JP2855123B2 - 酸化物超電導体 - Google Patents

酸化物超電導体

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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、超電導転移温度Tcが液体窒素温度を越える
酸化物超電導体に関するものである。
[従来の技術] 液体窒素の沸点を越える超電導転移温度Tc(絶対温度
90K)をもつ代表的な酸化物超電導体として3層ペロブ
スカイト型の結晶構造を有するRBa2Cu3O7(R=Y,希土
類元素)が知られている(Appl.Phys.Lett.Vol.51(198
7)P57)。ところが、この酸化物超電導体は酸素含有量
が熱処理条件で変化し、これにともなって正方晶−斜方
晶構造相転移を起こす。この相転移により超電導転移温
度は90Kから0K(絶縁体)まで大きく変化することが知
られている(Phys.Rev.B36(1987)P5719)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、例えば、RBa2Cu3O7粉末を銀パイプに
充填し、これを冷間線引き加工で線状にした後、RBa2Cu
3O7粉末の焼結熱処理(800〜900℃)により、超電導線
材として実用化する場合に(銀シース線材法)、焼結処
理によって酸素が抜けてしまい、超電導特性が劣化して
しまうことを本発明者らは見いだした。
これに対して、2重のCuO鎖を有する3層ペロブスカ
イト型の結晶構造のRBa2Cu4O8(第1図)は、850℃付近
まで酸素の出入りが見られず安定である。しかしなが
ら、超電導転移温度が80Kと低く(Noture Vol.336(198
8)P660)、そのために液体窒素の沸点からの温度マー
ジンが小さく実用化は困難であった。また、本発明者ら
は、RBa2Cu4O8は焼結性が悪く高密度焼結体が得られに
くいことを見いだした。焼結体の密度が低いと臨界電流
密度が高くならないことは当然である。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされた
ものである。
本発明の目的は、液体窒素の沸点よりも十分高い超電
導転移温度を有し、高密度でかつ高温まで酸素の吸収−
放出がなく安定性にすぐれた超電導体を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本発明の酸化物超電導体
は、(R1-xNax)Ba2Cu4O8の組成を有し、RはY、Nd、S
m、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luの希土類元素(Y
を含む)のうち少なくとも1種からなり、xが0.001≦
x≦0.4の範囲にあることを特徴とする。
[作用] 前述した手段によれば、母材となる超電導体RBa2Cu4O
8の超電導転移温度が80Kであり、しかも、この材料は、
難焼結性であるのに対して、(R1-xNax)Ba2Cu4O8の組
成を有しRがHo、xが0.1の試料は、超電導転移温度が9
0Kであり、焼結も容易になり、本実施例では焼結体の気
孔率も10%以下まで低下することが認められた。さら
に、熱重量分析の結果、本発明の超電導体は、850℃付
近まで酸素の出入りがなく安定に存在することが確認で
きた。
従って、本発明の超電導体を銀シース線材化する場
合、最終工程である焼結熱処理過程で、超電導特性を損
なうことなく安定で、しかも高密度に焼結した超電導線
材を作製することができる。
[発明の実施例] 以下、本発明の一実施例を図面を用いて、具体的に説
明する。
まず、本発明による酸化物超電導体の主成分であるRB
a2Cu4O8の基本構造を第1図に示し、比較するために従
来のRBa2Cu3O7の結晶構造を第2図に示す。第1図及び
第2図において、1は希土類元素Rであり、Y、Nd、S
m、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luのうち少なくとも
1種からなる。2はBa、3はCu、4は線分の交差点に配
置されているOである。
第1図に示した本発明の酸化物超電導体の主成分(R
1-xNax)Ba2Cu4O8は、第2図に示すRBa2Cu3O7の結晶構
造の1重のCuO鎖を、2重のCuO鎖に置換し、さらに希土
類元素Rを部分的にNaに置換したものである。この二重
のCuO鎖を有する構造において、一部RをNaに置換する
ことが本発明の一つの特徴である。
つぎに、本発明の酸化物超電導体の実施例について説
明する。
〔実施例1〕 純度99.9%のY2O3、Ba(NO3、CuO、Na2O2粉末を
化学組成式(Y1-xNax)Ba2Cu4O8において、x=0、0.0
1、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5となるように混合し、酸素
中850℃で24時間仮焼を行った。仮焼後、試料を粉砕し
矩形に成形した。この成形体を酸素中800℃で5時間予
備焼結した。この予備焼結体を1000kg/cm2・Ar80%−O2
20%のガス雰囲気下で熱処理を行った。200℃/hで加熱
して930℃で6時間保持し、そこからさらに1020℃まで2
00℃/hで加熱して、その温度で6時間保持した。冷却は
200℃/hの速度で300℃まで行い、1気圧まで減圧したあ
と試料を空気中に取り出した。この試料を再び粉砕し成
形した。この成形体を酸素中800℃で20時間焼結して所
定の試料を得た。
この様にして得られた(Y1-xNax)Ba2Cu4O8の焼結体
の生成相を粉末X線回折を用いて確認した。得られた試
料の主成分はいずれもYBa2Cu4O8型の結晶構造を有する
ことを確認した。x=0.1の粉末X線回折図形を第3図
に示した。図中の数字はYBa2Cu4O8型構造にもとづいた
ピークの指数である。この試料は超電導相の単一相であ
った。試料の生成相を第1表にまとめて示した。xが0
から0.1の範囲では、(Y1-xNax)Ba2Cu4O8の単一相であ
り、xが0.2になると第2相を含むようになる。
これらの試料の超電導特性を抵抗測定により調べた。
その結果を第4図及び第1表に示した。第1表乃至第4
表において、Tconは常電導状態から超電導転移を開始す
る温度、TcR=0は抵抗0なるときの温度、ρ300Kは30
0Kのときの抵抗率である。
本実施例の(Y1-xNax)Ba2Cu4O8の超電導体試料は、
第4図及び第1表からわかるように、いずれも90K級の
超電導転移温度を示す。この超電導転移温度は、液体窒
素の沸点(77K)よりも十分高い温度である。試料の室
温における抵抗値を比較すると、Naの含有量xの増加と
ともに室温の抵抗値が低下する。このように室温の抵抗
値の低い試料に対して高臨界電流密度が期待できる。室
温の抵抗はxが0.2の試料が一番低く、xが0.3以上では
xの増加と共に抵抗値は高くなりx=0.5ではx=0の
場合よりも高くなる。
また、これらの試料の気孔率を研磨試料の光学顕微鏡
観察から求めた。これらの値を第1表にまとめて示し
た。この結果を見ると、xの増加とともに気孔率が低下
し、x=0.2の試料でほぼ5%になる。しかし、これ以
上xが増加しても気孔率はほとんど変化しない。
X線回折の結果、室温における抵抗率、気孔率の測定
結果を考慮すると、xの増加にともなう試料の室温の抵
抗率の低下は、YBa2Cu4O8のYのサイトにNaが固溶する
ことによる効果と共に、xが0.1を越える場合には生成
した第2相が焼結助材として働き試料が高密度化するた
めによるものと考えられる。しかし、あまりに第2相が
多くなると超電導体の体積分率が低下するので望ましく
はない。したがってxの望ましい範囲としては、0.001
≦x≦0.4である。
また、例えば第5図の(a)に示すようにx=0.1の
試料の熱重量分析の結果、常温から850℃付近まで重量
変化を示さず、850〜900℃で重量の減少を示すことか
ら、850℃という高温に至るまで酸素の出入りもなく安
定に存在することが確認できた。ところが従来の超電導
体YBa2Cu3O7では、第5図の(b)に示すように、400〜
800℃で大きく酸素が放出してしまう。
以上の説明からわかるように、本実施例によれば、母
材となる超電導体YBa2Cu4O8の超電導転移温度が80Kで、
しかも難焼結性であり、そのため焼結体の気孔率が30%
以上であるのに対して、(Y1-xNax)Ba2Cu4O8の組成を
有し、xが0.001≦x≦0.4の範囲にある試料は、いずれ
も超電導転移温度が90Kであり、焼結体の気孔率も15%
以下である。さらに、これらの試料は室温の電気抵抗率
も低く、熱分析では850℃付近まで、酸素の出入りがな
く安定に存在することが確認できた。
したがって、本発明の酸化物超電導体は、銀シース線
材化する場合、最終工程である焼結熱処理工程で、超電
導特性を損なうことなく安定で、しかも易焼結性である
のでそれぞれの粒子が高密度に焼結した臨界電流密度の
高い超電導線材を作製することができる。
また、本発明による酸化物超電導体は、高温成形を行
う場合、バインダーの使用で高密度成形が可能である。
すなわち、従来の超電導体YBa2Cu3O7は、400℃以上でバ
インダー除去はできないが、本発明の超電導体の場合に
は、800℃以下でバインダー除去は可能である。これに
より、高密度成形ができるので、さらに超電導電流密度
を向上させることができる。
また、従来のYBa2Cu3O7の薄膜は比表面積が大きいた
め、常温空気中でも超電導特性が劣化していたが、本発
明による酸化物超電導体の薄膜は、YBa2Cu3O7の薄膜に
比較すると環境安定性が高く、超電導転移温度が安定し
ている。
〔実施例2〕 純度99.9%のHo2O3、Ba(NO3、CuO、NaO2粉末を
化学組成式(Ho1-xNax)Ba2Cu4O8において、x=0、0.
01、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5となるように混合し、酸
素中850℃で24時間仮焼を行った。仮焼後、試料を粉砕
し矩形に成形した。この成形体を酸素中800℃で5時間
予備焼結した。この予備焼結体を1000kg/cm2・Ar80%−
O220%のガス雰囲気下で熱処理を行った。200℃/hで加
熱して900℃で6時間保持し、そこからさらに1020℃ま
で200℃/hで加熱して、その温度で6時間保持した。冷
却は200℃/hの速度で300℃まで行い、1気圧まで減圧し
たあと試料を空気中に取り出した。この試料を再び粉砕
して成形した。この成形体を酸素中800℃で20時間焼結
して所定の試料を得た。
この様にして得られた(Ho1-xNax)Ba2Cu4O8の焼結体
の生成相を粉末X線回折を用いて確認した。得られた試
料の主成分はいずれもRBa2Cu4O8型の結晶構造を有する
ことを確認した。x=0.10の試料の粉末X線回折図形を
第3図に示した。図中の数字はRBa2Cu4O8型構造にもと
づいたピークの指数である。この試料は、超電導相の単
一相であった。試料の生成相を第2表にまとめて示し
た。
xが0から0.2の範囲では、(Ho1-xNax)Ba2Cu4O8
単一相であり、xが0.20になると第2相を含むようにな
る。
これらの試料の超電導特性を抵抗測定により調べた。
その結果を第7図及び第2表に示した。本実施例の(Ho
1-xNax)Ba2Cu4O8の超電導体試料は、第7図及び第2表
からわかるように、いずれも90K級の超電導転移温度を
示す。この超電導転移温度は、液体窒素の沸点(77K)
よりも十分高い温度である。試料の室温における抵抗値
を比較すると、Naの含有量xの増加とともに室温の抵抗
値が低下する。このように室温の抵抗値の低い試料にた
いして高臨界電流密度が期待できる。室温の抵抗はxが
0.2の試料が一番低く、xが0.3以上ではxの増加と共に
抵抗値は高くなりx=0.5ではx=0の場合よりも高く
なる。
また、これらの試料の気孔率を研磨試料の光学顕微鏡
観察から求めた。これらの値を第2表にまとめて示し
た。この結果を見ると、xの増加とともに気孔率が低下
し、x=0.2の試料でほぼ5%になる。しかし、これ以
上xが増加しても気孔率はほとんど変化しない。
X線回折の結果、室温における抵抗率、気孔率の測定
結果を考慮すると、xの増加にともなう試料の室温の抵
抗率の低下は、HoBa2Cu4O8のHoのサイトにNaが固溶する
ことによる効果と共に、xが0.1を越える場合には生成
した第2相が焼結助材として働き試料が高密度化するた
めによるものと考えられる。しかし、あまりに第2相が
多くなると超電導体の体積分率が低下するので望ましく
はない。したがってxの望ましい範囲としては、0.001
≦x≦0.4である。
また、例えば第8図の(a)に示すようにx=0.1の
試料の熱重量分析の結果、常温から850℃付近まで重量
変化を示さず、850〜900℃で重量の減少を示すことか
ら、850℃という高温に至るまで酸素の出入りもなく安
定に存在することが確認できた。ところが従来の超電導
体HoBa2Cu3O7では、第8図の(b)に示すように、400
〜800℃で大きく酸素が放出してしまう。
以上の説明からわかるように、本実施例によれば、母
材となる超電導体HoBa2Cu3O8の超電導転移温度が80K
で、しかも難焼結性であり、そのため焼結体の気孔率が
30%以上であるのに対して、(Ho1-xNax)Ba2Cu4O8の組
成を有し、xが0.001≦x≦0.4の範囲にある試料は、い
ずれも超電導転移温度が90Kであり、焼結体の気孔率も2
0%以下である。さらに、これらの試料は室温の電気抵
抗率も低く、熱分析では850℃付近まで、酸素の出入り
がなく安定に存在することが確認できた。
〔実施例3〕 (Ho1-xNax)Ba2Cu4O8のHoのところをNd、Sm、Eu、G
d、Dy、Er、Tm、Yb、Luにして、x=0.1に固定して実施
例2と同様のプロセスで試料を作製した。また、実施例
1と同様の評価を行い、その結果を第3表に示した。
この表を見ると、希土類元素RをHoからNd、Sm、Eu、
Gd、Dy、Er、Tm、Yb、Luのうちのどれにかえても同様の
効果が得られることがわかった。
〔実施例4〕 本実施例4の酸化物超電導体は、(R1-xNax)Ba2Cu4O
8をx=0.1に固定してY、Hoの2種を使用したものであ
る。すなわち、〔(Y1-yHoy0.9Na0.1〕Ba2Cu4O8のy
の値を変えて、つまり、Y1-yHoyの混合比率を変化さ
せ、実施例1と同様のプロセスで試料を作製した。ま
た、実施例1と同様の評価を行い、その結果を第4表に
示した。
この表を見ると、Yを含む希土類元素Rを、Hoから前
記Rのうちから2種(Y、Hoの混合比を変化させたも
の)にかえても同様の効果が得られることがわかった。
また、Yを含む希土類元素Rのうちから選択された3
種以上を混合したものを使用しても同様な効果が得られ
るであろうことがわかった。
したがって、本発明の酸化物超電導体は、銀シース線
材化する場合、最終工程である焼結熱処理工程で、超電
導特性を損なうことなく安定で、しかも易焼結性である
のでそれぞれの粒子が高密度に焼結した臨界電流密度の
高い超電導線材を作製することができる。
また、本発明による酸化物超電導体は、高温成形を行
う場合、バインダーの使用で高密度成形が可能である。
すなわち、従来の超電導体RBa2Cu3O7は、400℃以上でバ
インダー除去はできないが、本発明の超電導体の場合に
は、800℃以下でバインダー除去は可能である。これに
より、高密度成形ができるので、さらに超電導電流密度
を向上させることができる。
また、従来のRBa2Cu3O7の薄膜は比表面積が大きいた
め、常温空気中でも超電導特性が劣化していたが、本発
明による酸化物超電導体の薄膜は、RBa2Cu3O7の薄膜に
比較すると環境安定性が高く、超電導転移温度が安定し
ている。
以上、本発明を実施例に基づき具体的に説明したが、
本発明が前記実施例に限定されるものではなく、その主
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能なことは言う
までもない。
例えば、本発明は、低温電子装置の配線、あるいは磁
気遮蔽等に用いることができるのは、勿論である。
[発明の効果] 以上、説明したように、本発明によれば、液体窒素の
沸点よりも十分高い超電導転移温度を有し、易焼結性
で、かつ高温まで酸素の出入りがなく安定な超電導体を
提供できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の一実施例のYBa2Cu4O8の結晶構造を
説明するための図、 第2図は、従来のYBa2Cu3O7の構造を説明するための
図、 第3図は、本実施例に係るx=0.1の試料の粉末X線回
折図形、 第4図は、本実施例の(Y1-xNax)Ba2Cu4O8の抵抗−温
度特性図、 第5図は、本実施例のR=Y、x=0.1の試料の熱重量
分析の結果を示す図、 第6図は、本実施例に係るR=Ho、x=0.1の試料の粉
末X線回折図形、 第7図は、本実施例の(Ho1-xNax)Ba2Cu4O8の抵抗−温
度特性図、 第8図は、本実施例のR=Ho、x=0.1の試料の熱重量
分析の結果を示す図である。 図中、1……R、2……Ba、3……Cu、4……Oであ
る。
フロントページの続き (72)発明者 和田 隆博 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター超 電導工学研究所内 (72)発明者 郡山 慎一 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター超 電導工学研究所内 (72)発明者 桜井 健 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター超 電導工学研究所内 (72)発明者 鈴木 信郎 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター超 電導工学研究所内 (72)発明者 宮武 孝之 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター超 電導工学研究所内 (72)発明者 山内 尚雄 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター超 電導工学研究所内 (72)発明者 腰塚 直己 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター超 電導工学研究所内 (72)発明者 田中 昭二 東京都江東区東雲1丁目14番3号 財団 法人国際超電導産業技術研究センター超 電導工学研究所内 審査官 後谷 陽一 (56)参考文献 特開 平3−164427(JP,A) 特開 平1−103950(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01G 1/00 - 57/00 H01L 39/00 - 39/24 H01B 12/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(R1-xNax)Ba2Cu4O8の化学組成式で表わ
    される酸化物超電導体であって、RがY、Nd、Sm、Eu、
    Gd、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luの希土類元素(Yを含む)
    のうちから選ばれた1種であり、xが0.001≦x≦0.4の
    範囲にあることを特徴とする酸化物超電導体。
  2. 【請求項2】(R1-xNax)Ba2Cu4O8の化学組成式で表わ
    される酸化物超電導体であって、RがY、Nd、Sm、Eu、
    Gd、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luの希土類元素(Yを含む)
    のうちから選ばれた2種以上からなり、xが0.001≦x
    ≦0.4の範囲にあることを特徴とする酸化物超電導体。
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CN103613377B (zh) * 2013-11-27 2015-03-25 清华大学深圳研究生院 一种稀土钡铜氧高温超导膜的制备方法

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