JP2856089B2 - 仮撚機用ヒータの糸通し装置 - Google Patents

仮撚機用ヒータの糸通し装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、延伸仮撚機等の仮撚機
において、仮撚部の糸走行方向上流に配置し、糸の撚を
一時的に熱固定するためのヒータに対し、糸を通すため
の仮撚機用ヒータの糸通し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】仮撚機、例えば延伸仮撚機においては、
第1フィードローラから送り出される糸を第2フィード
ローラによって高速で通過させることによって延伸しな
がら、両フィードローラ間に設けたニップツイスタ等の
仮撚装置によって糸に撚をかけ、この仮撚装置より糸の
走行方向に対して上流に配置した1次ヒータにより糸を
加熱し、仮撚装置から上流側に伝播する撚を1次ヒータ
の出口に設けた冷却装置で撚の固定することが行われて
いる。
【0003】このような延伸仮撚機に用いるヒータとし
ては、ダウサム蒸気等の熱媒や電気ヒータによりポリエ
ステル糸においては、200〜230℃の温度で精度良
く温度制御された熱板に糸を接触させながら加熱するヒ
ータプレートが一般的である。しかし、近年延伸仮撚機
の生産性向上のために、糸速度を従来の800〜100
0m/minを更に高速化する必要を生じ、従来と同じ
温度のヒータに対して高速化された糸を通過させ、所定
の熱量を付与するためにはヒータを長くしなければなら
なくなる。一方、ヒータは工場内の空間の有効利用のた
めに縦長に配置することが望まれるが、通常の工場の高
さに限界がある。
【0004】その対策として、上記接触式プレートヒー
タに代わり、ヒータ長を短くし糸に対して非接触状態で
糸の融点よりも高い300〜600℃程度の温度に設定
できるヒータを使用し、このようなヒータを1000〜
1500m/min程度の高速で糸を通過させることが
提案されている。このような非接触式ヒータを用いて高
速で糸を走行させると、ヒータの全長を1m程度と短く
することができるので、ヒータの設置位置も低くするこ
とができるばかりでなく、更に冷却装置を短縮すること
によって仮撚装置と略同一高さに横方向に連設し、仮撚
装置における撚を効率良くヒーター内の糸に付与するこ
とができるようになり、所定の仮撚を確実に行うことが
できるようになる。
【0005】上記のように非接触式ヒータを横置きに設
置して用いるものにおいては、クリール台に支持された
パッケージの糸をガイドパイプ及び第1フィードローラ
を経て上方へ導き、ガイドローラによってクリール台に
対向して配置された仮撚装置に向けて糸を屈曲させて案
内し、この糸を延伸仮撚機の上方に設けたニップツイス
タ等の仮撚装置に導く間に、上記横置き式非接触ヒータ
に通すともに、その出口に設けた冷却装置に通すように
構成されている。
【0006】非接触式ヒータとしては各種の装置が提案
されており、電熱体を内蔵した発熱ブロックを用い、こ
の発熱ブロックからの熱を受けるように形成された糸走
行用スリットにおいて、その底部に適宜の間隔で配置
し、先端に糸の案内溝を形成したヤーンガイドを設けた
ヒータ、あるいは、金属製管の外周に絶縁した電熱線を
巻回し、ヒータ底部に糸ガイドを適宜の間隔で配置した
チューブ型ヒータ等が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような非接触式
ヒータを用いた仮撚機において、作業開始時、あるいは
糸切れ時に、クリール台のパッケージの糸を、所定の糸
道を通して巻取パッケージまで連結する糸通し作業を行
う必要がある。この糸通し作業において、非接触式ヒー
タを用いた仮撚機は、糸道に接近して糸の溶融温度以上
の高温に加熱されている発熱体が存在するため、この発
熱体に接触することなく、ヒータの細い空間に自由に糸
通しを行うことは極めて困難な作業である。
【0008】しかも、非接触式ヒータは工場内の高い位
置に横方向に向いて設置されているので、作業者にとっ
て作業性が悪く、更に、ヒータ内にはその底部に多数の
糸ガイドが存在するため、これらが邪魔となり円滑な糸
通しが困難であり、かつ、糸が高速で走行を始めて所定
の糸道を安定して維持するまでの間は、糸のたるみ等に
より発熱体に糸が接触し易く、糸が発熱体に接触する
と、溶融温度以上の温度の発熱体のため糸が溶融する。
【0009】したがって、本発明は、横向きに配置され
た仮撚機のヒータ内に糸通しを行うに際して、発熱体に
接触することなく、円滑にかつ容易に糸通しを行うこと
ができる仮撚機用ヒータの糸通し装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、仮撚機用ヒータの糸入口部に、糸ガイドロ
ーラを有する操作手段と該操作手段の昇降動作に連動す
る糸ガイド手段とを設け、前記操作手段の後退時に前記
糸ガイド手段が糸に係合して仮撚機の糸通し作動をな
し、前記操作手段の上昇時に前記糸ガイド手段が退避し
て仮撚機の定常作動をなす仮撚機ヒータの糸通し装置を
構成するものである。
【0011】
【作用】本発明は、上記のように構成したので、ヒータ
への糸通しに際して、ガイド手段を退避位置から案内位
置に移動させ、糸通しを行うことにより、ヒータ内にお
いて発熱体への接触が防止され、かつ糸通しを容易に行
うことができるようになる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。図1は、本発明を適用する延伸仮撚機の全体構成を
示し、クリールスタンド1に多数支持されたパッケージ
2の糸は、導管3から第1フィードローラ4を通り、直
管パイプ5、U字型パイプ6及び第1ガイド部7を通
り、あるいはU字型パイプ6の曲がり部内方に設けてい
る、後述する第2ガイド部8に案内されて、ヒータ10
内を通り、冷却器11を通った後、交差するニップベル
トからなる仮撚装置12によって撚を加えられ、ガイド
ローラ9、第2フィードローラ13、2次ヒータ14、
第3フィードローラ15、オイリングローラ16を経て
機台17に支持されたパッケージ18に巻取られる。
【0013】上記装置において、第1フィードローラ4
と第2フィードローラ13間では、仮撚装置12により
撚を加えられた糸Yの撚は、糸走行方向の上流側に逆上
り、第2ガイド部8まで逆上って仮撚がかけられる。し
たがって、第2ガイド部8は鏡面仕上げされており、糸
に対する損傷が軽減され、白粉の発生が抑えられる。糸
は第2ガイド部8との接触摩擦によって撚に対してブレ
ーキ作用を及ぼし、これより上流側へは撚は伝播しにく
い。このようにして、仮撚装置12によって糸Yに加え
られた撚は、最初ヒータ10において加熱処理され、更
に冷却器11で仮撚は固定される。
【0014】ヒータ10は、円筒状をなすチューブヒー
タ19を備え、その外周に電熱線が巻回されることによ
って加熱され、円筒状内面は常時300〜600℃の所
定の温度になるよう、図示されない感温センサによって
発熱を制御されており、それによりチューブヒータ19
の内周面からの赤外線が放射され、内部を走行する糸Y
を加熱している。このような赤外線を放射するチューブ
ヒータは、各種の材料が使用可能ではあるが、金属の酸
化物や炭化物等のようなセラミック、例えばチタニア、
アルミナ、酸化珪素、ジルコニア等が用いられ、放射さ
れる赤外線の波長は0.78μm〜1mm程度のものが
利用される。なお、ヒータ10内にはこのようなチュー
ブヒータ19が多数列設され、列設した延伸仮撚機の各
糸のチューブヒータで加熱処理されている。その内、隣
接する延伸機の糸の加熱のため、1つのヒータボックス
内に2本から最大12本のチューブヒータ19を隣接配
置してユニット化して構成する。
【0015】ヒータ10は図2、図3にその要部概要を
示すように、ヒータボックス21内に、同様の構成をな
すチューブヒータ19、19’が隣接配置されており、
チューブヒータ19の下方には等間隔に通孔22が形成
され、この通孔22に下方から糸ガイド23が上下動自
在に嵌合されている。糸ガイド23の上端部には、上方
から溝が形成され、この溝内に高純度アルミナ等からな
る耐摩耗性の糸案内片24を設け、糸案内片に形成した
上方から下方に延びるスリット25が形成され、このス
リット25内で高速に走行する糸をガイドしている。
【0016】各糸ガイド23の下端には共通の操作ロッ
ド26を貫通しており、この操作ロッド26は複数箇所
でブラケット27,27’の縦長の長孔28によりガイ
ドされ、また、複数箇所でリンク29,29’により支
持されている。リンク29は固定されたブラケット30
に回動自在に支持された第1レバー31と、この第1レ
バー31の先端には第2レバー32が回動自在に連結さ
れ、第2レバー32の先端には操作ロッド26が固定さ
れ貫通支持している。操作ロッド26には、常時ブラケ
ット30の位置する側に押圧する板ばね33が当接して
いる。板ばね33はその中央部33’が凸状に湾曲して
おり、それにより、操作ロッド26の突出端部26’を
手動で上方に持ち上げる時、操作ロッド26は板ばね3
3の中央凸部より上方に位置して板ばね33によりブラ
ケット30側かつ上方に押圧され、操作ロッド26はブ
ラケット27,27’の長孔28,28’の下限に当接
する位置で押圧保持される。この時各糸ガイド23は最
高部に位置し、スリット25の下端の糸案内部はチュー
ブヒータ19内の略中央に位置する。但し、この糸ガイ
ド23のスリット25の下端の位置は各々少しずつその
高さを異にし、チューブヒータの中央部を最も高い位置
とした弓状に設定することが好ましく、それにより、ス
リット25の下端の糸案内部で高速走行する糸を案内す
る時、糸がスリット内で振動することを防止する。一
方、後述するように、チューブヒータ19内に糸通しす
る時、操作ロッド26を押し下げると、板ばね33の中
央凸部を越えて下方に下がり、ブラケット27,27’
の長孔28,28’の上限に当接する時、板ばね33の
下方への押圧力によって操作ロッド26をこの位置で押
圧保持し、糸ガイド23を降下させ、チューブヒータ1
9内への糸通し作動を妨害することを防止する。
【0017】ヒータ10の入口部の糸案内装置部分は、
図4〜図6に示すように、チューブヒータ19の入口3
7に対向して、直管パイプ5の先端に固定したU字形パ
イプ6の先端開口39が対向して配置されており、U字
形パイプ6の屈曲側内周面に形成したスリット40にガ
イド面41が一致する位置に設けた第2糸ガイド8を固
定している。また、この第2ガイド部8に近接して、後
述するように、仮撚機用ヒータの糸入口部に、糸通しし
た糸をヒータ壁面から遠避けるように案内するガイド手
段である、作動ロッド42の操作により起伏自在とした
ガイドプレート43を揺動自在に配置している。このガ
イドプレート43は、その軸に巻回したリターンスプリ
ング44によって、図中常時時計回り方向に付勢されて
いる。ガイドプレート43の先端には糸ガイド部45を
設けており、下端には操作端部46が形成され、操作端
部46が図5に示すように、また後述するように作動ロ
ッド42の作動ピン47によって押圧作動され、また作
動ピン47による押圧が解除される時、リターンスプリ
ング44によってストッパ48に当接するまで回動す
る。この時は、図4の実線で示すように、ガイドプレー
ト43の糸ガイド部45は、第2ガイド部8のガイド面
41より高い位置となり、糸ガイド部45によって糸を
ガイドし、糸をチューブヒータの内壁に接触するのを防
止する作用をする。
【0018】一方、直管パイプ5と並行に案内管50を
固定しており、この案内管50内には作動ロッド42が
摺動自在に設けられ、作動ロッド42の先端部には操作
部材51が固定されている。操作部材51の側面にはプ
レート52が固定され、プレート52の先端にはガイド
ローラとして形成された第1ガイド部7が回転自在に支
持されるとともに、その下方側部には前記作動をなす作
動ピン47が突設している。操作部材51の他の側面に
は出没自在に係止ピン53が設けられ、この係止ピンは
操作部材51内に設けられたスプリング54によって常
時突出方向に付勢されている。
【0019】この係止ピン53に対向して案内管50の
先端内面には係合部材55を設けており、作動ロッド4
2を下方から上方に押し上げる時、係止ピン53は最初
係合部材55の下方に位置して突出しており、上記作動
ロッド42の押し上げにより係止ピン53が係合部材5
5の位置に至ると、係合部材55の下側案内面56によ
って徐々に係止ピン53はスプリング54に抗しして押
し込まれ、更に作動ロッド42を押し上げると、係止ピ
ン53は係合部材55の突出部を乗り越えて図5に示す
位置に至り、この位置においては作動ロッド42から手
を離しても、係止ピン53と係合部材55の係合によっ
て、作動ロッド42は落下することはない。この位置に
至る途中において、ストッパ48に係止されていたガイ
ドプレート43は、その下端の操作端部46が作動ピン
47によってリターンスプリング44に抗して反時計回
りに回動され、図5に示すように、糸ガイド部45は下
方の退避位置に移動される。この時、第1ガイド7は突
出し、延伸仮撚装置の定常作動位置となる。
【0020】上記のように構成した装置において、延伸
仮撚装置の糸通し時には、作動ロッド42を引き下げ、
第1糸ガイド部7を退避位置とする。この時、作動ピン
47も下がるので、ガイドプレート43は、リターンス
プリング44によってストッパ48に当接するまで回転
し、図4の実線に示す直立状態となる。更にヒータ10
の操作ロッド26を板ばね33の押圧力に抗して引き下
げると、操作ロッド26はブラケット27の長孔に沿っ
て、しかもリンク29によって操作ロッド26全体が平
行に下げられる。操作ロッド26が板ばね33の中央凸
部34を越えて下がり、ブラケット27,27’の長孔
28,28’の下限に当接すると、板ばね33はこの位
置で操作ロッドを押し付け保持する。この時、操作ロツ
ド26に下端が連結している各糸ガイド23は、操作ロ
ッド26と共に引き下げられ、先端の糸のガイド部分は
チューブヒータ19の内周から退避する。
【0021】次いで、ヒータ10の糸出口側に図7に示
すような略N字形のガイドワイヤ60を、その上端部に
設けた係止部61をヒータボックス21の端面に固定し
たブラケット62にボルト63で固定する。この時、ガ
イドワイヤ60の山状部64の先端はチューブヒータ1
9の略上部中心位置となるように保持される。
【0022】この状態から直管パイプ5の下端にパッケ
ージ2の糸端を導き、直管パイプ5の下端側から上方に
向けて高圧空気を噴出させると、糸端はこの高圧空気に
引かれて直管パイプ5内を上昇し、U字形パイプ6を通
ってその出口39からチューブヒータ19に入る。この
時、糸はU字形パイプ6の屈曲部の内側のスリット40
を通り、U字形パイプから出て、直立状態となっている
ガイドプレート43の糸ガイド部45に掛けられる。こ
の糸ガイド部45は第2ガイド部8のガイド面41より
高い位置にあるので、糸はガイド面41に当接すること
なく、上方に持ち上げられた状態でチューブヒータ19
内に入るので、糸端は高温のチューブヒータ19の入口
側内壁面に接することなく、チューブヒータ19内に導
入される。また、この時、第1ガイド部7は退避位置に
下げられているので、糸と接触することはない。
【0023】チューブヒータ19内に導入された糸端
は、チューブヒータ19で出口部分にオペレータによっ
て当てがわれたエアサッカの開口に作用する吸引空気流
に引き込まれて保持される。この時、チューブヒータ1
9内を通る糸端は、糸ガイド23が全て退避位置に降下
しているので、これ等に当ることなく、円滑にチューブ
ヒータ内を通過することができる。
【0024】次いで、冷却器11を支持しているストッ
パ65を外し、冷却器11を一端の支軸66を中心に上
方に回動して糸道を開放し、エアサッカで保持された糸
端を開放された冷却器11の下方を通し、第2フィード
ローラ13まで導く。第2フィードローラ13の接圧ロ
ーラによる押圧を解除して糸端をこの間に導き、再接圧
ローラを元の作用位置に戻し、糸端を第2フィードロー
ラ13で挾持する。この時、チューブヒータ19の出口
に位置する糸は、チューブヒータ19の軸線の延長方向
が第2フィードローラ13より下方に向いているので、
糸は、チューブヒータ19の出口の内壁上端面に当接し
ようとするが、ヒータ10の端部に設けたワイヤガイド
60の山形部64によってガイドされているので、内壁
上端面に当接することはない。
【0025】その後、オペレータによりワイヤガイド6
0と第2フィードローラ13間の糸をワイヤロッドの先
端操作部で持ち上げ、予め解除されているニップローラ
からなる仮撚装置12内を通し、更にガイドローラ9に
掛ける。次いで仮撚装置12内のニップローラを元に戻
して相互に当接状態とし、更に冷却器11を引き下げて
ストッパ65を掛け、所定の位置に固定するとともに、
冷却器内を通常の作動状態とする。それによりヒータ1
0から第2フィードローラ13迄の糸は所定の糸道上に
配置される。冷却器11を引き下げることにより、糸と
ワイヤガイド60の接触は自然に解除され、次に操作ロ
ッド26を板ばね33に抗して持ち上げると、操作ロッ
ド26が板ばね33の中央凸部を通過する時、操作ロッ
ド26は板ばね33によって押し上げられ、操作ロッド
26はブラケット27,27’の長孔28,28’の上
限に当接して保持される。それにより、チューブヒータ
19内には、糸ガイド23の糸ガイド部が所定の位置迄
上昇し、チューブヒータ19内でその軸線方向に沿って
中央部分が凸状となる弓形に糸道を形成して糸をスリッ
ト25内で案内する。
【0026】次いで作動ロッド42を押し上げると、先
端のガイドローラとしての第1ガイド部7は、直管パイ
プ5の出口からガイドプレート43の糸ガイド部45に
延びる糸をガイドしつつ押し上げる。この過程で、作動
ピン47はガイドプレート43の操作端部46を回動操
作し、糸ガイド部45を下げる。この時、作動ロッド4
2先端の操作部材51側部に設けた係止ピンは、案内管
50先端内面の係合部材55によって、スプリング54
に抗して押し込まれつつ上昇し、係合部材55を乗り越
えた部分で突出することにより、作動ロッドの自重によ
る降下を防止するとともに、第1ガイド部7を所定位置
に保持し、ガイドプレート43の転倒位置をリターンス
プリング44に抗して保持する。この時、ガイドプレー
トによって支持された糸は第2ガイド部8上でガイドさ
れる。その後、パッケージ2から直管パイプ5への糸を
第1フィードローラ4に掛ける。
【0027】上記操作によって糸道は延伸仮撚機の定常
位置となり、その後、第2フィードローラ13後の糸端
を前記所定の糸道を通し、パッケージ18に巻き取られ
定常の延伸仮撚作動を行う。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成し作用する
ので、仮撚機のヒータに糸通しを行う際、発熱体に糸を
接触させることなく、下方から円滑かつ容易に糸通しを
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した仮撚機の全体構成を示す側面
図である。
【図2】本発明の実施例のヒータ部分の概要を示す斜視
図である。
【図3】同正面図である。
【図4】本発明の実施例のヒータ入口部分のガイド部の
側面図である。
【図5】同斜視図である。
【図6】同操作ロッド先端部分の断面図である。
【図7】本発明の実施例のガイドワイヤ部分の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 クリールスタンド 2 パッケージ 3 導管 4 第1フィードローラ 5 直管パイプ 6 U字形パイプ 7 第1ガイド部 8 第2ガイド部 9 ガイドローラ 10 ヒータ 11 冷却器 12 仮撚装置 13 第2フィードローラ 14 2次ヒータ 15 第3フィードローラ 16 オイリングローラ 17 機台 18 パッケージ 19 チューブヒータ 21 ヒータボックス 22 通孔 23 糸ガイド 24 糸案内片 25 スリット 26 操作ロッド 27 ブラケット 28 長孔 29 リンク 30 ブラケット 31 第1レバー 32 第2レバー 33 板ばね 37 入口 39 先端開口 40 スリット 41 ガイド面 42 作動ロッド 43 ガイドプレート 44 リターンスプリング 45 糸ガイド部 46 操作端部 47 作動ピン 48 ストッパ 50 案内管 51 操作部材 52 プレート 53 係止ピン 54 スプリング 55 係合部材 60 ワイヤガイド 61 係止部 65 ストッパ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−215729(JP,A) 実開 平5−72981(JP,U) 実開 平6−16481(JP,U) 特公 昭50−6566(JP,B2) 実公 昭59−32618(JP,Y2) 実公 昭47−23807(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D02G 1/02 D02J 13/00 D02J 1/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮撚機用ヒータの糸入口部に、糸ガイド
    ローラを有する操作手段と該操作手段の昇降動作に連動
    する糸ガイド手段とを設け、前記操作手段の後退時に前
    記糸ガイド手段が糸に係合して仮撚機の糸通し作動をな
    し、前記操作手段の上昇時に前記糸ガイド手段が退避し
    て仮撚機の定常作動をなすことを特徴とする仮撚機ヒー
    タの糸通し装置。
  2. 【請求項2】 前記操作手段は前記ガイド手段に係合す
    る作動ピンを備え、前記糸ガイド手段は退避方向に付勢
    するスプリングを備えた請求項1記載の仮撚機ヒータの
    糸通し装置。
  3. 【請求項3】 仮撚機用ヒータの糸入口部に、糸走行方
    向上流への撚の伝播を防止する撚止め手段を設けた請求
    項1又は請求項2記載の仮撚機用ヒータの糸通し装置。
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