JP2856613B2 - アルコキシシラン非完全分解物のクリーニング方法 - Google Patents

アルコキシシラン非完全分解物のクリーニング方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルコキシシランを原
料として用いたシリコン酸化膜形成装置の反応器、該装
置の冶具・部品および配管内に付着もしくは堆積したア
ルコキシシランの非完全分解物を装置、冶具・部品、配
管等そのものを損傷させることなく除去するアルコキシ
シランの非完全分解物のクリーニング法に関する。
【0002】
【従来の技術およびその解決すべき課題】アルコキシシ
ランを原料として用い、CVD(熱CVD、プラズマC
VD)によりSiO2 を堆積させる場合、装置器壁、該
装置冶具、配管内には、C,H,O,Siを含む化合物
(非完全分解物)が付着もしくは堆積する。これらの化
合物が生成することにより反応器内部にパーティクルが
発生したり、配管の詰まりを引き起こしたりする。その
ため、これら堆積物を随時除去せねばならない。現状の
これら堆積物の除去法としては、装置、配管等を解体
し、人力により擦り採る方法、強酸による湿式洗浄方
法、サンドブラスト法により除去する方法が一般的に用
いられている。また、反応室内に限れば、NF3 ガスに
よるプラズマクリーニングも行われている。ところが、
これらの方法では、洗浄のために装置解体、配管解体、
冶具取り出し等の作業が必要であり、長時間の作業時間
を必要としCVD装置の稼働率を著しく損う。また、N
3 によるプラズマクリーニングでは、プラズマ雰囲気
外の部分は洗浄できず、配管内は当然クリーニングでき
ない。
【0003】一方、ClF3 、F2 、フッ化水素酸蒸気
を用いたプラズマレスクリーニングも考えられるが、当
該化合物と接触させるとSiO2 化した反応残査を生
じ、反応器内のパーティクル増加の原因となる。また、
フッ化水素酸蒸気を用いると配管やフランジに使用され
ている金属材料や反応器材料である石英を激しく腐食す
る。
【0004】そこで、装置解体、冶具取り出し、配管解
体等の作業を必要とせず、効率的に、かつ装置材料に腐
食を与えずに、当該化合物を除去する方法が望まれる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、アルコキシシラン非完全分解生成物とHFガスと
を接触させることにより装置解体、配管解体、冶具取り
外しを行うことなく速やかに反応除去し、特に、除去に
際してH2 Oが腐食に関与していることを見いだし、反
応装置の金属材料を腐食させることなくクリーニングす
る方法を見いだした。
【0006】すなわち、アルコキシシランの分解により
シリコン酸化膜を成膜する装置において、反応器、該装
置の治具・部品および配管内に堆積した非完全分解物
〔(SiCX Y Z n ,X=0.1〜2,Y=1〜
15,Z=0.1〜5,n>0〕をHFガスと接触させ
て除去することを特徴とするアルコキシシラン非完全分
解物のクリーニング方法、特に、アルコキシシランの分
解によりシリコン酸化膜を成膜する装置において、反応
器、該装置の治具・部品および配管内に堆積した非完全
分解物〔(SiCX Y Z n ,X=0.1〜2,Y
=1〜15,Z=0.1〜5,n>0〕を
【0007】
【数2】
【0008】式(I)で求められるH2 O分圧(PH2O
)に相当する露点以上の温度でHFガスと接触させる
ことを特徴とする請求項1記載のアルコキシシラン非完
全分解物のクリーニング方法を提供するものである。
【0009】以下、本発明をより詳細に説明する。アル
コキシシランを原料として、CVDによりSiO2 膜を
堆積させ成膜する装置は一般的に図1の様な構成になっ
ている。この様な成膜装置の反応器3側壁や排気系配管
1等の内部には、付着箇所の違いによりアルコキシシラ
ンが非完全に分解した透明な硝子状、半透明な硝子状、
白色のカレット状、黄白色のカレット状など種々の組成
比でSi、C、H、Oを含有する重合物〔(SiCX
Y Z n ,X=0.1〜2,Y=1〜15,Z=0.
1〜5,n>0〕が多量に付着する。これらをHFガス
と反応させると完全に反応しガス化し、反応生成物とし
てH2 O、CH4 、H2 、SiF4 を生じる。しかし、
反応生成物中にH2 Oが存在するため、ガスの滞留が起
こり易くHFの利用率が高い箇所ではH2 Oが液化し、
HFを吸収することにより金属材料を腐食する場合があ
る。
【0010】本発明において、原料として使用されるア
ルコキシシランは、一般式が (RO)n SiA4-n または(RO)n SiR'4-n 〔式中のAはハロゲン原子、RとR’はそれぞれ独立し
てアルキル基、アリール基、グリシドキシアルキル基、
アクリロキシアルキル基、メタクリロキシアルキル基、
またはビニル基を示し、nは0または1〜4の整数であ
る。〕で表される化合物であって、例えばモノメトキシ
トリクロロシラン、ジメトキシジクロロシラン、トリメ
トキシモノクロロシラン、モノエトキシトリクロロシラ
ン、ジエトキシジクロロシラン、トリエトキシモノクロ
ロシラン、モノアリロキシトリクロロシラン、ジアリロ
キシジクロロシラン、モノメトキシトリフロロシラン、
ジメトキシジフロロシラン、トリメトキシモノフロロシ
ラン、モノエトキシトリフロロシラン、ジエトキシジフ
ロロシラン、トリエトキシモノフロロシラン、モノアリ
ロキシトリフロロシラン、ジアリロキシジフロロシラ
ン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、モノメ
チルトリメトキシシラン、モノエチルトリメトキシシラ
ン、モノエチルトリエトキシシラン、モノエチルトリエ
トキシシラン、モノエチルトリブトキシシラン、モノフ
ェニルトリメトキシシラン、モノフェニルトリエトキシ
シラン、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキ
シシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジ
エトキシシラン、ジエチルジブトキシシラン、ビニルメ
チルジメトキシシラン、ビニルエチルジエトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリブトキシシラン、γ−アクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピル
トリエトキシシラン、β−メタクリロキシエチルトリメ
トキシシラン、β−メタクリロキシエチルトリエトキシ
シラン、β−グリシロキシエチルトリメトキシシラン、
β−グリシロキシエチルトリエトキシシラン、γ−プロ
ピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リエトキシシラン等が挙げられる。
【0011】本発明においては、反応により生成するH
2 Oの液化を防ぎ、材料の腐食が発生しない条件とし
て、対象堆積非完全分解物の組成から得られるH2 O分
圧に相当する露点以上の温度で処理するものであるが、
予め配管中の種々の堆積物を元素分析し、最も多量にH
2 Oを発生する堆積物組成とクリーニング時のHF濃度
条件から種々のクリーニング条件下におけるH2 Oの露
点を求め、金属材料に腐食を与えない適切なクリーニン
グ条件を設定する必要がある。
【0012】本発明においては、式(I)より求めた露
点以上の温度でクリーニングを行えば金属の腐食を起こ
すことはなく、除去速度を考慮するとより高温の方がよ
いが、作業安全性から配管加温する温度は100℃以下
が好ましい(但し、断熱材を用いる場合はこの限りでは
ない)。
【0013】また、系内圧は特に限定されず、通常、常
圧ないし減圧が適用される。堆積物除去速度の面からは
高い方が好ましいが、装置構造等を考慮して適時選択す
ればよい。また、HF濃度は高い方が除去速度面からは
有利であるが、他の条件との関係を考慮して選択すれば
よい。例えば、クリーニング時の系内圧が100Torr〜
760Torrの場合、HF濃度は50vol%以下に窒
素、アルゴン等の不活性ガスで希釈し、空塔速度は0.
1SLM〜100SLMでクリーニングすることが好ま
しい。但し、成膜装置の構造上100Torr以下の圧力で
しかクリーニングできない場合は、濃度1〜100vo
l%、空塔速度0.1SLM〜100SLMの範囲でク
リーニング条件を選択してもよい。また、希釈ガスとし
ては不活性ガス以外に、反応器壁に付着した完全分解物
であるSiO2 膜のエッチング速度を向上させる目的で
2 やClF3 等の他のフッ化物ガスや他のハロゲンガ
ス、酸素、水素等を式(I)で求めるH2 O分圧に影響
を与えない濃度(1vol%以下)ならば添加してもよ
い。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はかかる実施例により限定されるものでは
ない。
【0015】実施例1〜8、比較例1〜5 テトラエトキシシラン(TEOS)を原料とし熱CVD
(800℃)を行った装置の排気管中には透明硝子状の
物、半透明硝子状の物、白色カレット状の物が付着して
いた。この堆積物を蛍光X線分析装置、元素分析装置及
びICPを用いて元素分析したところ、各々の化合物は
何れもSi、C、H、Oを含有しておりその組成比か
ら、透明硝子状の物はSiCH123 、半透明硝子状の
物SiCH 102 、白色の物はSiC0.5 2 Oなる組
成であることがわかった。これらをHFガスと反応さ
せ、その反応生成物を同定したところH2 O、CH4
2 、SiF4 が存在することを確認した。これらの化
合物の組成から式(I)に従い種々のクリーニング条件
に於けるH2 Oの露点を求めた(表1)。
【0016】
【表1】
【0017】次に、最もH2 Oの露点が高かった透明硝
子状の堆積物が平均の厚み1cmほど付着した図1に示
すSUS316製の配管1およびフレキシブルホース2
を用いて図2の様な装置を製作し、表2の条件でHFガ
スを非完全分解物6と接触させクリーニングしたのち、
各部の腐食の有無及び反応状態を観察した。その結果、
表1で求めた露点以上の温度でテープヒータ5を用い加
温した場合、または加温しなかった場合でも配管温度が
表1に示す露点を越える条件の場合には装置各部に腐食
は認められなかった。また、何れの場合もクリーニング
時間1時間で付着物を完全に除去できた。
【0018】
【表2】
【0019】以下実施例、比較例中には非完全分解物中
最もH2 O分圧が高くなる組成の化合物から算出した露
点を記した。 実施例9 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点65℃)に500Torr、濃度100vol
%(HF流量10SLM)のHFガスを1時間流通させ
た。その際、図1に示すCVD装置の配管1や反応器3
のフランジ部4等はすべて70℃に加温した。HFの流
通を止めCVD装置を解体し、各部の腐食を観察したが
腐食は認められなかった。また、堆積物(配管中平均膜
厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0020】比較例6 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点65℃)に500Torr、濃度100vol
%(HF流量10SLM)のHFガスを1時間流通させ
た。その際、CVD装置の配管や反応器のフランジ部等
はすべて60℃に加温した。HFの流通を止めCVD装
置を解体し、各部の腐食を観察したところ、フランジの
周辺部や配管が激しく腐食していた。また、堆積物(配
管中平均膜厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0021】実施例10 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点56℃)に500Torr、濃度50vol%
(HF流量5SLM)のHFガスを1時間流通させた。
その際、CVD装置の配管や反応器のフランジ部等はす
べて60℃に加温した。HFの流通を止めCVD装置を
解体し、各部の腐食を観察したが腐食は認められなかっ
た。また、堆積物(配管中平均膜厚約1cm)は完全に
除去できていた。
【0022】比較例7 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点56℃)に500Torr、濃度50vol%
(HF流量5SLM)のHFガスを1時間流通させた。
その際、CVD装置の配管や反応器のフランジ部等はす
べて50℃に加温した。HFの流通を止めCVD装置を
解体し、各部の腐食を観察したところ、フランジの周辺
部や配管が激しく腐食していた。また、堆積物(配管中
平均膜厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0023】実施例11 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点42℃)に500Torr、濃度20vol%
(HF流量2SLM)のHFガスを1時間流通させた。
その際、CVD装置の配管や反応器のフランジ部等はす
べて50℃に加温した。HFの流通を止めCVD装置を
解体し、各部の腐食を観察したが腐食は認められなかっ
た。また、堆積物(配管中平均膜厚約1cm)は完全に
除去できていた。
【0024】比較例8 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点42℃)に500Torr、濃度20vol%
(HF流量2SLM)のHFガスを1時間流通させた。
その際、CVD装置の配管や反応器のフランジ部等はす
べて40℃に加温した。HFの流通を止めCVD装置を
解体し、各部の腐食を観察したところ、フランジの周辺
部や配管が僅かに腐食していた。また、堆積物(配管中
平均膜厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0025】実施例12 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点31℃)に500Torr、濃度10vol%
(HF流量1SLM)のHFガスを1時間流通させた。
その際、CVD装置の配管や反応器のフランジ部等はす
べて35℃〜40℃に保温した。HFの流通を止めCV
D装置を解体し、各部の腐食を観察したが腐食は認めら
れなかった。また、堆積物(配管中平均膜厚約1cm)
は完全に除去できていた。
【0026】比較例9 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点31℃)に500Torr、濃度10vol%
(HF流量1SLM)のHFガスを1時間流通させた。
その際、CVD装置の配管は保温しなかった(20℃〜
35℃)。反応器のフランジは40℃に保温した。HF
の流通を止めCVD装置を解体し、各部の腐食を観察し
たところ温度が28℃〜20℃であったフレキシブルホ
ースが僅かに腐食していた。また、堆積物(配管中平均
膜厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0027】実施例13 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点33℃)に100Torr、濃度100vol
%(HF流量10SLM)のHFガスを1時間流通させ
た。その際、CVD装置の配管や反応器のフランジ部等
はすべて40℃に加温した。HFの流通を止めCVD装
置を解体し、各部の腐食を観察したが腐食は認められな
かった。また、堆積物(配管中平均膜厚約1cm)は完
全に除去できていた。
【0028】比較例10 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点33℃)に500Torr、濃度10vol%
(HF流量1SLM)のHFガスを1時間流通させた。
その際、CVD装置の配管は保温しなかった(25℃〜
35℃)。反応器のフランジは40℃に保温した。HF
の流通を止めCVD装置を解体し、各部の腐食を観察し
たところ温度が28℃〜25℃であったフレキシブルホ
ースが僅かに腐食していた。また、堆積物(配管中平均
膜厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0029】実施例14 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点25℃)に100Torr、濃度50vol%
(HF流量5SLM)のHFガスを1時間流通させた。
その際、配管は特に加温しなかった(25℃〜35
℃)。反応器のフランジ部等は40℃に保温した。HF
の流通を止めCVD装置を解体し、各部の腐食を観察し
たが腐食は認められなかった。また、堆積物(配管中平
均膜厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0030】実施例15 TEOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点25℃)に10Torr、濃度100vol%
(HF流量10SLM)のHFガスを1時間流通させ
た。その際、配管は特に加温しなかった(25℃〜35
℃)。反応器のフランジ部等は40℃に保温した。HF
の流通を止めCVD装置を解体し、各部の腐食を観察し
たが腐食は認められなかった。また、堆積物(配管中平
均膜厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0031】実施例16 テトラメトキシシラン(TMOS)を原料とし熱CVD
を行った成膜装置(非完全分解物:露点60℃)に50
0Torr、濃度100vol%(HF流量10SLM)の
HFガスを1時間流通させた。その際、CVD装置の配
管や反応器のフランジ部等はすべて70℃に加温した。
HFの流通を止めCVD装置を解体し、各部の腐食を観
察したが腐食は認められなかった。また、堆積物(配管
中平均膜厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0032】比較例11 TMOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点60℃)に500Torr、濃度100vol
%(HF流量10SLM)のHFガスを1時間流通させ
た。その際、CVD装置の配管や反応器のフランジ部等
はすべて50℃に加温した。HFの流通を止めCVD装
置を解体し、各部の腐食を観察したところ、フランジの
周辺部や配管が激しく腐食していた。また、堆積物(配
管中平均膜厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0033】実施例17 トリエトキシモノフロロシランを原料とし熱CVDを行
った成膜装置(非完全分解物:露点50℃)に500To
rr、濃度100vol%(HF流量10SLM)のHF
ガスを1時間流通させた。その際、CVD装置の配管や
反応器のフランジ部等はすべて60℃に加温した。HF
の流通を止めCVD装置を解体し、各部の腐食を観察し
たが腐食は認められなかった。また、堆積物(配管中平
均膜厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0034】比較例12 TMOSを原料とし熱CVDを行った成膜装置(非完全
分解物:露点50℃)に500Torr、濃度100vol
%(HF流量10SLM)のHFガスを1時間流通させ
た。その際、CVD装置の配管や反応器のフランジ部等
はすべて40℃に加温した。HFの流通を止めCVD装
置を解体し、各部の腐食を観察したところ、フランジの
周辺部や配管が激しく腐食していた。また、堆積物(配
管中平均膜厚約1cm)は完全に除去できていた。
【0035】
【発明の効果】HFガスを用いて行う本発明のクリーニ
ング方法は、薄膜形成装置、治具・部品、配管等の解体
を行うことなく、付着、堆積したアルコキシシランの非
完全分解生成物を容易にクリーニング処理できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いたCVD装置の概略図を示す。
【図2】本発明で用いた実験装置の概略図を示す。
【符号の説明】
1.配管 2.フレキシブルホース 3.反応器 4.フランジ 5.テープヒータ 6.非完全分解物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 13/08 C23C 16/44 H01L 21/3065 CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコキシシランの分解によりシリコン
    酸化膜を成膜する装置において、反応器、該装置の治具
    ・部品および配管内に堆積した非完全分解物[(SiC
    XYZ)n,X=0.1〜2,Y=1〜15,Z=
    0.1〜5,n>0]を 【数1】 式(1)で求められるH2O分圧(PH2O)に相当する露
    点以上の温度でHFガスと接触させることを特徴とする
    アルコキシシラン非完全分解物のクリーニング方法。
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