JP2857929B2 - 血液処理装置 - Google Patents
血液処理装置Info
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- JP2857929B2 JP2857929B2 JP2333137A JP33313790A JP2857929B2 JP 2857929 B2 JP2857929 B2 JP 2857929B2 JP 2333137 A JP2333137 A JP 2333137A JP 33313790 A JP33313790 A JP 33313790A JP 2857929 B2 JP2857929 B2 JP 2857929B2
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- blood pressure
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、血液を生体から取り出して所定の処理を施
す血液処理装置に関する。さらに詳しくは、血液処理中
の生体の血圧をモニターする機能を備えた血液処理装置
に関する。
す血液処理装置に関する。さらに詳しくは、血液処理中
の生体の血圧をモニターする機能を備えた血液処理装置
に関する。
血液を生体から取り出して所定の処理を施し、再び生
体に返還する治療法が、近年広く行われるようになって
きた。血液透析はその代表的なものであり、生体から取
り出した血液を半透膜を介して透析液と接触させ、血液
を浄化する方法である。この血液透析装置は、血液を循
環させる血液回路、血液ポンプ、透析器、透析液供給装
置などから構成されている。
体に返還する治療法が、近年広く行われるようになって
きた。血液透析はその代表的なものであり、生体から取
り出した血液を半透膜を介して透析液と接触させ、血液
を浄化する方法である。この血液透析装置は、血液を循
環させる血液回路、血液ポンプ、透析器、透析液供給装
置などから構成されている。
ところで、従来このような血液透析中に生体の血圧が
異常に低下する現象がしばしば起こり、その結果嘔吐や
痙攣などの症状が発生し、時には意識が喪失して、甚だ
しい場合には患者を死に直面させることがあった。この
原因についは未だに不明で、根本的な対策をたてること
ができないのが現状であるが、ほとんどの場合特定の患
者に発生するので、過去に血圧低下を起こした患者につ
いては、血圧低下をできるだけ早い時期に察知するため
に、定期的に血圧測定を実施している。しかし、従来の
血圧測定は看護婦が通常の血圧計を用いて行っていたの
で、測定のためにかなりの人手が必要であった。
異常に低下する現象がしばしば起こり、その結果嘔吐や
痙攣などの症状が発生し、時には意識が喪失して、甚だ
しい場合には患者を死に直面させることがあった。この
原因についは未だに不明で、根本的な対策をたてること
ができないのが現状であるが、ほとんどの場合特定の患
者に発生するので、過去に血圧低下を起こした患者につ
いては、血圧低下をできるだけ早い時期に察知するため
に、定期的に血圧測定を実施している。しかし、従来の
血圧測定は看護婦が通常の血圧計を用いて行っていたの
で、測定のためにかなりの人手が必要であった。
そこで、このような問題を解消するために、透析中に
自動的に血圧を測定する機能を持った血液透析装置が種
々提案されており、特開昭63−99874号公報および特開
昭63−302860号公報には、指などを圧迫して血圧を定期
的に測定する機能を持った装置が開示されている。この
装置では、血圧の低下が起きると、補液を行ったり除水
を実質的に零にするなどの処置も自動的にとられ、血圧
の回復を図るようになっている。また、特開平１−1210
60号公報に開示されている装置は、血圧と心拍数を連続
的にモニターし、これらに異常が発生すると、自動的に
血圧を回復させる処置をとるものである。
自動的に血圧を測定する機能を持った血液透析装置が種
々提案されており、特開昭63−99874号公報および特開
昭63−302860号公報には、指などを圧迫して血圧を定期
的に測定する機能を持った装置が開示されている。この
装置では、血圧の低下が起きると、補液を行ったり除水
を実質的に零にするなどの処置も自動的にとられ、血圧
の回復を図るようになっている。また、特開平１−1210
60号公報に開示されている装置は、血圧と心拍数を連続
的にモニターし、これらに異常が発生すると、自動的に
血圧を回復させる処置をとるものである。
このような従来の装置では、血圧の測定値が下限値を
下回ると、ただちに警報を発したり血圧を回復させるた
めの処置が行われる。ところが、血圧は種々の要因で測
定の度に変動するので、実際には血圧低下が起きていな
いにもかかわらず低い測定値がでて、警報を発すること
がしばしば起こる。このような誤報が発生すると、看護
婦は必要がないにもかかわらず血圧回復の処置のために
患者の所まで行くことになり、結果的に血圧測定を自動
化したことによる省力化が無駄になる。また、自動的に
血圧を高めるための処置が行われる場合には、高血圧な
どの好ましくない結果を招く恐れもある。
下回ると、ただちに警報を発したり血圧を回復させるた
めの処置が行われる。ところが、血圧は種々の要因で測
定の度に変動するので、実際には血圧低下が起きていな
いにもかかわらず低い測定値がでて、警報を発すること
がしばしば起こる。このような誤報が発生すると、看護
婦は必要がないにもかかわらず血圧回復の処置のために
患者の所まで行くことになり、結果的に血圧測定を自動
化したことによる省力化が無駄になる。また、自動的に
血圧を高めるための処置が行われる場合には、高血圧な
どの好ましくない結果を招く恐れもある。
このように、血圧の自動測定機能を持った透析装置
は、実用性および安全性の点で種々の問題があり、未だ
製品化されていない。
は、実用性および安全性の点で種々の問題があり、未だ
製品化されていない。
本発明の目的は、このような問題がなく実用性および
安全性の高い血液処理装置を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、血圧の低下に対する処置が終
了した後に元の血液処理状態に容易に復帰できる装置を
提供することにある。
安全性の高い血液処理装置を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、血圧の低下に対する処置が終
了した後に元の血液処理状態に容易に復帰できる装置を
提供することにある。
本発明の装置では、血圧が下限値を下回ると再測定を
行い、再測定においても下限値を下回った場合にのみ血
圧が低下していると判断するようにした。すなわち第１
の発明は、血液処理手段と、生体から取り出された血液
を該血液処理装置に供給し再び生体に返還する血液循環
手段と、生体の血圧を測定する血圧測定手段と、これら
の手段の動作を制御する制御手段を備えた血液処理装置
において、前記制御手段は所定時間ごとに血圧の測定を
指示するタイマー手段と、血圧の下限値を設定する血圧
下限値設定手段と、正常時と異常時の血液処理条件をそ
れぞれ記憶する血液処理条件記憶手段とを備えてなり、
血圧の測定値が下限値を下回った場合には続けて１回ま
たは２回以上の再測定を行い、それらの測定値のいずれ
もが下限値を下回ったときに初めて警報を発するととも
に血液処理条件を異常時の条件に移行させるように機能
することを特徴とする血液処理装置である。
行い、再測定においても下限値を下回った場合にのみ血
圧が低下していると判断するようにした。すなわち第１
の発明は、血液処理手段と、生体から取り出された血液
を該血液処理装置に供給し再び生体に返還する血液循環
手段と、生体の血圧を測定する血圧測定手段と、これら
の手段の動作を制御する制御手段を備えた血液処理装置
において、前記制御手段は所定時間ごとに血圧の測定を
指示するタイマー手段と、血圧の下限値を設定する血圧
下限値設定手段と、正常時と異常時の血液処理条件をそ
れぞれ記憶する血液処理条件記憶手段とを備えてなり、
血圧の測定値が下限値を下回った場合には続けて１回ま
たは２回以上の再測定を行い、それらの測定値のいずれ
もが下限値を下回ったときに初めて警報を発するととも
に血液処理条件を異常時の条件に移行させるように機能
することを特徴とする血液処理装置である。
また第２の発明は、特定の構成を持つリセットスイッ
チを設けることにより、血圧低下後の処置を便利にした
ものであり、血液処理手段と、生体から取り出された血
液を該血液処理装置に供給し再び生体に返還する血液循
環手段と、生体の血圧を測定する血圧測定手段と、これ
らの手段の動作を制御する制御手段を備えた血液処理装
置において、前記制御手段は所定時間ごとに血圧の測定
を指示するタイマー手段と、血圧の下限値を設定する血
圧下限値設定手段と、正常時と異常時の血液処理条件を
それぞれ記憶する血液処理条件記憶手段と、リセットス
イッチとを備えてなり、血圧の測定値が下限値を下回っ
た場合には続けて１回または２回以上の再測定を行い、
それらの測定値のいずれもが下限値を下回ったときに初
めて警報を発するとともに血液処理条件を異常時の条件
に移行させ、次にリセットスイッチを１回押すと警報が
停止し、さらにもう１回押すと正常時の血液処理条件に
復帰するように機能することを特徴とする血液処理装置
である。
チを設けることにより、血圧低下後の処置を便利にした
ものであり、血液処理手段と、生体から取り出された血
液を該血液処理装置に供給し再び生体に返還する血液循
環手段と、生体の血圧を測定する血圧測定手段と、これ
らの手段の動作を制御する制御手段を備えた血液処理装
置において、前記制御手段は所定時間ごとに血圧の測定
を指示するタイマー手段と、血圧の下限値を設定する血
圧下限値設定手段と、正常時と異常時の血液処理条件を
それぞれ記憶する血液処理条件記憶手段と、リセットス
イッチとを備えてなり、血圧の測定値が下限値を下回っ
た場合には続けて１回または２回以上の再測定を行い、
それらの測定値のいずれもが下限値を下回ったときに初
めて警報を発するとともに血液処理条件を異常時の条件
に移行させ、次にリセットスイッチを１回押すと警報が
停止し、さらにもう１回押すと正常時の血液処理条件に
復帰するように機能することを特徴とする血液処理装置
である。
本発明の血液処理装置においては、タイマー手段から
定期的に発せられる信号によって血圧測定が行われ、そ
の測定値に下限値を下回ったときは、ただちに再測定が
行われる。そして、再測定してもやはり下限値を下回っ
ているときは、血圧が低下していると判断して、警報を
発するとともに血圧低下時に適当と考えられる予め設定
された血液の処理条件に移行させる。
定期的に発せられる信号によって血圧測定が行われ、そ
の測定値に下限値を下回ったときは、ただちに再測定が
行われる。そして、再測定してもやはり下限値を下回っ
ているときは、血圧が低下していると判断して、警報を
発するとともに血圧低下時に適当と考えられる予め設定
された血液の処理条件に移行させる。
また、第２の発明の装置によると、警報によって駆け
つけた医者や看護婦がリセットスイッチを押すと警報が
停止し、血液処理条件は異常時の条件のままに維持され
る。そして、適当な処置をして血圧が回復したならば正
常時の条件に復帰させることになるが、もう一度リセッ
トスイッチを押すだけで目的が達成される。すなわち、
警報が鳴った後の装置の操作を、１つのリセットスイッ
チを押すだけに単純化したので、操作の間違いを起こし
にくい。
つけた医者や看護婦がリセットスイッチを押すと警報が
停止し、血液処理条件は異常時の条件のままに維持され
る。そして、適当な処置をして血圧が回復したならば正
常時の条件に復帰させることになるが、もう一度リセッ
トスイッチを押すだけで目的が達成される。すなわち、
警報が鳴った後の装置の操作を、１つのリセットスイッ
チを押すだけに単純化したので、操作の間違いを起こし
にくい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明す
る。
る。
第１図は、本発明を血液透析装置に適用した実施例を
示す概略図である。図において５は透析器であり、内部
に中空繊維状などの半透膜を内蔵している。そして、こ
の透析器５には患者１から取り出された血液を透析器に
導く血液供給回路３と、透析器で処理された血液を再び
患者に返すための血液返還回路６が接続されており、血
液供給回路３には血液ポンプ４が設けられている。ま
た、13は所定濃度の透析液を供給する透析液供給装置で
あり、透析液供給回路８と透析液排出回路７によって透
析器と接続されている。
示す概略図である。図において５は透析器であり、内部
に中空繊維状などの半透膜を内蔵している。そして、こ
の透析器５には患者１から取り出された血液を透析器に
導く血液供給回路３と、透析器で処理された血液を再び
患者に返すための血液返還回路６が接続されており、血
液供給回路３には血液ポンプ４が設けられている。ま
た、13は所定濃度の透析液を供給する透析液供給装置で
あり、透析液供給回路８と透析液排出回路７によって透
析器と接続されている。
患者１より取り出された血液は、ポンプ４の作用によ
り血液供給回路３を通って透析器５へと導かれる。一
方、透析液供給装置13で所定の濃度に調製された透析液
は、透析液供給回路８を通って透析器に供給される。透
析器５においては、血液と透析液が半透膜を介して接触
し、血液中の老廃物が透析液に移行する。また、血液側
の圧力を透析液側よりも高くすることにより、血液中の
水分の一部を透析液に移行させる。この透析液側に移行
する水分量は除水量と呼ばれ、患者の体内の水分量を適
正に保つ上で重要である。そして、透析器で浄化された
血液は、血液返還回路６を通って患者に返される。
り血液供給回路３を通って透析器５へと導かれる。一
方、透析液供給装置13で所定の濃度に調製された透析液
は、透析液供給回路８を通って透析器に供給される。透
析器５においては、血液と透析液が半透膜を介して接触
し、血液中の老廃物が透析液に移行する。また、血液側
の圧力を透析液側よりも高くすることにより、血液中の
水分の一部を透析液に移行させる。この透析液側に移行
する水分量は除水量と呼ばれ、患者の体内の水分量を適
正に保つ上で重要である。そして、透析器で浄化された
血液は、血液返還回路６を通って患者に返される。
血液ポンプ４は制御装置９に接続されており、起動，
停止および回転速度の制御が行われる。また、透析液供
給装置も制御装置９に接続されており、透析液の供給流
量と除水量の制御を行う。除水量の測定は、透析液供給
量と透析液排出量の差を測定することにより行い、目標
とする除水量になるように、血液側と透析液側の圧力差
を制御する。
停止および回転速度の制御が行われる。また、透析液供
給装置も制御装置９に接続されており、透析液の供給流
量と除水量の制御を行う。除水量の測定は、透析液供給
量と透析液排出量の差を測定することにより行い、目標
とする除水量になるように、血液側と透析液側の圧力差
を制御する。
制御装置９には、患者の血圧を測定するための血圧計
２が接続されており、制御装置からの信号に従って測定
が行われる。血圧計としては、広く一般に使用されてい
る型式のものを使用することができる。測定を指示する
信号は、制御装置９に内蔵されたタイマーによって、所
定の間隔で発せられ、この間隔は自由に設定できるよう
になっている。また、スイッチを切り換えると、任意の
時点で測定することもできる。制御装置から測定を指示
する信号が発せられると、患者の腕などに巻かれたカフ
がその部位を圧迫して血圧の測定が行われる。カフを巻
く部位は腕の他に指，手首，足首あるいは太ももなど血
圧の測定できる任意の箇所でよい。カフの圧迫圧力は、
最高血圧よりもやや高い圧力が適当であるので、患者の
血圧に応じて圧力を随時選択できるようになっているも
のが好ましい。あるいは、測定された最高血圧を記憶し
ておき、これに基づいて次回の圧迫圧力を決める（例え
ばこれよりも50mmHg程度高い圧力で圧迫する）ようにし
ておけば、常に最適な圧力で圧迫が行われるとともに操
作も簡単であるので便利である。そして、このようにし
て負荷される圧迫力に上限値を設けておき、どのような
場合でもそれ以上の圧力では圧迫されないようにしてお
けば、患者が過度の力で圧迫されることがないので安全
である。
２が接続されており、制御装置からの信号に従って測定
が行われる。血圧計としては、広く一般に使用されてい
る型式のものを使用することができる。測定を指示する
信号は、制御装置９に内蔵されたタイマーによって、所
定の間隔で発せられ、この間隔は自由に設定できるよう
になっている。また、スイッチを切り換えると、任意の
時点で測定することもできる。制御装置から測定を指示
する信号が発せられると、患者の腕などに巻かれたカフ
がその部位を圧迫して血圧の測定が行われる。カフを巻
く部位は腕の他に指，手首，足首あるいは太ももなど血
圧の測定できる任意の箇所でよい。カフの圧迫圧力は、
最高血圧よりもやや高い圧力が適当であるので、患者の
血圧に応じて圧力を随時選択できるようになっているも
のが好ましい。あるいは、測定された最高血圧を記憶し
ておき、これに基づいて次回の圧迫圧力を決める（例え
ばこれよりも50mmHg程度高い圧力で圧迫する）ようにし
ておけば、常に最適な圧力で圧迫が行われるとともに操
作も簡単であるので便利である。そして、このようにし
て負荷される圧迫力に上限値を設けておき、どのような
場合でもそれ以上の圧力では圧迫されないようにしてお
けば、患者が過度の力で圧迫されることがないので安全
である。
制御装置９には、さらに血圧の下限値を設定する手段
が設けられており、この値以下の測定値が得られると、
後で述べる処置がなされる。また、この実施例では血圧
の上限値も設定できるようになっており、測定値が上限
値を超えた場合には、下限値以下になった場合と同様の
処置がとられる。そして、下限値と上限値の設定を誤っ
て逆にすることがないようにするために、下限値の設定
値が上限値の設定よりも高く設定されると、警報で知ら
せる機能も備えている。さらに、圧迫しても負荷がかか
らなかったり所定の回数だけ測定を試みても測定値が得
られないようなときには、やはり警報を発する機能も備
えている。制御装置９にはこの他に透析条件記憶手段が
設けられており、正常時と異常時の透析条件を記憶して
おき、血圧の設定値に応じていずれかの条件での血液透
析を実施するように、システム全体を制御する。
が設けられており、この値以下の測定値が得られると、
後で述べる処置がなされる。また、この実施例では血圧
の上限値も設定できるようになっており、測定値が上限
値を超えた場合には、下限値以下になった場合と同様の
処置がとられる。そして、下限値と上限値の設定を誤っ
て逆にすることがないようにするために、下限値の設定
値が上限値の設定よりも高く設定されると、警報で知ら
せる機能も備えている。さらに、圧迫しても負荷がかか
らなかったり所定の回数だけ測定を試みても測定値が得
られないようなときには、やはり警報を発する機能も備
えている。制御装置９にはこの他に透析条件記憶手段が
設けられており、正常時と異常時の透析条件を記憶して
おき、血圧の設定値に応じていずれかの条件での血液透
析を実施するように、システム全体を制御する。
血液透析がスタートすると、血液ポンプおよび透析液
供給装置などが正常時の透析条件になるように制御され
る。そして、制御装置９のタイマーによって定期的に血
圧測定信号が発せられ、血圧が測定される。もし、測定
された血圧が設定された血圧下限値よりも低い場合に
は、制御装置より再測定の信号が発せられ、１回または
２回以上の再測定が行われる。この再測定の回数は、任
意に設定できるようになっており、過去の経験などから
判断して最適な回数を選択する。再測定の結果、いずれ
の測定値も下限値を下回ると、制御装置は血圧の低下が
起きていると判断して、警報を発するとともに透析条件
を異常時の条件に移行させる。この実施例では、警報は
ブザー11の吹鳴およびランプ10の点滅により行われるよ
うになっているが、他の態様を採用することもできる。
また、異常時の透析条件は任意に設定することができる
ようになっているので、患者に応じて最適な条件を選択
することができるが、血液ポンプの流量を低下させたり
除水量を零あるいは低い値にすることが広く行われてお
り、食塩水などの血液回路への注入も一般によく行われ
る。さらに、本装置にスイッチの操作などによって異常
時の状態に簡単に移行できるような機構を設けておけ
ば、異常時の透析条件の設定あるいは確認を行う際に便
利で好ましい。
供給装置などが正常時の透析条件になるように制御され
る。そして、制御装置９のタイマーによって定期的に血
圧測定信号が発せられ、血圧が測定される。もし、測定
された血圧が設定された血圧下限値よりも低い場合に
は、制御装置より再測定の信号が発せられ、１回または
２回以上の再測定が行われる。この再測定の回数は、任
意に設定できるようになっており、過去の経験などから
判断して最適な回数を選択する。再測定の結果、いずれ
の測定値も下限値を下回ると、制御装置は血圧の低下が
起きていると判断して、警報を発するとともに透析条件
を異常時の条件に移行させる。この実施例では、警報は
ブザー11の吹鳴およびランプ10の点滅により行われるよ
うになっているが、他の態様を採用することもできる。
また、異常時の透析条件は任意に設定することができる
ようになっているので、患者に応じて最適な条件を選択
することができるが、血液ポンプの流量を低下させたり
除水量を零あるいは低い値にすることが広く行われてお
り、食塩水などの血液回路への注入も一般によく行われ
る。さらに、本装置にスイッチの操作などによって異常
時の状態に簡単に移行できるような機構を設けておけ
ば、異常時の透析条件の設定あるいは確認を行う際に便
利で好ましい。
警報が発せられると、医師や看護婦が患者のところへ
行き、まずリセットスイッチ12を押す。すると、ブザー
11は停止しランプ10は点灯状態になる。ランプを点灯状
態にするのは、透析条件は依然として異常時の条件にあ
ることを示すためである。次に、血圧を上昇させるため
の適当な処置（昇圧剤の輸注など）を行い、血圧の回復
を図る。そして、血圧が正常範囲に回復したならば、も
う一度リセットスイッチ12を押すと、透析条件が正常時
の条件に復帰するとともにランプ10が消灯して、透析が
継続される。以上のような動作になっているので、医師
や看護婦は血圧低下の警報が発せられたときだけ患者の
ところへ行けばよく、少人数で多数の患者を同時に監視
することができる。
行き、まずリセットスイッチ12を押す。すると、ブザー
11は停止しランプ10は点灯状態になる。ランプを点灯状
態にするのは、透析条件は依然として異常時の条件にあ
ることを示すためである。次に、血圧を上昇させるため
の適当な処置（昇圧剤の輸注など）を行い、血圧の回復
を図る。そして、血圧が正常範囲に回復したならば、も
う一度リセットスイッチ12を押すと、透析条件が正常時
の条件に復帰するとともにランプ10が消灯して、透析が
継続される。以上のような動作になっているので、医師
や看護婦は血圧低下の警報が発せられたときだけ患者の
ところへ行けばよく、少人数で多数の患者を同時に監視
することができる。
以上説明したように、本発明の装置は血圧を定期的に
測定しながら血液の処理を行い、血圧の低下を正確に察
知することができるものであり、上述した実施例以外に
も当業者に周知の種々の態様での実施が可能である。ま
た、本発明は血液透析装置以外にも種々の血液処理装置
に適用することができ、そのような装置として、血液濾
過装置，血液濾過透析装置，血漿分離装置などを例示す
ることができる。
測定しながら血液の処理を行い、血圧の低下を正確に察
知することができるものであり、上述した実施例以外に
も当業者に周知の種々の態様での実施が可能である。ま
た、本発明は血液透析装置以外にも種々の血液処理装置
に適用することができ、そのような装置として、血液濾
過装置，血液濾過透析装置，血漿分離装置などを例示す
ることができる。
〔発明の効果〕 本発明においては、血圧の再測定を行うようにしたの
で、血圧の測定値が下限を下回ったときに本当に血圧が
低下しているのかどうかを正確にかつ自動的に判断する
ことができる。したがって、少人数で多数の患者を同時
に監視することができる。また、従来の装置のように、
血圧低下の誤報が発せられることがないので、医師や看
護婦が無駄な行動をすることがない。
で、血圧の測定値が下限を下回ったときに本当に血圧が
低下しているのかどうかを正確にかつ自動的に判断する
ことができる。したがって、少人数で多数の患者を同時
に監視することができる。また、従来の装置のように、
血圧低下の誤報が発せられることがないので、医師や看
護婦が無駄な行動をすることがない。
また、第２の発明の装置においては、血圧の低下によ
って血液処理条件が通常の条件から他の条件に変更され
ても、リセットスイッチを押す操作だけで警報の停止と
元の血液処理条件への復帰を順次行うことができる。血
圧低下のような異常時においては、あわてるあまり操作
を間違いやすいが、このような簡単な操作だけで済むよ
うにしたので、操作ミスを防ぐことができ、安全性の点
でも好ましい。
って血液処理条件が通常の条件から他の条件に変更され
ても、リセットスイッチを押す操作だけで警報の停止と
元の血液処理条件への復帰を順次行うことができる。血
圧低下のような異常時においては、あわてるあまり操作
を間違いやすいが、このような簡単な操作だけで済むよ
うにしたので、操作ミスを防ぐことができ、安全性の点
でも好ましい。
第１図は、本発明を血液透析装置に適用した実施例を示
す概略図である。 ２……血圧計、４……血液ポンプ ５……透析器、９……制御装置 13……透析液供給装置
す概略図である。 ２……血圧計、４……血液ポンプ ５……透析器、９……制御装置 13……透析液供給装置
Claims (2)
- 【請求項１】血液処理手段と、生体から取り出された血
液を該血液処理装置に供給し再び生体に返還する血液循
環手段と、生体の血圧を測定する血圧測定手段と、これ
らの手段の動作を制御する制御手段を備えた血液処理装
置において、前記制御手段は所定時間ごとに血圧の測定
を指示するタイマー手段と、血圧の下限値を設定する血
圧下限値設定手段と、正常時と異常時の血液処理条件を
それぞれ記憶する血液処理条件記憶手段とを備えてな
り、血圧の測定値が下限値を下回った場合には続けて１
回または２回以上の再測定を行い、それらの測定値のい
ずれもが下限値を下回ったときに初めて警報を発すると
ともに血液処理条件を異常時の条件に移行させるように
機能することを特徴とする血液処理装置。 - 【請求項２】血液処理手段と、生体から取り出された血
液を該血液処理装置に供給し再び生体に返還する血液循
環手段と、生体の血圧を測定する血圧測定手段と、これ
らの手段の動作を制御する制御手段を備えた血液処理装
置において、前記制御手段は所定時間ごとに血圧の測定
を指示するタイマー手段と、血圧の下限値を設定する血
圧下限値設定手段と、正常時と異常時の血液処理条件を
それぞれ記憶する血液処理条件記憶手段と、リセットス
イッチとを備えてなり、血圧の測定値が下限値を下回っ
た場合には続けて１回または２回以上の再測定を行い、
それらの測定値のいずれもが下限値を下回ったときに初
めて警報を発するとともに血液処理条件を異常時の条件
に移行させ、次にリセットスイッチを１回押すと警報が
停止し、さらにもう１回押すと正常時の血液処理条件に
復帰するように機能することを特徴とする血液処理装
置。
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|---|---|---|---|
| JP2333137A JP2857929B2 (ja) | 1990-06-21 | 1990-11-29 | 血液処理装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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|---|---|---|---|
| JP16346590 | 1990-06-21 | ||
| JP2-163465 | 1990-06-21 | ||
| JP2333137A JP2857929B2 (ja) | 1990-06-21 | 1990-11-29 | 血液処理装置 |
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| JP2857929B2 true JP2857929B2 (ja) | 1999-02-17 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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- 1990-11-29 JP JP2333137A patent/JP2857929B2/ja not_active Expired - Fee Related
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