JP2855914B2 - ジアルキルナフタリンの製造方法 - Google Patents

ジアルキルナフタリンの製造方法

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浩司 山本
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジアルキルナフタリンを
製造する方法に関するものであり、該ジアルキルナフタ
リンは、ポリエステルまたはポリアミドを製造するため
に使用されるナフタリンジカルボン酸等の出発原料とし
て有用である。
【0002】
【従来の技術】2,6 −ジメチルナフタリンを製造する方
法として、 (1)ナフタリンまたは2−メチルナフタリン
を原料としてゼオライト触媒(ZSM−5)を用いてメ
チル化する方法(西独出願公開3334084)及び
(2)上記(1) の方法に指摘される副生成物が多い、
触媒の寿命が短い、といった難点を改善するため、前コ
ークス化処理の施されたゼオライト触媒を使用する方法
(特開昭63−201135)等が知られている。しか
し、上記改良方法におけるコークス化処理のような前処
理には時間がかかり、あまり経済的な方法とは言えな
い。更に、ゼオライト触媒の活性を向上させる方法とし
て、触媒を水蒸気で処理する方法(スチーム処理)が一
般に知られている(ゼオライトの科学と応用、P.143 〜
144、講談社サイエンティフィク)。しかしこの方法を
2,6−ジメチルナフタリンの製造に応用した場合には、
2,6−体の選択率を高める触媒細孔内の活性ばかりでな
く、触媒表面の活性も増加させるので、不均化反応及び
トランスアルキル化反応を併発し、2,6−体の選択率を
低下させてしまうと言う欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に鑑みてなされたものであって、副生成物の生成が少
なく、特に 2,6−体の収率が高く、しかも触媒の前処理
を容易に行なうことのできる方法を提供しようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明のジアルキルナフタリンの製造方法は、
ナフタリン又は2−アルキルナフタリンを原料として、
多孔質固体酸触媒の存在下でアルキル化剤を反応させる
にあたり、該多孔質固体酸触媒として、水蒸気を用いて
400〜700℃の温度で処理し、更に分子径6Å以上
の塩基性有機化合物を用いて250〜600℃の温度で
前処理したものを使用することに要旨がある。
【0005】
【作用】本発明者らは副生成物の生成量を少なくするこ
とのできる触媒の前処理方法を種々検討した結果、スチ
ーム処理した後、分子径6Å以上の塩基性有機化合物で
処理することが有効であることを見出した。
【0006】即ち、スチーム処理を施して触媒全体の活
性を高めた後、分子径6Å以上の塩基性有機化合物で処
理することにより触媒の選択性を高めようとするもので
ある。以下夫々に関して具体的に説明する。
【0007】まず触媒の活性を高める方法について説明
する。本発明では活性を高めるためにスチーム処理を行
なう。スチーム処理によって結晶骨格中のAlが一部脱
離し、Si/Al比が増加することにより触媒の酸強度
が増大し、活性が向上する。スチーム処理は400〜7
00℃で実施することが好ましい。温度が低過ぎる場合
にはAl脱離速度が遅くなるので充分処理するためには
長時間を必要とし、温度が高過ぎる場合には触媒自体が
熱分解を起こしてしまうため好ましくない。
【0008】次いで触媒の選択性を高める方法について
説明する。触媒によりアルキル化反応が促進される場合
に、原料が触媒の外表面に接触して反応すると、ジアル
キルナフタリンの他にトリアルキルナフタリン、テトラ
アルキルナフタリン等の種々の反応生成物を生じるが、
アルキル化反応が触媒の細孔内部で進行する場合は、細
孔内の自由度が低いために反応部位がある程度限定さ
れ、分子径の小さいジアルキルナフタリンが選択的に生
成される。従って触媒表面での反応を低く押えることに
より選択性を向上させることが可能であり、従来法の前
コークス化処理も触媒表面をコーキングすることにより
選択性の向上を図ったものである。しかし前コークス化
処理には長い処理時間を必要とし、また触媒表面の活性
点だけでなく触媒内部の活性点までもマスクしてしまう
可能性があった。
【0009】これに対し本発明では分子径6Å以上の塩
基性有機化合物を前処理剤として使用するので、酸性で
ある活性点と反応し易く処理時間が非常に短くてすみ、
しかもこの有機化合物は触媒細孔径(例えばゼオライト
(ZSM−5)で 5.5〜 5.7Å)より分子径が大きいの
で、触媒内部の活性点を被毒しないという利点を有して
いる。
【0010】本発明に用いられる塩基性化合物として
は、分子径が6Å以上のものであれば種々のものを用い
ることが可能であり、例えばジメチルキノリンやジメチ
ルイソキノリン、テトラメチルピリジン、トリメチルピ
リジン等の窒素含有複素環式化合物やトリメチルアニリ
ン等の多置換アニリン類、アミノナフタリン類等を挙げ
ることができる。尚ジメチルキノリンやジメチルイソキ
ノリン、テトラメチルピリジン、トリメチルピリジン等
の窒素複素環式化合物は特に好ましい。但し分子径が6
Å未満のものでは、前処理工程で触媒内部の活性点まで
被毒して触媒活性を著しく低下させるので、本発明から
は除外される。
【0011】上記の前処理は、上記塩基性有機化合物を
気化させて触媒と接触させることによって簡便に実施す
ることができる。但し、反応温度は250〜600℃で
行なう必要がある。温度が低すぎると反応速度が遅くな
り、本発明の利点を十分発揮させることができず、また
温度が高すぎると塩基性有機化合物が分解して表面のマ
スキング効果を失うので好ましくない。
【0012】以上の様にスチーム処理と塩基性有機化合
物の処理を組み合わせることにより、特に 2,6−ジメチ
ルナフタリン高い選択率で効率よく製造することができ
る様になった。
【0013】尚、アルキル化反応は通常のアルキル化反
応に準じて実施することができる。アルキル化剤も特に
限定されるものではなく、公知のものを利用することが
できるが、メタノール等のアルカノールおよびジメチル
エーテル等のジアルキルエーテルが特に好ましい。また
反応は250〜600℃で行なうことが好ましい。低す
ぎると反応添加率が低くなり、高すぎると触媒が分解す
る更には副生成物が生じ易くなる等の問題を生じる。
【0014】以下実施例によって本発明を更に詳述する
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。
【0015】
【実施例】
実施例1 ゼオライト(ZSM−5)0.5 g、海砂1.5 gをよく混
合した後、石英ガラスカラムに充填した。その後アルゴ
ンガス30cc/min、温度600℃の条件で図1に示され
る装置(図中1〜7の符号は夫々1;定量ポンプ、2;
ヒータ、3;グラスウール、4;触媒層、5;コールド
トラップ、6;熱電対、7;石英ガラスを示す)を用い
て充分に予備乾燥・焼成を行なった。その後水蒸気をキ
ャリアガス(アルゴン30cc/min) と共に流量0.024cc/
min,700℃の条件で1時間流し、スチーム処理を行
なった。その後更にメシチレン100重量部に対して
2,4−ジメチルキノリン2重量部を含んだ溶液をキャ
リアガス(アルゴンガス30cc/min)と共に、流量 0.0
10cc/min、600℃で1時間流し、塩基性有機化合物処
理を施した。次にメシチレン80重量部に対してメタノ
ール9重量部及び2−メチルナフタリン40重量部を含
んだ溶液を流量0.015cc/minでキャリアガス(アルゴン
ガス30cc/min)と共に流し450℃の条件でメチル化
を行なった。反応開始後1時間の間に生成した反応液を
回収して分析した。
【0016】比較例1 触媒の前処理を省略した以外は実施例1と同様にして反
応を行なった。 比較例2 触媒にスチーム処理のみの前処理を施した以外は実施例
1と同様にして反応を行なった。 比較例3 触媒に塩基性有機化合物の処理のみの前処理を施した以
外は実施例1と同様にして反応を行なった。実施例1及
び比較例1〜3の結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1に示される様に実施例1は比較例1〜
3と比較して2,6−ジメチルナフタリンの選択率が非
常に高くなっている。また実施例は選択率に2−メチル
ナフタリンの転化率を乗じた収率も高くなっている。ま
た前処理時間も2時間とかなり短い時間で実施すること
ができた。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、簡
便な前処理を短時間実施することにより、目的とするジ
メチルナフタリンを選択率よくしかも収率高く製造する
ことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に用いた反応装置の概略説明図。
【符号の説明】
1 定量ポンプ 2 ヒータ 3 グラスウール 4 触媒層 5 コールドトラップ 6 熱電対 7 石英ガラス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナフタリン又は2−アルキルナフタリン
    を原料として、多孔質固体酸触媒の存在下にアルキル化
    剤を反応させてジアルキルナフタリンを製造するにあた
    り、該多孔質固体酸触媒として、水蒸気を用いて400
    〜700℃の温度で処理し、更に分子径6Å以上の塩基
    性有機化合物を用いて250〜600℃の温度で前処理
    したものを使用することを特徴とするジアルキルナフタ
    リンの製造方法。
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