JP2007283019A - 血液浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】患者の体動に基づく警報を抑制することができる血液浄化装置を提供する。
【解決手段】患者の血液を体外循環させる血液回路1と、該血液回路1を流れる血液の圧力を計測する圧力センサP1〜P3と、該圧力センサP1〜P3による計測値が警報範囲を超えた際に所定の警報を行う警報手段9と、血液回路1に取り付けられて当該血液回路1にて体外循環する血液に対して透析治療を行うダイアライザ2と、該ダイアライザ2が取り付けられる透析装置本体7とを備えた透析装置において、透析装置本体7から離間した患者が遠隔操作にて警報範囲を任意に変更し得る遠隔操作手段10を備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、体外循環する血液の圧力が警報範囲を超えた際に所定の警報を行い得る血液浄化装置に関するものである。
一般に、血液浄化療法、例えば透析治療においては、患者の血液を体外循環させるべく可撓性チューブから成る血液回路が使用されている。この血液回路は、患者から血液を採取する動脈側穿刺針が先端に取り付けられた動脈側血液回路と、患者に血液を戻す静脈側穿刺針が先端に取り付けられた静脈側血液回路とから主に成り、これら動脈側血液回路と静脈側血液回路との間にダイアライザを介在させ、体外循環する血液の浄化を行っている。
かかるダイアライザは、内部に複数の中空糸が配設されており、それぞれの中空糸の内部を血液が通過するとともに、その外側(中空糸の外周面と筐体の内周面との間)に透析液を流し得る構成とされている。中空糸は、その壁面に微小な孔(ポア)が形成されて血液浄化膜を成しており、中空糸内部を通過する血液の老廃物等が血液浄化膜を透過して透析液内に排出されるとともに、老廃物が排出されて浄化された血液が患者の体内に戻るようになっている。
ところで、透析治療中において、静脈側血液回路を流れる患者の血液の圧力を監視し、当該圧力が顕著に低下或いは上昇があった場合には、患者に異常が生じていると判別して警報等により医療従事者に知らせている。具体的には、静脈側血液回路に配設された静脈側ドリップチャンバの空気層側からモニタ用のチューブを延設して圧力センサに接続し、透析治療中における静脈側血液回路を流れる患者の血液の圧力を常時検出するものであった。
そして、圧力センサにて検出された圧力が予め設定された上限値又は下限値(警報範囲)を超えたか否かを判別し、当該警報範囲を超えた際には患者に異常が生じた可能性があるとして警報を行っていた。かかる警報範囲として、下限値から上限値までの幅が最も狭い自動警報範囲と、該自動警報範囲よりも幅が広い固定警報範囲とが設定可能とされるとともに、当該固定警報範囲よりも幅が広いフルレンジ警報範囲を有していた。
然るに、通常の透析治療状態では自動警報範囲、血液ポンプが停止した際(血液回路先端に形成された穿刺針を患者に穿刺する際など)には固定警報範囲、その他の状態ではフルレンジ警報範囲と、警報範囲が自動的順次に切り替えられ、患者に異常が生じていないにも関わらず警報がなされてしまうのを回避していた。尚、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
しかしながら、上記従来技術においては、治療中、椅子に着座した患者がベッドに横臥する又はベッドに横臥した状態から起き上がる場合、或いは横臥した患者が寝返りして体位が変化(以下、これらを体動と呼ぶこととする。)した場合にも静脈圧の検出値が変化してしまうことから、警報が比較的頻繁に行われてしまうという問題があった。即ち、治療中においては、血液回路内の圧力異常を確実に検出する必要があることから、警報範囲が最も狭い自動警報範囲に設定されているため、体動による静脈圧の検出値の変化によって当該警報範囲を超え易くなっており、警報が頻繁になされる可能性が高くなっているのである。
一方、患者の体動がなされる前に、警報範囲を自動警報範囲から固定警報範囲に切り替え得るよう構成し、警報を抑制することも考えられるが、その場合、治療中の患者が操作を行うことができず(操作しよう透析装置本体に近づこうとすると体動が生じて警報がなされるため)、専ら医療従事者に頼ることとなる。しかし、医療従事者は、治療時間ずっと個々の患者を監視している訳にはいかず、結局は警報がなされた場合に透析装置本体に近づき、当該警報を解除する作業が必要となってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、患者の体動に基づく警報を抑制することができる血液浄化装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、患者の血液を体外循環させる血液回路と、該血液回路を流れる血液の圧力を計測する圧計測手段と、該圧計測手段による計測値が警報範囲を超えた際に所定の警報を行う警報手段と、前記血液回路に取り付けられて当該血液回路にて体外循環する血液を浄化する血液浄化手段と、該血液浄化手段が取り付けられる血液浄化装置本体とを備えた血液浄化装置において、前記血液浄化装置本体から離間した患者が遠隔操作にて前記警報範囲を任意に変更し得る遠隔操作手段を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の血液浄化装置において、前記遠隔操作手段は、遠隔操作により、前記血液浄化手段で通常の治療を行う際に適用される警報範囲から、それより広い警報範囲に切換を行わせて当該警報範囲の変更を行い得ることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の血液浄化装置において、前記警報範囲は、前記血液浄化手段で通常の治療を行う際に適用される第1レンジと、該第1レンジよりも幅が広い第2レンジと、該第2レンジよりも幅が広い第3レンジとを具備するとともに、患者が前記遠隔操作手段を操作すると、前記第1レンジから第3レンジに変更され、所定時間経過後、第2レンジ及び第1レンジに順次変更されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記遠隔操作手段は、前記血液浄化装置本体から延設された配線の先端に形成され、患者が操作可能な操作スイッチから成ることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記遠隔操作手段は、所定の言葉を認識して前記警報範囲を変更させ得る音声認識手段から成ることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記遠隔操作手段は、患者を画像認識してその体動を検知し得る画像認識手段から成ることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、遠隔操作手段を操作することにより、血液浄化装置本体から離間した患者が当該血液浄化装置本体に近づくことなく遠隔操作にて警報範囲を任意に変更し得るので、患者の体動に基づく警報を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、遠隔操作手段は、遠隔操作により、前記血液浄化手段で通常の治療を行う際に適用される警報範囲から、それより広い警報範囲に切換を行わせて当該警報範囲の変更を行い得るので、患者の体動に基づく警報をより確実に抑制することができる。
請求項3の発明によれば、遠隔操作手段を操作することにより最も幅が狭い第1レンジから最も幅が広い第3レンジへ切替を行わせて警報範囲を最大限広げる方向に変更を行い得るので、例えば無段階に警報範囲を広げるものに比べ、素早く且つ確実に適切な警報範囲に変更することができる。また、患者が遠隔操作手段を操作すると、第1レンジから第3レンジに変更され、所定時間経過後、第2レンジ及び第1レンジに順次変更されるので、警報範囲を広げた後、自動的に元の警報範囲に戻ることとなり、操作性を向上させることができる。
請求項4の発明によれば、遠隔操作手段は、血液浄化装置本体から延設された配線の先端に形成され、患者が操作可能な操作スイッチから成るので、簡易な構成にて遠隔操作を行わせることができる。また、配線の先端に他の機能を有する操作スイッチ(例えばナースコール等)を並設することもできる。
請求項5の発明によれば、遠隔操作手段は、所定の言葉を認識して警報範囲を変更させ得る音声認識手段から成るので、患者が操作手段を操作するものに比べ、より体動を抑制しつつ警報範囲を変更することができる。
請求項6の発明によれば、遠隔操作手段は、患者を画像認識してその体動を検知し得る画像認識手段から成るので、患者自身が意識しない体動を検知して警報範囲を変更することができ、警報を更に抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、患者の血液を体外循環させつつ浄化するためのもので、透析治療で使用される透析装置に適用されたものである。第1の実施形態に係る透析装置は、図1に示すように、血液浄化手段としてのダイアライザ2が接続された血液回路1、ダイアライザ2(血液浄化手段)に透析液を供給しつつ除水する透析装置本体7(血液浄化装置本体)から主に構成されている。血液回路1は、同図に示すように、可撓性チューブから成る動脈側血液回路1a及び静脈側血液回路1bから主に構成されており、これら動脈側血液回路1aと静脈側血液回路1bの間にダイアライザ2が接続されている。
動脈側血液回路1aには、その先端に動脈側穿刺針aが接続されているとともに、途中にしごき型の血液ポンプ3が配設されている。また、動脈側血液回路1aにおける血液ポンプ3より上流側及び下流側には、それぞれ除泡用のドリップチャンバ4、5が接続されている。一方、静脈側血液回路1bには、その先端に静脈側穿刺針bが接続されているとともに、途中に除泡用のドリップチャンバ6が接続されている。尚、ドリップチャンバ4が配設されない血液回路としてもよい。
そして、動脈側穿刺針a及び静脈側穿刺針bを患者に穿刺した状態で、血液ポンプ3を駆動させると、患者の血液は、動脈側血液回路1aを通ってドリップチャンバ4,5にて除泡がなされつつダイアライザ2に至り、該ダイアライザ2によって血液浄化が施された後、ドリップチャンバ6で除泡がなされつつ静脈側血液回路1bを通って患者の体内に戻る。即ち、患者の血液を血液回路1にて体外循環させつつダイアライザ2にて浄化するのである。
各ドリップチャンバの空気層側からはモニタ用チューブが接続されており、それぞれのモニタ用チューブ先端には、血液回路1を流れる血液の圧力を計測するための圧力センサP1〜P3(圧計測手段)が配設されている。これにより、動脈側血液回路1aにおける血液ポンプ3より上流側を流れる血液の圧力、下流側を流れる血液の圧力、及び静脈側血液回路1bを流れる血液の圧力をそれぞれ計測し得るようになっている。これら圧力センサP1〜P3は、後述する監視手段8と電気的に接続されている。尚、圧力センサP1、P2が配設されないものとしてもよい。
ダイアライザ2は、その筐体部に、血液導入ポート2a、血液導出ポート2b、透析液導入ポート2c及び透析液導出ポート2dが形成されており、このうち血液導入ポート2aには動脈側血液回路1aの基端が、血液導出ポート2bには静脈側血液回路1bの基端がそれぞれ接続されている。また、透析液導入ポート2c及び透析液導出ポート2dは、透析装置本体7から延設された透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2とそれぞれ接続されている。
圧力センサP4、P5は、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2を流れる透析液の圧力を計測するためのものであり、これら圧力センサP4、P5により、ダイアライザ2に導入される透析液の圧力、及びダイアライザ2から排出される透析液の圧力をそれぞれ計測し得るようになっている。これら圧力センサP4及びP5は、後述する監視手段8と電気的に接続されている。尚、圧力センサP4が配設されないものとしてもよい。
ダイアライザ2内には、複数の中空糸が収容されており、該中空糸内部が血液の流路とされるとともに、中空糸外周面と筐体部の内周面との間が透析液の流路とされている。中空糸には、その外周面と内周面とを貫通した微少な孔(ポア)が多数形成されて中空糸膜を形成しており、該膜を介して血液中の不純物等が透析液内に透過し得るよう構成されている。
一方、透析装置本体7は、所定濃度に調製された透析液を透析液導入ラインL1を介してダイアライザ2に導入するとともに、当該ダイアライザ2にて不純物等が混入された透析液を透析液排出ラインL2を介して排出させるものである。また、透析装置本体7には、図示しない除水ポンプが配設されており、当該除水ポンプの駆動により血液中から水分を除去し得るようになっている。
ここで、本実施形態においては、透析装置本体7には、監視手段8と、該監視手段8と電気的に接続された警報手段9とが形成されており、当該監視手段8には遠隔操作手段10が電気的に接続されている。監視手段8は、既述のように、圧力センサP1〜P5と電気的に接続された例えばマイコン等から成るものであり、その計測値をリアルタイムで監視し得るよう構成されている。
監視手段8には、図3で示すように、自動警報下限(a1)及び自動警報上限(a2)から成る自動警報範囲α(第1レンジ)と、固定警報下限(b1)及び固定警報上限(b2)から成り自動警報範囲αよりも幅が広い固定警報範囲β(第2レンジ)と、フルレンジ警報下限(c1)及びフルレンジ警報上限(c2)から成り固定警報範囲βよりも幅が広いフルレンジ警報範囲γ(第3レンジ)とが選択的に設定され得るよう構成されている。
しかして、圧力センサP1〜P3(圧力センサP4、P5も同様)で計測された計測値が設定された警報範囲(α〜β)を超えるか否かを常時、監視手段8が監視し、超えた場合には警報手段9による所定の警報動作を行わせるよう構成されている。即ち、自動警報範囲αに設定した状態においては、血液の圧力に基づく計測値の変動を最もシビアに監視し得るよう構成されており、通常の透析治療中(穿刺や補液等を行わず、計測値が安定しているであろう時間帯)において当該自動警報範囲αに設定しておけば、患者の異常を正確に検知し得るようになっている一方、患者の体動に基づく計測値の変動によっても警報がなされ易くなっている。
また、固定警報範囲βに設定した状態においては、自動警報範囲αよりも監視が緩く、計測値の変動をより広く許容し得るようになっているので、当該固定警報範囲βに設定しておけば、患者の体動に基づく計測値の変動をより広く許容して警報を抑制できる。更に、フルレンジ警報範囲γに設定した状態においては、最も緩い監視となるため、患者の体動に基づく計測値の変動を最も広く許容して警報を更に抑制できる。
然るに、警報手段9は、警報範囲を超えた際に例えば警報音や音声を発し、図示しないモニタに警告表示し、或いは図示しない警告灯を点灯又は点滅させて医療従事者に対して患者の異常を報知するためのものである。これにより、透析治療中、ダイアライザ2、血液回路内に血液が凝固した際などに、これを医療従事者に即座に報知することができ、その後の適切な処置をスムーズに行わせることができる。
尚、本実施形態においては、圧力センサP1〜P3(圧力センサP4、P5も同様)で計測された計測値が設定された警報範囲(α〜β)を超えた際、警報手段9による警報と共に血液ポンプ3を停止する等の警報動作を行わせている。然るに、当該警報範囲を超えた際、血液ポンプ3の停止等の警報動作を行わず、警報手段9による警報のみが行われる構成としてもよい。
遠隔操作手段10は、透析装置本体7からコネクタCを介して延設された配線11の先端に形成された所謂リモートコントローラから成り、図2に示すように、例えば押しボタンから成る警報範囲操作スイッチ10aで構成されている。配線11は、少なくとも透析装置本体7から患者が横臥するベッドまで延設され得る十分な長さ寸法を有し、警報範囲操作スイッチ10aを患者が押圧操作すると、その電気信号を監視手段8に送信し得るよう構成されている。
透析治療中において監視手段8に操作スイッチ10aの押圧信号が送信されると、設定される警報範囲を、例えば自動警報範囲αからフルレンジ警報範囲γへ切り替え得るようになっている。これにより、透析治療中、患者に遠隔操作手段10を把持させ、体を動かす前(即ち、体動が生じる前)に操作スイッチ10aを操作させるようにすれば、透析装置本体7から離間した患者が当該透析装置本体7に近づくことなく遠隔操作にて警報範囲を変更でき、患者の体動に基づく警報を抑制することができる。
また、本実施形態においては、操作スイッチ10aを操作してフルレンジ警報範囲γへ変更させた後、所定時間経過すると自動的に固定警報範囲βに移行し、更に所定時間経過すると自動的に自動警報範囲αに移行するよう構成されている。これにより、遠隔操作手段10の操作により最も幅が狭い自動警報範囲αから最も幅が広いフルレンジ警報範囲γへ切替を行わせて警報範囲を最大限広げる方向に変更を行い得るので、例えば無段階に警報範囲を広げるものに比べ、素早く且つ確実に適切な警報範囲に変更することができる。
同時に、患者が遠隔操作手段10を操作すると、自動警報範囲αからフルレンジ警報範囲γに変更され、所定時間経過後、固定警報範囲β及び自動警報範囲αに順次変更されるので、警報範囲を広げた後、自動的に元の警報範囲(即ち、自動警報範囲α)に戻ることとなり、例えば患者が元の警報範囲に戻す操作が必要なものに比べ、操作性を向上させることができる。
ところで、遠隔操作手段10には、上記警報範囲操作スイッチ10aの他、所謂ナースコールとしての呼出操作スイッチ10bと、患者に装着された別途の血圧計にて血圧を計測し始めるよう指示する血圧操作スイッチ10cが形成されている。これにより、患者は把持した遠隔操作手段10により、ナースコール、血圧計測開始、及び警報範囲の変更を任意に選択して操作することができ、利便性を向上させることができる。
上記の如き本実施形態によれば、遠隔操作手段10は、透析装置本体7から延設された配線11の先端に形成され、患者が操作可能な操作スイッチ(警報範囲操作スイッチ10a)から成るので、簡易な構成にて遠隔操作を行わせることができる。また、本実施形態によれば、配線11の先端に警報範囲操作スイッチ10aとは異なる他の機能を有する操作スイッチ(呼出操作スイッチ10bや血圧操作スイッチ10c)を並設することができる。
尚、本実施形態においては、配線11は、遠隔操作手段10における警報範囲操作スイッチ10aの操作信号を電気信号として監視手段8に送信し得るものであるが、例えば光信号を送信し得るものとしてもよい。更に、配線11を廃し、遠隔操作手段10の操作信号を電波や赤外線等で監視手段8へ送信することにより、無線による操作信号の送信を行わせるよう構成してもよい。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、第1の実施形態と同様、患者の血液を体外循環させつつ浄化するためのもので、透析治療で使用される透析装置に適用されたものである。また、血液回路1、ダイアライザ2、血液ポンプ3、ドリップチャンバ4〜6、圧力センサP1〜P5については、第1の実施形態と同様であるため、図示を省略し、透析装置本体7’(血液浄化装置本体)についてのみ詳細に説明する。
透析装置本体7’は、図4に示すように、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2を介してダイアライザ2に接続されたもので、第1の実施形態と同様な監視手段8、警報手段9の他、音声認識手段12(遠隔操作手段)及びマイク13が配設されたものである。尚、監視手段8において設定可能な警報範囲は、第1の実施形態と同様、自動警報範囲α、固定警報範囲β、及びフルレンジ警報範囲γ(図3参照)とされている。
マイク13は、患者が発する言葉を入力し得るもので、例えば患者が横臥するベッドに向けられて配設された高感度マイク等から成る。かかるマイク13で入力された音声信号は、音声認識手段12に送信され、当該音声認識手段12にて患者が発する言葉のうち所定の言葉(例えば「設定変更」など)を認識し得るよう構成されている。そして、かかる所定の言葉を認識すると、監視手段8に対して設定の変更を指示し、例えば自動警報範囲αからフルレンジ警報範囲γへ切り替えるとともに、その後、所定時間経過すると自動的に固定警報範囲βに移行し、更に所定時間経過すると自動的に自動警報範囲αに移行するよう構成されている。
しかして、透析治療中、患者が体を動かす前(即ち、体動が生じる前)に所定の言葉を発するようにすれば、警報範囲をより広いものに切り替えて変更することができるので、透析装置本体7’から離間した患者が当該透析装置本体7’に近づくことなく遠隔操作にて警報範囲を変更でき、患者の体動に基づく警報を抑制することができる。従って、本実施形態によれば、遠隔操作手段は、所定の言葉を認識して警報範囲を変更させ得る音声認識手段12から成るので、患者が操作手段を操作するものに比べ、より体動を抑制しつつ警報範囲を変更することができる。
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、先の実施形態と同様、患者の血液を体外循環させつつ浄化するためのもので、透析治療で使用される透析装置に適用されたものである。また、血液回路1、ダイアライザ2、血液ポンプ3、ドリップチャンバ4〜6、圧力センサP1〜P5については、第1の実施形態と同様であるため、図示を省略し、透析装置本体7”(血液浄化装置本体)についてのみ詳細に説明する。
透析装置本体7”は、図5に示すように、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2を介してダイアライザ2に接続されたもので、先の実施形態と同様な監視手段8、警報手段9の他、画像認識手段14(遠隔操作手段)及びカメラ15が配設されたものである。尚、監視手段8において設定可能な警報範囲は、第1の実施形態と同様、自動警報範囲α、固定警報範囲β、及びフルレンジ警報範囲γ(図3参照)とされている。
カメラ15は、透析治療中の患者をリアルタイムに撮像するためのものであり、撮像により得られた画像は、所定の処理(二値化処理やノイズ除去等)がなされた後、画像信号として画像認識手段14に送信されるよう構成されている。かかる画像認識手段14は、送信された画像に基づき、患者の体動を検知するためのものであり、当該体動が検知されると、監視手段8に対して設定の変更を指示し、例えば自動警報範囲αからフルレンジ警報範囲γへ切り替えるとともに、その後、所定時間経過すると自動的に固定警報範囲βに移行し、更に所定時間経過すると自動的に自動警報範囲αに移行するよう構成されている。
本実施形態によれば、画像認識手段14にて患者の体動を検知した場合、直に警報範囲をより広いものに切り替えて変更することができるので、透析装置本体7”から離間した患者が当該透析装置本体7”に近づくことなく自動的な遠隔操作にて警報範囲を変更でき、患者の体動に基づく警報を抑制することができる。また、遠隔操作手段は、患者を画像認識してその体動を検知し得る画像認識手段14から成るので、患者自身が意識しない体動を検知して警報範囲を変更することができ、警報を更に抑制することができる。
上記3つの実施形態によれば、何れも遠隔操作手段を操作(第2及び第3の実施形態においては、音声や画像の認識による自動操作)することにより、透析装置本体(血液浄化装置本体)から離間した患者が当該透析装置本体に近づくことなく遠隔操作にて警報範囲を任意に変更し得るので、患者の体動に基づく警報を抑制することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されず、例えば第1の実施形態や第2の実施形態の場合、遠隔操作手段にて自動警報範囲αからフルレンジ警報範囲γに変更した後、所定の別の操作或いは別の言葉を発することにより、固定警報範囲βを経て自動警報範囲αに戻すよう構成してもよい。また、本実施形態においては、警報範囲が、自動警報範囲α、固定警報範囲β及びフルレンジ警報範囲γの3段階に切替可能とされているが、2段階或いは4段階以上としてもよい。
更に、圧力センサP1〜P3により血液回路を流れる血液の圧力を計測し、その計測値を監視手段に送信するものの他、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2に配設された圧力センサP4、P5による計測値から血液回路を流れる血液の圧力を間接的に検出し、その検出値を監視手段に送信するものとしてもよい。即ち、圧力センサP1〜P5は、血液回路を流れる血液の圧力を計測し得れば足りるのであって、例えば他の部位(ドリップチャンバの空気層とは別の部位)に配設されたものであってもよい。尚、本発明は、実施形態の如き血液透析療法の他、血液濾過療法や血液濾過透析療法等、患者の血液を体外循環させつつ浄化させる他の血液浄化装置に適用することができる。
血液浄化装置本体から離間した患者が遠隔操作にて警報範囲を任意に変更し得る遠隔操作手段を備えた血液浄化装置であれば、外観が異なるもの或いは他の機能が付加されたものであっても適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る透析装置を示す全体模式図 同透析装置が具備する遠隔操作手段を示す模式図 同透析装置によって設定し得る警報範囲を示す説明図 本発明の第2の実施形態に係る透析装置の透析装置本体を示す模式図 本発明の第3の実施形態に係る透析装置の透析装置本体を示す模式図
符号の説明
1 血液回路
1a 動脈側血液回路
1b 静脈側血液回路
2 ダイアライザ(血液浄化手段)
3 血液ポンプ
4〜6 ドリップチャンバ
7 透析装置本体(血液浄化装置本体)
8 監視手段
9 警報手段
10 遠隔操作手段
10a 警報範囲操作スイッチ
11 配線
12 音声認識手段(遠隔操作手段)
13 マイク
14 画像認識手段14(遠隔操作手段)
15 カメラ
α 自動警報範囲(第1レンジ)
β 固定警報範囲(第2レンジ)
γ フルレンジ警報範囲(第3レンジ)
L1 透析液導入ライン
L2 透析液排出ライン
P1〜P5 圧力センサ

Claims (6)

  1. 患者の血液を体外循環させる血液回路と、
    該血液回路を流れる血液の圧力を計測する圧計測手段と、
    該圧計測手段による計測値が警報範囲を超えた際に所定の警報を行う警報手段と、
    前記血液回路に取り付けられて当該血液回路にて体外循環する血液を浄化する血液浄化手段と、
    該血液浄化手段が取り付けられる血液浄化装置本体と、
    を備えた血液浄化装置において、
    前記血液浄化装置本体から離間した患者が遠隔操作にて前記警報範囲を任意に変更し得る遠隔操作手段を備えたことを特徴とする血液浄化装置。
  2. 前記遠隔操作手段は、遠隔操作により、前記血液浄化手段で通常の治療を行う際に適用される警報範囲から、それより広い警報範囲に切換を行わせて当該警報範囲の変更を行い得ることを特徴とする請求項1記載の血液浄化装置。
  3. 前記警報範囲は、前記血液浄化手段で通常の治療を行う際に適用される第1レンジと、該第1レンジよりも幅が広い第2レンジと、該第2レンジよりも幅が広い第3レンジとを具備するとともに、患者が前記遠隔操作手段を操作すると、前記第1レンジから第3レンジに変更され、所定時間経過後、第2レンジ及び第1レンジに順次変更されることを特徴とする請求項2記載の血液浄化装置。
  4. 前記遠隔操作手段は、前記血液浄化装置本体から延設された配線の先端に形成され、患者が操作可能な操作スイッチから成ることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  5. 前記遠隔操作手段は、所定の言葉を認識して前記警報範囲を変更させ得る音声認識手段から成ることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  6. 前記遠隔操作手段は、患者を画像認識してその体動を検知し得る画像認識手段から成ることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の血液浄化装置。
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