JP2855515B2 - 簡易消火具 - Google Patents

簡易消火具

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JP2855515B2 JP5082596A JP5082596A JP2855515B2 JP 2855515 B2 JP2855515 B2 JP 2855515B2 JP 5082596 A JP5082596 A JP 5082596A JP 5082596 A JP5082596 A JP 5082596A JP 2855515 B2 JP2855515 B2 JP 2855515B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用及び作業場
等における初期消火用として、手元に装備し、何人でも
容易に操作ができる簡易消火具の分野に関するものであ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、中空状筒体
の下方開口部に嵌着されている下方蓋部の雌ネジに螺着
のガスボンベが、衝撃が加わっても揺動せずに固定さ
れ、安定した状態を持続できるときに、ガスボンベを嵌
着するガスボンベ嵌着体を右手で、他方中空状筒体の方
を左手で把持したまゝ、右手で前記ガスボンベ嵌着体を
若干回動するきわめて簡単な操作で、撃針が封板を打ち
破り、ガスボンベ内のCOガスを噴射せしめたものであ
る。
【0003】さらに本発明は、消火時の操作として必要
なガスボンベ嵌着体の右手による回動の際、前記嵌着体
が変形するのを防止し、スムーズに封板を撃針が打破で
きるようにした。
【0004】また中空状筒体の下方開口部に嵌着の下方
蓋部の強度を持続せしめて、殊に嵌着している前記の筒
体下方部に強度を保持すると共に、ガスボンベの常時正
常な状態を確保せしめた。
【0005】さらに本発明は、緊急使用時において、ガ
スボンベの嵌着体と中空状筒体と下方部とを密閉してい
るシールのミシン目を破って前記嵌着体を回動すれば、
きわめて容易にCOガスの噴射ができるようにした。
【0006】また本発明は、前記筒体と嵌着体との間を
シールを介して密閉して、上記両体の間隙部から不要な
物体や塵埃等の侵入を防止せしめた。
【0007】さらに本発明は、噴射式ノズルの噴霧器を
構成する中空状筒体を製造する既設の設備をそっくり活
用し、金型等の新規な経費を不要にして製作費の著減を
図ったものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、中空状筒体の
下方開口部に、中央に噴射孔付き撃針を取着し、前記撃
針の外側方に雌ネジを刻設する下方蓋部を嵌着し、中央
に炭酸ガスを高圧にて充填した封板付きガスボンベの下
方部を嵌着する嵌挿部を底部に形成し、且上方は開口部
とするガスボンベ嵌着体を別設し、前記ガスボンベのネ
ジ付き頭部のネジと前記下方蓋部を構成する撃針下方の
雌ネジとを、撃針とボンベの封板との間に若干の空隙を
設けて螺着し、前記中空状筒体の下方部と前記ガスボン
ベ嵌着体との間に形成する間隙部をシール材によって密
閉せしめ、前記中空状筒体の上方開口部に、前記中空状
筒体内に挿入した消火液充填タンクの開口部を保持する
貫通孔付き固定体を取着せしめた上方蓋部を嵌着し、且
前記固定体の上面にシートバルブを載置し、噴射孔付き
ノズルを前記固定体に螺着せしめた簡易消火具である。
【0009】さらに本発明は、雌ネジを刻設し且中央に
噴射孔付き撃針を設けた前記下方蓋部の外側に、リブを
突設せしめた簡易消火具である。
【0010】また本発明は、前記ガスボンベ嵌着体が、
ガスボンベの下方部を嵌着する嵌挿部と前記ガスボンベ
嵌着体を構成する側壁部にかけ、複数のリブを形成した
簡易消火具である。
【0011】
【作用】本請求項1〜3の発明の作用は、共通する部分
が多いので一括して説明する。
【0012】本発明の簡易消火具を作動させるには、左
手で中空状筒体を握持し、右手でガスボンベ嵌着体を回
動させる。右手で前記ボンベ嵌着体を回動させると、ガ
スボンベの封板が撃針に近接して封板が打破される。打
破されると、ガスボンベに高圧にて充填中のCOガスが
噴射孔から中空状筒体内に充満し、消火液充填タンクを
押圧する。前記充填タンクは、前記の噴射されたCOガ
スによって押圧され、充填中の消火液が、貫通孔から噴
射孔へと流出し、前記の噴射孔からCOガスが噴射され
て初期消火をする。
【0013】本発明の簡易消火具は、使用後は使い捨て
となる。
【0014】さらに本発明は、ガスボンベ嵌着体の嵌挿
部と側壁部との間にリブを複数個所形成しているので、
きわめて堅固となって、回動中にひねり現象は生じな
い。
【0015】また本発明は、下方蓋部にリブを形成して
いるので、嵌挿されているガスボンベが回動時にねじ込
まれても、強固に固定されて変形することがない。
【0016】さらに本発明は、ガスボンベ嵌着体と中空
状筒体との間に、シール材が貼着されているので、塵埃
等が挿入することがない。
【0017】また上記のようにシール材の貼着によっ
て、中空状筒体に対し、ガスボンベ嵌着体が強固に固着
しているので、ガスボンベが常時正常な状態を保持でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明すると
以下のとおりである。
【0019】aは簡易消火具Aを構成する中空状筒体で
あり、以下の構成からなる。1は外側壁部、2は上方の
上方開口部であり、下方には下方開口部3を有してい
る。4は前記下方開口部3に嵌着する下方蓋部であり、
以下の構成からなっている。蓋板部5の中央に外側方に
若干突設する噴射孔6付き撃針7を取着し、さらに撃針
7の下方に雌ネジ8’を刻設した嵌挿部8を形成する。
9は前記嵌挿部8の下方に径を若干大きく形成した嵌挿
部である。10は前記筒体aの下方開口部3の端縁部に
下方蓋部4を嵌着したカール部である。そして前記蓋板
部5の外側面から撃針7を取着した外側面とにかけてリ
ブ11を形成する。以上の構成部材から下方蓋部4が形
成されている。
【0020】そして前記中空状筒体aの下方開口部3に
対し、前記下方蓋部4を嵌着する。
【0021】12は前記のように嵌着した下方蓋部4と
筒体aとを密閉したシールである。
【0022】bは炭酸ガスを高圧にて充填した封板13
付きガスボンベ14の下方部を嵌着する嵌挿部15を有
するガスボンベ嵌着体である。16は底部、17は側壁
部である。18は前記嵌挿部15と側壁部17とにかけ
複数個所形成したリブである。前記ガスボンベ14は、
底部に接着剤を塗布して嵌挿部15に嵌挿せしめる。従
って前記ボンベ14は嵌挿部15から容易に離脱しな
い。19はガスボンベ14の頭部の外周に刻設したネジ
である。
【0023】以上のように嵌着体bに嵌着されたガスボ
ンベ14の頭部を、前記下方蓋部4を構成する雌ネジ
8’を刻設した嵌挿部8に挿入し螺着する。そのとき、
封板13と撃針7との間に、間隙部を形成し、撃針7が
封板13を打破しないように組立てる。その結果前記嵌
着体bの上端縁部と前記筒体aの下方部との間に若干の
間隙部20が形成される。21は前記間隙部20を密閉
するため前記筒体aと前記嵌着体bとにかけて貼着した
ミシン目入りのシール材である。
【0024】22は軟質合成樹脂製の消火液充填タンク
であり、前記筒体aに挿入する。23は前記筒体aの上
方開口部2に嵌着した上方蓋部である。前記上方蓋部2
3には前記タンク22の開口部を保持する貫通孔24付
き固定体25を取着する。そしてこの固定体25の上面
に破裂部26’付きのシートバルブ26を載置する。さ
らに前記固定体25に噴射孔27付きノズル28を螺着
する。29はノズル28に被せたキャップである。
【0025】
【発明の効果】本発明は以下に示す効果を奏する。
【0026】本発明は、下方蓋部に頭部が固定されたガ
スボンベの底部をガスボンベ嵌着体によって固着せしめ
たので、前記ガスボンベに外部からの衝撃が加わって
も、揺動することなく安定した状態を持続し、不意に撃
針が封板を打破することがない。
【0027】さらに本発明は、ガスボンベ嵌着体を、右
回転するだけのきわめて簡単な操作で、ガスボンベが上
昇して封板を撃針が打破し、消火液充填中のタンクを圧
縮し、内部の消火液をノズルから噴射せしめ、初期消火
機能を発揮せしめた。
【0028】また本発明は、下方蓋部にリブを形成した
ので、下方蓋部に外部からの衝撃が加わっても、下方蓋
部が変形することがなく、従ってガスボンベの頭部を確
実に保持できる。
【0029】さらに本発明は、ガスボンベの嵌着体の内
側にリブを形成したので、嵌着体に外部からの衝撃が加
わっても、変形することがなく、ガスボンベ全体を正常
な状態に確保できる利点を併有している。
【0030】また本発明は、中空状筒体が既存の噴射
器、または噴霧器を製造する装置をそのまゝ活用して製
造することができるので、製造費を著しく節減できる。
【0031】さらにガスボンベの嵌着体と中空状筒体と
の間に、シール材を貼着したので、両体の揺動を阻止
し、且間隙部より異物や塵埃等の侵入を阻止できる利点
を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明簡易消火具の一部切欠正面図である。
【図2】同筒体の下方部と嵌着体との一部切欠拡大正面
図である。
【図3】同筒体の上方部とノズル等との一部切欠拡大正
面図である。
【図4】同ガスボンベの嵌着体の縦断面図である。
【図5】同シートバルブの平面図である。
【符号の説明】
A・・・簡易消火具 a・・・中空状筒体 1・・
・外側壁部 2・・・上方開口部 3・・・下方開
口部 4・・・下方蓋部 5・・・蓋板部 6・・・噴射孔 7・・・撃針 8、9、15・・
・嵌挿部 8’・・・雌ネジ 10・・・カール部
11、18・・・リブ 12・・・シール b
・・・ガスボンベ嵌着体 13・・・封板 14・
・・ガスボンベ 16・・・底部 17・・・側壁部 19・・・ネ
ジ 20・・・間隙部 21・・・シール材 2
2・・・消火液充填タンク 23・・・上方蓋部
24・・・貫通孔 25・・・固定体 26・・・
シートバルブ 26’・・・破裂部 27・・・噴射孔 28・・
・ノズル 29・・・キャップ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空状筒体の下方開口部に、中央に噴射孔
    付き撃針を取着し、前記撃針の外側方に雌ネジを刻設す
    る下方蓋部を嵌着し、中央に炭酸ガスを高圧にて充填し
    た封板付きガスボンベの下方部を嵌着する嵌挿部を底部
    に形成し、且上方は開口部とするガスボンベ嵌着体を別
    設し、前記ガスボンベのネジ付き頭部のネジと前記下方
    蓋部を構成する撃針下方の雌ネジとを、撃針とボンベの
    封板との間に若干の空隙を設けて螺着し、前記中空状筒
    体の下方部と前記ガスボンベ嵌着体との間に形成する間
    隙部をシール材によって密閉せしめ、前記中空状筒体の
    上方開口部に、前記中空状筒体内に挿入した消火液充填
    タンクの開口部を保持する貫通孔付き固定体を取着せし
    めた上方蓋部を嵌着し、且前記固定体の上面にシートバ
    ルブを載置し、噴射孔付きノズルを前記固定体に螺着せ
    しめたことを特徴とする簡易消火具。
  2. 【請求項2】雌ネジを刻設し且中央に噴射孔付き撃針を
    設けた前記下方蓋部の外側に、リブを突設せしめたこと
    を特徴とする請求項1記載の簡易消火具。
  3. 【請求項3】前記ガスボンベ嵌着体が、ガスボンベの下
    方部を嵌着する嵌挿部と前記ガスボンベ嵌着体を構成す
    る側壁部にかけ、複数のリブを形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の簡易消火具。
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