JP2857370B2 - ボックスカルバート敷設方法および搬送用補助具 - Google Patents

ボックスカルバート敷設方法および搬送用補助具

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JP2857370B2
JP2857370B2 JP18359096A JP18359096A JP2857370B2 JP 2857370 B2 JP2857370 B2 JP 2857370B2 JP 18359096 A JP18359096 A JP 18359096A JP 18359096 A JP18359096 A JP 18359096A JP 2857370 B2 JP2857370 B2 JP 2857370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水道、共同溝な
どの地下坑道を構築するために使用するボックスカルバ
ートの敷設技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、下水道、共同溝などの地下坑
道を効率的に構築するため、ボックスカルバートを連続
的に設置していくことにより坑道を形成する工法が採用
されている。ボックスカルバートを設置する場合、一般
に、設置現場でオープンカットした坑道用地内にボック
スカルバ−トをクレーンなどで吊り下げて搬入する方法
が採られている。しかし、この方法では、坑道用地の近
傍にクレーンを配置する空間を必要とするため、狭隘な
場所での施工においては、大型クレーンの使用ができ
ず、ボックスカルバ−トの搬送を手作業で行わなければ
ならない。
【0003】そこで、本願出願人は、狭隘な場所におい
ても使用できるボックスカルバート搬送装置を開発し、
実公平1−11825号公報などにおいて開示してい
る。このボックスカルバート搬送装置を使用することに
より、従来の手作業主体の施工方法に代え、狭隘な場所
でも機械による敷設工事が可能となり、敷設工事を大幅
に効率化することができる。
【0004】一方、近年においては、家屋の密集化、地
下埋設物の集中、工事費低減の要請などの各種要因によ
り、ボックスカルバートの敷設工事のための掘削空間は
ますます狭隘化している。例えば、ボックスカルバート
の外壁面から土留め矢板までの間隔が10〜20cm程
度しかないこともある。
【0005】そこで、本願出願人は、下方が開放された
形状のポータルカルバートを使用し、極めて狭隘な現場
においても効率的に敷設工事を実施できる技術を特開平
6−288189号公報などにおいて開示している。
【0006】さらに、特開平6−330551号公報な
どには、狭隘な現場においてもボックスカルバートを搬
送、据え付けすることが可能なボックスカルバートの搬
送方法およびその搬送装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】実公平1−11825
号公報などで開示している搬送装置は、コンクリート路
床の左右にレールを敷設する必要があるため、搬送に先
立って、レール敷設のための予備工事を行っておく必要
がある。また、ボックスカルバート敷設完了後はレール
を撤去したり、埋め戻ししなければならないため、多く
の時間と労力を要している。
【0008】また、特開平6−288189号公報にお
いて開示している敷設方法では、底部が開放した形状の
ポータルカルバートでは有効な工法であるが、底部が塞
がった形状のボックスカルバートでは採用できない。さ
らに、ポータルカルバートを使用する工法の場合、前も
って坑道用地にコンクリート路床を形成する工事、およ
びポータルカルバート載置後のコンクリート路床との固
定工事などが必要であるため、これらにも多くの時間と
労力を要している。
【0009】一方、特開平6−330551号公報に開
示されているボックスカルバートの搬送方法およびその
搬送装置は、狭隘な現場においてもボックスカルバート
を搬送、据え付けすることを可能とするものである。
【0010】しかし、この搬送装置は、搬送中のボック
スカルバートの前方を走行する前輪、ボックスカルバー
ト載置後に前輪を収納するための補助輪、これらを上下
に動かす昇降機構などを有しているため構造が極めて複
雑であり、ボックスカルバートに着脱する際の操作も容
易ではない。
【0011】特に、この搬送装置の場合、搬送中はボッ
クスカルバート前方に突出状態となる前輪などがあるた
め、設置位置まで搬送したボックスカルバート前面と、
先に設置したボックスカルバート後面とが一致するよう
に載置する際には、前輪を上昇させるための各種操作を
しなければならず、この操作が非常に面倒であり、長時
間を要している。また、この搬送装置は全長が大である
ため、狭い場所では使用できない。
【0012】このように、従来の搬送装置は、設置場所
まで搬送したボックスカルバートを、既設のボックスカ
ルバートと正確に連結するように載置するために、複雑
で大がかりな機構を必要としており、操作も困難であ
る。
【0013】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、ボックスカルバートとの着脱作業や、既設ボックス
カルバートとの連結作業が容易であり、狭隘な場所にお
けるボックスカルバート敷設工事を効率的に行うことが
できるボックスカルバート敷設技術を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のボックスカルバート敷設方法は、フォーク
リフトのフォークを、ボックスカルバート内に着脱可能
に設ける搬送用係止手段に係止させ、フォークを上昇さ
せることによりボックスカルバートを持ち上げ、フォー
クリフトを走行させて設置場所まで搬送し、フォークを
下降させることによりボックスカルバートを設置場所に
載置した後、搬送用係止手段からフォークを離脱させる
ことを特徴とする。
【0015】このように、本発明では、ボックスカルバ
ート内に搬送用係止手段を着脱可能に設け、この搬送用
係止手段にフォークリフトのフォークを係止させること
により、フォークとボックスカルバートとの固定を行う
ため、ボックスカルバートに対するフォークの装着は容
易である。フォークを上昇させて持ち上げたボックスカ
ルバートは、フォークリフトを走行させることにより設
置場所まで搬送するため、レールなどの設備は不要であ
る。
【0016】また、搬送中のボックスカルバートの前方
には車輪などの補助走行機構が何ら存在しないため、設
置場所においては、搬送してきたボックスカルバート前
面を既設ボックスカルバート後面と当接するまで接近さ
せ、フォークを下降させるだけで、正確な位置に載置す
ることができる。載置完了後は、搬送用係止手段からフ
ォークを離脱させるだけで、ボックスカルバートからフ
ォークを外すことができる。
【0017】ここで、前記ボックスカルバート敷設方法
において使用する搬送用係止手段として、本発明のボッ
クスカルバート搬送用補助具がある。本発明のボックス
カルバート搬送用補助具は、ボックスカルバート側壁内
面に着脱可能に取付けられ、フォークリフトのフォーク
と当接する係止部を有する係止材と、ボックスカルバー
トとフォークとを連結する着脱可能な連結材とからなる
ことを特徴とする。
【0018】前記ボックスカルバート搬送用補助具の係
止材を、ボックスカルバート側壁内面に取り付け、その
係止部にフォークリフトのフォークと当接させ、連結材
によりボックスカルバートとフォークとを連結すること
により、ボックスカルバートをフォークに固定した状態
とする。そして、フォークを上昇させた状態にしてボッ
クスカルバートの搬送を行う。係止材と連結材により、
ボックスカルバートとフォークとを固定するため、搬送
中にボックスカルバートが傾いたり、脱落することがな
い。ボックスカルバート搬送用補助具を構成する係止材
および連結材は着脱可能であるため、ボックスカルバー
ト載置完了後は取り外し、その後の敷設作業に使用す
る。
【0019】また、ボックスカルバート搬送用補助具
は、基端部がフォークリフトのフォークに取付けられ、
先端にボックスカルバートと当接する係止部を有し、伸
縮可能であることを特徴とする。フォークリフトのフォ
ークをボックスカルバート内に挿入し、ボックスカルバ
ート内の床面または天井面にフォークを当接させる。そ
して、基端部がフォークに取付けられたフォーク係止用
具を伸ばして、フォーク係止用具の先端の係止部をボッ
クスカルバートと当接させ、ボックスカルバート内にお
いてフォークがズレないように係止する。このとき、ボ
ックスカルバート搬送用補助具は伸縮自在であるため、
ボックスカルバートの大きさや係止状態に合わせて調節
可能である。
【0020】さらに、ボックスカルバート搬送用補助具
は、フォークリフトのフォークが挿入可能なフォーク係
止環を有し、ボックスカルバート底面上に着脱可能であ
ることを特徴とする。フォーク係止環を有するボックス
カルバート搬送用補助具を、ボックスカルバート内の床
面上に装着しておき、フォーク係止環にフォークを挿入
することにより、フォークをボックスカルバート内に係
止して、昇降、搬送を行う。ボックスカルバート搬送用
補助具は着脱可能であるため、ボックスカルバート載置
完了後は取り外し、その後の敷設作業に再使用する。
【0021】次に、ボックスカルバート搬送用補助具
は、ボックスカルバートに挿入されるフォークリフトの
フォークと当接する保持部と、前記ボックスカルバート
に当接する係止部と、伸縮可能な本体部を有し、前記ボ
ックスカルバート内に出し入れ可能であることを特徴と
する。
【0022】フォークリフトのフォークをボックスカル
バート内に挿入し、ボックスカルバート内の床面または
天井面にフォークを当接させる。そして、当接面と反対
側のフォーク面に、ボックスカルバート搬送用補助具の
保持部を当接させた後、本体部を伸ばすことにより係止
部をボックスカルバート内面に当接させ、ボックスカル
バート内においてフォークがズレないように係止する。
このとき、ボックスカルバート搬送用補助具は伸縮可能
であるため、ボックスカルバートの大きさや係止状態に
合わせて調節可能である。フォーク係止用具は出し入れ
可能であるためボックスカルバート載置完了後は取り外
し、その後の敷設作業に再使用する。
【0023】一方、ボックスカルバート搬送用補助具
は、ボックスカルバート内に出し入れ可能な袋体を有
し、気体を収容することによって前記袋体を膨張させ、
前記ボックスカルバート内に挿入されるフォークリフト
のフォークを保持することを特徴とする。ボックスカル
バート内部に入れたボックスカルバート搬送用補助具の
袋体に気体を収容し、ボックスカルバート内部空間を占
有するまで膨張させることによりボックスカルバート内
に挿入されたフォークが動かないないように固定する。
すなわち、袋体とボックスカルバート内面との隙間にフ
ォークを挟持することにより、フォークをボックスカル
バートに係止する。
【0024】このように、気体を圧入した袋体によっ
て、フォークをボックスカルバート内面に固定するた
め、袋体中の気体がサスペンションとして作用し、搬送
中のボックスカルバートを柔軟に保持する。このため、
搬送中のボックスカルバートを振動などにより傷つける
ことがない。袋体は、気体を排出させ収縮状態とするこ
とにより、ボックスカルバート内に出し入れ可能である
ため、ボックスカルバート載置完了後は取り外し、その
後の敷設作業に再使用する。
【0025】ここで、袋体に気体出入口を設ければ、そ
こから気体を注入、排出して、袋体を膨張、収縮させる
ことができるため、袋体の出し入れおよびフォークの着
脱は容易となる。なお、ボックスカルバート内に複数の
袋体を入れ、袋体同士の隙間にフォークを挟持して、ボ
ックスカルバートを昇降、搬送することも可能である。
この場合、フォークとボックスカルバートとが接触しな
いため、搬送中の振動などにより、金属製フォークがボ
ックスカルバートを損傷するおそれがない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は第1実施形態を示す側面
図、図2は図1のA−A線断面図である。これらの図に
おいて、10はフォークリフト、11はフォーク、12
はボックスカルバート、13はフォーク係止材、14は
係止部、15は連結材、16は既設ボックスカルバー
ト、17は設置面である。
【0027】また、フォーク係止材13は、ボックスカ
ルバート16の両側壁内面にボルト18で着脱可能に取
り付けられている。連結材15の先端は、ボックスカル
バート12の両側壁内面に、補助具1およびボルト2を
介して取り付けられ、連結材15の基端部3は、フォー
ク11の基端部分に係止されている。また、連結材15
は、ターンバックル4を有し、これを回転させることに
より伸縮可能である。
【0028】第1実施形態のボックスカルバート敷設方
法においては、フォークリフト10のフォーク11をボ
ックスカルバート12内に挿入し、両側壁内面に取付け
られたフォーク係止材13の係止部14に係止させ、連
結材15でボックスカルバート12とフォーク11とを
連結する。そして、ターンバックル4を回転させて適度
に締めつけることにより、ボックスカルバート12をフ
ォーク11上に固定した状態とする。
【0029】次に、フォーク11を上昇させることによ
りボックスカルバート12を持ち上げ、そのままの状態
でフォークリフト10を前進させて設置場所まで搬送
し、設置場所においてフォーク11を下降させることに
より、ボックスカルバートを設置面17に載置する。
【0030】載置完了後は、ターンバックル4を緩めて
連結材15を取り外し、フォーク11が係止部14から
離れるまで下降させた後、フォークリフト10を後退さ
せることにより、フォーク係止材13からフォーク11
を離脱させる。
【0031】このように、ボックスカルバート12内に
着脱可能に設けた搬送用補助具である係止材13および
連結材15により、フォーク11を係止させる機構であ
るため、フォーク11とボックスカルバート12との着
脱は容易である。持ち上げたボックスカルバート12
は、フォークリフト10を走行させることにより設置場
所まで搬送するため、ボックスカルバート12設置場所
両側に突出した搬送用器具やレールなどの設備は不要で
ある。
【0032】また、搬送中のボックスカルバート12の
前方には車輪などの補助走行機構が一切存在しないた
め、設置場所においては、搬送してきたボックスカルバ
ート12の前面を、既設ボックスカルバート16の後面
と当接するまで接近させ、フォーク11を下降させるだ
けで、設置面17上の正確な位置に載置することができ
る。
【0033】本実施形態では、係止材13と連結材15
により、ボックスカルバート12とフォーク11とを固
定するため、搬送中にボックスカルバート12が傾いた
り、脱落することがない。係止材13および連結材15
は着脱可能であるため、ボックスカルバート12の載置
完了後は取り外して、その後の敷設作業に使用すること
ができる。
【0034】次に、図3を参照して、本発明の第2実施
形態について説明する。図3は第2実施形態を示す側面
図である。この図において、20はボックスカルバー
ト、22はフォークリフト、23はフォーク、25はフ
ォーク係止用具、21は基端部、24は係止部、26は
回転部である。
【0035】本実施形態では、ボックスカルバート20
内に着脱可能に設ける搬送用補助具として、基端部21
がフォークリフト22のフォーク23に取付けられ、先
端にボックスカルバート20と当接する係止部24を有
するフォーク係止用具25を使用する。フォーク係止用
具25は回転部26を回転させることにより伸縮可能で
あるため、ボックスカルバートの大きさや係止状態に合
わせて調節可能である。
【0036】本実施形態においては、フォークリフト2
2のフォーク23をボックスカルバート20内に挿入
し、ボックスカルバート20内の天井面27にフォーク
23が当接する位置まで上昇させる。そして、回転部2
6を回転させフォーク係止用具本体25を伸ばして係止
部24をボックスカルバート20と当接させ、適切な支
持力を発生させることにより、ボックスカルバート20
内においてフォーク23がズレないように固定する。
【0037】このあとは、前記第1実施形態の場合と同
様に、フォーク23を上昇させてボックスカルバート2
0を持ち上げ、その状態でフォークリフト22を前進さ
せ設置場所まで搬送した後、フォーク23を下降させて
ボックスカルバート20を設置面に載置する。載置完了
後は、回転部26を回転させフォーク係止用具本体25
を縮めて係止部24をボックスカルバート20から離
し、フォーク23をさらに下降させ、フォークリフト2
2を後退させれば、ボックスカルバート20からフォー
ク23を離脱させることができる。
【0038】本実施形態の場合、フォーク係止用具25
の基端部21はフォーク23に取付けられているため、
フォークリフト22によって移動させることができるた
め便利であり、また、ボックスカルバート20内に装着
する器具が不要であるというメリットがある。
【0039】次に、図4を参照して、本発明の第3実施
形態について説明する。図3は第3実施形態を示す斜視
図である。本実施形態では、搬送用補助具として、フォ
ークリフトのフォーク30が挿入可能なフォーク係止環
31を有し、ボックスカルバート32底面上に着脱可能
なフォーク係止用具33を使用する。
【0040】敷設工事に際しては、フォーク係止用具3
3を、ボルト34を介してボックスカルバート32の床
面上に装着しておき、フォークリフトのフォーク30を
フォーク係止環31内に挿入することにより、フォーク
30をボックスカルバート32内に係止して、昇降、搬
送を行う。フォーク係止用具33はボルト34により着
脱可能に取付けられているため、ボックスカルバート3
2載置完了後は取り外し、その後の敷設作業に再使用す
ることができる。
【0041】次に、図5を参照して、本発明の第4実施
形態について説明する。図5は第4実施形態を示す側面
図である。図5において、40はボックスカルバート、
41はフォークリフトのフォーク、42はフォーク係止
用具、43は保持部、44は係止部、45は伸縮機構で
ある。
【0042】本実施形態では、搬送用補助具として、ボ
ックスカルバート40内に出し入れ可能であって、ボッ
クスカルバート40内に挿入されるフォークリフトのフ
ォーク41と当接する保持部43と、ボックスカルバー
ト40の天井面46に当接する係止部44とを有するフ
ォーク係止用具42を使用する。フォーク係止用具42
は伸縮機構45により、伸縮可能である。
【0043】敷設工事に際しては、フォークリフトのフ
ォーク41をボックスカルバート40内に挿入し、その
床面47にフォーク41を当接させる。そして、当接面
と反対側のフォーク41上面にフォーク係止用具42の
保持部43を当接させた後、伸縮機構45により、フォ
ーク係止用具42を伸ばして係止部44を天井面46に
当接させ、ボックスカルバート40内においてフォーク
41がズレないように固定する。このあと、フォーク4
1を上昇させて設置場所まで搬送した後、フォーク41
を下降させて載置し、前記と逆の操作をすることによ
り、フォーク41をボックスカルバート40内から離脱
させる。
【0044】フォーク係止用具42は、伸縮可能である
ため、ボックスカルバート40の大きさや係止状態に合
わせて調節可能である。フォーク係止用具42は出し入
れ可能であるため、ボックスカルバート40載置完了後
は取り外し、その後の敷設作業に再使用することができ
る。
【0045】次に、図6を参照して、本発明の第5実施
形態について説明する。図6は第5実施形態を示す側面
図である。図6において、50はボックスカルバート、
51はフォークリフトのフォーク、52はフォーク係止
用具、53は保持部、54は係止部、55は伸縮機構で
ある。
【0046】本実施形態による敷設方法は、前記第4実
施形態の場合と同様であるが、搬送用補助具としてフォ
ーク係止用具52を使用する。フォーク係止用具52は
保持部53と係止部54とをX形状に交差させた連結部
材56で連結することにより、保持部53と係止部54
とが常に平行を保つ構造であるため、搬送中にボックス
カルバート50の床面および天井面に局部的な力を与え
ことがなく、ボックスカルバート50を損傷するおそれ
がない。
【0047】次に、図7を参照して、本発明の第6実施
形態について説明する。図7は第6実施形態を示す斜視
図である。図7において、60はボックスカルバート、
61はフォークリフトのフォーク、62はフォーク係止
用袋体、63は気体出入口、64は補助プレートであ
る。
【0048】本実施形態では、搬送用補助具として、ボ
ックスカルバート60内部に出し入れ可能であって、気
体を収容することによって膨張し、ボックスカルバート
60内に挿入されるフォークリフトのフォーク61を保
持するフォーク係止用袋体62を使用している。
【0049】ボックスカルバート60内部に入れた2個
のフォーク係止用袋体62に、気体出入口63から空気
を注入し、ボックスカルバート60内部空間を占有する
まで膨張させることにより、補助プレート64を介し
て、2個のフォーク係止用袋体62間に挿入したフォー
ク61を強く挟持し、動かないように固定する。このあ
と、フォーク61を上昇させて設置場所までボックスカ
ルバート60を搬送した後、フォーク61を下降させて
載置し、前記と逆に気体出入口63から空気を排出する
ことにより挟持状態を解除し、フォーク61をボックス
カルバート60内から離脱させる。
【0050】本実施形態では、空気を圧入した2個のフ
ォーク係止用袋体62によって、フォーク61をボック
スカルバート内面に固定するため、フォーク係止用袋体
62中の空気がサスペンションとして作用し、搬送中の
ボックスカルバート60を柔軟に保持する。このため、
搬送中のボックスカルバート60を振動などにより傷つ
けることがない。特に、この場合、フォーク61とボッ
クスカルバート60との接触がないため、搬送中の振動
などにより、金属製のフォーク61がボックスカルバー
ト60を損傷するおそれがない。
【0051】フォーク係止用袋体62は、気体出入口6
3から空気を排出して収縮状態にすれば、ボックスカル
バート60内に出し入れ可能となるため、ボックスカル
バート60の載置完了後は中から取り外し、その後の敷
設作業に再使用することができる。
【0052】次に、図8を参照して、本発明の第7実施
形態について説明する。図8は第7実施形態を示す斜視
図である。図8において、70はボックスカルバート、
71はフォークリフトのフォーク、72はフォーク係止
用袋体、73は気体出入口、74は補助プレートであ
る。
【0053】本実施形態では、搬送用補助具として、ボ
ックスカルバート70内部に出し入れ可能であって、気
体を収容することによって膨張し、ボックスカルバート
70内に挿入されるフォークリフトのフォーク71を保
持するフォーク係止用袋体72を使用している。フォー
ク係止用袋体72下部の補助プレート74とボックスカ
ルバート70床面との隙間にフォークを挟持することに
より、フォーク71をボックスカルバート70内に係止
する。搬送方法などについては、前記第6実施形態と同
様である。
【0054】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0055】(1)本発明のボックスカルバート敷設方
法では、フォークリフトのフォークを、ボックスカルバ
ート内に着脱可能に設ける搬送用係止手段に係止させ、
ボックスカルバートを持ち上げて搬送していき、設置場
所に載置するため、ボックスカルバート設置場所の両側
に搬送用レールやその他の搬送装置などを設置する必要
がなく、狭隘な場所におけるボックスカルバート敷設工
事を効率的に行うことができる。また、ボックスカルバ
ートとフォークとの着脱作業も簡単である。
【0056】(2)搬送中のボックスカルバートの前方
には車輪などの補助走行機構が何ら存在しないため、搬
送していったボックスカルバートをフォークとともに下
降させるだけで、ボックスカルバートを正確な位置に載
置することができ、既設ボックスカルバートとの連結作
業が容易となる。
【0057】(3)搬送用補助具として、ボックスカル
バート側壁内面に着脱可能に取付け、フォークと当接す
る係止部を有する係止材と、ボックスカルバートとフォ
ークとを連結する着脱可能な連結材とを使用することに
より、搬送中にボックスカルバートが傾いたり、脱落す
ることがない。
【0058】(4)搬送用補助具として、基端部がフォ
ークリフトのフォークに取付けられ、先端にボックスカ
ルバートと当接する係止部を有する伸縮可能なものを使
用することにより、ボックスカルバートに対するフォー
クの装着、離脱が容易となる。
【0059】(5)搬送用補助具として、フォークリフ
トのフォークが挿入可能なフォーク係止環を有し、ボッ
クスカルバート床面上に着脱可能なものを使用すること
により、ボックスカルバートに対するフォークの着脱を
繰り返す場合、便利である。
【0060】(6)搬送用補助具として、ボックスカル
バート内に出し入れ可能であって、ボックスカルバート
内に挿入されるフォークリフトのフォークと当接する保
持部と、ボックスカルバートに当接する係止部とを有す
る伸縮可能なものを使用することにより、極めて強力に
保持することができる。
【0061】(7)搬送用補助具として、ボックスカル
バート内部に出し入れ可能であって、気体を収容するこ
とによって膨張し、ボックスカルバート内に挿入される
フォークリフトのフォークを保持するフォーク係止用袋
体を使用することにより、フォーク係止用袋体中の気体
がサスペンションとして作用するため、搬送中のボック
スカルバートを振動などにより傷つけることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示す側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】第2実施形態を示す側面図である。
【図4】第3実施形態を示す側面図である。
【図5】第4実施形態を示す側面図である。
【図6】第5実施形態を示す側面図である。
【図7】第6実施形態を示す斜視図である。
【図8】第7実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 補助具 2,18 ボルト 3,21 基端部 4 ターンバックル 10,22 フォークリフト 11,23,30,41,51,61,71 フォーク 12,20,32,40,50,60,70 ボックス
カルバート 13 フォーク係止材 14,24,44,54 係止部 15 連結材 16 既設ボックスカルバート 17 設置面 25,33,42,52 フォーク係止用具 26 回転部 31 フォーク係止環 43,53 保持部 45,55 伸縮機構 62,72 フォーク係止用袋体 63,73 気体出入口 64,74 補助プレート

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォークリフトのフォークを、ボックス
    カルバート内に着脱可能に設ける搬送用係止手段に係止
    させ、前記フォークを上昇させることにより前記ボック
    スカルバートを持ち上げ、前記フォークリフトを走行さ
    せて設置場所まで搬送し、前記フォークを下降させるこ
    とにより前記ボックスカルバートを設置場所に載置した
    後、前記搬送用係止手段から前記フォークを離脱させる
    ことを特徴とするボックスカルバート敷設方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のボックスカルバート敷設
    方法において使用する搬送用係止手段であって、ボック
    スカルバート側壁内面に着脱可能に取り付けられ、フォ
    ークリフトのフォークと当接する係止部を有する係止材
    と、前記ボックスカルバートと前記フォークとを連結す
    る着脱可能な連結材とを有することを特徴とするボック
    スカルバート搬送用補助具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のボックスカルバート敷設
    方法において使用する搬送用係止手段であって、基端部
    がフォークリフトのフォークに取付けられ、先端にボッ
    クスカルバートと当接する係止部を有し、伸縮可能であ
    ることを特徴とするボックスカルバート搬送用補助具。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のボックスカルバート敷設
    方法において使用する搬送用係止手段であって、フォー
    クリフトのフォークが挿入可能なフォーク係止環を有
    し、ボックスカルバート底面上に着脱可能であることを
    特徴とするボックスカルバート搬送用補助具。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のボックスカルバート敷設
    方法において使用する搬送用係止手段であって、ボック
    スカルバートに挿入されるフォークリフトのフォークと
    当接する保持部と、前記ボックスカルバートに当接する
    係止部と、伸縮可能な本体部を有し、前記ボックスカル
    バート内に出し入れ可能であることを特徴とするボック
    スカルバート搬送用補助具。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のボックスカルバート敷設
    方法において使用する搬送用係止手段であって、ボック
    スカルバート内に出し入れ可能な袋体を有し、気体を収
    容することによって前記袋体を膨張させ、前記ボックス
    カルバート内に挿入されるフォークリフトのフォークを
    保持することを特徴とするボックスカルバート搬送用補
    助具。
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