JP2855699B2 - 鉛筆芯 - Google Patents

鉛筆芯

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宏明 岡林
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 炭素骨格の焼成芯体を有する有機焼成型の鉛筆芯に関
する。自動製図機用、プロッター用といったように垂直
筆記されるのに適している。
(従来の技術) 鉛筆芯は得られ方によって2種に大別される。高温熱
処理を施すことによって得られる骨格を有する焼成型の
ものと、熱処理としてはせいぜい乾燥などを目的とする
低温までのものとされる非焼成型のものである。
更に、焼成型のものは、合成樹脂などを結合材として
使用して炭素骨格の焼成芯体としたものと、粘土などを
使用して酸化物等の他の骨格としたものとに大別され
る。
炭素骨格の焼成芯体を有するものを有機焼成型の鉛筆
芯と呼んでいるが、他のものに比べて濃度、強度の点で
優れたものたり得ることから、シャープペンシル用など
細径芯として一般的となっている。
この有機焼成型の鉛筆芯は、通常、ポリ塩化ビニル系
樹脂、ポリビニルアルコール、フラン樹脂といった結合
材に、黒鉛に代表される体質材及び必要に応じて使用さ
れる可塑剤、溶剤、安定材などを併用し、混練機などで
均一分散物としたものを適宜寸法に成形し、高温熱処理
し、更に必要に応じてシリコン油、スピンドル油といっ
た油状物質の含浸処理を施して得られている。
これらの中には、インキを芯体の気孔中に有するもの
や、外壁に金属色皮膜を有するものなどもある外、構造
的観点から検討を加えられたものもあり、例えば、特公
昭54−23612号公報には空間とした中心部に粘着性物質
を充填したものが、また、特公昭54−22340号公報には
中心部と外周部とで硬度が異なっているものが、それぞ
れ開示されている。
(発明が解決しようとする課題) 従来の検討は、強度、書き味、筆跡の濃度、鮮明性、
汚れにくさといった点に鑑みてなされてきた。例えば、
上述した特公昭54−23612号公報では筆跡の鮮明性、汚
れにくさの向上が、また、特公昭54−22340号公報では
強度、濃度、書き味の点での向上についての検討成果が
示されている。
これに対し、本発明は摩耗量と濃度との関係を改善す
ることを目的としている。
即ち、プロッター等近年の普及が著しい中、鉛筆芯と
して摩耗しにくいことは大図面作成などの観点で希求事
項となってきている。
この要望を満足するのに、単に長い鉛筆芯とするだけ
よりは、単位長さ当たりの摩耗量を抑制する方が好まし
い。しかし、一般に単位長さ当たりの摩耗量を少なくす
ると、濃度の劣ったものとなってしまう。この逆相関の
関係を改善せんとする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、炭素骨格の焼成芯体を有する有機焼成型の
鉛筆芯であって、前記芯体が、1.20〜1.40の嵩密度の径
50%中心部と、この中心部の嵩密度の1.02〜1.30倍であ
る嵩密度を有する、芯体径の5〜40%の肉厚の外層部と
を有してなる鉛筆芯を要旨とする。
以下、詳述する。
径50%中心部とは、鉛筆芯を半分の太さにしたときの
部分であり、例えば、直径1mmの鉛筆芯ならば直径を0.5
mmとなるように外壁部を削り取った残りの部分となる。
この中心部の嵩密度を1.20〜1.40の範囲のものとする。
値が多きすぎても小さすぎてもいけない訳ではないが、
摩耗性、濃度の一方の点で汎用性が低下してしまう。
また、外層部の肉厚を芯体径の5〜40%とするととも
に、この外層部の嵩密度を中心部の嵩密度の1.02〜1.30
倍とするのは、中心部、外層部の区別がなされていない
従来の鉛筆芯と比べて向上度を少なくないものとするこ
とと、他の問題を派生しないことによる。例えば、嵩密
度を1.30倍より大きくした場合には、筆跡が、鮮明・不
鮮明とかというのではないが、濃淡層のあるものとなっ
たりすることもある。
また、外層部の肉厚が例えば5%のときは芯体径の90
%が残りの部分となり、例えば40%のときは芯体径の20
%の部分が残りの部分となるといったように、外層部の
肉厚によっては径50%中心部に外層部の一部が存在しな
かったり存在したりすることになるが、これらいずれの
場合でも、前述した径50%のところを基準にする。芯体
構造が2層ではなく更なる多層のときも最外層部を上述
した外層部として、同様である。尚、従来の通常の鉛筆
芯であっても、その製造における熱処理の際の収縮によ
って、芯体の外皮部分にスキンコアと呼ばれる極めて薄
膜状の構造部分を有するようになるものもある。この外
皮部分については、外層部の一部に含めて考えられる
が、外層部そのものが前述したように芯体径の5%以上
のものであるから、実際的には無視できる。また、本発
明の鉛筆芯を得るには、予め嵩密度が異なるように材料
選択したものを電線被覆の要領で押出成形したり、ラム
式の押出機を使用して層状に押出成形するといったよう
に成形時に複層にしておくのが容易であると思料される
が、嵩密度は、混練時の剪断力の加え方とか熱処理時の
温度、時間、雰囲気などによっても変化させることがで
きるので適宜活用すればよい。更に、形状も横断面が円
形である一般的なもののほか、正6角形の横断面を有す
るものとすることなどもできる。また、手に把持しての
一般筆記用ともできる。
(実施例) 以下、単に部とあるのは重量部を示す。
<実施例1> {材料A} ポリ塩化ビニル 50部 黒鉛 50部 ジオクチルフタレート 15部 ステアリン酸塩 1部 カーボンブラック 5部 {材料B} ポリ塩化ビニル 50部 黒鉛 50部 ジオクチルフタレート 10部 ステアリン酸塩 1部 無定形シリカ 3部 上記材料A、Bは、各配合物を3本ロールで110℃、3
0分間の混練をして得た。
この材料A、Bを、スクリュー式押出機で、材料Aで
内側に配されるよう細線状に押出成形した。材料Bの肉
厚は成形物全体の径の20%である。これを空気中で300
℃まで加熱し更に不活性雰囲気中で1100℃まで加熱する
熱処理を施して芯体を得、この芯体にマイクロクリスタ
リンワックスを含浸して直径約0.5mmの鉛筆芯とした。
<実施例2〜5> 実施例1において、成形物全体の径に対する材料Bの
肉厚を、20%ではなく、5%、10%、30%、40%となる
ようにした以外、すべて実施例1と同様にした。
<実施例6> 実施例1において、材料Bを準備する際の混練条件を
110℃、30分間から110℃、50分間に変えた。これにより
得た材料を材料Cとし、この材料Cを実施例1における
材料Bに代えて使用した以外、すべて実施例1と同様に
した。
<実施例7、8> 実施例1において、材料Aを準備する際の混練条件を
110℃、30分間から110℃、50分間、110℃、20分間に変
えた。これにより得た材料を材料D、材料Eとし、この
材料D、材料Eを実施例1における材料Aに代えて使用
した以外、すべて実施例1と同様にした。
<実施例9> 実施例1において、熱処理を、空気中で280℃までと
し、また、不活性雰囲気中で1000℃までとした以外、す
べて実施例1と同様にした。
<実施例10> {材料F} ポリ塩化ビニル 50部 黒鉛 50部 ジオクチルフタレート 12部 ステアリン酸塩 1部 ナイロン微粉末(平均粒径5μm) 5部 {材料G} 塩素化ポリ塩化ビニル 50部 黒鉛 50部 ジオクチルフタレート 10部 ステアリン酸塩 1部 無定形シリカ 3部 上記材料F、Gは、各配合物を3本ロールで110℃、3
0分間の混練をして得た。
この材料F、Gを、スクリュー式押出機で、材料Fが
内側に配されるよう細線状に押出成形した。材料Gの肉
厚は成形物全体の径の15%である。これを使用して、以
後、実施例1と同様に処理をした。
<実施例11> 実施例1における材料A、材料B、それに実施例8に
おける材料Eを用い、これら材料をラム式押出機に下か
ら順に材料B、材料E、材料Aとなるようにプレス入れ
(押出機中のそれぞれの材料厚みは等しくした)し、押
出成形した(これによって、外から順に材料B、材料
E、材料Aが層となった成形物が得られる。)。これを
使用した、以後、実施例1と同様に処理をした。
<比較例1〜7> 実施例1〜11における材料A〜Gを、それぞれ単独に
押出成形用に使用し、実施例1における以後の処理をし
た。
<比較例8、9> 実施例1において、成形物全体の径に対する材料Bの
肉厚を、20%ではなく、2%、45%となるようにした以
外、すべて実施例1と同様にした。
<比較例10> 実施例1において{材料G}の黒鉛を50部から40部、
ジオクチルフタレートを10部から8部にした以外すべ
て、実施例10と同様にした。
<比較例11> 実施例10において{材料F}のジオクチルフタレート
を12部から15部、ナイロン粉末(平均粒径5μm)5部
を6部にした以外すべて、実施例10と同様にした。
<比較例12> 実施例1の{材料B}を内側(中心部)にし、実施例
10の{材料G}を外層部となすようにした以外すべて、
実施例1と同様にした。
以上、各実施例及び比較例8乃至12における芯体の嵩
密度を測定した結果を表−1に示す。尚、比較例1〜7
のものは芯体全体の嵩密度と中心部における嵩密度の測
定値が小数点3桁目で1,2違うだけであったので表化を
省略した。また、嵩密度は、嵩容積と重さから得られる
が、外層部の嵩密度は、芯体全体の嵩密度と、各例の成
形物における外側材料の肉厚分に相当する割合で芯体を
削り出した後のものにおける嵩密度とから算出した。
表−2、表−3より判るように、本発明の鉛筆芯は、
摩耗量と濃度との相関が改善されたものたり得る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素骨格の焼成芯体を有する有機焼成型の
    鉛筆芯であって、前記芯体が、1.20〜1.40の嵩密度の径
    50%中心部と、この中心部の嵩密度の1.02〜1.30倍であ
    る嵩密度を有する、芯体径の5〜40%の肉厚の外層部と
    を有してなる鉛筆芯。
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