JP2856627B2 - ギヤ位置検出装置 - Google Patents

ギヤ位置検出装置

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JP2856627B2
JP2856627B2 JP5080434A JP8043493A JP2856627B2 JP 2856627 B2 JP2856627 B2 JP 2856627B2 JP 5080434 A JP5080434 A JP 5080434A JP 8043493 A JP8043493 A JP 8043493A JP 2856627 B2 JP2856627 B2 JP 2856627B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/68Inputs being a function of gearing status
    • F16H59/70Inputs being a function of gearing status dependent on the ratio established

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ギヤ位置検出装置、特
にシフトセレクトレバーの軸線方向の運動と回転方向の
運動との組合せによって歯車の選択を行うようにしたト
ランスミッションのギヤ位置検出装置において、被検出
用ロータの円周方向及び軸線方向にそれぞれ3列状に配
設した第1,第2のマグネットと、被検出用ロータを受
入れる筒状のケースの円周方向及び軸線方向に沿ってそ
れぞれ1列に配設された複数のセンサとを備え、ギヤ位
置を検出するようにしたギヤ位置検出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車にはトランスミッションが設けら
れており、このトランスミッションによってエンジンの
回転数を変更して駆動輪に伝達するようにしている。ト
ランスミッションのギヤの選択を行う場合には、運転席
に設けられているチェンジレバーを操作するようにして
おり、これによってトランスミッションの上部に設けら
れている操作部のシフトセレクトレバーがシフト方向あ
るいはセレクト方向に移動され、フォークを介して歯車
を移動させて所望の歯車を噛合わせるようにしている。
【0003】運転手によって操作されるチェンジレバー
がトランスミッションの上部に位置する場合には、この
チェンジレバーによってトランスミッションのシフトセ
レクトレバーを直接動かして歯車の選択を行うことにな
る。ところがリヤエンジンバスのように、運転手によっ
て操作されるチェンジレバーと車両の後部に配されてい
るトランスミッションとの間の距離が大きい場合には、
車両の全長とほぼ等しいリンクロッドを介してチェンジ
レバーの動きをトランスミッションに伝える必要があ
る。従って大きな操作力を必要とし、これによって操作
性が損われるとともに、運転手の疲労が増大する欠点が
ある。
【0004】そこで機械式自動トランスミッションが提
案されている。機械式自動トランスミッションは、その
操作部に設けられているシフトセレクトレバーをシフト
シリンダとセレクトシリンダとによってそれぞれシフト
方向とセレクト方向とに移動させるようにし、これによ
って歯車の選択を行うようにしたものである。この場合
には運転席に設けられているチェンジレバーを操作する
と、チェンジレバー内のセンサによってそのことが検出
され、コントロールユニットに信号が送られるようにな
っており、このコントロールユニットによって電磁弁を
開閉し、シフトシリンダとセレクトシリンダとをそれぞ
れ動作させるようにしている。
【0005】このような機械式自動トランスミッション
においては、運転席に設けられているチェンジレバーの
操作とトランスミッションとの間に機械的な連結が存在
しないために、チェンジレバーの切換え位置とトランス
ミッションの選択された歯車とが必ずしも正しく対応し
ない。従ってトランスミッションのギヤ位置を正確に検
出するとともに、検出されたギヤ位置を運転手に正しく
知らせる必要があり、出願人は先に次に説明するギヤ位
置検出装置を提案した(実開平3−81454号)。
【0006】図5は従来の一実施例に係るギヤ位置検出
装置が適用されるトランスミッションの制御装置を示す
ものであって、図4、図5及び図6ないし図13を用い
て説明すると、このトランスミッションが搭載されてい
る車両の運転席の側部にはチェンジレバー10が設けら
れている。チェンジレバー10にはノブ11が設けられ
ている。そしてこのノブ11は反力を与えるアクチュエ
ータ12と関連されるようになっている。また運転席の
フロアにはクラッチペダル13が配されており、このペ
ダル13の踏込みをクラッチセンサ14によって検出す
るようにしている。そしてチェンジレバー10およびク
ラッチセンサ14の検出出力はコントロールユニット1
5に供給されるようになっており、しかもこのコントロ
ールユニット15によってアクチュエータ12の作動を
制御するようにしている。コントロールユニット15に
はコンピュータ15−1が搭載されており、該コンピュ
ータ15−1が実質上各部を制御する。
【0007】これに対してこの車両のエンジンに付設さ
れている自動トランスミッション18の操作部にはシフ
トセレクトレバー19が設けられており、このシフトセ
レクトレバー19によって歯車の選択を行うようにして
いる。しかもシフトセレクトレバー19はロッド20に
よってセレクトシリンダ21のピストンロッドと連結さ
れている。さらにシフトセレクトレバー19のロッド2
0はシフトシリンダ22によって回動されるようになっ
ている。そしてセレクトシリンダ21は一対の電磁弁2
3,24によってその作動が制御されるようになってい
る。同様にシフトシリンダ22は一対の電磁弁25,2
6によってその作動が制御されるようになっている。
【0008】シフトセレクトレバー19が取付けられて
いるロッド20にはさらに被検出用ロータ29が設けら
れている。そしてこの被検出用ロータ29の軸線方向あ
るいはセレクト方向の運動はセンサ30によって検出さ
れるようになっている。同様に被検出用ロータ29の回
転方向あるいはシフト方向の運動はセンサ31によって
検出されるようになっている。これらのセンサ30,3
1はともに自動トランスミッション18のコントロール
ユニット15に接続されるようになっている。さらにコ
ントロールユニット15には表示装置32が設けられて
おり、この表示装置32によって選択されたギヤ位置が
表示されるようになっている。
【0009】つぎに上記被検出用ロータ29によるギヤ
位置の検出のための機構について説明する。被検出用ロ
ータ29は図8〜図10に示すように、アルミニウム合
金の筒体から構成されており、その外周部の一部には横
溝35が形成されている。そしてこの横溝35には円弧
状をなすマグネット36が挿入されて固定されている。
またこの被検出用ロータ29の外周部の一部には突条3
7が軸線方向に延びるように形成されており、しかもこ
の突条37には縦溝38が形成されている。そして縦溝
38にはマグネット39が固定されている。またこの被
検出用ロータ29の貫通孔の内周面にはキー溝40が形
成されている。
【0010】これに対して被検出用ロータ29を受入れ
るケース43は合成樹脂成形体から構成されており、図
11〜図13に示すようになっている。ケース43の下
面には軸線方向に沿って3個の凹部44が形成されてい
る。そしてこれらの凹部44には、セレクト方向のセン
サ30を形成する3個のホール素子30a,30b,3
0cがそれぞれ収納保持されている。またケース43の
上面には円周方向に沿って3個の凹部45が形成されて
おり、これらの凹部45にはシフト方向のセンサ31を
構成するホール素子31a,31b,31cがそれぞれ
保持されている。またこのケース43の内側の空間の周
面に臨むように軸線方向に延びる条溝46が形成されて
おり、この条溝46によって上記被検出用ロータ29の
突条37を受入れるようにしている。またこのケース4
3の外周側には図4に示すようにフレキシブルプリント
基板47が巻付けられるようにして取付けられている。
このフレキシブルプリント基板47はその外側の表面に
電源ライン52を有するとともに、内側の表面にアース
ライン53を有しており、さらに表面あるいは裏面には
適宜信号ラインが形成され、上記ホール素子30a〜3
0cおよび31a〜31cの接続手段を構成している。
またケース43の側部にはリード線の保持部48が突出
して設けられている。このようなケース43の外周側に
はさらに合成樹脂製のカバー49が装着されるようにな
っている。
【0011】つぎに図5に示す上記自動トランスミッシ
ョンの制御系の動作について説明する。この自動トラン
スミッション18のギヤ位置の変更を行う場合には運転
手がクラッチペダル13を踏込む。ペダル13の踏込み
量がクラッチ本体の切れ位置に達すると、このことがク
ラッチセンサ14によって検出されるとともに、コント
ロールユニット15に信号が供給される。ついで運転手
がチェンジレバー10のノブ11を手で操作すると、ノ
ブ11が選択したギヤ位置がコントロールユニット15
に入力されることになり、コントロールユニット15は
今までの自動トランスミッション18のギヤ位置と選択
されたギヤ位置とを比較し、これに応じてセレクトシリ
ンダ21および/あるいはシフトシリンダ22を作動さ
せる。
【0012】セレクトシリンダ21の動作は電磁弁2
3,24の開閉によって行われ、シフトシリンダ22の
動作は電磁弁25,26の開閉制御によって行われる。
そしてセレクトシリンダ21が作動された場合にはロッ
ド20とともにシフトセレクトレバー19が軸線方向に
移動されることになる。これに対してシフトシリンダ2
2が作動された場合には、ロッド20の軸線を中心とし
てシフトセレクトレバー19が回動されることになる。
このようにして自動トランスミッション18の歯車の切
換えが行われる。
【0013】切換えられたギヤ位置は被検出用ロータ2
9のセレクト位置およびシフト位置をセンサ30,31
が検出することによって判断される。すなわちシフトセ
レクトレバー19がセレクト動作されると被検出用ロー
タ29も軸線方向に移動されることになり、その移動が
セレクト方向の位置を検出するセンサ30によって検出
される。またシフトセレクトレバー19がシフト動作を
行った場合には、センサ31がそのことを検出する。
【0014】これらのセンサ30,31の検出信号はコ
ントロールユニット15に供給されることになり、これ
によってコントロールユニット15は所定の歯車の選択
が行われたことを認識することになる。そしてこの後に
ノブ11に対して反力を与えるアクチュエータ12の電
磁弁をOFFにし、運転手に対してクラッチを接続して
よいことを図外の表示手段によって伝えるようにする。
またセンサ30,31によって検出されたギヤ位置の情
報は、インストルメントパネル上の表示装置32によっ
て表示されることになる。
【0015】とくに上記自動トランスミッション18の
ギヤ位置の検出は、図8〜図10に示す被検出用ロータ
29に設けられているマグネット36,39の位置をケ
ース43に設けられているホール素子30a〜30cお
よび31a〜31cによって検出することによって達成
されるようになっている。図4,図6、および図7に示
す被検出用ロータ29がロッド20を介して軸線方向に
移動されると、ケース43内で被検出用ロータ29が軸
線方向に移動されることになる。従ってこの被検出用ロ
ータ29の下面に設けられているマグネット36の位置
が変化し、この位置が図6に示すように、3つのホール
素子30a〜30cの内の1つによって検出されること
になり、これによってセレクト方向の位置検出が行われ
る。
【0016】これに対してロッド20によって被検出用
ロータ29が回転されると、この被検出用ロータ29は
ケース43内で回転されることになり、被検出用ロータ
29の突条37に設けられているマグネット39が条溝
46内において回動され、マグネット39の位置がケー
ス43上の3個のホール素子31a〜31cの内の1つ
によって図7に示すように検出され、シフト位置の検出
動作が行われることになる。コントロールユニット15
はこれらのホール素子30a〜30cおよび31a〜3
1cとそれぞれ接続されているために、被検出用ロータ
29の軸線方向の位置と回転方向の位置との組合わせか
ら、トランスミッション18のギヤ位置を検出すること
ができる。
【0017】すなわち図14はギヤ位置検出を説明する
ための検出説明図を示しており、被検出用ロータ29に
設けられているマグネット36,39をそれぞれA列、
B列と呼び、ケース43に設けられているホール素子3
0a〜30cおよび31a〜31cをそれぞれA1 〜A
3 ,B1 〜B3 と呼ぶことにする。
【0018】図15はトランスミッションのギヤ位置説
明図を示しており、シフト方向のR,N1 ,1の列、
2,N2 ,3の列、4,N3 ,5の列をそれぞれA1
2 ,A3 の列と呼び、セレクト方向のR,2,4の
列、N1 ,N2 ,N3 の列、1,3,5の列をそれぞれ
1 ,B2 ,B3 の列と呼ぶことにする。なお〇内はギ
ヤ位置を示し、Rはバック、1〜5は1速〜5速、N1
〜N3 はニュートラルをそれぞれ示している。
【0019】被検出用ロータ29がケース43内をセレ
クト方向および/またはシフト方向に移動したとき、A
列のマグネット36を検出するホール素子30a〜30
c内のいずれかのホール素子の名とB列のマグネット3
9を検出するホール素子31a〜31c内のいずれかの
ホール素子の名とから、当該2つの対応した図15の列
の交点にギヤ位置が存在する。例えばホール素子30b
のA2 とホール素子31aのB1 とがマグネット36,
39をそれぞれ検出したものとすれば、図15のA2
とB1 列との交点、すなわち2のギヤ位置が検出される
如くである。また例えば、ホール素子30cのA3 とホ
ール素子31bのB2 とがマグネット36,39をそれ
ぞれ検出したものとすれば図15のA3 列とB2 列との
交点、すなわちN3 のギヤ位置が検出される如くであ
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の様に被検出用ロ
ータ29に設けられるセレクト側及びシフト側の各マグ
ネット36,39がそれぞれ1個で構成される構造で
は、自動トランスミッション18のギヤ等移動側の位置
を変化させたい場合、例えば図15のA1 〜A3 列やB
1 〜B3 列のスパンを変化させたい場合等、ケース43
の凹部44,45に保持されているホール素子30a〜
30cやホール素子31a〜31cの取付位置を変えな
いと対応できず、トランスミッションの仕様が異なると
それに対応した凹部44,45を有するケース43に加
工しなければならない欠点があった。
【0021】本発明は上記の欠点を解決することを目的
としており、トランスミッションの仕様等の相違に対し
て容易に対応でき、またギヤ位置の検出がより信頼され
るギヤ位置検出装置を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のギヤ位置検出装置は、固定されてなる筒
状のケースと、当該筒状のケース内をその軸線方向とそ
の円周方向とに自在に移動・回転する構造の被検出用ロ
ータとを備え、当該被検出用ロータと結合されたシフト
セレクトレバーの軸線方向の運動と回転方向の運動との
組合せによって歯車の選択を行うようにしたトランスミ
ッションにおいて、前記シフトセレクトレバーと連結部
材を介して連結される被検出用ロータの外周部に臨むよ
うに、その円周方向に3列状に少なくとも1個以上の同
数ずつ互いに位置を異にして配設された第1のマグネッ
トとその軸線方向に3列状に少なくとも1個以上の同数
ずつ互いに位置を異にして配設された第2のマグネット
とを備えると共に、前記被検出用ロータを受入れる筒状
のケースにその円周方向及び軸線方向に沿って前記被検
出用ロータに配設された第1のマグネット及び第2のマ
グネットの移動・回転する各対応位置にそれぞれ1列に
3個ずつ配設された複数のセンサを備え、筒状のケース
の軸線方向及び円周方向にそれぞれ配設された各センサ
の作動状態を基に、ギヤ位置を検出するようにしたこと
を特徴としている。
【0023】そして前記円周方向に3列状に配設された
第1のマグネットは各列が1個のマグネットで構成され
ると共に、前記軸線方向に3列状に配設された第2のマ
グネットは各列が1個のマグネットで構成され、円周方
向及び軸線方向に配設された前記筒状のケースの各1列
に3個配列されたセンサの内の各1個作動させる構成で
ギヤ位置を検出するようにする。
【0024】また前記円周方向に3列状に配設された第
1のマグネットは各列が2個のマグネットで構成される
と共に、前記軸線方向に3列状に配設された第2のマグ
ネットは各列が2個のマグネットで構成され、円周方向
及び軸方向に配設された前記筒状のケースの各1列に3
個配列されたセンサの内の各2個作動させる構成でギヤ
位置を検出するようにしてもよい。
【0025】
【実施例】図1は本発明のギヤ位置を説明するための一
実施例検出説明図を示している。同図において、被検出
用ロータ29(当該被検出用ロータ29は図4に示され
た被検出用ロータ29に替わるものと理解すべきもの)
にはその円周方向に溝がそれぞれ穿設され3個のマグネ
ット61,62,63が3列状に配置されて固定される
と共に、その軸線方向にもそれぞれ溝が穿設され3個の
マグネット64,65,66が3列状に配置されて固定
される。これらの固定法はどんな手段で固定されていて
もよい。
【0026】被検出用ロータ29の円周方向に3列状に
配設されたマグネット61,62,63の内のマグネッ
ト61をA1 列、マグネット62をA2 列、マグネット
63をA3 列と呼び、被検出用ロータ29の軸線方向に
3列状に配設されたマグネット64,65,66の内の
マグネット64をB1 列、マグネット65をB2 列、マ
グネット66をB3 列と呼ぶことにする。
【0027】これに対して、被検出用ロータ29を受入
れるケース43(当該ケース43は図4に示されたケー
ス43に替わるものと理解すべきもの)は、円周方向に
沿って3個の凹部がそれぞれ形成され、これらの凹部に
は同図図示の如くホール素子30a,30b,30cが
それぞれ保持されている。またその軸線方向に沿っても
3個の凹部がそれぞれ形成され、これらの凹部には同図
図示の如くホール素子31a,31b,31cがそれぞ
れ保持されている。
【0028】ケース43の円周方向に保持されているホ
ール素子30a,30b,30cの内のホール素子30
aをA1 、ホール素子30bをA2 、ホール素子30c
をA 3 と呼び、ケース43の軸線方向に保持されている
ホール素子31a,31b,31cの内のホール素子3
1aをB1 、ホール素子31bをB2 、ホール素子31
cをB3 と呼ぶことにする。
【0029】ケース43に保持されたA1 のホール素子
30aは、ケース43内をセレクト方向に移動する被検
出用ロータ29のA1 列のマグネット61の位置を検出
するようになっており、同様にA2 のホール素子30b
はA2 列のマグネット62の位置を検出するようになっ
ており、A3 のホール素子30cはA3 列のマグネット
63の位置を検出するようになっている。
【0030】またケース43に保持されたB1 のホール
素子31aは、ケース43内をシフト方向に移動する被
検出用ロータ29のB1 列のマグネット64の位置を検
出するようになっており、同様にB2 のホール素子31
bはB2 列のマグネット65の位置を検出するようにな
っており、B3 のホール素子31cはB3 列のマグネッ
ト66の位置を検出するようになっている。
【0031】つまりケース43に保持されたホール素子
は被検出用ロータ29の同一符号を有するマグネットと
対をなし、ホール素子が対応のマグネット位置を検出し
たときその検出信号を出力し、被検出用ロータ29のセ
レクト方向及びシフト方向の各移動位置からギア位置を
検出するものである。
【0032】例えばA2 のホール素子30bとB1 のホ
ール素子31aとがA2 列のマグネット62とB1 列の
マグネット64とをそれぞれ検出したものとすれば、図
15を参照して同図のA2 列とB1 列との交点、すなわ
ち2のギヤ位置が検出される如くである。また例えば、
3 のホール素子30cとB2 のホール素子31bとが
3 列のマグネット63とB2 列のマグネット65とを
それぞれ検出したものとすれば、図15のA3 列とB2
列との交点、すなわちN3 のギヤ位置が検出されるが如
くである。
【0033】この様にして自動トランスミッション18
のギヤ位置を検出することができるが、トランスミッシ
ョンの仕様が異なる場合、ホール素子30a〜30c,
31a〜31cが保持されたケース43を変更すること
なく、被検出用ロータ29に設けられるマグネット61
〜66の取付位置を変えることにより、容易にトランス
ミッションの仕様変更に対処でき、自動トランスミッシ
ョン18のギヤ位置を検出することができる。すなわち
自動トランスミッション18のセレクト方向の距離が異
っておれば、被検出用ロータ29に設けられるマグネッ
ト61〜63の取付位置をそれに合った位置に固定すれ
ばよく、また自動トランスミッション18のセレクト方
向或いはシフト方向のギヤ位置のスパンが異っておれ
ば、被検出用ロータ29に設けられるマグネット61〜
63,64〜66の取付位置をそれぞれ適応した位置に
固定すればよい。
【0034】つまり、トランスミッションの仕様の違い
によるセンシング位置の対応は、容易に寸法が変えられ
る被検出用ロータ29の加工変更の方がケース43の加
工変更に比べコスト的に安価であるから、被検出用ロー
タ29側の変更に委ね、また出来上った製品に対しても
対応した被検出用ロータ29を入れ換える作業だけで済
ますことができるから被検出用ロータ29側の変更に委
ねられる。
【0035】図2は本発明のギヤ位置を説明するための
他の実施例検出説明図を示している。同図において、被
検出用ロータ29にはその円周方向の各列a1 ,a2
3にそれぞれ2個の溝がそれぞれ穿設され、同図図示
の如く各列に付き2個のマグネット61,62,63,
67,68,69が3列状に配置され固定されると共
に、その軸線方向の各列b1 ,b2 ,b3 にもそれぞれ
2個の溝がそれぞれ穿設され、同図図示の如く各列に付
き2個のマグネット64,65,66,70,71,7
2が3列状に配置され固定される。
【0036】これに対して当該被検出用ロータ29を受
入れるケース43は、図1図示のものと同一の構成のも
のが用いられる。ケース43に保持されたA1 のホール
素子30a及びA2 のホール素子30bは、ケース43
内をセレクト方向に移動する被検出用ロータ29のa1
列に配設されている2個のそれぞれ対をなすマグネット
61,67の位置を検出するようになっており、同様に
2 のホール素子30b及びA3 のホール素子30cは
被検出用ロータ29のa2 列に配設されている2個のそ
れぞれ対をなすマグネット62,68の位置を検出する
ようになっており、A3 のホール素子30c及びA 1
ホール素子30aは、被検出用ロータ29のa3 列に配
設されている2個のそれぞれ対をなすマグネット63,
69の位置を検出するようになっている。
【0037】またケース43に保持されたB1 のホール
素子31a及びB2 のホール素子31bは、ケース43
内をセット方向に移動する被検出用ロータ29のb1
に配設されている2個のそれぞれ対をなすマグネット6
4,70の位置を検出するようになっており、同様にB
2 のホール素子31b及びB3 のホール素子31cは被
検出用ロータ29のb2 列に配設されている2個のそれ
ぞれ対をなすマグネット65,71の位置を検出するよ
うになっており、B3 のホール素子31c及びB1 のホ
ール素子31aは被検出用ロータ29のb3 列に配設さ
れている2個のそれぞれ対をなすマグネット66,72
の位置を検出するようになっている。
【0038】つまりケース43に保持された円周方向又
は軸線方向の3個のホール素子の内の2個のホール素子
が、被検出用ロータ29に配設された円周方向の3列a
1 〜a3 又は軸線方向の3列b1 〜b3 の各列に付き2
個のマグネットと対をなすようになっており、ホール素
子が対応のマグネット位置を検出したときその検出信号
を出力する。この円周方向又は軸線方向の各2つの検出
信号の組合せから、ギヤ位置を図1のものに比べより確
実に検出するものである。
【0039】例えばA1 及びA2 のホール素子30a,
30bとB1 及びB3 のホール素子31a,31cとが
それぞれ検出信号を出力しているものとすれば、前記A
1 及びA2 のホール素子30a,30bが検出信号をそ
れぞれ出力するのは被検出用ロータ29の円周方向a1
列に配設されたマグネット61,67を検出する場合で
あり、また前記B1 及びB3 のホール素子31a,31
cが検出信号をそれぞれ出力するのは被検出用ロータ2
9の軸線方向b3 列に配設されたマグネット72,66
を検出する場合である。
【0040】図3は図2対応のトランスミッションのギ
ヤ位置説明図を示しており、シフト方向のR,N1 ,1
の列、2,N2 ,3の列、4,N3 ,5の列をそれぞれ
1,a2 ,a3 の列と呼び、セレクト方向のR,2,
4の列、N1 ,N2 ,N3 の列、1,3,5の列をそれ
ぞれb1 ,b2 ,b3 の列と呼ぶことにする。これらの
符号1〜5,N1 〜N3 は図15のものと同一である。
【0041】この図3を参照して同図から上記の例では
1 列とb3 列との交点、すなわち1のギヤ位置が検出
される如くである。また例えばA2 及びA3 のホール素
子30b,30cとB2 及びB3 のホール素子31b,
31cとがそれぞれ検出信号を出力しているものとすれ
ば、前記A 2 及びA3 のホール素子30b,30cが検
出信号をそれぞれ出力するのは被検出用ロータ29の円
周方向a2 列に配設されたマグネット62,68を検出
する場合であり、また前記B2 及びB3 のホール素子3
1b,31cが検出信号をそれぞれ出力するのは被検出
用ロータ29の軸線方向b2 列に配設されたマグネット
65,71を検出する場合である。従って図3を参照し
て同図からa2 列とb 2 列との交点、すなわちN2 のギ
ヤ位置が検出されるが如くである。
【0042】この様にして図2の場合にも自動トランス
ミッション18のギヤ位置を検出することができるが、
円周方向及び軸線方向に各々3個づつ保持されたホール
素子30a〜30c,31a〜31cの内の各2個の検
出信号に基づいて被検出用ロータ29の移動を検出する
ようにしているので、その信頼性が向上する。
【0043】そしてトランスミッションの仕様が異なる
場合にも、ホール素子30a〜30c,31a〜31c
が保持されたケース43を変更することなく、被検出用
ロータ29に設けられるマグネット61〜72の取付位
置を変えることにより、容易にトランスミッションの仕
様変更に対処でき、自動トランスミッション18のギヤ
位置を検出することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、被
検出用ロータの円周方向及び軸線方向に複数のマグネッ
トを配設しその取付位置を変えることにより、ケース側
は変更することなくトランスミッションの仕様等の相違
に対応することができる。
【0045】請求項3の場合はギヤ位置検出の信頼性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のギヤ位置を説明するための一実施例検
出説明図である。
【図2】本発明のギヤ位置を説明するための他の実施例
検出説明図である。
【図3】図2対応のトランスミッションのギヤ位置説明
図である。
【図4】従来のギヤ位置検出装置の分解斜視図である。
【図5】このギヤ位置検出装置が用いられているトラン
スミッションの制御装置のブロック図である。
【図6】従来のギヤ位置検出装置の縦断面図である。
【図7】図6におけるIV〜IV線断面図である。
【図8】従来の被検出用ロータの正面図である。
【図9】同側面図である。
【図10】同底面図である。
【図11】筒状のケースの背面図である。
【図12】同平面図である。
【図13】同底面図である。
【図14】従来のギヤ位置を説明するための検出説明図
である。
【図15】トランスミッションのギヤ位置説明図であ
る。
【符号の説明】
18 自動トランスミッション 19 シフトセレクトレバー 29 被検出用ロータ 30a,30b,30c,31a,31b,31c ホ
ール素子 43 ケース 61,62,63,64,65,66,67,68,6
9,70,71,72マグネット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定されてなる筒状のケースと、当該筒
    状のケース内をその軸線方向とその円周方向とに自在に
    移動・回転する構造の被検出用ロータとを備え、当該被
    検出用ロータと結合されたシフトセレクトレバーの軸線
    方向の運動と回転方向の運動との組合せによって歯車の
    選択を行うようにしたトランスミッションにおいて、 前記シフトセレクトレバーと連結部材を介して連結され
    る被検出用ロータの外周部に臨むように、その円周方向
    に3列状に少なくとも1個以上の同数ずつ互いに位置を
    異にして配設された第1のマグネットとその軸線方向に
    3列状に少なくとも1個以上の同数ずつ互いに位置を異
    にして配設された第2のマグネットとを備えると共に、 前記被検出用ロータを受入れる筒状のケースにその円周
    方向及び軸線方向に沿って前記被検出用ロータに配設さ
    れた第1のマグネット及び第2のマグネットの移動・回
    転する各対応位置にそれぞれ1列に3個ずつ配設された
    複数のセンサを備え、筒状のケースの軸線方向及び円周
    方向にそれぞれ配設された各センサの作動状態を基に、
    ギヤ位置を検出するようにしたことを特徴とするギヤ位
    置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記円周方向に3列状に配設された第1
    のマグネットは各列が1個のマグネットで構成されると
    共に、前記軸線方向に3列状に配設された第2のマグネ
    ットは各列が1個のマグネットで構成され、円周方向及
    び軸線方向に配設された前記筒状のケースの各1列に3
    個配列されたセンサの内の各1個作動させる構成でギヤ
    位置を検出するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のギヤ位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記円周方向に3列状に配設された第1
    のマグネットは各列が2個のマグネットで構成されると
    共に、前記軸線方向に3列状に配設された第2のマグネ
    ットは各列が2個のマグネットで構成され、円周方向及
    び軸方向に配設された前記筒状のケースの各1列に3個
    配列されたセンサの内の各2個作動させる構成でギヤ位
    置を検出するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    のギヤ位置検出装置。
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