体を有す
るレーザービームプリンタに適用して反転現像を行な
い、下記の評価を行なった。
るレーザービームプリンタに適用して反転現像を行な
い、下記の評価を行なった。
(像流れ) 未使用の感光体を用い、35℃、85℃RHにおいて同一画
像パターンを連続500枚印刷した後、同環境に8時間放
置し、さらに3枚印刷した。
像パターンを連続500枚印刷した後、同環境に8時間放
置し、さらに3枚印刷した。
なお、画像パターンは、印刷紙の搬送方向と直角方向
の直線(幅2ドット)とした。
の直線(幅2ドット)とした。
また、ブレードと現像スリーブ表面との間隔は、通常
の距離(0.3mm)とした。
の距離(0.3mm)とした。
高温高湿環境下での保存後に印刷された3枚の画像と
初期画像との画質を比較し、印刷紙搬送方向に生じたヒ
ゲ状の異常画像の発生程度により画像劣化を評価した。
評価基準は下記のとおりとした。
初期画像との画質を比較し、印刷紙搬送方向に生じたヒ
ゲ状の異常画像の発生程度により画像劣化を評価した。
評価基準は下記のとおりとした。
◎:全く発生せず。
○:わずかに発生。
△:発生多い。
×:極めて多数発生。
また、表1には、初期画像の濃度も併記した。なお、
初期画像の濃度は、20℃、60%RHで印刷した際の8〜10
枚目の平均濃度とした。
初期画像の濃度は、20℃、60%RHで印刷した際の8〜10
枚目の平均濃度とした。
高温高湿条件での保存は、感光体付着物が水分を含む
ことによる電荷のリークを加速するためのものである。
ことによる電荷のリークを加速するためのものである。
(感光体表面のキズ) 1000枚連続印刷後、感光体表面のキズを観察し、下記
評価を行なった。
評価を行なった。
○:キズは認められない。
△:キズが少し認められる。
×:キズが多数認められる。
[比較例1] 研磨材として比表面積15m2/gのアルミナ粒子を用いた
他は、上記実施例と同様にして比較トナーサンプル(サ
ンブルNo.101)を作製した。
他は、上記実施例と同様にして比較トナーサンプル(サ
ンブルNo.101)を作製した。
また、研磨材を添加しない比較トナーサンプル(サン
プルNo.102)も作製した。
プルNo.102)も作製した。
これらのサンプルに対し、実施例1と同様な評価を行
なった。
なった。
結果を表1に示す。
表1に示される結果から、本発明の効果が明らかであ
る。
る。
すなわち、アルミナとアルミン酸カルシウムの水和物
とを含有する研磨材を含有する本発明のトナーサンプル
では、感光体表面に付着物が殆ど生じていないことがわ
かる。
とを含有する研磨材を含有する本発明のトナーサンプル
では、感光体表面に付着物が殆ど生じていないことがわ
かる。
これに対し、比較サンプル101では、本発明のサンプ
ルと同じ添加量では、感光体表面の付着物の除去が不十
分である。また、このサンプルでは、感光体表面にキズ
の発生が認められる。
ルと同じ添加量では、感光体表面の付着物の除去が不十
分である。また、このサンプルでは、感光体表面にキズ
の発生が認められる。
また、本発明サンプルのうち比表面積が2〜30m2/gで
ある研磨材を用いたサンプルは、特に効果が高いことが
わかる。
ある研磨材を用いたサンプルは、特に効果が高いことが
わかる。
さらに、研磨材がトナー粒子100重量部に対し0.1〜2
重量部含有されるサンプルでは、効果が十分に高くしか
も初期濃度も十分であることがわかる。
重量部含有されるサンプルでは、効果が十分に高くしか
も初期濃度も十分であることがわかる。
[実施例2] (正荷電性トナー粒子原料) スチレン−アクリル系樹脂 57.5重量部 ポリプロピレン 三洋化成工業社製 550P 2.5重量部 染料 オリエント化学工業社製 N−07 2重量部 磁性粉 チタン工業社製 BL−500 40重量部 上記トナー粒子原料を用い、実施例1と同様にして正
荷電性トナー粒子を作製した。
荷電性トナー粒子を作製した。
また、負荷電性トナー粒子としては、実施例1で作製
したトナー粒子を用いた。
したトナー粒子を用いた。
これらのトナー粒子に、研磨材および外添剤を混合
し、トナー粒子サンプルを作製した。
し、トナー粒子サンプルを作製した。
外添剤としては、正荷電性の微細シリカ粒子を用い、
トナー粒子100重量部に対し0.5重量部添加した。
トナー粒子100重量部に対し0.5重量部添加した。
研磨材としては、実施例1で用いた研磨材にカップリ
ング処理を施したものを用いた。
ング処理を施したものを用いた。
カップリング処理は、研磨材をヘンシェルミキサーに
より5分間ミキシングし、次いでカップリング剤を下記
表2に示す割合で投入し、さらに3分間のミキシングを
行なう乾式ブレンドにより行なった。
より5分間ミキシングし、次いでカップリング剤を下記
表2に示す割合で投入し、さらに3分間のミキシングを
行なう乾式ブレンドにより行なった。
用いたカップリング剤は下記のとおりである。
(シラン系カップリング剤) メチルトリメトキシシラン: トレー・シリコーン(株)製SZ6070 (アルミニウム系カップリング剤) アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレー
ト: 味の素(株)製AL−M (チタン系カップリング剤) イソプロピルトリイソステアロイルチタネート: 味の素(株)製プレンアクト(TTS) 得られたトナーサンプルに対し、下記評価を行なっ
た。
ト: 味の素(株)製AL−M (チタン系カップリング剤) イソプロピルトリイソステアロイルチタネート: 味の素(株)製プレンアクト(TTS) 得られたトナーサンプルに対し、下記評価を行なっ
た。
ただし、圧接ブレードタイプとし、ブレードと現像ス
リーブとの間は、現像剤の搬送により間隙があく程度と
した。このように狭間隙とした場合、帯電の不安定さに
よる画像異常がより強調される。
リーブとの間は、現像剤の搬送により間隙があく程度と
した。このように狭間隙とした場合、帯電の不安定さに
よる画像異常がより強調される。
(像流れ) 実施例1と同様な評価を行なった。ただし、正荷電性
トナーを用いる場合は、正帯電性感光体を有するレーザ
ービームプリンタを用いて反転現像を行なった。
トナーを用いる場合は、正帯電性感光体を有するレーザ
ービームプリンタを用いて反転現像を行なった。
(トナー補給後の画像異常) 20℃、60%RHにて1500枚の連続印刷を行ない、トナー
補給のインジケータ点灯後にトナーを補給し、さらに50
枚の連続印刷を行なった。
補給のインジケータ点灯後にトナーを補給し、さらに50
枚の連続印刷を行なった。
トナー補給後の印刷の48〜50枚目の3枚の画質とトナ
ー補給前の画質とを比べ、劣化の度合いを調べた。
ー補給前の画質とを比べ、劣化の度合いを調べた。
なお、画質は、トナー補給前後の濃度差と、カブリ、
トナーのスリーブ付着による画像ムラとについて下記基
準で評価した。
トナーのスリーブ付着による画像ムラとについて下記基
準で評価した。
◎:画像のムラ、カブリはみられない。
○:わずかにムラ、カブリが認められる。
△:ムラ、カブリが発生。
結果を表2に示す。
表2に示される結果から、カップリング処理を施した
研磨材を用いたサンプルでは、トナー補給後の画像異常
が殆どないことがわかる。
研磨材を用いたサンプルでは、トナー補給後の画像異常
が殆どないことがわかる。
そして、カップリング剤が研磨材100重量部に対し0.2
〜4重量部含有される場合、帯電安定性および画像濃度
のいずれもが十分である。
〜4重量部含有される場合、帯電安定性および画像濃度
のいずれもが十分である。
なお、上記各実施例および比較例で作製したトナーと
キャリアとを混合して2成分系の現像剤サンプルを作製
し、これらに対して上記と同様な測定を行なったとこ
ろ、上記と同様な結果が得られた。
キャリアとを混合して2成分系の現像剤サンプルを作製
し、これらに対して上記と同様な測定を行なったとこ
ろ、上記と同様な結果が得られた。
以上の実施例の結果から、本発明の効果が明らかであ
る。
る。
<発明の効果> 本発明によれば、有機光導電体からなる感光体を有す
る電子写真装置に適用する場合に、複写像の像流れ、白
抜けの発生がなく、しかも、感光体に悪影響を与えない
電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤と、このよう
な電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤であって、
電子写真装置へのトナー補給直後から良好な複写を行な
うことができる電子写真用トナーおよび電子写真用現像
剤とが実現する。
る電子写真装置に適用する場合に、複写像の像流れ、白
抜けの発生がなく、しかも、感光体に悪影響を与えない
電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤と、このよう
な電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤であって、
電子写真装置へのトナー補給直後から良好な複写を行な
うことができる電子写真用トナーおよび電子写真用現像
剤とが実現する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−150858(JP,A) 特開 昭63−258957(JP,A) 特開 昭62−129860(JP,A) 特開 昭58−185405(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08
Claims (6)
- 【請求項1】有機光導電体を有する感光体表面に形成さ
れた静電潜像を現像するための電子写真用トナーであっ
て、 アルミナとアルミン酸カルシウムの水和物とを含有する
研磨材と、トナー粒子とを含有することを特徴とする電
子写真用トナー。 - 【請求項2】前記研磨材の比表面積が、2〜30m2/gであ
る請求項1に記載の電子写真用トナー。 - 【請求項3】前記研磨材が、トナー粒子100重量部に対
し0.1〜2重量部含有される請求項1または2に記載の
電子写真用トナー。 - 【請求項4】シラン系カップリング剤、アルミニウム系
カップリング剤またはチタン系カップリング剤を含有す
る請求項1ないし3のいずれかに記載の電子写真用トナ
ー。 - 【請求項5】前記シラン系カップリング剤、アルミニウ
ム系カップリング剤またはチタン系カップリング剤が、
研磨剤100重量部に対し0.2〜4重量部含有される請求項
4に記載の電子写真用トナー。 - 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載の電子
写真用トナーとキャリア粒子とを含有することを特徴と
する電子写真用現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1314923A JP2858021B2 (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | 電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1314923A JP2858021B2 (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | 電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03174544A JPH03174544A (ja) | 1991-07-29 |
JP2858021B2 true JP2858021B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=18059272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1314923A Expired - Fee Related JP2858021B2 (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | 電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2858021B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006259617A (ja) | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、並びに静電荷像現像用現像剤 |
-
1989
- 1989-12-04 JP JP1314923A patent/JP2858021B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03174544A (ja) | 1991-07-29 |
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